1 :
新波サーファー:
大島渚、吉田喜重、篠田正浩、高橋治...
これは当時の単なる宣伝文句だったのか?
それとも...
これは後世にどんな意義のもつ運動だったのだろうか?
分かるヤシだけでマッタリ語ろう。
2ズサ
3 :
新波サーファー:04/06/08 21:55 ID:PZ4cHLCT
所詮ここの香具師には無理か。。。。
東京ビートルズみたいなもんだな
>3
恥ずかしいもん
こういう変な気負いに満ちた、キモイ映画を観て今は老人と
なった香具師って惨めだよな
7 :
この子の名無しのお祝いに:04/06/08 23:05 ID:0ESJB4i0
8 :
この子の名無しのお祝いに:04/06/08 23:08 ID:0ESJB4i0
吉田喜重は理論的に新しい映画を撮ろうとした。
大島渚は政治的に新しい映画と「連帯」して撮ろうとした。
篠田正浩は単に風俗的新しさを撮っていた。いつの間にか「松竹ヌーベル
バーグ」の仲間に入れられてたw
高橋治。。。。。。。真面目がとりえの人。やはし作家の人なんだろうな。。。
9 :
この子の名無しのお祝いに:04/06/08 23:10 ID:0ESJB4i0
しかし「松竹ヌーベルバーグ」てネーミング、恥ずかしいなぁ・・・
これは確か長谷部日出雄が付けたんだよな・・・(ハア〜
10 :
この子の名無しのお祝いに:04/06/08 23:11 ID:0ESJB4i0
>>8訂正 2行目
新しい映画と ⇒ 新しい映画を仲間と
12 :
雪城忠太郎:04/06/08 23:54 ID:KlkspyaM
眼高手低の一言に尽きる。
松竹大船調のルーティンを壊したまではよかったが、ヌーベルバーグの監督は松竹を去り、
職人芸を芸術の域にまで高めた大庭秀雄、中村登、番匠義彰、川頭義郎といった名手たちも
映画を撮りにくくなっていく。
「75人で船出をしたが 生き残ったはただ一人」という詩さながらに、生き残ったのは
ただ野村芳太郎と山田洋次だけでしたとさ!
>>12 > ヌーベルバーグの監督は松竹を去り、
> 職人芸を芸術の域にまで高めた大庭秀雄、中村登、番匠義彰、川頭義郎といった
> 名手たちも映画を撮りにくくなっていく。
これは老害城戸四郎のせいでしょ。
> ただ野村芳太郎と山田洋次だけでしたとさ!
野村芳太郎は監督の才能だけでなく、
製作者としてもタフネゴシエータだったね。
東京ボンバーズってのもあったな。
東京ボンバーズはね、
ニューヨーク・ボンバーズとの対戦で
勝ったほうがボンバーズを名乗る権利を得ると
いうことにして東京が勝ったことになったんだよねぇ
負けたニューヨークはチーフスになっちゃった
っておれは何歳だよ
>>1 良スレ乙!
樋口尚文の大島渚の評論なんか読むと、
漏れなんかはこの運動を再評価するべきなのかなと思ってしまうね。
多くの人が眼高手低とか得意げに言って一蹴されて誤解されている部分が多分にあるような気がする。
篠田のような過激な性描写のみが松竹ヌーベルバーグの特徴とくくってしまうのはもったいないしね。
全体の流れはともかく、少なくとも大島、吉田は評価したい。
佐藤忠男の『大島渚の世界』に大まかな解説がある。
あの解説はわかりやすい。蓮實登場後、アンチ佐藤は多いみたいだけど…。
田村孟の『悪人志願』森川栄太朗『武士道無残』なんかは観る機会無し。
日活の『狼の王子』は田村、森川脚本の傑作だと思う。
主要なメンバー
大島渚、篠田正浩、吉田喜重、高橋治、田村孟、森川栄太朗、石堂義朗
松竹ヌーヴェル・バーグの全貌
5月
「愛と希望の街」大島渚
「恋の片道切符」篠田正浩
「彼女だけが知っている」高橋治
「青春残酷物語」大島渚
「死者との結婚」高橋治
6月
「ろくでなし」吉田喜重
「悪人志願」田村孟
「乾いた湖」篠田正浩
「太陽の墓場」大島渚
7月
「血は渇いてる」吉田喜重
「日本の夜と霧」大島渚
「非情の男」高橋治
「武士道無残」森川英太朗
衛星劇場にて放送
http://www.eigeki.co.jp/eigeki/
>>18 佐藤忠男『大島渚の世界』はいい本だと思う。
佐藤忠男は異常性愛路線を非難したり、
相容れないところがあるが、この本はいい本だ。
21 :
この子の名無しのお祝いに:04/06/11 16:10 ID:Vu2zZ+/P
あの獣姦が表紙の本ねw
22 :
この子の名無しのお祝いに:04/06/12 19:54 ID:8+/tovqw
こんなスレあったのね。
>>21 獣姦ワロタw
マックス、モナムールね。
っとフランス語知ってますよ的なオーラを出してみるw
23 :
この子の名無しのお祝いに:04/06/13 11:57 ID:nmWdG4Ii
ところが日本公開時は「マックス モン アムール」とリエゾンを無視してたのではないかな?
