スカイ・クロラ
結論から言うと肩透かし。
とにかく、ダルい。
押井映画は間の部分、つまり止め絵が威圧感を出しているのに
スカイクロラの場合は、間がそのまま間延びしている。
最初の1時間くらいこんな感じなので、途中で見るのをやめてもしょうがない。
攻殻のように迫力のある絵コンテに圧倒されるなんてことも無い。
・ストーリー
永遠に大人になることの無い「キルドレ」と呼ばれる子供たちが
生死をかけたショーの空中戦を繰り広げる。
この平和な世界では、戦争がないと誰も安心して暮らせないため
キルドレが戦い続けるのである。
しかし死んでもデータなどは残り、また同じキルドレが
その世界の技術によって作り出される。
主人公とヒロインは同じことの繰り返しの世界の中で葛藤している・・・
という話。
正直言ってそんなに魅力は無い。
監督の言うとおり、延々と同じ事を繰り返す姿を
現代人に重ね合わせているだけ。
ただの設定。
主人公は
「いつもと通る道だってまったく同じ景色じゃない、それじゃ駄目なのか?」
と些細な変化しか起きない自分の環境に悩む。
最後は絶対に勝てない敵である「ティーチャー」が襲来し、
撤収命令が出たあと、自ら戦いを挑んで死ぬ。
(ティーチャーはショーである戦争を、完全に決着させないための管理者のような存在)
しかしキルドレはまた作り出される。エンドロールが終わった後、
主人公はまた現れる。
撤収しようが、しまいが同じことなのだ。
しかしこのときヒロインは少し違ったセリフで
主人公を迎えるのだ。
ここにこの作品の明確なメッセージはある。
結果は何も変えられないにしろ、主人公の「選択」は周りの人間に影響を与えた。
ほんの些細な影響だが、少しずつ変化していっているのだ。
同じように見えても、ゆっくり世界は回っているのだよと。
この映画は最初に書いたように、とにかくダルいし
メッセージも弱いと思う。
これを2時間かけてやることか?
俺はもう1回見たいとは思えないな。
ポニョ>とんかつ>>スカイ・クロラ
帰りは魔法大作戦をやって帰った。最近のお気に入り(*´∀`*)