文化勲章(笑)
【「スペイン・インフルエンザ」から何を学ぶか】
(速水融−はやみ・あきら/慶應義塾大学名誉教授)
http://www.amazon.co.jp/dp/4894345021 >ウイルスは、遺伝子が不安定なRNAなので、変異しやすい。変異によってウイルスは、
ヒトの細胞のにとりつくようになる。そうすると、インフルエンザはヒトからヒトへ感染し、
大流行が起こる。すでに、鳥インフルエンザ・ウイルスの持つタンパクが、かなりの程度
ヒトにとりつきやすいように変異したという情報もある。
>そもそもインフルエンザ・ウイルスの表面には、H突起とN突起があって、その組み合わ
せは144種類にもなる。鳥類は、これらのウイルスのすべてを持っているといわれている。
しかも、鳥によっては、たとえばカモやアヒルは、ウイルスを消化器に持つので、その生命
には異常がない。ただ、その排泄物のなかでウイルスがしばらくは生きているので、他の
鳥類にうつる。ニワトリは呼吸器に持つので、ウイルスをうつされると死んでしまうし、ヒト
にもうつす。インフルエンザ・ウイルスを持ったニワトリが発見されると、何百万羽もが処分
されるのはヒトへの感染の可能性があるからに他ならない。