SFC版 ダンジョンマスター(Dungeon Master)
スーファミ攻略本について語ろうよ〜
攻略本で語れる人間がほとんどいないんでさみしい
もう誰も持ってないだろw
そうか。みんなもう持ってないか、最初から買わないか、なんだろうな
俺は好きなゲームの攻略本はアーカイブ目的で買ってるから今でも持ってる
ダンマス関係はコンプリートした、と思う。PC、PCE、MD、SS版など合わせて15冊だ
『タイトル』 内容
著者 出版社 発行年 頁数 定価(税込)
『ダンジョンマスター ガイドブック』DM(PC)
永田浩史・小林健史 秀和システムトレーディング 1990/9/7 182頁 1600円
『ダンジョン・マスター パーフェクトガイド』DM(PC)
米田聡+佐藤尚 ナツメ社 1990/9/29(11/5) 219頁 1500円
『ダンジョン・マスター パーフェクトガイド』DM(PC)
同上 同上 1990/11/5 219頁 1500円(註1)
『続ダンジョンマスター カオスの逆襲 ガイドブック』CSB
永田浩・小林たけし・石塚辰郎・奥田恭也 秀和システムトレーディング 1991/3/25 190頁 1600円
『続ダンジョンマスター カオスの逆襲 ガイドブック 増補版』CSB
同上 同上 1992/8/1 198頁 1600円(註2)
『ダンジョン・マスター【カオスの逆襲】パーフェクトガイドブック』CSB
ガジェット ナツメ社 1991/3/30 244頁 1600円
『ダンジョン・マスター全書』DM(PC)/CSB
MSXマガジン編集部/編 ビジネス・アスキー 1991/7/29 182頁 1800円
『ダンジョン・マスター 公式ハンドブック』SFC
参考/『ダンジョン・マスター全書』(MSXマガジン編集部/編) ビクター 1992/1/10 105頁 980円
『ダンジョン・マスター必勝攻略法』SFC
ファイティングスタジオ 編著 双葉社 1992/1/26 79頁 620円
『ダンジョンマスター百科 新体験の手引』SFC
飯田真左史 著 小学館 1992/2/1 149頁 980円
『ダンジョンマスター・ファンブック』SFC
手塚一郎+ベントスタッフ・編 JICC出版局 1992/2/25 95頁 880円
『ダンジョン・マスターのすべて』DM(PC)/CSB
解せないクン 猪野清秀 電波新聞社 1992/5/30 271頁 1800円
『ダンジョンマスター百科 フィーチャリング セロンズ・クエスト』TQ/DM(PC/SFC)/CSB
飯田真左史 著 小学館 1992/10/20 127頁 1500円
『ダンジョンマスターII スカルキープ』DMII(PC/MCD)
アスキー編集局 アスペクト 1994/6/17 143頁 2000円
『ダンジョン・マスター ネクサス 公式ガイド』NX
中村光伸 NTT出版 1998/3/31 127頁 1300円
註1:1990/9/29発行の同書には10階以降の情報を制限。本書には14階までの情報が載っている
註2:1991/3/25発行の同書にはDDD以降の情報を制限。メーカーからの情報規制とのこと。本書にはDDD以降の情報が載っている
凡例
DM(PC):PC全般ダンジョン・マスター DM(SFC):スーパーファミコン版ダンジョン・マスター
CSB:続ダンジョン・マスター カオスの逆襲(PC専用)
TQ:セロンズクエスト(PCエンジン専用)
NX:ネクサス(セガサターン専用)
じゃ、保守ついでに攻略本関係の話でもひっそり書いていくわ
記念すべき第一回はダンマス最高峰のトンデモ本
『ダンジョン・マスター 公式ハンドブック』 SFC
参考/『ダンジョン・マスター全書』(MSXマガジン編集部/編) ビクター 1992/1/10 105頁 980円
について語ります
ダンジョン・マスター攻略本講座 第一回
記念すべき講座の第一回はこちらの本
『ダンジョン・マスター 公式ハンドブック』SFC
参考/『ダンジョン・マスター全書』(MSXマガジン編集部/編) ビクター 1992/1/10 105頁 980円
本書はダンジョン・マスター(以下DM)日本語版を販売しているビクターが出版したものであり、「公式」と謳う唯一の攻略本
しかし本書ほど笑える公式ガイドブックはそうないだろう
なぜか? それは本書を御覧じろ。百聞は一見にしかずと言うが、本書は一読してこそその真価がわかる類の本である
アイテム説明文から一例を挙げる(引用文は原文ママ)
・銀の鍵 鈍く光る銀で作られた鍵。この鍵を持っているのは強力なレッド・ドラゴン。(以下略)
ここでDM経験者は首を傾げざるを得ない。DMにおけるレッド・ドラゴンはドラゴン・ステーキしか落とさないからだ
どこか違和感を感じる文章である。続いて
・黄金の鍵 黄金で作られた鍵で、カオスの逆襲では最も使用頻度の高い鍵だ。(以下略)
ここでカオスの逆襲と言う単語がいきなり使われるのである
カオスの逆襲とはDMの続編である、続・ダンジョン・マスター カオスの逆襲(以下CSB)のことだが、なぜDM攻略本でCSBの名前が出てくるのか?
