139 :
Nanashi_et_al.:
>>138 なぜ各方面で、この類の「受益者負担だけは重く、人材は使い捨て、政官財学のトップ
層は傷つかない」政策がまかり通るのか・・・。
いろいろ考えると、80年代に日本に輸入された新保守(新自由)主義的思想「小さな
政府」「官から民へ」にたどり付く。日本の行政改革(構造改革)は、この思想がベース。
あの頃から、「小さな政府・自己責任なので、受益者負担は大きくて構わない」「官から民へ、
民活は善、民間を保護・育成する(という名目で露骨なお金儲けを保護する)のは良いこと」
という風潮が政界・官界に拡大したように感じる。
つまり各所で、下からはいくら絞ってもいい、と言わんばかりのことが公然と行われるようになった。
140 :
Nanashi_et_al.:04/12/31 07:08:14
例えば、自分が「本格的にこいつらは腐ってる」と感じたのは、経済産業省と塾業界が仲がいい事実、
国立大独法化について、文科官僚のあの寺脇氏が証言しているのに気づいたとき。
ttp://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2002/01254/contents/732.htm >早くは、八七年ころから「生涯学習」の理念を産業政策に援用して塾業界の育成を図ったりしていまし
>たが、だんだんと学校教育本体へも目を向けてきました。大学で、経済産業発展の要請に沿った教育研
>究を、経産省主導で進めたい。その目的のために、国立大学の独立行政法人化の方向を、外部から促
>進してきました。
官僚たちには、塾業界を「育成」したり(はっきり言えば、ゆとり教育や学力低下論で現場が揺
れるほど業界は儲かるし、また逆に言えば、少子化で望みのない業界を、政策をもてあそぶことで官界が食
い物にしている節さえある)、独法化して「経済産業発展の要請に沿った教育研究」を行うことで、
保護者・学生・院生の負担が重くなる現実への配慮は何もない。
いまいましげに経産省の横槍を告発する文科の寺脇氏にせよ、過激なまでの行政改革
信者に過ぎない、という点では、他の官僚たちと何ら変わりはない。
141 :
Nanashi_et_al.:04/12/31 07:19:58
現在の各省の官僚たちに、自分たちの政策で不利益を蒙る立場の人間をどう守るか、という視点は薄い。
そこにはただ、規制緩和・小さな政府で世の中は善くなる、という狂信だけがある。
(文科と寺脇氏の「異常性」とは、まさにこうした点に尽きるのだが、世間は学力低下に
ばかり目を奪われ、まったく正体を見抜くことができなかった)
重点化にせよ独法化にせよゆとり教育にせよ、こういう連中が作っている、誰の利益にもならない政策だよ。
さらにタチの悪いことに、マスコミも民主党も市民派も、何の歯止めにもなっていない。
むしろ、批判しているつもりで、かえって煽っている場合すらあるのだ・・・。
(例えば学力低下論が流行ると塾通いが増えたが、これも完全に官僚の掌の上で踊らされたに過ぎない。茶番)
学界の良心も何の頼りにもならない。割とリベラルで「いい」先生たちですら、仕事とはいえ、重点化された
院や、新設のローで教鞭を執っているわけで、大勢には逆らえないのか、とゾッとする。
往年ならこうした場合、研究科新設・出講を拒否する教官、拒否させる運動があり、それが闘争の火種に
なったのかもしれないが、いまや寡聞にしてそうした話も聞かない。
大学はすでに経営に負け、若干の良心のある人間も生活に負けている(万一、大学を辞したら、
家のローンも払えない、自分の子どもの学費も出せない) こうしたバカバカしい状況だね・・・。