【日本アート】ATG【シアターギルド】

このエントリーをはてなブックマークに追加
323322:2005/10/09(日) 01:42:16 ID:dn4Y0hIU
すみません、新文芸坐HPのアドレス間違えました。
正しくは(↓)です。
ttp://www.shin-bungeiza.com
324この子の名無しのお祝いに:2005/10/11(火) 00:46:24 ID:IF88xrHY
せっかく新文芸坐でatg特集が始ったのに盛り上がりませんねぇ〜。

atgリアル世代オジン(死語?)は、この連休餓鬼んちょの運動会の
場所獲り&ビデオ係で鬼ババア共にコキ使われて映画どころじゃ
ないのかな? 疲れてバタンキュー?
実際、場内を見渡しても年輩の客の割合が多くて、あとは未見と
思われる若年層が来ていたし...中年層はそんなに多くなかったな。

リアルタイムで観た人達が、想い出の作品を再見しての感想なんぞも
聞きたいぞなもし〜。
ガンガッて仕事を早く終わらせ、仕事帰りに観に行くべし!
オジンたちガンガレ!
325この子の名無しのお祝いに:2005/10/11(火) 10:48:21 ID:N5nDJeXt
>>324
atg映画にハマッてた頃のことなんて思い返したくない、
あんな青臭いものに…とか思ってるのかな?
自分はまだ二十代ですが色々と新鮮で面白いっす。
326この子の名無しのお祝いに:2005/10/11(火) 13:32:20 ID:W2Ul2FZt
日本映画専門チャンネルでやってるから、新文芸座いってない。
ラインナップがあまり変らないところを見ると、
独自の番組を組めるほど珍しいのはプリントがないのだろう。
327324:2005/10/13(木) 14:50:04 ID:Z2zSumrv
>>325
どうなんだろうね?
どの世代の人達も若くて感受性が強い頃夢中になったもの(映画
、音楽、ファッション他)を、大人になりモノの見方が変わって
くると、若い頃夢中になったモノが陳腐なものや青臭いモノに感
じる事があると思う。
でもそれは決して恥ずかしい事ではなく誰もが経験する事だと
思う。
逆にいつまで経っても若い頃と同じままという方がチョットね..。
だから今どう感じていても気にせずに観に行くなり、ここに
書き込むなりして欲しいと思う。

昨日(「初恋:地獄篇」「とべない沈黙」)は空いていた。
15日(「サード」「青春の殺人者」)は東陽一監督のトークショー
もあるし土曜日だから混むような気が...。
328この子の名無しのお祝いに:2005/10/13(木) 19:26:03 ID:ODawl/+h
>>327
青臭いからこそ却って、それを好んだ気持ちに真実みがあるのじゃないかな? それを
否定的に見るのでなくて、距離を持って大事にしていくのが本当に正しい態度だと思う。
否定したがる気持ちの裏の打算的な心理はあまりに醜悪だし、整理がつかない矛盾を嫌
悪して放り出すというのは自分自身に対して無責任すぎる。
329この子の名無しのお祝いに:2005/10/13(木) 19:42:57 ID:5KGxXQd+
「不連続殺人事件」曾根中生の借金のかたに高利貸しが
フィルム全部持ってっちゃって再発不能という噂を聞いたことがある。
小坂一也の巨勢博士好きだったな飄々として。また見たいなぁ。
330この子の名無しのお祝いに:2005/10/13(木) 22:01:01 ID:tMZ070Q3
>>329
それは嘘。98年頃になぜか新宿昭和館で上映したことがある。

>>326
新文芸坐のサイトを見たが、これが現在鑑賞可能な全作品なのかな?
(手許に資料がないので、ATG制作・配給全作品の概要は不明)

現在、ATGと東宝の関係はどうなっているのか? 新文芸坐のスケジュールを見ると、
配給元が「ATG」だったり「東宝」だったりその他だったりバラバラ。
331この子の名無しのお祝いに:2005/10/13(木) 22:04:52 ID:tMZ070Q3
>現在鑑賞可能な全作品

もちろん、「劇場で」鑑賞可能な全作品という意味ね。いまさらATGかよとは思うが、
ここ数年、海外の映画祭で特集されたり、少し注目度が高まっているんだよね。
332327:2005/10/15(土) 14:01:58 ID:h1Mz7pYH
>>328
もしかして誤解されているのかも...あくまで仮定の話です(自分の>>324
>>325からレスがついたので)>青臭く感じる

