1 :
この子の名無しのお祝いに:
心に残る数々の作品を生み出した名匠・木下恵介監督を語りましょう!!
2 :
この子の名無しのお祝いに:03/12/28 23:38 ID:rc+jIVAE
2ゲット!
あぼーん
4 :
この子の名無しのお祝いに:03/12/29 04:54 ID:7O5Hb8Zm
何や、いきなり荒されてるな(w
木下恵介マンセー!
5
この人が亡くなった年の紅白での出来事。
司会・久保ジュンコ
「今年もいろいろな方がお亡くなりになりました。
○○さん、○○さん、…映画監督のキノスケ」
全国放送で「キノスケ」扱い。
私はこれで初めて木下恵介を知りました。
7 :
この子の名無しのお祝いに:03/12/29 14:42 ID:7O5Hb8Zm
>>6 どっちか言うと、
木下“ゲイ”介なんですがね(www
9 :
この子の名無しのお祝いに:03/12/29 22:20 ID:HgGIHWmp
「カルメン故郷へ帰る」マンセー!
10 :
この子の名無しのお祝いに:03/12/29 22:31 ID:F3ibqp4A
>9
リリーカルメン!
11 :
この子の名無しのお祝いに:03/12/29 23:20 ID:HgGIHWmp
カルメンの相棒役の女優さんは(名前ド忘れ)、故・勅使河原監督の奥様なのですよね。
12 :
この子の名無しのお祝いに:03/12/31 00:21 ID:v0Xq0wHx
木下恵介監督がなくなった時のマスコミの扱いは、あまりにも寂しかった。
黒沢明、小津安二郎、溝口健二と同格の監督と思いますが。
うーん、木下は大変重要な監督だとは思うけど、やはり少し脇が甘いわ。
監督やるには人が良すぎんだな、きっと。才能はあるのにね。
14 :
もっと盛り上がれ、このスレ!!:03/12/31 20:37 ID:VnCQsdGj
>12
それは木下自身が後輩達に「追悼・回顧特集なんかやってくれるな。僕は
嫌い。」と常々言ってた為。そうじゃなきゃ、後輩達がやってた筈。それ
くらい木下さんが育てた人は多いよ。
>13
厳しい人だと思うけどな〜
15 :
この子の名無しのお祝いに:03/12/31 22:06 ID:scZgjnJC
木下学校、といわれるところまで多くの俳優や監督・脚本家を育てた、
といわれているみたいだけど、どんな人がいるの?
俳優だと田村高広、津川雅彦、近藤正臣、あおい輝彦が有名みたいだけど。
脚本家の山田太一もそうだって?
16 :
恵介大好き!:03/12/31 22:20 ID:VnCQsdGj
山田太一もそうでつ。
あとは小林正樹、松山善三、勅使河原宏(故人)、川津義郎(故人)、
吉田喜重なんかもそうでつね〜。
この間のETVスペシャルに吉田喜重出てたけど、ボソボソ喋ってて
うっとおしいオッサンだった。内容は小津の話。
18 :
この子の名無しのお祝いに:04/01/01 03:32 ID:R1AbGWUf
何度みてもいいと思う映画は
「ローマの休日」と「二十四の瞳」です。
>>6 自分の名前が略されて一般化してるからかなw
「日本の悲劇」こそ日本(世界でも可)映画史上最高傑作だと思うよ
21 :
この子の名無しのお祝いに:04/01/06 01:18 ID:kDIb7NRJ
人間描写の鋭さでは黒澤なんか足元にも及ばないほど素晴らしかった。
やっぱりゲイならではの屈折した視点…。
22 :
この子の名無しのお祝いに:04/01/11 23:56 ID:aparAWZS
今こそ再評価を待つ。
>>21 女の描き方がリアルに悪いんだよね。
23 :
この子の名無しのお祝いに:04/01/12 09:28 ID:ehjEuqbp
「遠い雲」で、小さな町のオバサンたちの誹謗中傷の陰口がヒロインを追い詰めていくところは、
すごく怖い。
「楢山節考」のシュールな映像美や「笛吹き川」のショッキングな死屍累々の描写を見ても、
あの感覚で一度ホラー映画を撮らせてみたかったと思うのだが…。
ここで「二十四の瞳」の話題が
ぱぁ〜〜〜っと花開かないかなぁ、と
心待ちにしている今日この頃。
先日、VHSをオークションで購入し、観ました。
たいへん素晴らしい映画だったと思うのですが、
あと、あんまり気の利いたこと言えないので…。
25 :
この子の名無しのお祝いに:04/01/28 15:06 ID:6QTlWQbk
女性を描くのがうまいのは溝口だの、成瀬だの、今村だのと言う人がいますけど、
ワタシが唯一女性描写がリアルと感じるのは木下恵介だけ。
リアルすぎて男性受けはあまりよくないようだけど‥‥
26 :
この子の名無しのお祝いに:04/01/28 16:18 ID:mtsbvDoH
>溝口だの、成瀬だの、今村だの
この辺は男にとって都合がイイ女だね
>26
成瀬監督作品でも、林芙美子原作だとそんなことないと思います。
「稲妻」「めし」「妻」など。
溝口のが「男にとって都合にイイ女」ってのはわからんな。
「男性上位社会での女」っていうのなら分かるけど。
>>28 溝口の女の描き方は嗜虐趣味を感じて嫌。
トリアーと似たものを感じる。
30 :
この子の名無しのお祝いに:04/01/31 12:46 ID:a/uXBGAi
小津の描く女も嘘くさいよな。おばさんはリアルだけど。
黒澤の描く女は…
31 :
この子の名無しのお祝いに:04/01/31 14:23 ID:oT3hjTvP
「破れ太鼓」は木下監督の喜劇の傑作だと思う。
主演の阪妻も勿論良かったが、脚本(木下惠介/小林正樹)と監督の力が大きいと思います。
>>30 男に都合のいい女と言えば、小津に出てくる若い女だよな。
33 :
この子の名無しのお祝いに:04/01/31 22:41 ID:S2j6Gpdn
34 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/01 02:06 ID:v0LEf3A7
『カルメン故郷に帰る』のモノクロ版を観てみたい。
試写ではカラー版とモノクロ版の両方をかけて、モノクロ版のほうが評判だった(笠智衆)そうな。
「カラーで失敗したときのためにモノクロでも撮っとこう」と、別々に撮影した作品なので、演出も微妙に違うそうな。
でも、2000年、京橋・フィルムセンターでの回顧特集上映でもモノクロ版の上映はやってくれなかった。
ということは、もうフィルム自体が現存していないのかも。
35 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/01 02:30 ID:x0uL2dq/
>>34 たしか回顧上映以外の機会で、フイルムセンターではモノクロ版の上映をやっています。
(わたしは数年前に見た)
希望はもっていてもよさそうですよ。
36 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/01 02:54 ID:v0LEf3A7
>35 (わたしは数年前に見た)希望はもっていてもよさそうですよ。
フィルムがあるというだけでも、うれしーい!!
モノクロ版、どうでした?
37 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/02 07:16 ID:gg+I47aY
カルメン故郷に帰るのモノクロは、木下恵介が16mmのを所持してたんだよね、確か。
木下は、弟子たちと自宅で自作の上映会をやってたから、
全作品の16mm版を松竹から購入してたんだよね。
自分の作品を観るのが好きだったらしい。
さんまと一緒だな。ハイテンション系の人の特徴なんだろうか。
39 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/03 01:10 ID:BP0eARMp
>38 さんまと一緒だな。ハイテンション系の人の特徴なんだろうか。
ハイテンションなのは認めるけど、どこが「さんまと一緒」なの?
いずれにしても、木下恵介って黒澤、小津、溝口、成瀬と比べて過小評価だよね。
なぜ?
弟子とか身内の人を集めて自分の作品/番組を観て自画自賛、you know
41 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/03 03:45 ID:wDAgo7px
>>39 欧米の評価を得ていないから?
成瀬なんて、ほんの十年前までは過小評価されていたのに、
カラックスが、成瀬イイ!と言い出してから突然知名度上がったし。
木下恵介はアジア圏では人気あるんだけどね‥‥
42 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/04 02:18 ID:FOogHZ3e
>>41 コクトオに「惜春鳥」見せて絶賛させていれば、おフランス好きの日本人は飛びついたのではないかしら?
>>43 マジレスすると、コクトオに「惜春鳥」見せても絶賛されるわけがなし
45 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/07 04:25 ID:+kpg4jGd
木下恵介って世間に誤解されている気がする。
山田洋次と同種と思われているような‥‥
46 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/07 07:38 ID:bqq6FX45
>山田洋次と同種と思われているような‥‥
それは困る。山田なんかと一緒にされてはw
47 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/10 02:37 ID:cRUcVwVX
やっぱり思うに、木下恵介の過小評価の元凶は、TBSテレビ「木下恵介アワー」にあるのでは?
「破れ太鼓」ならぬ「親父太鼓」の世界は「器用貧乏」のイメージを大衆に植え付けてしまった感があると思う。
第一、「カルメン故郷に帰る」をはじめ、「カルメン純情す」や「日本の悲劇」「女の園」「二十四の瞳」「遠い雲」「野菊の如き君なりき」「喜びも悲しみも幾歳月」
「風前の灯」「楢山節考」「惜春鳥」「笛吹川」「永遠の人」「二人で歩いた幾春秋」「香華」「なつかしき笛や太鼓」などは正真正銘の名作だと思う。
しかし、「海の花火」や「太陽とバラ」「風花」「春の夢」「今日もまたかくてありなん」「歌え若人達」「死闘の伝説」などはあまり評価できないし。
とくに「歌え若人達」と「春の夢」の出来はひどいし「死闘の伝説」に至ってはその人間不信の極致を極めた内容が目を覆いたくなるほど酷いですからね。
いずれにせよ、「器用貧乏」の根深いイメージを払拭しない限り、木下恵介に再評価の幸運は巡ってこないのではないですか。
48 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/10 04:32 ID:Qw2h4uEp
『風花』『死闘の伝説』は非常に注目すべき作品だと思うけどなー。
『パルプ・フィクション』よりも圧倒的に優れた『風花』の時間交差の巧みな構成。
すさまじく残酷な描写で見る者を愕然とさせる『死闘の伝説』。
この2作品は共に、木下恵介を論じるには欠かせない作品だ。
『今日もまたかくてありなん』は、実は『喜びも悲しみも幾年月』の姉妹編なんだけど、
『喜びも』が「奇麗事すぎる」と批判されたのを受けて、
思い切ってカッコ悪い職業の人を主人公に据えて、
職業差別の問題まで視野に入れた問題作だったと思う。
49 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/10 11:22 ID:cRUcVwVX
>48 :『今日もまたかくてありなん』は、実は『喜びも悲しみも幾年月』の姉妹編なんだけど、『喜びも』が「奇麗事すぎる」と批判されたのを受けて、思い切ってカッコ悪い職業の人を主人公に据えて、職業差別の問題まで視野に入れた問題作だったと思う。
うっそー。
それは佐田啓二が道路工夫を演じた『二人で歩いた幾春秋』の話し。個人的にはこちらでのデコちゃんの方が捌けてて好きですね。
『今日もまたかくてありなん』は中村勘三郎が最期に刀振り回して果てる作品でしょう?
50 :
48:04/02/11 09:53 ID:9chgJl/o
あわわわ、そうでした。何で、そんな場かな勘違いしたんだろ。
でも、『二人で歩いた幾春秋』での高峰秀子は地味すぎて嫌だったな。
木下&高峰秀子だと、『遠い雲』が一番好きだった。
「今日もまたかくてありなん」はなんだかいびつな映画だったよね‥‥
確かにけして出来のいい映画とは思わないけど、妙な感じが後に残ったよ‥‥
「二人で歩いた幾春秋」はひたすら貧乏くさいだけで、苦手です。
木下&デコだと、ワタシの一押しは「永遠の人」かなぁ。
ああいう女性像って木下恵介ならではだと思う。ヘンテコ音楽もグー
358 :この子の名無しのお祝いに :03/12/24 23:44 ID:lonXn3Pq
あくまで、個人的にですが。
子供のような気持ちで映画で夢をみたいときは黒澤
映画を自分の孤独な人生と重ね合わせてみたいときは小津
「人間って捨てたもんじゃないな」と思いたいときは木下か山田洋次
「人間ってやっぱり愚かだな、でも愛すべき」と思いたいときは成瀬
「女は可愛いだけでなく恐ろしい。自重すべき」と思いたいときは溝口
↑‥‥どうよ?
そういえば、山田洋次って渋谷実の弟子なんだよね?
54 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/11 21:48 ID:3GdhNhtB
>53
当時の松竹って助監督は輪番制で監督につくから、特に弟子って訳ではなくて、
どの監督からも影響うけてるでしょ。
つまらない事で申し訳ないのですがこの人がゲイだったという話はどこから来たもの
なのですか?
本人
57 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/12 01:28 ID:evY+qicy
>「女は可愛いだけでなく恐ろしい。自重すべき」と思いたいときは溝口
それなら増村保造かな。溝口は
「女はみんな売春婦」だと思う。実際は違うけどね。
「溝口は底辺に生きる女しか分からない」が正しい。
60 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/12 02:17 ID:W6ZJ5LSc
>51 :ヘンテコ音楽もグー
熊本弁のフラメンコの歌だったよね(笑)
61 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/12 02:33 ID:W6ZJ5LSc
>52 :この子の名無しのお祝いに :04/02/11 11:22 ID:jxFBn7tL
子供のようにはしゃぎ回る三船敏郎の姿をみたいときは黒澤
映画を通して笠智衆の人生を辿ってみたいときは小津
「デコちゃんって捨てたもんじゃないな」と思いたいときは木下か成瀬
「中北千枝子って今度はどんな役を演じるのかな」と思いたいときは成瀬
「田中絹代ってどの時代の役を演じても山口弁が抜けないな」と思いたいときは溝口
>>61 >「中北千枝子って今度はどんな役を演じるのかな」と思いたいときは成瀬
ワラタ! たしかに中北千枝子がいつ出てくるのか待っちゃう時がある。
成瀬の単独スレって他の板にありますかね¥
63 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/12 21:44 ID:WTwevQpB
木下と同世代の監督で現在語られる事が多いのは、
マキノ正博、黒澤明、新藤兼人、本多猪四郎、市川崑、小林正樹、加藤泰、川島雄三、野村芳太郎、ぐらいかな
海外での評価と言えば、『楢山節考』をフランソワ・トリュフォーが絶賛してたよ
あと、『永遠の人』はアカデミー外国語映画賞にノミネートされてるね
木下の過小評価の大きな要因として、「戦後民主主義を代表する映画監督」というイメージがあると思う
今井正を筆頭にそういうイメージのある監督は殆ど省みられないしね
マキノ正博は同世代じゃないよ。遥か昔の先輩。
小林正樹は直系の弟子。きりがないのでこの辺で。
65 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/12 23:39 ID:B+vBTZ5Z
マキノ御大は黒澤明が書いた脚本(たぶん「殺陣師段平」)を映画化するとき
「あんな小僧が書いたホンなんかそのまんま映画化できるかい」
といって書き直したらしいからね(w
木下恵介 1912年生まれ
マキノ正博 1908年生まれ
黒澤明 1910年生まれ
新藤兼人 1912年生まれ
本多猪四郎 1911年生まれ
市川崑 1915年生まれ
小林正樹 1916年生まれ
加藤泰 1916年生まれ
川島雄三 1918年生まれ
野村芳太郎 1919年生まれ
ちなみに他の1920年以前の生まれの有名どころの監督だと、
内田吐夢 1898年生まれ
溝口健二 1898年生まれ
小津安二郎 1903年生まれ
豊田四郎 1905年生まれ
成瀬巳喜男 1905年生まれ
山中貞雄 1909年生まれ
山本薩夫 1910年生まれ
吉村公三郎 1911年生まれ
今井正 1912年生まれ
‥‥天敵の渋谷実は1907年生まれ
年齢の世代が同じでもデビュー時期が異なると何か違う感じがするね
監督デビューが、戦前(というか映画法以前)、戦中、戦後、
映画会社に入ったのが戦後、
明らかに違うんじゃない?環境がまるで違うからね。
>>63 木下は、良心作の監督、という固定観念がつき過ぎましたからね。それにしたって、
忘れられてしまったと思いますよ。木下プロでTVでも成功した人なのに。
亡くなったときも、TBSなんか、全作品放映して讃えてもいいぐらいだと思うんですけどね。
その木下プロも最近、ドリマックスとかいうTBS色・バラエティ色の濃い制作会社
に改組されちゃったわけですけどね。結局、TV資本に利用されちゃったですね。
ttp://www.tbs.co.jp/pressreleases/20030701.html 国民監督・国民映画となると、山田洋次と寅しかないのか、結局・・・。
>>65 マキノはいつも口立てで書き直す人なんですけどね。スクリプターや助監督は大変。
マキノ流のリズム・テンポにならないと、撮る気がしないみたいですね。
69 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/13 10:15 ID:Ls34KXtR
ちょっと前に蓮見重彦の「蓮見重彦・とことん日本映画を語る」というレクチャーを受けに行ったとき、彼が言ってたのは以下のようなこと。
「小津や成瀬、溝口の評価をさしおいて、今井や木下を高く評価していた当時の映画評論界に一矢報いてやろう! というのが自分が映画評論家を志した動機だった」って。
つまり、その蓮見氏の尽力と影響力のお陰で現状はその思惑通りになったと考えることもできる。
例えば、「親木下・反黒澤」の評論家には佐藤忠夫などがいるけれど、蓮見氏と比べると、海外への影響力の違いはあまりにも歴然としているし。
どなたか「今こそ木下、今井の再評価を!」と奮い立つ志士はいませんか。
70 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/13 10:56 ID:XfkysiqH
どこかの映画館で木下恵介を特集すればすぐにでも再評価されますよ。
オレは高峰秀子の(今のところ)最後の映画出演となった
『衝動殺人・息子よ』が観たいので、都内の映画館関係各位、よろしく。
数年前、中村登の特集があったけど再評価には全く至らず。
中村登だからかな。
しかし、木下恵介というだけで拒絶反応起こす人意外と多いんだよね。
木下恵介?は〜ん?みたいな。
木下恵介の何見たの?と訊いたら、大体の人はどの映画も見ていないのだけど。
なんでだろ。
>>71 3年ほど前に、フィルムセンターで「偉大なるK」特集として、
黒澤、木下。小林正樹のほぼ全作品を上映してるけどね。
>>72 中村登はちと地味すぎるからなあ。
CSやDVDなどの映像メディアがあふれ返っている今日、劇場での特集上映
で再評価、という道筋はほぼなくなったね。すべてが消費される時代になったというか。
三百人劇場の特集でも沢島忠や中村登は不発だったけど、以前から地道に
支持される川島雄三の方がそこそこ人気だったし。ビデオ化されていない作品が特集上映で評判になったのは、
ユーロスペースの三隅研次、加藤泰あたりが最後なのかね。あとはスタジオamsから火がついた、
鈴木英夫がコアな映画マニアの間で人気が高まったが、小さな規模でしかなかった。
テアトル新宿での鈴木清順特集は結構盛り上がっていたよ。
もちろん再評価じゃないけどね。
個人的には日活の和田浩治ものを初めていいと思ったけども。
最近一番失敗した回顧上映は、やっぱりヒルムセンターでの小津特集だろうね。
4月に新文芸坐でやるらしいけど、こっちは盛り上がるんだろうな。
スレ違いでスマンソン。
76 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/16 11:16 ID:YXKYg74W
昨年7月に新文芸坐で実施された成瀬巳喜男特集はたいそうな賑わいじゃった。
松竹のDVD、小津の次は木下らしい。規模は不明。
>>76 じじばば多かったね。
プリントの状態が悪いの多かったのが残念じゃった。
79 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/16 11:23 ID:YXKYg74W
>78 プリントの状態が悪いの多かったのが残念じゃった。
そうそう『妻として女として』なんか色が褪せてて全面ピンク色になったのには驚いた。
>77 松竹のDVD、小津の次は木下らしい。規模は不明。
楽しみだなぁ。全作品だといいけど数が多いから高くなりそー。
80 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/16 21:39 ID:U8G70H4/
邦画界最強(最狂か?)の毒舌監督・木下恵介
小津に面と向かって「あなたは古い!!」
酒が入ると「小津さんは古いよ」(嫌悪感むき出しだった、らしい)
溝口について「田中さんにあんな役をふるなんて、まったく良さがわかっていない」
黒澤について「バッカじゃなかろうか、あんなに単純で」
成瀬について「辛気臭い映画ばかり作っている人」
内田について「大陸でバッカになったねぇ」
『人情紙風船』について「詰まらない傾向映画ですよ」
野添ひとみについて「あの女中ヅラ」と言って川口浩激怒
81 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/16 22:08 ID:ffxbWMrY
>80
オカマは口が悪いからなw
82 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/16 23:07 ID:s17+GLp2
>80
デコちゃんも「(木下監督からは)一度も女扱いしてもらえなかった」って言ってた。
でも、そう言う当人だって口が悪いじゃん。
口の悪い人に悪い人はいないんだよ。
>>80 > 野添ひとみについて「あの女中ヅラ」と言って川口浩激怒
こりゃ事実だけど、監督が役者にこういうこと言っちゃまずいだろ。
彡川川川三三三ミ
川|川 \ /|
‖|‖ ◎---◎|
川川‖ 3 ヽ
川川 ∴)∀(∴ ) 結論:木下厨は痛い!
川川 〜 /
川川‖ 〜 /‖
川川川川 /‖
,r‐''''^¨^⌒ ̄ ̄ ̄ヽ
,ノ`, \
ノ/ ヽ
ι.} λ )
ヽ(,. ノ! r'
( l .,/
ノ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,丿へ
ノ ,)
( ∵ ∧∵ /,,丿
\,,,,/人\__ノ /
( ) (__) ( )
《 l (___) 《 ̄ ̄》
《__(____) 《____》
つうかこのスレ伸びなすぎだな。
寂しい。
86 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/19 21:18 ID:RR9PbN7v
>71
「衝動殺人・息子よ」だったら、レンタルビデオで結構あるとおもうけど。
スクリーン派なのでしょうか?
私はビデオで見ましたが、2時間ドラマ並みの安っぽい演出だと思いました。残念ながら。
87 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/20 11:48 ID:P2PuJukQ
木下恵介と岡崎宏三の相性はけしてよくないような気がする‥‥
どうして楠田浩之とのコンビを解消したんだろう?
88 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/20 12:30 ID:Y5MY6G3T
>>86 作品としてはショボイけど、犯罪被害者の権利をクローズ・アップさせることになった意義は大きい。
木下としては、作品の出来よりも社会を動かすことの方に狙いがあったんじゃないか。
これの次の「父よ!母よ!」も、そういうニュアンスが強い。
この当時はもう、自分の演出力が衰えてるのを自覚してただろうし。
実際、この作品以後、犯罪被害者救済制度が改定され、犯罪学の一分野として「被害者学」が生まれた。
当時、図書新聞に田原総一郎(元TVドキュメンタリーのディレクター)が、
「我々はいままで加害者の側からしか犯罪を描こうとしていなかった。
この作品から衝撃を受け、それを反省した」という批評を書いていて、非常に納得した記憶がある。
当時は犯罪者をカッコ良く描くアウトロー映画が当たり前だったから、その意味では確かに衝撃的だった。
現在は逆にTVのワイドショーでも犯罪被害者の側ばかり取り上げるから、
当時とはまったく違う見方になってしまうと思う。
はっきり言ってしまうと、既に役割を終えていて、見直す価値のない作品かも。
89 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/20 12:34 ID:Y5MY6G3T
追記。俺は、この作品を見ながら、
「あー、木下は新藤兼人の『裸の十九歳』のような作品は、
絶対に許せないんだろうなー」と思った。
>作品としてはショボイ
犯罪者役と被害者の父親の若山富三郎さんが凄かったと思いました。
父親の気持ちを描くことは当時としてもかなり珍しかったと思います。
男性にこだわる、そして弱い人を中心に描く木下さんは今では古いかもしれませんが
貴重だと思っています。
綺麗な男性が多いので今ではその点でも楽しめますよ。
91 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/20 15:43 ID:Nwq1ZC3F
「衝動殺人、ああ息子よ」は、松竹の大監督、木下恵介と、
東映の大スター若山富三郎がガップリ四つに組み合って、
東宝・松竹の大女優高峰秀子が共演した。
これは映画黄金時代では有り得ない組み合わせで、
映画ヲタを自認する漏れとしては、震えが来るような作品だ。。。
高峰さんの最後の作品ではなかったでしょうか。
豪華な組み合わせより父と子、他の弱い男性たちでした。
かなり感傷的なので今見ると少しきついかもしれません。
当時の社会とずれてしまったというより描かずにいられなかったのではと思います。
才気はあまり感じられなかったのですがおこがましいですが木下さんの気持ちはわかるような気がします。
「衝動殺人 息子よ」以降は、木下の「これだけは言いたいシリーズ」だからなあ。
それ以前のような、映画的なコクとか才気といったものとは別のところで論じるしかないような。
「息子よ」も「この子を残して」も嫌いにはなれない映画だが、
「続・喜びも悲しみも幾歳月」は植木等の好演もあって、独特の軽味がよい。正編よりも好きかも。
94 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/20 20:34 ID:h1qgxgil
続じゃなくて「新・喜びも悲しみも幾年月」ね。
確かに、1979年復活以後の木下作品ではいちばん面白かったかも。
あの映画の二人の孫、その後監督の養子になったらしいね。
「衝動殺人・息子よ」はその次ぐらいに面白かった。
他のはちょっと厳しかったが。
95 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/20 21:03 ID:a7GQNfLf
木下先生の遺作は、結構味のあるキャスティングだったよな。
>95
坂東英二、野々村真?
「父」はあからさまに頼まれ仕事という感じでしたな。
いかにも手馴れた演出のテレビの二時間ドラマという感じで、
安心して観れるのはさすがだけど、これが遺作とはちと淋し。
そういや、当時、坂東英二が、菅井きんさんは何度もダメ出しが
出たのに、ボクは大体一発OKで、上手上手と木下先生にほめられた!
と自慢していたけど、木下恵介は、素人はひたすらヨイショして
自信を持たせるという演出をする人ということを知らなかったんだろうね。
まぁ、実際、坂東英二は悪くなかったです。
野々村真はかなり問題ありだったけど。
>97
役者の演出は上手ではなかったのかな。
「父」は小林桂樹さんと中井貴一さんを使っているのがいいですね。
地味だけど男性にこだわった木下さんらしいですね。
99 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/21 16:28 ID:nRo6TNH+
山田太一が書いてたが黒澤と木下がテレビ・ドラマについて口論になり、
「テレビは魂を売らなきゃやってられませんよ!!」と木下が大声を出したそうだ
木下は別にテレビを嫌っていたわけではないと思うんだが、
日本映画の黄金期に第一線でやっていた人にはテレビへの失望が大きかったのだろうか
100 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/21 19:53 ID:R8a/4K0C
100げと
>97
坂東英二はケイスケに認められてたのか・・・
木下組は、黒澤組みたいな疑似血縁集団じゃなくて、機能集団だったし、
木下自身それを望んだから、撮影所が崩壊した後の木下は大変だったろう。
増村、中平辺りまでの世代は、撮影所崩壊に対応するのに大変苦労している。
黒澤組は仲が良すぎて異常というか、まるでホモ集団ですよ。
木下学校と呼ばれていたそうですが、関係者に語ってもらいたいです.
特に山田太一さん。
松山は、シナリオライティングを教わったことはない、
木下さんのは自分で演出するつもりなんだから、
大切なことは自分の頭の中にあって参考にならない、って言っていた。
演出については多いに影響を受け勉強になったそうだ。
104 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/22 00:21 ID:go3N1yFC
>102
「黒澤組」→「木下組」
でないと、意味がとおらん文章だな。
木下学校はホモ集団だけど、別に仲よくないじゃない。
>>102 「木下さんは、あのおだやかな外見とは違って、実は非常にきびしい方です」
と語っていたのをTVで見たことある。
そりゃそうだよ。
黒澤と違って「ああ君は出来ないの。じゃあもういいです。こっちでなんとかします」ってタイプだもの。
108 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/23 11:47 ID:4fJ4CJAz
109 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/23 20:36 ID:h3JFenkt
>>105 >木下学校はホモ集団だけど、
そういう言い方は辞めろよ(藁
実際、女色に戻った(つーか元から?)人も居るんだし。
どっちか言うと木下センセが青年がお好きだったんでそ。
110 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/23 20:39 ID:h3JFenkt
>>102 私は松山善三とか、あおい輝彦に木下恵介を語ってもらいたい。
111 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/28 15:06 ID:3SLXz3rM
木下作品だと、昭和30年の「野菊の如き君なりき」が印象深い。
原作では千葉だが映画は長野になっている。信州の大自然がいい。
主演の二人は新人、この作品で知ってる俳優は笠智衆だけだけど
それが新鮮で直に感情移入できた。特に民子役の有田紀子の健気さに
心打たれる。心ならずも他に嫁して病没してしまう薄倖の少女に泣けて
泣けて。楠田浩之のカメラも美しい。蛇足だが、リメイク作品は興味なし。
112 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/28 23:19 ID:YykGdjLj
木下恵介版の「破戒」を見た。
宇野重吉が絶妙だったなぁ。でも、最初の字幕はちょっと説教臭いんじゃないの?
