レトロゲームの奇妙な冒険 第2部「戦闘潮流」

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ファミコンでドラクエに出会ってからは…
そのころの事は なんでも全て覚えている…

1の勇者の変な歩き方だとか…
洞窟の場所や 町の名前
扉の開閉の音や ルーラの音…

サマルトリアの王子と世間話をし…
トンヌラという名前が変だといって笑ったこと…
すべて記憶している…

だが DQ7のことは…

ただババアの占いに従い… 理由も知らないまま
神殿の「石版」をひたすら集める…

それしか「記憶」にない…

あのゲームで何十時間も「石版」を探し冒険したはずなのに…
ある記憶はそれだけだ… 機械のような記憶―

ゲームをするということは
きっと「思い出」を作ることなのだ…

レゲー版の住民は そう悟っていた―
そういうゲームを失うこと… それだけが怖い