「文系でもこれくらいは読んどけ、ゴルァ! 」
http://ebi.2ch.net/test/read.cgi/rikei/1000446120/ に出てきた書名のまとめ。たぶんミスもある。
コメントは某サイト及び上記スレドを参照したもの。
●朝永振一郎 トモナガ=シンイチロウ 1906-1979
『物理学とは何だろうか (上/下)』
岩波書店(岩波新書黄版85/86) 1979.5/1979.11
物理学とは何であるのか? 歴史をふまえて、ノーベル賞受賞者でもあり、
語りの名人として知られる朝永先生が、
ゆっくりとわかりやすく話し掛けるように書いています。
物理学が自然を如何にして少しずつ理解していったかを、
その温かみのある言葉を通して読んでいると、
静かな感動さえ沸き起こるようです。
上巻の後半は大学での熱力学の講義の副読本としてもお勧めします(現にしております)。
2チャンネラのレヴュ:古いけど、今でも一読の価値ありかと。
2チャンネラのレヴュ:そんなに読みやすくなかったような。
●マイケル=ファラデイ Michael Faraday 1791-1867
『ロウソクの科学 (The Chemical History of a Candle)』
岩波書店(岩波文庫青909-1) 1956.1,角川書店(角川文庫) 1962.10
たった一本のロウソクをめぐりながら、ファラデーはその種類、製法、燃焼、
生成物質を語ることによって、自然との深い交りを伝えようとする。
少年少女を愛する彼が、慈父の愛をもって語った講演記録。
2チャンネラのレヴュ:とても安くて読みやすい。
●アルバート=アインシュタイン Albert Einstein 1879-1955,
レオポルト=インフェルト Leopold Infeld 1898-1968
『物理学はいかに創られたか
初期の観念から相対性理論及び量子論への思想の発展 (上/下)
(The Evolution of Physics)』
岩波書店(岩波新書赤版50/51) 1963.9/1963.10
2チャンネラのレヴュ:朝永振一郎のより読みやすかった。
●遠山啓 トオヤマ=ヒラク 1909-1979
『数学入門 (上/下)』
岩波書店(岩波新書青版363/396) 1959.11/1960.10
今までは、当然のように用いていた掛け算や割り算、分数などが、
この本を読むことによって、その意味からよくわかる。
初心者だけでなく、ある程度、数学を勉強している人、
その他の理系の分野の人にとっても目からうろこが落ちることは間違いない。
2チャンネラのレヴュ:いい。数式適当に飛ばしてもいい。
●ジョージ=ガモフ George Gamow 1904-1968
『不思議宇宙のトムキンス (The New World of Mr Tompkins)』
白揚社 2001.6
アインシュタインをはじめ、
世界中の科学者が絶賛した不朽の名作『不思議の国のトムキンス』の改訂版。
ごく普通の銀行員だった主人公トムキンスが小さな宇宙に閉じ込められたり、
量子力学が支配するジャングルを探検したり、
はたまた陽子となって粒子加速器の中を猛スピードで回らされたりと、
刺激的なストーリーが展開される。
トムキンスと一緒に摩訶不思議な世界を探検しているうちに、
宇宙の運命やブラックホールの謎、反物質、クォークなど、
最新の物理学が学べてしまう楽しい科学読み物だ。
著者のジョージ・ガモフはロシア生まれの科学者で、
量子力学のトンネル効果の発見やガイガー-ヌッタルの法則の発見などで知られている。
また恒星の進化について論じたり、
宇宙がビッグバンに始まったとして元素の理論について論じたりもしている。
こうして科学者として活躍する一方で、ガモフは一般読者向け科学解説にも尽力した。
その一環が本書の原作である『不思議の国のトムキンス』で、
ガモフはこれらの成果をたたえられ、1956年にユネスコ・カリンガ賞を受賞している。
残念ながら彼は68年に交通事故で亡くなってしまうが、
著書だけは不朽の名作として人々の心に残されることとなった。
