★北大★人獣共通感染症リサーチセンターB

このエントリーをはてなブックマークに追加
229Nanashi_et_al.
アメリカの新聞って、ワシントンポストとかニューヨークタイムスが有名だけど、
これっていわゆる『地方紙』で、日本で言うと北海道新聞みたいなもの。
日本の読売や朝日みたいな『全国紙』はUSAトゥデイくらいしかなくて、これもいまいち普及していない。

で、問題のワシントンポストの記事が最も焦点を当てたい人物は、ウィスコンシン大教授(東大と兼任)の
Yoshi Kawaokaじゃなくて、研究研究者の「オラが町(州)」ワシントン大学教授、Dr. Michael Katze。
世界で初めて“サル”の遺伝子発現を網羅的に解析するシステム(マイクロアレイ)を確立した免疫学者で、
スペイン風邪ウイルスに感染したサル体内の「強い炎症反応」を解析したのもこのヒト。

「ワシントン州の地元の皆さん、ワシントン大の教授が、共著者として重要な研究を発表しましたよ!」
というのが、記事全体の主旨で、捏造だとか創作だとかはどこにも書かれていない。

ちなみに、記事中にはさらに3人の登場人物が出てくるけど、
NIAIDのDr. Anthony Fauci、Mount SinaiのDr. Peter PaleseおよびDr. Adolfo Garcia-Sastreは、
いずれも世界的に有名なインフルエンザ研究者で、このスペイン風邪の共同研究チームにとっては
ライバル的な存在だけど、彼らの好意的なコメントを載せることで、
この研究成果の世界的な評価を一般読者に示している。