円丈のドラゴンスレイヤー

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97NAME OVER
過疎ってるので、ファイナルファンタジーの回から転載しよう。(90年7月号)

RPGのあらすじは、わかりやすいほどいい!「ウィザードリィ」なんて、
地下10Fに悪いワードナーがいる!これだけだヨ。

 ところがVは違う。わかりにくい。魔法使いが3人いて、2人よくて1人が悪い。
ってスジらしんだヨ。しかも、悪い魔法使いをやっつけても、ストーリーは終わらない。
最後は人間の世界じゃなく、意識の世界というか、ヤミの世界へ行っちゃう。

 それで最後の敵が、”くらやみの雲”。なんだい、その”くらやみの雲”ってのは!
もう、これを知ったとき、情けなくなったヨ。ワシは、くらやみの雲と戦うために
「サバッシュ2」のシナリオを犠牲にしてゲームをしてきたのかい!もう、くやしーい!

最近、変にこのへんに凝るRPGが多くなったネ。光とヤミは両方あってはじめて存在てきて、
光がなくなるときヤミもなくなる!もうRPGだか哲学書だかわかんないヨ。
98NAME OVER:2010/09/18(土) 06:28:51 ID:???
とにかく、このくらやみの雲にコロッと負けて死んじゃう。すると魔法使いが生き返らせてくれて、
「あのくらやみの雲と戦うためには、ひかりの戦士たちだけでは勝てない。
ヤミの力を借りる必要がある。それ行けーッ!」

じゃ、1回セーブしとこうと思って戻ろうとすると、その前の悪い魔法使いを倒すときに協力してくれた5人が、
「ガンバレよ! しっかりな!」って行って、道を開けない!バカヤロー、どけヨ。
つまり戻れない。もちろん、脱出のワープもダメ。こっちは戻りたいのに、ムリヤリ、
ヤミの世界に行かされちゃう!まったくセーブできなくなって、ゲームを終わらせるまでに
3時間かかる!つまり、最低3時間続けてやんないと、ゲームが終わんない。もう、見逃してくれヨ!
「エメドラ」のラストの方がズーッと楽なくらいだ。

それに、ヤミの世界に行くと体力回復の場所もない。人もいない。それに宝箱があるけど、
中身は全部リボン!もう忍者も賢者も全部リボンつけて戦っちゃった。つけると少し防御力が
落ちるけど、もうヤケクソ。それでも4人のヤミの力を借りて倒した。

このVのラスト、つまらん。よくない。このストーリーはたとえていえば、隣の家に悪い
ドロボーがいるからつかまえてくれと言われて、隣に行ってつかまえたら、
「ドロボーが家を汚したから、大掃除手伝ってくれ」って、一緒に大掃除したよーなもんだヨ。
もう、ヤミの世界を歩きながら、なんでオレがこんなトコに来なくちゃいけないんだヨ、バカタレが!
と、ブツクサ言っちゃうね。
99NAME OVER:2010/09/18(土) 06:34:51 ID:AXkFfGcp
FFVのラストってそんな内容だっけ?完全に忘れてる俺w
吉田戦車がFFVの四コマ二回書いて一回目は良さ気な感触だったのに
二回目はラスト関係でクソゲー扱いしてたのは覚えてるがw
100NAME OVER:2010/09/18(土) 06:51:01 ID:???
この辺は今のRPGにも言えるゲームデザインの失敗かな。Uの話ね。

とにかく、剣、魔法はなんでも使える。これがイイのヨ。そんなアホみたいなコトと思うだろうけど、
これがさにあらず!今まで複数で冒険するRPGで、だれでも何でもつけられるゲームはあった?
そう、なかった!

だいたいゲームを作るときは、制約をつくりたがるんだヨ。ワシだってそーだもん。

たとえば女のキャラを作るとき、「女がハンマー持っちゃおかしいよな!」「じゃ、やめちゃおう!」って
やめちゃう。
「それに、この女は魔法を使うんだろう。それじゃ剣持たせたら強すぎちゃうヨ」「じゃ、杖にしちゃおう!」
「でも杖でプルプレートは変だよ!」「じゃ、ローブにしよう!」

結局、女は魔法使いで、ローブを着て杖を持って生き返りの魔法ができるけど、たいてい魔女がいちばん
先に死んじゃって困る!ここに魔女のパターンができ上がる。他のキャラクターも、こんな感じで
できてくるんだろうネ。

これがたとえば、ソフト会社である1人が、
「今度のRPGはさァ、もう魔法でも剣でも、好きなものをつけられるよーなゲームにしようヨ!」
なんて言ったら大変だヨ。
「ナニ、おまえはシロウトみたいなこと言ってんだ!そんなことしたらキャラクターの個性が
なくなるべェ。もっと「ウィザードリィ」を研究せねばだみだーッ!」
と、東北出身の先輩に言われてチョンだネ。だから、剣も魔法もなんでも使えるというのは、
画期的なことなんだヨ。
101NAME OVER:2010/09/18(土) 07:00:51 ID:???
とにかくゲームライター、不安になるといろいろな制約をつけたがる。”最後はもうロードもセーブも
できなくさせちゃおう!それから、ワープの脱出も最後はダメ!これで十分スリリングな
ゲームになるはずだ!”

ところがやってほうは、ただキツイだけのゲームになる。じつは「FFU」のラストも、この気味があったネ。
だいたいどのゲーム、最後はうんと遠回りさせて途中に本当に強いモンスターを置くと、
先に進めなくなっちゃう。というコトは、先にすすめる程度のモンスターを置く。しかも途中で宿屋も
いっさいないシナリオだと、薬を使いすぎてラストの敵と戦って負けちゃう。どこで、薬をそんなに
使わなくてすむ程度のモンスター。

つまり強くも弱くもないモンスターがダラダラでてくるチンプなゲームになる。ゲーム・バランスと
称して、ゲームをいじればいじるほどゲームはつまんなくなる。タマにあるので、こっちがレベルUPして
ダンジョンに入ると、向こうのモンスターもこっちに合わして強くなってゲーム。ムダだネ。
弱いままでいいんだヨ。

強いと思うからレベルUPしていったのに、中のモンスターがもっと強くなっていた。おもしろくねェヨ。
こんなゲーム。

つまらん配慮が、ゲームをダメにする。その点何も考えずに作った「ウィザードリィ」の、なんと名作
であることか!そして考えて作った「ウィザードリィU・V・W」の駄作なこと!アレが見本だネ。