1 :
NAME OVER:
百物語(PCエンジンSCD−ROM)
古伝降霊術・百物語(セガサターン)
知っているかたいます?
この2つは本当に怖いですよ
しりません
4 :
NAME OVER:03/02/17 01:41 ID:IHjYSoHp
俗に言うサウンドノベルなんだが
誰も知らないの?
稲川がでてるんだっけ?
6 :
NAME OVER:03/02/17 01:49 ID:IHjYSoHp
>>5 うん。両方の作品に出ています。
もちろんあの独自の口調で怪談をいくつか語ってくれるよ。
サターンのはもっとる。
怖いというよりは ハァ? て話が多い。
8 :
NAME OVER:03/02/17 01:59 ID:IHjYSoHp
9 :
:03/02/17 02:02 ID:zNZCH3br
PCエンジンはもっとる。
で、100話読むと、どうなったっけ?
10 :
NAME OVER:03/02/17 02:03 ID:IHjYSoHp
11 :
7:03/02/17 02:09 ID:???
100本ローソクの火を消すと話がふえるんだっけか?
御札は、まったく未使用 って切り取るんだっけ?覚えてないや
ちなみに漏れは稲川淳二ファンなので
「怖いから聞かないで」という怪談CD他 4枚ほど持ってる。
会社で聞くと変人あつかいされるので聞いてない…
12 :
NAME OVER:03/02/17 02:16 ID:IHjYSoHp
>>11 百話全部聞いた後1つおまけの話が聞けるよ。
おまけは2種類(読むのと聞くの)ある。
ところでお沙代ちゃんの話聞いた後、夜中の12時にお沙代ちゃんと遊んだ?
13 :
7:03/02/17 02:34 ID:???
>12
あー申し訳ないがそこまでコアに覚えていないのであります。
おさよちゃんに『季節の変わり目に会いに来てね』とか言われたけど
コレってカレンダー連動の隠しイベントですか?
自分でも試してみたけど何も起きない…
おさよのこと・・・わすれねいでね。
あの一言はゾッとした
16 :
NAME OVER:03/02/17 18:44 ID:BvRIrAqk
>>1 古伝のほうのエンディングにお婆さんでてくるが
あれっておさよの母親?
17 :
NAME OVER:03/02/17 21:28 ID:Ye2yd45X
例えば、こういう話があります・・・
降ってくるオバサンこわい。
塾で停電、こわい。
憑かれた街という話があったと思うんですけど、
本当だったらこわい。
21 :
NAME OVER:03/02/17 22:19 ID:uDgZYqZ9
なつかしー
私もサターンのやつやったよ
なんかりんごの皮をうまく丸くむいたような感じのベートーベンみたいなのが恐かった気がする。
あとゲーム始まる前に郵便屋さんがきたりしたような…
このゲームに隠しストーリーとかあったのかな
>21
それはたしか101話目の事だと思います。
関係ないことですけど
おさよちゃんの祭壇の場面の風景が
時間と季節によって変わる事があるんですけど
それに最近気づきました。
両方やったがPCエンジンの方はあまり覚えていない・・・
ただおまけの心霊写真撮影と霊感テスト?と名所案内はよかったよ〜
小坪トンネルは本当にでそうな雰囲気だった。
お岩稲荷と将門首塚は本当に恐ろしそう・・・
実はSS版の隠しシナリオで抜いた。
女の子が縛られて惨殺される悪夢を見る話のやつ。
PCE版はADPCMだけ使用して音楽雰囲気でてたけど、
SS版も音はよかったなあ。
夜中お沙代ちゃんと遊ぶシーンで
「か〜ごめ、かご〜め・・・」
といいながら顔が崩れる場面、恐ろしすぎる
29 :
28:03/02/25 12:03 ID:???
追加
このイベントは39話を聞いた後
夜中の12時に右端のロウソクを選ぶと出会えます
マジで怖いです
30 :
NAME OVER:03/02/25 12:07 ID:Cb1gEcG9
つーか稲川が怖すぎ。
winnyで稲川淳二の怪談mp3の200話セットが流れててさ、
一日1話ずつ聞いて、今日で59話目なんだ。そしたら、なんか最近霊現象じみたことが起こるんだな。軽いラップ音とか金縛り程度。
このまま聞きつづけたらとんでもないことになりそうなんだけども
でも今やめたらそれはそれでとんでもないことになりそうなんで結局やめられない。
既にとらわれてるのだろうか。何かに。
31 :
NAME OVER:03/02/25 15:44 ID:lEL22rUI
>30
100話目が終わったら夜中に稲川が来るよ!
