レンタルビデオのゲオが食品酸化を防ぐ処理液を開発
ソース
http://www.geonet.co.jp/pdf/20020402a.pdf バイオウォーター(抗酸化作用のある食肉処理液)の研究成果報告についてのお知らせ
当社は、平成14年3月30日に「日本畜産学会」におきまして「抗酸化作用のある食肉処理液」の
研究成果を報告いたました。
(株式会社ニチレイ、東山内科、藤田保健衛生大学、愛知医科大学と共同発表)
当社代表取締役社長の遠藤結城が食肉業界の出身であることから、従前より食品に関連する新規
事業の研究を続けており、具体的にはバイオの研究室を社長直属で設置し、大学との共同研究の形で
開発を進めてまいりました。今回下記のように成果を発表いたしましたが、当社としては今後、事業の
柱として成長することを期待しております。食肉の年間の国内流通量は鶏肉180 万トン、豚肉220万トン、
牛肉150 万トンであり、それらすべてが潜在市場と考えております。
今回発表した「抗酸化作用のある食肉処理液」(商品名:バイオウォーター)は、古くから食品として
使用されている材料(糖類と食塩と水)のみから構成されており安全性は高く、効果としては抗酸化
作用があり、鮮度を維持することができます。具体的には腐敗を押さえる、変色を抑える、獣臭を
抑えることができるなどの効果の他、食感や味も維持することが判っております。
株式会社ニチレイは「おいしさを科学する」をテーマに昨年より「安全でおいしい食肉素材の供給」を
目指しており、今回の成果を機に、イノシン酸など従来旨み源と言われているアミノ酸や臭い物質を
保存時間の経過ごとに愛知医科大で計測検討し、「科学的にもおいしさの保持された安全な食肉の
供給」を目指しております。現在は鶏肉の酸化防止に関しての実用化を当社と共同で進めており、
今後国内外の生産拠点への展開を検討しております。
愛知医科大 生化学研究室(吉野昌孝教授)では、引続き本商品の応用範囲に関して研究すると
ともに、食肉の最も大きな変質の原因と言われている「酸化」を抑えることで、臭いや味がどれだけ
変化してくるかを科学的に分析します。
また、バイオウォーターは「老人性の脂質酸化臭の改善」や「腎臓透析患者の褐変皮膚の正常化」
などでも効果があり医薬部外品としての商品化も検討しております。
この他、皮膚にも効果が期待できることから、化粧品としての試験販売を開始する予定であります。