また、過去を振り返った時に、それを否定的に見るというのも一つの見方であって
どんな見方をしようと自分の過去を振り返っての感情である以上は、正しい態度
、正しくない態度と分けられるものではないと思う。(無責任云々にしても同様)

自分の拙い文章の所為で誤解を生んでしまったのであれば申し訳ありません、そう
ではなく逆に自分の読解力の乏しさで自分が誤解してしまっているのであれば、
さらに申し訳ありません。スマソ。
(勝手を言って申し訳ないのですが、atgの話題からどんどん外れていきそうなので
この件からはここで退かせて頂きます)
333この子の名無しのお祝いに:2005/10/17(月) 05:56:45 ID:aOpabDAt
>>332
ところが、実は反れていない。60年代に出てきただけあって、ATGって、基調として
反社会的なところがあるでしょ。それを楽しんで観ていたってことは、その人自身にも
反社会的な気持ちがいくらかはあったのだろうと。当然のことですよ、世の中おかしな
ことばかりなんだから。それをさ、見過ごして生きていけるだけくたびれるってことを、
世間では「大人になる」とか表現するのね。それでやっと「一人前」の人間として扱わ
れる資格を得る。ってことは、ATGなんか観て、反社会的な気分を養うってことは、困る。
いや下手すると、「その歳になってまだあんなもの観てるの?」と、友達に馬鹿にされ
るかも知れない。そんな気持ちから、人間はいろいろのものを安易に捨てていく。
しかしね、考えてもみて欲しい。ATGで映画撮ってたのって、決して十六や十八の若造じ
ゃない。青年や中年でしょ。二十五歳のサラリーマンが、社会人として、大人として扱
われるために捨てていった様々の反社会的なもの、「思春期の一時の衝動」とか言って
自分から切り離してしまおうとするもの、そういうものまだ大事にしてたからああいう
映画を撮ったんでしょ。ATGに限らず、純文学の作家なんかでもそうだけど、生きていく
ための打算から一般人が捨てていくものを、自分が自分として生きるために捨てないでむ
しろその本質を追究しようとする、そういう芸術が俺は好きさ。
ただ、「大人として生きるため」っていう打算は、嫌いだけど、同情の余地はあるとは
思う。だから、否定して捨てるのでなくて、「距離を置いて」大事にするべきだと書い
たのさ
334この子の名無しのお祝いに:2005/10/19(水) 10:36:06 ID:8v0it8KP
↑こいつキモイな
相手に逃げられたのに粘着して、しかも長文でageているw
だいだい、相手の言い分を理解出来ていないようだしw
言っておくけど俺は332じゃないぞ、すぐ自作自演って
言う奴がいるからな
335この子の名無しのお祝いに:2005/10/21(金) 04:00:55 ID:wKmYS2TJ
>>334
自演乙
336この子の名無しのお祝いに:2005/10/22(土) 10:07:18 ID:umyL96gK
ツマラン釣りと釣られるマヌケが一匹いるゲラ
337この子の名無しのお祝いに:2005/10/22(土) 15:48:21 ID:VYODx40/
中学の頃、じめっとしたエロ見たさにATGの深夜放送楽しみにしてた。
大人になって再見、新藤兼人と寺山修司が面白いということはわかったけど、
いまだにエロの比重が多く占めるなあ。
338この子の名無しのお祝いに:2005/10/22(土) 18:38:10 ID:hoIWoqio
新文芸坐のATG特集の感想は無いのか。
339この子の名無しのお祝いに:2005/10/22(土) 23:42:58 ID:CH6DBVRr
>>330-331
>これが現在鑑賞可能な全作品なのかな?
いや、そんなわけはない。個人プロ作品が多いので、監督やプロデューサーが
権利を持っていたりすることも多い。
340この子の名無しのお祝いに:2005/10/25(火) 19:48:14 ID:muZZ3X3k
『風の歌を聴け』がDVD化されたわけだが。
あれでATGに興味持ったから嬉しくて即買い。
いま見たら微妙なとこが多いけど、でもなんか良い。
巻上公一が好きなんだよね。
341この子の名無しのお祝いに:2005/10/25(火) 20:46:35 ID:mY0MpSil
>>334
今時多いんだよねえ。こういう、まじめな話が出来ない人。時には、まじめさを捨てるのが
粋ってこともあるが、まじめな話が「出来ない」ってのは悲しい性分だよ。この2チャンネル
というコミュニティには、先に斜に構えた方が勝ち、という妙な思いこみが充満しているけど、
そういう考え方ってとってもかっこ悪いと思うよ。俺は粘着と言われようが、自分の思ったこ
とはどこまでもまじめに書くよ。
342この子の名無しのお祝いに:2005/10/25(火) 21:37:52 ID:rT48H7ZN
atgはエログロナンセンスというか、アヴァンギャルドなおげーじゅつというか、
ぎとぎとしたイメージがある。少なくともデートに誘いたい気には絶対ならない。
一本一本観るとそれなりに面白いが。
343この子の名無しのお祝いに:2005/10/26(水) 11:26:49 ID:/YFOVuVS
死ぬっきゃない!!死ぬっきゃない!!みんな死ぬっきゃないのんじゃー!!!
344この子の名無しのお祝いに:2005/10/26(水) 14:36:51 ID:o6uKYH82
ちなみに90年代ATGはアルゴプロジェクトということでOK?
ただアルゴは櫻の園が出るまではホント作品に恵まれなかったからなあ。
アルゴは櫻の園以降は「死んでもいい」、「ヌードの夜」、「12人のやさしい日本人」、
「トカレフ」、「ザ・中学教師」他充実していたんだけどな。
まあATGだって失敗作はたくさんあったと思うけどアルゴは作品によって波がありすぎたのか
も知れないね。
345この子の名無しのお祝いに:2005/10/26(水) 15:04:11 ID:fcA3SWfG
>>344
アルゴプロジェクトの失敗要因は色々あるけど、結局、各人が作りたいものを作る、
という基本(「民主制」)が悪い方向に作用し、統一した作品カラーを保てなかった点に尽きる。

