東工大 知能システム科学専攻

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69Nanashi_et_al.
 おおー、アリスですよアリス! しかも二作連続ですかー! 素晴らしいです。
魔理沙と違ってアリスは著者絵師様の個人的偶像によって大きくそのコンセプトが
異なってしまうので拝観者お一人お一人にあうあわないがございましょうが、このアリスは私の中でバッチグーです!GJです!
 と、僭越なのは承知の上で私のちょっとした意見に耳を傾けていただいてよろしいでしょうか?
 上のアリスのイラストは、単純に一枚のイラストとして楽しむ分にはほわ〜っとするんですが、
絵画としてみると近景遠景どちらともつかず、果たしてアリスを中心として絵画世界が構成されているのか、
風景画のセンテンスとしてアリス達が配置されているのか、少々悩んでしまうところです。
 個人的意見と申しますか個人的思考と申しますか、前者であれば、俯瞰を少しゆるめてもう少しアップで外の白と屋内の白を強調させ、
その中心にアリス達を据えるという手法が個人的には面白いと思います。後者を選ぶのであれば。
もっとロングに、縦7横3位の宗教画のように縦長ロングのキャンパスに外の白い中にふわりとした温かい空間、
その中心部にそろりと風景の如く佇むアリス達、という案は如何でしょう? 窓の形式を見るに、どうも通気用の窓というよりはホール用
に設置されるような採光用窓に見えるので(全体のラインが円形の窓の蝶番は開閉の際に軋んでしまうのです)、
外の白をどのように扱うかでまた表現の幅が広がって面白いですよね〜。淡い降雪がちらついているのであれば窓からは余り光は差し込まないでしょうから、
完全にキャンパスの中間で白黒が分かれてしまいます。となると些か構図が分断されて寂しいので、
古めかしい薪ストーブなど脇に置いて、かけてあるポッドから吹き出す蒸気で室内の暖かさを強調するのも手です。
逆に雪が止んで冬晴れとなると、放射冷却で外は寒々しています。雪は音を吸収しますので、外は静寂に包まれているでしょう。
なれば、絵画に音と暖かみを持たせるために窓から差し込む斜光などをアリスの横顔に照らしてみては如何でしょう?
 と、素人意見をつらつらと並べてみましたが、お気に召さなければ申し訳ありません。
 上のアリス邸はそんな私の思いを沸々とよみがえらせてくださいましたので、