あと、池部演ずる丑松が志保に手紙を書くシーンがあるんだけど、達筆なのにびっくり。
まぁ、師範学校卒の教師だから習字の稽古をしてて当然だけどね。
明日は市川崑版の「破戒」を見てきます。
池部の画家である父がかなり頑固そうだから、厳しくしつけられたのでは?
昔のそういう家庭では、しつけの中に必ず習字も入るから。
木下恵介、「破戒」を読まずに「破戒」を撮ったって本当?
115 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/29 09:35 ID:gI8JuXxe
「破戒」って、東宝労働争議のあおりで、急遽木下に回ってきたんだったよね。
116 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/29 21:49 ID:xaZ1Ck3H
>>113 そうでなくとも昔の教育受けた人て異様に字が綺麗。
今の現代人では到底及びも付かない・・・。大伯父の同級生である某軍学校の
同窓生から来る葉書を見るたび、そう思う。(話題が木下からズレてスマン。)
木下の『破戒』はエタっていう言葉は使ってる?
市川版しか見てないけど、「我は被差別の民なり」という台詞にはアキレタ。
118 :
112:04/02/29 22:24 ID:Vp5YhTFd
>113
文面のアップと手元の映らない上半身ショットだったので、手だけ吹き替えでもOKなカメラ割でした
>114
京都文化博物館で見たのですが、博物館の上映案内のプリントにもそう書いていました。
脚本の久板栄次郎が、脚本は原作とかなり変わってるから、原作は読まないほうがいいと
言ったそうです。
>115
元は阿部豊監督、池部良、高峰秀子主演で企画され、信州でのロケもしたそうです。
ですが、東宝争議と池部の移籍話で流れたそうです。
>117
つかってません。「部落民」って言ってました。市川版でも「部落民」って言ってなかったですか?
119 :
この子の名無しのお祝いに:04/03/01 16:00 ID:jc/jKdRt
衛星劇場で、「野菊の如き君なりき」やりまつね。
120 :
この子の名無しのお祝いに:04/03/01 16:26 ID:a+XIVUKd
>>119 ぜひ観てみたい。放送日教えて下さい。宜しくお願いします。
ここではあまり評判の良くないTBSテレビ「木下恵介アワー」
のことで恐縮でゲス。
自分は、”記念樹”のテーマソングを聞くと、それだけで泣きます。
また”もがり笛”や”冬の旅”など、今でも十分感動を呼ぶ内容
があると思います。
もう一度、あれらの作品を観てみたいのですが、ビデオやCD
なんか出てるのでしょうか?
ご存知でしたら教えてください。
122 :
この子の名無しのお祝いに:04/03/17 11:01 ID:NUFqI7iK
多額の製作費ゆえ中止され木下恵介が松竹を離れるきっかけとなった「戦場の固き約束」
ライフワークでもあったこの作品が映画化されていたらと思うとものすごく残念。
存在は知ってたけど、あらすじを知ったのは最近。絶対に傑作になったと思うんだけどな
123 :
この子の名無しのお祝いに:04/03/21 20:02 ID:g2KYEknc
>>122 『女たちの戦場』の脚本も面白いよ。
なんでこういうのを撮らさずに、
『この子を残して』になってしまったのか。
なぜホモには天才が多いのか。天才には憧れるがホモはイヤダーーーー。
125 :
この子の名無しのお祝いに:04/03/24 10:26 ID:xUek7EY6
>>123 「この子を残して」も全盛期に撮っていれば傑作になったと思うのだけど。
なんというか、80年代と噛み合ってない映画。
「戦場の固き約束」は「父」の後、50本目の映画として考えていたんだよね。
最初の企画段階(「香華」の後)に撮っていれば傑作になっただろうけど、
「父」の後に撮っていたら今井正の「戦争と青春」なみの評価しか得られなかったのでは
126 :
この子の名無しのお祝いに:04/03/24 11:23 ID:VDAWcgpn
>>124 先日TV見てたら
レオナルド・ダ・ビンチもゲイだったんだね
ジャン・コクトー、モリッシー
128 :
この子の名無しのお祝いに:04/03/25 02:47 ID:CZXhhGLG
ヴィスコンティ、パゾリーニ
淀長
おすぎ
131 :
この子の名無しのお祝いに:04/03/30 21:57 ID:7/8DIwv1
木下さんは男性が好きみたいですが、付き合っていたという話は聞きませんね。
淀長さんはお稚児さんがいたらしいですね。
1943.07.29花咲く港
1943.11.18生きてゐる孫六
1944.06.08歓呼の町
1944.12.07陸軍
1946.02.21大曾根家の朝
1946.10.29わが恋せし乙女
1947.03.18結婚
1947.12.11不死鳥
1948.04.02女
1948.07.27肖像
1948.11.30破戒
1949.03.09お嬢さん乾杯
1949.07.05四谷怪談 前篇
1949.07.16四谷怪談 後篇
1949.12.01破れ大鼓
1950.07.01婚約指環
1951.02.17善魔
1951.03.21カルメン故郷に帰る
1951.05.12少年期
1951.10.25海の花火
1952.11.13カルメン純情す
1953.06.17日本の悲劇
1954.03.16女の園
1954.09.15二十四の瞳
1955.08.31遠い雲
1955.11.29野菊の如き君なりき
1956.04.17夕やけ雲
1956.11.14太陽とバラ
1957.10.01喜びも悲しみも幾歳月
1957.12.01風前の灯
1958.06.01楢山節考
1958.10.28この天の虹
1959.01.03風花
1959.04.28惜春鳥
1959.09.27今日もまたかくてありなん
1960.01.03春の夢
1960.10.19笛吹川
1961.09.16永遠の人
1962.01.14今年の恋
1962.08.12二人で歩いた幾春秋
1963.01.06歌え若人達
1963.08.11死闘の伝説
1964.05.24香華 前後篇
1967.09.30なつかしき笛や太鼓
1976.05.29スリランカの愛と別れ
1979.09.15衝動殺人 息子よ
1980.09.20父よ母よ!
1983.09.17この子を残して
1986.06.28新・喜びも悲しみも幾歳月
1988.04.29父
135 :
この子の名無しのお祝いに:04/04/08 12:15 ID:lcy9lhkq
↑全49作。みんな何作見てる?
俺は9本見てた
137 :
この子の名無しのお祝いに:04/04/10 01:27 ID:p4cX6qEA
自分は42作観てた。
もうちょっとで全作完遂。
ガンバっ!!
138 :
137:04/04/10 01:33 ID:p4cX6qEA
ちなみに見れてないのは以下の通り。
何とかしなきゃ。
「破戒」
「少年期」
「太陽とバラ」
「この天の虹」
「今年の恋」
「スリランカの愛と別れ」
「この子を残して」
139 :
この子の名無しのお祝いに:04/04/10 10:12 ID:EZFYTYLc
>>138 ビデオで妥協すれば「少年期」「この子を残して」は見れるよ!
「今年の恋」は来月末、ラピュタ阿佐ヶ谷でかかるよ。…関東の人?
140 :
この子の名無しのお祝いに:04/04/10 10:17 ID:EZFYTYLc
ちなみに自分は37本…
見てないのは↓
結婚
破戒
婚約指環
太陽とバラ
この天の虹
春の夢
笛吹川
今年の恋
歌え若人達
死闘の伝説
スリランカの愛と別れ
特に笛吹川は無性に見たいの。どこかで上映されんかな。
小津みたく全作品DVD化されないかな…出たらがんばって買うよ!
141 :
137:04/04/10 11:22 ID:p4cX6qEA
>139 「今年の恋」は来月末、ラピュタ阿佐ヶ谷でかかるよ。…関東の人?
東京都在住なので行ける。サンクス!
ちなみに「笛吹川」とかはFCでの「3K特集」で観た。
「笛吹川」での高峰秀子は他では見れない演技だったよね。
142 :
この子の名無しのお祝いに:04/04/14 17:31 ID:QauWzQ+g
アッ…アアッ
/■\/■\
( ω・`;(・ω・´ )
⊂⊂⌒ ⊂⌒ヽ、
)) )) ) ))) カクカク!!カクカク!!!
(_(_ノ((_ノ ドピュ!!!
143 :
この子の名無しのお祝いに:04/04/14 18:30 ID:Pkv6Ycs0
>>137>>140 「今年の恋」は、ほんと楽しい映画だけど
FCでも16ミリしか残っていないんだよね。ラピュタのプリント不安。
「結婚」の現存プリント最悪。リアルタイムで見た人以外は
胸を張って見たと豪語できる人はいないんじゃない?
俺観たの17本。42本とか37本って凄いね。
「お嬢さん乾杯」が一番好きだ。
145 :
この子の名無しのお祝いに:04/04/17 11:57 ID:9qzBQbZ2
↓ワタシの木下恵介ベスト10(見た範疇で)
1. 楢山節考
2. 永遠の人
3. お嬢さん乾杯
4. 女の園
5. 香華
6. 二十四の瞳
7. カルメン故郷に帰る
8. 日本の悲劇
9. 野菊の如き君なりき
10. なつかしき笛や太鼓
けして好きになれない作品でも、出来が悪いの一言では片付けにくい
異様ないびつさに魅力を感じてしまいます…。
>145
「遠い雲」が入ってないのが意外。
147 :
この子の名無しのお祝いに:04/04/20 22:10 ID:QEkqgS2X
小津が言っていた言葉で、監督にはもって生まれた基調音がある、と
溝口・内田・黒澤は高い、俺や成瀬は低いと言ってた
この分類だと木下はどちらになるんだろうか?
>>143 FCの「今年の恋」って16ミリだったっけ。16ミリしかないのは、収蔵時期が古いためでは。
最近はCS放映のおかげで、35ミリニュープリントが増えている。
ラピュタのプリントに期待。
149 :
この子の名無しのお祝いに:04/04/21 21:44 ID:/j3IchHG
>147
基本的には低いんじゃないかなぁ。
「衝動殺人 息子よ」なんかは、すごく高いけど。
150 :
この子の名無しのお祝いに:04/04/24 23:40 ID:nr0korhj
せんせいっ! いけませんっ!いけませんったら!
ボクのズボンを脱がさないで下さ・・・アアッ、アア・・・・(ry
151 :
この子の名無しのお祝いに:04/05/10 02:10 ID:9mT7V/Sd
ありゃ、助監督が美少年ぞろいだったというのはがいしゅつだったのね。
152 :
この子の名無しのお祝いに:04/05/10 02:49 ID:PKDnc313
美少年 かつ 真面目な人ばかしだよね >木下組の助監督
「戦場の固き約束」…「香華」の次回作として発表されたが、金がかかりすぎるという理由で、
クランクイン直前に中止、嫌気がさして松竹を退社。87年に木下50本目の映画として
中国との合作企画が再浮上したが、中国側から日本兵の描写にクレームがついたり、
松竹が十分に製作費を出してくれなかったりで、またもや製作中止。
「落城」…田宮虎彦原作。
「破れ太鼓パリへ行く」…8か月の渡欧から帰国後の企画か。バンツマの死で幻に。
「息子の花嫁」…ローマを舞台にした恋愛もの。これも渡欧後の着想か。
154 :
この子の名無しのお祝いに:04/05/14 16:58 ID:XecleTHS
オカマ監督って海外ではぜーんぜん人気ないよねw
やっぱりほとんどの作品が駄作だから?
ビッグフィッシング
毎週木曜 よる10時〜10時54分
>>154 多分そう。
絶賛しているのはオカマかブス女かデコ厨だろ。
ビッグフィッシング
毎週木曜 よる10時〜10時54分
でも木下センセの下半身て、完全に「オス」だろ・・・・・?
外見はあくまで女言葉、だけどさ。
お稚児さんがいたんだからモノホンでしょう。
>>80 なにぃぃ?木下はそんなに嫌な奴だったのか!
てめぇは貧弱な二流映画しか撮れないくせにめちゃくちゃ生意気だなw
この毒舌オカマ野郎をみんなで叩きまくろうぜ!!
生意気っていうか…
>>80 > 内田について「大陸でバッカになったねぇ」
> 野添ひとみについて「あの女中ヅラ」と言って川口浩激怒
この辺り怖いよ…そこは本当のこと言っちゃダメだろ…
162 :
この子の名無しのお祝いに:04/05/18 17:25 ID:vwzBbcQO
163 :
この子の名無しのお祝いに:04/05/18 17:32 ID:n9qCUaUP
>>162 いや、異論ある人も少ないだろうけど…
本当のことはぼやかして言うもんだよ…
まして同業者のことなんだから…
だからオカマ(ry
165 :
この子の名無しのお祝いに:04/05/18 23:03 ID:Jnq1aGfZ
>>153 「息子の花嫁」は、木下の養子の長男がイタリア人と結婚した時のいきさつが着想の源なので、
80年代のことだと思われる。「花婿の父」という題名も考えていたらしい。
このころから木下は母親への愛から息子への愛にシフトしていったので、観たかった作品だ。
166 :
この子の名無しのお祝いに:04/05/18 23:15 ID:IT70Vm2i
てゆうか木下センセが母親の気持ち・・・になってんだよなぁ〜。
松山善三の結婚の時も。
毒舌オカマ監督は大嫌い
木下映画から高峰秀子を抜いたらなにが残るのか。
『破れ太鼓』は大好き。他はそれほど。あ、『女』は小品だけど
ユニークな作品だと思いました。
171 :
この子の名無しのお祝いに:04/05/20 22:53 ID:YumxQ9yD
>169
佐田啓二
>169
加藤剛
石浜朗
173 :
この子の名無しのお祝いに:04/06/04 02:42 ID:c+6v3RWX
「今年の恋」を見てきた奴はおらんかや。
観たよ。佳作。
175 :
この子の名無しのお祝いに:04/06/05 07:23 ID:V93sPBXP
『笛吹川』をもう一度観たいのう。
176 :
この子の名無しのお祝いに:04/06/10 15:59 ID:itW6OaMB
「夕やけ雲」35ミリ希望。
>>80 でも黒澤とは仲が良かったみたいだよ。
他の監督は知らんが。
>>177 へえ〜
それは知りませんですた。
木下センセって毒舌そうだから同業の友達が居なさそう・・て思ってたw
監督同士で誉めあいしてたら気持ち悪いだろ。
>>179 別に気持ち悪くないだろ。
誉めあうのが普通だ。
木下は貶しすぎ。
>181
いや、いいところは誉めるだろうけどダメなとこは思い切り貶すってのは、
友達ならなおさらでしょう。木下の貶し方って「気持ち悪い」とか「ブス」
だとか妙に子供っぽいから反感買ってるんだろうけど、逆に深刻にはならない
と思う。淀長さんもそういうとこあるけど結局批評なんて個人の趣味でしか
ないと割り切ってる感じがする。
淀長は古典芸能を勉強してない奴には厳しいです。
"あのガキ"でおしまいです。
ヤフオクに木下作品のサントラ CDが出品されてるけど
入札するか迷ってる・・・持ってる人いる?
185 :
この子の名無しのお祝いに:04/06/22 16:39 ID:fO5zwW2R
「カルメン故郷・・」の白黒版はどこで観られますか?
186 :
この子の名無しのお祝いに:04/06/23 14:53 ID:jAm0nlmh
>>185 フィルムセンターにあり。16ミリ。カラー版とは別撮り。
こっちのほうが微妙に完成度高しとの風評あり。それに同感なり。
187 :
この子の名無しのお祝いに:04/06/30 23:51 ID:h8KUZvB+
『香華』をスクリーンで観たいな。
188 :
この子の名無しのお祝いに:04/08/12 11:38 ID:p3EPp0tU
8/21に草で「スリランカの愛と別れ」が浅上映されるわよ
189 :
この子の名無しのお祝いに:04/08/14 05:06 ID:XLtckBNX
ベタだと言われちゃうかもしれないけど、「喜びも悲しみも幾歳月」が好き。
あの作品の高峰秀子はかなりいい。はじけてはいないけれど。
若いうちから老け役まで、うまく演じているよなあ。
もう20回は見たと思う。うち映画館は2回だけど。
「二十四の瞳」の子役、父のガッコの同級生がいるんだよね。
ロケの話、かなり面白かったらしい。
どんな話か聞きたいれす
191 :
この子の名無しのお祝いに:04/08/27 02:25 ID:MNI1ka0g
NFCのメルマガが来たけど、親分特集の2で『笛吹川』がかかるよ!!!
そしてほかにも何本かかかるようですよ。
衛星劇場で撮ったビデオは持ってるけどやっぱスクリーンで観なきゃ。
もしかしてみんな既に知ってるのかな。
192 :
この子の名無しのお祝いに:04/09/18 03:21:56 ID:gGH4+vDh
「笛吹川」絶対に見に行く!
「スリランカの愛と別れ」も(笑)
193 :
この子の名無しのお祝いに:04/09/26 21:29:01 ID:WcOzICBA
おお、今は亡き並木座で観て、ぜひもう一度観たいと思っていた、
『笛吹川』をもう一度観られるとは!
194 :
この子の名無しのお祝いに:04/09/28 23:22:09 ID:SKhJLR/Q
弟子の小林正樹は何本かDVDになっているし、
吉田喜重はBOX出るそうだけど…木下恵介の作品はDVD化されんの?
小津みたく全作品BOXで出るなんてことないんかな?
「楢山節考」「笛吹川」解禁の方針で…
「楢山節考」レンタル開始しないと忘れられた名作になるよ!
確か次は木下だって噂だったが。
>>77を書いたのは俺だったと思うが、どこで読んだのかは覚えてない。
URL張り付けてないから、雑誌かチラシだと思う。
吉田喜重は信者がたくさんいるから、いろいろプッシュがあったんだろうね。
木下恵介はかなり評価が下がっているところだしなあ。
196 :
この子の名無しのお祝いに:04/09/29 00:07:36 ID:SaTt95gp
「楢山節考」「笛吹川」がソフト化にならないのは、
原作の深沢七郎遺族のせいなんだろうか?
市川崑の「東北の神武たち」もそうだけど、
深沢本人が「映画なんて綺麗な女優を見るだけの代物だ」って
公言してたくらいの映画音痴な人だから、その辺でもめてるの?
でも、今村版「楢山節考」はソフト化されてるのにね・・・
197 :
この子の名無しのお祝いに:04/09/29 00:29:08 ID:lTjhME/s
>>195 吉田喜重の再評価は蓮實重彦のおかげだよね。
木下恵介の評価が下がっているのも蓮實のおかげな気がする…
吉田×蓮實対談を読んでいると、蓮實は何かとこの作品は小津の影響がうんたらと
強引に小津の話を振るくせに(吉田は、そう言われるとそうかもしれませんね程度の反応)、
話の流れで吉田が木下の話をすると、蓮實は露骨にその話題を流している…
吉田×蓮實対談で木下が話題に上るのは稀、まるで師匠は小津かのごとく展開する。
吉田さん、他の人との対談だと、小津の話題より圧倒的に木下の話題なのにね…
>>196 「からっ風野郎」の作曲って本人? 同姓同名?
200 :
この子の名無しのお祝いに:04/10/03 22:46:26 ID:lFM7uqM/
口の悪いことで有名な木下さんですが、ご存知のエピソードはありますか?
例えば篠田正浩の映画を「デパートのショーウィンドーみたいだけど」と評したとか。
弟子のデビュー作を観て
「この人こんなことも知らないの。」
「知らないなら聴きに来ればいいのに。」
「こんな行儀の悪い映画は認められません。」
凍り付くよな…
年上の小津に
「あなたは若い人に厳しすぎるんです。
助監督から原さんしか輩出してないじゃないですか。」
『二十四の瞳』のラストは晴れのシーンのはずだった。
ところが雨天が続き撮影できない。
そのうちスタッフ、役者で『七人の侍』を観に行くことになった。
木下「ラストは雨のシーンにします。今日は撮影です。」
秀子「なんていじわるなんだろ」
204 :
この子の名無しのお祝いに:04/10/04 00:54:15 ID:taubKc/6
>>202 よりによって輩出したのが原研吉かよ、という嫌味もあるのかね。
ゲイだからひねくれてるし口が悪いのyo!
206 :
この子の名無しのお祝いに:04/10/04 19:35:26 ID:pTqXdMm+
「黒澤くんの描く人間はみんな嘘」
>>206 確かに・・・orz
でもちょっと言いすぎだよなあw
山田太一との対談冒頭で、
木下「ふだんは、他人の映画をボロクソにいったりして、
よくしゃべるんだけどね。こういう対談だと、
他人の悪口はあんまり言えないからね。(笑)」
山田「木下さんの毒舌はすごいですから。(笑)」
木下「映画監督ってのは、自分が自信をもってつくらなきゃならないから、
他人の悪口を言わなければ作品を語れないところがあるね。」
だって。この対談は悪口は省かれてるよ、まとめたのが山田太一だからね。
>>206 黒澤には「馬ッ鹿じゃなかろか、あんな単純で」ってのも聞いたことが(w
ちなみに
>>202は、監督会で小津が吉田喜重に絡んだ後。
もうこの人は豪速球だよ。
木下「僕は渋谷君嫌いなんだよ」
津川雅彦「…」
木下「嫌いな人のは大きな声で言うことにしている。
聞こえるだろ。そうすりゃ挨拶しないですむからね。楽なんだよ。」
津川「…」
211 :
この子の名無しのお祝いに:04/10/05 00:40:34 ID:myF6OhVD
>>201 重役のいる試写室ではほめまくり、その後、二人になったらボロクソ、
と聞いたことある。
かたや、渋谷実は重役のいる試写室でボロクソに言うから、門下生から
ほとんど監督として出世した人がほとんどいないとかなんとか。
木下が渋谷を嫌う理由は、助監督として入ったばかりの時に、
「木下くん、これなんだかわかる?」
「?」
「ま、君にはわからんだろうな。だって万葉仮名だもん」
その後、
「この花は何かわかる?」
とバラの花を指したから、どう見たってバラなのにバラじゃないの?と
答えに窮していたら、
「キミ、これはバラの花だよ」
と馬鹿にされたそうな。
当時の助監督は大体大卒で、中卒の木下をからかったみたいね。
それで、一生許さんと心に誓ったらしい。
その後、木下が監督として偉くなり、渋谷が淡島千景と飲んでいたら、
木下がやってきて、「淡島さん、打ち上げに参加しましょ!」とニコニコ、
渋谷の目の前で強奪していったそうな。。。怖いわー。
オカマの野郎は海外の映画祭に一度も出品されたことがない糞監督
213 :
この子の名無しのお祝いに:04/10/07 05:57:29 ID:XoXVbMYD
>>212 出品されたことはあるよ。受賞しなかっただけで
214 :
この子の名無しのお祝いに:04/10/07 05:59:36 ID:OQS0Ksfq
じゃあ、オカマの野郎は海外の映画祭で一度も受賞したことがないカス監督
215 :
この子の名無しのお祝いに:04/10/07 12:36:25 ID:cu+LvhGR
こいつ知ってる。
他スレでも毎度煽りやってる人ねwww
/ヽ /ヽ
/ ヽ / ヽ
>>214 / ヽ__/ ヽ
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.ヽ_______/ \__/
[[二二二二二二二二二二二二二二二二
「二十四の瞳」は普通に駄作だよ。
評価が高かったのは公開当時だけ。
・ ・
普通に駄作の 普 通 ってどーゆー意味?
「日本の悲劇」以降、桂木洋子には嫌な女の役ばっかりさせているね。
実は桂木洋子のことを内心、嫌っていたのでは…と穿ってしまう。
はは。ああいう関係ってどうなんだろうね。
成瀬←→中北もそうだね。成瀬本の中北のインタビュー面白かったよ。
木下って高峰秀子の役もちょっと抜けたところを作ってる気がする…いやまじで
>>217 rwZ94IBxは邦画板の複数スレで罵倒を書き連ねる荒らしだよ。
放置推奨。
221 :
この子の名無しのお祝いに:04/10/08 14:12:12 ID:RdmK6Wgm
age
>>219 デコちゃんのために書いた脚本がカルメンだったり永遠の人だったりするもんね…
けど主役なぶんだけいいかな。桂木洋子の遠い雲や喜びも悲しみも〜の扱いは一体。
久我美子は脇だけど結構いい役を当てられてるよね。
「喜びも悲しみも幾歳月」は演出に冴えが無い。
駄作とは言わないが冗長すぎて嫌になる。
>>223 楢山節考を撮るためのやっつけ仕事だからかな?
儲かる映画を撮ればいいんでしょ?ホラヨ。みたいなノリで撮ったみたいだし。
225 :
この子の名無しのお祝いに:04/10/13 16:38:14 ID:iCvUIYuW
松竹に木下恵介作品DVD化の問い合わせをしたら回答をいただきました!↓
木下恵介監督作品のDVD化につきましては、「笛吹川」「楢山節考」
なども含め全作品をDVD化しDVD-BOXで販売いたします。
この中には、「カルメン故郷に帰る」のモノクロ版・「二十四の瞳」ワイド版
も特典映像として入ります。
また、弊社以外の作品「なつかしき笛や太鼓」「スリランカの愛と別れ」
も入ります。
第一集は10枚入りで2005年1月発売予定です。
>225
ごめん、なんかネタっぽいんだけどマジ?
227 :
この子の名無しのお祝いに:04/10/13 19:21:37 ID:+0yhBFmV
一月発売ならもう公表されていても良さそうなのにな。
この遅さのろまさが松竹の商売下手の表れ?
228 :
この子の名無しのお祝いに:04/10/13 19:47:47 ID:iCvUIYuW
>>226 松竹のサイトから問い合わせていただいた回答なので、
わたしが騙されていないのであればマジです!
けど、松竹のサイトにはそんな情報は全然載ってないし。。。
“発売予定”だからまだはっきりとは決まってないのかなぁ?
本当に一月なら、そろそろ正式発表して欲しいですよね。。。
小津のDVD-BOXは一集(新しい)→四集(古い)でしたけど、
木下恵介のDVD-BOXはどういう順番なんでしょう?
10枚入りということは全49作+特典映像で全五集?
値段はどれくらいになるのでしょう???ワクワク。。。
229 :
この子の名無しのお祝いに:04/10/13 20:37:52 ID:+0yhBFmV
どうやらマジらしいっすね。しかし! 松竹! 情報開示しろや! HPは何の為にあるんだ?
DVD出ればそれでええやん
半年くらい前から全集BOX出すの次は木下って言ってたよね。
「永遠の人」や「風前の灯」なんかは入ってないんだろうな。
木下映画は正直好き嫌いがはっきり分かれる・・・。
232 :
この子の名無しのお祝いに:04/10/15 20:20:10 ID:Hn3JDmvy
233 :
この子の名無しのお祝いに:04/10/15 21:37:00 ID:l8OcDgkc
すげぇ。黒澤も小津も入手してないがこれは欲しいと思ったな。
『二十四の瞳』(ワイド版)って何? リメイクのこと?
す、すげえなオイ・・・。
35000x6=210000 orz
高杉。
でも画質はあんまり期待できないんだろうなぁ・・・
傷とかはある程度しょうがないかも。俺はザラザラのノイズさえなければいい。
いずれにしても過小評価甚だしい木下作品がこんだけソフト化されるってのは
本当にめでたい。なんとか切り詰めて買う。でも6巻目はいらないかな。
237 :
この子の名無しのお祝いに:04/10/17 00:27:56 ID:PK69ZrG/
バラでも出るのかな?
全部はいらん
238 :
この子の名無しのお祝いに:04/10/17 10:21:44 ID:fjTiJR08
↑ に同じく
小津DVD(浮草除く)を見る限りバラは無さそう・・・
スカパーの衛星劇場の木下恵介アワーって、
いつの間にか終わっちゃいましたね。人気なかったのかなぁ。
韓国製の映画やドラマが増えたせいかも……?
241 :
この子の名無しのお祝いに:04/10/24 02:12:21 ID:KPzXwYw2
小津のバラ売りがないのはビデオの在庫が余っているとからと憶測。
バラ売りになる日を虎視眈々と狙っております。
欲しいのは「長屋紳士録」「麦秋」「彼岸花」だけだし。
木下はいらんのたくさんあるけど、自分が買わずに誰が買う!
くらいの気持ちでがんばって買いたいと思いまーす。
第五集が一番楽しみだにゃ…
242 :
この子の名無しのお祝いに:04/10/25 02:24:41 ID:x4iIVd7s
「笛吹川」をようやく見たけど、なんかすごい映画だね。
主張は黒澤の「影武者」に通じるものを感じたけど、
黒澤よりよほどしれ〜とより無常観をかもしだしていますな。
木下は「影武者」のように支配者に焦点を合わせた映画は絶対に撮らない。
東宝も小津のときのように、これに合わせて「懐かしき笛や太鼓」を出せよ。
(「スリランカの愛と別れ」も、とはちょっと言えないがw)
245 :
この子の名無しのお祝いに:04/10/25 15:42:47 ID:x4iIVd7s
>>244 出ます。ただし東宝からではなく松竹から。BOXに入ってる。
海外の映画人からはカス監督扱いされているオカマ恵介ww
毒舌オカマ監督の木下ゲイ介は映画界の嫌われ者
アジアでは結構ビデオ化されていたよ。
>>249 欧米では感傷的だと評価されんみたいだね。
作品ごとにスタイルが違うので評価されにくいのもあるのでは。
トリュフォーが「楢山節考」をほめたという話しか知らん。
252 :
この子の名無しのお祝いに:04/11/02 17:31:38 ID:3Fc5OyDX
スリランカの愛と別れを見たけど珍品だった。
失敗作と切り捨てるにはあまりにも味がありすぎる。
撮影が酷いのが衝撃的。
中井朝一さん…黒澤ズーム病が…
先日、衛星劇場の木下恵介アワーが終わったとか
なんとか書いちゃったんですけど、来月から特集
らしいですね。DVDボックス発売に合わせた企画かな。
255 :
この子の名無しのお祝いに:04/11/03 22:56:01 ID:wyVLr6ui
>>253 自分も見た時に、このヘタクソな撮影は誰?と思ったら、中井朝一だったのでびっくりした。
木下恵介の映画では、岡崎宏三の撮影もなんか冴えない。
やっぱり木下映画には楠田浩之の撮影じゃないと駄目なんだと思う、喧嘩別れしちゃったそうだけど。
中井朝一さん、あれが遺作だよね。
その後の「影武者」「乱」は撮影協力だから。
いくら製作状況が悪くても…
木下の早撮りと波長が合わなかったんだろうか。
栗原と北大路のシーンなんか酷い。
栗原の登場シーンも中井朝一さんが撮ったんだろうか。
大砲のある海岸の俯瞰、召使いの死ぬシーンは良かった。
257 :
この子の名無しのお祝いに:04/11/05 04:38:19 ID:VeD5p/+z
中井朝一は白黒はうまいと思うけど、カラーの作品は全般的にちょっと?
