日亜化学工業、米Cree社を提訴　中村修二氏も標的に

（日経エレクトロニクスＯＮＬＩＮＥより）
目が離せなくなってきました・・・・

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米Cree，Inc.と米North Carolina State University（NCSU）に特許侵害で提訴されていた日亜化学工業が，反撃に出た。日亜化学工業が保有する米国特許４件を特許侵害し，さらにトレード・シークレット（企業機密）を漏洩したとして，Cree社，NCSU，そして元日亜化学工業で現在米University of California Santa Barbara校（UCSB）教授の中村修二氏を2000年12月21日，米国North Carolina州東部連邦地方裁判所に提訴した。中村氏は，UCSBで教鞭を取る傍ら，Cree社の子会社である米Cree Lightning Co.で非常勤研究員をしており，日亜化学工業がトレード・シークレットの漏洩でCree社や中村氏を提訴するかどうかが注目されていた。
日亜化学工業が特許侵害を主張する米国特許は，第5306662号，第5578839号，第5747832号，第5767581号。p型GaN系材料の形成方法，GaN系材料のダブルヘテロ構造，p型GaN系材料と金属電極とのコンタクト形成方法などに関する。４件とも，中村氏が日亜化学工業時代に出願し，成立させた特許である。日亜化学工業は，漏洩したトレード・シークレットの詳細については明らかにしていないが，トレード・シークレットと特許4件はGaN系発光ダイオード（LED）／半導体レーザの製造技術に関するという。
Cree社と日亜化学工業との係争は，日亜化学工業がCree社製のGaN系青色LEDを輸入する住友商事を1999年12月に東京地方裁判所に特許侵害で提訴したことが発端となっている。Cree社は，日亜化学工業と住友商事との訴訟に補助参加する一方で，NCSUとともに日亜化学工業を特許侵害で2000年9月米国North Carolina州東部連邦地方裁判所に提訴した。今回の日亜化学工業の提訴は，Cree社が米国で起こした訴訟に対する反訴である。そのほか，Cree社はロームからライセンス供与された特許を日亜化学工業が侵害していると主張し，ライセンス保護を要請されたロームは日亜化学工業を提訴している。