さらに鍵の項を読み進めてみる
・Bの鍵 アルファベットのBの文字が形取られた鍵。カオスの逆襲では、Bの鍵はたくさん手に入るのだが、(以下略)
・エメラルドの鍵 ROSの道を切り開くために必要な鍵である。地下四階のパスウォール地帯の奥に安置されているが、(以下略)
公式のSFC版DM攻略本になぜCSBの名前が出てくるのか、こと此処に至ってわたくしは著者の見識を疑わざるを得なかった
本書には著者・執筆者名がなく、参考文献として他書があげられている
『ダンジョン・マスター全書』DM(PC)/CSB
MSXマガジン編集部/編 ビジネス・アスキー 1991/7/29 182頁 1800円
つまり他社の攻略本を参考にしていると示しているのだが、じつはこれが本書の謎を解く鍵だった
試みに先述した箇所に該当するダンジョン・マスター全書(以下全書)の説明文を載せる
・銀の鍵 鈍く光る銀で作られた鍵。カオスの逆襲では、KUの道で手に入る。この鍵を持っているのは強力なレッド・ドラゴン。(以下略)
一部を除き、文章が同じであることに注目したい。続いて
・黄金の鍵 黄金で作られた鍵で、カオスの逆襲では最も使用頻度の高い鍵だ。(以下略)
・Bの鍵 アルファベットのBの文字が形取られた鍵。カオスの逆襲では、Bの鍵はたくさん手に入るのだが、(以下略)
・エメラルドの鍵 ROSの道を切り開くために必要な鍵である。地下四階のパスウォール地帯の奥に安置されているが、(以下略)
以上から、本書は全書の文章を正確に写していることがわかる。事実、全書に書いてあることでDMに冠する文章は、ほとんど引用あるいは改竄されている
DMと直接関係のないところは削除している場合もある
全書はDMとCSBの攻略本なので、アイテムは基本的に両タイトルの説明がされている。ものによってはCSBを重視したり、あるいはCSBでの使用方法しか書いてない場合もある
これをそのまま引用したので、自然本書には違和感が生ずるのである
カオスの逆襲と言う単語を含む一文を削除している箇所もあるが、CSBと言う単語には無反応。エメラルドの鍵の説明に至ってはCSBの説明文を丸写しいている
本書を執筆した人はDMをよく理解していなかったとしか考えられない迂闊さである
275 :
269:2009/07/13(月) 16:51:14 ID:YqFV3HwZ
>>274 正直すまんかった
本スレでSFC攻略本の需要はないと思ったのでここでやってしまった
講座は閉講します
ためになったよ〜。
亀だけど
>>271 読み物として面白い物をいくつか挙げて欲しいナリ
>>277 読み物として面白いのは、
『ダンジョン・マスター必勝攻略法』SFC ファイティングスタジオ 編著 双葉社 1992/1/26 79頁 620円
『ダンジョン・マスター ネクサス 公式ガイド』NX 中村光伸 NTT出版 1998/3/31 127頁 1300円
以外の全部です。上記の二冊は純然たる攻略本なので除外しました
個性的という点でお勧めなのは、以下
『ダンジョンマスター ガイドブック』DM(PC) 永田浩史・小林健史 秀和システムトレーディング 1990/9/7 182頁 1600円
『続ダンジョンマスター カオスの逆襲 ガイドブック 増補版』CSB 永田浩・小林たけし・石塚辰郎・奥田恭也 秀和システムトレーディング 1992/8/1 198頁 1600円
『ダンジョン・マスター全書』DM(PC)/CSB MSXマガジン編集部/編 ビジネス・アスキー 1991/7/29 182頁 1800円
ガイドブック2冊は内容が非常に個性的ですね。話し言葉、語り口調の著者がハイテンションで洞窟を進むという構成です
とくに『続ダンジョンマスター カオスの逆襲 ガイドブック(増補版)』は、コラムやアイテム紹介の編集が秀逸で、ファッション雑誌感覚で服装のコーディネートを特集するなど遊び心が満載の一冊
