【部落解放同盟犯罪史】

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40もっこす
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 10 小郡市議会での攻防

 県民集会には地元の小郡市民や教師の姿は少なかった。会場には解同の尖兵よろし
く何人かの同推がカメラ、ビデオをもちこみ、「威嚇撮影」をしていたらしい。そう
いえば私たちは、休日で閉庁の市庁舎の三階から会場全体を撮影する姿を確認してい
る。あとでわかったことだが、小郡市内や三井郡の学校では、集会の直前、教師たち
に「県民集会に参加するな」と内々に脅しがあったらしい。それでも私たちにしてみ
れば予想以上に、教師たちの参加があった。うれしかった。

 その上、参加した教師たちは県下の教師仲間といっしょに集会後、小郡中の教師の
家庭訪問を行い、調査活動と激励にまわったのである。知らない町を地図で住所を確
認して、夜、遅くまで訪問活動に没頭したのである。教育を守る教師としての連帯の
こころがそうさせたのか。本当にすばらしいことだ。教師たちは解同、解放教育、反
動的な福岡県の教育行政にけっして負けてはいない。この行動はなによりの、その確
かな証ではないか。

 真相糾明の第二ラウンドは、12月の小郡市議会定例会議にもちこまれた。

 15日午後、この日、本会議最後の質問者として登壇した共産党の魚住市議は、一
時間三十分のもち時間を小郡中問題一本に絞り込んで執行部の見解をただした。四十
の傍聴席は朝から解同側が傍聴動員をかけてほぼ独占している。傍聴できない私たち
は、議場裏の執行部控え室の入り口を開けてもらい、また、議場の廊下にある換気口
に耳をくっつけて本会議討論を傍聴するしかなかった。

 解同のヤジはさけられない。市民の会は『小郡民報』で、この日の傍聴を市民によ
びかけていたが、午後だったために出遅れた。市民、二十数人は傍聴できなかった。
休憩をはさんで本会議再開。議長が「十六番、魚住清文君」と指名した。

 ・・・今回の小郡中学校の事件は、小郡市民に大きな衝撃を与えています。学校の
なかで穏やかに指導するのが当然であった生徒の発言問題を部落解放同盟が「差別発
言」と断定し、責任が学校にあるといって大掛かりな糾弾を行い、校長先生の自殺と
いう痛ましい悲劇が、その直後におこったからです。・・・

 魚住市議は、淡々とした口調で質問原稿を読みはじめた。傍聴席からヤジはない。

 ・・・今議会で、真相の解明を行いたいので市長、教育長の事実にもとづいた答弁
を要求するものであります。質問の第一は、子どもの発言が差別発言となるかという
問題です。・・・

 同市議は質問の第二として、学校内でなぜ教育的に指導、処理しなかったのかとた
だしたあと、第三として、市と市教委はなぜ確認会に出席したのかと追求。さらに第
四、糾弾会の不当性、第五、真相糾明の自粛要請は行政の開き直りと迫り、最後に、
公園使用取り消しは言論弾圧の憲法違反行為と決めつけ、第一回目の質問をしめくく
り執行部に答弁をもとめた。