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【奈良】奈良市　元出納室長らに賠償命令を / 裁判 2008/03/19 20：00
奈良市環境清美部の職員に、規則を超えた手当が支給されていたとして、市民が藤原昭市長による賠償命令などを求めていた裁判で、奈良地裁は、きょう原告の訴えの一部を認め、当時の出納室長ら2人の賠償責任を認定する判決を言い渡しました。
この裁判は、奈良市環境清美部でごみの収集を担当していた職員に、根拠のない違法な手当てが支給されていたとして、監査請求期間の5カ月間の手当て3000万円あまりの返還を求めて一昨年、市民が起こしたものです。
きょうの裁判で、坂倉充信裁判長は、藤原市長が収入役の職務代理者だった当時の出納室長と、手当ての支出を決定していた当時の人事課長の2人に対して、それぞれ531万円あまりの賠償命令を行うことを求める判決を言い渡しました。
判決を受けて、奈良市では福井重忠副市長らが会見を開きました。

判決では、前市長や元市長の賠償責任は認められませんでしたが、現場の実務責任者2人の賠償責任が認められており、福井副市長は、「奈良市の主張が認められず、非常に遺憾に思う。
判決内容を検討して、今後の対応を考えたい」と話しました。
奈良市では2年前に特殊勤務手当の規則が改正されていますが、現在も、環境清美部の業務の見直しが進められており、新しい収集作業の業務体系が決まってから、あらためて今後の手当てのあり方を考えたいとしています。
なお裁判を起こした原告の市民らは、手当ての支給規則自体が違法とされながら、誰も賠償責任を負わなかったそのほかの1000万円あまりについても上級審で是非を問いたいとして、控訴する意向を示しています。
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