【新型インフル】3人のトップ科学者【研究最前線】

このエントリーをはてなブックマークに追加
31Nanashi_et_al.
◇日本の専門家も注目 新型交雑で強毒化の恐れ

 エジプトの強毒性鳥インフルエンザ(H5N1型)報告数の増加は、日本の専門家も注視している。
鳥インフルエンザウイルスが現在流行している新型と遺伝子交雑を起こし、毒性がさらに強いウイ
ルスに変異する恐れがあるためだ。一方で致死率は下がり始め、感染対策の好例になりそうだ。

 新型は、人と鳥、豚に感染するインフルエンザウイルスが同時感染することで遺伝子再集合して
発生する。6月2日にはカイロの空港で米国人の新型感染者が見つかり、危機感が高まった。
河岡義裕・東京大教授(ウイルス学)は「新型だけでなく、H5型ウイルスの強毒性を担う遺伝子が
新型か季節性の遺伝子と再集合しないかを警戒すべきだ」と指摘する。

 ただ、エジプトの感染者の致死率は昨年まで36〜55%だったが、今年に入り15%に落ち着いた。
60%を超える世界全体よりかなり低い。永井美之・理化学研究所感染症研究ネットワーク支援セン
ター長は「タミフルなどの治療薬で早期治療した効果だろう。早期発見と治療が対策の鍵になる」
と話す。【関東晋慈】

毎日新聞 2009年6月22日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/world/news/20090622ddm012030175000c.html
32Nanashi_et_al.:2009/07/04(土) 23:52:17
タミフル耐性ウイルスと交雑懸念 新型インフルで河岡教授

 インフルエンザウイルス研究の第一人者である河岡義裕東京大医科学
研究所教授(ウイルス学)は3日、都内で講演し、デンマークや大阪府で
新型インフルエンザウイルスにタミフル耐性を示す遺伝子変異が見つか
ったことについて「全く驚くべきことではない」と述べる一方、既にほとんど
がタミフル耐性となっている季節性インフルエンザのAソ連型ウイルスと
交雑して耐性化することへの懸念を示した。

 河岡教授は「季節性インフルエンザに感染した子どもの18%でタミフル
耐性ウイルスが出ており、普通のことだ」とした上で、出現したばかりの
耐性ウイルスは増殖する能力が乏しく、通常は流行しないとの見解を示し、
「通常のタミフルの使い方をしていれば、耐性ウイルスは流行しづらい」と
話した。

 だが現在、Aソ連型ウイルスのほとんどがタミフル耐性となっており、これ
が新型ウイルスと同時に流行した場合に交雑して新型が耐性を獲得する
恐れがあるという。

2009/07/03 17:10 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/200907/CN2009070301000661.html
33Nanashi_et_al.:2009/07/04(土) 23:53:46
新型インフル、重症化を懸念=早期治療がカギ−東大医科研教授
7月3日20時8分配信 時事通信

 インフルエンザウイルス研究の第一人者、河岡義裕東大医科学研究所教授
が3日、都内で新型インフルエンザについて講演し、重症化への懸念を示した。
大阪府で見つかったタミフル耐性ウイルスについては「普通に出てくる。ただし
流行しにくい」と述べ、現時点では心配ないとした。

 国内外で感染者が増え続けており、同教授は「もはや数をリポートする意義は
ゼロ。それくらいウイルスは広がっている」と指摘。重症度が「季節性インフルエ
ンザと変わらないというのは誤解」とし、季節性のウイルスが鼻やのどでしか増え
ないのに対し、新型は肺でも増殖するとの実験結果を示した。

 国内で重症者や死者が出ていないことについて「決定的に違うのは抗ウイルス
薬による治療体制が確立されていること」と同教授。早期治療が重症化を防ぐ
大きな要因であるとし、冬に大流行した場合の医療体制に懸念を示した。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090703-00000208-jij-soci