http://idsc.nih.go.jp/training/11kanri/99kida.html 2.新型インフルエンザウイルス出現のメカニズム
>ヒトと動物のインフルエンザAウイルスの遺伝子分節はすべてカモのウイルスに由来する
>カモはインフルエンザウイルスに経口感染し、症状を示さない
>大腸の陰窩を形成する単層円柱上皮細胞で増殖したウイルスを糞便と共に排泄
>カモに害を及ぼすことなく受け継がれているウイルスは家禽やウマに伝播して、病原性を発揮する
>ブタではインフルエンザが慢性呼吸器病の誘因
>ミンク、アザラシやクジラにも鳥のインフルエンザウイルスが感染
>インフルエンザは即ち、地球上に最も広く分布する人獣共通共通伝染病
>動物とヒトのインフルエンザAウイルス遺伝子の供給源はカモ
>ブタの呼吸器上皮細胞には、ヒト由来のウイルスばかりでなく、カモのウイルスに対するレセプターもある
>ブタがヒトのウイルスとカモのウイルスに同時感染すると、両ウイルスの遺伝子再集合体が生ずる
>カモのウイルスに由来するHA遺伝子をもち、ヒトに感染・伝播したものが新型ウイルス
>新型ウイルスの出現に、カモ、中国南部のアヒルおよびブタがそれぞれ、ウイルスの供給、伝播および遺伝子再集合体産生の役割を果たす
>1968年に出現した新型ウイルスA/Hong Kong/68(H3N2) 株は、それまでの流行株であるアジア型H2N2ウイルスとカモに由来するH3ウイルスが
>ブタの呼吸器に同時に感染して生じた遺伝子再集合体
>そのHA遺伝子の導入経路は、カモ→アヒル→ブタ→ヒト