1 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
隠れた名作も多々あります。
2 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/16 20:19 ID:W5RsxKyj
無い
3 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/16 23:53 ID:kHWHfmIm
成瀬巳喜男が撮った戦地慰問用の南旺映画『秀子の車掌さん』は
よくこんなの許可されたなと思うくらいのんびりとした味のある
作品。
国策てゆーか、戦意高揚の漫画映画がもっともっと観たいなあ。
いろいろ短いのDVD化してくれないかな。いっぱいあるのに観られる機会が少ないんだよな〜。
「桃太郎 海の神兵」もDVD化してくれて、「桃太郎の海鷲」が併録されてたら最高なんだけど。
あ、「海の神兵」のビデオは持ってますけどね。
6 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/17 15:42 ID:rqMpb6iA
私が以前他所に投稿したやつのコピペでつ↓(長文すまそ)
最近は戦前の邦画を観る機会が多いのですが、今日観た映画が
ちょいと拾い物だったのでその報告を。
「ハナ子さん」東宝(1943)
主演 轟夕起子、監督 マキノ正博
戦時下の昭和18年公開作という事で東宝のマークが出る前に
まずは「撃ちてし止まん」のスローガン。
あー、いわゆる辛気臭い国策映画かと思いきや、いきなりタイトルバックの
映像が何と女性ダンサーの群舞!
しかもモロにバスビー・バークレー調の俯瞰撮影ですよ。
まるで「泥酔夢」の万華鏡です。(ちとスケールダウンですが)
敵国のミュージカルシーンをものの見事にパクってますw
ストーリーは、ハナ子さん(轟夕起子)と恋人(灰田勝彦)のアツアツぶり→
結婚→出産→夫の出征を縦軸に、愉快な家族やご近所さんとの交流を横軸に
底抜けに楽しいミュージカル仕立てで展開していきます。
とても戦時下とは思えない程、皆のびのび溌剌としており
観てるこっちが怖いくらいw
バケツリレーの防火訓練はおろか空襲の時でさえ笑いが絶えない徹底ぶり
笑いの発生源はかなりの確率でハナ子さんの親父さん、この人
当時ありがちな家長としての威厳丸出しの威張り屋とは正反対、
温厚でどこか頼りなく事あるごとに爆笑or失笑パフォーマンスを見せてくれます。
まるで家族のマスコット的存在なのが何とも微笑ましい限りです。
ただ、ラストで夫の出征を知った後でもハナ子さんが底抜けに明るいのが
ちょっと引っかかります、ご時世なんでこの演出も仕方ないのかな。
ミュージカルシーンの見どころは、轟夕起子が自転車に乗りながら歌う
爽やかなナンバー、お使いは自転車に乗って♪
ご近所さんの日常風景を楽しげに紹介する、とんとんトンカラリンの隣組♪
野原で女性ダンサー達が唐突に意味無く新体操のような群舞を踊りだす
シュールなくだり(ここもバークレー調)等
また、脇役のデコちゃんこと高峰秀子も少しだけ歌ってくれます。
歌はともかくとして当時二十歳前のデコちゃん、なかなかカワユイ。
それと本編中、戦災にあう前の東京丸の内のビル街の映像が出てくるのですが
この巨大なビル群がとても壮観で印象的でした。
ともかく戦時下の国策映画でありながら、ここまで自由でのびのびとした
気風の映画が存在してたことに驚きました。
うちの親が戦時中見せられたという、「ハワイマレー沖海戦」、円谷
特撮の原点だが(なぜか爆発音がその後の特撮映画と同じような気が)、
当時ですらちゃちなおもちゃと丸分かりに思えたそうだ。戦後アメリ
カ人が本物を思ったというのは単にお世辞か都市伝説か?
8 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/17 16:27 ID:y0CfAcCO
「ハワイ・マレー沖海戦」は、円谷英二の特撮ばかりが語られがちだが
ドラマ部分も。さすが黒澤の師匠の山本嘉次郎監督だけあっておもしろかった。
導入部の絶壁からの飛び込みで主人公たちの勇気と意志の強さを言葉に頼らずに表現し、
海軍の猛訓練は青春ドラマを思わすさわやかさ。
真珠湾攻撃直前の緊張感と高揚感が高まる場面に、軽快なジャズ(ハワイのラジオ放送を受信しているという設定)
を流すミスマッチのおもしろさとかっこよさ。
単に国策映画というだけでなく、娯楽映画として当時の国民を大いに満足させたことがよくわかる出来だった。
9 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/17 19:07 ID:WfSNW8NH
黒沢明「続・姿三四郎」
別に国策映画ではないのだが白人ボクサーにタコ殴りされている
柔道家を助けるシーンなんか当時の世相がうかがえる。
もっともクライマックスは空手家との異種格闘技戦だったが。
>>6 漏れも『ハナコさん』大好き。
逆に大キライなのが黒澤の『一番美しく』
11 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/17 22:26 ID:ylSTapAa
今風に言うと「ハナコさん」はDQN向けの作品ね。
12 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/17 22:43 ID:kPLS8bse
>>7 うーん、そうだったのか? 確かに、同じパールハーバーの再現フィルムでも、
ジョン・フォード「真珠湾攻撃」の方がリアルだからね。
こっちもミニチュアで誤魔化したらしいが。
戦時中の映画としては、川島雄三の「還ってきた男」や伊藤大輔の「鞍馬天狗 黄金地獄」
が光るね。後者は、幕末の横浜居留地のセット、西部劇調の馬車の走りのカットバックなど
で有名な作品だが、肝心の天狗がクライマックスでほとんど役立たずというヘンな映画。
13 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/18 04:51 ID:8kejHF5L
>>7-8 山田風太郎も当時「ハワイ〜」を観に行ったそうだ。
公開前から凄いミニチュア撮影があるとクラスで評判、
上映後も本編より特撮の話題でもちきりだったんだって。
脚本家の辻真先も「これは日本特撮の分岐点となる革命的作品だ」と
夢中になり何度も映画館に足を運んだそうな。
川上景司の撮った『海軍』の特撮部分はまだ還ってこないね。
15 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/20 05:37 ID:hMNrQ9je
>>14 もっとも、「ハワイ・マレー沖海戦」の特撮場面は案外少ないので、今観ると拍子
抜けするのも事実ではある。戦時中の風俗は面白いけど。
陛下の名前を出すとき、いちいち姿勢を正す仕種をする点は興味深いですね。
国策映画だと、ハリマオ伝説の映画である「マライの虎」は、最後の敵の作戦(ダム爆破)
が、仮面ライダー並みに情けないのがちょっと・・・残念ながら、ヒッチコック・
ラング・バルネットのようにはいかなかった。
ラストシーンの日本軍上陸の実写(再現?)で、兵隊たちが全員、自転車に乗っているのに驚く。
美術助手に木村威夫の名があり。
16 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/20 11:13 ID:a/Q6LuwN
>>7の親父さんはマレー沖のシーンだけ覚えてるんじゃないかな?
あそこは後から急遽撮り足したシーンだから当時のレベルの特撮としても
酷いよ。ハワイの方は見ていてミニチュアとわかるけどよくできてると思う。
「マライの虎」見たとき、主題歌が「快傑ハリマオ」まんまだったんで驚いたよ。
18 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/21 20:52 ID:g+BrvOB3
ナントカ一つ覚えのようにして「バスビー・バークレー」を連呼するのやめてくれ・・・
どうせソレしか知らないんだろうけどな。
19 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/21 23:26 ID:K19bWv2s
>18
じゃあれは何調なのよ?チミ的には?
20 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/22 06:07 ID:RzOlqLLo
ハワイ・マレーなんか見てると、当時の日本の状況がよく分かる。
軍に脅されたとか騙されたとか、戦後の解釈がいかにまがい物であるかということ。
通り一遍の戦後史観しか知らない人は是非一度見て欲しいものだ。
21 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/22 11:27 ID:kVzQKm0t
つーても、ハワイ・マレーは、スポ根青春ドラマとして軍隊を美化して描いているわけだから
あれをそのまま事実だと思うのもどうかと思うが。
ただ、当時の日本人が、軍隊をあの映画のようなさわやかな若者が集まるところだと
信じていたのは事実だろうな。
そしてわれわれは、「映画やドラマをそのまま事実だと思うヤツは恥ずかしい」という
智恵をつけている。
22 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/22 18:57 ID:RzOlqLLo
>>21 漏れが言いたいのは国際環境に関してなんだが、
年次を追いながら何故戦うかを説明しているってところだな。
戦後的説明と対比して判断材料の一つとして欲しいと思っているんだよね。
23 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/23 00:40 ID:BmGJB3UF
>ハワイ・マレー沖海戦
これは映画館で観ると特撮がリアルに見えて
非常に臨場感がありましたよ。CSで観るとアラがバレバレだけど。(笑)
それから、「戦時中なのにこんなに明るい映画がよく検閲を通ったものだ」と感心する意見もあるようですが
戦中だからこそ「明るい映画」なんで、世情が不安定なときには
難しい映画とか暗い映画こそストップされると思います。また、事実が創作(映画)を
飛び越している(アメリカの同時テロのような)真っ最中の時には
まず暗い映画、難しい映画は観たくないのが心情だと思います。
まあ、国策映画はどこの国でも
後で観るとちょっとイタイものが多いのでは・・・。
24 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/23 00:43 ID:BmGJB3UF
>追加
したがって戦後の民主主義啓発目的の「国策映画」も結構イタイものが多いようです。
特に木下恵介監督作品など。
25 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/23 00:43 ID:6mBBI0WH
戦争初期は明るい映画が多かったんだよ。黒澤の『姿三四郎』とか。
末期になるに従って、だんだん悲壮になっていく。
26 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/23 11:23 ID:w1i16vcg
>>24 でも、戦時中に厭戦気分あふれる戦意高揚映画「陸軍」を撮った木下恵介は神。
27 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/23 11:32 ID:5rAyTDfw
>26
「馬」のラスト、軍馬として徴用される愛馬を見送るデコの涙。
これも無言の抵抗ぽく見えた。監督違うけど。
28 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/24 01:29 ID:q8R0p2/T
「陸軍」
「馬」
戦争への抵抗、と見えるのは偶然で、たまたまそういう雰囲気になっただけだと思う。
当時の日本人はほとんど戦争協力肯定派だし、
今のアメリカのように、またそれが当然だともと思う。
29 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/24 02:37 ID:8+OiP+et
>>28 『陸軍』については、木下恵介インタビューを呼んでみなはれ。
『馬』は、…あれはやっぱり抵抗でも何でもないと思うけど。
30 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/24 11:15 ID:THn0FfAg
たまたまそういう雰囲気になったのは、
製作者たちが本当にそういう気分だったからだよ。
国のために尽くさなくてはならない、命を惜しんではならない、と必死で自分に言い聞かせても
消すことのできない気持ちがあった、ということだろう。
31 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/24 11:45 ID:tI/BsY1H
>当時の日本人はほとんど戦争協力肯定派だし
それは表向きの話、そんな与太話を真に受けるなよ。
実際は出征兵士を万歳三唱で送り出した家族は
家に帰った後、押入れで泣いてた。
これが普遍的な人間の感情というもの。
32 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/24 13:19 ID:QC1XohSA
戦後的意味の反軍思想ではないだろうな、やり場のない悲しみ。
たとえ国策的演出だとしても、スポ根青春ドラマとして
成功している作品もいくつか存在してる。
『決戦の大空へ』の渡辺演出なんか好きですね。
(戦後の『日露大戦争』とか、浪花節を撮らせたら右に出る者はいないかも。)
34 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/24 14:02 ID:THn0FfAg
戦意高揚映画の話題は出るけど、満州映画の話はでないな。
現在見ることができて、見る価値のある満州映画って、現存するのか?
35 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/24 18:25 ID:I2Z2UVMa
36 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/24 19:12 ID:THn0FfAg
死んだということより、「まだ生きていたのか」というほうが驚きだな。
張学良とか、なにか長生きにいいものでも食べてるのか?