岡崎宏三は、木下恵介の演出はかなり独特で、
画を壊す(自分流に撮る)ことができなかったと語っていたような気がする
木下はせっかちで、ロケが多いし、思いつきで撮るし、
岡崎宏三とは合ってないよね。
259 :
この子の名無しのお祝いに:04/11/09 05:23:40 ID:xUhHQAQp
中井さんは『デルス・ウザーラ』で燃え尽きた。
岡崎さんは木下映画を観た誰かから、
「あなたのよさがちっとも出ていない」
とズバリ指摘された、と言ってたな。
小林正樹の紹介で木下さんと仕事したらしいが。
>>259 ところで中井さんに限ったことじゃないが、60年代以降の東宝制作のTV映画
のクレジットを見ていると、けっこうな大物カメラマンが撮っていて驚くことがある。
TVを否定するわけではないが、天下の東宝のスタッフがTV・・・みんな苦労してたのですね・・・。
苦労といえば、最近の岡崎さんは小さい映画ばかり撮っている。未見だがどんな
ものなんだろう? 何かのインタビューで「暇な時は今も毎日映画を観てますよ」とか
仰っていた。いまだに貪欲に「何か吸収できないか」、と思っているのでしょうね。
ttp://www.jmdb.ne.jp/person/p0048340.htm
>>255 成島東一郎は助手ってだけでDPは一度もやってないんだよね?
楠田浩之以降はこの人と組んだ方が良かったような気がする。
『風前の灯』おもしろかった。木下らしいコメディ。
しかし照明が暗すぎ…
264 :
この子の名無しのお祝いに:04/11/16 04:35:38 ID:zIe3NLVm
灯台守の〜のギャグにはたまげたな、『風前の灯』。
265 :
この子の名無しのお祝いに:04/11/26 23:09:20 ID:QHcSVyqm
うう、行けなかったよ、秀子特集。
266 :
この子の名無しのお祝いに:04/12/02 11:05:20 ID:9+kZJBb/
黒澤の「影武者」は木下の「笛吹川」のパクリ
267 :
この子の名無しのお祝いに:04/12/17 02:32:49 ID:9vbGWUXV
俺も『笛吹川』観た時そう思った。
最後の旗が流れていく場面などまんまだもんね。
違うのは、木下は戦闘場面を延々を描いて戦闘の不毛さを描くのに対し、
黒澤は戦闘場面を省略して戦闘の不毛さを描くところ。
黒澤が戦闘場面を描くとどうしてもカッコヨクなっちゃうからねえ。
視点が市井の人か、為政者かというところも作家性の違いを感じますな。
269 :
この子の名無しのお祝いに:05/01/06 09:45:34 ID:yxFnW7Bi
>>223 「喜びも悲しみも幾歳月」は傑作だぞ。
俺は感動した。
270 :
この子の名無しのお祝いに:05/01/07 17:47:13 ID:s5FlKGmY
>昨日のID:yxFnW7Bi、今日のID:vx7XwsiB
成瀬スレ荒らしの糞旦那ご苦労さん
今日もせっせとお仕事ですか〜?w
木下だけは褒めるんだねぇwww
271 :
木下マンセー:05/01/07 18:01:37 ID:tussSlGP
>>270 罠にかかっては駄目!
この人の目的は成瀬巳喜男を貶すことより木下恵介を貶めることにあるの!
永遠の人のフラメンコは明らかに失敗だろう。イライラするわ。
274 :
この子の名無しのお祝いに:05/01/12 09:12:30 ID:CZwfrSAP
>>273 あのマヌケな音楽がたまらなくいいのよ!
鬼畜生なラストもふくめ大好きな映画。
この作品で木下にはまったワタシは断固支持します。
275 :
この子の名無しのお祝いに:05/01/12 18:55:44 ID:wnG3UDjn
熊本弁のフラメンコ、というのは素晴らしすぎた。
田村正和も若かった。
276 :
この子の名無しのお祝いに:05/01/14 00:28:06 ID:fnAJCeMd
木下恵介の肖像画というか顔ってどんな顔なんでしょうか?
ググッても見つからないのでもし写真とか載ってるサイトとかあれば教えてください
277 :
この子の名無しのお祝いに:05/01/14 00:48:45 ID:5J3S7ToG
>>276 左卜全にアイラインを入れて、
凛々しくすれば木下恵介になる。
ブサイクなオカマは最悪だよな
281 :
この子の名無しのお祝いに:05/01/22 09:50:01 ID:3GcpUZjz
発売中のキネマ旬報、木下恵介の記事が載っていたので
思わず買ってしまったけど、DVD発売宣伝のためだけに
書かれているような中身の薄い記事でガッカリ。
野村正昭さんもっとがんばって書いてよぉ〜
続きに期待…なぜか続きの記事は五月らしいけど。
282 :
この子の名無しのお祝いに:05/01/26 02:46:26 ID:8ivw7aVZ
木下監督ってカット割りのタイミングが妙。
なんかうにゅうにゅ話が進んでいく印象。
283 :
この子の名無しのお祝いに:05/01/26 18:55:04 ID:RG7L7m+r
「妙」とは「絶妙」のみょうなのか「奇妙」のみょうなのか?
284 :
この子の名無しのお祝いに:05/01/29 05:57:17 ID:YcdyorCg
BOX第一集購入したわよ〜!
昨日、発売日なのに誰も買った人はいないの!?
285 :
あかよろし:05/01/29 15:57:54 ID:i2KVRb6n
まあなんだ、すかぱで全部やるし
286 :
この子の名無しのお祝いに:05/01/29 18:43:22 ID:NSRK1uBo
288 :
この子の名無しのお祝いに:05/01/30 19:38:38 ID:WZoR46/B
クボジュンが間違えてたね
289 :
この子の名無しのお祝いに:05/02/01 01:17:35 ID:stgUHkgZ
>>288 訃報のニュースで「キノスケ監督が……」ってやつか?
290 :
この子の名無しのお祝いに:05/02/04 17:16:20 ID:WvSWSeEH
291 :
この子の名無しのお祝いに:05/02/06 06:34:31 ID:a+b/AwMO
花咲く港
観ました。楽しい映画です。黒澤監督と同じ年にデビュー、同じく注目を集めたという
のがよく分かる、良い映画です。「姿三四郎」よりも一層濃厚に、戦時協力的な台詞が
多いのが、多少の不自然さを生じさせていますが、二枚目上原謙と、悪役の定番小沢栄
太郎(若い! しかも太ってる!)のコンビの楽しさが素晴らしい! いっそもっとハ
ッピーエンドにしちゃえよ! って思うんですが、倫理上できなかったのかな?
「花咲く港」
ものすごく若い大坂志郎が出てた
BOX出ても全然盛り上がらない…
俺も買ってない…
木下の戦前の作品だと
陸軍はつまんないと思ったけど花咲く港はフツーにおもしろいと思ったよ。
BOXは第五集が楽しみ。そこまでのはほとんどビデオで見れるし。
295 :
この子の名無しのお祝いに:05/02/07 06:37:10 ID:YcJ3sfzj
字幕なしであの特典じゃあ
ちょっと手が出ないな・・・
字幕って?
297 :
295:05/02/08 05:17:39 ID:+uAHU+9T
日本語字幕
たしか1集は「結婚」のみでしょ
結構な値段するんですしその位はつけてほしいものです
古い映画はセリフが聴き取りにくいので字幕があると助かるよね。
299 :
この子の名無しのお祝いに:05/02/08 22:28:26 ID:zyhwcG3k
『父子草』観ました。
監督:丸山誠治 脚本:木下惠介
出演:渥美清、淡路恵子、石立鉄男、星由里子、大辻司朗、浜村純
1965年東宝、宝塚映画
渥美清 の演じる主人公のキャラは”寅さん”にそっくりでした。
『大曽根家の朝』は最初のシーンで出征兵士に渡す布に書かれた
複数の人達の氏名の寄せ書きに”木下惠介”と云う氏名が映っていました。
これは有名な話ですか?
300 :
この子の名無しのお祝いに:05/02/09 01:38:42 ID:IKO23fPg
>289クボじゅんは「キスケ・・・」と言い放ったの、紅白で。
都はるみを「ミソラ・・・」と言った人は飛んじゃったす。
>>300 久保じゅんはそのバカな所が可愛い、と受けている。子持ちになったのにまだその芸風なん
だから図々しい。新米時代から松平が可愛がってたからな(局の外でも可愛がったかどうかは知らないが)
あのトチリも、矯正させずにわざとやらせていた節があるし。
それこそキノスケ、じゃなかった、木下恵介がシニカルに何か言いたくなるタイプ
じゃないの?(w
>坂東英二はケイスケに認められてたのか・・・
黒澤にもね。
>中井朝一さん…黒澤ズーム病が…
黒さんはズーム嫌いだよ。
DVDボックス出ても
キノスケブームは来ないね
木下黒澤共通の御仁といえば植木等。
「新・喜びも悲しみも幾歳月」「乱」名演です
306 :
この子の名無しのお祝いに:05/03/02 13:40:18 ID:p6PVeEhU
4月からホームドラマチャンネルで「木下恵介劇場」全作放映!
/ヽ /ヽ
/ ヽ / ヽ
/ ヽ__/ ヽ
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>>306 へぇ〜。衛星劇場と同じ会社だから特集するのかな。
来るかキノスケブーム?
くるわけないだろ。民放でやれ。
311 :
この子の名無しのお祝いに:05/03/08 23:58:40 ID:EduOZAVK
3/13 教育TV 19:45〜
NHK映像ファイル「木下恵介」
>311
番組表で確認したらたった10分の番組・・・
313 :
この子の名無しのお祝いに:05/03/13 19:13:52 ID:3HC/7h6q
なんでカルメンシリーズはその後作られなかったの?
高峰も松竹も木下自身も別に嫌がってる雰囲気はなさそうですが
なぜ作らないといけないのか。いちおう「カルメン純情す」もあるし。
315 :
この子の名無しのお祝いに:05/03/13 22:49:27 ID:3HC/7h6q
>>314 だからその後の事
明らかに純情すは続編がありそうな終わりかただし
316 :
この子の名無しのお祝いに:05/03/13 22:50:28 ID:mEuPP6H9
カルメンシリーズって三部作の予定だったんでしょ。
確かに、「カルメン純情す」のラストは次回作を予想させる終わり方だった。
amazonより安く売ってる場所ない?>ボックス
いろんな店見て回ったけどキノスケBOXなかなか店頭に置かれてませんねえ。
320 :
この子の名無しのお祝いに:2005/03/25(金) 00:53:48 ID:1NO5CWQ6
木下監督の主な映画のサントラというか
音楽CDとか発売されてるのでしょうか?
カルメン故郷に帰るとか
321 :
この子の名無しのお祝いに:2005/03/26(土) 05:15:14 ID:vRHUse8u
「キノスケ、キノスケって冗談じゃないわよ!」
「キノスケBOXだなんて!
>>319 」(なぜか、♪”うれしい〜〜白さ〜〜の・・・を連想しちゃった。金、銀・・・)
小津BOXの時と比べ明らかに店頭で見かける頻度が低い。
喜重BOXのほうがまだ見かける気がする。
大体、このスレですら買ったと公言しているのは一人か二人でしょう?
木下恵介の四谷怪談てどんなだろう。
>>315 『高峰秀子の捨てられない荷物』に書いてなかったっけ?
木下監督が後年オファーしたらしいけどデコちゃんが断ったみたいな感じだった気がするが・・(うろ覚え)。
BOX第2集買いました。「カルメン〜」しか見てないけど、総天然色の発色は
まあまあですがちょっとブレが多い気がします。あと全体的にハレーションみたいなのが靄が
かかってるのが残念。まあフィルム状態からすればしょうがないかな。
>>323 佐藤忠男がほめてるね。
怪談モノとしてみるとおもしろくないのだけど
(なにしろお岩の亡霊は伊衛門の良心の呵責が生み出す妄想という解釈だから)
メフィストフェレスな滝沢修とお色気ふりまく杉村春子の悪党二人、
探偵よろしく事件を解明しようとする宇野重吉と田中絹代の夫婦など
見所はいっぱいです。(田中絹代はお岩と妹のお袖の二役)
上原謙の伊衛門はイライラするほど軟弱で優柔不断、木下惠介らしい人物造形。
余談だけど、四谷怪談だと個人的には中川信夫、加藤泰、森一生がお薦め。
毛利正樹、三隅研次、豊田四郎、蜷川幸雄のはイマイチ…
327 :
記念樹ファン:2005/04/10(日) 19:11:59 ID:ZQkBX+AZ
自分も、記念樹ファンです。
スカパーとケーブルテレビで、5月から放送があると、スカパーガイド4月号に載ってました。
スカパーはホームチャンネルです。その後、もがり笛なども放送されます。
書店で確認してください。
BOX誰も買ってないのかな。第一集て初期作ばかりだから買うの迷ってる。
>>328 買ったよ。正直、欲しいのは第五集だけだけど、他のは情で購入…
↑
裏山('A`)
漏れなんか、検問で取っ捕まって罰金30万だよ・・・
300,000円あれば全六集を余裕で揃えられるね。
しかし小津のBOX25,000円に対し、10,000円も高めの35,000円、
いくら収録本数が違うからって好事家のみを対象にしているとしか思えんよ。
ところで木下惠介脚本のしろばんば見た人おらんかな?
見たくて仕方ないんですけど…
俺も第5集が目当て。初期作はどうもしまりがなくて退屈。やっぱりデコが
いないとね。
333 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/11(水) 05:42:30 ID:8ohOlWl0
木下恵介監督永遠成れ
333
334 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/13(金) 18:59:44 ID:XBeNOBi1
バラ売り頼みます、松竹さま。
全集のジャケットは全部統一されてて、タイトルと写真がポツンと
張り付いてるだけ。
バラ売りするなら当時のポスターとかで装丁してほしいね。無理か。
木下惠介BOXの中のケースのジャケットは海賊版かと思うほどしょぼい。
小津安二郎BOXより値段は割高のくせに作りは格段にお粗末だもの。
「婚約指輪」の三船敏郎イイ。なんちゅう初々しさ。
339 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/15(日) 14:08:00 ID:xdY0lLUH
340 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/15(日) 20:32:46 ID:R12zA+ex
>>334 「いや〜〜〜だ!あんた。薔薇売りだなんて。冗談じゃないわよ!」
先生もあのように申しております。
341 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/16(月) 22:54:36 ID:xfhCC35I
昔、松竹の社長が、気が狂って? 火つけて丸焼けしたとかで、オリジナルのフィルムが
失われたとかいうのを聞いたんですが、詳細を
342 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/17(火) 00:26:42 ID:plUthAmc
大谷さんね、でも自宅に放火したんじゃなかった?
343 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/20(金) 22:38:36 ID:hWuaNx2H
カルメン純情すのラストが意味不明
結局三好栄子は当選したの?
あとなんで軍艦マーチで戦闘シーンの効果音なの?
当時の世相の吉田内閣の軍国主義への回帰に対する皮肉?
344 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/31(火) 21:41:51 ID:TbDUp7aE
大島、吉田、小林、松山、野村、山田
この辺の連中ってだいたい木下と弟子とは言わないまでも
なんらかの指導は受けたことあるの?
>>344 吉田喜重、小林正樹、松山善三は木下惠介の助監督で直系の弟子。
大島渚はデビュー作の撮影監督探しに難航している時に、木下惠介に楠田浩之を貸してもらった。
山田洋次は、木下惠介が「人間欲があるからあの国は駄目になっちゃうんじゃないかしら」と
中国のことを評したら「その考え方が資本主義的なんじゃないですか!」と食いついた。
野村芳太郎とのエピソードは読んだことない。なんかある?
人間欲って何?
348 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/01(水) 21:09:42 ID:UIaiWBWv
大島は女の園、陸軍は評価してたけど
二十四の瞳、野菊、カルメン、幾歳月は昔雑誌か何かで酷評してたな
349 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/01(水) 21:11:49 ID:UIaiWBWv
>>345 松竹の系列としては
木下→小林、吉田
野村→山田
だっけ?
>347
なるほど。でも自分も山田氏に同意。
DVD買っちゃった派だけどモノクロ版はホントおまけ程度で
見れたもんじゃない画質。
>>350 モノクロ版、画質悪いのですか。確か、木下監督自身が
16mmプリントを個人的に保存していたので残っていたの
でしたっけ。松竹って……。
ベルリン国際映画祭か何かで、その映画祭では映画会社
として初めて松竹が表彰されたとかいうニュースを目にした
ことがありますが、それほど日本の映画文化に貢献しているか
どうか疑問です。小津人気のおかげで受賞したのでしょうけど……。
新中国の素晴らしさをいろいろ話してくれてたあげくに、
木下さんは結論のように、「でも人間には欲があるんだよ。
平等な共産主義と言ったって結局は人間は欲に駆られるから、
最終的にあの国はうまくいかないんじゃないかね」って
言われたんですよ。僕は反撥を感じましてね。
「そういう考え方が資本主義的なんじゃないですか」と言ったら、
木下さんに恐い顔で睨まれました(笑)。
だけどそれから何十年も経ってみると、やっぱり木下さんの
指摘は当たっていたのかなあなんて思ったりもしますけど。
木下さんは学究的な観点からじゃなくて、うんと下世話な
ものの言い方で人間や社会の真相をピシャッと言い当てる、
というところがありましたね。
…山田洋次
353 :
350:2005/06/02(木) 13:10:25 ID:7zfkpxtA BE:90401827-
逆に勘違いしてた。木下に同意。
354 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/04(土) 17:57:00 ID:oQDLl540
木下って黒澤はライバル視してたようだけど
黒澤はそれほど木下なんか相手にしなかったんじゃないの?
たとえでいえば
ビートルズとストーンズ見たいな関係
>木下って黒澤はライバル視してたようだけど
うそつけ
356 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/05(日) 17:53:27 ID:5n3++RdT
>>355 当時の木下の言動から言えば黒澤を結構意識してただろ
別に不仲とか嫌っていたとかではなく
>>356 当時というのはいつ頃のこと?言動というのは具体的にどんな?
別に食ってかかっているわけではなくて純粋にわからんから質問
黒澤の映画を観て助監督たちに「こんな単純でバッカじゃなかろか?」と言ったんじゃなかった?
>>354じゃないんで、「ライバル視」の例示もつもりじゃないけどね。
>>348 大島は「日本の悲劇」も大絶賛。
三國も「日本の悲劇」を絶賛しているね、今でているキネ旬で。
「(桂木)洋子がピーピー泣いて台本の手直しが出来ないのよ。池部さん、泣くのとめて頂戴。」
「何やってんのよ!早いとこ首を捻っちゃいなさい。鶏だったら一回も捻れば止まるよ。」
360 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/11(土) 11:40:34 ID:NEhV+PcF
sage
桂木洋子は、最初の頃(破戒、善魔、破れ太鼓)はカワイイ役をもらえていたけど、
後年はひどい役ばかり当てられていたよね。
日本の悲劇はまだしも、遠い雲、喜びも悲しみも幾歳月での扱いの酷いこと。
内心、桂木洋子のこと嫌っていたんじゃないの?と思ってしまったよ。
典型的なお嬢ちゃま的性格だから木下の一番嫌いなタイプの女じゃない?
ただ出演作は多いけど。
「遠い雲」は面白いな。
「永遠の人」も好きだ。仲代が良い。
364 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/15(水) 15:46:21 ID:ip4zwr2x BE:232459294-#
カルメン純情す観ました。投げやりな感じもしたけどなんか異様なパワーの
ある映画でした。テレビ放映はできないと思いました。
>>337 観たよ。
黒澤の大芝居な三船に見馴れていたから、好青年を好演する三船にびっくり!
羅生門と同年?えええ〜?
もっと木下作品見たい
368 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/31(日) 15:22:28 ID:JbL/VKTK
木下惠介DVD-BOX第四集が届きますた。
未見の「太陽とバラ」、悪名高き「この天の虹」がようやく見られるぞ!
次はついに第五集…楽しみ♪
なんか成瀬のDVDが単体発売されてから見劣りするようになった>キノスケBOX
370 :
この子の名無しのお祝いに:2005/08/01(月) 00:06:53 ID:Mi2GiNQj
東宝は数は出さないけど出すのは画質・音質いいよね。字幕も付くし。
371 :
この子の名無しのお祝いに:2005/08/23(火) 02:13:50 ID:Ss1c/KRD
いまどき、地上波で「女の園」やるなんて。
出演者誰か死んだのかな?
372 :
この子の名無しのお祝いに:2005/08/23(火) 03:20:43 ID:Ifvc2PEa
高峰秀子追悼放送
373 :
この子の名無しのお祝いに:2005/08/23(火) 03:32:24 ID:ig48rEsn
女の園に出てる山本和子って綺麗な人だね。
あんまり有名じゃないみたいだけど。
最後に演説してた人かな。>山本和子
初めて見たけど、ああ、誰かに似てると思いながらラストまで
モヤモヤしてたけど、最後に「あ!レイチェル・ワイズだ!」と思った。
375 :
この子の名無しのお祝いに:2005/08/23(火) 08:34:32 ID:Ss1c/KRD
「東京慕色」で五十鈴・伸郎の店で高橋貞二と麻雀やってた子だな。
確かに目立つ美貌だ。
>371
そのくせ終戦記念日でも二十四の瞳はやらないし。へんな国だ。
377 :
この子の名無しのお祝いに:2005/08/24(水) 02:55:40 ID:IQQ3lKjz
TBSで花咲く港やってるよ
なんだ?関東では木下祭りなのか?いいなあ。
379 :
この子の名無しのお祝いに:2005/08/24(水) 21:21:26 ID:BoA5QQS/
今晩は破れ太鼓だ。
「花咲く港」ってダメダメじゃん。つまらないハナシとヘタクソな
芝居。いいのは楠田浩之の撮影だけ。
381 :
この子の名無しのお祝いに:2005/08/24(水) 22:17:50 ID:Vy/jdYHV
野球のせいで「花さく港」の最後が録画されてませんですた
「花咲く港」好きだなぁ。のんびりしていて。
途中で、時局を感じさせる展開になるのは残念だけど…
途中で、時局を感じさせる展開になるからいいんじゃねーの
384 :
この子の名無しのお祝いに:2005/08/25(木) 20:13:54 ID:ml3vBgka
「太陽とバラ」をようやく見たのだけどすんばらしく傑作。
この異様なテンションは木下恵介ならでは。
386 :
この子の名無しのお祝いに:2005/09/03(土) 01:02:55 ID:vMJ26GlB
「天才監督 木下恵介」(長部日出雄)は
10月に新潮社から刊行予定。
ソースは新潮社のPR誌「波」9月号の98ページ
「十月刊行予定の本は以下の通りです。」の欄。
ほう。木下はろくな本がないので楽しみ。
388 :
この子の名無しのお祝いに:2005/09/19(月) 01:01:12 ID:Aq4S/Hn/
『花咲く港』は面白いよ。
ロングとフルを多用しながらもダレさせない、
さすがの演出力を早くも発揮している。
389 :
堀達也:2005/09/21(水) 22:44:55 ID:TYshP3+w
「夕やけ雲」タイトル聞いただけでパブロフの犬のように涙が・・・。
妹が大阪の叔父さんの家にもらわれて行く日、兄が追いかけて来て・・・
「兄ちゃん、きっと偉くなって迎えに行くからな!」このシーンはもう〜本当に!
ロケはたぶん大森界隈?昭和三十年代の古き良き東京がフィルムには残されていて懐かしさで胸がいっぱいに。
主演の田中晋二さん。「野菊の〜」の頃より上手くなってます。
彼のナレーションも良いですね〜。田中さん、もう少し活躍して欲しかったけど、すぐに消えてしまいましたねぇ。
今、どーしてるんでしょうねぇ。まだ65歳くらいだから元気だとは想いますが、
390 :
この子の名無しのお祝いに:2005/09/22(木) 03:22:27 ID:bXHB3mSH
NHK-BS2で11月に放送する。これは12月まで続くのかな? 未見作品が楽しみ。
11月28日(月)後1:00〜2:23「花咲く港」 後7:45〜10:28「喜びも悲しみも幾歳月」
11月29日(火)後1:00〜2:28「陸軍」 後7:45〜9:37「少年期」
11月30日(水) 後1:00〜2:22「大曽根家の朝(あした)」後8:00〜9:33「野菊の如き君なりき」
それと、「記念樹」を観た方にお伺いしたいのだが、山田太一が恩地日出夫の「あこがれ」で
使ったエピソードってどんな話だったんでしょうか? 「記念樹」は、孤児院を
舞台にした連作読み切りドラマだったのでしょう?
「あこがれ」を観たとき、新珠さんの役が大き過ぎると思ったのですが、実は
オリジナルのシリーズ自体が孤児院にいる大人の視点で進むドラマだったみたいね。
やはりファンとしては全盛期の作品が好きなんだろうか?
俺は息子よ、父よ、母よ、妹よ、かなんかしらんけどあの辺りの作品のつまらなさには泣けてきた。
才能の凋落ぶりがあまりにも悲しくて、逆に愛おしく思えてくるから不思議だけど。
個人的には楢山節考なんかが好きなんだよ。
木下の才能が枯れたんじゃなくて、廻りのスタッフの力が落ちたというか、
木下の映画作りは撮影所に依存していたということだな。
「衝動殺人〜」はうまく行っていた方だと思う。
岡崎宏三とは合わなかったように思う。
80年代の映画は、木下に限らず、大体の人はぐだぐだ。
>>393 木下は画を作るタイプじゃないからねえ。
ロケなんて、レフ板ぐだぐだでもOKだし。
岡崎も豊田の「千曲川絶唱」なんか観ると、木下と合いそうなんだけれどね。
395 :
この子の名無しのお祝いに:2005/09/24(土) 15:13:14 ID:tY2D0syz
岡崎は小林正樹が木下に紹介したらしい。
確かによくなかったが、『戦場の固き約束』は観てみたかったな。
木下恵介も楠田浩之と組んでいた時は実験的な映像が多かったし、
岡崎宏三も豊田四郎や小林正樹と組んでいる時はかなり冒険しているけど、
二人で組んでいる作品の映像はなんだか硬くておもしろくない。
二人で遠慮し合っちゃったのかな。
戦場の固き約束、本来撮られるはずだった65年に撮って欲しかった。
397 :
この子の名無しのお祝いに:2005/09/28(水) 13:01:07 ID:FzbSOiev
木下ってさ、成瀬に比べてあんまり人気ないね
稲垣なんかと一緒で、才能はあるんだけれど、やっつけ仕事が多い。
全作品で丁寧に撮れば、もっと評価されるだけの能力はあったはずの人だが。
辛抱が嫌いな監督だからなあ。
>>397 成瀬は今年生誕百年だからな。
それでも人気はイマイチwww
面白い映画を撮っているのは木下のほうだよ。
80年代の頃は成瀬なんてほぼ過去の人だったのに、
いつの間にやら格上げされたねえ。
成瀬と木下を比べるなんてナンセンスだと思うけど、
まるで対抗馬のように語る人がいるのは
小津、黒澤、溝口に続く四番手の座という観点からなの?
黒澤、小津、成瀬、木下、溝口の序列じゃないの?
