こんな夢を見た。
俺は宇多田ヒカルをオンブして、陸上競技場のトラック上を走っている。
彼女は足を捻挫していて、痛さに耐えながら、俺に対してしきりに「ごめんね、ごめんね」と言いながらメソメソしている。
俺が「いいよ、気にしないで」と言いながら走り続けていると、真正面にフンドシ一丁の五社英雄が立っていて、
全身の刺青を見せ付けながら怖い顔して仁王立ちしている。
俺はスピードを変えず、五社を突き飛ばし、そのまま走り続ける。
観客席にいるのは、宇能鴻一郎ただ一人だけ。
俺が五社を突き飛ばす様子を、宇能先生はニコニコと微笑みながら眺め、楽しげに拍手する。
それを横目で見ながら走り続けていると、突然、キネ旬の編集長が飛び出して来て、
「××(俺の名前)さん、待ってっ!」と叫びながらタックルしてくる。
その拍子に宇多田は地面に落ちて、「きゃーっ」と叫ぶ。
夢の中のその叫び声の大きさに驚いて、俺は目を覚ました。
昨日のことだ。
そんな夢を何故見たのかは自分で簡単に分析できたが、五社英雄だけは何で出てきたのかワカラン。