37 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/24 19:18 ID:QC1XohSA
演歌と同じでネガティブな叙情に浸りながら、でもがんがるってのが日本人でしょ。
雨公みたく脳天気とはちと違う罠。
38 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/24 21:23 ID:5r1kth/H
「陸軍」が厭戦映画にはどうしても見えない。
木下の厭戦思想に疑いは持っていないんだが……。
しかし「一番美しく」は本当に最低。全集所載の、
ブルーノ・タウトをモデルにしたオリジナル脚本も最悪。
黒澤は溝口ばりの変節漢だと思うが……。
俺が好きなのは最初に日の丸と皇居と「脱帽」が出る、
霧立のぼるの一連の菊池寛原作もの。「美しき鷹」なんて、
その時代錯誤の凄まじさに驚いた。
二枚目役のピアニスト・佐伯が格好良くないしね。
39 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/25 04:02 ID:UJ+T1Vd+
>>29 私は木下監督のインタビューは読んだことはないけれど、戦後、戦中の戦争協力を
ごまかすために「実は私は戦争反対だった」なんて言い訳する文化人は
ゴマンといたので、戦後のインタビューだったらあまり信憑性はないと思う。
>>31 感情的に肉親らが出征するのをいやがっていても
「戦争が始まってしまったのだからやむをえない、これだけ大勢の貴い命を費やしているのだから
この戦争は絶対に勝たなければならない」、というのが大多数のオトナの本音だったと思う。
私のいう「戦争協力肯定派」とはこの意味だ。
戦中の、戦意高揚のための絵画や音楽、評論なんかを読めば
みんな勝ちたくて必死だったのがわかるだろう。
後知恵で勝手に「庶民は反対してたはずだ」とか言う奴はどうにかしてほしい
41 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/25 08:43 ID:zPz9xy6j
>39
「戦争協力肯定派」の意味?
そんな一般論を今更ここで講釈されてもなぁ...。
俺ら映画の話する為にここの来てる訳だし。
今話してるのは、愛馬を見送るデコの涙や
出征する息子の後を延々と追う絹代のフォローショットに
何を感じ取るか、ということでしょ。
あなたが何も感じないのなら別にそれはそれで構わない。
42 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/25 11:12 ID:UJ+T1Vd+
>>40 おっしゃるとおりだと思う。
>>41 いや、私は
>>31に回答するために書いたのだが
確かに映画論から離れたようなのでこの話題はやめておいたほうがよさそうですね。
ただ、このスレは
>愛馬を見送るデコの涙や出征する息子の後を
>延々と追う絹代のフォローショットに
>何を感じ取るか
という映画の感想を語るスレでもないように思う。
おっしゃるとおり、「戦意高揚映画」は全部ダメで
「民主主義啓発映画」や「社会派映画」はどんなにつまらなくてもOK、という風潮は
本当に困ると思う。映画の価値はそんなところにはない。
まあ、プロパガンダ映画は後から観ると「イタイ」のが多いのも事実だが。
43 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/25 14:17 ID:z7ARqfUP
ちょっとなあ……映画人・演劇人は基本的にアカだったハズ。
変節したのは具体的に名前は挙がるんじゃないか。有名なのは熊谷久虎、
溝口健二、今井正、小林正樹。最初から軍国派なのが黒澤。
ホモの木下恵介と豊田四郎はどー考えても昂揚しないぜ。
小津・山中は傍観者。検閲への相次ぐ抵抗や、
陸軍と松竹に強制されたビルマ作戦の製作放棄から、
小津を反戦派と見る人もいるが……そうもいえないだろう。
むしろ田坂具隆が撮っているのはどー考えても反戦映画だ。
とくに今井と溝口は隠蔽工作が入ってくるから厭だな。
ところで俺は満映の作品を見たことがないんだが……
評論を読むに、やたらと中国人が日本に感謝する内容らしい。
しかし日本は国姓爺合戦の昔から満州民族を敵視してたはずで、
そこんとこはどー描かれているのか? 教えて欲しい。
44 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/25 16:39 ID:sT7b9vdV
映画作家は、戦意高揚だとか、反戦だとかいう前に、まず「人間を描く」のが仕事だろ。
庶民の感覚は「戦争には勝たなくてはならない」「日本のために尽くさなくてはならない」
「でも家族に死んで欲しくない」「でも自分だけ命を惜しんではいけない」
というさまざまな感情が未整理のまま混在していたというのが、本当だろう。
「この戦争には絶対に勝たなくてはならない」というのも本音なら、
戦争が終わった直後に「ああ平和がいちばんだ、戦争は二度とこりごりだ」と
感じたのもまた本音だろう。
そして「陸軍」は、そういう庶民の感覚を、過不足なくみごとに描ききっているからこそ
あの時代の人間の姿を描き、伝える傑作といえると思う。
45 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/25 18:10 ID:fdodKQAQ
「陸軍」のあのラスト、
「モロッコ」とか「駅馬車」の微かなラッパの音、
すっごくダブる。
>庶民の感覚を、過不足なくみごとに描ききっている
後半はね。でも、前半の退屈さをなんとかしてもらわんと。
原作はまだしも面白いよ。島崎藤村「夜明け前」だって、
出だしの感じ似てるけどもっと面白い。
映画は小説とちがって繰り返しと滋味がきかないんだから、
面白くなくちゃね。
46 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/25 20:53 ID:UJ+T1Vd+
>>44 >映画作家は、戦意高揚だとか、反戦だとかいう前に、まず「人間を描く」のが仕事だろ。
本当にそのとおりです。普遍的な人間性というものをじっくり描いたものこそ
「時代を通して残る名作」になるのだと思います。
ただ、実際の戦争中にはそういう深い思索をする余裕がないのが現状でしょうね。
でも、何回も書くけれど
戦後の「民主主義啓発映画」だって、当時日本を占領していたGHQの要請に応じた
国策映画だと思うのですが、いかがでしょう?
>田坂具隆
おそらく「五人の斥候兵」「土と兵隊」のことを指しているのでしょうが
反戦映画というよりも兵隊の苦労を描いた映画、という雰囲気でしょうか。
当時、支那事変の頃は戦意高揚というよりも
「戦場にいる兵隊の苦労を思って国民全体が物資不足を我慢しよう」といった
スローガンのもとに、兵隊達の苦労が延々と描かれた作品が多かったように思います。
今から見るといかにも「反戦映画」っぽいですが・・・。
戦争中に反戦映画を作成した場合の「世間への影響」を考えると
おそらく殆どの監督は責任感から「みんなで戦争がんばろう」映画を作ることを
ためらわなかったと思います。
47 :
あの歌が気になる。:03/10/25 22:59 ID:OtEqrpez
やはり圧巻な「陸軍」のラストですが、あの歌が昔からきにかかって
います。 もう何度聞いても歌詞がわからない。。
どんな文献やレコードにも出てこない。木下忠司っぽい曲調なのですが
違うみたいですね。
どなたか、歌詞・作曲・作詞・歌手の情報ご存知の方ご教示ください。
48 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/25 23:39 ID:2+Lr80JI
>>44 同感。別に戦意昂揚映画撮ったから悪、とは思わんし、
「陸軍」や「五人の斥候兵」観て戦意が昂揚するとも思わん。
今井正の「望楼の決死隊」が激しく観たい。アクション映画らしいし。
個人的には今井は山本薩夫よりずっと上手い作家だと思うし。
49 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/26 01:20 ID:T7zRjtoZ
>>48 「望楼の決死隊」、ものすごく期待して観たのだが
なんだかだら〜っとした感じが延々と続き耐えられなかった。
結局ラストまでたどり着かなかったが、最後の方は迫力あるらしい。
>>44 そうだね。戦意高揚映画映画撮ったから悪、とは思わん。
当時の日本人って下らないな、もっとマシにならなきゃ・・・と思うだけで。
51 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/27 01:06 ID:9UFyr2E9
今日レンタルヴィデオ屋に行ったら「安重根と伊藤博文」ってあったんだが
韓国映画でキャストが全員韓国人だったんで借りるの辞めました。
誰か見たことある人居ますか?
52 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/27 01:55 ID:RB7LJeQq
>個人的には今井は山本薩夫よりずっと上手い作家だと思うし。
どっちも相当下手の部類じゃないか?
今井は脚本を激しくつまらなく撮る天才だと思う。
「米」だけだな、面白かったのは。
53 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/27 03:07 ID:QIcvTUht
>>51 「安重根と伊藤博文」ですか、なんかもう映画としてそれっぽいタイトルですね。
「歴史国策教育映画」(即興の造語ですが)とでもいえそうですね。
でも、意外と内容は違っていたりして・・・
一度お確かめになってはいかがでしょうか。私は全然ビデオを見たことはないですが・・・。
54 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/27 03:12 ID:QIcvTUht
>>53 すみません、ビデオが置いてあるのも全然見たことがない、という意味です。
日本映画じゃないが「金日成のパレード」が見てみたいのう
56 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/27 08:25 ID:VIwLXo58
>>53 なんか最後まで見る自身が無くて。
デッキぶっ壊すかも・・・・・
57 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/27 12:09 ID:a7NZBrH0
「安重根と伊藤博文」って、北朝鮮映画じゃなかったっけ?
「安重根を決して英雄として描かず、伊藤博文を悪人として描かず、
あの困難な時代、祖国のために必死に生きて散っていった2人の人間を描いた傑作」
と、解説してある映画があったな。
ただ、
「あの時代に、真に偉大な指導者がいれば、こんな悲劇は防げたのに」
とも、書いてあったのは笑ったが。
58 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/27 12:55 ID:VIwLXo58
>>57 韓国映画って書いてあったぞ。
それに普通のヴィデオ屋に北朝鮮映画が置いてあるとは思えんが。
関係ないけど「ブルサガリ」ってレンタルあるのかな?あれも北朝鮮だったよな。
北朝鮮版の「大魔神」みたいなもの。
特撮陣が日本スタッフなのは有名。
普通の怪獣映画、まあそこそこ面白かった。
60 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/27 16:41 ID:VIwLXo58
>>57 あった!借りてきた!
朝鮮映画って書いてあった、スマソ!!
61 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/27 20:58 ID:4tH3dwjL
>>52 今井はいわゆるテクニシャンではないが、優れた演出家だと思う。
「キクとイサム」の子どもの撮り方や、「夜の鼓」のリアリズムなど、
粘りを感じる見応えのある画面になっている。
逆に「米」は山本薩夫に通じる図式性が鼻について好きではない。
山本薩夫と言えば戦中の「翼の凱歌」ってのは観たいな。面白いんだろうか。
62 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/27 21:11 ID:XbQ0wqLz
黒澤明の脚本だから、しゃちほこばった普通作だと思うよ。
本人も技術に任せて酒代稼ぐために書き飛ばしたとか自伝で言ってたし。
黒澤の脚本は本人が演出しないと、どれもそこそこが多い感じ。
63 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/28 14:42 ID:p0FaGgZh
>>57 「安重根と伊藤博文」を見たんだがやっぱり安は正義で伊藤は諸悪の権化
みたいになってたな。
まあ北の映画としては電波がやや弱めだったけどね。
でも最後に安重根のやり方はまずかったみたいなナレーションがあった。
レンタル料300円と2時間は無駄にしてしまった、分ってはいたんだが北の
映画を見たことを後悔しました。
64 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/28 15:25 ID:6HUBAaBH
よっ! ERRORしばらく
65 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/28 19:00 ID:/hd8aNTl
>>63 まあそういうな。1本くらい北朝鮮の映画を見ておけば、話のタネにはなるだろ。
66 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/28 22:56 ID:/hZIKkyY
>>63 やっぱり「国策映画」なんですね。それとも
近代史にかかわる映画は中・韓もすべて「国策映画」なんでしょうか。
これを「つまらん」という勇気ある中国人、韓国人、北朝鮮人の出現が望まれる。
67 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/29 01:23 ID:zY2e32NB
>>55 半年位前に、BSデジタルのどこかの局で放送してたよ。
録画して見たけど、ずっとパレードしっぱなしで、
「○、○、○、○、マンセー!」(当然朝鮮語)
の連呼、連呼、連呼。
○の部分は、「1、2、3、4、」ではないかと思うが不明。
ひたすら退屈させられた後で、党幹部の老人達が、延々と
十数分間、真面目に歌を歌って終了。この歌が一番面白かった。
実況板でも盛り上がってますた。
68 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/29 07:18 ID:aytWLGij
>>65 笑える場面は、みんな朝鮮語で喋ってるのに撃たれた時だけ伊藤が日本語で
「やられたあ〜」って喋ったのは笑ったな。
「小太刀を使う女」って観た人いる?丸根賛太郎のだけどよかったよ
>>52 信じられないこと言うねw
70 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/31 05:02 ID:LxpwMeoU
山本嘉次郎=エノケンのアチャラカ物を見ると、台詞には「御国の為に」
みたいな当局向けの部分が入っているのだけれど、中味はハリウッド・
ミュージカル万歳。
71 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/31 14:53 ID:MVJLkJ14
>>42 >「戦意高揚映画」は全部ダメで
>「民主主義啓発映画」や「社会派映画」はどんなにつまらなくてもOK
スレ違いだが昭和30年代のキネ旬の論評はまさにそれ。
ほか子供向けやSFにも色眼鏡がかかっており、
妖星ゴラスを「宇宙人と防衛軍が戦う凡庸なモノ」と
あしらっていたのには笑いました。
自分が子供時代、その記事読んでたら怒り心頭だったろうな…
(月光仮面もボロクソな評価だったYO)
72 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/03 13:40 ID:7z/G6oQA
「安重根と伊藤博文」に出てきた事で質問!!