つーかトップ争いは大体黒澤と小津なのね。
俺は、成瀬 > 溝口 >> 小津、黒澤 > 木下だな。
404 :
この子の名無しのお祝いに:2005/09/28(水) 23:56:40 ID:jNTWfa47
淀長なら
溝口>>>>越えられない壁>成瀬>>>小津=黒澤>>>木下
デコ対決かもしれないな。木下のデコと成瀬のデコどっちが好き?で評価が分かれたり。
406 :
この子の名無しのお祝いに:2005/09/30(金) 20:36:23 ID:9cFTCCt2
NHK衛星でキノスケ作品放映(予定)
花咲く港…………………11月28日(月) 後1:00〜2:23
喜びも悲しみも幾歳月…11月28日(月) 後7:45〜10:28
陸軍……………………11月29日(火) 後1:00〜2:28
少年期…………………11月29日(火) 後8:00〜9:52
大曽根家の朝…………11月30日(水) 後1:00〜2:22
野菊の如き君なりき……11月30日(水) 後8:00〜9:33
いまいち過ぎる・・・。
408 :
この子の名無しのお祝いに:2005/09/30(金) 23:40:03 ID:GBRfqFiG
>>407 発表されているのは、11月末までのスケジュールで、12月も放送
されると思いますよ。
409 :
この子の名無しのお祝いに:2005/09/30(金) 23:41:11 ID:DGFFTn/R
クボジュン「きのすけ監督」
大巨匠とはいえ木下恵介って海外では今は全然評価されてないんじゃない。
実質、黒澤、溝口、小津の次は成瀬で、その次は増村。あとはもう武、清順、今村
になっちゃう。
「死闘の伝説」を見たけど、やっぱ木下惠介すごいわ。
代表作が「二十四の瞳」「喜びも悲しみも幾年月」「野菊の如き君なりき」なんておかしいよ。
「楢山節考」「笛吹川」「永遠の人」「香華」「太陽とバラ」「春の夢」…
このあたりをしっかりと再評価してほしいなぁ。
最近、BSで成瀬映画見てるけど至って普通の映画だね。
酷くもなければ凄くもないって感じ。
「歌え若人達」を見たけど頭痛がしそうなほどつまらなかったです。
珍しく岩下志麻と倍賞千恵子が共演しているけど、同じ場面の共演はなし。
見所はふにゃふにゃの山本圭くらい。山本圭は本当にかわいかったよ。
ちなみに木下のワーストは「肖像」だと思います。
415 :
この子の名無しのお祝いに:2005/10/10(月) 16:19:40 ID:9+6w3pRA
成瀬は玄人受けするタイプの監督さんなんでしょう
木下はちょっとマイルド過ぎる所があるし、60年代以降はちょっと落ちるしなあ・・
416 :
この子の名無しのお祝いに:2005/10/10(月) 17:54:35 ID:4IIJS/0b
>>411 >大巨匠とはいえ木下恵介って海外では今は全然評価されてないんじゃない
というか知られてないだけだろ
知らないものを評価はできない
60年代の木下作品好きなんですけど…
50年代の作品のようにべたべたしていない、あのドライな感じが好き。
小手先で作っているような感じはするけど。
皆さんにお聞きしたいんですけど、
成瀬(戦後)の凸と、木下の凸は雰囲気が違いますか?
木下作品は素朴なホームドラマ(山田太一みたいな)のイメージがあるので
自分から観に行く気が起きなかったんですが、凸が良かったら
観に行きたいと思ってます。
いいよ。カルメンは好き嫌いが分かれるだろうけど、
その他は殆んど外れがない。
好き!
遠い雲、永遠の人
お勧め:
女の園、二十四の瞳、喜びも悲しみも幾歳月、風前の灯、
山河あり、二人で歩いた幾春秋、衝動殺人 息子よ
あまり好きでない:
カルメン、笛吹川、スリランカの愛と別れ
風前の灯は「好き!」に入れたいところだが凸があまり魅力的でない。
陰鬱な題材の方が木下+凸に合っているのかな
あーカルメン・・・つまらん・・・(以下感想)
言葉が通じるというだけで理解しあえるというのが幻想だというは分かっていた。
時代とともに人の心も変わる。理解できないことを怖がってはいけない。
今時の若い人のことがわかりません・・・ってそれはあたりまえだ。
そんな感じでカルメン故郷に帰るは頭で理解できてもなんでこんな映画を作れる、楽しめる
のかさっぱり分からなかったが、理解できるかもと考えている自分が甘ちゃんだと気づいた。
ラストの障害者への容赦ない言葉はいかに愛情含んでいても今日ではアウトだろう。
これに関してはむしろ昔の方がまともに思えた。
421 :
この子の名無しのお祝いに:2005/10/11(火) 00:56:28 ID:K1HB1lu5
このひとってホモセクシャル?結婚してたっけ?
422 :
この子の名無しのお祝いに:2005/10/11(火) 01:22:15 ID:sP3t7PRL
結婚してない。
ゲイ。
423 :
この子の名無しのお祝いに:2005/10/11(火) 10:32:53 ID:78LgjEbR
じつは一度結婚している。
すぐ離婚しているが。
424 :
この子の名無しのお祝いに:2005/10/12(水) 01:03:10 ID:rLE/9GXb
デコたんのエッセイで出てくる木下がオカマ口調なんだよな。
どんな喋り方してたんだろう。
池辺良の本でもオカマ言葉w
恩地は呼ばれたので言ったら布団が引いてあったと著作に書いている。
>>426 >布団が引いてあった
布団は「敷く」だよ
428 :
この子の名無しのお祝いに:2005/10/15(土) 18:17:00 ID:m3y83P9L
カルメンはいいよ
続編もみたいけど白黒か
>426
リアル厨?
430 :
この子の名無しのお祝いに:2005/10/16(日) 01:47:39 ID:U7LIRsMr
1950年代の頭の作品などで今井正がよく左翼っていわれるけど木下とどう違うの?
大曽根家の朝
カルメン純情す
日本の悲劇
二十四の瞳
今井正とどう違うのかよくわかりません
431 :
この子の名無しのお祝いに:2005/10/16(日) 02:33:22 ID:Qvnedw0k
終戦直後の一時期、左翼じゃなければ人じゃない、みたいな風潮だった(らしい)。
>>430 分からないならそのわからないままでいいじゃない。
今井正はイデオロギーの人だけど木下恵介は主婦感覚の人だから。
凸ちゃんが何かの本で、戦後民主主義を作ったのは、
黒澤明、木下恵介、今井正の三人のようなものと言っていたね。
>>389 「今日はお兄ちゃんといっしょに寝る。」
・・・うえーん。涙でモニターが潤みます。
昔、東京12チャンネルで土曜夜にやってた
日本映画名作劇場(白井佳夫解説)で見て以来
片時も忘れられない映画になりました。
夕やけ雲。
435 :
堀達也:2005/10/20(木) 09:47:25 ID:QOY9ZVf3
>>434
ああ〜やっと、お返事来ました。嬉しぃ!
ホントこれは何度見ても泣けます。音楽も良いですね。主人公が友人と橋の上で語らう場面も良いです
あの映画のロケ地と思える大森界隈を駅で降りて歩いてみましたが全然昔のイメージなんてありませんでした
ある訳がないですね。東京オリンピックを境に東京は大きく変り、高度成長と共に
古き良きものがどんどん消えて行ったのだから。
同じ木下作品「惜春鳥」は会津若松の街の所々に映画で観た場所が残っていて嬉しくなりました。
夜、スナックで「惜春鳥」の主題歌をアカペラでうたいました。60代のママは
懐かしがって喜んでくれました。
松竹って小津みたいに2年くらいしたらまたboxばら売りするのかな。
小津みたいに売れないだろうから作品限定されそうだけど・・・
小津も単品出たのは第一集と第二集のだけだし。
第三集と第四集は購入したけど、第一集と第二集を買うのを躊躇していた身としては
大変助かりましたが。
438 :
この子の名無しのお祝いに:2005/10/23(日) 11:54:46 ID:7piVXNF9
「楢山」見たい
439 :
この子の名無しのお祝いに:2005/10/23(日) 13:58:21 ID:Q/WlEvye
木下兄弟って全員オカマなんですよね?
「破れ太鼓」の木下忠司なんて、ホモにしかみえないし。。
近影写真を見たら。。。
オカマな話題に飽きました。そういうネタ振りをする奴は死んでくれ。
でもさ、一度ホモだと聞いてから
写真なんか見てみると、明らかにホモっぽい顔してんだよな。
ホモにしか見えないくらいに。
442 :
この子の名無しのお祝いに:2005/10/29(土) 14:00:35 ID:hoZl4wM3
「カルメン故郷に帰る」はやっぱ傑作だー!
443 :
この子の名無しのお祝いに:2005/10/30(日) 10:23:22 ID:GWr5vZEE
.,Å、
.r-‐i'''''''''''i''''‐-、
o| o! .o i o !o
.|\__|`‐´`‐/|__/|
|_, ─''''''''''''─ ,、 / _
/ \
/ / i 木下監督、成瀬より人気ない・・
| ● (__人_) ● | キングカワイソス
! ノ
丶_ ノ
女性描写のうまい監督さんですね。
同性が同性を見る時のあの意地悪い感じで女性描写できる監督さんは他にいません。
強いて小津さんの映画に少しそういう傾向を感じます。
溝口さんと成瀬さんは露骨に男好みの女性描写、黒澤さんは女性に全然興味なし。
録画してた「陸軍」観たけどしょうもない話の中で結構繊細な演出してて感心した。
関係ないけど溝口なんか国際的評価もあるのに日本では全くDVD化されてないね。
小津はともかく木下のが売れるとは思わないし、ボックスばら売りはないのかな。
高すぎてBOX買う気しないけど。CSやBSでも見れるしね。
小津も一部バラ売りされたし、木下も待てばチョイスされてバラ売りされるのでは。何が出るかな。
447 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/05(土) 13:00:09 ID:fi2S0BYp
たしかに溝口DVDないよなあー来年、没後50年だから何かあるかな?
木下ももうちょっと、盛り上がって欲しいよね・・
あのボックスはあまり売れてないだろうなあ。
採算とるの難しいのはわかるけどやっぱりちゃんとしたジャケで
バラで売ってほしいな。
BOX全部集めている人いる?
いないみたいだねw
松竹だとまた2年くらい待たないと駄目なんだろうなあ・・・バラ売り
待ってられん。とにかく昔の文化をないがしろにする日本の現状は耐え難い。
単品発売はしません、と書いてない限り売れ行き見てから単品発売を考える、ってことなんだろうね、松竹は。でもあの価格は端からマニアだけを対象にしてるし、何より作品数がすごいから単品は難しいかもね。
453 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/10(木) 23:33:37 ID:KRsaTbwi
BOX揃えているの自分だけ…?貧乏だけどがんばってるよ!
木下恵介スレなのにBOX集めている人がいないのは淋しいなぁ。
みんな、第五集だけでも買おうよ…
「楢山節考」「笛吹川」「今年の恋」「死闘の伝説」未ビデオ化の作品が揃っていて
お得だよ…「歌え若人達」はクソだけど…
454 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/11(金) 00:13:54 ID:feaGN4O/
>>444 >>黒澤さんは女性に全然興味なし。
あら?
木下先生が聞いたら「冗談じゃないわよ!」って言われそうw
455 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/11(金) 04:30:05 ID:zmPHylBq
『死闘の伝説』はすごかった。
確かにボックスほしくなってきたな。
>>454 木下は嫌いになるくらい興味があるんだと思われ
457 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/11(金) 09:10:05 ID:feaGN4O/
>>456 あら?
そうかしら?
木下先生は、話し方まで女性と一体化されてしまうほどだったけどw
458 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/11(金) 12:35:37 ID:e41f+U5n
NHK-BS2見てボックス買ったつもりに
459 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/11(金) 19:11:07 ID:feaGN4O/
だれ?
キノスケ? w
とりあえず「二十四の瞳」と「カルメン故郷に帰る」と「お嬢さん乾杯」と
「女」と「四谷怪談」と「野菊の如き君なりき」と「女の園」と「日本の悲劇」と
「太陽とバラ」と「風前の灯」と「春の夢」と「楢山節考」と「永遠の人」と
「今年の恋」と「笛吹川」と「死闘の伝説」と「香華」と「なつかしき笛や太鼓」を
単品で出してくれたら他は出さなくても許すよ。
461 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/11(金) 23:17:03 ID:feaGN4O/
「香華」ってさ、モノクロ・シネスコ?
TV用にトリミングされたものしか見たこと無い。
いいよね。
田中絹代、音羽信子、岡田茉莉子!
462 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/12(土) 14:13:07 ID:Lx6Aeiyo
>>461 うん、シネスコ。DVDではちゃんとシネスコで収録されているよ。
463 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/16(水) 00:50:37 ID:vL/1E+xO
楢山節考だけがビデオ化されなかったのってなにか理由があるの?
一応DVDがあるのでマスターテープというかフィルムは存在してたはずなのに
内容的にも今村版が普通に出てるし
また木下作品でも評価が高い作品でファンの要望も多いはずだから
普通に出ててもおかしくないと思うけど
464 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/16(水) 04:01:45 ID:8Yi1eSXc
ブロードキャスターの(TBS)の久保純子の、さんざん持ち上げたあとの「キノスケ監督」発言には
おかしいやら、頭にくるやらw
>>463 諸事情のため…と昔、何かで読んだことあるけど、
諸事情が木下サイドなのか深沢サイドなのかは不明。
昔は、監督、脚本家、原作者三者の了解がないと
ソフト化されないという事情があったから。
とりあえず木下恵介がスクリーンで見て欲しいとの理由で
ビデオ化を望んではいなかったのは事実。
自作でこれが一番この作品が気に入っていると明言していたし。
466 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/16(水) 22:35:36 ID:aRFcuCmF
10数年前にすっごく早朝に見ていた木下恵介劇場で
*藤田弓子と田村高広が夫婦
*田村高広が突然失踪
*行方掴むが故郷の村(田村高広)のしきたりがかんでる
*怖い面が出てくる
こんなドラマだったのですが、題名わかる方いらっしゃいますか?
最初から最後まで見たい!
467 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/17(木) 00:11:53 ID:bCuddV+s
>>465 じゃDVD化は完全に木下恵介の意向を無視してるわけ?
木下が生きててもDVD化はOKというとは思えないが
松竹が金儲けのために勝手に判断したの?
木下版を嫌っていた深沢が拒絶していたんじゃなかったっけ?
木下恵介劇場か。
大宮デン助劇場ってのもあったなあ。
「それでは、お客様にデン助人形を。ボヨヨヨ〜〜〜ン」
いづれにしても、性善説。
人は基本はいい人と感じられた時代だった。
今は、みんなイライラしていて嫌な時代。
470 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/18(金) 00:10:38 ID:pUyWm6WK
BS2「木下恵介」特集。
戦争中の作品ってどうなんですか?
471 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/18(金) 16:26:20 ID:ry47fcQc
『陸軍』は必見だぞ。
472 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/19(土) 15:04:48 ID:FBE3+y5h
陸軍のエンディングに流れる音楽は圧巻。実際の出征シーンなのも凄いが。。
あの音楽はなんとなく木下忠司っぽいのだが、誰の曲か。
あと何十回聞いても歌詞が分からない。
誰か歌詞わかる方いませんか。。
実際あのシーンで出征した人が戦地で露と消えかえってこれなかった
という事実だけで、凄すぎる作品だ。主演俳優も戦死したんだよな。。
473 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/20(日) 03:01:13 ID:BaVkBOB1
ただ今陸軍のラストに関する評論家の評を収集中、皆さんの意見も聞かせて
当時も戦後も、肯定・否定両方あって面白いです
ちなみに私は見ていないので、楽しみなのです
474 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/20(日) 03:10:48 ID:BaVkBOB1
失礼、木下恵介はよく知らないので聞かせて
実は最近まで二十四の瞳をきちんと見たことがなかった。
見るといいですね、ただし戦争の記憶とか、貧困という事の背景が大きいと
思う。昭和29年では、どっちも切実。特に映画を批評の対象ではなく楽
しみの為に見る金のない人にとっては。
二十四の瞳は映画で1回、TVドラマでは今年まで数回再映像化されてるけど、そういうのを見て今の人はどうなのだろうか?
二十四の瞳の何がよくて、それは監督の腕なのか?俳優なのか?物語なのか?
木下監督作品は全く未見の自分なんですが興味はありまして
今度BS2で放送される分で、これだけは仕事休んでも観ておけ!と
言う様なおすすめの作品はどれかありますでしょうか?
出来る限り多く観たいのですが、当方録画BSの環境が無いので困って
おります。
476 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/20(日) 12:48:48 ID:1V4fM7U/
>>475 日本の悲劇だけ見れば木下のすごさがわかる
あとはどれも見ても同じなだけ
477 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/20(日) 21:53:11 ID:0wE6zdtD
>>475 『日本の悲劇』は今回放送されないのでレンタルで観てね。
今回の放送分から必見作を5本挙げると、
『お嬢さん乾杯』
『カルメン故郷に帰る』
『二十四の瞳』
『永遠の人』
ですか。『破れ太鼓』や『カルメン純情す』もすごく面白いですよ。
>>476 >>477 ご丁寧なレスと貴重な情報も有難う御座います。頑張って観てみますね。
>『日本の悲劇』
ネットで映画の紹介文を触りだけ読んでみましたが、重くて
深そうですね。 是非観たくなって来たので今度借りて観てみます。
479 :
477:2005/11/20(日) 22:56:45 ID:0wE6zdtD
>>478 スマソ、5本と言いつつ4本しか挙げてなかった。
もう一本、『野菊のごとき君なりき』を加えてくだされ。
では、汲めども尽きぬ木下ワールドを楽しんでください。
480 :
この子の名無しのお祝いに :2005/11/20(日) 23:47:42 ID:Ule5CzSl
映画観て泣くことなどほとんどないが
『野菊のごとき君なりき』だけは別。
政夫の手紙を胸に抱きしめてひっそりと
死んでいった民子が不憫で不憫でこれが
泣かずにおられようか。
481 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/23(水) 03:23:32 ID:B//7YPsd
野菊はあの回想シーンの縁取りが邪魔
演出のつもりかもしれないが見にくいだけ
あれがいいという人間もいるが少なくとも俺は見にくい
482 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/23(水) 19:51:33 ID:8m47qNXR
放送されるものの中で、未見の作品は、
「永遠の人」だけか・・・
483 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/23(水) 20:31:30 ID:CrnzW6w4
『永遠の人』は熊本弁のフラメンコが響き渡るのに度肝を抜かれた。
あと、田村正和の存在。
NHK BS2では「女の園」やらないんだね。
485 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/23(水) 22:03:39 ID:2e6F6TD9
こんど11/28にNHKで「陸軍」をやりますよね、あのラストて反戦な
のでしょうか?違う意見も多い。例えば、
P・B・ハーイ:
ラストシーンは、同時期の他の戦意高揚映画「最後の帰郷」にある、特攻に
赴く息子の乗る飛行機をなでる母と同じ描写であり、その意味するものは戦
争遂行への促進と同時に母親の心情描写であるとしている。
(帝国の銀幕、1995)
田中秀雄:
戦後民主主義的な立場からみればこの母の涙は反戦的に見える。しかしこの
涙は例えば「特攻の母」と呼ばれた鳥濱トメのそれとほとんど同じだったの
ではあるまいか。・・・何も奇妙な話ではない・当時どこにでもいた普通の
女性、母親の祈りと気持ちを木下は描いたにすぎない。
(映画に見る東アジアの近代、2002)
完全な反戦なら上映されるわけないんだから、
曖昧な表現であることは議論の余地がないよね。
胸を張り国旗を振って送り出す、そんな表現にはならないのが木下流。
いかにも木下らしくていいじゃない。
>>485 田中秀雄はごりごりの右の人だからね、そう解釈するのも無理はない。
489 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/24(木) 00:12:03 ID:+tBVEUR5
リクグンはあのシーンだけでそこに行き着くまでに
かなり苦痛のようなきがする
せりふもかなり聞き取りにくいし
うん、ラストばかり有名だけど、それまでのドラマはあんまりおもしろくないよね「陸軍」
491 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/24(木) 14:19:27 ID:LOfnHJpx
そうかもしれんが笠智衆の軍国オヤジぶりが、
別の意味で面白いぞ『陸軍』は。
東野英次郎たちとのからみなんて爆笑。
492 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/24(木) 19:46:14 ID:gLPxkIKS
陸軍ってプロパカンダ映画で検閲も通ってるのに
改めて考えると反戦映画ってところだけが価値がある
内容は所詮はプロパカンダ映画で確かにラストシーンを除けば
一連の木下作品の中では駄作になってしまうのかもしれない
絹代萌えな俺としてはアレはたまらん
笛吹川は未見だったから楽しみだな
>>467 石原裕次郎の遺言を頑なに守って「黒部の太陽」をソフト化しない石原軍団より
松竹のほうが百倍偉い。
長部日出雄の「天才監督 木下恵介」読んだ人いる?
497 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/27(日) 13:05:17 ID:ccHrppNa
「日本の悲劇」BSでやらないんだ〜残念!
498 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/27(日) 13:09:33 ID:ccHrppNa
○花咲く港 11月28日(月) 後1:00〜2:23
○陸軍 11月29日(火) 後1:00〜2:28
○大曽根家の朝(あした) 11月30日(水) 後1:00〜2:22
○わが恋せし乙女 12月1日(木) 後1:00〜2:16
○喜びも悲しみも幾歳月 11月28日(月) 後7:45〜10:26
○少年期 11月29日(火) 後8:00〜9:52
○野菊の如き君なりき 11月30日(水) 後8:00〜9:33
○永遠の人 12月1日(木) 後8:00〜9:48
○二十四の瞳 12月2日(金) 後7:30〜10:07
BSは来年1月にも何本かやるよ。
500 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/27(日) 22:53:31 ID:l914vbZp
>495
禿同
「楢山節考」を見ることができて最高
502 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/28(月) 10:47:25 ID:4wkbAXFO
木下監督の再評価を!
オカマが女嫌いだと思いこんでる人がいるな
普通の男が男を嫌いってわけではないでしょ
>503
デコの自伝や他の本にも女嫌いを自称してるのが書いてあるよ。
無知なくせにえらそうな書き込みしないでね?
あ、ひょっとしてあなたもオカマ?ww
505 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/28(月) 13:42:07 ID:x152xi3c
うるせーヴォケ
糞監督の自伝なんか読むかよ
小津、溝口、成瀬、黒澤、大島、今村、武、黒沢>>>越えられない壁>>>キノスケTV監督
509 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/29(火) 10:30:26 ID:6ILWE7QR
昨日BSで『喜びも悲しみも幾歳月』見たけどつまらなかったなぁ。
灯台守の苦労はよくわかったし、高峰秀子の演技は素晴らしかったが、
出てくる人は善人ばかりだし、突然の息子の死は何だかとってつけたような悲劇という感じ。
ファンの人としてはこの作品の評価はどうなの?
俺もつまんなかった。長いダイジェストをみてるようだったな。
喜びも悲しみも幾年月って題名そのままで、全て型通りな描き方って感じ。
成瀬を今年スカパーで知って昔の映画っていいなって思ったから期待してたのに残念。
でもたまたま肌に合わない作品だったのかもしれんから、あと5本ぐらい見てみよう。
>>509>>510 そう言う感想だと、
「今日もまたかくてありなん」
「二人で歩いた幾春秋」
もやめといたほうがいいんじゃない? 少なくとも期待してみるべきじゃない。
今晩NHK BS2でやる「少年期」はどうだろ?
俺は、お嬢さん乾杯、善魔、女の園、遠い雲、永遠の人、香華が好きだな。
ああ、アンチ太陽族映画「太陽とバラ」もいいな。
513 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/29(火) 14:01:09 ID:+0gb2FdL
『喜びも〜』は追悼特集として劇場で観たけど、
時の腐食に耐えられなかった映画、という感じ。
この作品以後、人の善意に無批判によりかかった映画が多くなり、
その系統の木下映画は正直、俺も辛い。『二人で歩いた〜』もつまらなかった。
『少年期』は未見なので楽しみ。『太陽とバラ』もいいらしいね。観たい。
514 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/29(火) 22:58:01 ID:/krHwGA8
>>511 「香華」!
これってオリジナルのモノクロ・シネスコサイズのDVDってある?
あんまりBSにも登場しないね?
「おかあさん!あなたが、何度も何度も結婚するから!」
『そんな〜きつい事言わんといて〜。まだ、おしょくが張れるよ!』
515 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/29(火) 23:46:24 ID:QDLwIEn9
>「少年期」
戦時中のリベラル家庭における母子癒着を描く気色悪い映画だったな。
ああいった母子愛をストレートに肯定しているのか、シニカルに批評しているのか、
観ていて判断に迷った。恵介は石浜朗に萌えられたので現場ではご満悦だっただろう。
撮影所という体育会的な徒弟制が支配する場所で、気弱な少年に寄り添った
軍国主義批判映画を撮ってみせるのは面白い。
思想はともかく、51年製作ということもあり、戦時中の描写などはさすがにリアリティあり。
516 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/30(水) 19:28:16 ID:gX1PXC9I
NHKが陸軍を流してくれてみたけど大変興味深かった。
ラストはどうぞ死なずに頑張ってくださいという当時の母親の心を謳って
いて、前半の笠の公的なスリーガンを庶民的に昇華した立派な戦争賛成
映画ですね。
この映画を戦争反対と解釈する人は多いだろうが、日本の戦争賛成映画が
どのようなものだったか、への誤解が大きいのでしょうね。
517 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/30(水) 20:00:42 ID:EHJXEH9Q
いや、笠の「お国のためなら滅私奉公!」の時局風タテマエを、
ラスト10分で「どうか死なないで帰って来てくれ」と拝んじゃう母親を描くことで、
一気に無効化してしまうとんでもない映画だろ。
あれじゃ戦意高揚できないって。軍部に怒られてもしかたない。
ほかの戦意高揚映画、例えば『チョコレートと兵隊』や『誓いの乳母車』とかも、
やたら暗いし、国のために個を犠牲にする人々が描かれるが、筋は通っている。
『陸軍』の劇的な感情の逆転はやはり奇特な映画と言うほかない。
「お嬢さん乾杯」が一番好きなのは俺くらいだろうな。
>>518 いや、俺も一番好きなくらいだが。
最後に原節子が駆け出すところがすばらしい。
「陸軍」も
>>517の言う通りの展開で、
最後の母追いかけの長廻しがいいんだよな。
理屈で言うんじゃなくて、駆け出すシーンで表現しているのがいい。
(例えあのモブシーンが軍部協力のためにお金が出たんだとしても)
そういや『太陽とバラ』も石浜朗が最後に駆け出すな。母が追いかけて。
他に駆け出すラストシーンあるか?
「永遠の人」の仲代もあれは駆け出すようなもんか?
>BS「大曾根家の朝」
データを見ると、1946.02.21 の公開。たった半年前まで戦争をしていたのに、
こんなストレートな軍国主義批判映画を撮ってしまうとは・・・。
つくづく、日本の映画屋さんたちの変わり身の早さには参るな。絵に描いたような
リベラルなブルジョア家庭からの厭戦・反戦ということで、いま観るとちょっと違和感があるね。
小沢栄太郎が可哀想ですよ。傲慢だがあの人なりに甥や姪を愛していたのにね。
恵介は本当に軍隊や軍人が嫌いなんだな〜。
522 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/01(木) 01:08:10 ID:oRCI7nEQ
少年期見ました。
NHKがどういうつもりで放映したのか知らないが不思議な映画だった。
空襲も飢餓もなく、両親が健在な、航空兵にもまだなれない16歳の少年の戦争。
・終戦の日は玉音放送では描写されず字幕のみ、父親はのどかに屋根直しをし、母親達は楽しそうで××さんが割腹したんですってね、でも今頃してもね、と楽しそう
・田舎で本ばかり読んでいる父親と、病気になる母親は「となりのトトロ」に似る
・陸軍と同じく軍隊の行進が出てくる、繰り返される主題歌とあいまって主人公を押し流す流れのようだ
523 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/01(木) 01:22:12 ID:oRCI7nEQ
>>517 516ですが、あのラストは戦争賛成だと思う。
息子の死を恐れず兵士を戦場に送り出す機能は同じだと思う。
笠が述べるのが公的なスローガンであり、それを庶民が個人の中での行為と
して昇華させたのが田中絹代の祈りだと思う。息子を死なすのは嫌だが、
拒否できるものでもなく、公に死ぬなとは言えない。そこで個人にできるのは息子を穏やかに送り出し、あとは祈ることだけだ。
木下恵介は軍のスローガンをよりわかりやすい、実際的なものとして映画で
描くことで積極的に協力しようとしたが、情報局の役人に理解されなかった
ので嫌になったのだろう。
524 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/01(木) 10:24:58 ID:wGY8Mo19
BS「大曾根家の朝」見た。
何なんだあのテキトーなハッピーエンドは。
大人が真面目に考えて作ったものとは思えなかった。
>>524 あの「次は我らの時代だ」という主張こそが、新劇人である久板栄二郎
のメッセージなんだろ? 今観ると「なんじゃこりゃ?」だけどな。
526 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/01(木) 12:17:29 ID:bxd9Qdy1
いや、脚本は杉村春子がドアを開けるところでおしまいだったのが、
検閲であのラストを付け足されたらしいぞ。
CIE=民間情報教育局でしょ。
>>514 木下惠介DVD-BOX第五集を購入すると、もれなく「香華」オリジナルのモノクロ・シネスコサイズのDVDが付いてきます。
「永遠の人」思わず笑ってしまったよ。
九州弁のフラメンコ最高!!
凸には珍しい役だった。
白髪のジジイになっても前髪垂らしていた佐田の根性にも感動。
>永遠の人
それはですなフラメンコワロスw
531 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/02(金) 18:29:35 ID:7j95leAo
>>520 「太陽とバラ」で駆け出すのは石濱朗じゃなくて中村賀津雄です。石濱も出てるけど。
金持ちのボンボンの石濱を貧乏人の息子の賀津雄が花瓶で殴り倒して逃走。
沢村貞子の母親が息子の後を追い駆ける・・・というシーン。
キノスケの映画はいつもいつもセンスの悪いキノチューの
音楽が耳障りだな。
533 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/02(金) 22:42:26 ID:IDpqbAU0
太陽と薔薇族
>>532 バッドテイストの塊だよな。
途中でもうこの音楽でいいやって思うくらいにくどい。
「笛吹川」も凄くなかった?