伊地智啓(キティ・フィルム)、岡田裕(NCP)、佐々木史朗(シネマハウト)、
増田久雄(プルミエ・インターナショナル)、宮坂進(ディレカン)、山田耕大(メリエス)、
この6人のプロデューサーの同床異夢だった。
ATGの頃は、葛井欣士郎の指導力(趣味)なのか、一定の「ATGカラー」が良くも悪くも存在したんだけどね。

ここ5、6年、コンテンツ・ブームとやらのせいで、日本映画はメジャーもマイナーも
とんでもないことになっていることを考えると隔世の感があるね。
都内のミニシアター中であんなに日本映画を上映する時代が来るとはね。
346この子の名無しのお祝いに:2005/10/28(金) 18:53:40 ID:IZEhzOVs
ATGは話や音楽や出演者がいいと思います。方向性が。
寺山修司がきっかけだったのでまずは書を捨てよ〜ですね。
最初見たときはびっくりしました。こんな不気味で変な映画があったのか…と。
いろいろ見ているうちにああいう初期のエキセントリックなものより
「サード」「タトゥーあり」「風の歌を聞け」あたりの作品が好きになっていったのですが
一番好きなのは「ミスターミセスミスロンリー」。
あまり評判よくないのかな?
私は「大島渚」の作品はどうしても面白いと思えませんでしたね。
キャスティングや話の設定は好きなんですけど。
347この子の名無しのお祝いに:2005/10/30(日) 18:41:13 ID:pc0Yy2Fy
年配の方が多いスレのようですね。わたくし’74年生まれ。
ATGは全てリアルタイムではありませんがアルゴピクチャー
「櫻の園」以降は掠ってました。自分にとってATGって80年代
なんですよね。相米「台風クラブ」、大林「転校生」「廃市」、
大森「ヒポクラテスたち」、誰だっけ「君は裸足の神をみたか」
ツレにコレ観て日本映画学校行った香具師いた。
わたくしがATGから学んだのは「青春」て明るくなくてもノリノリじゃ
なくても良い。暗くてぐったり疲れてるもんなんだってことでした。
348この子の名無しのお祝いに:2005/10/31(月) 11:16:41 ID:/T5nrq2p
大島渚はATG時代よりもむしろ松竹ヌーベルヴァーグ時代のほうが作品としての質は
高いと思うよ。
「愛と希望の街」とか「太陽の墓場」とか「白昼の通り魔」とか。
ATGでも「儀式」なんかは個人的には好きだがただ逆に松竹時代のほうが今見ても新鮮というか
古臭くない気はする。
ATG時代はちょっとイデオロギーが強過ぎるというかその時代に見ればさぞかし刺激的な内容
だったのだろうが今観ると古臭く感じるところはある。
まあATGに関しては大島や吉田あたりが撮ってた頃がピークだったんだろうけど個人的に素直に
面白いなあと感じるのは「青春の殺人者」、「ヒポクラテスたち」、「サード」あたりが出たころ
だな。70年代中半くらいあたりから80年代にかけてのころ。
「TATOOあり」、「人魚伝説」、「遠雷」、「台風クラブ」、「ガキ帝国」等等、あのころの
日本映画は世間では低迷期と呼ばれていたがこうして作品を並べてみるとむしろ黄金期だったのではないか?
って気さえする。
349この子の名無しのお祝いに:2005/10/31(月) 12:33:13 ID:dtevqkVQ
>>348
単純に客が沢山入っていた時代を黄金期とするなら60年代前半まで。
作品の質とするならなら断然60年代後半〜70年代半ば以降
といえるんじゃないかな。
350この子の名無しのお祝いに:2005/10/31(月) 13:05:47 ID:jTrrfr1U
>>349
日本映画は、平均的な質量的には圧倒的に60年代まででしょ? 70年代以降は
どうも撤退戦というか、個別には面白いものもあるが他人には諸手を挙げて
薦め難い(まず「邦画は面白くない」という偏見に阻まれる)時代だった。