1.安が国民に訴えて日本に対する借金返済の資金を集めたって本当ですか?
2.安が日本軍と戦う場面があったが、組織的な戦闘が行われた事があるんでしょうか?
3.安が医者って設定は本当でしょうか?
遅レスですが「ハナ子さん」について
>2ただ、ラストで夫の出征を知った後でもハナ子さんが底抜けに明るいのが
ちょっと引っかかります、ご時世なんでこの演出も仕方ないのかな。
最後のシーンでお面をかぶって赤ん坊と遊ぶシーンがありますが、
お面の内側は実は涙なのかなと連想させます。それとおもちゃの飛行機を
飛ばして野原に飛び込むところが、画面が飛んでいるように見え
さすがに検閲でカットされたシーンがここに入っていたのではないかと
思いました。
この映画隠された名作だと思います。最も好きな作品の一つ。
轟夕起子さんはこのあと10年もすると更に更にふくよかになられますね。
74 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 00:15 ID:NOhNPL96
>>73 あの時勢は「明るく夫を送り出す」のが家族のつとめだったので、
あの演出のままに受け取るべきだと思う。
別に「軍国主義」というのではなく、これから生死を賭けた辛い戦いに出る者に対し
「家のことは心配しないで」と安心させるのが
家族にできるせめてものことだったように思う。
現在でも、重病で入院する者に対して、元気づけようと明るく振る舞うのと同じ。
75 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 20:47 ID:c44IcAVN
>73
>お面の内側は実は涙なのかなと連想させます
あーなるほど、それも考えられますな。
>轟夕起子さんはこのあと10年もすると更に更にふくよかになられますね
戦後作は金持ちのマダム役みたいなのを多く観た気がするが、
1番印象的なのは「洲崎パラダイス」の生活に疲れた飲み屋の女将です。
時折浮かべる厭世的な表情、中年女の悲哀が滲み出てたなぁ。
76 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/06 03:51 ID:2itFyOqv
>>73 >>75 ・・・それにしても、どうしていわゆる
映画通は、画像以上のものを
勝手に解釈して読み込もうとするのかなあ。
自分がいかにも「賢い」ということをアピールしたいのだろうか。
77 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/06 12:15 ID:4YHq3TPb
画像に映ったものしか感じない観客ばかりだと、
NHK大河ドラマのような説明過剰な演出にしなくてはならず、
風情も味もなくなってしまうと思う。
78 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/06 16:59 ID:Ssl6ylTt
「観客は総じて頭が良いものである」と語ったのはワイルダーだったかな。
NHK大河製作者は「観客は総じてバカである」と言いたいんだろうなw
79 :
この子の名無しのお祝いに:03/11/22 18:26 ID:8GgTJPta
甘粕正彦age
>>43 > 変節したのは具体的に名前は挙がるんじゃないか。有名なのは熊谷久虎、
熊谷は確かに移民ものや『阿部一族』のような作品を撮っていたが、
もともとジョン・フォードのような資質を持っていたのだと思う。
反骨精神と愛国が一体となっているような考えの持ち主じゃないかな。
まあ「すめら塾」だけどな…
後、『阿片戦争』をよろしくね。イギリス悪いってことで(w
>>3 『秀子の車掌さん』は、自分の役割を精一杯やってみる、っていう所が、
銃後の心構えに通じるって事で、許可されたんじゃないかな。
成瀬はその辺りうまく誤魔化してやってるな。
82 :
この子の名無しのお祝いに:03/12/27 15:48 ID:SiG4ES7x
>81
「阿片戦争」といえば、イギリスの旗がアップになって「海賊旗」のテロップ
あぼーん
84 :
この子の名無しのお祝いに:04/01/23 23:10 ID:TBQkZQhO
戦争中のフィリピンを描いた「あの旗を撃て」って作品
終戦時にほとんど焼却処分されたらしいけど
ソ連軍の押収でロシアあたりのアーカイブスに残ってないかな?
85 :
この子の名無しのお祝いに:04/01/23 23:20 ID:RmPZQskE
山口淑子はどうですか?
87 :
84:04/01/24 00:07 ID:FFB4bmzL
>>86 ありがとうございます。
このビデオって今でも入手できるのかな…探してみます。
88 :
この子の名無しのお祝いに:04/01/30 23:09 ID:9YIdw4cz
西住戦車長伝age
「ハワイマレー沖海戦」は、日本映画が娯楽映画として
米国映画のレベルに比肩していたことを示す快作。
特撮技術はそれを凌駕していた。
当時の日本人の覇気が横溢している。
「歌ふ狸御殿」(?)も戦争中の作品じゃなかったっけ?
たしか1942年か43年の公開で
まあ、国策でも満州でもないけどな。
「君こそ次の荒鷲だ!」は?
>>93 丸山定夫は広島の原爆で死んだよね
練習生の役で藤田進も出てた
95 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/11 02:48 ID:A2AscYqe
中川順夫(中川信夫ではない!)が戦争末期に撮ってオクラ入りした「防空」
という映画の脚本は、たしか亀井文夫だったよね。
>>95 亀井文夫の「戦ふ兵隊」って面白いの?
疲れ切った兵士の暗い表情が延々と映し出される映画らしいが
97 :
この子の名無しのお祝いに:04/02/15 23:14 ID:qZJgPOnV
戦地で電話で指揮をする軍人のシーンなど、じつはやらせらしいが、妙にリアルです。
13日、フイルムセンターで「南京」(演出家名なし)と亀井文夫の「小林一茶」を
続けてみたが、同じカメラマンの映像でも編集が違うとこれほど変わるのか、と驚きましたな。
亀井文夫って初めから反戦の意図があったのか
それともリアルに兵士(中国人)の表情撮ってたら結果的に厭戦映画になったのか
微妙なところだ
99 :
99:04/04/01 20:25 ID:aEq+hnzq
満映の映画は島津監督が撮った一本しか残されていないはず・・・
「李香蘭」の清水宏監督「サヨンの鐘」を観た。
台湾総督府と満州映画協会の提携作。李香蘭の役は高砂族の娘。
高砂族の民族衣装と踊りが見られるのが特徴くらいで、
出演者はほとんど日本人(エキストラは現地の人かも)。
台湾総督府提携だから、現地撮影だと思うけどい、どこだかわからない山奥
の村。ストーリーはお国のためにこちらでも皆頑張っていますという単純な内容。
つまらなかった。これでも清水宏の作品だなんて。
李香蘭が出ずっぱりなので、その美貌を拝むだけの映画。
でも、ラストの豪雨の中でのシーンで化粧が落ちて化け物顔になっていた。
あ、上は松竹の映画です。
102 :
この子の名無しのお祝いに:04/06/06 22:15 ID://QUTUDL
>99
「私の鶯」(劇場公開時「ハルピンの歌姫」)でしょう。何年か前にフィルムセンターで
観たけど、白系ロシア人に育てられた日本人の孤児(李香蘭)の話で、親子の情愛が
基調になっていて戦意高揚映画という感じはあまりなかったな。少なくとも上記に出てきた
「サヨンの鐘」よりは鑑賞に堪えれますよ。
終戦記念日特番(今や民放ではどこもやらなくなったね・・・)で
NHKが深夜にドーンと戦時国策映画一挙放送とかしてくれんかな
ウヨサヨ大集結して実況板大盛り上がり間違いなし
104 :
この子の名無しのお祝いに:04/06/14 03:24 ID:T5dxp9bk
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ミミ彡彡゙゙゙゙゙""""""""ヾ彡彡彡 俺様 最凶ォォォッ!!もうすぐリアル戦争を拝ませてやるからYO
ミミ彡゙ ミミ彡彡 ,-v-、
ミミ彡゙ _ _ ミミミ彡 / _ノ_ノ:^)
ミミ彡 '´ ̄ヽ '´ ̄` ,|ミミ彡 / _ノ_ノ_ノ /)
ミミ彡  ゚̄ ̄' 〈 ゚̄ ̄ .|ミミ彡 / ノ ノノ// ハイル コイズミ!!
彡| | |ミ彡 ____/ __ ノ
彡| ´-し`〉 /|ミ|ミ _.. r(" `ー" 、 ノ ジークハイル!
ゞ| 、,! |ソ _. -‐ '"´ l l-、 ゙ ノ
_ ヽ '´ ̄ ̄ ̄` ノ/ __ -‐ ' "´ l ヽ`ー''"ー'"
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「雷撃隊出動」、良いよ。
南方戦線に配属された航空部隊の話なんだけどさ、その中で白人の捕虜を尋問する件があるんだが、なんかすごい堂々としていて「敵ながらあっぱれ」てな感じで描写されてるの。
昭和19年公開なんだが、すごい意外。
しかも、航空隊の連中休憩時間に野球やってるんだが「ストライク!」と…
空襲を受けた後、悔しそうにしている若手の横で「戦をしとるんじゃよ・・・」
と主人公が言う場面が大好きです。時代劇っぽい言い方で。
「雷撃隊出動」は今は亡きキネマ倶楽部でしかビデオが出ていなかったんだよね…
今や入手困難。DVD化の話も無いし、非常に残念。
良い出来なんだがナァ
「かくて神風は吹く」
良いな。
109 :
この子の名無しのお祝いに:04/08/21 20:58 ID:OELffi2T
原節子・山根寿子・デコちゃん共演の「北の三人」見た人おる?
昭和20年の8/9(長崎原爆投下、ソ連参戦の日)から終戦まで公開されてたヤツ。
今月衛星劇場かな?で放映してるようだけど。
この作品が残ってて、なぜ轟夕起子主演のスパイもの「間謀・海の薔薇」が残ってへんの?
111 :
この子の名無しのお祝いに:04/09/08 02:38 ID:jQjhdP8f
満州映画に関する著作を出している
山口猛氏が亡くなられましたな
心より、ご冥福をお祈りします…
あの世で甘粕さんなんかにインタビューでも敢行してんのかな
高峰秀子特集で国策映画連発ですな。
予算が豊富そうですわ。
114 :
この子の名無しのお祝いに:04/11/12 04:20:34 ID:BjZPJvxL
age
>>113 「ハナ子さん」の馬場の横のススキの原っぱ、
ススキは東宝の撮影所にスタッフが植えたな。かなり広範囲だったが。
下が砂地で古株もなしで不自然だった。
116 :
この子の名無しのお祝いに:04/11/17 23:47:06 ID:j28hi3n1
当方の国策映画に出演されてた
三谷幸子も可愛かったね。
「かくて神風は吹く」は、主題歌がイイ!(主題歌だけが)
あとは、轟の「ハナ子さん」だったか、そんな名前の映画。
118 :
この子の名無しのお祝いに:04/12/31 17:51:38 ID:z6xBy+ci
「雷撃隊出動」は凄い厭戦映画ですた。ミニチュア特撮凄い。
>>118 「雷撃隊出動」いいですね。あれでよく検閲通ったもんだ。店のばあちゃんの
「南方名物の砂糖が南方でも手に入らないんじゃ…」とか米軍捕虜がアメリカ
の物量を誇ってたとか語るシーンとかかなりヤバそうなんだが…
120 :
この子の名無しのお祝いに:05/01/01 11:03:20 ID:HaCulRl0
>>119 「飛行機さえあれば・・・・・」と
念仏のように唱え続けまくるあたりがすでに情けない
そんな状態で戦争すなや
それに対してミニチュア特撮や合成はかなり凄いシーンが次々と
物資は欠乏してないのか
>「馬」のラスト、軍馬として徴用される愛馬を見送るデコの涙。
これも無言の抵抗ぽく見えた。監督違うけど。
馬は戦争と関係あるのは「軍馬」という部分だけ。
別にあれが「軍馬」として徴用というシーンでなくて
単に売られて行くシーンであっても全然問題ないというか
冒頭の字幕がなければ、戦時中に作られた作品と
特に意識することもない。
あれは自分が可愛がっていた動物との別れの悲しさを
表現してるだけで、反戦とか好戦とか持ち出すのは筋違いだよ。
>木下の厭戦思想に疑いは持っていないんだが……。
しかし「一番美しく」は本当に最低。全集所載の、
ブルーノ・タウトをモデルにしたオリジナル脚本も最悪。
黒澤は溝口ばりの変節漢だと思うが……。
では、お前さんがその時代に生きていたとして
どんなに、立派に行動できたというのか?
