省エネ型の下水処理技術新開発
ttp://www.nhk.or.jp/lnews/kochi/8015941792.html 高知大学などは下水を処理する水槽内の酸素濃度を調節することで従来の3分の1の電力で稼働できる下水処理技術
の開発に世界で初めて成功したと発表しました。
これは、7日、高知大学の藤原択教授や県、それに日本下水道事業団らが記者会見を行って発表したものです。
それによりますと平成16年から香南市の「野市浄化センター」で実証実験を重ねた結果、下水処理用の水槽内に、酸素
濃度を測定するセンサーを2か所設置し、汚水の濃度に合わせて微生物の働きが最も活発になるよう酸素の量や水槽
をかき混ぜる速度を調整する技術の開発に、世界で初めて成功したということです。
記者会見した高知大学の藤原教授によりますとこの技術によって▼下水の処理にかかる使用電力が従来の3分の1で
済むほか、▼処理時間もおよそ半分になり、▼赤潮などの原因になる窒素も既存の技術の半分程度の濃度まで薄める
ことができるということです。
また藤原教授は全国におよそ1000か所ある2万人程度の汚水を処理する小規模な下水処理場の多くで今回の技術が
対応できるとしています。
藤原教授は「省エネ、低コストが実現できるので、新設の処理場だけでなく処理場の改築などの機会も利用して普及を
進めていきたい」と話していました。