誘拐殺人犯が罪も認めず野放しなてますです。

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111はじめ@全国連
 警察の狭山事件についての基本方針は、国家公安委員長という政府中枢、治安政策
の最高責任者の指令によって、大きく方向転換した。
 まず、5月6日、被害者宅のある堀兼地区内にある石田養豚場(石田氏は市内の部
落の出身)からスコップが盗まれたという被害届が出された。5月11日、数回に及
ぶ山狩りを行った地域にもかかわらず、スコップが農民によってなぜか簡単に発見さ
れた。警察はそのスコップが養豚場から盗まれたものだと、持ち主に確かめもせずに
断定した。そして鍬などではなく、なぜかこのスコップが死体を埋めるのに使われた
道具だと、鑑定の結果も出ていないのに断定した。
 このころ、警察は、石田養豚場関係者28人(全員が部落民)とほとんどが狭山市
内の被差別部落民である約120人のリストを作り、容疑者と見立てた捜査を開始し
た。警察は、約200人を動員し、部落の中をシラミつぶしに調べて回った。はじめ
は顔見知りの犯行だといっていた警察が、政府中枢の指令で、部落民を犯人と見立て
た捜査を行ったのだ。
 警察が行ったのは、たばこの吸い殻の回収と、アリバイに関する上申書を書かせる
というものだった。それは、血液型がB型で、当日のアリバイが立証しにくく、筆跡
が一番脅迫状に似ているものを選び出す作業だった。すなわち、一番犯人にしやすい
ものを選ぶ作業にすぎなかった。
 捜査対象を部落民に絞るための証拠や、証言、証人などは何もない。捜査対象とな
った人の共通点は、部落民だということだけだ。これが、通常考えられるような犯罪
捜査といえるのか。とんでもない。これを差別捜査というのだ。