この戦争は間違っているとか言って
街頭をプラカードでも持って歩くつもりか?
今日ラピュタ阿佐ヶ谷で「地獄の顔」を観てきました。
戦後のギャング映画なので、スレ違いなんだけど、
これはたぶんGHQ/CIEの指導で撮った映画だと思います。
つまり体制に傾いた映画という事だと思うので、ここに書いてみます。
ギャング映画なので、本来占領下にはふさわしくない映画なんでしょうが、
主人公は更正を願っていることと、最後死んでから、
魂が体を抜けて身を隠して教師としての自分の居場所を見つけた教会に入っていく、
つまり魂の救済をかなり明確な形で表している点でセーフなんでしょう。
こういうラストは、メジャー邦画だと隠れキリシタン映画くらいしかないんじゃないでしょうか?
かなり異色だと思います。しかも松竹京都。
124 :
この子の名無しのお祝いに:05/02/23 17:04:53 ID:vtXS0T6P
「上海陸戦隊」実写フィルムが随所に挿入されているが、鉄兜もかぶらずに
真っ白の水兵服で、三十八年式歩兵銃だけで戦ってるのが哀れです。
えーと、このスレ的には佐藤忠男の「キネマと砲聲」(岩波現代文庫 ) が
面白いですよね
少し高いけどピーター・ハーイの『帝国の銀幕』(名大出版会)も面白いですね
あと古いのでは岩波講座『日本映画』の4巻「戦争と日本映画」かな
127 :
この子の名無しのお祝いに:05/03/01 17:38:21 ID:iLQpapn5
何年か前の8月に放送されたNHKスペシャルではカラー映画「千人針」が少し出てだね。
全部で5巻あるらしいが現存しているのは一部。
NHKのHPでは公開するつもりはないらしいと言っている。
残念だな。
128 :
この子の名無しのお祝いに:2005/04/07(木) 21:19:24 ID:0+zj963P
昔の映画を見れるのは幸せだけど所有している組織の権威ぶりには閉口するな。
公開、提供しているとか活動を自分からアドバルーンをあげてアピールするところには
ろくなところがない。税金などから予算を確保しての活動で、意義はわかるけど
今後の公開作品は納入など、我田引水で政治に癒着する部分は案の定でカッコよく
装おうが、下の人や出入り業者へはイジメが容易に想像できるな。
映画会社がソフトを出してエンタティメントの楽しみを盛り上げて映画倶楽部のように
盛り上げて欲しいもんだ。著作権が切れたらデカイ態度に出るのは必死だ。
129 :
この子の名無しのお祝いに:2005/05/19(木) 17:12:50 ID:rJEzMB2m
age
131 :
この子の名無しのお祝いに:2005/06/26(日) 12:05:07 ID:M5mJrRJy
age忘れた…
それからラピュタが戦後60年記念企画「八月十五日、その日まで。」です。
将軍と参謀と兵/激動の昭和史軍閥/あゝ陸軍隼戦闘隊/海軍/潜水艦1号/
ハワイ・マレー沖海戦/指導物語/パレンバン奇襲作戦/野戦軍楽隊/ハワイ・
ミッドウェイ大海空戦太平洋の嵐/愛の手紙は幾歳月/藍より青く/太平洋奇
跡の作戦キスカ/ビルマの竪琴[総集篇]/大日本帝国/日本戦歿学生の手記
きけわだつみの声/野火/日本のいちばん長い日/南の島に雪が降る/殉愛/
激動の昭和史沖縄決戦/戦艦大和/ひめゆりの塔/みんなわが子/日の果て/
白い肌と黄色い隊長/戦場にながれる歌/肉弾
発掘された映画たち2005では、
「特別任務班 日露戦争秘史 興亜の人種」(1941)
「姿なき敵」(1945)
もやるね。
「将軍と参謀と兵」見てきました。
戦争スペクタクルとしてよくできていました。
北支でのロケが凄まじいです。坂妻が現地に行ってないのでカットつなぎが不自然です。
黄河に出る作戦なのに、直前で終わっているのはカタルシスに欠けます。
国と軍の力と金を借りた映画の豪華っぷりを知るために必見だと思います。
戦争の描き方としては、兵站無視の突撃賛美、
自己の生命の犠牲的貢献賛美は少し入っています。
1942/3/7に公開だからまだ戦局は上場の段階、
この段階で既に兵站無視と犠牲賛美ですね。
後、階級差の違いによる上下関係が、
戦後の映画とほとんど同じ内容を描いているはずなのに、
こっちのほうがずっと扱いの差を感じるのが不思議な気がします。
どうしてそういう印象を持つことになるのか…
何年かぶりで「桃太郎 海の神兵」を見ました。
何年か前に名古屋地区でTV放送されたものの録画。
昭和20年公開?の松竹映画で、音楽サトウハチローとなっていました。
戦意高揚映画としては叙情的な作画、表現でした。
後半、米兵(こめひょーではなく、美国の兵隊)に相当する「鬼」が
桃太郎たちにネイティブの英語で、We surrender、とか言い、ほか
にも英語のセリフがありますが、アテレコは誰がやったんだろう。
まさか捕虜?
そういえばジェンキンス氏も北朝鮮で映画に出たことあるんでしょ?
小津もシンガポールで捕虜を役者にして、
インドの独立運動の映画を撮っている。
敗戦時に全て破棄。
>>138 政岡憲三(くもとちゅうりっぷ)の影絵アニメが印象的ですね
今、日専で、
監督山本薩夫、脚本外山凡平、黒澤明、
製作藤本真澄、特技監督円谷英二、音楽服部良一
撮影完倉泰一、照明岸田九一郎の「翼の凱歌」('42)やってるけど、
流石陸軍の宣伝映画、物凄い量のライト使ってます。
142 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/26(火) 17:08:01 ID:n8ZfwlLc
>>139 > 敗戦時に全て破棄。
宮島義勇も捕虜使った映画撮っていて、敗戦時にフィルム破棄しているな。
四方田が「日本映画史」で「それで左翼の大物に収まることができた」と揶揄している。
(全般的に共産党に辛い書きっぷり)
144 :
この子の名無しのお祝いに:2005/07/26(火) 18:52:50 ID:Jn97qpec
ジェイキンスさんが北朝鮮の映画に出たようなもんかね
小津のケースは、相手に敬意を持って接したので、
そのまま戦犯に問われることなく、元軍属としてもよい扱いを受けている。
スコットランドの武官がノーパンでいることを可哀想に思って、
パンツの差入をしたそうだ。キルトはノーパンって事を知らなかったそうだ。
hosyu
147 :
この子の名無しのお祝いに:2005/10/22(土) 02:31:53 ID:ZS/9v2vc
保守的
保守本流
「舞台姿」('40)
若手二枚目は、半ばで(たぶん軍需産業の)会社の方が自分に向いていると
就職して役者廃業、一座はラストで浮世稼業に終止符をうつために解散。
古い歌舞伎一座は、新体制に合わない滅び行くものという展開。
150 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/29(火) 03:58:18 ID:geRx1Pfc
花咲く港、面白いね。戦争の為に船をつくるという事にペテン師2人が
いつのまにか真面目になってるのがうまい処理。
木下恵介はデビュー時から戦争と付き合う必要があったんだね。
151 :
この子の名無しのお祝いに:2005/11/29(火) 18:32:37 ID:YT1RhmAP
満州アーカイブス 満鉄記録映画集 DVD-BOX
> 日本の戦争の歴史を語る上で欠かせない国・満州。本作はそんな満州と日本の
> 関係を語る上で欠かせない“第一級の歴史的資料映像”を集めた12枚組
> DVD-BOX。満州映画製作員が手掛けた日中戦争華北戦線の従軍映像から、
> 当時の文化や娯楽を紹介する。
だって。夏(2005/07/21)に出たらしい。
153 :
この子の名無しのお祝いに:2005/12/07(水) 19:04:00 ID:Sa1D7cNp
ケーブルTVで「小島の春」をやっていたが、あれは国策映画に思える。
この時期八木保太郎は
1940.07.31 小島の春 東京発声
1940.09.25 燃ゆる大空 東宝映画東京=映画科学研究所
1941.02.05 大地に祈る 東京発声 ... 構成
1941.11.07 わが愛の記 東京発声
1942.03.07 将軍と参謀と兵 日活多摩川
と連発しており、その一つだろう。
国民総動員体制下、らい病者が兵隊のまぎれこんだらまずいということだろう。映画自体はらい病者用病院に収容され別れのつらさを中心に穏やかに描いているが、これはらい病者が収容されるのが前提だから成り立つ叙情だ。
あと、あの当時は国家社会主義的な統制を押し進めているから、
らい病患者隔離なんかは先進的な政策って雰囲気なんだよね。
まあ豊田は巧いまとめていると思う。
らいのことを置いとくと、良くできた映画だから。
国策映画撮って良い悪い言う時代じゃなくなったな。
そもそも、みんな死んでしまったし。
156 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/13(金) 21:13:30 ID:EbA+Ru/C
教えてくんなせい、清水宏の「みかへりの塔」て国策映画なの?
黒澤脚本作品でも糞だった
軍部は詩ね
158 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/16(月) 03:14:34 ID:FCI/0wBA
結局、日本の戦意高揚映画ではハワイマレー沖海戦以外では
ほとんど再現映像での戦闘シーンは見られないし、
陸上戦闘もきちんと描かれたものはほとんどない、
ということでいいでしょうか?
159 :
& ◆sEulENL9MA :2006/01/16(月) 21:34:21 ID:BM94Xsyy
160 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/17(火) 00:51:43 ID:8Djc3kCJ
ラピュタ阿佐ヶ谷の山口淑子特集で『サヨンの鐘』を見てきたよ。「中国人」なのに日本語ぺらぺらで、日本の皇民化教育や台湾人動員を賞賛してやまない高砂族娘役の李香蘭。あれじゃ売国奴扱いされるの当然だよな。
>>159 > 高砂族娘役の李香蘭。
「中国人」ちゃうやん!
162 :
この子の名無しのお祝いに:2006/01/17(火) 12:25:19 ID:TvnwVGUN
李香蘭は誰からも「中国人」女優と思われていた、ということだろ
163 :
この子の名無しのお祝いに:2006/02/03(金) 22:41:10 ID:DhbMhZAQ
「暁に祈る」1940年松竹 佐々木康監督を見ました。
おおまかな筋は、主人公は馬業者の娘、田中絹代で、社員の馬業者冬木(夏川大二郎)に横恋慕されたが、その友人の石川真吉(徳大寺伸)と結婚してしまっている。
冒頭石川が出征するが、絹代の母は結婚に反対だったので、祝いの席に出ないと言う。
石川が飼っていた馬:太郎は軍に買い上げられ、次に田中絹代に恋慕していた友人冬木も徴兵で騎兵となり、太郎号を割り当てられる。
馬が活躍する厳しい戦闘の中、石川は戦死し、絹代は立派な軍人の妻となる。
でも話がいまひとつわからない、
・石川の残された家庭は生活が厳しいというがそんな感じではない
・銃後の状況が前線と同じ比重で描かれるがドラマがないように思う
・この映画の重要点は愛馬の歌にのせて戦争を描くことだと思うが戦闘状況がわからない。石川も冬木も戦闘状況が不明、特に太郎号をどう使ったのか?
・物語上で石川を殺した理由がわからない
こういう映画の読み取り不足が、こういった戦前の映画の正しい評価を
妨げていると思う。
見方が悪いのか、誰か教えてください。
164 :
163:2006/02/03(金) 22:43:11 ID:DhbMhZAQ
松竹は佐々木康監督の戦前の戦争映画のビデオをかなり出してますが、
パッケージには軍歌もの、というようなことが書いてありますが、
当時ヒットした、有名なものなのでしょうか?