よりによって二十四の瞳の時に地震テロップ入れやがって
BS最低
536 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/02(金) 23:20:47 ID:mv8kRcnW
録画失敗した……再放送してね。
537 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/03(土) 13:06:37 ID:vKiEUCE3
花咲く港はなかなか、よかったです(*^_^*)
534
>途中でもうこの音楽でいいやって思うくらいにくどい。
イイのか悪いのかはっきりしる!
永遠の人って翻案して昼ドラとかにすると受けそう
なんかこの人の映画って昔のドラマっぽいね
TVドラマの方が影響受けてるのかもしれないけど
そりゃあTBSドラマの土台を作った人ですから。
>>540 木下プロ作品は、松竹系の監督を使って(松竹に孫請けさせて?)制作されたフィルム撮り
TV映画と、TV系のディレクターに演出させたスタジオドラマの二種に大別されますね。
ただ、木下プロの遺産もほぼ食い潰されちゃったけどな。経営者・プロデューサーとしての飯島敏宏はTVマ
ンとしては優秀だが、その優秀なるがゆえに、80年代以降、木下が直接TV制作に口出ししなくなると、
時流に合わせて脱木下色を濃くしていった(そうして生まれたのが「金妻」など)
制作会社としては普通のTV番組もやっていたし、内部の現場の空気も激務・体育会系の
TV屋体質そのものだったらしい。そんで、いまやドリマックスとしてウンコ番組を垂れ流している。
(なぜか映画監督を多数起用した「ケータイ刑事」「恋する日曜日」も作ってますが)
恵介の親戚(甥じゃなかったっけ?)である楠田泰之(元木下プロ・現アベクカンパニー)が、
劇場版「パ・テ・オ」で本編系スタッフと大喧嘩し現場が崩壊した、という話を聞いた時は悲しかったよ。
TV映画やスタジオドラマ・TV番組の現場の空気は、本編ともまた違い独特みたいだからな。
543 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/05(月) 18:28:55 ID:CRi18F4s
陸軍の最後にかかる、鬼気迫る軍歌。
あれはなんという曲なの?耳にこびりついて離れません。。
544 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/07(水) 12:31:07 ID:uolZB/nl
今月のキネマ旬報に載った、本木克英監督のインタヴューによると、
木下監督も93、94年ごろまでは熱心に次回作の企画を練っていたが成立しなかったようだね。
黒澤明の『八月の狂詩曲』や今村昌平の『うなぎ』には手をさしのべたのに……
当時の奥山松竹は木下監督にもう見切りをつけていたのだろうか。
>>544 晩年まで「戦場の固き約束」には固執していたからな。正直、70年代以降は
「巨匠の柔道」状態だったけど。
※ビートたけしが黒澤の「夢」を評して、「昔は本当に強かった名選手の柔道
みたいなもので、年を取っても形だけは凄い」と言ったことがある。なるほどなあ。
546 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/08(木) 21:11:05 ID:GdRMY3iC
衛星劇場に注目age
547 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/11(日) 22:28:06 ID:T2WZYXrh
破れ太鼓はつまらなかったけど・・・
カルメン二作はよかった!
548 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/12(月) 00:03:44 ID:D50eNBC8
破れ太鼓のテーマ曲や
カルメン故郷に帰るのテーマ曲などって
CD化というか存在しているのでしょうか?
木下映画音楽特集なんて存在しないし
木下忠司のCDも置いてないし
549 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/12(月) 21:02:46 ID:v1BYXLSW
カルメン純情す を見ました。面白かった。若原雅夫氏はかっこよかったんだな。
昭和56年生まれの僕にとって昭和27年の東京の様子は刺激的です。
550 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/13(火) 22:35:08 ID:4jKoD5Xk
>>548 頼むからぐぐってからモノ云ってくれや・・
木下映画音楽特集なんて「しっかりCDで発売中」です
破れ太鼓のテーマ曲や
カルメン故郷に帰るのテーマ曲「全部収録されています」
こんな程度の低い質問は釣りかもしれないので、
商品番号等はあえて教えない。自分で調べろ!!
フツウの馬鹿キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
553 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/13(火) 22:56:31 ID:pXkEvFN5
そういやなんで木下忠司は破れ太鼓に出たの?
どうせ声なんてアフレコなんだしオープニング以外はピアノで実際弾いてるわけでもないし
木下忠司がわざわざ出る必要もない
当時は俳優志望だったの?
松竹はそんな木下兄弟のわがままを許したの?
>>553 確かに演技は出来てないけど、音楽家のイメージを出すためにホンモノの音楽家
を出しても別に構わないのでは?
木下映画は血縁(弟=木下忠司、義弟=楠田浩之)で固めて作られていたし、大船にも野村親子や
川津兄弟(川頭義郎と川津祐介)のように、家族関係で固まっている人は結構いた(映画界もコネ社会なので)
妹で脚本家の楠田芳子も広義の木下ファミリーの監督(小林正樹や川頭義郎など)の作品を書いている。
ちなみにガイシュツかもしれないが、弟子の山田太一も娘の宮本(石坂)理江子をフジに入社させるというコネコネ
なことをやっているのがご愛嬌。太一脚本+理江子演出というドラマまであった。
556 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/18(日) 02:22:25 ID:Mu566Fkx
DVDの特典に入っている、
『二十四の瞳』ワイド版ってなに?
リメイク版のこと?
>>556 恐らく、再公開時のビスタ・トリミング版のこと。
衛星劇場
監督スターが語る懐かしの大船映画 出演木下恵介
女性手帳「わが映画人生 木下惠介」
婦人の時間「この人この道 木下惠介」
この人「木下惠介ショー」
が年末に最後の放送を
>>558 いま、衛星劇場の番組表を見てきた。すげ〜。いまやそんな番組(資料映像)
までお蔵出し出来るのか・・・。その気になればいくらでも出てくるもんだな。
NHKが素材出すようになったのが大きいよね
ドラマもスカパーでは放映されまくり状態だし
>>560 上と同じ番組か否かは不明だが、DVD-BOXの特典にも木下関連のTV番組が
入っているらしいですね。実際に観てみるとどうってことは無いのだろうが、貴重であることには変わりがない。
562 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/26(月) 20:29:17 ID:LwSfhWaj
長部日出雄の『天才監督木下惠介』を読了。
噂されていた、木下の結婚体験のおおよそがやっとわかった。
戦前の話だったんだね。
563 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/04(水) 16:21:11 ID:r+5md6sK
BS2観た人いる?
「笛吹川」放映前AGE
>563
うおっと、忘れてたよ。サンクス。
565 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/04(水) 20:32:35 ID:33JtelTI
>>1 「木下惠介」だアフォ、だから検索しても出ない筈だ。
ダウンしたので書き込まずに消えることにする。
何か、下品なのが通り過ぎたなあ
笛吹おもんない。やっぱコメディのほうがいいわ。
なんか人気あるけど面白くないよなあ、「笛吹川」は。
ところどころいいんだけどね。塗りカラーの色も悪い。
569 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/05(木) 14:29:26 ID:OxORXmk1
「笛吹川」は名画座で観た時はけっこう感動したけどな。
高峰秀子が武田軍に従軍する息子を追いながら、
「御館様には代々怨みはあっても恩はねぇのだぞ」
と言うところなど強く印象に残っている。
録画したので今度また観るわ。
>>569 「笛吹川」の後半は、戦国になぞらえた太平洋戦争批判でしょ? 最後に自決する
くだりは、まるで大陸や沖縄で起こったことみたいじゃない?
御館様=天皇、息子たちが次々と戦に=出征、後半の負け戦=外地や沖縄の戦線における日本軍と避難民の敗走、
もうメタファーが余りにも露骨なのでビビったわ。
>>569 そこはやっぱりいいよ。
橋のたもとの家に馬で走ってくるところとか。
大平洋戦争批判つうか全体主義に対する批判としか思えないが。
573 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/06(金) 05:11:27 ID:XiFleD6n
>BS「二人で歩いた幾春秋」
どうしてもよく分からない場面が一つある。主人公の佐田啓二と、かつての片思いの
相手である久我美子が旅館で会う場面なんですが、あれはあの二人があそこで
ただ一度だけ密会してセックスした、ということなんでしょうか?
その割には、その後も平気で久我はデコと顔を合わせたりしているし・・・。
一応は感動ものに仕立てているだけに、どうもあそこだけは腑に落ちない。
574 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/06(金) 14:29:16 ID:5+d3Qtdi
旅館で二人きりでセックルせんということはないでしょう。
当然、欲求は処理したということ。
575 :
プリプリ父ちゃん:2006/01/06(金) 16:48:27 ID:2xdxCVrO
「女の園」に出てくるトシ子(クールな左翼学生)役の女優の名前を知ってる方。教えてください
576 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/06(金) 18:16:31 ID:ZIZEQ6my
山本和子のこと?
毬谷友子のお母さんだよ。
毬谷友子のお母さんなんだ・・・
背も高いし、目がきれいだし、一番美人だと思った。
俺も最初見た時一番印象に残った。あんまり有名じゃのが不思議。
579 :
プリプリ父ちゃん:2006/01/06(金) 22:22:20 ID:2xdxCVrO
ありがとうございます。山本和子なのか〜。綺麗な人だよね。話し方も素敵。でも山本和子、映画の配役名が文江になっててわからなかったの。映画の中ではトシ子さんて呼ばれてるよね。
580 :
573:2006/01/06(金) 23:30:46 ID:XiFleD6n
>>574 セックスしたのは分かるんだけど、あの場面だけ異質ですよね。自分は、一度だけでは
なく、しばらくどこかで会って不倫していたのでは? とも解釈したけどね。
(まあ、狭い田舎でも人目を忍べばそこらの森や林の中でも出来るし・・・)
久我もその後でデコに会っても平気な顔をしているし、どうも夫の浮気をデコは全く知らないようで、
夫婦や友人関係の中にも秘密はある、という木下流の毒なんでしょうね。
この場面は公開当時から引っ掛かる人も多かったのではないかなあ?
581 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/06(金) 23:40:07 ID:P7J4FSHb
574じゃないけど「木下流の毒」でいいんじゃないかな。
なんというか「まあこんなこともあるでしょ。」というような映画鑑賞の
スパイスみたいなね。
582 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/06(金) 23:42:25 ID:Ncv+rV4E
「また御職がはれるよ!」
『お母さん!!! あなたが何度も何度も何度も結婚するから!あたしはまだこうして一人なんですよ!」
「はちらん。なんとか言っておやりよ!」
583 :
573:2006/01/07(土) 00:23:39 ID:mZb12YkW
>>581 普通は周囲が「外せ」「後で一切言及されないのは説明不足」と言うと思うんですよ。久我
と佐田の関係は、花火の晩に二人で話す場面だけで充分に示唆されているわけで。
そこは木下の威光で押し通したんでしょうけどね。
この原作は「道路工夫の歌」という歌集だけど、どこまで原作と実際の原作者に取材したのかはよ
く分からない。ただ、ああいう場面が入ると、原作者さんは困ったのでは?
それともあんな歌を詠んだ時点で周囲には了解済みなんでしょうか? あるいは
歌自体がかなりフィクションなのかもしれないね。短歌も生活を写実的に詠むだけでなく、作風的なフィ
クションとしてかなり脚色した嘘を詠んだりしますからね。
ハッピーエンドには持っていったけど、息子が嘘をついて浪人したり、京大で落ちこぼれるくだりも
かなり毒が入ってますよね。苦学生なので講義がお留守になったのも事実でしょうが、
「所詮、田舎の秀才が帝大なんかに入っても・・・」という木下先生のキツい目線を感じた。
それが山田洋次にまで続く大船流なのだろうが、感動作に見せかけて随所で手厳しいんだよな〜。
584 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/07(土) 00:44:00 ID:JzQE2eFd
う-んなるほど。確かに そんなに甘くねえんだというメッセ−ジ感じますね。
585 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/07(土) 00:52:26 ID:8BsdVF2Y
「女の園」素晴らしい。
586 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/07(土) 00:53:50 ID:He2JacpP
>>579 小津の「東京暮色」で麻雀をやる不良娘役もいいよ。
「東京暮色」から:
山田五十鈴の五反田裏通りにある雀荘「壽荘」にて
高橋貞二「エー、さる短期大学に、純情無垢な
男女の学生がありまして、若さといい容姿といい、
そろいもそろって、なんとも言いようのない、美しい友だちだったんですが、
その青年のアパートに、一人の 悪漢がいまして、その青年をおだてて、
ともあれ、この二人をですねぇ、 実にこのぉ、まぁなんと申しましょうかぁ、
手もなく、くっつけてしまったんですねぇ」
山本和子「ほんと? トミさん」
貞二「そうです、そうです、その通りです、たいしたもんです。驚きましたねぇ。
ところがですねぇ、あ、それポン。その娘ともあろうものが、
大学を出て、英文速記に通うかたわら、 まぁ、朱に交われば赤くなるとでも申しましょうかぁ、
だんだん堕落しましてねぇ。 悪漢の仲間になりまして、いまや、
ラッキーセブンで、よくあることでしょう、 女が男を追っかけてるんですが、
英語で言うところの、ラージポンポンとでも言うんでしょうか、今回、ポンポンが
大きくなってきたんじゃーないんでしょうかぁーねぇ」
山本和子「ほんと? のんちゃん」
貞二「よくは知りませんがぁ、ともあれぇ、これぇはもう、面白い現象じゃぁー
ないでぇーしょうかぁー」
中村伸郎「あの娘さんが、驚きましたね」
貞二「そうです、そうです、おどろきましたぁーねぇ、
まれに見るぅ、おどろきーでーすーねぇ」
須賀不二夫「おい、いまのなんだい」
山本和子「カバンよ。西(シャー)よ」
587 :
プリプリ父ちゃん:2006/01/07(土) 01:21:52 ID:8BsdVF2Y
なるほど!東京暮色のあの人か。どっかで見たことあると思いました。しかしセリフよく覚えてますねェ。小津なら「宗方姉妹」のデコさんもよかったなあ。山村聡にブチキレるデコさんが凄かった。
588 :
プリプリ父ちゃん:2006/01/07(土) 01:33:24 ID:8BsdVF2Y
「喜劇ここからはじまる物語」が観たい。DVDにならねえかな。
589 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/07(土) 01:55:57 ID:7K7UvNuJ
洋画DVDはワンコインが沢山でているのに邦画はありませんな。
名匠の邦画作品こそ安価に単独でだすべきなのに。
590 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/07(土) 02:27:11 ID:a7k3ow3F
「おちょぼ。お前何か知ってんじゃなのかい?」
591 :
573:2006/01/07(土) 02:29:22 ID:mZb12YkW
>>589 >洋画DVDはワンコインが沢山でているのに邦画はありませんな。
ああいう怪しげなメーカーのDVDは、大半がPD(パブリック・ドメイン)だから安く出せるだけ。
正規の権利が残っている作品まで狂ったように投売りしているのは、メーカー・問屋・
ショップが市場と売り上げを維持するために捨て身で薄利多売しているだけ。
大々的に売り出されるヒット作以外はほとんど利益なんか出ていないはず。
>名匠の邦画作品こそ安価に単独でだすべきなのに。
「邦画のDVDが高い」と文句を言いたくなる気持ちも分かるが、「売れない」
邦画のDVDが出ているだけで奇跡的なことなんです。採算分岐点的にああいう値段になっちゃうわけで。
後、「海外のDVDが安い」ことについても、日本と海外の経済環境の差も考慮してください。
個人で輸入する分にはいいですが、国内のメーカーにまで「安くしろ」と言われても、
デフレ圧力にしかなりませんので。もちろん、画質等に言い分があるのも理解しますが。
「やっぱりそうかい。そんなこっちゃないかと思ってましたよ。いいかい?このことは、決してみんなに言うんじゃありませんよ。」
木下の凸への入れ込みっぷりがよく分かる正月でした。
594 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/07(土) 10:46:56 ID:S6/E6708
「香華」・・・秀作。昭和初期の雰囲気がよく出てるし、岡田がきれい。
「新・喜びも悲しみも幾歳月」・・・微妙だった。
「新〜」は大原麗子がいい役者だと思ったな、今回はじめて。
「網走番外地〜」なんかも面白くはあったんだが。
596 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/07(土) 11:20:33 ID:8BsdVF2Y
原作が凡庸なメロドラマであっても木下が映画に作ると不思議と凄く良いものになっちゃってる。古くならないのが新しいこと、と言ったのは宗方姉妹の田中絹代だが、古臭い物語に新しい息を吹き込んだのは木下恵介。ヘンテコリンな監督。
597 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/07(土) 17:18:47 ID:ern+Hmi0
「女の園」は凄かった。小津作品の影響で、社会派映画を
馬鹿にしていたが、俺が目倉だった。
ところで「名もなく貧しく美しく」はやったの?
人権モードでひっかかるか?
「日本の悲劇」の方が「女の園」に近い。
ちなみに実生活では小津の方が木下より政治活動が多い。
木下恵介の社会派映画はイデオロギーではなく主婦感覚だから今でも見れる。
主婦感覚つーか女性バトルが凄まじい。
学園紛争よりも女性バトルが見所。
さりげない東山の嫌らしさとか。
山本和子の役は反代々木なのだろうか?
>>579によるとクレジットタイトルが文江になっていたのかな?
この役は原作にない役だから、名前が後で変ったんだろうか…
木下は原作をかなり大胆に改変しています。天才的としか言いようがない。
>>580 俺は人目のないところでゆっくり話そうと思っただけだと思っているけれど。
今の感覚で言うと、そんなの入る方が危ないとことになるかもしれないけれどね。
602 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/08(日) 13:19:31 ID:uDdCWTQB
連れ込みには「ご商談に」という看板もあったもんな。
『衝動殺人 息子よ』はどちらかというと左派・新左翼系の評論家
に叩かれたね。良い映画だったと思うけど。被害者の声を描くのは
中々難しい時代だったのかな、1979年は?
男同士で入ってビール頼んで歓談って事もあったしね。
あれは昔の"船宿"みたいなもんだから。
>>600 あの役は原作にはないのか。
あの役ないとちょっとドラマに厚みがないね。
高峰三枝子にやらせると、個人的な確執とごっちゃになるし、
岸は温存しとけば、大学やめさせられてついに一言意見するって場面も効いてくるし。
反代々木を思わせるところがあるから、
大島がこの映画見て映画界入りを決めたというのも分かるね(w
>>603 フジTV辺りで放送すればいいのにね。非常にタイムリーな話題だ。
607 :
プリプリ父ちゃん:2006/01/08(日) 17:02:26 ID:+4utN9DB
国策だろうが左翼だろうが、木下恵介は、どっか醒めた視点を持っていたと思います。人間への洞察だけが興味の対象でした。山本和子のクレジットは服部文江になっています。
608 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/09(月) 01:12:14 ID:wdpFX9DF
娘より派手な着物着てる母親がどこにありますか!
609 :
プリプリ父ちゃん:2006/01/11(水) 02:10:23 ID:XrqmyNym
「香華」も素晴らしかった!これは原作もいいね。日本の近代にはこんな話ゴロゴロしてたんだろうな。「新・喜びも悲しみも幾歳月」も悪くないけど、山田洋次なんかと一緒くたにされる危険性あり。木下は家族を描いても、押し付けがましくない。押し付けがましいのは嫌い。
610 :
プリプリ:2006/01/11(水) 02:24:26 ID:XrqmyNym
幾春秋〜の佐田と久我の旅館の件ですが興味深い問題提起だと思う。
似たような事例は女の園にも。デコと補導担当教師。「君は私の家内に似ている、横顔なんてそっくりだ」。
木下の変なとこは「何もなかっただろうことを匂わす」セリフや会話を後でわざわざ言わせていることだと思う。
611 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/11(水) 02:28:16 ID:GIuaOkVK
「喜びも悲しみも〜」ようやく観れた
知ってはいたものの、やはり長すぎでダ〜ラダラ
ラストはいいんだけど、もうお腹いっぱいです ゲップ・・
612 :
プリプリ父ちゃん:2006/01/11(水) 02:29:15 ID:XrqmyNym
不倫とかそういった物語展開に対するアンチだったのかな
木下って不倫を大きく取り上げたことあるかな。
「永遠の人」も微妙だし
「スリランカの愛と別れ」の執事との関係は
>>610の言うような微妙な線だな。執事がラブだったことは間違いないんじゃないか。
614 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/11(水) 03:44:27 ID:3ddSgqXF
「香華」っててんで話題に出ないね。
この間BS2で放映されたのに。
木下恵介ファンってこの作品はみんな嫌いなんだね。
改めて認識した。
615 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/11(水) 14:46:42 ID:d52rXfu6
いやNHKに感謝です
戦争への態度:花咲く港→陸軍→大曾根家の朝
年代記:陸軍→二十四の瞳→喜びも悲しみも幾歳月→笛吹川→新喜びも悲しみも幾歳月
社会的主張:破れ太鼓→女の園
叙情的な表現という点だけでなく、こんなに作家性の強い人とは思わなかったよ
>>613 直球不倫メロドラマの「婚約指環」と「遠い雲」があるでしょう。
>>614 好きだけど隙がないから話題にしにくい。
617 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/12(木) 03:21:36 ID:81Sl+DUm
木下は意図的だと思う。いったい、どんな意図があったのか。佐田を一度目(花火を見るシーン)は逃げさせている。2度目(旅館)は、明らかに情事を匂わしている。最終的には、露骨に、何もなかったことを観客に表明している。リアルの表現じゃないと思うな。
618 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/13(金) 19:37:11 ID:JK8hDWam
すいません。
ご存知のかた教えてください。
「香華」で花魁の音羽乙子におちょぼが寿司を買ってきて「白身は抜いておきました」というんだけど
どういう事なのでしょうか?
あと、「おしょくがはれる」っていう おしょく ってどういう字なのでしょうか?
汚職が晴れる
620 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/13(金) 22:22:00 ID:2raWabOA
>618
正しくは、乙羽信子だよ
白身を抜いておいたのは、好き嫌いが激しくて白身が嫌いだから
吉原のナンバーワンの花魁を「御職女郎」と呼ぶことから、
「御職をはる」=ナンバーワンになるってことです
621 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/13(金) 23:43:04 ID:JK8hDWam
>>620 ありがとう!
そうか!「まだナンバーワンをはれるよ」って言ってるのか。
(乙羽信子.....すみませんそうでした笑)
そうか白身は好き嫌いか。
お女郎さんは、白身がいけないとかあったのかとおもっちゃった。
「お茶を引く」ってのはこういう事なんだね。
622 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/13(金) 23:45:57 ID:JK8hDWam
それはそうと、「香華」ってワンカットがロングだねェ。
映画なのにずいぶんと長いセリフを言わせるね。
短いカットの編集じゃないね。
「新派悲劇だね」という杉村春子さんじゃないけど、舞台を見ているような長いカットがあるね。
623 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/14(土) 03:47:04 ID:ZTbg+hxA
『香華』はこないだシネスイッチで観た。ステージに大セットを何杯も組んで、
斜陽期の日本映画が底力を魅せた最後の大作のひとつだとは思うが、
同時期の『赤ひげ』(黒澤明)、『怪談』(小林正樹)、
『飢餓海峡』(内田吐夢)などに比べると、緊密さで一歩劣るというか、
美術面での松竹の弱さ(地震とか焼跡シーンとか)、大河ドラマのダイジェストに終始した構成、
ズームレンズを多用したTVっぽさなどでどうも木下の緩みを感じてしまう。
退屈はしないし、面白く観られたのだが……
↑言いたいことがわかるようでわからん。
結局のところ、ケチつけてみたかっただけなのかな。
625 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/14(土) 09:00:34 ID:UDXDu6cw
(朋子)岡田茉莉子の生涯を、田中絹代、乙羽信子、岡田茉莉子の女3代を通して描き
市川すい扇、柳 永二郎、岡田英次、杉村春子、加藤 剛、菅原 文太、奈良岡朋子...豪華な配役。
豪華な俳優人でありながら、でしゃばらず脇をかためる。
いまこうした配役が出来るだろうか?とくに市川すい扇のような存在感は出せるだろうか?
たとえば、勲章をもらった森光子には申し訳ないが、彼女にこうした脇を固めるのに徹することができるだろうか?
626 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/15(日) 00:22:26 ID:fV0nqX3v
「芸者は軍人の妻になれても、花魁が母親じゃなれない」
お笑い芸人のオセロの松島直美がTVで「写真集で花魁の格好も出来たし」と大喜びしていたが。
時代なのか。
政夫! 民さん死んじゃったよ
.
628 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/24(火) 12:06:09 ID:J6338/LX
「お嬢さん乾杯」を観た。
この映画、原節子という女優がいたために出来たといえると思う。これほど
役柄と女優がマッチした映画はなかなか無いよ。
それにしても、この作品に対する世間の評価低すぎ。
日本のラブコメの最高傑作じゃないかな。
630 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/24(火) 16:12:37 ID:j/mir0jq
>>628 誠実で有能な朴訥男(佐野周二)と没落した上流家庭の令嬢(原節子)の恋愛という、
独特のオールド・ハリウッド的なムードを日本で再現したモダンさが邦画としてはちょっと
異質に見えるんだと思う。
雰囲気で笑わせる映画なので、そんなに大きなギャグがあるわけではないしね。
珍作ビデオの楽しみっていう本にのってたくらいだからあんまりヒットしなかったのかな。
すごくモダーンなコメディでびっくりした。脚本が新藤兼人ってのも意外。
ただし撮影中には木下がかなり手を加えたみたいだが。
いや結構当たってるよ。
633 :
この子の名無しのお祝いに:2006/02/21(火) 14:27:50 ID:SFURV+0g
『破れ太鼓』の阪妻がカレーライス頬張りながらの回想シーン、
ベタベタだけど、泣けるねぇ。
634 :
この子の名無しのお祝いに:2006/02/24(金) 19:01:43 ID:RvleGJBS
楢山節考は観た事ないのですが、自分が観た今村版とどうちがうのでしょうか?
あと、坂本スミ子が対抗意識を燃やしたという、田中絹代の入れ歯「事件」についても
教えて下さい。
635 :
10代:2006/02/25(土) 16:33:58 ID:UR0kTj+X
二十四にはあまり面白みを感じませんでしたが、
女の園は最高でした。壮絶という点では永遠の人にひけをとらないと思います
高峰秀子はどの映画でも光ってますね
636 :
この子の名無しのお祝いに:2006/03/05(日) 17:02:35 ID:DKZFIVDZ
カルメンシリーズが好き!
637 :
この子の名無しのお祝いに:2006/03/05(日) 17:32:00 ID:zBJ7REbR
木下監督が生きておられたら映画にして追悼したことでしょう
* 女子高生コンクリート詰め殺人事件 *
帰宅中の女子高生が、夜8時過ぎ足立区東綾瀬の少年らに拉致され、湊*治
の自宅に40日間監禁され、強姦・殺害されました。監禁中はほとんど食事を与え
れず、自分の尿を飲まされたそうです。陰毛を剃り全裸で、音楽に合わせて踊ら
せ歌の合間に皆で一斉に蹴るなど虐待しました。前歯は全て折られ、全身火傷、
性器にはオロナミンCの瓶が突き刺ささり、肛門は形がなかったそうです。
虐待内容:
http://www8.ocn.ne.jp/~moonston/lynch.htm 最後のペ−ジ
犯人氏名:
http://www.geocities.jp/zenbo2005/ 主犯を除き、犯人は全て6年以内に釈放されているそうです。
主犯についても、法務省は刑期満了前の保釈を検討しているそうです。
法務省への抗議:TEL O3−3580−4111
638 :
この子の名無しのお祝いに:2006/03/06(月) 11:54:03 ID:iQIS9pYa
俺は「太陽とバラ」の石浜朗は嫌いだな。
木下酷評の「青春残酷物語」よりひどい。
640 :
この子の名無しのお祝いに:2006/03/08(水) 19:50:55 ID:myHlLCQ1
「この子を残して」
原爆を描いた本格的な映画が80年だという時期に作られていたとは知らなかった。
ヒバクシャシネマという本は96年の外国の映画評論家による本だが、今思うにはあの本は非常に多くの原爆映画を無視している、まじめな検討対象にしてるのは、黒澤明の2作と黒い雨だけだった。
あの本でははだしのゲン、関川のひろしま、新藤兼人の諸作、そしてこの木下恵介の映画を無視している。外国の人間が原爆映画を評する事自体が貴重なことかもしれないが、しかしあの本が示しているのは、その成果というより限界の方に思える。
あの本の著者たちは、原爆で傷ついた人間のドラマに関心がなく、なにか特別なすごい芸術的な仕掛けや政治的メッセージ(しかもそれは戦勝国にとって受け入れやすい)にしか関心がなかったように思う。あの本はクソだ。
641 :
この子の名無しのお祝いに:2006/03/10(金) 20:45:16 ID:GXdDRoG3
衝動殺人を見た
疑問に思ったのは
高峰、田村高廣→木下つながり
大竹、加藤剛→松竹つながり
中村玉緒と吉永小百合がどうもわからん
中村玉緒が出てたのは若山と勝新つながりってわけでもあるまいし
むしろやりにくそうだったし
吉永小百合に至っては松竹、木下、若山、高峰、TBSとまったく接点があるとも思えないし
吉永は木下の映画出たい気持あっただろうし、
吉永好みのええ話やからOKしたんでしょ。
木下は赤旗で筆を取るような素朴なところがあるから。
TVの木下劇場での関係はどうなんだろうね?