32 :
NAME OVER:03/02/25 16:11 ID:t8N/rSD9
PCE版の「学園七不思議」シリーズが面白いんだが、
その中の1つに階段の話があったろ?
あれ、どこまで上れるか知ってる?
33 :
NAME OVER:03/02/26 09:53 ID:tsopE//g
覚えている中で怖かった話は
百物語・・・・・おじいさんの顔ってタイトルの話、あれはマジビビった
古伝百物語・・・トンネルを追いかけてくる少年、とにかく怖かった
他にも霊能力者が悪霊と戦う話(百物語)と学校で女の子の霊が出る話(百物語)
夜中の学校で化学の先生にゴミ捨て頼まれる話(古伝百物語)
いま、古伝降霊術百!物語をやると、(多分)あなた宛に手紙が届けられる。
35 :
NAME OVER:03/02/27 12:51 ID:y4w/2HX+
確か夜中の12時、2時、3時、4時だったはず
36 :
NAME OVER:03/02/27 13:11 ID:dfkYvqNe
このシリーズは本当に怖かった。
学校であった怖い話は、怖い話もあるが、
ほとんどが途中で嘘だと分かってしまい
興ざめする事がある。
それにひきかえ、百物語は嘘っぽさが無くて
本当に怖い!
でも、PCエンジンの最後のシナリオは嘘っぽくて
萎えた。
古伝の方はそんな怖くなかったな。
先にPCエンジンの方やったから。
昔コレをプレイしていて、ウチの姉が気づいた事があったんですが...
PCEだったかSSだったか、しかも何の話だったかも覚えてないんですが、
背景画が、歩道橋の階段の絵だった場面で人の手らしき物が写っているのがあったんです。
その絵は確か、階段の中腹あたりを撮影した絵で、
手が写っている高さ・手の角度ともに有り得ない絵でした。
話の内容も、その「手」とは全く関係無い話だった事だけは記憶しています。
...もしかして本物なんでしょうか?
スレどころか板違いっぽい上、勘違いだったら激しく鬱な為sageます。
さぁ、百物語を始めようか。
「百物語」
これが古くから民間に伝わる降霊術だと言うことは、既に皆さんご存知のとおりですが、
それは「あの世の者」にとっても、広く知られていることなんですね。
「百物語」
降霊術を示すこの言葉だけで、ある種の「呪(まじな)い」の効果があるんですね。
こんな時間に書き表すだけで、周りの空気が冷え、何かよろしくないモノが寄って来てしまいましたよ。
ちゃんとしたお話があったんですけどもね、ちょっと嫌な気配なんで次の機会に・・・。
最近サターン版を遊びましたよ。
結構怖かったけど、稲川さんの話はつまらなかったなぁ。
内容よりも、何を言っているかわからなくて。
早口で話すから、怖さより何かイライラしちゃって。
そう言えば、知り合いに貸したらお札切り取られてましたよ。
怖いの好きな女の子でしたが、かなり怖かったみたいですね。
42 :
NAME OVER:03/02/28 12:21 ID:sedABETr
とりあえず、せっかくだから百物語やろうよ。このスレで。
ここはオカ板じゃないから本格的でなくていい。とにかく霊的に怖い話を100話する。
ていうか霊的であれば怖くなくていい。ここはオカ板じゃないからね。
このゲームやってた時に起きた怪現象でもいいし。
参加したくない人は普通に雑談してもいいし。まあテキトーに、レゲー板らしくダラダラのんびりやってこう。
ただ、怖い話をしてくれる人は、「オレも百物語に加わるぜ!」的な旨をまず書いてもらえるとありがたい。わかりやすいから。
↓こんな風に
じゃあオレ行かせてもらうよ。
>>30 一話
>>38 二話
>>40 三話
だからオレで四話目だ。四といえば死だな。
夜中の4時ってのは嫌な時間だよね。夜と朝の間って感じで。
でさ、夜の四時だよ。
オレずーっと2ちゃんねる見てて。いい加減疲れたから寝ようと思って。
winny動かしてたからPCはつけたまま、部屋の電気消して、布団に入った。
で、何気なく意識して部屋の音に耳を澄ませてみたんだよ。なんでか知らないけど、ふとそうしたくなったんだな。
PCのファンの音と、時折聞こえる外の車の音、風、時計の針。
ドアの外で足音…!?
