【世界の】東京大学医科学研究所【医科研】A

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135Nanashi_et_al.
2本鎖が免疫強化のかぎ DNAワクチンで大阪大

 病原体の遺伝子断片を使う次世代ワクチンの「DNAワクチン」に、従来考えられていたのと異な
る仕組みで免疫を強化する働きがあることを、大阪大の審良静男教授らのチームがマウス実験で
突き止め、7日付の英科学誌ネイチャーに発表した。

 塩基配列にかかわらずDNAの2本鎖そのものが、病原体を攻撃する白血球を活性化していた。
「安全で効果の高いワクチン開発に役立ちそうだ」としている。

 DNAワクチンは病原体の遺伝子断片を体内で働かせて、攻撃の目印となる抗原を事前につくっ
ておく手法。エイズやインフルエンザ予防などに広く研究されている。

 これまでは特定の配列を持つ1本鎖DNAが受容体にくっつき、免疫が高まると考えられていた。
チームは今回、2本鎖DNAが細胞内に入るとTBK1という物質が働き、白血球を活性化するのを
新たに確認。この免疫作用は1本鎖DNAの場合より強かった。

2008/02/07 06:00 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/200802/CN2008020601000761.html