643 :
この子の名無しのお祝いに:2006/03/17(金) 04:54:37 ID:kvfFmWZ/
「日本の悲劇」を見たのですが
大変難しい映画ですね、親不孝な子供を持った母親の悲しいドラマという普通の話には思えなかった、
子供2人とも最初から少しも母親を信じておらず、それは小さな子供の頃からであり、
そこには戦争による社会の変化が大きい事にすぐに気づく、そして映画では、随所に戦後の混乱した社会を知らせるニュースをはさむ
また、演出がどうにもつっけんどんで、
細かい過去へのカットバック、それも無音などの非常に異化作用の強い演出、
子供2人、特に娘は、恋愛相手の男やその妻への非常に攻撃的な態度で、それはもはや不自然というべきもの
息子にしても母親にひつこく養子を迫るなんて非現実的、そして、冒頭から非常に荒々しい板前
何より、母親自身もややふしだな女に描かれ、べったりした観客の感情移入を拒むようにしてあり、母ものと大きく異なる
形式はメロドラマだけれど、終戦7年後の混乱した社会自体が本当の主題でしょう
しかし演出がどうにも実験的な領域に近く、メロドラマとして楽しめず混乱する
それでも公開時評価が高かったことを考えると、この社会性への言及に客は十分共感したのでしょう。
上記の理由でこの映画のタイトルが、GHQにより没収された社会に波紋を起こした記録映画と同じであるのに十分理由がある気がする。
そして木下恵介が、ただ叙情的な映画しか作れない人間ではなく、もっと力量のある監督であることがわかる。
ただその技量が叙情以外では、作品として十分成功したものを生み出せたか言われると疑問ではある。
>>634 木下版は歌舞伎の様式で撮られており、今村版はリアリズムで撮ってある。
内容に関して言えば、木下版は原作にほぼ忠実だけど、今村版はかなり話をいじっている。
今村版は深沢七郎の「楢山節考」と「東北の神武たち」の二篇をかけたもの。
辰平(緒形拳)の弟で、クサレと呼ばれる利助(左とん平)が登場するけど、
この利助に関するエピソードはすべて「東北の神武たち」のもの。(原作では辰平の弟はおらん。)
おえい(倍賞美津子)が村のヤッコたちにSEXさせるけど、クサレの利助だけは抜かす、
それを不憫に思っておかぬ婆さん(清川虹子)が身代わりになる…というエピソード、
それと、冒頭の畑に捨てられている死児のエピソードなどは「東北の神武たち」のもの。
余談だけど、「東北の神武たち」は1957年に市川崑によって映画化されている。
一時間弱の短編だけどなかなかの佳作。見る機会が少ないのが難点。
その他、主な相違点としては、
・辰平の嫁の玉やん(あき竹城)の年齢が45→38に変更。(意図不明。若い方がよいから?)
・辰平の息子・けさ吉の嫁の松やんが雨屋の一族に。
(原作では松やんと泥棒一族・雨屋とは無関係。ゆえに松やん生き埋めは今村オリジナル)
・辰平の父親殺しのエピソードの追加。
今村版では行方不明の父親がおり、実は、母親を山に捨てることを嫌がる父親を
情けないと思った辰平が殺してしまった、という話が付け加えられているけど、
そんなエピソードは原作にはなし。
なお、木下版は一点だけ原作と大きく異なる変更点があり、
楢山へ行くのを嫌がる又やんを又やんの倅が谷へ突き落とすというエピソードがあるのだけど、
原作ではそれを辰平が目撃してしまう、というだけなのだけど、木下版では、その後、
憤った辰平が又やんの倅につかみかかり、揉み合ううちに又やんの倅は谷へ転落する、
というエピソードを付け加えている。
親孝行信望者の木下としては、又やんの倅の行為は許しがたく、殺しちまったんだろうけど、
憶測するに、今村昌平がリメイクしたのはこの改変が気に入らなかったからではないかしら。
(今村版ではここは原作に忠実で又やんの倅を殺しはしない。)
今村本人は、リメイクの理由として、「性の部分を描きたかったから」と言っていたそうだけど、
性にまつわるエピソードは全て「東北の神武たち」のもので、そもそも原作の「楢山節考」に
性に関する描写などないし。
今村版辰平(緒形拳)が情けないから殺したという、親を捨てるのを嫌がる「父親」というのは、
木下版辰平(高橋貞二)のことのようにも思える。
(木下版の辰平は親を捨てることを嫌がり泣く。だけどこれは原作も同じ。)
しかし、木下恵介存命中にこんな形でリメイクするなんてさすがは今村昌平という感じ。
「日本の悲劇」はもともと他人が撮るという前提で書き下ろした脚本。
だけど、東宝に「商業価値なし」と突っ返され、それで自分で撮ったんだそうな。
憶測だけど、他人とは多分、黒澤明。
黒澤明と木下恵介でそれぞれ脚本を交換し、監督するという企画があったそうだから。
それで作られたのが「肖像」なわけだけど、これは凡作。
黒澤は多分、木下向けと意識し、女性が主人公の「肖像」を書いたんだろうけど、
黒澤は根本的に木下を理解していなかったのである。
アバズレが改心するというお話だけど、木下自らの脚本においては、
アバズレが改心することなどまずなく、アバズレは最後までアバズレのままである。
木下が同世代の他の(男性)作家と一線を画すのは、アバズレを表層的な否定で描くのではなく、
アバズレを実に生々しくリアルに描くところにある、
アバズレ上等、男に都合のよいような反省など決してしやしないのだ。
「日本の悲劇」の桂木洋子などまさに好例、本編そっちのけでねちりねちりと描かれ
(母親を最終的に追い詰めるのは息子のほうなのに、息子より娘の描写に比重が置かれている!)
このとことん嫌らしい実にリアルな女性像を木下以外の他の誰が書けるという。
「肖像」の脚本に木下は不満を感じ、作品の出来に黒澤は不満を感じたそうだけど、
木下は自分では書けないような男性的な脚本を黒澤に期待していたのだろうに、
黒澤の書いたものは木下の魅力を封じた表層的な木下的なものだったのだから、
出来が悪くなるのは至極当然。
いかにも黒澤な脚本なら、なよっとした奇妙な男の世界の映画が撮られたかもしれないのに。
残念である。
646 :
この子の名無しのお祝いに:2006/03/23(木) 03:04:40 ID:JEwwDPnb
>>645 >木下が アバズレを実に生々しくリアルに描くところにある
木下映画て24の瞳的な、いい人が苦難に耐えて生きていくというイメージがあるが
アバズレてそんなに出てきますか?そんなに重要?
>>646 「女」の水戸光子、「新釈四谷怪談」の杉村春子、「海の花火」の津島恵子、山田五十鈴、
「女の園」の久我美子、岸恵子、高峰秀子、高峰三枝子、「夕やけ雲」「太陽とバラ」の久我美子、
「日本の悲劇」「遠い雲」「喜びも悲しみも幾歳月」の桂木洋子、
「風前の灯」「永遠の人」の高峰秀子etc…どれもいわゆる善人とは違うし。
カルメンシリーズの高峰秀子と小林トシ子だってアバズレはアバズレ、
だけど、アバズレなりのポリシーがある。
旧態依然とした(男性に都合のよい)男性依存の女性像が平然と描かれていた時代において、
木下恵介の描く女性像には感心しちゃう。
「女」の水戸光子は、虐げられようと男に尽くす女というのがデフォルトの時代に、
んなわけねーよ!というアンチテーゼとして描かれたものだし、
「女の園」に登場する女生徒たちは「男だから」「女だから」という概念を否定する
(一方、敵役である高峰三枝子は女であることを言い訳にし、自己肯定する)、
「夕やけ雲」のけろけろと男を手玉に取る久我美子などは絶品。
「永遠の人」の高峰秀子なんて凡百の男性作家が描けば不幸な女の半生となるのを、
陰湿な憎悪の年代記となるのは木下恵介ならでは。
同性が同性を見る時の意地悪な視点から女を描くのが木下流、
女性を描くのがうまいといわれる溝口にせよ成瀬にせよ所詮は男好みの女に過ぎない。
換言すれば、木下恵介は女の色気を描かない作家ともいえる。そこがいい。
惜しむらくは男の趣味が悪いところ…なよっとした坊ちゃんタイプが好きなのよね。
アバズレと言っても初期の黒澤に出てくるような類型的なヤツじゃないしね。
649 :
この子の名無しのお祝いに:2006/03/23(木) 12:22:35 ID:kxVqz6Vq
『日本の悲劇』は追悼上映で観た時、けっこう泣いてる人いたけどな。
公開当時、「母もの映画」にすぎない、と感じた人もいたようだし。
受け止めの幅が広い映画とは言えると思う。
『楢山節考』の今村版は民話の世界をリアリズムにすることで、
「姥捨て」が実際にあったことだと思い込む日本人を
大量発生させたことが弊害だったような気がする。
650 :
この子の名無しのお祝いに:2006/03/24(金) 02:37:15 ID:y2ybuD7E
「楢山節考」をなぜ歌舞伎の様式で撮ったのかという問いに対し、木下恵介は、
「伝奇の世界をリアリズムで撮ったらリアリティを失ってしまう」というようなことを答えたんだよね?
今村昌平はそれを実践し、証明してくれたわけだ。
今村昌平のがカンヌグランプリなのはわかる。西洋人好みのアジア映画。
今村の土着趣味はいかにも作り物めいているのだけど、西洋人にはそのうそ臭さがわからないのだろう。
652 :
この子の名無しのお祝いに:2006/03/26(日) 00:18:17 ID:XdnXij5r
>>628 「お嬢さん乾杯」の原節子は、小津作品や成瀬作品以上に魅力的です。
あわてて出て行って、直ぐ引き返してきて一言
原「惚れております!」
654 :
この子の名無しのお祝いに:2006/03/27(月) 15:16:58 ID:VyoZxhzC
六月についにバラ売り開始!発売されるのは以下の10本。
「破れ太鼓」「お嬢さん乾杯」「カルメン故郷に帰る」「日本の悲劇」「女の園」
「二十四の瞳」「野菊の如き君なりき」「喜びも悲しみも幾歳月」「楢山節考」「笛吹川」
10本に絞ろうという前提での妥当な選択という感じかな。
個人的には「香華」「永遠の人」「死闘の伝説」「春の夢」「太陽とバラ」を追加して欲しい。
655 :
この子の名無しのお祝いに:2006/03/27(月) 15:42:02 ID:+V9rlHf+
愛子さまに、「日本の悲劇」「死闘の伝説」「永遠の人」を見せる。
子供向けアニメなどは見せず、成人するまで、この三本を、「時計じかけのオレンジ」方式で毎日朝から晩まで強制的に見せる。
「たまには違う映画を見たい」などと言い出したら、パゾリーニの「豚小屋」「テレオマ」「ソドムの市」を見せる。
日本は素晴らしい国になるに違いない。
>654
嬉しい!
でもカルメンとお嬢さんだけかな欲しいのは。
風前の灯が一番好きなんだけどなあ。
木下恵介のDVD、レンタル開始しているのね。TSUTAYAで見かけた。
レンタルにあったのは「カルメン故郷に帰る」「二十四の瞳」「野菊の如き君なりき」
「喜びも悲しみも幾歳月」「楢山節考」「笛吹川」の六本だったと思う。
ようやく「楢山節考」「笛吹川」が普及すると思うとウレシイ?
>>655 「日本の悲劇」より「笛吹川」のほうがいいかな。あるいは「太陽とバラ」。
しかし、木下はパゾリーニと同枠だったのか!ある意味すごく納得ではあるけれど。
658 :
この子の名無しのお祝いに:2006/03/27(月) 22:00:52 ID:cSYHl7fQ
全作品TSUTAYAでレンタルしてくれ
>654
ソースのHPとかないですか?どこ調べても載ってない。
>660
ありがとう。値段も手ごろですね。一番気になるのがジャケットなんですが、
まさか「あのまま」ではないでしょうね。
662 :
この子の名無しのお祝いに:2006/03/32(土) 05:03:10 ID:gX2QsnHZ
長部日出雄の『天才監督木下惠介』きもくて読めん
まず文章がぶつぎりで、下手、
木下の映画自体への読み込みが浅くて通りいっぺんの見方で誉めるのみ、
その誉め方もうまくない、従って木下映画で自分の知らないものを読んでも面白くない。
この本は、研究書でも映画人の舞台裏を明かすものでもなく、長部日出雄の
思い込みの産物=小説に見える。
木下についてもっともきちんとした本が読みたいものだ。
663 :
501:2006/03/32(土) 10:07:40 ID:f8SwG72M
俺も力作だとは思うんだが、面白くなかった。
横堀幸司「木下恵介の遺言」の方が面白かった。
石原郁子「異才の人木下惠介 弱い男たちの美しさを中心に」もそれなりに楽しめた。
けど「天才監督木下惠介」一読できなかったな。飛ばし飛ばし時間かけて読めた。
映画の評伝では珍しいよ、こんなことは。
同じく…。「天才監督木下恵介」←長い割には内容がないよう。
横堀幸司「木下恵介の遺言」>石原郁子「異才の人木下恵介」>佐藤忠男「木下恵介の映画」
>長部日出雄「天才監督木下恵介」>吉村英夫「木下恵介の世界」
…他に何かある?
665 :
この子の名無しのお祝いに:2006/03/32(土) 23:13:10 ID:rxk9xUWE
横堀幸司の小説『ぼくは女優に恋したい』にも木下監督が変名で登場するな。
666 :
この子の名無しのお祝いに:2006/04/09(日) 22:22:46 ID:vWXCLYeh
『楢山節考』は実験的な映画だね。
あまりに退屈だったので途中で観るの止めたよ。
667 :
この子の名無しのお祝いに:2006/04/09(日) 23:25:35 ID:p9NmntvX
映画観るのも止めてしまえ。
668 :
この子の名無しのお祝いに:2006/04/09(日) 23:59:32 ID:XuNsX9Mj
長部の本はバイセクシュアルに差別意識はないと
言いつつそこから話題を逸らそう逸らそうとして、
かえって差別的な記述になってたな。
669 :
この子の名無しのお祝いに:2006/04/10(月) 20:42:34 ID:3jojEREA
『楢山節考』みたいな演出をわざわざ映画で
やる意味があったのかな?
リアリティ云々といっても、伝奇の世界に元々
リアリティなんて存在しないのに・・・
場面転換とか舞台を観てるみたいだったし、
あの説明調の長唄みたいなのもイヤだった。
670 :
この子の名無しのお祝いに:2006/04/10(月) 22:25:09 ID:z7ao2hN3
この監督、優等生的なイメージがあって敬遠してたけど
まとめて見てみたいと思います
671 :
この子の名無しのお祝いに:2006/04/11(火) 00:09:49 ID:+++hGxue
『破れ太鼓』はかなり笑えたんだけど、これは異色作なんだろうね。
登場人物が皆西洋かぶれだし(文に書くのも恥ずかしい)
主題歌もシュールだったなあ。
672 :
この子の名無しのお祝いに:2006/04/11(火) 03:01:09 ID:qNHzmzT4
橋本龍太郎元総理が好きな映画じゃなかった?>破れ〜
>>669 木下恵介はもともと実験色の強い作家だから。
画面がずっと傾いていたり、画面のふちをぼかしたり、白黒に色を塗ったり。
そういうことに対し、意味あるの?と問うこと自体が愚問だよ。
674 :
この子の名無しのお祝いに:2006/04/11(火) 10:00:26 ID:tpiKLFTS
>>673 実験が成功すれば良いけどあれは失敗だろう?
作品を作るには意味が必ず存在するはずだから、
意味があるのかどうか問うことは愚問じゃないはず。
意味を問うのは愚問てのはなんだか詭弁くさい。
映像が美しければストーリーなんかどうでもいいみたいな自主映画厨が喜びそうだ。
本当に一流なら実験を実験のままで終わらせないはず。
676 :
この子の名無しのお祝いに:2006/04/11(火) 14:22:48 ID:vCDvSnOP
>>669 そうですか、それは面白そうですね。
でもあなたは、つまらないと感じたのですか?
こういう映像表現での異化的な演出は、木下の題材とは相容れないものかも
しれないけど、だからこそ見る価値がありそうですね。
まだDVDを見てないのですが、楽しみですね。
楢山節考は今度BS2でやるね。
678 :
669:2006/04/11(火) 20:06:08 ID:8ELAREEE
楢山節考は歌舞伎様式を取り入れた、極めて実験的な映画なのに
大ヒットしたらしい。
当時は観客に受け入れられたんだから不思議だ。
でもそのわりに、木下恵介の代表作として挙げられることは少ない
ような気がする。
しかもヒットしたにもかかわらず、その後この演出を模倣した作品
が無いのも不思議だ。
映画界は通常、スケールダウンしても模倣するはずなのに・・・
まぁ、そんなこと今更考えても仕方ないな。
この映画を二度と観ることも無いし。
これから口直しに『どん底』でも観るか。
679 :
この子の名無しのお祝いに:2006/04/11(火) 20:18:55 ID:vCDvSnOP
>>669 歌舞伎の様式といえば、鈴木清順が「チゴイネルワイゼン」などで使っていますが・・
多分これが気に入らないのは、歌舞伎というより舞台に見えるからでは?
舞台という作り物にわざと見せることに、普段リアルなものを見慣れた人は違和感をかんじるのでは?
清順も近作、狸御殿でいかにもつくりもの映画を作っていますがね。
これはやはり一つのスタイルには違いないでしょう。
680 :
この子の名無しのお祝いに:2006/04/11(火) 20:24:40 ID:a4TzFS3G
「楢山節考」と「ああ爆弾」って似てない?
>>679 舞台形式のセット(by木村威夫)は日活時代の「河内カルメン」でやってる。
682 :
この子の名無しのお祝いに:2006/04/11(火) 21:44:09 ID:/TY7Y2f7
>>660 『楢山節考』にすっかり夢中ですね。
原作を越えた、とは思わないけど充分傑作でしょ、あれは。
>>674 映画を嗜むのに意味を要するなんて感性の欠落だよ。
それ以前に、評価も上々、興行的にも成功している作品を、
根拠なく失敗と言い張る人に意味を説くだけ無駄でしょう?
684 :
この子の名無しのお祝いに:2006/04/12(水) 07:16:50 ID:YgLztzWB
>>683 自分が観てつまらなかった作品は、どんな巨匠が作ろうが興業的に
成功しようとも、その人にとっては失敗作以外の何物でも無い。
その映画を観たことによって時間とお金を無駄にしたんだから。
それこそ感性なんて人それぞれだから、何も他人の評価をそのまま
受け入れて納得する必要も無いし。
つまり、自分にとってつまらない失敗作に接した時に、何故この監督
はこのような映画を作ったのか、この演出に意味があるのか疑問が沸く
ことは極めて自然だと思う。
映画以外のことでも、物事にはその人が意識するしないにかかわらず、
必ず意味があるはず。
685 :
684:2006/04/12(水) 07:32:03 ID:YgLztzWB
>>683 世の中には自分のお気に入りの作品を批判されると、すぐに頭の血が
上って反論しなければ気がすまない輩がいるんだよね。
そのような人は自分の感性が常に他人より勝っているとか、鋭いとか
思い込んでるんだけど、ただ思い込みが激しいだけだよ。
木下恵介よりエド・ウッドの演出の方が優れていると思ってる人も世
の中にはいるからね。
それはそれで間違いでは無いでしょう?
>>685 >そのような人は自分の感性が常に他人より勝っているとか、鋭いとか
>思い込んでるんだけど、ただ思い込みが激しいだけだよ。
自分は違うという自信は、どこからでてるの?
687 :
この子の名無しのお祝いに:2006/04/12(水) 11:37:46 ID:1BfbHWnP
自分が失敗作と談じた作品を擁護されると、
すぐに頭の血が上って反論しなければすまない輩もいますね。
688 :
この子の名無しのお祝いに:2006/04/12(水) 13:53:52 ID:i3bXK75K
>>684 >自分にとってつまらない失敗作に接した時に、何故この監督はこのような
映画を作ったのか、この演出に意味があるのか疑問が沸くことは極めて自然だと思う。
まったくその通りですね、こういう変わった映画の場合特に意味が気になりますね
楢山節考の場合、客は入ったわけで、悲しき母子の物語という意味では
客に了解されたのは明らかのように思います。
すると問題は、自分が気になる部分をなぜ客は気にしないかという方向に進むのではないですか?
つまり684のように感じる方が少数派であり、自分の違和感を説明しないと多数の(鈍感な?)客には理解できない。
ぜひその辺りを説明してくださると有難いです。
689 :
この子の名無しのお祝いに:2006/04/12(水) 14:07:30 ID:WyPf+O8e
深作と並んで役者に手を出し過ぎ。せめて黒澤明、和田ベン、奥山くらい
まで押さえるべき・・。
690 :
684:2006/04/12(水) 19:55:56 ID:YgLztzWB
>>686-688 リアルタイムでこの映画を観ていたら、否定的な意見を持った
者が少数派になり、あなたの言う方向に進むでしょう。
しかし、昭和33年の映画を平成18年に鑑賞した私としては、自分
が現代でもはたして少数派になるか、判断することは出来ません。
結局、楢山節考を論じる場合、興業的に成功したこと等の当時の
事象を基準にすることはナンセンスだと思われます。
理解できますか?
違和感というのは、歌舞伎様式の演出に関してです。
もちろん、ストーリーも平坦で退屈しましたが・・・
歌舞伎様式の映画を観るなら、歌舞伎を観た方が良いと思うん
ですよ。
わざわざ映画を舞台調にする必要があるのか理解出来ないんです。
ただ、それは木下恵介に聞かなければ誰にも説明出来ないこと
なんですよ。
それは理解出来ますよね?
ですから、あなたがこの作品に否定的な人間の違和感を例え理解
出来たとしても、私にはそれが有益だとは思えません。
とても簡単なことなんですよ。
この作品に肯定的な人と否定的な人がいる。
しかし、それは当たり前のことであるし、どちらが正しいとも言えない。
それだけです。
691 :
この子の名無しのお祝いに:2006/04/12(水) 23:02:27 ID:nlwe+GXi
>>690 「理解できますか?」というのは自分の文章力の拙さを確認してんのかね。
それでなければよくこんな下劣なことが書けるな。
692 :
690:2006/04/12(水) 23:44:51 ID:YgLztzWB
>>691 確かに貴方の卓越した文章力と比較すると、
私のは駄文で下劣の極みです(>_<)
理解出来ますか?
693 :
688:2006/04/13(木) 00:31:01 ID:udeAvs5e
>>684 返答ありがとうございます
>歌舞伎様式の映画を観るなら、歌舞伎を観た方が良いと思うんですよ
そうですね、言葉の上ではその通りですが、監督の狙いと昭和33年の観客は違った、そこが面白い。
そしてそこに何が起きてるか知りたくありませんか?
まあ一般的には、「常識を超えた凄い演出」になるんでしょうが、本当か?
>否定的な人間の違和感を例え理解出来たとしても、私にはそれが有益だとは思えません
2chなどでは揉め事の種ですが、実際にはそんな事はなく、かえって創造の元だと思います。
何より自分の感想を素直に書くのは、かえって肯定的な人間には貴重な情報になるはずですよ。
>自分が現代でもはたして少数派になるか、判断することは出来ません
これは来月のNHKBSの放送で、少し明らかになることと期待してます
実はまだ見ていないのでこれ以上書けません、来月まで待つつもりでしたがレンタル屋で借りて感想を書きます。
物語と演出の2点がポイントかな。
>>690 結局のところ、君は何を言いたいのかな?
自分の書いたものを一度全部読み直してから要点を整理してご覧よ。
このままだと話がどんどん明後日の方向へいっちゃうだけだよ。
「自分にとってつまらない」という主観的表現と、「失敗作」という客観的
表現を、区別せずに混同して使ってるから、話がややこしくなってるわけだが。
696 :
690:2006/04/13(木) 08:55:08 ID:1UeNixf6
>>693-695 >そしてそこに何が起きてるか知りたくありませんか?
具体的にどうやって理解するつもりですか?
>何より自分の感想を素直に書くのは、かえって肯定的な人間には貴重な情報になるはずですよ。
ただのヒマつぶしだと思いますが・・・
>これは来月のNHKBSの放送で、少し明らかになることと期待してます
何を根拠にするのですか?
ココの書き込みとか、自分の廻りの反応とかですか?
具体的なマーケティング方法を是非、教えてください。
>実はまだ見ていないのでこれ以上書けません、来月まで待つつもりでしたがレンタル屋で借りて感想を書きます。
恐縮ですが、私はあなたの感想には全く興味がありません。
ちなみに木下恵介は馬鹿と愚図が大嫌いだったらしいですよ。
>そのような人は自分の感性が常に他人より勝っているとか、鋭いとか
>思い込んでるんだけど、ただ思い込みが激しいだけだよ。
こんな事かいておきながら
>とても簡単なことなんですよ。
>この作品に肯定的な人と否定的な人がいる。
>しかし、それは当たり前のことであるし、どちらが正しいとも言えない。
こんな事いまさら書くのも、たいした神経の持ち主だな。
>>696は無駄に長いだけなので、要約。
俺様は頭がいい、反論してる香具師は馬鹿で愚図だ。
699 :
688:2006/04/13(木) 11:20:12 ID:udeAvs5e
>>696 >ちなみに木下恵介は馬鹿と愚図が大嫌いだったらしいですよ。
攻撃的ですね、怒りの感情を煽って反論を誘いたいのですか?
>私はあなたの感想には全く興味がありません。
ではこの板に何を求めて書いたのか?
同じ意見を持つ人同志のなれあい?、子供のように自分の疑問へ答えを与えてもらうこと?、あるいは、ただの排泄行為?
まあ最後かな
木下恵介は彼が好んだ身近な題材に反して、いくつかの映画でかなり実験的な演出をしてる。それをどう見るかという事なんですがね・・
700 :
この子の名無しのお祝いに:2006/04/13(木) 14:37:59 ID:c9Vwm1gJ
俺は4年前に初めて『楢山節考』を観たが、今観てもすごい作品だと思った。
たぶん、690は『ドッグヴィル』を観て、「舞台でいいじゃん」、
『グレースと公爵』を観て「絵画でいいじゃん」、
としか感想を抱けないのだろう。それ自体は御自由だが、同意を求めないように。
要するに、自分の審美眼が低いことが露呈して、ショックでパニクってるだけでしょ。
バカとグズは己のことと判断する。
まあまあ、とりあえずみんなでオナニーでもしましょうよ。
おかずはデコちゃんでも絹代でもかまいません。
オナニーして毒気を抜けば、冷静になって分かり合うことができるでしょう。
オナニーは世界を平和にします。
われわれが手にすべきものは銃ではなく、チンコなのです。
世界中の戦争指導者が、みな毎日3回オナニーすれば、世界から戦争は
なくなるのです。
さあ、チンコを出してしごきましょう。
doutei kimoi
703 :
696:2006/04/13(木) 18:41:55 ID:1UeNixf6
>>699 >そしてそこに何が起きてるか知りたくありませんか?
具体的にどうやって理解するつもりですか?
>これは来月のNHKBSの放送で、少し明らかになることと期待してます
何を根拠にするのですか?
ココの書き込みとか、自分の廻りの反応とかですか?
具体的なマーケティング方法を是非、教えてください。
>攻撃的ですね、怒りの感情を煽って反論を誘いたいのですか?
他意はありませんよ。受け取り方はそれぞれですが。
>ではこの板に何を求めて書いたのか?
ただのひとりごとです。何かを求めても解決しませんから。
同意を求めるような内容も書き込んでないし。
受け取り方は自由ですが、勘違いしてる輩もいるようですね。
前にも書きましたが、木下恵介しか答えを出せません。
それとヒマなので。
704 :
この子の名無しのお祝いに:2006/04/13(木) 18:48:06 ID:tiTDVYD5
>>703 荒らしか?ひとりごとはチラシの裏に書け。ボケが。
705 :
この子の名無しのお祝いに:2006/04/13(木) 18:54:11 ID:Gc09qU79
まったくだな…
例のアレだよ。もう放置すべき。
みんなにボコられたんで、とうとうネジが飛んだようだ。
南無…
708 :
703:2006/04/13(木) 22:35:54 ID:1UeNixf6
>>699さんは明日来るかな?
こっちが質問に答えたんだから、まさかフェードアウトはしないだろうね。
もうわたしの質問には答えないで結構ですよ。
709 :
703:2006/04/14(金) 07:22:10 ID:Jaot0Iqx
>>699 私はもう来ないから、思う存分自作自演して下さい。
ヒマつぶしが出来て楽しかったですよ。
他のスレでもやってるみたいだけど、煽られて逆上すると馬鹿が
丸出しになってしまうので、気を付けた方が良いですよ。
まぁこんなこと書くと、どんなレスがあるか予測できますが・・・
710 :
699:2006/04/14(金) 09:46:06 ID:nNinbWij
>>709 自作自演のどこが悪いんですか?
具体的に答えろって言われて何で答えなきゃいけないんですか?
そんなの答えられるわけないでしょ。
頼むからそっとして置いてください。
この後違うIDでレスしますが、それは私じゃありませんよ。
お願いだからどんなレスでも突っ込まないでくださいね。
昨日『楢山節考』を見ました。
これで5回目ですが、やっぱり面白かったです。
DVDの映像はやっぱり美しかった。
やれやれ、木下ファンてこういうのばっかなのか?