24 :
この子の名無しのお祝いに:04/06/13 20:00 ID:LgyLRUbA
「二十四時間の情事」の原題「Hiroshima,mon amour 」が元になったらしいね。
25 :
この子の名無しのお祝いに:04/06/15 01:35 ID:FC6unVKd
大島渚ってタイトルの付け方うまいよね。
デビュー作の『愛と希望の街』はいまいちだが。
あっ!これは松竹側が勝手に変更したんだっけ?
>>20 今は余り観る機会が無い、大島のTVドキュメンタリーや、脚本を書いたTVド
ラマの内容にまで触れているのはさすが。
>>25 シナリオ原題は「鳩を売る少年」 愛も希望もない内容に、「愛と希望の街」
と付けた香具師のセンスにはただ驚いてしまう。
どうにも売りようがない内容なので、ヤケになったんだな、きっと。
救いのない小品だがいい映画ですね。
「愛と希望の街」はちょっと後味が悪いところがあるけど、
松竹の小市民映画の形式に法ったいい映画だ。
あれで騒ぐ重役連は過剰反応としか言いようがない。
まあ「日本の夜と霧」は弁護の余地がまるでないが…
あれは誰が観てもやりすぎだ。あれを城戸のいる松竹で作って、
あまつさえ上映してしまうとは、凄い、凄すぎる…
28 :
この子の名無しのお祝いに:04/06/15 23:00 ID:FC6unVKd
ところで、渡辺文男が鳩を打つシーンって本当にやってんの?
29 :
この子の名無しのお祝いに:04/06/16 22:01 ID:ZBgN6MOf
「愛と希望の街」とか、リアルタイムで見た人はうらやましい。
天才の誕生を体験できたのだから。
アンゲロプロスも大島のかなりのファンだってね。
30 :
この子の名無しのお祝いに:04/06/17 22:33 ID:Lx6s6F6Y
アンゲロプロスってギリシャ人?
33 :
この子の名無しのお祝いに:04/06/19 00:36 ID:qVsnKlFB
しかしアンゲロプロスの「こうのとり たちずさんで」なんて、日本の1950年代の左翼の
政治的文脈を欠落させた「日本の夜と霧」を見せられているような気がして面白くなかったな。
作曲家のクセナキスがプラトンの「国家」を読んでいただけで死刑になりかねなかったという
ギリシアの現代史を勉強すると面白くなるのかもしれないが…
>>29 大島さんは才能があるし、生産力も凄いけど、「天才」ではないと思う。60・70年代、
まだ映画もTVも熱かった時代ならではの人だよね。
80・90年代になると双方ともにトーンダウンしてくるから、本人もタレント業で
お茶を濁してしまった。
ハリウッド・ゼンが流れた頃、TVで市川森一が「大島さんは大作志向ではなくて、か
つてのATGのような小さい映画を撮って欲しい」とか言っていた。
大島本人は製作・配給条件の厳しいATGに懲り懲りだったようだが、業界人でもこんなことを
考えていた人はいたんだな、公言する市川は勇気があるな、と思った。
・・・もちろん、市川もアレな人ではあるけどさ・・・。
>>34 > 大島本人は製作・配給条件の厳しいATGに懲り懲りだったようだが、
そうじゃなくて、
製作上の意義がない作品を大島は作らない。
創造社の解散は前に進むためであって、同じことはやらない。
クリスマス: 海外合作
マックス: 単身渡仏(スタッフ、キャストはフランス人!)
