天外魔境

このエントリーをはてなブックマークに追加
92レゲ板の読書王
赤と黒

7年ぶりに読んだ。
地位と名声にあこがれ、外面的な幸せを求め人を欺き続けて
それでも悪には染まり切れなかった「偽善者」が
最後には内面的な幸福に辿りついて死を選んだ。
上にも書いてる人がいるけどドストエフスキーと被るね。

一部の人間に利権を握られている上層社会へ出世するためには
女をたぶらかすのが手っ取り早いというのは、
先に登場したマチルド兄と早別れした
あたりから読めると思っていいのか。
アマンダは気移りしやすい女の典型例で
ジュリヤンが最後に気を許さなかったのは、それを見抜いたからかな。
いろいろ読み方はあると思うけど、
ジュリヤンの周到な計画や葛藤などが面白かった