科学関係ぶっちゃけスレ

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316、根本的な原初のヴィジョン

、、、   鳥瞰とヘルメス・コード  、、、



この本のための調査をしながら、私の心は常にハプグッドの言う「10万年前に遡る可能性の
ある、高度に発達した科学」に立ち返った。彼の言う「高度に発達した科学」とは何を意
味していたのだろうか?まず確実にいえることは、我々の祖先であるクロマニオン人は蒸気機関
や電灯は持っていなかったということだ。

あるいは、ハプグッドは全然別のことを述べているのか?確かにストーンヘンジやティアワナコは、現代
のテクノロジーとはまったく異なるものの、高度な科学の存在を示している。

キース・クリッチロウの「静止した時間」には、バビロニアの数学に関する驚くべき事実が記されてい
る。それはピュタゴラスの3角形の辺に関する計算だ――驚くべき事実というのは、バビロニア人
は極めて原始的な記数法しか持たなかったにもかかわらず、18541のような大きな数の自
乗を苦もなく求めているところだ。その答は3億4300万以上になる。だがどうみても彼ら
は、直角3角形の斜辺を求める程度の簡単な算術すら持っていなかったのだ。

クリッチロウによれば、古代人は何らかの「これらの数の間に存在する一般的関係を直ちに認識
する能力」を持っていたらしい。言い換えれば、あなたや私が2×2を見て直ちに4だと分
かるのと同様、彼らは瞬間的にその答が分かったというのだ。
317:2008/10/08(水) 20:58:35
馬鹿げた話に聞こえる――だが、ベンジャミン・ブライズという5歳児は、ほんの30秒ほどの間
に、彼がこれまで生きた秒数をうるう年まで含めて計算してしまったのだ。

イギリスの天才自閉症児ダニエル・タメットは、この謎を解く答を提供してくれている。彼は、たと
えば377×795というような計算を瞬時に行うことが出来るのだが、その際、数を形
や色、質感として「見る」ことができるという。

「3つの数字を掛け合わせるときは、2つの形が見える。そのイメージは形を変え、進化して
いって、第三の形が現れる」。言い換えれば、その作業は彼の右脳、つまり形や空間を扱う
側で行われている。タメットの能力が開花したのは、3歳のときに癲癇にかかって以来だ。これ
によって彼の脳の左半球は損傷を受け、支配権が右脳に移ったのだ。このことはまた、第
一章で提示した謎に対するこたえともなる――ロバート・グレイウズが学校のローラの上に座ってい
て、突然「すべてを知った」ときに、彼は何を「見ていた」のか?

彼曰く、それは「直観力に対する突然の子供じみた覚知。通常の思考プロセスをすべて省略し、
問題から直接答と飛ぶ超論理」だった。

彼は、その直感のひらめき、右脳の知覚を「鳥瞰」と表現している。そしてこの「鳥」が
見ているものとは、人間の存在の抱えるあらゆる複雑さと矛盾が突如として溶け合い、単
純な全体性のヴィジョンとなったものだ。グルジェフ弟子であるウスペンスキーは――恐らく一酸化2
窒素の吸引で――このような体験をした。それは彼の著書「宇宙の新モデル」(1931)
の「実権神秘学」と題された章に出てくる。曰く、「すべてが一つとなり、すべてが別の何
かによって説明され、そして別の何かを説明した。そこで接するようになる新たな世界に
は、部分が存在しない。ゆえに、まずある部分を記述し、次に別の部分に移る、というこ
とは不可能である、、、、」。だからグレイウズは、それを書きとめようとして途方に暮れること
になる。彼は「最初の点」を探そうとしたのだが、そんなものは何処にもないのだ。だが
あくまでそれを求め続けた結果、彼は一撃の下に地上に叩き落され、ヴィジョンは消滅するこ
ととなった。
318Nanashi_et_al.:2008/10/15(水) 20:59:21
つまり、ベンジャミン・プライズやニネヴェ定数の創造者たちは、この鳥瞰に自在にアクセスすることが
できたが、現代人は地上に落ちた後のグレイウズと同じ立場だということだ。今やすべてはバ
ラバラに分解している。

ところで「アトランティスからスフィンクスへ」で、私は、何年も北アメリカ先住民の研究をしている人類学
者エドワード・ホールの話を聞いた。彼の学生の一人が校庭で遊ぶ子供たちをフィルムに収めたのだ
が、このフィルムを何度も見ているうちに、学生たちはそこに内在するビートを感じ始めた。さ
らに、あるロックファンがこのフィルムを見て、自分のコレクションから一つのテープを取り出し、フィル
ムと一緒に再生した。子供たちはまるで振り付けでもしたかのように、ロックに合わせて踊っ
ているように見えた。彼らは明らかに自分でも気づかない内在リズムの乗って踊っていた
のだ。そこでホールは、自著の表題を「生命のダンス」(1983)とした。

また、シュワレール・ド・リュビックの「神聖科学」(1961)によれば、「生きとし生けるものは
すべて、自らの宇宙にあるすべてのエネルギーのすべてのリズムと調和に接触している」。

「アトランティスからスフィンクスへ」では、マイケル・ヘイズの「無限の調和」(1994)という本も取り
上げた。その中で彼は音楽とDNAコードとの繋がりについて語っている。その時点では、私
もマイケル・ヘイズも、それと同じことを考えた人物がすでに存在していたということを知らな
かった。例えば1976年に、ユング学者のマルティン・ションブルガー博士は、マリー=ルイゼ・フォン・フランツ博
士からインスパイアされた「易と遺伝子コード」(1979)という本の中でそれを語っているし、
また太極拳の専門家であるグラハム・ホーウッドも「太極拳と生命のコード」(2002)でそれを
論じていたのだ。
319:2008/10/19(日) 20:06:36