しかも、その「偏見」は半分は「事実」でもあったからね。それを考えると、まだまだ
内容が甘い作品が多いものの、ここ数年の観客動員が増えた日本映画「復興」の時代はもう夢のような光景だね。

俺は「少数派だからこそ日本映画を愛好する」というマイナー馬鹿だから、いざ客が戻ってくると、
最近の現代日本映画には見切りをつけ(苦笑)、往年の作品に逃避中。
351この子の名無しのお祝いに:2005/10/31(月) 13:18:35 ID:jTrrfr1U
付記すれば、今はコンテンツ・ブームとやらで日本映画への出資額も増え、またビデオ・
フォーマットの普及により低予算制作が可能になったので、メジャー以外のマイナー・マー
ケット向け作品が恒常的に作られるようになった。

都内の単館の邦画上映などは異常な量。またシネコンによるスクリーン増の余波か、
メジャー〜中堅クラスのマーケット向けの作品も増えた。東宝などは現在、何本同時に配給していることか・・・。
※もちろん、今でも何かと甘い業界では全くないんですがね・・・。

こうした状況下、企画・流通両面において、もはや「ATG」的なコンセプトの映画は過
去のものになっているし、メジャーにせよマイナーにせよ、映画が妙に「反体制」「アングラ」
的な思い入れに満ちていることも、良くも悪くもなくなったわけですよ。
352この子の名無しのお祝いに:2005/10/31(月) 13:49:08 ID:/T5nrq2p
50年代〜60年代のころに較べて、70年代〜80年代に関してはお客の嗜好というか、
価値観が多様化してきたという点が大きいと思う。
もしこの時代に「七人の侍」やら「生きる」やら「東京物語」が作られたとしたら
中にはやはりダメ出しする人もいただろうしベスト10にも入れない評論家も出てきた
であろうと思う。
もはや百人百様、皆が皆、満足するような映画など存在しないのだと思う。
社会状況の変化等で50〜60年代に較べて映画作りが難しくなっており、そういう時代下において傑作、秀作を
作った作家たちはある意味では黒沢やら小津よりも優れているという見方は可能だと思う。
個人的には70年代以降の日本映画は低迷したという意見にはそれはあくまで興行上のことであって
質に関しては決して落ちていない、と反論したい。

353この子の名無しのお祝いに:2005/10/31(月) 16:03:24 ID:14Usfwtd
>>352
70年代には、それなりに時代の空気があって、
それにふさわしい作品が作られたと思う。

増村の「曽根崎心中」は古典が題材なんだけど
全体の空気がモダンなんだよな。
354350:2005/10/31(月) 18:51:07 ID:jTrrfr1U
>>352 
>もはや百人百様、皆が皆、満足するような映画など存在しないのだと思う。

そこで現在のキー局・代理店の連中が見つけた最大公約数的キーファクターが
「泣ける」だったのではないだろうかね? 
マジで今の観客は映画を観てボロボロ泣くんですか? ちょっと信じられない光景なんだけど・・・。
(少なくとも90年代まではそんな人は一度も観たことがないけどなあ。せいぜい目が潤む程度じゃないの?)

