【新型インフル】3人のトップ科学者【研究最前線】

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60Nanashi_et_al.
http://idsc.nih.go.jp/training/11kanri/99kida.html
第5セッション インフルエンザ情報と対策
「鳥とヒトのインフルエンザ」 北海道大学大学院獣医学研究科 教授 喜田 宏

1997年に香港に出現したニワトリのH5N1インフルエンザウイルスは、18人に感染し、うち6人を死亡させた。
年末に150万羽の鳥が処分され、その後H5N1ウイルスによるインフルエンザの発生はない。この事件は、
新型ウイルスの出現に備えた対策を確立しておくことの重要性を改めて強調する警鐘である。地球規模の
疫学調査を実施して、新型ウイルスのヘマグルチニン(HA)亜型を予測すると共に、ワクチンウイルス候補株
を選定しておくことは、極めて重要かつ急を要する課題である。インフルエンザの発症、重症化、脳症や死亡
に与る宿主因子を明らかにして、その治療法を確立することもまた急務である。すなわち、ウイルスの宿主
細胞レセプターとの結合特異性と宿主域、HA分子の細胞内プロテアーゼによる開裂活性化および膜融合に
よる細胞内侵入メカニズムと臓器トロピズム、ウイルス感染によって誘導される宿主因子による血管内血液
凝固と症状、重症化および脳症との関連を解明する必要がある。

1. はじめに
2.新型インフルエンザウイルス出現のメカニズム
3.香港におけるH5N1インフルエンザウイルス事件
4.インフルエンザワクチン
5. インフルエンザ治療法の確立
6. おわりに
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[PDF] I I . 高 病 原 性 鳥 イ ン フ ル エ ン ザ が 発 生 し た ら
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou02/pdf/01-22-01c.pdf

03/11/26 感染症分科会感染症部会新型インフルエンザ対策に関する検討小委員会第二回議事録
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/11/txt/s1126-5.txt
(1)新型インフルエンザウイルス出現のメカニズムと対策 (喜田宏委員)
(2)新型インフルエンザ対策におけるワクチン接種の考え方 (廣田良夫委員)
(3)高齢者における抗インフルエンザ薬の効果 (稲松孝思委員)
(4)小児における抗インフルエンザ薬の効果 (韮澤眞理委員)