【部落解放同盟犯罪史】

このエントリーをはてなブックマークに追加
34もっこす
>>33

 5 言論弾圧にでた行政

 私たちは11月下旬に現地で真相糾明県民集会を開くことにした。現地合同調査団
の5団体に、福岡県労働組合連合会や人権と民主主義を守る小郡市民の会、福岡県歴
史教育者協議会など県下の民主団体が参加して「解同の糾弾と小郡中校長自殺真相糾
明県民集会実行委員会」を結成、主催することにした。

 ところが、である。なんと小郡市と市教委、県教委が公然と言論弾圧にでてきた。
常識では考えられないことがおこったのである。裏で、解同の圧力があったのだろう


 11月6日と9日に、私たち全解連福岡県連と筑後地協に、小郡市長田籠勝彦、同
教育長福田大助の連名で「小郡市における学校教育の確立のための申し入れ」があっ
た。内容は全解連などの「諸活動によって市民や中学校の生徒が動揺し、傷つけあい
暴力事件に発展するなど、落ち着いた学校生活が送れない状況にあり、憂慮している
。これ以上の混乱をさけるために、小郡中学校に係わる諸活動の自粛を求める」もの
であった。自粛の申し入れは「小郡市同和教育研究協議会」(古賀寿男会長)、「同
市中学校長会代表」(井上勘嗣・大原中学校長)「同市小学校長会」(稲田保夫・東
野小学校長)、「小郡中学校PTA会長」(酒井矢吉)「小郡小学校PTA会長」(
寺崎敏文)、「小郡市同和対策事業実施連絡会」(六区長)からも同時にあった。内
容は、私たち全解連にたいする「一切の教宣活動の自粛」で共通していた。

 この申し入れは県連事務所に、小郡市の松尾助役をはじめ、井上・中学校長会代表
、稲田小学校長会代表、寺崎・小学校PTA会長ら、それに県教委の丸林第二指導部
長、同和対策課の県職員らなど約20人前後やってきた。狭い県連事務所にあふれん
ばかりの陣容だった。だが、肝心要の小郡市長、教育長、市同研会長、中学校PTA
会長ら当事者の姿はなかった。申し入れもわずか15分。一見、温厚そうな松尾助役
が代表として「自粛申し入れ」を読み上げた。その手はふるえ、額には脂汁がにじん
でいた。助役の横に座った両校長も目がおびえ、肩が小刻みにふるえている。卑屈で
さえあった。このような社会的地位にある人を解同や同推らは、なぜ、このように卑
屈にさせるのか。私は、その瞬時、助役たちが可哀想に思えてならなかった。

 私たちは、申し入れにたいし「小郡中学校の正常化はもとより望むところだが、希
望に胸をふくらませて今春、同中に着任した校長が自殺に追い込まれることは学校と
しては異常だと思う。真相を解明して、この異常な事態を改善することこそ、教育の
正常化にとって不可欠ではないのですか」と指摘、さらに「うわさが一人歩きをして
いるとか、生徒が動揺しているというが、そのような実態があるのか」とただした。
また「子どもの父親が騒がないでほしいというのに、この要請を無視して、発言を社
会問題にして糾弾した結果、校長が自殺した。自粛し、反省すべきはあげて小郡市側
にあるが、どうか」と追求すると、松尾助役らは「今日は、議論をしに来たのではな
いので」と逃げた。

 私たちへの教宣活動、一切の諸活動の自粛は、「集会、結社及び言論、出版、その
他一切の表現の自由」を保障している日本国憲法第二十一条を否定する暴挙以外のな
にものでもない。行政が憲法に抵触する言論、表現の自由を制限することは、普通で
はない。ところが解同に脅える小郡市と解同を政治的に利用する県教委は、こと同和
問題にことよせて、言論の弾圧にでたのである。ことは民主主義の問題である。ただ
、おかない。

 ところが、このことを知ってか知らずか、あとで解同側の「小郡市の教育と人権を
守る市民会議」(蔵光正彦会長)の出したビラでは「共産党=全解連のウソの記述に
憤慨された福田教育長は、共産党=全解連に直接抗議文を持っていかれますが、共産
党=全解連は受け取らず、福田教育長は内容証明付きで共産党=全解連に郵送される
のです」となるのである。事実をすりかえ、反論されれば、それこそウソがばれるの
に、平気でビラにする神経が私にはわからない。短いセンテンスなのに共産党=全解
連の記述が4回もでている。ただ共産党=全解連と書けば、市民が、また同和地区住
民が信じるとでも思っているのか。この反共主義、アナクロニズムは度し難い。