160のレスは、狭山事件が引き起こされた、つまり石川さんが逮捕されたことの、背景であり、差別事件として考える際の資料です。けつろんてきにいえば、警察の部落差別=デッチ上げ逮捕は偶然ではなく起こるべくして起こったということがいいたいことです。
警察は、部落を犯罪者予備軍と見なしているということがいえるのであり、事件が起こると、起訴や逮捕までいかなくても、任意で取り調べを受けた、犯人扱いされた、という話はいくらでも聞きます。その場合、殺人事件のような重大事件でない限り注目されません。それと、部落民が抗議したり、警察が露骨な差別発言や取り扱いをして糾弾されたりしなければ、差別事件にはなりません。しかし、部落民が警察によって、差別を受けたことにかわりはないと思います。
それから、貧困者層に犯罪者が多いとか、犯罪発生率が高いというのは、警察や行政によって造られたイメージにすぎません。根拠のある話ではないのです。
社会の底辺を構成する人びとに社会の矛盾が集中し、その矛盾の集中の一つが「犯罪者が多い」論です。
犯罪自身が社会矛盾の現れともいえますから、部落や貧困者層が支配者、警察や行政にとってあらかじめ犯罪予備軍とみられる根拠はあります。