712 :
699:2006/04/14(金) 12:05:03 ID:SE7gACxq
>> 1UeNixf6さん
699ですが、まだビデオを借りておらず見ていません
710の ID:nNinbWij は私ではありません。
>>これは来月のNHKBSの放送で、少し明らかになることと期待してます
>何を根拠にするのですか?
木下の「楢山節考」は最近までビデオになっていなかったし、TVでもあまり放映されていません。ですので、来月の放映はそれなりに反響があると思います。
まあここで見えるのは視聴者の感想の端切れみたいなものですが、逆に生の
感想が出てくるのが面白いところです。根拠といえるようなものではない。
1UeNixf6さんは気分を害されたと思いますが、1UeNixf6さん以外の記入でこの映画を実際に見たのは一人だけだったと、判断しています。
他のは、感想を書く事もできない、世間が怖くて自分の素直な気分も書けない、いわば排泄もできない取るに足らない存在ですので気にしない方がよろしい。
映画の観客は常識的な演出を好むようなので木下の「楢山節考」への感想は、本来1UeNixf6さんの感じ方が普通だと思います。
NHK放映時にはできればそのねじれを刺激する感想を書ければと思ってます。
713 :
この子の名無しのお祝いに:2006/04/14(金) 13:31:07 ID:oJLi8td4
>>712 あんたも妄想が激しいな。
あんたも1UeNixf6も自分で勝手に決めつけて、これが正しい、はい、終わりという
便所の落書きやってるから誰も感想書いてくれないんだよ。
議論する以前の問題。
いいから黙ってチンコしごいてろ
頭の悪いスレですね
キノスケスレが珍しく盛り上がってるね!
「楢山節考」をDVDで見返したんだけど、劇場のスクリーンで見た時の感動はなかったよ。
テレビの画面に相応しくない映画だ。引きの画面が多いし。
楢山へ引き返してきた辰平の声に、手で追い払いながらも、うっすらと微笑んでいる
田中絹代の表情が小さすぎてよくわからなかった。
木下恵介がこの映画は劇場で見て欲しいと言ったのがわかる気がする。
うちのテレビの画面が小さいせいもあるけど。
「風花」は、好きな方いらっしゃいますか?
隠れた名作だと思いますが・・・
私の母は未だに川津佑介がTV等に出演していると
「ステオちゃん」て言ってますね
DVDのバラ売り、やっぱりそのままバラ売りみたいね。
ジャケットしょぼい・・・。
レンタルは本当にされるの?
ツタヤにあったよ
721 :
この子の名無しのお祝いに:2006/04/20(木) 21:23:10 ID:Pdb9+UNC
>>717 現在過去未来あれだけ行き交うのに混乱しないのはスゴイですな。
高峰秀子だったら老けたり若返ったりしそうなところをどの時代も同じな岸恵子。
しかしフランス帰りの女にあんな役をやらせるなんて…
破れ太鼓がレンタルされてないのが不満
723 :
この子の名無しのお祝いに:2006/04/23(日) 04:43:41 ID:rfrq19C2
「お嬢さん乾杯」は笑ったけど「破れ太鼓」はそんなにおもしろいとは思わなかった。
板妻があんな役を演じているという有難味がわからないとおもしろくないのかな。
「花咲く港」「お嬢さん乾杯」「破れ太鼓」「カルメン故郷に帰る」「カルメン純情す」
「風前の灯」「春の夢」「今年の恋」「父」が木下喜劇になるのか。
ある意味、一番の笑撃作は「スリランカの愛と別れ」かもしれん。
版妻がいかにも照れながらやってる感じでちっとも頑固オヤジに見えない。
725 :
この子の名無しのお祝いに:2006/04/25(火) 08:25:06 ID:46kBdLxZ
この人の映画、口当たりはいいけど、その実、救いのない話が多いよね。
726 :
この子の名無しのお祝いに:2006/04/27(木) 21:31:56 ID:ooGZTaOr
「歌え若人たち」も木下喜劇?
727 :
この子の名無しのお祝いに:2006/04/27(木) 22:16:13 ID:RKKKYriR
>>726 あれはちょっと…。
脚本が本人ではなく、駆け出しの頃の山田太一のせいかもしれんけど、
木下映画の最駄作のような。
728 :
この子の名無しのお祝いに:2006/04/27(木) 22:30:04 ID:ooGZTaOr
そう言われると、作中のメガネ学生が山田太一にしか見えなくなってきた。
「お嬢さん乾杯」の主人公も新藤兼人に似てるような・・・たまたま?
佐野周二が?ご冗談でしょう。
730 :
この子の名無しのお祝いに:2006/04/29(土) 00:00:03 ID:GMnuQqX1
>>728 メガネ学生は山本圭のこと?
山本圭は好きで若い頃の作品は大体見ているけど、暗い役柄が多い中、
本編の山本圭はかなり異色。
へらへらふにゃ〜としているのだけど、カワイイのよこれが。
映画はつまらなかったけど、山本圭だけはよかったわ。
山本圭にはもっと木下恵介の映画に出て欲しかったわ、
川津祐介よりよっぽど木下恵介の映画に合うと思うのだけど、
木下恵介の好みとしては山本圭より川津祐介だったのかしら。
731 :
この子の名無しのお祝いに:2006/04/29(土) 09:45:36 ID:WeHDe9D7
好みって、フフフ
732 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/01(月) 18:21:15 ID:JUmPDZ5o
今日、BSで『日本の悲劇』放送したね。
明日は『楢山節考』だ。
733 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/01(月) 18:24:16 ID:iVPutek5
そろそろ、カルメン故郷〜をレンタル予定
734 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/02(火) 12:23:02 ID:LRwXnq8g
カルメン故郷〜DVDが単品で売られる予定、6月ごろ?
「笛吹川」って、あれはカラー映画っていうのかね?
ああいう映画、ほかにある?
破れ太鼓のレンタルの予定はありますか?
737 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/04(木) 01:05:41 ID:RKR2Yo5v
>>734 6/24に木下恵介作品10タイトル同時発売です。
738 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/04(木) 01:36:47 ID:P63rF9It
笛吹川の色遣い酷すぎ・・・
完全白黒でプリントし直してほしい
739 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/04(木) 01:40:01 ID:P63rF9It
そういえば高峰秀子も自伝で
画面のあちこちに色の塗ってある不思議な映画」とか書いてた
決して誉めた言い方ではなかった
740 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/04(木) 12:36:56 ID:MKDp7bjC
録画しておいた「楢山節考」を見たがよかったね、姥捨てというテーマにしぼった単純な話だが、魅せてくれます。
最後に雪が降りもう一度田中絹代に声をかけに行くところなど、まさに見せ場でした。
浄瑠璃の語りと意識的に作り物だとわかる全編セットによる世界は、やはりこれが一つのお話であり、実際に存在する人間の話ではないことを感じさせてくれて救いを与えてくれます。
この演出は大衆演劇など舞台の感覚とにていて、観賞経験があればそういう作り物の中に一つの世界を感じる事も容易でしょう。その点で若い人には難しい所があったかもしれません。
駅のラストシーンだけは現実の風景であるのは、監督のそういう演出意図を明らかにするための工夫だったように感じました。
741 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/04(木) 13:25:28 ID:Ag3f2JZE
>>739 高峰秀子は木下監督の最重要作(『二十四の瞳』以上!)と言って再評価を求めていた。
742 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/04(木) 13:32:57 ID:fnrcx3jK
なんにせよ、あの色づけだけはやめたほうがいい。
日本人のセンスを疑われるよ。
例え、ああいうことやるにせよ、色が悪い…
744 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/04(木) 13:42:25 ID:fnrcx3jK
座敷の畳を真っ赤に塗ったり、幼稚園児の塗り絵なんだよ
デコ婆ちゃんの最期の死に顔を緑で塗りつぶしたのは極刑物だ
745 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/04(木) 14:16:12 ID:RKR2Yo5v
「笛吹川」、初見時は、白黒のままのほうがいいんでないの?
と思ったけど、繰り返し見るうちにあの色使いが癖になってきた。
木下恵介と撮影の楠田浩之は、本当はもっと時間をかけて
色をつけたかったらしいね。
あと二ヶ月時間をもらえたら…とぼやいていたらしい。
笛吹川はどうしようもない駄作だな。
映画の出来も酷いが何よりもパートカラーの使い方がキモすぎ。
747 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/05(金) 02:06:08 ID:4xPu9VYv
笛吹川は駄作だけど、楢山節考は名作、って本当は紙一重のような気がするが
こういう一見身近な話を見る人は良し悪しの結果しか見ず、
作り手の工夫という途中経過には関心ないから、残酷ね
748 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/05(金) 02:49:57 ID:iowObniT
自分の中では、笛吹川>楢山節考
749 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/05(金) 14:28:39 ID:xsayxt3X
俺も、『笛吹川』の方が感動したけどな(『楢山節考』も傑作だが)。
あのパートカラーは、作品の長い時の流れと滅び行く人々を、
美的に受け止められないための工夫なんじゃないだろうか。
一見、悪趣味に見える塗り絵効果で思い切り違和感を醸し出すことで、
権力者によって翻弄される農民の姿を、たんなる「可愛そう」以上の存在を持たせて、
観客に提出してくれたような気がする。
あの色使いやイイカゲン(?)な塗り方とかみてると、誰でも初めは「なんじゃこりゃ」と
思うだろう。まさにそう思われるように、わざと人を食ったような印象を狙ったのではないか。
勝者、支配者側からしか見ていない歪んだ歴史観とそれに基づく戦国物に対する痛烈な
批判が込められていると思う。
751 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/05(金) 23:23:27 ID:toYqLTYi
>>749-750 贔屓の引き倒しとはこのことだな
時代から観て、カラー映画を名乗らせるための会社の方策だろ
しかし撮影にカラーフィルムを使う予算はない・・・
どうせならド派手な色をあちこち塗ってしまえ・・・
それであの全くデザインのカケラもない塗り絵になったんだろうよ
「きのした、けいすけ、あわー」
753 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/05(金) 23:56:46 ID:iowObniT
>>751 白黒フィルムで撮ったものをわざわざカラーフィルムに移植しているんだから、
普通にカラーフィルムで撮るより手間隙かかってよっぽどお金がかかっているよ。
大体、色が付いている時点で使われているのはカラーフィルムだと
普通に考えればわかるもんでしょう。
754 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/06(土) 00:12:05 ID:iOAhpRr8
>>753 アホだろお前は。
NG、捨てカットで何倍消費すると思ってんだ?
755 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/06(土) 00:15:49 ID:iOAhpRr8
無知な輩のために追加。
現場では色彩計測、照明、色温度の変化による撮影時間の制約、等々
白黒フィルム撮影の何倍もの手間と時間と費用がかかった当時、
撮影だけ白黒、最後のプリントだけカラーにして経費を抑えたのは
当時の事情を知ればすぐわかる話。
756 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/06(土) 00:58:35 ID:BI8Hedpq
>>754-755 あらあら、下衆の勘繰りに必死に執着しておられますね。
当時の事情をよく知るあなた、着色する手間隙は幾らかかるのかご存知?
757 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/06(土) 01:11:27 ID:iOAhpRr8
あんな着色にテマもヒマもあるもんかい、このスットコドッコイ!
758 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/06(土) 13:48:21 ID:BOCwU0py
>>757 釣りですか? それとも頭の不自由な人?
笛吹川、楢山節考みたいにどろどろしたやつかと思って敬遠してたんだが、観てよかった。
黒澤がこの映画みたらなんて言うかなあ。
760 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/07(日) 00:24:30 ID:Tz+N/tMV
黒澤は観てるんじゃないかな。
『影武者』は『笛吹川』の無常感を意識しつつ、英雄崇拝の感情が混ざったため、
妙な映画になった気がする。
761 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/07(日) 00:50:55 ID:2cyXTql0
「影武者」よりもむしろ「乱」に影響を与えた気がする。カラーの使い方も。
>>757 知らないなら知らないと素直に言えばいいのに。
763 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/08(月) 22:17:45 ID:t1e+us50
「日本の悲劇」見た、ショックを受けた!
764 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/10(水) 00:13:48 ID:hWhJrOZd
桂木洋子はこの年に黛敏郎と結婚してるんだね。
765 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/10(水) 01:48:14 ID:80SJNEfd
「笛吹川」と「影武者」は共に武田信玄を題材に
戦国の世の無常を描きながら(ラストの川を旗が流れていくのまで同じ)
作家の資質の違いが顕著にあらわれているよね。
農民側から描く木下恵介、為政者側から描く黒澤明、
なんとも高揚しない戦闘場面をシレ〜と延延描く木下恵介、
活劇的高揚を避けるため戦闘場面を省くものの、
それでも悲壮美漂ってしまう黒澤明。
世紀の傑作「笛吹川」を影武者なんかと比較しないでくれ
しかし笛吹川のパートカラーはひどいな。
見ていて気持ち悪くなる。
768 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/10(水) 07:45:14 ID:gf34xDUf
北野武が新作映画のアイデアで農民から見た秀吉を映画化してみたいと
言っていたが、笛吹川ってまさにだよな。
769 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/10(水) 15:24:47 ID:Y7lUyyUT
「水戸黄門」などの音楽で知られる弟/木下忠司さん、もう90才になられるんだ。
この間、新聞にお歳が出ていた。
770 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/10(水) 15:36:30 ID:c030Qg15
忠司って弟なのか
やたらうるさい音楽だな
771 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/11(木) 00:15:13 ID:u6Pc3A8s
『笛吹川』なんかどう考えても駄作だろ。
ストーリーは平凡だし色使いなんか誰が見ても滅茶苦茶。
木下が海外で評価されない理由がよく分かった。
要するに映像センスが全く無い二流監督なんだよ。
772 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/11(木) 00:18:32 ID:7sd5Pd2n
>>771 言いたい放題ですね、ストーリーは非常に珍しいと思いますよ
773 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/11(木) 00:28:44 ID:JRRRuLRx
>>771 楠田浩之という超一流キャメラマンを抱えながら
できた写真にワクつけたり色塗ってダイナシにしてしまう
木下は楠田の絵心もまるで理解していなかったと思われる
774 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/11(木) 00:33:03 ID:FAtF0Ktg
>>773 色を付けたり枠をつけたりするのは楠田さんのお仕事ですよ。
775 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/11(木) 14:57:26 ID:80BQNN/k
一流の監督も三流の観客が見れば二流に映る、ということか。
まったくだな…
『笛吹川』のストーリーが平凡というなら、類似したストーリーの映画を何本か
上げて欲しいね。
778 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/12(金) 01:16:38 ID:cji7IKdz
三流の監督も五流の信者が見れば一流に映る、ということか。
↑小学生?
780 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/12(金) 21:57:46 ID:z39kgCcJ
小津や黒澤、溝口と比較して評価が低いのは事実。
何本か面白いのもあるが、上記の監督と比べれば
つまらない作品が多いってこと。
『二十四の瞳』は原作と役者の演技が素晴らしいだけであって木下ゲイ介の演出は大したこと無い。
782 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/13(土) 00:30:39 ID:ChbsrX8Z
>>781 天才キャメラマン楠田も忘れてはならない
デコの手柄が8割、脇役1割、楠田1割てとこかな
楠田浩之を評価するのなら、=木下惠介を評価することになるよ。
木下惠介以外の作品は、堀内真直一本、川頭義郎三本、小林正樹一本、
大島渚一本だけなんだから。
楠田浩之自身も、木下惠介のような天才とずっと仕事をしてこれたのは
運がよかったと語っているし。
そういえば、晩年の木下恵介と組んだ岡崎宏三は、木下恵介のことを、
誰にも似ていない監督と評していたな。
色んな監督と組んできて、大体の監督は誰のスタイルに似ているというのがあるけど、
木下恵介だけは誰とも違っていたと。
画を完全にコントロールされ、自分の持ち味を出せなかったとも語っていた。
784 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/13(土) 12:56:46 ID:KThTzQbF
>>781 原作を生かす脚本を書いた人と、
役者の素晴らしい演技を引き出した人が誰なのか、
調べてから発言しようね。
まったくだぜ…
786 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/13(土) 19:21:24 ID:d4kv8YVu
『お嬢さんに乾杯』みたいなお洒落で良質なコメディーを作るかと思えば、
『楢山節考』みたいなわけのわからない退屈な作品があるこの人は、正に
異才の人だ。
787 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/13(土) 19:25:09 ID:d4kv8YVu
※訂正
『お嬢さんに乾杯』×
『お嬢さん乾杯』 ○
788 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/13(土) 19:37:14 ID:ChbsrX8Z
>>784 ところがデコには演技指導しなかったそうだ
「台本のここからここまでって言うだけ」と証言している。
成瀬もそう。小津も(デコに限っては)そう。
それで常にあのレベルの演技をするデコがすごいんだよ。
素人使った野菊なんか悲惨だろ。あれが木下のレベル。
789 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/13(土) 21:45:37 ID:yiMVKSvx
ダンナ共々葬式に行かなかったぐらいだしな
高峰の木下に対しての思いってそんなもんだろ
風邪を引いた云々みたいな事を言ってたがそれも本当かどうか怪しい
790 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/13(土) 22:01:21 ID:ChbsrX8Z
成瀬の葬儀にも出なかったよ
まぁツムジ曲がり夫婦ということで
津川雅彦が、木下さんは役者が下手でも撮れちゃう人、
渋谷(実)さんは役者が上手くないと撮れない人と言っていたな。
松竹は、役者の芝居など問題にしない監督多いな。
島津保次郎しかり、清水宏しかり、大島渚、吉田喜重もそう。
792 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/14(日) 07:24:12 ID:ha3n8wBp
>>789-790 成瀬についてのデコ・インタビューで言ってたが、自分は小心者なので
葬式や墓参りに行って、成瀬が死んだ事実を受け入れたくなかったと
話していた。木下についても同じ理由じゃないのかな。
渡世日記でも書いてるでしょ > 成瀬の死を認たくない
794 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/14(日) 11:46:10 ID:0G6KrXJy
少なくとも松山善三も高峰に同調する理由がわからん
松山善三はたしか少なくとも小林正樹の葬儀にはでてたはず
高峰は黒澤や小林正樹にも出てなかったっけ?
6月のバラ売りDVDを買おうと思って試しに『野菊〜』を見ている途中だが短いのに辛い。
高峰出演作と『お嬢さん乾杯!』だけ買おうと思っているが大丈夫か...。
買おうと思っているヤツにハズレはないよ。
あ、「笛吹川」は好き嫌いがあるな。
俺もあんまり好きじゃないけど、凸が追いかけるシーンが好きだ。
798 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/14(日) 16:57:33 ID:0qSll+wq
二歳児のイタズラみたいな塗り絵さえなきゃ名作・・・
「笛吹川」、ちょっと心配なんですよ。このスレ読んで。
『野菊〜』の回想フレームもちょっと気になったし。
まあ、「女の園」「二十四の瞳」「日本の悲劇」が最初の三本だと思うよ。
次は「お嬢さん乾杯」「カルメン〜」だな。これで全部でもいいと思う。
801 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/14(日) 17:25:52 ID:zVvau9uF
予約販売も始まって、20%引きなんかもあるみたいだね。
とりあえず俺は「二十四」だな。
あれってボックスの中身そのまんま出しただけだな。
ジャケットもちゃんと作ってほしかった。
>>802 BOXの中身のパッケージはもっといい加減だったよ。
BOXを揃えた身としては、せめて小津BOXなみにBOXの中身も凝って欲しかった。
804 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/14(日) 19:31:08 ID:53V/FhYO
木下恵介が優れた監督であることに疑いはないが「笛吹川」は失敗作だよ
戦争で民衆がひどい目にあうというテーマ自体が実は難しい、
「武士道残酷物語」で今井正がやったのとほぼ同じことだが、あちらは如何に民衆が苛めれれたか実際に描く事で退屈を救った。
戦争でお上の命令に従い戦争に参加して少しでも武勲をあげ出世することが、それまで正しいとされてきたからね。
805 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/14(日) 21:12:37 ID:blQAH/KT
頼む。
全作品DVD化してくれ。
>>805 なってるから。DVD-BOX全六集買いなさい。
せちがらい東宝みたく、BOX出たのに収録されているのは一部の作品だけというわけではないんだから。
807 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/14(日) 22:08:07 ID:0G6KrXJy
カルメンの白黒版ってカラー版とどう違うの?
もしもって時のために同時に白黒用のカメラでとってたから
多少アングルの位置はずれてると思うし、
そもそも公開する予定はなかったから編集とかは最近したもので
基本的にカラー版にそった編集してるの?
808 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/14(日) 22:45:08 ID:ha3n8wBp
>>807 同時じゃなく、同じものを白黒とカラーで二度撮ったんじゃないの?
普通より二倍の撮影時間がかかったというのをデコ本で読んだ気がする。
809 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/14(日) 22:56:16 ID:0G6KrXJy
二十四の瞳に色がついているのなら見たい気がするが
カラー映像をただモノクロないだけなら正直魅力を感じない
それこそテレビの調整でカラーをなくしてモノクロにする事は可能だし
>>798 >二歳児のイタズラみたいな塗り絵さえなきゃ名作・・・
これが無くても駄作だよ。
つまらん脚本、平凡な演出、作りこみの甘い美術など全部駄目。
いまのところ俺にとって『笛吹川』は木下映画最低駄作。
じゃあ何で数ある作品から単品DVD化されるんでしょうね。
>>809 カルメン故郷に帰るのカラーと白黒は、同時並行で別撮りしたものです。
なにしろ日本初の総天然色映画ですから、失敗した場合のことを考え、
同時に白黒も撮影したんだそうです。
当時の技術では光量の関係で屋内シーンをカラーでは撮ることができなかったため、
カラー版では屋内の場面はカット、白黒版にはこれが残っているそうです。
また、カラーフィルムを量産できる体制もなかったため、カラーでの上映は
一部の劇場のみ、他の劇場では白黒で上映されたそうです。
試写では、みんな一様に、白黒版のほうがいいねと言ったそうです。
これは、カラーを撮った後に白黒を撮ったため、演技がこなれていたからと思われます。
カルメンに限らず、他の作品も二度撮りしていればよかったのにです。
読み合わせもせず、いきなり本番のせっかちな監督だったそうですから。
813 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/15(月) 00:58:09 ID:MnbLUGj0
モノクロ版を単品で発売して欲しい
出来ればレンタルも
814 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/15(月) 01:01:39 ID:ZDi4tsMO
>試写では、みんな一様に、白黒版のほうがいいねと言ったそうです。
カラーのほうは凄まじい光と熱で演技どころじゃなかったそうだ
なんせデコの髪の毛が燃えたってんだから
815 :
805:2006/05/15(月) 03:31:44 ID:EixJbOIA
すまん。
「単品で」が抜けてた。
816 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/15(月) 12:40:44 ID:+/Zhdkmh
俺的には『笛吹川』は木下ベスト5に入れていい傑作。
817 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/15(月) 19:39:09 ID:7xYLdmj4
黒澤にも影響を与えたという「笛吹川」の良さを理解出来ないとは・・・
818 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/15(月) 22:25:57 ID:IfdlrDfI
>>817 それってフィルムに着色するということ?
819 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/15(月) 22:42:48 ID:ZDi4tsMO
笛吹川を観た黒澤(想像)
「うーむ、なんでも色塗ればいいってもんじゃないよなあ
子供の塗り絵じゃあるまいし・・・
ワンシーン、いやワンカットで十分」
・・・・そして三年後、世紀の名作「天国と地獄」が生まれた
笛吹川の話題でこんなに盛り上がろうとは。
二年前には想像すらつかなかったよ。
これもDVD化のおかげやね。ありがとう松竹。
821 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/15(月) 22:53:10 ID:eEYSIucQ
俺には盛り上がってるのはたった一人だけのように見えるが・・・
気のせいか?
822 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/15(月) 23:10:22 ID:SiM3NbWx
>>818 817ではないが、黒澤が意識したとすれば着色することではなくて、
作品の無常感というか、天の視点というか、そういう部分のことではないかな。
823 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/16(火) 00:23:16 ID:KDFMZ4lo
想像してみよう、着色されてない『笛吹川』・・・・・・わかるよね
824 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/16(火) 00:33:29 ID:oEl6Bb0z
>>823 全然わかんねエ、教えて。
黒澤の映画ってすごいダイナミックで全然「無常」でない気がするが。
笛吹川って無常なの?天の視点て何?民衆は苦しむのが当たり前ということ?
こんな質問をされてしまった823に他人事ながら同情してしまう。
826 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/16(火) 01:36:31 ID:93CE29Yv
黒澤が好きな木下の一本ってカルメンなんだよね
ちょっと意外
827 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/16(火) 11:53:07 ID:ETUXlneG
年代記ものってことでしょ? > 黒澤への影響
黒澤は時間的に短い話が多いから。
得意なのはやっぱり
>>824のいうようなダイナミズムだから、
『乱』とか『影武者』にしても結局は短い話で、自分の得意なことやってるね。
「笛吹川」は好きじゃないけど、
川のこちら側にカメラ据えて話が進んで、
最後に武田家滅亡へカメラも一緒に動き出すあたりはうまいね。
もうちょっとしっかりと腰を据えて撮ることが出来れば、無理なんだけど…、
傑作になった作品がもっと多かったと思う。
829 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/16(火) 16:17:39 ID:O8g96vbc
「笛吹川」でダメなシーンといえば
最後の炎上のあたり・・・・緊迫感ゼロ
本当にダメだなあそこは
セット安いしね。
831 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/16(火) 18:31:27 ID:KDFMZ4lo
そういう事をもとめるのはちょっと違うと思う。
黒澤作品じゃないんだから。
快山和尚の「心頭滅却すれば火もおのずから凉し」
悲劇的な炎上シーンもよかった。
832 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/16(火) 18:57:36 ID:O8g96vbc
別に黒澤テイストなど求めてないんだが・・・
ダメなもんはダメだ。
快山→快川和尚ね。もちろんこれは史実だよ。
心頭云々は炎上の際に言ったのかどうかは誰にもわからない事だけど。
834 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/17(水) 22:12:34 ID:kAIi9yEj
>>829 なくて当然、端から緊迫感を出そうという気なんぞないんだから。
有名な武田信玄vs上杉謙信の対決すら白白と描いている。
もともと、観客が感情移入しにくいように作ったそうだし。(だから色を塗った)
作者の意図という観点からすれば成功している。
835 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/17(水) 22:58:22 ID:CCpz9vgX
『笛吹川』が熱心なアンチが出るほどすごい映画だということはわかったので、
そろそろ違う映画の話に移りませんか?
836 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/18(木) 00:16:14 ID:zuIstJSD
>>834 >観客が感情移入しにくいように作った
面白いですね、普通は映画の特徴は感情を動かすところにあるのに・・
その言葉を少し真面目に考えると
この映画は、戦争で悲惨な目にあう民衆を見て、ひどい目にあったと悲しんだり怒ったりするような映画ではなく
「考える映画」ってことですかね。何を考えるか、なぜ民衆が苦しまねばならないのか。
でもそこに答えは示されていない、だから観客は宙ぶらりんの気分で出てきて不満を言うのでしょう。
837 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/18(木) 00:46:19 ID:BOqnlGu0
>>834 デコの顔を緑色で塗りつぶしたのはどういう作者の意図なんですか?
838 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/18(木) 12:44:07 ID:xJT2aJi+
839 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/18(木) 16:44:20 ID:kNsGMyBc
「デコ、故郷に蛙」っていう意味だ
潮吹川つまんね
アンチがいないと盛り上がらない木下スレ。
「楢山節考」と「笛吹川」は賛否両論激しいのはよくわかった。
個人的に話題にしたいのは「太陽とバラ」「春の夢」「死闘の伝説」あたりだけど、
ビデオ出ていないし、DVDレンタルないし、バラ売りされないし、
見ている人少ないだろうから話題にするのは難しいのだろうな。
842 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/19(金) 00:18:44 ID:1Brm4wpb
843 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/19(金) 00:29:08 ID:HWz355Fj
田村高廣死去
笛吹川のラストではでもう死にそうだったけど、あれから46年も生きたか!
845 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/19(金) 01:13:09 ID:KQnShidx
アンチというのは2ch用語だが、
笛吹川は世間常識としてはヒットしなかった失敗作、芸術的評価としても駄作、という所だろうが、
この場合、誉めるのがアンチなのか?