ゼン: ハリウッドで
御法度: 古巣の松竹、第二の故郷の京都で(ここで初めて懐古的)
十年に一度しか映画を撮ってないので、
本人も松竹京都撮影作品が遺作になるような気がしたのではないか?
>>35 >製作上の意義がない作品を大島は作らない。
「愛のコリーダ」以降の、海外狙いばかりが露骨になった作品に、果たして真の「製作上の意義」
はあったのか? というと、微妙な所だと思うが?
>創造社の解散は前に進むためであって、同じことはやらない。
やはり経済的にも、撮れば撮るほど損をするATGは身にこたえたはず。もちろん、創造社の解散その
ものについては、プロダクションの維持と手法が自己目的化して、共同作業の意義が無くな
ったせいだろう。「変化球ばかりで厭になった」と愚痴っていたそうだし。
37 :
この子の名無しのお祝いに:04/06/19 23:52 ID:D72ZikSU
まあ天才とは言えなくても革命児だったのは間違いないね。
38 :
この子の名無しのお祝いに:04/06/19 23:53 ID:0JhDxiKo
映画の天才、てゆうよりは
映画でアジテーションをする人 てのが私の大島監督への印象なんだけど。。。
39 :
この子の名無しのお祝いに:04/07/07 00:30 ID:bcEk7na+
こんなのあったねw
社会派−−−−−−高橋治
社会+観念派−−−大島渚、田村孟、森川栄太朗、石堂義朗
観念派−−−−−−吉田喜重
風俗派−−−−−−篠田正浩
篠田は厳しい競争を勝ち抜いて、一般的知名度が高いがファンの支持が無いんだよね。
>>40 石堂淑郎 −−−−− エロ観念派
・・・・・・だと思うがw
彼の小説(『色餓鬼』etc)や脚本を読むとそう思えるのだが。
42 :
この子の名無しのお祝いに:04/07/22 18:53 ID:+KPw+ULG
篠田はエセ。
43 :
この子の名無しのお祝いに:04/07/27 16:22 ID:tknlxKgR
これは日本の映画史にこれからも残っていくんでしょうか?
44 :
この子の名無しのお祝いに:04/08/05 06:05 ID:Y4XSBxQQ
45 :
雪城忠太郎:04/08/06 01:45 ID:AuMFyhIv
>>44 わたしはウソだと思います。
小林正樹の「黒い河」はまぎれもない傑作ですが、時間的には中平康の「狂った果実」の方が
三ヶ月早いし、後者を「ヌーベルバーグでない」とする理由は、ほぼ前者にも当てはまります。
それから、青土社の「大島渚 1968」は、大変な好著です。大島さんは、健康上の理由から、
おそらく監督復帰は難しいと思いますが、この種の証言は、まだ何冊も書けると思います。
「大島渚嫌い」の人にとっても、結構面白い本になっています。
はやく続きが読みたいというのが、一映画愛好者としての本音です。
46 :
44:04/08/07 05:40 ID:vuc7cFxu
>>45 レスありがとうございます。
自分は、”ヌーベルバーグ”というもの自体何のことか全く解かっていない未熟者
ですが「世界一早かった」という言葉につられて興味を持ちました。
自分はどの分野でも新しい境地を切り開いたものを、理解出来るかどうかは別として
鑑賞・体験することは決して悪いことではないと思っていて「黒い河」に興味を
持ったのですが、たまたまこのスレを見つけたので是非詳しい方に意見を伺いたいと
思い質問した次第です。
「黒い河」及びそれより三ヶ月早い「狂った果実」が最初でないということで、
また一つ質問させて下さい。
世界一と日本一早いヌーベルバーグ映画はそれぞれ何でしょうか?