>個人的には70年代以降の日本映画は低迷したという意見にはそれはあくまで興行上のことであって
>質に関しては決して落ちていない、と反論したい。

そうですね。番線・撮影所の流れに乗ったプログラムピクチャー的な制作が主流ではなくなり、
制作形態が多様化して現在に至りつつあるわけで、もちろんこの時代以降の作品においても
丹念に観直す必要はあるようには感じます。
70年代前半までの東映、80年代半ばまでの日活(にっかつ)の質量については
言うまでもないし、その他、内容的にはまあまあだったのに、メジャーの気の抜けた配給体制や
業界的に著しく不利な興行を強いられた作品についても観直さねばならないと思う。
角川やATG・アルゴ・ロッポニカ等についてもこうした視点から観直す必要はあるかもしれませんね。

僕はひねくれ者なので、リアルタイムの現代日本映画についても、数年後・数十年後に
こうして「再評価」して楽しむことにしますw
355350:2005/10/31(月) 18:55:23 ID:jTrrfr1U
>>353
ところで、今の「時代の空気」を映した映画ってなんだろうね?

「電車男」かな?(w
356'74生まれ:2005/10/31(月) 23:54:54 ID:Vi6mUP6Z
>>353
今の時代の空気・・・。
90年代の末に「ひまわり」のようなアングラ青春映画の傑作を
作っていた行定勲がセカチューや「今日のできごと」とかいった
ダメ映画作っちゃう時代・・・ってコトですかね。
357この子の名無しのお祝いに:2005/11/01(火) 01:37:15 ID:vtWLgYb9
今はさ、ジブリが「国民映画」なんだよ。
教師やってると痛感する。
358この子の名無しのお祝いに:2005/11/01(火) 03:03:01 ID:cojGFF3l
>>348
松竹ヌーベルバーグ時代は、
確かに誰が観ても楽しめるという意味での、(除く「日本の夜と霧」)
完成度が高いのはその通りだと思う。

ただ「白昼の通り魔」は松竹配給ではあるが、
既に退社し、辞めてから五作目、創造社の三作目で、
松竹ヌーベルバーグ時代ではない。
359'74生まれ:2005/11/02(水) 03:21:16 ID:cxxKhZc6
60年代の大島、吉田作品って、団塊の世代が学生運動の一環として観る教養映画
だったって背景は無視できんよね。70年代半ば以降からようやく個人に向けた
映画作りが始まった。だから今観てもストレートに感動できるんだよね。    
360350:2005/11/02(水) 06:41:14 ID:qCmGduEi
>>359
>団塊の世代が学生運動の一環として観る教養映画

現在ではちょっと信じられない話だが、田村孟によると、例えば大島渚の「日本春歌考」(1967.02.23封切)は、
「大学はこの時期はもう春休みだし学生が観に来るだろう」ということで企画されたとか。
あんな訳の分からない映画に普通の学生の集客を期待できる時代だったのだ。
(ちなみに、jmdbによると併映は井上梅次監督・岡田茉莉子主演の「雌が雄を喰い殺す かまきり」)

また有名な話だが、劇中の建国記念日反対デモは、実際にその67年の2月11日に撮影されたもの。
訳の分からないと書いたが、冒頭の銀世界の中を黒い日の丸を掲げて進むデモ隊と
いったビジュアルだけでも好きな映画です。
大島組のビジュアルセンスはセットやロケ先の飾り込みだけでなく、衣装やロケハンに至るま
で戸田重昌に負う部分がかなり大きかったらしいね。
361'74生まれ:2005/11/03(木) 04:44:34 ID:djWolJ3x
>>360
へー・・・。>>1967.02.23封切〜67年の2月11日に撮影
つ、つーことは02.11に撮ったフィルムを2日間で編集、プリントした
ってことですか?殆んどニュース映画だな・・・。そう言えば「新宿泥棒日記」でも
実際の左翼学生による交番襲撃事件の映像が使われてましたもんね。
362361:2005/11/03(木) 05:26:02 ID:djWolJ3x
てか、ヘンなトコでレス化してしまったスマーソ。
363350:2005/11/03(木) 19:22:31 ID:nvc7ihTt
>>361
>つーことは02.11に撮ったフィルムを2日間で編集、プリントした

「2日間」は「12日間」の間違い? まあ、その頃の映画は封切り直前まで
撮影することは珍しくなかった。編集も撮影中から始めているし。
封切も都市部のロードショー館から始まるので、全国一斉ではなかったでしょ?

