笠原和夫

このエントリーをはてなブックマークに追加
154この子の名無しのお祝いに
「仁義なき戦い」四部作をまとめて見返したんだが、オウム返し台詞が非常に多いのが気になった。
---------------------------------------------
「兄貴っ、山中ン人が訪ねて来とりんます」
「山中がっ?!」
---------------------------------------------
「武田の兄貴から電話が入っちょります」
「武田から?!」
---------------------------------------------
一作ごと、こういう台詞が3〜4回づつもある。

あと、物語の転換点となるエピソードの事件の原因がほとんど「貧困」であって、
そのエピソードの前に貧しさを強調する別のエピソードを必ず入れているというパターンも気になった。
たとえば…。
「広島死闘編」
肉を買う金がなく、野良犬の肉で焼肉宴会→広能が呆れて、仕方なく金目当てで山守の依頼(時森の護衛)を引き受ける。
「代理戦争」
川谷演じるチンピラが情婦と一緒に東京に逃げようとするが金がない→武田一派に買収されて密告行為
「頂上作戦」
小倉一郎演じるチンピラの家(原爆スラム)の貧しさを強調するエピソード→親分にそそのかされて鉄砲玉になる

残念ながら、自分の中では笠原和夫への評価が一挙に下がった。