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320:2008/10/20(月) 20:40:06
ヘイズはレスター大学で遺伝子コードに関する授業に出た。そこで4つの塩基成分(ACGT)が
構成するトリプレット(3つ組)はRNAコドンと呼ばれ、その数は64であることを知った
(コドンはRNA上の遺伝番号の単位で、三個一組の塩基配列(トリプレット)になっている。
これは64種類あり、うち61通りが20種のアミノ酸を規定する残りの3通りはアミノ酸配列の終了を規定するコードになっている。)


そこで彼はただちに「易経」を思い起こした。易では、6本の「コウ」から構成される64種
類の「大成卦(ヘキサグラムズ)」というものがある。各大成卦は、連続もしくは分裂した3本
の「コウ」で構成される「小成卦」が二つ組み合わさったものだ。
(易の卦は、連続したコウ=陽と分裂したコウ=陰の組み合わせになっている。まず陰陽二本のの組み合わせ
から四象が生まれ、さらに3本のコウを組み合わせて8卦すなわち小成卦が生じ、そこから64の大成卦が生じる。)

さて、RNAの各トリプレットは、DNA分子の中のもう一つのトリプレットと結びついている。つ
まDNA分子の2重螺旋は、ちょうど易と同じく64の6つ組(ヘキサグラムズ)から出来てい
る。もしかしたら、易の生みの親とされる伏キは、性目の符号に関して何らかの根源的な
洞察を得ていたのではないか、と彼は考えた。

もしそうなら、DNAには8つの3つ組(トライグラムズ)があるはずだ。はたして実際にその
通りであることを知ったヘイズは、自分がなにか重要な事実に行き当たったのではないかと
考えた。
321:2008/10/20(月) 21:13:02
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%BA%E4%BC%9D%E5%AD%90  遺伝子
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%AA%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%9C%E6%A0%B8%E9%85%B8DNA
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%9C%E6%A0%B8%E9%85%B8RNA
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A1%A9%E5%9F%BA%E9%85%8D%E5%88%97塩基配列
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%89%E3%83%B3コドン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%93%E7%B5%8C易教

さらに興味深いことに、たんぱく質の合成に必要なアミノ酸は20種類であり、さらにそこ
に「始め」と「終わり」を示す暗号化された命令がある――つまり全部で22だ。彼は、
ピュタゴラス派が22を聖数と見なしていたことを思い出した。なぜならそれは3オクターヴに相
当するからだ(1オクターヴには7つの音階がある、ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シだ。最後にドが加
わり、これはひとつのオクダーヴの簡潔と次のオクターヴの開始を示す)。そして明らかに3つの
オクターヴとは神秘数3に通低する。

ピュタゴラスはいうまでもなく「数秘術」の元祖だ。

古代エジプト人は、彼らの知識を暗号化するのに巨大な長さを用いた――すでに見たよう
に、大ピラミッドの高さと基部は、地球の大きさを暗号化している。マイケル・ヘイズによれば、王
の間の控えの間にある花崗岩のレリーフは、その面積が控えの間の床の長さを直径とする円の
面積に等しい。さらにこの長さにπをかけると、その答は正確に一年の長さ――365・2412
ピラミッド・インチとなる。このような設計は明らかに、数には大宇宙の構造が暗号化されてい
るという古代エジプト人の信仰に由来している。
322:2008/10/25(土) 21:48:39
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%B4オクターヴ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%82%B4%E3%83%A9%E3%82%B9ピュタゴラス

ヘイズは、さらに世界の様々な大宗教に研究を進めた――彼はイランに住んでいた頃にイスラムに興
味を持つようになった。そして彼は、いくつもの大宗教の中で、3、7、22といった数
が重要な役割を果たしているのを知って驚愕した。円周率πは22÷7だ。彼の「無限の
調和」には、頻繁に登場する3、7、22の例がいくつも挙げられている。ヘイズはこれら、
及び他の数字を「ヘルメス・コード」と名づけた。彼によればヘルメスコードは進化のコードである――
つまり生命と、より高度な進化レヴェルに上昇しようとする運動と関係しているのだ。世界中
のシャーマンは音楽によって精霊と交感できることを認めている、とジェレミー・ナーバイは述べたが、
その言葉には見かけよりも遥かに深い意味が潜んでいる。

ユングによれば、易が機能するのは彼の言う「意味のある偶然」による。ナーバイと同様、ユング
もまた、我々の住むこの宇宙とは19世紀の科学が措定した機械的な宇宙でなく、「知性の
ある宇宙」であることを認めている。真剣な意図を持って3つのコインを投げるという行為に
よって、易に――あるいは、その背後にある意義深い原理に――問いかけるとき、それは
64の大成卦の中から適切な解答を選んでくれている(リヒャルト・ヴィルヘルムによる1951年の独
訳版「易経」への序文の中で、彼はすでに30年以上も易に頼ってきたことを告白している)。

これらすべてが、ハプグッドのいうはるか太古の「高度科学」の問題に関する洞察を提供し
てくれている。もしもハプグッドがナーバイの本を読んでいたら、8万種の植物の効能に関する
キリシャリ族の洞察は高度な知識と認定しうることに同意していただろう。また、1年の長さ―
―小数点以下4位に至るまで――4角い花崗岩のレリーフに暗号化していた古代エジプト人の能
力に関してもだ。