信じられないと言えば、当時の創造社(大島)・現代映画社(吉田)の作品を
松竹の番線に出していたこと自体が信じられん話。
他に取引できる相手がいなかったせいだが、松竹を辞めたのに現実には松竹の
下請けをやっていたわけで、かなり不満も大きかっただろう。
この不満からATGに深入りするのだろうが、ATGはATGでこちらも利益分配が渋く監督たちは
みな経済的には青息吐息だったのも有名な話。所詮はATGも東宝資本だしね。

こういう事情もあり、個人的にはあんまりATGを神話化するつもりにもなれないです。
海外は知らないが、少なくとも日本では監督や制作プロは下請け・雇われの中で
やれることをやるしかないのが現実だね。本当、うかつに手を出すと破産する商売だと思う。
364350:2005/11/03(木) 19:56:59 ID:nvc7ihTt
>本当、うかつに手を出すと破産する商売だと思う。

その創造社の経営基盤(と大島渚本人の生活)を支えたのが、大島瑛子さんや山口卓治さんが仕切っていた所属俳優
(渡辺文雄以下大島組)や同人脚本家(田村孟や佐々木守)のマネージメント、女優としての
小山明子の収入ということになるのか?
肝心の映画は撮れば撮るほど貧乏になるので困っただろうね。とくに佐々木は
いくら創造社に注ぎ込んでいたのやら・・・。
「映画」を作るためのプロダクションの中に、佐々木のような売れっ子のTVライターがいて、TV
でも割合に好き勝手をやっていた、というのは歴史的史実としてはなかなか面白い。

大島瑛子さんは創造社解散後も芸能マネージメントの仕事などをやっていたらしい。
(風祭ゆきが瑛子さんの事務所にいたそうで、ロマンポルノの話が来たときに大島渚に相談したら
 「いい機会だからやってみなさい」と薦められたのは有名な話)
今の大島渚プロの代表も瑛子さんになっていたのでは? なぜかマスコミの前にはほとんど出てこないけどね。

話がどんどん拡散して申し訳ないが、検索すると山口卓治さんの「サンオフィス」はまだあるんですね。
ttp://www2.odn.ne.jp/~cat14420/index.html
365361:2005/11/04(金) 22:01:16 ID:2b0vFBBm
361です。算数バカでスンマソン。12日間でも十分ニュース映画ですよね。
>>うかつに手をだすと破産する商売。
インディーズっていつの時代もそうなんですね。ATG+独立プロって要するに
半インディーってことですもんね。「インディーって売れれば売れるほど赤字になるんだよなあ」
ハードコアバンドの友人談。でも、想像だけど、のぼり調子のときって、どっからか
金の都合がついたりするもんですよね。だって天井桟敷とかどーやってあんだけの
ナゾの家出少年とか面倒みてたのか寺山ナゾ過ぎです。「書を捨てよ、・・・」
観ても正味の素人集団なんだもん。そこが好きなんですけどね。10代の頃に初めて
観たときは怖いとおもったものだが、今観たら微笑ましいんだもん。なんかプラプラ
してる若いモンが集まってガチャガチャやってる感じが。飽くまで推測だけど
のぼり調子でイケイケ状態だったので、気がついたら食えてた、金がまわってた、っ
て感じだったんだと思う。大島も寺山も状況劇場も。それも70年を過ぎて政治の
季節が終わると急速に影をひそめる。私はその後、の作品が好きで。祭りのあとの。
「祭りの準備」なんてのもありましたな・・・。
366この子の名無しのお祝いに:2005/11/05(土) 13:30:42 ID:Md2g4U/J
>>363
> 封切も都市部のロードショー館から始まるので、全国一斉ではなかったでしょ?

ATGも初期は新宿文化一館からですよ。
三和興行の一部の小屋で同時封切りするようになっていったけれど。
367この子の名無しのお祝いに:2005/11/05(土) 13:32:44 ID:Md2g4U/J
>>364
> 松竹の番線に出していたこと自体が信じられん話。

ヌーベルバーグ一派は、松竹内で人気があった。
368この子の名無しのお祝いに:2005/11/28(月) 01:36:25 ID:lJjM8gk9

ATGベストテンをどうぞ!
369この子の名無しのお祝いに:2005/11/28(月) 02:16:21 ID:XuSZJqlp
全リストだしてぇな
370この子の名無しのお祝いに:2005/11/28(月) 14:07:57 ID:25+G+tRI
371この子の名無しのお祝いに:2005/11/28(月) 20:32:38 ID:WlWyyvLr
ATGの映画って今見るとつまんねーな、兎に角音が全然ダメ
アフレコばかりだから、無声映画にセリフ入れただけって感じ
372この子の名無しのお祝いに
ヤフオクで keiko ビデオが出品されてるね
ビデオなんかあったんだね