846 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/19(金) 02:10:34 ID:dMsYE85R
847 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/19(金) 13:31:56 ID:va0TlCeT
『死闘の伝説』はズームを乱用した演出が安っぽい印象だが、
内容的には農民のヒステリー現象を描いてえらく怖かった記憶がある。
加藤嘉がよかった。加賀まり子可愛かったな。
848 :
うんち:2006/05/19(金) 14:54:11 ID:O1Eo2Ti0
>アンチというのは2ch用語だが、
ほほう・・・
849 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/20(土) 03:08:56 ID:8TRwymsV
笛吹川が面白くない作品であることはわかるが、ただの駄作と切り棄てて欲しくない。
なぜなら、笛吹川を作った木下恵介の動機は大いに讃えるべきだと思うから。
何しろ、実際に監督業を行った人間として徴兵され、前線(輸送部隊だが)に出て、死の危険を感じた人としては、おそらく最大の映画作家だろうから。
木下が映画で様々な形で戦争にこだわったのも、そういう経緯を知ると非常に興味深いし、やろうとした事に説得力がある。
彼はストレートな戦争映画を製作していないが、やりたい企画があり流れてしまった、
それが製作されていれば現在では笛吹川のテーマについてもより皆から注目され理解されていたと思われるのが残念だ。
850 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/20(土) 03:16:46 ID:BReqJwbf
軍隊で ウホっ だったわけですな
>>849 戦場の固き約束ですな。本当にこれは撮って欲しかった。
死闘の伝説は、この作品を撮るための習作であったような気がする
852 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/20(土) 09:38:30 ID:UXofGj/A
>>849 映画を観る大多数の人達は、その監督のバックボーンや製作意図等を
知らないし、知ろうともしないし、知る必要も無いと思っている。
お金を払って観た映画が、面白いかつまらないかだけが価値基準になる。
つまり、駄作はただの駄作である。
853 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/20(土) 10:00:49 ID:474u4g6W
854 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/20(土) 10:35:59 ID:VKpCvScE
「笛吹川」の仏教的無常観は見事だね。
それが他の木下作品にない特異な感じにさせている。
やはり戦争体験から来てるのかな。
>>849 最大の映画作家の"一人"にしといてくれ。
小津も日中戦争時に中国戦線に行っているから。
しかも毒ガス部隊。
それから木下は戦場よりも、兵隊教育に強い影響を受けているように思う。
どの映画もテーマの底深くに反体制的な反抗心があるから。
856 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/20(土) 14:19:41 ID:QWr4+iEt
『二十四の瞳』ではヒステリーに乗せられた民衆を弁護してしまった分、
『笛吹川』は乗せられた民衆の愚かしさが前面に出てきたのではないか。
とにかく、厳しい映画だったよ、『笛吹川』は。
最近の自称戦争映画には出せない厳しさに満ち満ちた傑作だ。
>852
その通りだ。
「笛吹川」に関しては、監督の意図など関係なしにおもしろい傑作だと思う。それだけで十分
858 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/20(土) 22:10:49 ID:UXofGj/A
さっき『少年期』観たけど、石浜明がお母さんと話す時のカマっぽい喋り方
以外はまともな映画だった。
旗が掲揚されてなかった場面とか、ラストでお手伝いが訪ねてくるシーンが
印象的で、あまり反戦を強調してないのも良かった。
「笛吹川」なんか全く面白くない。
最後まで退屈だった。
二歳児の塗り絵が無くても駄作。いや愚作。
この愚作のせいで木下の評価はかなり下がったと思う。
860 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/21(日) 02:45:54 ID:5ssd/ZWu
「笛吹川」本当に面白かった。
最後まで飽きさせない。
色彩の使い方がユニークで秀作。いや傑作。
この傑作のおかげで木下の評価はかなり上がったと思う。
861 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/21(日) 03:10:02 ID:ALBOTfby
色づけ方なんかポリシーなど全く無くて、木下が楽しんでいるだけだろ。
画面もスチールになったりとうざいし、散漫な描写がダラダラと続くのも退屈。
「笛吹川」は愚作
862 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/21(日) 03:28:48 ID:hOPqKHsk
カルメン故郷に帰るのテーマが
作曲:黛敏郎
作詞:木下忠司になってたけど
なんでわざわざ作曲に黛を使ったのかわからん
作詞作曲ともに木下でいいじゃんと思う
別に松竹が黛を使わなきゃいけない理由があるとも思えないし
そんな面倒くさい事するとは思えないし
木下忠司じゃ、泥臭くなっちゃうからだろ。
馬に引かれながら歌う歌が、田舎くさい抒情メロじゃ狙いと全然違うからさ。
>>858 少年期はあまり話題にならない映画だけど、佐藤忠男は絶賛していた。
俺も好きだわー
866 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/21(日) 19:57:16 ID:721o+wBH
この人の映画って、何度も観たくなるような作品は無いけど、そこそこ
面白いからレンタル向きだと思う。
「二十四の瞳」、「楢山節考」、「喜びも悲しみも幾年月」等のヒット
した作品は感傷的で退屈だが、知名度の低い地味な作品に面白いのがある。
867 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/21(日) 21:03:12 ID:A5jZdYzN
『女』とか『日本の悲劇』とか『笛吹川』とかは神品だな。
あと、『風前の灯』とかもいい。
『笛吹川』は珍品
「二十四の瞳」や「喜びも悲しみも幾年月」の大ヒット作のおかげで
叙情派と認識されがちだけど、実はシニカルな作品のほうが多い。
人間観察という点では他の作家より抜きん出ている。
特に女性に対する意地悪な視点は絶品。
あれは同性が同性を見る時の視点だね。
もっと直接的にホモが女性を見る時の視点と言ってしまえばいいのでは?
>>870 女を全く解さない黒澤型のホモもいるんだからそら違う。
というわけで女の色気を期待して木下恵介の作品を見てはいけません。
女の色気を堪能したい人は溝口成瀬あたりを見なさい。
872 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/23(火) 00:17:28 ID:QtuVVYf7
私も「今年の恋」、「夕やけ雲」といった小品が好きだな。
話題の「笛吹川」はもちろん良い作品だと思います。
新潮45買った。つまらんかったorz
>>872 今年の恋はいいですね。力が抜けていて。また見たくなってきました。
875 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/25(木) 23:40:37 ID:u9XAio4L
『夕やけ雲』もいいなぁ。
望月優子がよかった〜。
876 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/26(金) 22:18:29 ID:e4kyTDSt
夕焼け雲は久我美子がよかった。
久我美子のベストワークの一本だと思う。
877 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/31(水) 22:32:48 ID:ZEkEy+TI
今村昌平が死んだな。この機にまた「楢山節考」で一荒れしようぜ。
878 :
この子の名無しのお祝いに:2006/05/31(水) 22:40:03 ID:jDJhsx6v
>>877 そういや今村は木下版について
あるいはその逆について
それぞれどういう認識だったの?
今村のは観たけど俺はダメだった。
木下版は同じような感じですか?
木下は今村みたいに汚いのは嫌い。
881 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/01(木) 08:25:32 ID:KrYw6LGd
>>878 どうなんだろね?そういう発言残っているのかな?
だけど、すでに映画化されているものをわざわざ撮ったのは
木下版に不満があったからだろうし、
木下が今村の撮るような映画を好むとは思われないし。
>>879 全然違いますよ。木下版、ぜひ一度ご覧あれ。
882 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/01(木) 10:14:34 ID:WclT/2WA
>>881、880
サンクス! 木下>今村、ですね。
楽しみです。
883 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/01(木) 13:50:12 ID:+XyIMJoo
>>878 キネ旬に木下監督追悼号に寄せた今村のエッセイで、
『楢山』リメイクの挨拶の電話をかけたエピソードが語られている。
今村は助監督時代に観て、大いに感銘を受けたが、
いろいろ不満も浮かんできて、自分だったら違うやり方にする、
と思ったらしい。
二十年以上たって実現したが、この話にリアリズムがそぐわないことはよくわかった。
884 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/01(木) 18:45:47 ID:WclT/2WA
なんでカンヌグランプリとれちゃったのかなあ
うなぎだってそんなにいいとは思わない
885 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/01(木) 19:50:36 ID:i5aQ8qen
俺はいいと思うよ。
こういう地味な佳篇に賞をやるカンヌっていい趣味だと思う。
>>884はアカデミー賞受賞作でも見とけ。
886 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/01(木) 22:00:21 ID:nHis8OOy
アカデミーよりもカンヌのほうが格上なの?
887 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/01(木) 22:11:31 ID:NtZf/6eu
>>885 今村昌平の映画ならデビュー作から『復讐するは我にあり』までの方が圧倒的にいい
『楢山節考』や『うなぎ』はそれらの作品に比べれば明らかに出来が落ちるからでしょ
888 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/01(木) 22:17:42 ID:h03Cnucx
>>885 >こういう地味な佳篇
どこが「地味」なんだよ
889 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/01(木) 23:44:21 ID:WclT/2WA
ホント、「楢山節考」「うなぎ」がグランプリだなんて
カンヌの審査委員って何考えてるんだろうね
890 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/01(木) 23:50:46 ID:l0DFs4PR
大島渚「俺は黒澤より木下なんだよ」
891 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/02(金) 00:10:22 ID:ahMVZtHs
892 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/02(金) 00:41:55 ID:Lwb42ssA
>>890 木下といっても
日本の悲劇と女の園以外褒めてるのをみたことがない
とくに二十四の瞳以降はめちゃくちゃ言ってる
「女の園」の方は誉めているというより、
自分の体験を語っているだけのような気がする。
大島渚は「松竹で認められる監督は百歩譲って木下恵介だけ」と発言したんだっけ?
それで大庭秀雄が「じゃあ俺は百一歩目か?」と大島渚に言ったとか。
大島渚は就職難で松竹に入社したけど映画には興味がなく、だけど「女の園」を見て、
映画でここまでできるのかと感心し、気持をあらためたらしい。
木下恵介のほうは大島の「愛と希望の街」を見て、ようやく自分の後継者ができたと
絶賛したらしいけど、「太陽の墓場」でどん引きし、「もう大島君の映画は見ない!」と
言ったんだっけ。
余談ながら、後年、二人一緒にクイズ番組に出て、木下恵介に関する問題に、
木下恵介は解答者のうちから大島渚に全点賭けて、大島渚は見事正解、
というエピソードを読んだことある。
大島は「女の園」で仄めかされている学生運動のモデルの当事者。
道路に内蔵がぶち撒けられているシーン→どん引き
896 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/03(土) 00:08:45 ID:8Ke/bq/L
過激な学生運動家の大島と
当時の小津・木下のホームドラマ路線の松竹と相容れるわけない
>>894 >ようやく自分の後継者
小林、松山、川津、野村芳太郎
このあたりは認めてなかったのか?
小林はフリーになってたとはいえ
特に前三人は直系の弟子だと思うが?
おいおい、大島のデビュー作観てみなよ、
木下の言っている意味分かるから。
小林は全然タイプが違うからな。松山、川津じゃ話にならんし。
898 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/03(土) 21:27:15 ID:70hObeL7
小林は師匠の影響下の作品からじょじょに抜け出た感じだが、
松山とか川津とかは抜けだせなかった印象だな。
899 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/03(土) 21:55:51 ID:UcVrHTis
木下と今村と言えば、日本映画学校で「日本映画の発見」という学生たちに
日本映画の巨匠たちの作品を見せる企画があったそうだが木下は自作の上映を拒否した
今村や石堂が頼んでも、
「私の作品が今の時代に分かってもらえるとは思わない」の一点張り
「日本映画の発見」なんて言われたら癪だと思う。
901 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/03(土) 22:04:11 ID:Elyr/Vd/
900げっと?
河内カルメン、故郷に帰る
902 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/03(土) 22:05:01 ID:Elyr/Vd/
二重に外した orz
拒否する権限は木下にはないけど、まあそう言われたら上映できないわな。
904 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/03(土) 23:38:26 ID:N7LoDSi1
>>899 想像するにサヨク系のカンチガイ評論全盛期だったんじゃあるまいか
トンチンカンな視点からコキ下ろされるほどウザいことはないからね
905 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/04(日) 00:55:38 ID:uysplkn9
>>904 サヨク系のカンチガイ評論全盛期=木下の全盛期
「日本映画学校」ができたのは、1985年。
田中康夫とか浅田明とか新人類三人衆とかが流行り、コピーライターだの夜霧の
ハウスマヌカンだのが若者のあこがれだったころだべさ。
>>904 今村と石堂なのに「サヨク系」かよ!
カンチガイはお前だw
今村と石堂のことが嫌いだったから断ったんじゃないの。
908 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/04(日) 13:51:38 ID:RbjP/Nj8
>>899 それっていつ頃の話なんですかね? 70年代までは木下プロでTV制作
にも関わっていたし(恵介が木下プロから退くのは80年代以降)、88年の
「父」までは撮ってましたけどね。
最後の念願だった「戦場の固き約束」も撮れずに終わり、ほぼ隠棲していた
90年代以降の話のようにも思いますけどね。
>>905 細かいけど、日本映画学校の前身の横浜学校(横浜放送映画専門学院)が
出来たのは75年だけどね。
>サヨク系のカンチガイ評論全盛期=木下の全盛期
話はズレるが、木下の不幸は、「二十四の瞳」「衝動殺人 息子よ」「父よ母よ!」「この子を残して」
なんか撮ったばかりに、そういう左派の良心作家と誤解された点にあるんじゃないか?
実際に見てみるとそうでもないんだけどね。弟子の山田太一などもそういう
誤解を受けやすいよな(→実際に見ると結構苦い話が多い)
これは他の小林・松山・川頭なども同様か?
911 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/04(日) 14:31:58 ID:uysplkn9
>>905 だから日本映画学校に「」付けて書いたんよ。
912 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/04(日) 14:52:00 ID:cL3sfI8x
陸軍はえのラストシーンしか語られないし
大曽根家、善魔、カルメン純情す、日本の悲劇、女の園なんかは直球だし
破れ太鼓は軍国親父批判だし
たしかに映画におけるイメージは左翼のイメージしかない
913 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/04(日) 18:20:27 ID:Q3zaIOOq
日本映画の発見は確か、
1988年 小林正樹ノ世界
1989年 新藤兼人ノ世界
1990年 今井正ノ世界
1991年 吉村公三郎ノ世界
1992年 市川崑ノ世界
1993年 黒澤明ノ世界
1994年 岡本喜八ノ世界
1995年 今村昌平ノ世界
だったと思う。
バブル崩壊でスポンサーつかなくなったので打止め。
初期のころから、「木下はやらないの?」という声はあがっていた。
>>913 それはテアトル新宿で「新宿映画祭」として行っていたシリーズですね。
あれは日芸も企画に入っていたんじゃなかったですか?
単に木下本人がトークなどで人前に出たくなかったんでしょう。晩年は完全
に他人の前に出なくなってましたから。
915 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/06(火) 23:10:44 ID:4P/SoWhb
1992年の笠智衆追悼のころまでは、雑誌の対談などに顔を出されてましたが。
「若い人に自分の作品がわかってもらえるとは思えない」
と言ったのは、案外本心だったんじゃないのかなぁ。聡明な人は晩年までクールだ。
7月3日(月) 後1:00〜後2:16
衛星映画劇場 わが恋せし乙女 1946年
7月4日(火) 後1:00〜後2:08
衛星映画劇場 女 1948年
7月4日(火) 後2:20〜後4:38
衛星映画劇場 お嬢さん乾杯 1949年
7月6日(木) 後1:00〜後2:33
衛星映画劇場 野菊の如き君なりき 1955年
7月7日(金) 後1:00〜後3:22
衛星映画劇場 女の園 1954年
917 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/12(月) 18:24:48 ID:vPqgI2Ws
『女』やるのか!
あと、速報テロップ入った『二十四の瞳』を放送し直してほしい。
918 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/12(月) 19:31:11 ID:Z/ql339s
>>917 そうだね。
大石先生とマッちゃん、ソンキとの再会 自転車の贈呈のところで
長々と地震テロップが入っていた。
919 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/18(日) 19:34:06 ID:1TTpOxnU
920 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/18(日) 21:57:46 ID:w+Q2AOVl
『カルメン故郷に帰る』って泥臭いかな?
『お嬢さん乾杯』や『カルメン純情す』も観てみて。
921 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/18(日) 23:20:52 ID:1TTpOxnU
ただ単に田舎が舞台だからそう思ったんじゃね?単純だな
・・・って俺かw
いや、木下はどの作品も泥臭いところがある。
特に自分の脚本だと。
泥臭さが残ったまま、うまくこなすのが木下の特徴だと思う。
923 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/25(日) 01:33:18 ID:y3lncS1Q
「破れ太鼓」「お嬢さん乾杯」「日本の悲劇」「女の園」のDVDもレンタルはじまったね。
924 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/25(日) 15:54:24 ID:nV3l/B25
本当に。ワーイ
925 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/28(水) 16:20:17 ID:ZqtADYBn
木下恵介マンセー!
926 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/28(水) 19:22:05 ID:zmQg6cNJ
木下には松竹時代に同性愛者の一面があったの?大島と大庭の対談でそういう話がでていたが。
928 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/28(水) 21:52:52 ID:3rVxRWHR
929 :
この子の名無しのお祝いに:2006/07/02(日) 02:58:08 ID:3ChVFg2E
DVD単品発売されましたが買われた方は?
930 :
この子の名無しのお祝いに:2006/07/02(日) 03:11:48 ID:gUJFyI4E
「笛吹川」を見たが、好題材にしては見事に感興が残らん映画だったな。
いたずら書きのように色をつけたシーンが多いのも興ざめだったし。
今井正が撮ったらきっと良い作品になったと思う。
931 :
930:2006/07/02(日) 03:23:50 ID:gUJFyI4E
>>196をみたけど、さもありなんって感じ。
見事に深沢七郎の原作の凄みのあるところをスルーして、こりゃたしかに、原作者に
「映画なんて綺麗な女優を見るだけの代物だ」と思われても仕方ない気がする。
>>930 あのしらけた味を好む者としてはその意見には反対だねえ。
今井正もおもしろそうだけど、深沢の飄然とした味は失われ、
熱っぽくなったんじゃないかしら。
ま、原作と比べるなんて無意味なんだけどね。
933 :
この子の名無しのお祝いに:2006/07/02(日) 15:34:47 ID:ZLMGzukD
むしろ深沢は今村版を観て、
「あんなオ○ンコばかりしてる映画」
と憤慨していたらしい。
木下とは息が合ったらしく、『笛吹川』ではロケハンに同行したりしていた。
934 :
この子の名無しのお祝いに:2006/07/02(日) 20:21:23 ID:h5dGs+q6
野菊の如き君なりき、レンタルしようかな〜
935 :
この子の名無しのお祝いに:2006/07/03(月) 05:03:44 ID:QpFY8Kiw
「笛吹川」、泥船(武田家)に乗ったまま沈んでいく様は良くできている
と思う。4000円で見られるのなら、悪くはないといった印象だ。
もっとも、「二十四の瞳」の方が好きではあるが。
936 :
この子の名無しのお祝いに:2006/07/04(火) 08:12:25 ID:Roa9pLBE
めったに映画化を許さん深沢がなぜ今村に許可したのか
それも自作とはいえ、他の小説を混ぜることに同意とは
わが恋せし乙女は、いろんな意味で今日は作れない映画だね
これ自体はアメリカの無声映画の焼き直しらしいが
ロシア民謡ふうの主題歌が耳につくねえ
937 :
この子の名無しのお祝いに:2006/07/06(木) 00:22:28 ID:Dx5IMc58
あの風景描写だけでも大いに価値ありだ。
井川さん「麦秋」「二十四」とまったくイメ−ジ違うね。
60年前か・・・・・
939 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/06(木) 11:23:32 ID:eZUUoKUU
今日は講義もないしバイトをなし。
「 野菊の如き君なりき 」を観て
しみじみ泣こう。荒んだ心も少しは
癒されるだろう。
940 :
この子の名無しのお祝いに:2006/07/06(木) 23:48:21 ID:Yf6JNOFO
今日、久々に見たがまた泣いた。
松戸って綿栽培が盛んだったのかなあ?
民さんも泣かされたがワシも心無い一部の松戸住民に泣かされておるよ。
941 :
この子の名無しのお祝いに:2006/07/07(金) 01:35:50 ID:ZNGrEEqr
>>838 情報サンクス。
終戦記念日に二十四だね。待ち遠しい。
942 :
この子の名無しのお祝いに:2006/07/08(土) 20:08:06 ID:IF7k5axf
湾岸戦争が終ったころ木下が新聞に求められたコメントで、
「自衛隊が発足した時は自分は再軍備反対の考えを持っていた。
しかし今回の戦争で日本は金しか出さない、と国際世論から非難されるのなら、
憲法をはじめ、もう一度日本人は平和への考え方を見直すべきかもしれない」
というような意見を述べていて驚いた記憶がある。
943 :
この子の名無しのお祝いに:2006/07/13(木) 16:32:46 ID:B5WG5nyA
今からツタヤいく、野菊〜かりようかな
944 :
この子の名無しのお祝いに:2006/07/16(日) 00:09:13 ID:2x+zJd/Z
あまり評価されてないみたいだけど遺作(?)の「父」は好きだな
945 :
この子の名無しのお祝いに:2006/07/17(月) 01:37:07 ID:MhB4aUas
遺作になるなら『父』と『母』の2本立、観に行っておけばよかったなぁ。
「父」はけして悪くない作品。
板東英二と野々村真という組み合せが世界ふしぎ発見!ぽくて嫌だけど。
いっそ黒柳徹子にも出て欲しかった。
板東英二は当時の何かのインタビューで、
菅井きんさんは駄目だしを何度も受けていたけど、ボクは上手とほめられて
駄目だしなんて全然なかったと自慢げに語っていたけど、素人は誉めて
調子に乗せるのが木下演出ということを知らなかったのね。
それに板東はあれたぶん当て役だろ?
本人をイメージして脚本書いてあるから演じる必要がない。
「衝動殺人 息子よ!」で復帰して以降は「父親」のポジションからの
お話が多いですよね。それまではずっと「母親」だったのに。
どういう心境の変化があったんでしょうね。
949 :
この子の名無しのお祝いに:2006/07/24(月) 00:30:10 ID:gyCpIsqI
全作観た。
10本選ぶなら「永遠の人」「死闘の伝説」「楢山節考」「笛吹川」「お嬢さん乾杯」
「香華」「太陽とバラ」「春の夢」「今年の恋」「女の園」かな。
もちろん「二十四の瞳」「カルメン故郷に帰る」も好き。
950 :
この子の名無しのお祝いに:2006/07/24(月) 19:20:15 ID:uIJsxQT2
950げっと?
野菊はどうよ?
「野菊の如き君なりき」ね、
うちの母親が有田紀子と同じ学校で、有田紀子のあれこれを聞かされ、
そのせいでいまいちはまれないの…。
952 :
この子の名無しのお祝いに:2006/07/27(木) 06:56:28 ID:Q1M0CH2B
>>951
有田紀子。清純なイメージしか頭にないけど?
どんな実像があるのかな?やっぱり知らないうちが花なのよかな?
俺的には今の民さんに逢いたいような気もする。現在65歳。きっと孫に囲まれて
幸せな婆ちゃんでいるのかな?
953 :
この子の名無しのお祝いに :2006/07/27(木) 07:52:41 ID:q50IYSAo
>>952 彼女を追って早稲田志望者が増えたなんてことを
聞いたことがあります。人気者ゆえの勘違いもあった
かもしれませんが、周囲の女子学生にすれば、チヤホヤ
される彼女に対する嫉みみたいな感情があって良くは
言われなかったのではと思いたいですね。
954 :
この子の名無しのお祝いに:2006/08/11(金) 22:29:39 ID:I1tnF7px
BSで「香華」また放送しますな。
955 :
この子の名無しのお祝いに:2006/08/11(金) 23:56:16 ID:13gIsx+a
「香華」の田中絹代は名演技。
木下映画では、高峰秀子の他、田中絹代、久我美子、岡田茉莉子あたりが
よい役をもらえている気がする。
956 :
この子の名無しのお祝いに:2006/08/14(月) 14:47:21 ID:y7zzuwji
木下作品には興味なかったが「香華」!第一部だけで脳天ぶち抜かれました。
明日見たらどうなっちゃうんだ?成瀬の「流れる」出演組みの女優さん達が
多かったというのもあるが素晴らしいわ。
957 :
この子の名無しのお祝いに:2006/08/14(月) 19:00:20 ID:xHMSvoAR
今日、「香華」初めて見ました。
私も衝撃だった〜〜〜。
岡田茉莉子ってすごいね。演技あんなに上手いって知らんかった。
>>957 「香華」は大作メロドラマの佳作だが、これは当時はヒットしたのだろうか? 次回作として考えてい
た「戦場の固き約束」が流れたことが松竹退社の引き金になったことはガイシュツだな。
松竹退社後、すぐに木下恵介プロダクションとしてTBSで仕事を始めているので、
以前から本格的TV進出の話は水面下で進んでいたのだろう。
今まで知らなかったのだが、同じ原作を93年にTVで森崎東が撮ったことがあるみたいね。
ttp://www.shochiku.co.jp/video/v90t/sb0501.html 「香華」の長回しの多様による流麗なカメラワーク、俳優の演技を根気強く引き出
した形跡がうかがえる演出、松竹らしく箱庭的ではあるが壮麗な美術、木下としても商業監督
としての粋を傾け会社の要望に応えた入魂の一作だったのだろう。それだけに次回作が通らなかった失望は大きかったのでは?
959 :
この子の名無しのお祝いに:2006/08/14(月) 21:05:34 ID:y7zzuwji
TV版の情報どうもありがとう。
どうなんだろうね未見なのでむやみに批判派出来ないが
ため息が出るほど贅沢な演者揃いの木下版には遠く及ばなかったんだろうね。
些細な事だけど乙羽さんの関西訛りのある標準語は絶品だった。
細かいところもさすがでした。
960 :
この子の名無しのお祝いに:2006/08/14(月) 22:32:12 ID:e/jJohlE
「香華」は山田五十鈴と香川京子による舞台のヒットにより、
映画化もされたとか。その舞台見てみたかったな。
>>958 ヒットしたよ。
会社と岡田さんの要望に答えた作品。
倍賞(千)や岩下がどんどんのしてきたので。
>>957 岡田さんがうまいこともあるけど、
もともと岡田さんを想定して脚本書いてあるから。
木下は当て書きがめちゃ巧いし。
ちょいと腹立てている毎日ってのが合ってるよね。
「霧子の運命」も原作あり木下脚本で岡田主演だけど、
これもうまいこと脚色してあった。
ちなみに「香華」撮った後に、
「日本脱出」を撮ったばかりの吉田喜重と新婚旅行に出て、
その間に「日本脱出」の最後の一巻が切られたことに激怒して、
吉田喜重が松竹やめちゃうのね。
木下からの結婚祝いの意味もあった「香華」だったんだけど。
963 :
この子の名無しのお祝いに:2006/08/15(火) 01:13:54 ID:dg7NV7KR
「香華」はもともとは松竹が話題作りで岡田茉莉子主演、吉田喜重監督で
撮らせようとしてたんだっけ。
それを吉田喜重が固辞し、じゃあ私が撮りますよと木下恵介が弟子のかわりに
撮ったと何かで読んだことあるけど。
964 :
この子の名無しのお祝いに:2006/08/15(火) 22:18:29 ID:r0MMbglP
>>963 吉田喜重が監督してたら大した作品にはなってなかったろうな。
「香華」「野菊の如き君なりき」「乙女心3姉妹」しか観てないけど、全部良かった…!
香華は見終えたばかりか、かなり心に響いた
×見終えたばかりか、
○見終えたばかりからか、
967 :
この子の名無しのお祝いに:2006/08/16(水) 00:47:16 ID:nhYbeAgn
スイマセン…かぶってました(恥)
969 :
この子の名無しのお祝いに:2006/08/16(水) 20:54:18 ID:/X6XyqbJ
「香華」の朋子の人生は正に波瀾万丈
母親もそうだけど。でも母親はやっぱりうざく感じた
朋子が母親に「親不孝者!」て言われた時はガ-ンと来ましたね
母親が祖母に散々言われてた言葉だから…
二十四の瞳で、からす〜何故なくのーと始まるとつい
からすの勝手でショーと呟いてしまうドリフ世代の自分が憎い
972 :
この子の名無しのお祝いに:2006/08/24(木) 23:50:52 ID:srajxYri
『香華』は三木のり平がよかったなぁ。
前半はいいけど、焼跡シーンとか美術がちょっと弱い。
>971
あれはあれで世相を反映したギャグだった。
ただ出典はドリフじゃなくて他所からのパクリだったような気がする。
974 :
ルシアン:2006/09/03(日) 22:31:11 ID:Ap3BNXoc
松竹110周年祭で「喜びも悲しみも幾歳月」をご年配のお客さんに混じって見ました。
ドンパチなし、色気なしでつましく暮す夫婦の年代記を笑ったり涙したりして
堪能してみなさん満足気でした。まずはそれでいいんじゃないのかしら?
個人的には、のっけから嵐を呼ぶ桂木洋子のエピソードも気にいってます。
田村高広さんののんきな青年っぷりもかわゆいし。
975 :
この子の名無しのお祝いに:2006/09/05(火) 08:32:35 ID:UzBqIvYk
桂木洋子の扱いひどい。
桂木洋子のこと嫌いだったんじゃないかしらん。
桂木洋子は典型的お嬢様気質でワガママの塊。
池部良の本読むとわかる。
桂木は「醜聞」までで終わった
あの役は難しいじゃん。当時だってできる人が限られるべ。
980 :
この子の名無しのお祝いに:2006/09/10(日) 23:56:27 ID:2PmDn4oG
「破戒」「善魔」「破れ太鼓」と清純派路線だったのに、
「日本の悲劇」以降は「遠い雲」「喜びも悲しみも幾年月」と嫌な女専門に。
この差は高峰秀子登場以前と以後とも分けられる。
久我美子はずっとよい役を当てられているね。
嫌な女の役もあるけど、桂木洋子みたく嫌味な感じはない。
「二十四の瞳」の分教場時代と本校時代の子役があんまりそっくりなので調べてみたら
みんな苗字が一緒。
兄弟を使ってるようだね。
982 :
この子の名無しのお祝いに :
>>981 分教場時代が弟妹で本校時代が兄姉。子供が多かった頃だから出来たこと。
似ている兄弟姉妹を選んでいるから違和感がない。