231 :
中川泰秀:
久しぶりにいいスレ板に出会いました。
「差別は永遠になくならないが、差別行為を少なくする社会の築き方のアイデア」を、
教えて欲しいという、スレ主の願いに共感しました。
社会の仕組みづくりも大事ですが、しかし、小手先だけでは、だめだと思います。
飲酒運転の罰則をきつくしたが、まだまだ減らない実績があるように、
私も差別は、永遠に無くならないと思う。
それは、人間は、不完全な生き物だからです。完全な人間は存在しない。
不完全だから差別もするし、あらゆる偏見をする。ミスもする。間違いも犯す。
しかし、不完全だからと言って人殺しをしても、誰も許してくれないし、現在の社会では
存在することはできない。
では、どうするか。それは、「不完全の自覚を持つことである」
罪を犯した人間の中に、自分は不完全な人間だから人を殺した、と思う者は多分いない。
自覚していないのである。人を殺して反省はしても、不完全という自覚は持っていない。
だから、真に差別をなくすることが出来ない。
今後は、「不完全の自覚を持つ」ことを教育するのである。これは哲学です。
残念ながら、日本人はしっかりとした哲学を持っている人が少ない。
だから、不完全の自覚という、そこに気づいた人間は、「謙虚」になれる。
差別や偏見はしても、謙虚になることにより、人間は成長し、人を見下げる人間になるより、
人に感謝する人間になる。
いみじくも、Yの松井が骨折し、連続試合が途切れた時、「これまで多くの人たちによって
連続試合を重ねていたことに感謝します」というコメントが出ていたが、
こういうコメントが自然と出る。
お互い、あいつらが悪い!とか、全部死ねとか、解同がどうとかとか、
自分は、OKで、相手がNOT、OKという、考えは、少なくとも無くなってくる。
スレ主の「差別行為を少なくする社会の築き方」とは、私は今の同和教育より、
「人間とは何か、何のために生まれたのか、将来どうなりたいのか」とか、
哲学を分かりやすく教育することによって、自然となくなっていくと信じている。