『ダンジョン・マスター全書』は読み物としても面白いし、攻略本としても読みやすい。アーカイブスとして優秀な一冊だと思います
笑えるトンデモ本としてはやはりこちら
『ダンジョン・マスター 公式ハンドブック』SFC 参考/『ダンジョン・マスター全書』(MSXマガジン編集部/編) ビクター 1992/1/10 105頁 980円
この一冊だけで充分笑えますが、『ダンジョン・マスター全書』と対照すれば、そのおかしさが倍増するでしょう。イアイドーのイラストがが髭を生やしたオールバックの中井貴一にしか見えません
個人的にお勧めなのはこちら
『ダンジョン・マスター パーフェクトガイド』DM(PC) 米田聡+佐藤尚 ナツメ社 1990/11/5 219頁 1500円
情報制限を解除された後の攻略本で、10階以降の情報が載っている版です(初版との違いは10階以降の情報記載のみ)
記事は徹底してダンジョンマスターの世界観を守り通した硬派な文章で構成されています
また本の中にゲーム画像を一切使わず、勇者や魔物、道具、罠などすべてを絵師が書いています(ザナドゥデータブックもそうでしたね)
絵の表現もスクリーントーンではなく掛け網を使った昔ながらの渋い演出(背景と色分けするためのトーンは貼っていますが、これも古風なセピア色)
攻略記事は記号を使った事務的な文章と地図で簡素ながら充実した構成(多少のミスもありますが)。これは平均的ですね
BEN90、ここまひ、佐藤元の日記など、読者を楽しませる視覚的なコラムも最後に用意されています
製本も丁寧で、頁割れを起こす心配がない頑強な作りなのは素晴らしいの一言
全体的にいぶし銀の光を放つ一冊ではないでしょうか。現在安価で入手しやすい本でもあると思います(オークションでは300円くらいから売っています)
お買い求めの際は、発行年をあらかじめ訪ねておくと良いでしょう。1990/11/5以降の版がお勧めです
ながながと申し訳なかった
攻略本のこととなるとつい興奮してしまうです
>>278 詳細ありがと!
好きな人が進める本だし、無駄使いしなくて済むから助かるw
気に入ったゲームってこういった物が欲しくなるよね。
今だと個人サイトのレビューやプレイ日記的な物を読み漁ったり。
>>279 いえ、こちらこそありがとう
久し振りに攻略本について語れて楽しかった
ダンジョンマスター攻略本については、ゲームそのものが個性的なものなので、
どの攻略本を買っても無駄遣いということにはならないと思います(ただし読むのにロード・グレイのような中立の心が必要な本もあるにはある)
個人的お勧めとして「パーフェクトガイド」を挙げましたが、これは私の家に最初からあった本なので、想ひで補正が強いです
実用的かつ読み物としても面白いのは「ダンジョンマスター全書」。DMとCSBを同時攻略しています
こちらもゲーム画像を使用せず、絵師がすべて書いています。イラスト自体は小さいけれど、細部まで丁寧に描かれています
ミスは少々あります(呪文説明で一部の呪文解説が入れ替わっている。SFC公式ハンドブックは、このミスをも忠実に移植しているw)が、攻略記事は非常に実用的
SFC公式ハンドブックは是非買ってね(はぁと
呪文のスペルがスタッフの手書き(前代未聞)なのは本書だのみの売りです。専用活字くらい用意しろビクター!
ただ、巻物と壁メッセージを網羅したのはトンデモ本にあるまじき斬新なアプローチ
とにかく定価分のツッコミは絶対に出来る一冊です
「全書」に載ってなかった勇者の解説文を捻り出さざるを得なかった本書スタッフの至言、ダルーについて(ダンジョン・マスター公式ハンドブック32頁より)
ダルーのヘルスは100、パーフェクトである。よって、アイテムは何も持っていない。
御清聴ありがとうございました