温暖化

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339Nanashi_et_al.
雑感504-2010.1.25「ヒマラヤ氷河 2035年消失は2350年消失の間違い?−IPCCが報告書を訂正−」
http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/zak501_505.html#zakkan504

IPCCは、専門家によるpeer reviewが行われた論文を基礎にしているというが、peer reviewは相当ないが
しろにされているようだ。参考にされる論文には、相当バイアスがかかっているという印象を強くする。

peer reviewされた論文ではなかったことは、これまでIPCCが言ってきたことと違うではないかと思うが、
他方、私には、専門家によってpeer reviewされた論文で、こういう数字が認められたということでなかった
ことが救いのような気もする。

最近の学会や雑誌には、温暖化に関して、まじめに問題にしようという雰囲気は全く感じられない。流れに
乗ることに、汲々としている人が多いように見える。こういういい加減な数字が、学会誌に載る恐れもないと
は言えないと思うからである。


これまで長く、環境問題の研究を続けてきた研究者仲間が集まると、必ず温暖化が話題になる。IPCCの
結論などに否定的ではないし、ほとんどが何らかの温暖化対策の研究をしている。しかし、「温暖化研究の
中心からはずれていて良かった」という話しになる。

勿論、温暖化研究をしていれば、莫大な研究費が流れてくるだろう。脚光を浴びることも多かろう。でも、
怖いほど政治的だ。委員会とか会合に呼ばれて、温暖化のことや、対策の効果について答えなければなら
ない、それが相当無理な答えになっているらしい。

基本は科学。不確実性が大きいから、推定や予測に頼らなくてはならないが、それでもやはり根本は科学。
自然現象。少し、気長に構えれば明らかになる。ここが救いである。もう少し、落ち着いたらどうか。

それと、愚直で古い言葉だが、少数意見の尊重。反対意見を述べる人を組織的に追い出したりしてはいけ
ない、学会の役員を乗っ取るというような発想はやめてほしい。

かつて、水俣病や自動車公害を告発する学者を、大学でつるし上げ、追い出し、学会誌に出される論文を
すべて掲載不可とした、それと同じようなことをしていないか。