タイトルだけ見て、例のソ連の日本軍捕虜収容所の「暁に祈る」事件の映画化かと思った。
166 :
この子の名無しのお祝いに:2006/02/04(土) 00:43:50 ID:m6ggRPji
別に戦時歌謡に詳しくなくてもいい。ただ「海行かば」「暁に祈る」「露営の歌」「同期の桜」
くらいは知っていてほしい
167 :
この子の名無しのお祝いに:2006/02/04(土) 03:17:50 ID:3lznxvNm
「間諜未だ死せず」 1942年 吉村公三郎監督 を見ました。
憲兵隊後援の防諜映画、開戦前夜の日本でアメリカのスパイ活動を描く。
しかしこれは失敗作だ、情報省?の役人でなくても叱りたくなる。
中国とフィリピン人スパイがアメリカと協力して謀略工作(思想宣伝、株価操作、工場爆破)をするが、実はアメリカに利用されているのに過ぎないことに気づき、夫々自国に帰ろうとするがアメリカスパイに惨殺される。
しかし、殺される彼らに焦点があたりすぎていて、哀れを誘う(特にフィリピンスパイの日守新一)、なんの映画を見てるのかわからなくなる。
この悩む部分や議論する部分の感じは戦後早々の民主主義宣伝映画などの感覚と同じであり、とてもアメリカ人を憎むような感じではない。
取り締まる憲兵隊の親玉、佐分利信は鷹揚としすぎて、余裕というよりアメリカスパイと仲がよさ過ぎる。
同時期にアメリカが「東京スパイ大作戦」などという完全にスパイ映画のパターンを備えた映画を作っていたことを思うと、思想ではなく純粋な映画技術で負けているのが明確だ。(吉村公三郎なんかに撮らせるのがいけない!)
168 :
この子の名無しのお祝いに:2006/02/04(土) 03:33:54 ID:3lznxvNm
>>164 SHVのビデオの品揃えを見ると、松竹の戦意高揚映画で最も重要な人物が
佐々木康に見える。そうなのか?
169 :
この子の名無しのお祝いに:2006/02/04(土) 15:48:50 ID:3lznxvNm
愛機南へ飛ぶ 佐々木康 1943.09.10
水野武(原保美)=初めは子供8歳、後に偵察機操縦者
水野久子(信千代)=子を気遣う軍国の母
水野進(佐分利信)=すぐ死んでしまう父
冒頭夫婦と子供の将来が提示され、子の行く末はその子次第と言う、しかしすぐに父は死んでしまう。母は再婚などの機会があるが子を守る。
やがて大きくなった子は航空兵を目指し、母はやさしく見守る。兵学校の筋目正しい紹介。子は偵察機操縦士になり母は軍需工場で働く、前線と銃後の呼応の感覚。
ついに前線へ赴く、明るく勝てる戦闘という兵たちの会話、主人公の偵察機は敵飛行場を偵察後、敵編隊を発見後をつけることで未確認の新飛行場を発見する、
しかし燃料は厳しく、敵戦闘機の攻撃で被弾、自爆を決意する。しかしその瞬間母を思い出した主人公は機を引き上げ無人島に不時着する。
隊長は捜索を開始し無事発見される。後日主人公からの報告で大戦果を上げた報を読む母たち。休暇で帰還した息子と静かに話すのだった。
既知の航空兵募集のための筋立てだが、つまらない、理由は葛藤の不足にある、主人公が航空兵になるまでに母の再婚話以外障害はないし、戦闘ではかなりの危機があるが危ないという演出はされず不明である。
そして映画の焦点が優しい母と母思いの子の優しい関係にあり、如何に戦闘シーンがあっても映画全体では勇ましさが欠けるからだろう。これは戦争よりむしろ60年代の「母もの」の先駆的映画に見える。
しかし奇抜さやスリルを求める娯楽戦争映画の観客には不満でも、60年前の当時は十分面白みのある映画だったように思われる。
60年前の10代の観客の目には戦闘シーンは圧倒的だろうし、兵学校の描写は自分の近い将来の憧れであろうから十分魅力的だったのではないだろうか。
そして母親にとってはこれでも十分勇ましく、かつ誇らしく映画であったように思う。
大規模な航空戦シーンをあえて背景にとどめた、日本的情緒のプロパガンダ映画と思われる。
170 :
この子の名無しのお祝いに:2006/02/05(日) 03:30:10 ID:VTh6hbFM
「撃滅の歌」 監督:佐々木康 1945.03.29 71分
歌を大学で学んだ3人娘(高峰三枝子、轟夕紀子、月丘夢路)を軸に、歌でムード的に流す映画。3人は藤原義江の弟子ということで、藤原自身が台詞や歌う場面がある。
卒業式の後、前半は上海の歌劇場でのカルメンや怪しいスパイ風人物など、前半はそれらしいが後半はまともな筋がなく、予定したとおり撮影できなかったように見える。製作状況が厳しく簡単に撮れる絵と昔のフィルムで作ったのだろうか。
炭鉱の労働者などに歌をかぶせてもなんとなく映画が進むのは「軍歌もの?」の強さでそれ故、佐々木康が戦時下多くの映画を作れた原因ではないのか?末期的状況の哀れな映画。
171 :
この子の名無しのお祝いに:2006/02/08(水) 02:40:15 ID:Yx4ukIPu
すみません、
1938 亜細亜の娘 田中重雄
1942 香港攻略・英国崩るるの日 田中重雄
1943 シンガポール総攻撃 島耕二
1943 マライの虎
1943 成吉思汗 牛原虚彦
1944 かくて神風は吹く 丸根賛太郎
といった映画について、見たことのある方いらっしゃいますか?
どんな映画か是非知りたいのです。
3月6日(月) 後8:00〜9:30
ハイビジョン特集 はるか故郷を離れて 中国映画を育てた日本人たち
中国で映画が制作されてから100年目の今年12月、北京で映画博物館がオー
プンする。その中で、戦後の中国映画の基礎を築いた日本の映画人たちの存在
が初めて公にされることになった。戦後8年間に制作された中国映画の中で、
日本の映画人が関わった作品(日本未公開)は、実に30本にのぼっている。彼
らは、かつて東洋一の規模と最先端の映画技術を誇っていた満映(満州映画協
会)所属の映画人たちであった。敗戦とともに中国共産党の支配下に入った満
映では、内田吐夢監督ら多くの映画人が、新しく設立された東北電影制片所に
参加する。敗戦後の混乱を生きるための苦渋の選択だった。日中映画人の協力
関係は 1953年まで続いたが、日本人の存在は中国社会において長くタブーと
され、最近まで公にされることはなかった。当時、安芙梅の名前で多くの作品
を編集した岸富美子が今年10月、中国を訪れる。日中の映画人たちは、戦争
による確執を乗り越え、いかにして中国映画の基礎を築いていったのか。番組
では、岸の中国訪問を軸に、生き残っている日中双方の映画人の証言、日本未
公開の作品などを駆使しながら、数奇な運命をたどった映画人たちの戦後のあ
ゆみを掘り起こす。
173 :
この子の名無しのお祝いに:2006/02/19(日) 13:22:39 ID:WMW8slSC
戦前のこういった映画を見たいのですが、ミニシアター(名画座)でやるはずもなく
ビデオで見ようと思うのですが、図書館などでこの手のビデオが割合ある所を
知りませんか?
>>173 ここで聞かれてもね〜。首都圏・関西圏なら名画座・オフシアターをマメにチェックしてく
ださいとしか言い様がない。恵比寿や新宿のTSUTAYA行けば? CS入れば?
それと、たまに意外なレンタル店に意外なモノがあるんだな〜。
図書館についちゃちょっと分からないな〜。最近は外から検索出来るようなので、
自分で図書館サイトのデータをチェックしてくれ、としか言えないね。
大学でも映像資料を集積していて学生が利用可能な所はある。
自分で検索すらせずにクレクレ厨するのはいただけない。図書館・大学のアーカイブやレンタル
店を覗いたり、自分の足と眼で捜すもんでしょう、こういうことは。
大学・研究所の図書館のは一度に検索できるよ。
http://webcatplus.nii.ac.jp/ 例えば「新しき土」は名大、北大にビデオ、
横国、学習院、関福科大、京大、金大、神芸工大、神戸松蔭、北大、明星大、龍大に
DVDがあることがわかる。京大、明星大のは(学内だけだと思うが)上映可能なんだな。
「日独合作映画『新しき土』をめぐって」って論文もあるんだな。
各大学・研究室図書館の利用方法も検索結果から分かる。
プロ以外あまり利用してないけどとても便利。他大学から取り寄せも可能な場合多し。
176 :
この子の名無しのお祝いに:2006/02/20(月) 00:07:10 ID:nClJ3tbc
>>173 以前は銀座に「並木座」って映画館があったんですけどねえ・・・。
潰れちゃいましたね。もう10年くらい前になるのかなあ。ほんとに残念。
「加藤隼戦闘隊」では隊員達が部隊歌を合唱するシーンがあるんですが
観客のおじいちゃんたちが一緒に歌ってましたね。いい時代でした。
177 :
この子の名無しのお祝いに:2006/02/20(月) 03:46:38 ID:2uKYHKic
178 :
この子の名無しのお祝いに:2006/02/20(月) 03:49:07 ID:2uKYHKic
大スペクタクル映画「阿片戦争」を見ていたら、椿三十郎の
「でもいい刀は鞘に収まっているものですよ」
を先取りしていた。黒澤はこれをぱくったの?それとも別にネタがあるのかな?
>>177 ビデオは載せてるよ。少なくとも最近購入したのは。
大学に任せているわけじゃないから。学情が主導してる。
>>178 常套句
類似に「鯉口を切らない」など。
181 :
この子の名無しのお祝いに:2006/02/20(月) 17:50:07 ID:2uKYHKic
「開戦の前夜」 1943.01.14 吉村公三郎
英雄=憲兵少佐:上原謙、人間味あふれる優しい夫で秘かに芸者に懸想
悪人=アメリカ武官ノックス:竹内良一?
芸者:田中絹代、憲兵のため身を呈して秘密を守る
ひどくつまらないスパイ(防諜)映画。
日米開戦を目前に日本の軍事施設を爆撃の下見のため訪問しようとするアメリカ武官の旅行を阻止しようとする憲兵の活躍を描くはずが、描かれたのは女の意地になっている。
上原謙の憲兵は肝心な時には風邪で寝ており、彼の意向=国の都合を大切に思う芸者(田中絹代)は海岸沿いを走る車を海に突き落とす事で、自分の命を犠牲にアメリカスパイを死に至らす。
ここでは全ての憲兵は至極まともで穏やかで人間味あふれる存在として描かれる。上原謙は弟の海軍軍人の日米の早期開戦論を聞き流し、友人の陸軍参謀の前線への移動を、あれこそ本当の軍人だと誉める。
また防諜でも憲兵は少しも活躍しない、上原謙は規則の前にアメリカスパイの旅行を阻止できず、彼がするのは芸者に懸想し自分の代理を頼むだけである。更に傷ついた芸者の見舞は妻にやらせる卑劣さも示す。
憲兵司令部の細かい指示を受けたと思われるこの作品では、憲兵は実際とはおよそ正反対の存在として描かれ、それを強調せんがためひどく頼りない存在になったと思われる。
娯楽映画としても、描かれるのは上原謙と友人たちとの穏やかな団欒や、アメリカスパイと芸者との緊張感に欠けるやりとりのみが目立ち、ハーイが裏の筋として読む憲兵の芸者への恋も、あまりに単純にすぎて楽しめない。
これ以前の防諜ものでは怪人二十面相の如き極端な活劇があり、それへの反省として作られたようにも思われるが、娯楽映画としても憲兵の宣伝としても活劇であるべきだったように私は思う。
この映画を21世紀の今評価するのは大変難しい、なぜならその娯楽性の評価=観客が楽しんだか否かで全てが変わるからだ。
今普通に観賞すると娯楽映画としてもプロパガンダとしても、失敗作としてしか眺められない。
この映画には日本におけるスパイ映画の歴史のなさ故の物語の拙さ、松竹の得意な女性を中心に据えた物語作りの失敗、プロパガンダ映画への娯楽性の入れ方の失敗、対スパイ活動宣伝での実際の活動描写の失敗などしか見えてこない。
また映画への権力(憲兵)の介入(統制)の観点からも、ありきたりな失敗としか見えない。
しかしハーイによれば公開当時、割合観客を集め楽しまれているという。
当時はスパイものとしてのしまりのなさより、女性でもお国の為に役に立てることの感動、あるいは女性の犠牲による祈願の成就という親しみのあるテーマが抵抗なく支持されたのではないだろうか。
また現実の生活で軍部や憲兵の厳しい指導・指示をうけていた観客は、せめて映画の中では優しい親しみのある姿を見る事の方を喜んだのではないだろうか。
とすれば監督と憲兵司令部の狙いは成功であり、娯楽映画としても防諜活動宣伝映画としても成功したのではないだろうか。
当時の、評論家ではないごく普通の観客の反応がつかめない今、この映画の評価は大変難しいように思う。
182 :
この子の名無しのお祝いに:2006/02/22(水) 13:12:23 ID:IwO13QAj
満映の映画もビデオで見られるのね、
満州の記録1 映像の証言 迎春花
満州の記録2 映像の証言 晩香玉
満州の記録3 映像の証言 皆大歓喜
+私の鶯
図書館にあるから見に行こうと。
183 :
この子の名無しのお祝いに:2006/02/22(水) 22:29:29 ID:IwO13QAj
「最後の帰郷」 1945 田中重雄・吉村廉
呪われるべき特攻映画。
戦時中に既に特攻を描いた映画があること自体が私にとっては衝撃だったが、この映画の特攻隊員の非常に明るい雰囲気と、
出発する彼らを日の丸の旗を振って送り出す子供達を見ていると、本当に60年前の狂気を感じる。
この映画は昭和20年7月に公開され短命に終わったが、もし原爆がなく
11月のアメリカの本土上陸まで時間があれば、日本人はもっと多くのこういった、「死を正面から賛美し、肯定する」映画を
記憶していたに違いない。
事実ハーイはいくつかの製作されたか製作中だった特攻映画をあげている。
日本の戦前の戦意高揚映画は厭戦的だという見方は、この映画を見ているとなんの意味もないことがはっきりする。
60年前の時点で日本人は戦争には死がつきもであることが常識だったので、
こういう死を前提とした映画が、戦争を推し進める為にごく自然にできてきたようだ。
そして戦争最終盤の戦意高揚とはまさに観客に息子の死を覚悟させることであり、
映画を見た観客が、死ぬ直前まで笑顔で平静であり、
そして淡々と死んで行く事が当たり前だと思わせることが必要だったのだな、と理解できた。
映画が悲しげでありながらまるで神仏にすがるような表情で特攻隊を見送る母親を見せつけることで、
やがて国民全員の死を意味する本土決戦を可能にする、恐ろしい戦争プロパガンダであったことがわかる。
平和主義者や戦争を外交の一部だというリアリストには、戦前の国策映画は全てが呪われるべき映画であり、
見る価値はないだろう。しかし、もし怖いもの見たさで見るのならば、その見せかけの厭戦気分や中途半端な景気づけで
「陸軍」や「ハワイマレー沖海戦」を見るより、
この本当に国民の命を海の藻屑にして平気な映画を見る事の方が為になるのではないだろうか?