本書は、いわば科学を愛したガモフの遺産であり、遺志である。
●ピータ=ウィリアム=アトキンス Peter William Atkins 1940-
『新ロウソクの科学 化学変化はどのようにおこるか
(Atoms, Electrons, and Change)』
東京化学同人(SAライブラリー12) 1994.3
一見単純にみえるロウソクをテーマとして取上げ、
ロウソクの燃焼から生命の営みに至るあらゆる事象を支配している、
驚くべき化学反応を明らかにしようと試みる。
●竹内久美子 タケウチ=クミコ 1956-
2チャンネラのレヴュ:たけうタせんせいはやめとけ……
すんごくおもしろいけど、
ネタをネタとわかる人だけ読んでくれ。
ちょっとエッチっぽいから高校以下にもあわないだろうし。
2チャンネラのレヴュ:竹内はだめだろう。
あれは真性ドキュソだ。
●上野千鶴子 ウエノ=チズコ 1948-
2チャンネラのレヴュ:竹内久美子よりはまだまし。
●リチャード=フィリプス=ファインマン Richard Phillips Feynman 1918-1988
『ご冗談でしょう、ファインマンさん
("Surely You're Joking, Mr. Feynman!":
Adventures of a Curious Character)』
岩波書店(岩波現代文庫S5/6) 2000.1/2000.1
20世紀アメリカの独創的物理学者が、
奇想天外な話題に満ちた自らの体験をユーモアたっぷりに語る。
持ち前の探求心と、大のいたずら好きは少年時代から変わらぬまま。
大学時代や戦時下の研究所生活でも、周囲はいつもファインマンさんにしてやられる。
愉快なエピソードのなかに、科学への真摯な情熱を伝える好読物。
2チャンネラのレヴュ:おもろいけど役にはあまりたたなそう。
●トランスナショナルカレッジオブレックス(編)
『量子力学の冒険』
言語交流研究所ヒッポファミリークラブ 1991.8
2チャンネラのレヴュ:おもろいけど役にはあまりたたなそう。
●スティーヴン=ジェイ=グールド Stephen Jay Gould 1941-
『パンダの親指 進化論再考 (上/下) (The Panda's Thumb)』
早川書房(ハヤカワ文庫NF206/207) 1996.8/1996.8
(上)パンダはなぜ手に6本の指を持っているのか、
ある種のダニの雄はどうして生まれる前に死んでしまうのか、
ミッキーマウスが可愛くて悪役のモーティマーが憎たらしいのはなぜか、
ピルトダウン事件の真相は?――
このような謎の解明に、現代進化生物学の旗手グールドは挑戦する。
才気溢れる着想と楽しい話題、ときには辛辣だがユーモアに富んだ語り口で、
科学と人間の関係をじっくり考えさせてくれるエッセイシリーズ第2作。
(下)かつて生物は、少しずつ着実に進化すると考えられてきた。
これに対してグールドは、進化は突然起こると主張する。
いきなり完全に変化したかたちで出現するというのだ。
このような“断続平衡説”をはじめとして、自然界をしなやかな知性で見直すことにより、
新たなメッセージをつぎつぎに見いだしていく。
生物の形態や行動をつぶさに観察して、
背後にひそむ生物進化の本質にするどく迫るグールドの代表作。全米図書賞受賞。
2チャンネラのレヴュ:生物学が充実してていいね。
●セシル=アダムズ Cecil Adams
『こんなこと、だれに聞いたらいいの? 日常生活を笑わすQ&A大全 疑心暗鬼の巻』
早川書房(ハヤカワ文庫NF252) 2001.5
スーツのベストの一番下のボタンってなぜ留めないの?
でもこんなこと、疑問に思っても調べようもないし、と放っておいたあなた。
あるいは長い旅行を控え、ふと貞操帯の使い方が知りたくなった夫のあなた。
本書は皆さんのためのものです。
博覧強記のセシル・アダムズにかかれば、森羅万象・故事来歴、
深遠な科学からエッチな豆知識まで、わからないことはありません!
……雑学Q&A本の最終兵器第1弾、満を持して登場。
2チャンネラのレヴュ:いい。
●セシル=アダムズ Cecil Adams
『こんなこと、だれに聞いたらいいの?
