当選おめ!
後の知事であるsage
橋之下青年のムラ、朝日町も明日香町のように独特の雰囲気を持った地区であった。
しかし大きな違いが一つあった。見上げれば日本が世界に誇る『夢の超特急』の
ネオ逢坂駅が日の光を反射してキラキラと輝いていた。
橋乃「見てみ。コレが世界に誇るネオ幹線や。ボロボロのムラの真ん中に突然ぴかぴかの駅が
出来てびっくりや。でも駅の入り口は反対側でワシらのムラには細い階段が
1本おろされてるだけや。もっともこんな汚いムラを玄関口にしてもしゃーないけどな」
金一「はぁはぁ ゴールに着いたのね。ここってボクが降りた駅の表玄関とムードが全然ちがうのね」
見上げると高架の上を青いラインのネオ幹線車両が、滑るようにホームに入るのが見えた。
銀ピカの駅舎、在来線の赤茶けたバラス石。さびたトタンのバラックに濁ったドブ溝。
視線を上から下へ移すだけで富から貧へ一気に眺められるパノラマが広がる。
金一「あー疲れたぁ 楽しかったよダンちゃんベロ君。表口でロケスタッフが待っるから、
ボクはここでお別れね。次に会う時はテレビの中のボクだよ。途中バスに乗ったから
ばんざーいナシよっ」
ダン「金ちゃーん、楽しかったよ。またテレビでがんばってねー」
ネオ逢坂駅東口の申し訳程度の階段入り口に金ちゃん走りで消える金一。
橋乃「ヤッパリBigになろうとおもたら、有名になるか思いっきり勉強して政治家になるしかないなぁ。
いつかは逢坂府で一番エライ人間になってこのムラと逢坂を住みやすくしたるぞぉー」
大物芸能人を目の当たりにして、橋乃下青年は、さらに勉学と話芸に精進した。