184 :
182:2006/02/24(金) 23:47:14 ID:/EYEd4Or
試みに「 皆大歓喜 」借りてきたんですが、これ字幕がないのね!
うえーん、中国語じゃわかんないよう、定価15000円位なのになんたる手抜き。
>183
母親、最後までそれなりに悲しげだったと思ったけど
186 :
177:2006/02/26(日) 01:16:51 ID:kA1SvXns
177ですが、ひつこく調べると戦時期など昔の日本映画のビデオは
大都市圏ならば(東京、大阪、福岡、京都など)どこかの図書館がかなり大量の保有しているのね。
やっぱネット時代だわ。
よく調べずに言っていると思ったよ。
188 :
この子の名無しのお祝いに:2006/02/26(日) 01:20:53 ID:VQveJziW
>>183 どっかのコピペですか。
とにかく映画でプロパガンダされなくても一億玉砕の覚悟はできておりましたよ。
藻前と藻前の家族ダケナー>188
190 :
この子の名無しのお祝いに:2006/03/01(水) 23:15:29 ID:Tl1SwDBr
日映の戦記映画を見る。
「東洋の凱歌」は澤村勉が脚本・編集をしていて、なかなか面白い。
フィリピン、マニラの港湾でバターンの戦闘などどこ吹く風と涼むアメリカの混血児=ほとんどアメリカ人
ということで、J・フォードの真珠湾攻撃を思わせる。
ドキュメンタリーがまさに手を加えぬ事実ではなく、劇映画と同じような
意味を持っていることがわかった。
191 :
この子の名無しのお祝いに:2006/03/02(木) 01:19:26 ID:1LTUNBKQ
「南海の花束」 東宝 1942.05.21 阿部豊
民間郵便航空機の南方新空路開拓をめぐるロマン。
民間人の話で軍人は一人も出てこないが、南方空路開拓は国家間の競争であることは明確に述べられている。
最初に出てくる航空艇は単発の2人乗だが南方空路用は4発の大型機で迫力がある、公開時はこの大型飛行機の絵だけでも観客の感銘を誘ったかもしれない。
戦後の石原裕次郎主演の「紅い翼」などに先んじる、近代的な産業の発展と個人の冒険ロマンが重ねられる魅力的な話。
その裏に南方への進出という国策があるがそれは強調されず娯楽的に楽しめる。
この映画の面白みが現代に通じる要因は、検閲下の戦争映画の悩みだった主人公たる対象(ここでは航空艇)に困難を与え、それを乗り越えられるか否かという、クライマックスが用意されている事だろう。
2回も航空機の遭難が描かれ、海軍自慢の4発大型機も荒天で墜落してしまう描写があるのが勇気がある。ただそのクライマックスも遭難現場に花束を投げるというやや感傷的なものであるのは残念だ。
今でも面白い話だと思うが今日的見方では、劇的な盛り上がりに欠けるのが残念だ。その原因は、(主人公に恋する美しい娘が出てこないのは除き)俳優と人物描写の魅力不足に思われる。
空路開拓になぜ危険を犯さねばならないかは、戦後の日活作品では裕次郎の魅力で押し切れたが、この映画の主人公、鈴木伝明にはそこまでの魅力がない。さらに人物描写を見れば
@主人公の鈴木伝明に個人的エピソードがなく、彼の人間的魅力を作劇上で作れていない。彼の意志の強さは軍国的な精神主義によく似るが、それを強調する台詞がない一方、
荒天で飛行した機の事故など彼自身を尊敬に足る人物とする背景が足りない。彼の強い意志はただの社の方針と取られる可能性がある。
A上記に代わる物語の推進役は空路開拓へのロマンと、操縦士仲間の暖かさだが、公開当時はよかったかもしれないが、現代の観客にはどちらも不十分だ。仲間内の暖かさは当時はよかったかもしれないが60年後の現在は華がなく冴えない。
ハーイはこの映画では南洋の島の現地人(土人)が絵的な背景のみであり、無視している事に批判的だが、それは政治的公正さの求めすぎており、このままで至極妥当に思われる。
この話の内容では当時でも今でも主人公は日本人であり、現地の文化の理解や交歓は必要とは思えない。
192 :
この子の名無しのお祝いに:2006/03/03(金) 17:33:33 ID:CWug8NJ0
そして、「私の鶯」 満映+東宝 1938 島津保次郎 音楽:服部良一
・隅田(黒井旬)、満州の日本人、ロシア人を助ける
・隅田の娘(李香蘭)幼い娘やがてマリヤと呼ばれる歌姫に
・デミトリ(ワシーリー・トムスキー)ロシア人一行を率いる座頭バリトン、
ロシア聖教大教会の目立つ異国的ハルピンを舞台に、ほとんどロシア語の歌劇団を軸にした珍しい映画。歌謡映画としての娯楽性と満州事変で日本人も被害にあった、日本は優れたよい国であるという国策的な宣伝の混合している。
歌自体はかなりレベルの高いもので楽しめるし、ロシア人俳優の演技も悪くない。マリヤを探すくだりの説明が下手でわかりずらい事、各歌劇の演出がうまくなく、せっかくの面白い題材を生かしきれていないのが残念だ。
ネットではたちまち
http://www.m-omura.com/masa/mokugi.htm などのような評を読め、
「監督の島津保次郎が来日したハルビン・バレエ団の舞台に感激し、親友岩崎昶とミュージカル映画の夢について語り構想を練っていたことから始まる。
そして二人のパトロン的存在だった東宝の製作担当重役、森岩雄の政治力で、東宝と満映に働きかけた結果、満映作品という名目として製作にとりかかった」という経緯が読める。
疑問1:私の鶯はなぜ満州で上映禁止になったのか
「満映」の胡昶らが書くようにこの映画は確かに娯楽絵映画だが、同時に国策映画であることも明らかだ。満映自体が国策会社であり理事長が甘粕だったことを考えると、企画時点で上映可能か否かは明らかだったのではないか?
考えられる仮説としては満映+関東軍側では上映に向くものと認めたが、本土の軍部情報局が難色をしめした為上映されなかったというのは考えられるのではないか。
どのような内容が国策映画として正しいかは、当時も今も簡単に割り切れない問題と思われるからだ。
193 :
この子の名無しのお祝いに:2006/03/04(土) 00:12:39 ID:QEWnqIe4
「熱風」 東宝 1943 山本薩夫
生産増強という地味なテーマのこの映画は、私には映画的最もよくできた国策映画に思えた。
困難な問題も精神主義で克服するという、おなじみのテーマはベテラン工員の死を越えて、ダイナマイトを仕掛けることで、すごくダイナミックに表されている。
その直前にはまるでアメリカ映画のような合理主義者の技師と主人公との殴り合いがあり、勿論最後は笑って突貫精神に合意する。
主人公を支える女性が2人もあり、これもモダンな原節子と日本的な花井蘭子が用意されてるのが、面白い。
勿論成功の暁には藤田進らしい、不器用だが実直なしぐさで恋人(勿論日本的な花井)の所に報告にくるのが微笑ましい。
絵的にもドラマチックだ、冒頭の潜水艦の攻撃場面や捕虜、最後の戦車、そして巨大で荒々しい製鉄所の内部と、迫力ある画面をつくっている。
戦後、反対の社会主義的立場で映画を作る山本薩夫には、社会的テーマを、アメリカ映画のようにかなり大胆に脚色し、仕掛け、見せる才能があることがわかる。
そこにはイデオロギーが何かはあまり関係なのだろう。
194 :
この子の名無しのお祝いに:2006/03/05(日) 15:30:25 ID:3V6hsIH9
今時こんな映画に関心をもつ人って何がいいの?
戦時下でも鴛鴦歌合戦みたいな映画はいいけど、国策映画はやっぱりおかしい。
でも、もっとおかしいのはそういう国策映画を眺めて、戦争協力という本来の目的以外の部分を取り上げていいとか書く人ね、
戦争映画を喜んで見る人も何を楽しんでいるか疑ってしまうけど、こんな映画に関心を持つ人は自分が何に関心を持っているか確かめるべき
いろいろ言い訳はあるだろうけど、その底には結局戦争協力という本来の効果を楽しんでいるのですよ。
以上 多事争論でした。
マイナーなところに好奇心をくすぐられるわけだが…
197 :
この子の名無しのお祝いに:2006/03/08(水) 22:37:56 ID:myHlLCQ1
「日常の戦ひ」 島津保次郎 東宝 1944
銃後の心得を説く戦勝協力映画。
驚くべき事に、息子や夫の怪我や戦死の知らせを受け取るシーンがある
そして父や妻は、相当深刻な悲しみを演じる。
昭和19年では戦死者はもちろんたくさん出ているが、映画にこういうシーンがあるとは・・・。
勿論、戦死を乗り越えて国債を買ったり、夫に寄り添うため飛行機を生産することが動機付けられるのだが。
兵士になると死ぬから嫌だでは反戦にならないのが戦前の映画か。
198 :
この子の名無しのお祝いに:2006/03/09(木) 01:37:58 ID:bZ8djdGh
昨日「わが青春に悔いなし」を見直したが、
国策映画でのスターが3人そろい踏みしているのでいまさらながらに驚いた。
国策映画では
藤田進:豪快勇な真の軍人、または誠実な勇気ある愛国者
原節子:軍国の姉または軍人の妻、軍人を優しく見守る
大河内伝次郎:全ての責任を負った上で優しく指導する将軍または責任者
戦後すぐに撮られたこの映画で、まるで逆の映画でまるで逆の役をしている。
この映画を見た人は内容以上に、彼らのイメージの違いに眩暈を感じたのではないだろうか。
監督や脚本家は直接観客の目にさらされないから、変節はやりやすいが、
彼らスターは180度違うイメージで見事観客に受け入れてもらったのは、驚くべき事だ。
日本人が如何に変わり身が早く、節操がないかの一つの例ではないだろうか。
199 :
この子の名無しのお祝いに:2006/03/09(木) 02:41:04 ID:IszVzO0K
>>194 どうせおまえみたいなやつがハリウッド製最新米国国策宣伝映画に踊らされるんだよ
200 :
この子の名無しのお祝いに:2006/03/10(金) 00:21:51 ID:5qD6odFR
戦前の映画の再評価も必要なんじゃないのか、「満映」とかいう本も出てるし。
問題は誉めるときに、なんと言ってほめるかだよね。
何せ満映のフィルムは人民日報は「文化侵略の映像証拠」と呼んでる、
今の人が受け入れやすい価値観を与えなければ、けして日の目はみないよ。
201 :
この子の名無しのお祝いに:2006/03/12(日) 02:59:11 ID:1y/uQZYV
山口先生の「哀愁の満映映画」を覗くと、満映には芥川光蔵という優れた
ドキュメンタリー監督がいたと紹介しているが、本当かね。
作品はいくつか見ることは可能だから見ればいいのだが、
どうもこの本を見ていると山口猛自身の審美眼を疑ってしまうのだが。
佐藤忠男の著作も文庫になっているよね。
戦前の中国人による中国映画。
203 :
?♪:2006/03/12(日) 19:21:44 ID:gEX51Ub4
>>63 安重根は,封建的儒教イデオロギーを体現する保守反動分子なのだから,北朝鮮映画の中では
公式には英雄視するわけにはいかない.むしろ日帝同様に批判しなければならない対象だ.
