私をスキーに連れてって〜波の数だけ抱きしめて

このエントリーをはてなブックマークに追加
725この子の名無しのお祝いに
先週末に「波の数だけ抱きしめて」を始めて観た。以下
チラシの裏への落書き風に感想を箇条書きしまつ。
・映像が美しかった。 ・恋愛描写も清潔感があった。
・織田裕二の演じる大学生が、少年の不器用な純粋さを
持っていて好感が持てた。
・別所哲也の広告代理店社員も、なかなか度量の大きな
男に描かれていた。
・ラジオマニアの芹沢が、中山織田松下らと"対等"の
存在に設定されていたのがうれしかった。
・大学生たちが自分たちで部品を買ってきて中継器を
組み立てている点に感心した。
・博報堂や旧専売公社といったビッグビジネスを利用して
自分たちのやりたいことをやるのが小気味良かった。
・ラストで廃墟と化したFM局を長回しで映していたが、
若者たちが余計な心配をせずに、やりたいことをやれた
幸せな時代(=バブル崩壊までの日本)の終焉を予感させ、
粛然とした。

唯一不満だったのは、なぜ湘南中で聴取できるように
したかったのか、その動機が良く見えない点だった。
だけど、「動機」とかの描写に力を入れてしまうと、かえって
雰囲気を重くしてしまうのかも知れない。
ホイチョイだからといって、喰わず嫌いをしないで良かった。
とてもいい映画でした。