・「生命の誕生や進化の背景には知的な計画があった」という「Intelligent Design
(知的計画=ID)」説を学校で教えようという主張が、米国で頭をもたげている。米国
では、旧約聖書の創世記に基づき、天地と人類は神がつくったとするキリスト教右派が
勢力を保つ。そうした宗教右派の「進化論を学校で教えるな」という主張とは表向き
一線を画しているのがID推進派の特徴だ。
米ペンシルベニア州ドーバーで日本の教育委員会にあたる学校区の公選委員の予備
選挙があり、争点はIDの扱いをどうするかになった。なぜ生命は誕生したのか、生物が
いかにしていまの形を得たかは、進化論だけでは説明しきれず、そこに知的な計画が
働いているというのがIDの主張だ。「神がつくった」とは言わない。
米国では州や学校区に教育内容を決める権限がゆだねられ、委員の構成で教育内容
が左右される。ドーバーの学校区は昨年、高校の科学でIDに触れられるようになった。
今のところ全米唯一とされる。
IDネットの共同代表は「進化は事実だとしても、推し進める何らかの仕組みがある
はず。それがIDだ。特に地球誕生や生命誕生は、進化論では説明できず、現在の
自然界を見ても、知的な計画の存在を多くの科学者が認めている」と言う。進化論を
教えるな、とは主張しない。
これに対し、進化論教育の維持を訴える「全米科学教育センター」代表は「憲法の
政教分離原則によって公立学校で天地創造説を教えられないため、宗教色を薄めた
IDを持ち出しただけ。科学で説明できない『穴』があると、それを『神』で説明しようと
する、天地創造説を唱える人たちの手段だ」と話す。
CBSテレビが昨年11月に行った世論調査によると、米国人の55%は、神が人間を
つくったと信じ、27%は進化の過程に神が関与したとし、全く神がかかわっていないと
する人は13%にとどまった。 (一部略)
http://www.asahi.com/international/update/0607/013.html?t ※前スレ:
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1118300178/