だから,当然にラストに,所詮,安のやうな保守反動主義のテロでは人民を解放できるはずが
ないとコメントが入る.
とはいっても大衆的にはやはり英雄で人気があるから,安批判の内容で終始しては娯楽作品にならない.
かといって手放しで賞賛するわけにもいかないし…といふ板挟みで,相当苦労したには違ひないでせう.
安重根ものに関しては,さういふ事情ゆゑ,北よりも韓国の方がデムパ度は強いですな.
204 :
この子の名無しのお祝いに:2006/03/16(木) 21:51:22 ID:BhBcZi74
>>203 「安重根もの」て、そんなにたくさんあるの?
205 :
この子の名無しのお祝いに:2006/04/08(土) 00:16:16 ID:Tut4YmS1
このあいだやってた「成吉思汗」、
大草原を大騎馬団を率いて、浦辺粂子が走る実にユニークな映画だが
いかんせん筋がわからない
それと第二部てあるの?
衛星劇場で「乙女のゐる基地」やるなあ。
このスレの住人はおおむね低レベルですね。
209 :
この子の名無しのお祝いに:2006/04/09(日) 22:08:40 ID:TMRhaMpH
>>205 NECOのサイトの解説によると欠落が多いらしいけど、
やはり筋がわかりづらくなってるようですね
面白そうな話なんだけどね。
あ、衛星劇場で、満鉄記録映画集やるわ。
>>152のやつかな
212 :
この子の名無しのお祝いに:2006/06/10(土) 17:44:30 ID:l3SdQ7D4
今夜の教育テレビ・ETV特集、
>>172と同じ内容かな?
満鉄記録映画集2の冒頭に出てきた女子2名の向かって右側は堀越節子デワ?
満鉄記録映画集3
動く溥儀と婉容を初めて観た。
216 :
この子の名無しのお祝いに:2006/07/18(火) 03:03:08 ID:L+vTpa+F
保守
217 :
この子の名無しのお祝いに:2006/08/08(火) 13:14:33 ID:PBNmuSWH
あげ
『黄河』(1942年・満映)なんか
見てみたいなぁ。
監督・脚本.....周暁波
この人は、満映の期待の星だったそうだ。
戦後、殺されてしまったけれども。
撮影.....谷本精史
日活(大将軍―太秦―京都)の名手。
宮川一夫の師匠だそうだ。
出演.....李香蘭、周凋、徐聡
219 :
この子の名無しのお祝いに:2006/09/12(火) 03:09:29 ID:XCijENnB
今日「雷撃隊出動」見て思ったんですけど
捕虜となったアメリカ人役の外国人俳優は戦時中どうやって発注してるんですか?
捕虜。
戦後、捕虜虐待だとやられた。
221 :
この子の名無しのお祝いに:2006/09/13(水) 09:37:33 ID:dgproBdJ
川島芳子がモデルのお姫様が活躍するという
「満蒙建国の黎明」という映画をご存知の方いませんか?
>>221 川島芳子(入江たか子)が軍服を着て
張学良の刺客と戦う映画でしょう?
監督の溝口健二は、軍服を着て満洲に乗り込んで
周囲の人々を呆れさせたそうですが。
撮影の青島順一郎は、川喜多長政の<中華電影>で
『狼火は上海に揚る』を撮りましたね。
大陸にはプリントが残っているんじゃないかなぁ。
ロシアで断片が発見されて、数年前NFCで上映した。> 満蒙建国の黎明
書籍だと、
溝口健二全映画解説
映画監督溝口健二(四方田編)
が詳しい。
おお、発見されていたのか!
226 :
221:2006/09/14(木) 12:41:20 ID:unn62yGD
レスサンクスです。
今日本で「満蒙独立の黎明」を見ることは可能なんでしょうか。
227 :
この子の名無しのお祝いに:2006/09/14(木) 12:44:59 ID:D7StacBz
満州というと甘粕さんが真っ先に浮かぶ。
大杉栄の件とか
>>227 満映理事長時代の甘粕が、
大杉栄の事件を気に病んでいた、という意味?
それなら、東京にいた頃も、パリでもマカオでも、
甘粕は事件のことを忘れていなかったと思うよ。
そして、周囲の人々も忘れていなかった。
どこへ行っても、甘粕は「あの甘粕」で、
だから彼には帰るべき祖国が無かった。
敗戦時の甘粕の自決は、軍人として責任を取ったというよりも、
彼の“祖国”になりつつあった満洲国と運命を共にした、
という感じがする。
229 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/07(土) 00:13:54 ID:SXfOOZil
大ばくち 身ぐるみはいで すってんてん
甘粕さんの辞世だね。
「大ばくち 元も子もなく すってんてん」 というのもある。
東條さんと同じで、辞世が何種類も残ってるんだよね。
遺言状も何通もあって、そのうちの一通が、たしか・・・
>満州銀行頭取様
百万円貸して下さい。 貸さないと、死んでから化けて出ます。
231 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/12(木) 03:05:24 ID:gb24Eg9A
『東京人』11月号に李香蘭と藤原作弥の対談載ってて、
甘粕が川喜多長政を妬んで暗殺しようと計画していたって話があるけど、
本当なのだろうか?
妬みだけじゃなく、
川喜多長政が、中華電映で映画を日本の宣伝に使うことを阻んでいたから、
というのが定説だと思う。暗殺計画は事実らしい。
それと、甘粕正彦と川喜多長政は、
ウーファ映画の配給権を争っていたらしい。
何にせよ、甘粕は川喜多暗殺を企んだ。
阻止したのは、マキノ光雄だった・・・
これはマキノお得意の法螺かもしれないが。
まぁ、甘粕が狙わなくても、
当時の川喜多は、いつも死地にあった。
川喜多の右腕だった台湾人の青年は、
白昼堂々、上海大飯店で射殺されている。
234 :
この子の名無しのお祝いに:2006/10/12(木) 21:46:06 ID:dTT+jwKU
>219 捕虜を使った映画以外にも黒澤明の「続・姿三四郎」みたいに当時在日の
トルコ人等を使った映画もあるよ。よく注意してみると戦後も邦画で活躍した外人
俳優が出てる!
ようやく「轟沈」を観た。
雷撃訓練をしているかと思ったら、いきなり実戦だった。
魚雷の命中音て、ポッコンという感じであんまし迫力ないんだねぇ。
どうせ演出してるんだから、もっと盛り上げてほしかったな。
捕虜を捕まえるシーンはなまなましかったが、おおっと思ったのは爆雷攻撃後
の甲板。もうちょっとだけ敵が深く深度調節してたら、間違いなくあの艦は
お陀仏だったね。
狭苦しい艦内生活だが、あれだけ大戦果をあげられたのだから、十分報われて
るな。
愚かな軍部のせいで、もくもくと輸送作戦に従事させられていた、太平洋方面の
潜水艦乗組員は、確かに気の毒だ。
236 :
この子の名無しのお祝いに:2007/01/06(土) 22:17:38 ID:EeQ5VIEJ
「雷撃隊出動」とてもこれを見て戦争に勝てる気になるとは思えん
また、よく特攻云々といわれるけど、艦攻も陸攻も、一応全機魚雷を
発射した上で、「被弾機」のみ敵艦に体あたりしていますね。
艦攻体長の村上(河野秋武)の出撃に際して、陸攻隊長の三上(藤田進)
が「早まるなよ」という場目など、よく検閲を通ったと感心する
また、艦攻隊長機は攻撃終了後、母艦に帰ってくるし(但し隊長は機上戦死)
あと、一回の攻撃で未帰還機が43機とは、ちょっと多くないか?
まあ、DVDで映画を見られることに感謝
237 :
この子の名無しのお祝いに:2007/03/14(水) 02:30:39 ID:T85VDSuC
保守
238 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/14(土) 22:34:51 ID:LqEePN/U
『雷撃隊出動』(1944)
山本嘉次郎の3部作の中では
一番好きな映画だな。
南の島のまったりした時間感覚。
トランプ遊びで暇を潰す軍人たち。
天気の良い日は野球をやって
「ストライク!」とか言ってるし。
そんな平和な雰囲気から急転直下
真夜中の特攻隊全機出撃になる
その落差とスピード感が凄いんだ。
漆黒の闇、荒れ狂う海、
敵艦のサーチライトに照らされる
戦闘機の何と美しいこと!
フィルムの状態も極めて良好。
たぶん当たらなかったんだろうw
そういえばアウトセーフを「よし」「だめ」あるいはストライクを「よし一本」と言った
という話が有名だけどデマらしいね。
戦時中敵性語の英語教育が禁止されたというのも嘘で昭和19年使用の英語教科書もあるらしい。
>>239 そうなんですよ。
甲子園でも、六大学野球でも、
「アウト」「セーフ」と言い続けたんですよ。
もっとも、出来たばかりのプロ野球では、
「よし」「だめ」と言っていた時期もある。
プロ野球の人気が無いもんだから、
生き残るために、内務省に媚びたんでしょう。
上は別に禁止してなかったけど、むしろ下の人間が
自主的に「空気嫁」と統制してたとかなんとか。
242 :
日本人の誇り:2007/04/26(木) 02:22:57 ID:lDrMiFqQ
こういう話しをネタに、映画を撮ってくれ。
旧日本海軍が英国海軍を助けた美談。真の日本人はかくのごとし。
----------------------------------------------------------------
工藤 俊作(くどう しゅんさく、1901年(明治34年)1月7日 ? 1979年(昭和54年)1月12日)は、日本の海軍軍人、海軍中佐。
1942年3月、駆逐艦「雷」艦長であった際、スラバヤ沖海戦で撃沈された英国艦船の漂流乗組員422名を救助したことで知られる。
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戦場のラストサムライ
http://www.fujitv.co.jp/unb/contents/366/p366_3.html ---------------------------------------------------------------
(動画)
http://z02.zupload.com/download.php?file=getfile&filepath=24503 青字で「Download file」と書かれた箇所をクリック。
243 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/26(木) 06:47:15 ID:MhdU2lh7
白人は助けるが、中国人や朝鮮人に対してはどうだったんだろう?
妄想乙
シナ人だろうが助けたろうさ。
八紘一宇を掲げてるんだから。
でも戦時中だったら不明。
敵だし。
246 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/27(金) 08:42:24 ID:5psblgfZ
白人を助けるのは、劣等感のあらわれ。
247 :
↑:2007/04/28(土) 05:41:23 ID:6UEddPj7
劣等感のあらわれ、ですな。
248 :
この子の名無しのお祝いに:2007/04/29(日) 14:11:57 ID:owzu2FpI
247の矢印は何処を指しているのか?
