人権マンガ「一糾弾」製作委員会

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45気狂屋(ききょうや) ◆vJ3Z2b1zVs
怪童は虐げられたムラの民に蜜の味を教えた。大名と共に幕府を恫喝をすれば
農民の納めた年貢、商人の納めた税などから生活改善費を湯水のように引き出せた。

幕府からの『お情け金』で買った舶来の新馬を見せ合っている2人の皮多が立ち話をしている。

皮1「サヨちゃんが首領の頃ってこんな贅沢出来なかったよな。うひひ」
皮2「そうだよな。大声出して町人を脅かすだけでいいもんな」
皮1「すこし幕府の金をピンはねされるけど今の方がいい生活できるや」
皮2「今度うちのムラの寺子屋だけど、すげー豪華になるんだってさ」
皮1「ムラの寄り合い所も贅沢の限りを尽くすそうだぜ もう笑い止まんないよ」

数年後・・・・・・

怪童の思うまま、幕府の金を使い市中の土木工事は施された。
利用者より施工者の欲する工事が行なわれ無駄な施設もたくさん出来た。
あの渡れなかった橋も、その橋の両サイドに大型の橋梁がつくられた。

弾左「一糾どのーー 大変でござる。 アノ橋が挟まれて3本の橋になったでござる」
一糾「じぁ はし(端、橋)とはし(端、橋)の間だから真ん中だね! 今ならこの屠ん血で渡れるね」
弾左「あー ソレでは全くのオヤジギャグでござるよ きっと黒野殿にも叱られるでござる!」
一糾「気にしなぁい 気にしなぁい 一糾び 一糾び」 自らの腕枕でごろりと横になった。


この橋渡るべからず編  おしまい