♪ピンポロポン ポロロンピピンンポロン
ダン「きれいなおとだね おぢさんこれ、オルゴールっていうんでしょ」
おぢ「そうさ、こんな小さな箱から出る音だけど、床におくと共鳴しておおきな音がでるんだよ」
ベロ「ふーん ふしぎだね。あっ だんだんメロディーが遅くなっていくよ」
三人が囲んでいたオルゴールはゼンマイが戻りきったらしく、やがて音が出なくなった。
箱の中の鏡の上でクルクル回っていたバレリーナ人形も音にあわせて動くのを止めてしまった。
静寂の中ダンベロが耳を澄ます。
ダン「あっ なんか遠くから、きこえるよ」
ベロ「ほんとだぁ そとからオルゴールのおとがきこえるよぉ」
♪タララチャンチャンタランララン
♪チャララタンチャンタラーーン
だんだん近づいてくるオルゴール音。逢坂市民にはおなじみのメロディーである。
オルゴール音に混じってグオオオオーーーーン ガーーーガリッガリと言う音も混じる。
ダン「なんだろう? ねえベロくん いってみようよ」
ベロ「そうだね、みてみよう いったいおとがどこからでているか、さぐってみよう」
ダンベロとおぢさんは朝の街中に飛び出した。どの家も玄関には
ゴミの入ったビニール袋を出していた。