興味本位で何が悪い的雑学Q&A大全 快答乱麻の巻』
早川書房(ハヤカワ文庫NF255) 2001.8
博覧強記をもって鳴るコラムニスト、セシル・アダムズ先生は、
今日も読者からの質問をさばくのに忙しい。
「ハトは歩きながらなぜ首を振るの?」「マンホールはなぜ丸い?」
「鼻くそをほじりすぎると体に害がありますか?」等等、専門家泣かせ、というか、
どこに専門家がいるのかもわからない日常の疑問を次から次へと小気味よく一刀両断。
雑談ネタの宝庫であり、どこから読んでも楽しい雑学Q&A集第2弾。
2チャンネラのレヴュ:いい。
●セシル=アダムズ Cecil Adams
『恥ずかしいけど、やっぱり聞きたい 禁断の領域に踏みこむ雑学Q&A大全』
早川書房(ハヤカワ文庫NF262) 2002.1
2チャンネラのレヴュ:いい。
●リチャード=ドーキンス Richard Dawkins 1941-
『利己的な遺伝子 (The Selfish Gene)』
紀伊国屋書店(科学選書9) 1991.2
本書は、動物や人間社会でみられる親子の対立と保護、兄弟の闘い、雄と雌の闘い、
攻撃やなわばり行動などの社会行動がなぜ進化したかを説き明かしたものである。
著者は、この謎解きに当り、視点を個体から遺伝子に移し、
自らのコピーを増やそうとする遺伝子の利己性から、説明を試みる。
大胆かつ繊細な筆運びで、ここに利己的遺伝子の理論は完成した。
2チャンネラのレヴュ:竹内久美子を読まずに素直にこれを読めばイイ。
●サイモン=シン Simon Singh 1967-
『フェルマーの最終定理 ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで
(Fermat's Last Theorem: the Story of a Riddle
that Confounded the World's Greatest Minds for 358 Years)』
新潮社 2000.1
17世紀の数学者が残した謎の一文。
それは後に数学界最大の難問と言われ、世紀を超えて多くの天才たちを夢中にさせた。
少年時代にこの定理にとりつかれたワイルズ教授が、
ついに難問を解き明かすまでを描いた迫真のドキュメンタリー。
2チャンネラのレヴュ:通俗過ぎるかもしれないけど。
●本川達雄 モトカワ=タツオ 1948-
『ゾウの時間 ネズミの時間』
中央公論社(中公新書1087) 1992.8
動物のサイズが違うと機敏さが違い、寿命が違い、総じて時間の流れる速さが違ってくる。
行動圏も生息密度も、サイズと一定の関係がある。
ところが一生の間に心臓が打つ総数や体重あたりの総エネルギー使用量は、
サイズによらず同じなのである。
本書はサイズからの発想によって動物のデザインを発見し、
その動物のよって立つ論理を人間に理解可能なものにする新しい生物学入門書であり、
かつ人類の将来に貴重なヒントを提供する。
●トランスナショナルカレッジオブレックス(編)
『フーリエの冒険』
言語交流研究所ヒッポファミリークラブ 1988.7
2チャンネラのレヴュ:ここから画像、動画圧縮に使うDCTの話までいけると面白いと思う。
●マト=リドレ Matt Ridley 1958-
『ゲノムが語る23の物語
(Genome: The Autobiography of a Species in 23 Chapters)』
紀伊国屋書店 2000.12
人間のDNA情報のすべて、ヒトゲノムの解読が完了した。
ゲノムの解読は、人類の種としての40億年の歴史の足跡に光を当てるのみならず、
ギリシャ以来の人間の知識すべてに対し革命をもたらすはずだ。
「人間とは何か」という究極の問いに真っ正面から証拠を突きつける、
ゲノム解読結果を、人がもつ23対の染色体にあわせて、
23のスリリングなストーリーとしてまとめあげた、話題の書。
●後藤尚久 ゴトウ=ナオヒサ 1935-
『電磁波とはなにか 見えない波を見るために』
講談社(ブルーバックスB-563) 1984.3
素朴な疑問に答えるために!
電波はどのようにして放射され、光と同じ速さで進むか?