教えて頂ければ嬉しいです。
自分は決して「○○一××な△△」を鑑賞・体験することが趣味であったり、
自慢したりする為に質問しているわけではないということを理解して頂ければ幸いです。
「黒い河」はまぎれもない傑作ということなので観てみたいです。
(こういう時に同一作品を連日複数回上映されるわけではない特集・企画というのは
辛いです。作品数が多い特集・企画の場合はしょうがないのですけどね)
47 :
この子の名無しのお祝いに:04/10/08 10:42:46 ID:XoeiCQbF
統一的に語るのは難しそう。
みんなすぐに別々の方向にいっちゃったしね。
松竹の社風もあるのかな。
48 :
この子の名無しのお祝いに:04/12/12 07:02:21 ID:UDmH2GpF
俺の親父(当方67歳)は、大島渚『青春残酷物語』を見て「面白くなかった」といっている。
だけど、これらの映画は今の社会で現実的に起こっている問題とあっているので
この時代には一般的に支持されなくても、今であれば一般の支持も受けたはず。
今、テレビドラマでリメイクすれば、結構いい作品になるかもよ。
(大映の増村保造監督の「妻は告白する」「最高殊勲夫人」「赤い天使」なんかも
そう)
67歳って事は当時23歳か。
ちょっと狙いすぎってとこがあるから万人向けじゃないんだろうね。
けどこれは当時の松竹としてはビッグヒットだよ。
松ヌバの人たちは独立後の作品で誤解されているところがあるけど、
松竹では一般向けで同時代なヒット作を作っていた。
十数年前にビデオで『青春残酷物語』を借りて見終わった後、一週間レンタルだったので父に貸したら、翌日途中から観た母に、桑野みゆきが海に落とされるシーンを観て眠れなくなったとえらく怒られたのを覚えています。
結構生々しい感じはありますね…。
>>25 「鳩を売る少年」→「愛と絶望の街」
これで大島渚も合意。
知らない間に「愛と希望の街」になっていて、恥ずかしさで身が震えたとのこと。
52 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/15(日) 05:07:07 ID:iII0J31N BE:83274645-
「悪人志願」炎加代子の主題歌良かった。
当時7インチ出てたらしいのでCD化されないかな。フルで聞きたいなあ。
55 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/31(日) 06:25:40 ID:6eXK+Bcv
age
彼女だけが知っている 1960年
NHK-BS2
11月8日(火) 後1:00〜2:04
〔監督・脚本〕高橋治
〔脚本〕田村孟
〔撮影〕川又昂
〔出演〕小山明子、渡辺文雄、笠智衆、水戸光子、三井弘次
ageとく
岩下志麻も岡田茉莉子も小山明子も、
「男はつらいよ」に出てませんがどういうことですか?
・オファーがなかった。
・合ったけど断った。
・他に仕事があった。
・山田洋次が嫌い。
60 :
この子の名無しのお祝いに:2006/03/03(金) 23:35:46 ID:t+e8qmBt
悪人志願観たよ
この人が監督続けてたら…
61 :
この子の名無しのお祝いに:2006/03/04(土) 00:40:00 ID:QhLqBlSg
>>60 ウソかマコトか知らんが、この作品を場末の映画館で上映したら、
終わったあとに、労務者のオッサン達が、「ワケわからん、金返せ!」と、
劇場の事務所に殺到したそうだ。
大島渚は松竹にいるといろいろ騒々しそうだからあれだけど、
高橋治、吉田喜重、田村孟、森川英太朗がいなくなったのはつらいね。> 松竹
>>61 前田陽一が書いていましたね。前田さんは、後にも先にも映画館でこんな光景を
見たのは一度だけで、あの映画の持つ弱者の感情を逆撫でする微妙な
雰囲気が彼らを刺激したのかもしれない、という趣旨のことを書いておられた。
保守
保守
66 :
この子の名無しのお祝いに:2006/08/07(月) 10:18:21 ID:pTD37qi2
渚
悪人志願、題名と内容が合ってないお。でも炎の主題歌はCD化きぼん。
68 :
この子の名無しのお祝いに:2006/09/17(日) 17:40:20 ID:BXzUCBLE
保守
69 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/14(土) 21:55:23 ID:op6FUrNy
70 :
この子の名無しのお祝いに:2007/02/12(月) 22:06:53 ID:geukMvWV
こないだ吉田喜重の「煉獄エロイカ」見たけど山田正弘がからんでる
こともあって、いつセブンが登場してもおかしくない雰囲気だったなw
山田正弘はセブンにはそんなに関わっていない。
ウルトラでの代表作は「Q」でしょう。
Qだけに、ageてくれ
>>40 高橋治は倫理派だと思う。
「死者との結婚」、斎藤達雄が父親であることをすっかり忘れていた…
東山千栄子がインパクト大きすぎて。