>戦時中敵性語の英語教育が禁止されたというのも嘘で昭和19年使用の英語教科書もあるらしい。
あたり前じゃない。
せいぜい、陸軍士官学校の「入試」に英語をなくしたぐらい。
海軍兵学校では、もう戦争は負けるとみて、戦後のためにと英語教育はむしろ強化した(井上校長)。
ちなみに、井上校長(最後の海軍大将・井上成美)は英断で英語の授業をなくすのをやめさせたと
誤解されるが、実際には陸軍のマネして入試科目から英語をはずすのをやめさせたもの。
船乗りは英語が出来なくちゃ困るわな。
251 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/03(日) 23:18:52 ID:SoX9AUwR
甘粕りり子
252 :
この子の名無しのお祝いに:2007/06/03(日) 23:48:18 ID:hhMTQXWi
好い目を見たのは、李香蘭だけ。
「轟沈」を見る事が出来た。
面白いね。
よく撮影したもんだ。
254 :
この子の名無しのお祝いに:2007/08/04(土) 20:33:17 ID:Suapm6cm
隼ひでとはどうよ
256 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/13(火) 00:00:30 ID:5VVb0jFB
島津保次郎の「緑の大地」(昭和17年)観たら赤ちゃんポストが出てきた。
あの時代の中国にあんなものがあったなんてビックリした。
257 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/21(水) 23:45:40 ID:U2nx/vHm
「上海陸戦隊」レンタルで観て驚いた
DVD買おうとおもってる、これ日本製の戦争映画で最高じゃないかな
258 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/22(木) 17:16:42 ID:guewrGms
日本映画において、近代の市街戦を描いた、唯一の映画だな。
事変の余熱冷めやらぬ上海で、ボカンボカンやらかした映画w
259 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/23(金) 00:39:13 ID:/W/MxyVB
>>257-258 「北京の55日」「戦争のはらわた」「レニングラード」「ブラックホークダウン」
まあ市街戦の有名どころと比べても
『上海陸戦隊』は見劣らない、というより、たぶんトップクラス。
古い時代の映画なので、音声が粗いし、カメラ写界が狭いが…
その海軍陸戦隊の描き方が、実に周到で、重からず軽からず、いい映画だと思う
260 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/23(金) 22:14:39 ID:pPETRko0
「陸戦隊」って、題名で損してるんじゃないかね。
何か、「戦争マニア向け」という感じの題名だし。
本当は、一般にアピールする派手な映画なのに。
熊谷久虎って、題名の付け方が下手なんだよな。
「指導物語」だって、機関車のデッド・ヒートとか、
凄い映画なのに、題名で食わず嫌いの人が多い。
65年以上前の映画に題名の付け方が下手ってww
戦後民主教育のお陰だな
262 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/24(土) 09:05:30 ID:vJhHmzjW
263 :
この子の名無しのお祝いに:2007/11/24(土) 18:44:40 ID:6Egoq84K
まあ、
>>261 は、戦前の映画を、もう少し見るように。
普通に軍隊があって、男の子は兵隊さんに憧れてた時代なのに、
「陸戦隊」=戦争マニア向けって思うかぁ?
は?
266 :
この子の名無しのお祝いに:2008/05/04(日) 13:25:02 ID:xgIazHHE
「まぼろし探偵」や「エイトマン」の天草四郎は、満映の『私の鶯』がデビュー作らしい。
「戦時下のスクリーン 発掘された國策映画」「続 戦時下のスクリーン 発掘された國策映画」はなかなか良かったよ。
「戦記記録復興版シリーズ上海」をみた
租界のこととか、支那人の様子がよく分かって、なかなかだった
ただ、蒋介石と日本政府(近衛首相)が手を取りあったら、戦局がどうなったかが気になる
満州映画ニュースシリーズを持ってる人はいますか?
うらやましいっす
「NHK特集 激動の記録 DVD BOX」は買う予定ですが。
あげときます
271 :
名無しのゴンベイ:2008/11/08(土) 09:36:29 ID:+C7JSf57
NFCでハワイマレー沖海戦を初めて見た。観客の多くはおじいちゃん、俺のような
戦後世代は少数。
冒頭のナレーションが「耐え難きを忍び、忍びが耐え・・・」と絶叫する。3年後の
終戦の詔勅「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」の先取りしたような名文句。
昭和天皇はこの言葉を覚えていて、それをもじったのか、とすら思う。
これは単なる戦争映画ではない、戦時中の日本の雰囲気や日本人の精神状態が
よくあらわれている一種のドキュメンタリーといってよい。しかも、この時点
では戦争の結末は誰も知らない。これが戦後に作った安っぽいお涙頂戴の戦争映
画とはまったく違う。
この映画をみて思ったことは、日本に限らずどこの国でも、戦争には国民全体を
貫く強烈な精神的バックボーンが必要ということだ。
真珠湾へ行く航空母艦の艦内シーンがでてくるが、これはセットと思うが、士官
室の食事が出て来た。アジの干物かメザシだった。それに漬物、味噌汁、ご飯、
これが当時の食事だが、ご馳走の部類だっただろう。
前半の土浦の予科練での訓練や兵営での生活も今となっては貴重な記録だ。
いや、士官はいいものを食っていたと思うが、
わざわざ、国民に見せびらかす必要もないし。
273 :
この子の名無しのお祝いに:2009/01/06(火) 20:29:40 ID:5Xu9w4P/
翼の凱歌を見て、実物の隼の軽快な事は勿論として、当時のパイロットの腕が
半端じゃないのが分かる。大戦末期に米のガンカメラに写る回避行動もままならない
錬度の低いパイロットとは全然違う、大戦初期は強かった筈だ。
病院船が出てくる映画や映像があったら教えてください
276 :
この子の名無しのお祝いに:2009/09/28(月) 00:55:12 ID:DcyAxQll
成瀬巳喜男の「四つの結婚」を日本映画専門チャンネルで見たが
すごい戦意高揚映画だった
日本映画専門チャンネルの解説は何かしみじみした映画みたいな書き方だがひどい
間違いだ
277 :
この子の名無しのお祝いに:2009/09/30(水) 19:05:56 ID:1z501S9b
【10月の臨時国会で民主・公明が外国人参政権法案提出へ】
_,‐/.| ヽ.,лi'\,‐i
ノ .| ,ノ (´・ω・`)´i
/ `'‐´`'-,_,‐'v'‐-ー,__,、,-、_`'!_ _
_ __ノ‐-ー' ,‐^'‐‐,iー,,l´ ~ ,}
‐‐=''‐'`フ 中国 ,‐´ `\ 韓国 /"
.t_ . i`ヽ_/ < `∀´ > ~j `i、
.л) .`j ___,,,--、 '‐! ζ
__| . jヽ‐'´~ /'' `ヽ ヽ, ,,---'´´~
`フ `i ノ ヽ, /
`'''ーt´ ,‐,/~ .i /
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朝鮮人の民度
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278 :
この子の名無しのお祝いに:2009/10/09(金) 23:40:23 ID:g7tnvfMK
>>275 「戦ふ女性」というタイトルだったか、日赤の看護師の紹介フィルムを見たことがあるよ
279 :
この子の名無しのお祝いに:2009/10/10(土) 16:04:20 ID:y1iBEUXk
雷撃隊出動をみたが、これのどこが国策映画なんだかわからん。
慰問映画会のシーンは切なかったし、雷撃シーンでも火を吹いている日本機多すぎ。
よくみると、被弾した機だけ雷撃後体当たりをしているので、後の特攻とは違うけど。
280 :
この子の名無しのお祝いに:2009/10/18(日) 11:25:36 ID:bvGQL6Si
>>278 出てくる看護婦さんたち、入院している兵隊さんたちよりも体格的にも
たくましすぎて凄かった。あんなんじゃなければ従軍なんてできないわな。
>279
冒頭の大本営発表からして大戦果といいつつ苦戦を匂わせてるしなあ。
あの映画を見た国民は軍も大変なんだから銃後の我々も頑張って働か
ねばとか思うんかね?
空の神兵いいね
283 :
この子の名無しのお祝いに:2010/10/18(月) 23:53:08 ID:47gqkGKq
南方占領地の映画政策ももう少し研究しておきたい。
藤田とかの戦争画とかももっと高く評価されるといいですね
285 :
この子の名無しのお祝いに:2011/06/17(金) 22:17:57.18 ID:p/Jmu25q
まだ8月ではないが、あげておく。
286 :
この子の名無しのお祝いに:2011/06/20(月) 08:27:03.27 ID:yOYcprVG
家なき天使
>>256 「緑の大地」好きな映画です。
戦前の青島の風景がいいなあ。
もちろん俳優さん達も。
289 :
この子の名無しのお祝いに:2011/09/12(月) 07:22:19.73 ID:+RULCkMw
ほしゅ
290 :
電脳プリオン:2011/10/11(火) 21:38:12.86 ID:l7qx7eXM BE:567571687-2BP(1960)
見たことない
て
■死にたくなければ、このレスをコピーして週漫板を荒らしているド低脳中卒チビキモハゲ変質者ルンペンジジイ
キング・クリムゾン◆JOJO/AxYxI等という糞コテが巣食うスレ(例えばここ↓)に □
キング・クリムゾン◆JOJO/AxYxIからのお言葉2
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1322381364/ □10回貼り付けて下さい。1時間以内にです!もし無視■
■した場合は、今日寝ている間に富子さんがやってきて□
□キング・クリムゾン◆JOJO/AxYxIの首を絞めに来ます。富子さんは太平洋戦争の■
■時に16歳という若さで亡くなった女の子で、未だに成 □
□仏していないそうです。信じる信じないは貴方次第。 ■
■今年になってからこのレスを無視した人で、“呪われ □
□ て富子さんがキング・クリムゾン◆JOJO/AxYxIの枕もとに出たというのを目撃した人”が続出しています。これは富子さんの ■
■呪い。キング・クリムゾン◆JOJO/AxYxIが呪われて死んでもいいのならこれを無視するこ□
□とでしょうね♪
294 :
この子の名無しのお祝いに:2012/07/08(日) 21:25:25.84 ID:/iWRYjDM
あげ
ワイという生粋の大和民族ともいえる神の国、日本の人間が聞いた情報によると、
もうじき中国はバブルがはじけて昔の貧乏な中国に戻るらしいでw
もう経済は破綻してて、取り戻すのは無理なんだそうや、っていうかまず無理wそんでもって中国の愚民共の心は荒んで暴動から内乱へ、
そして革命が起きて中国から共産主義が無くなって中国が生まれ変わるのも時間の問題やな(ゲラゲラゲラwwwwww
その世界では有名な政府関係者筋から聞いた確かな情報やでw(こっそりとな)w
まあお前らほど頭のきれる連中には、今さらなくらいのネタやなw、
お前らからすればもうすでに常識的なくらいの知識やろ?
>>2ちゃんねるやってるやつならすでにこの情報で大儲けしてるしな(ゲラゲラゲラゲラwwwwww
297 :
この子の名無しのお祝いに:2013/06/12(水) 22:10:49.64 ID:WEM6Tgxo
age
299 :
この子の名無しのお祝いに:2013/12/18(水) 22:23:44.78 ID:Jf1ZwpKT
age
300 :
この子の名無しのお祝いに:2014/04/25(金) 16:25:25.78 ID:vO1T8EDu
「虐殺」「人体実験」「無差別爆撃」「創氏改名」「慰安婦」「強制連行」「不法侵略」…どうして日本人は反省しないの?
だから常任理事国にすらなれないんだよ
301 :
この子の名無しのお祝いに:2014/07/02(水) 21:56:51.73 ID:27edHs28
age
『蔦』山田五十鈴主演を見た。
元夫から逃げて、心機一転てんぷら屋を始めてやり直し、
雇った料理人といい仲になるけれど、
たまたま駅で出征の式を見かけ、そこに居たのは元夫。
その姿を見て、やはり国を守る夫の方に心が動いて復縁するという
これも国策映画だろうなあという感じだった。
衛星劇場はマイナーなものをどんどん放送してくれるから面白い。
日本はトコトン最強で無敵w rγr'' ヽ / > ', i
https://www.youtube.com/watch?v=YpBL_G5OK1c └、=-r' ,/ '゛ r‐γ´ニ-,
}t{ / ゛ /,'7`-,'´ __
──-....______ ,r ''Lj`_ヽ ___ ___ ... - - ‐== ━ ・・ ``  ̄
'' ''────----- ... '-'===ュ二エニ´、_,,、-‐''丶、 / / ./●,' / ィ'7
,,.=''",, >r ''"´ l _ /: ,' ,/ ,' ! / ,'
,,.='",、-''"/_,' _,,、-‐''"' `', ̄ ̄ < _ / ─/_ ,' ト──‐ / .,'
─= ''" ,r─ -r ‐、''"´ :::| 〉_二 ̄ ̄ ュ ̄ ̄'〈_,/
/ / ', _,ノ_,,、 -''" `', ', ,/
/ / / : ,,、-''7
,,r'" ̄フ´', / ,r'───-,-、,,_ _,,-、'"_,,/
/  ̄ l´ ',、- ‐'' ゛───'- 、,,`゙r‐、-''゛´ `^、{、
/__| / ● ,r─ ,r‐ (_(`= '_ ゝ'
/ , 'ヽ_ ,/ r、 l( )( )!rュ= - t' ~
/ ヽ、 _,, ゝX_ソニ ‐''"´
/ ヘ ___ヽ‐''"´
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└-┴ ‐ '' l"´7
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| !、 l .ヽ .i ,,r'^l  ̄
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i'r^、_ノ______r^ 、ll r__,,-i lコl i-(、| l:^^'''''―‐------ '__ _ ,,,,. -‐ ''''"_,,._) -‐'''
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| | || .|| ||;;;;;|__ ||.| | | |ll‐-┘ .| | l,,, | /==i,i,
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[ニニコ T l | '''T ┌‐-t-i| '' - ,,_
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