はなやかな電波時代に生活しその恩恵をこうむりながら、
この基本的な問いかけにやさしく答えるのはむずかしい。
それは電磁波のなかで光以外の電波やX線が人間の目に見えないため、
われわれの感性に直接、訴えることが少ないからである。
しかし、電磁波を電気力線と磁力線の波ととらえれば、
見えない電磁波を“見る”ことができるにちがいない。
本書は、やさしそうでむずかしいこの問題にあえて取組んだひとつの試みである。
2チャンネラのレヴュ:私立文系には多少敷居が高いかも知れんが、しっかり読めば、
少なくとも電磁波に対する誤解は解けるはずだ。
●立花隆 タチバナ=タカシ 1940-
2チャンネラのレヴュ:立花隆氏の本は先端サイエンスについて文系の人間にも、
わかり易く解説してあります。
理系の人間の書いた解説書本は文系には理解しにくいものが多いと思います。
●ジャン=ピエール=シャンジュー Jean-Pierre Changeux 1936-
『ニューロン人間 (L'homme Neuronal)』
みすず書房 1989.4
●と学会
2チャンネラのレヴュ:もっと疑似科学の類に疑いの目を向ける人が増えればと思うんですが。
●ドゥニ=ゲージ Denis Guedj
『数の歴史』
創元社(「知の再発見」双書74) 1998.4
宇宙で最も普遍的な知と思われる数について、その歴史を丁寧に解き明かす。
0の発見、負の数の使用、無限の考え方など、美しい絵や写真を豊富に掲載し、
数と人々との関わりに迫る。
2チャンネラのレヴュ:理系でも一度読んだ方が良いよ。
●柳谷晃 ヤナギヤ=アキラ 1953-
『そこが知りたい! 数学の不思議』
かんき出版 2001.7
音楽を楽しめれば、世界が広がります。
歌舞伎が好きでも世界が広がります。
ディスコで踊れれば楽しいでしょう。
そういうことの一つに、ほんの端のほうに数学があってもいいはずです。
自分の世界が広がる、それで十分楽しいはずです。
それが人間が作ってきた文化です。
もう一度、数学をやってみませんか。
いえ、眺めてみませんか。
点数とは関係なく、最初からゲームだと思って。
数学にあなたが見ていなかった別の面が現れるはずです。
2チャンネラのレヴュ:「数学って必要なの?」って言う奴に読んでほしい。
●ジョン=ホーガン John Horgan 1955-
『科学の終焉(おわり) (The End of Science)』
徳間書店(徳間文庫) 2000.10
もはや科学には、発見すべき偉大なテーマは何も残されていない!
世界中でセンセーションを巻き起こした科学ジャーナリスト、ジョン・ホーガンの出世作。
現代を代表する科学者たちの隠された本音を巧みなインタビューで引き出した本書は、
世界12ヵ国語に翻訳され、日本でも朝日、毎日、
日経各紙が書評欄で取り上げるベストセラーに。
ホーガンの舌鋒鋭い筆致は、あなたの「知性」を根底から揺るがす……。
●戸田盛和 トダ=モリカズ 1917-
『マクスウェルの魔 古典物理の世界』
岩波書店(物理読本1) 1997.10
明日もまた日が昇るとどうしていえるのか。
夜はなぜ暗いのか。
日常目にする現象を通して、豊かで複雑な自然の謎に迫る。
世界的な理論物理学者である著者が、数式抜きでじっくり語る物理の世界。
2チャンネラのレヴュ:物理化学のさわりがわかる簡単な本だったような気がするが。
●菊地聡 キクチ=サトル 1963-
『超常現象をなぜ信じるのか 思い込みを生む「体験」のあやうさ』
講談社(ブルーバックスB-1229) 1998.9
「自分の目で見たこと」は信じてよいか?
UFO、虫の知らせ、星占い……。
科学的には証明できないことも、実際の体験をとおして信じてしまう。
しかしその「体験」は、本当のできごととは限らない!
超常現象の実在を信じてしまうのは、人の思考システムの本質がかかわっている。
●大槻義彦 オオツキ=ヨシヒコ 1936-
『超能力ははたしてあるか 科学vs.超能力』
講談社(ブルーバックスB-975) 1993.7
超能力をさぐると、科学の本質まで見えてくる!
「気」、「念力」、「透視」、「念写」、「テレパシー」、「チャネリング」……
この世には実に、さまざまな超能力があるとされているが、
常識を越えた、これら超能力の正体は何だろう?
本当に、科学でも解明できない神秘な力があるのだろうか?
科学のモットーは「実事求是(じつじきゅうぜ)」である。
事実にもとづいて、真実を求めることだ。
その科学の“鏡”に超能力を写してみると、どんな“姿”が見えるのだろう?
本書を読めば、この世に現れた超能力と、
その謎解きをする科学の双方を読者は楽しむことができる!
●コンラート=ツァハリーアス=ローレンツ Konrad Zacharias Lorenz 1903-1989
『ソロモンの指環 動物行動学入門 (The King Solomon's Ring)』
早川書房(ハヤカワ文庫NF222) 1998.3
生後まもないハイイロガンの雌のヒナは、こちらをじっとみつめていた。
私のふと洩らした言葉に挨拶のひと鳴きを返した瞬間から、彼女は人間の私を母親と認め、
よちよち歩きでどこへでもついてくるようになった……
“刷り込み”などの理論で著名なノーベル賞受賞の動物行動学者ローレンツが、
けものや鳥、魚たちの生態をユーモアとシンパシーあふれる筆致で描いた、永遠の名作。
著者による「第2版へのまえがき」初収録。