43 :
NAME OVER:03/02/28 12:21 ID:sedABETr
オレもうびっくりしちゃって。だって、聞こえるわけないから。
そりゃ家族はいるけど、寝てるし、第一足音さ、どんどん増えてくんだ。
ギシ……ギシ……ギシ……ギギシ…ギシギシ…ギシギギシギシギシギギシギシギシギシ
やまない。そして行ったり来たりしてる。オレの部屋のドアの外を行ったり来たりしてる。
もう意識がそこから離せなくって怖くて、布団の中でとにかくじっとしてたんだ。
そしたら次第にそいつらのざわめきが聞こえてきて。
なんて言ってるのかさっぱりわかんないんだけど、でもこいつらオレのこと言ってる!っていうのが確信としてわかった。
耳をふさごうとしても体動かないんだよ。金縛りで。
金縛りって、オレの場合レゲー的に表現するとさ、パワーゲージあるじゃん。
ゲージがあがってって、ちょうど満タンのときにボタン押すと動けると。
そのゲージがどうしても満タンまでいかない。満タンの一歩手前でゼロに戻る。だから動けない。
これがかなり早いスパンで繰り返し。
足音はどんどん早くなるし、ざわめきはうるさくなるばかりでしょ。
オレもう、頭の中でナムアミダブツナムアミダブツ繰り返しながら必死で動こうとしてたんだよ。
ずいぶん長い時間そうしてたと思ったら、ざわめきが突然頭の中で形になった。
「 む だ だ あ け ろ 」
とともにバチッ!ってとんでもない破裂音が部屋中に響いて、静かになった。体も動くようになった。
オレ、正直親のところに行こうと思ったけど、怖くて部屋の外に出られないし。時計を見たらまだ4時5分過ぎで。
とにかく急いで部屋の明かりつけて音楽かけて2ちゃんねるのバカニュース板開いてさ、
夜明けが来るのをひたすら待ったよ。朝が来たのがあれほど嬉しかったことはないよ。
なんかあんまり怖くないけど、まあいいや。
なんだ、その中途半端な数は(笑)。
マジなのか?
あと十四分で丑三つage
ギシギシとくればアンアンにきまってんだろ!
両スレがバカのせいで台無し
50 :
NAME OVER:03/03/03 23:44 ID:afMwmN9b
最近こういったゲーム出ないな。
百物語ではないがヴィジットの
「浜村淳の大幽霊屋敷」
「稲川淳二の恐怖の館」
「稲川淳二の真夜中のタクシー」
もよかったがいかんせん話が少ないのが残念。
この3つもオススメです。
>46
ゲームオーバーって、クリアって事?それともバッドエンド?
じつは天国への階段だったとか、
強制的に後ろを向かされるとか・・・ってどっちも死んでるわ。
>>52 バッドエンド。
ゲームの中とはいえやってはいけない事がある
と怒られていきなり画面が砂嵐になってしまう。
>>50 「稲川淳二の恐怖の館」だけやったことがある。
確かに話が少なくて残念。でも、コワー
>>55 あ〜あれ20話しかないないもんな。
ちなみに「浜村〜」「タクシー」は40話程度。
今なら中古で1480円ぐらいだと思うんでこの機会にどうぞ。
大学の時、住んでいたアパートで起こった事です。
ある日、バイトから帰ったら、部屋に明かりがついていました。
「あれ、消し忘れたかな?」
その時はそれで済んだのですが、怪異はここから始まっていたのでしょう。
次の日帰ったら、また電気がついていました。今度は風呂場も。
「??」
私が消し忘れたんだろうと言い聞かせて、その日もそれで済みました。
次の日、少しばかり身構えて部屋に入ったら、今度はテレビがついていたのです。
「!?」
さすがに怖くなりました。最初に考えたのはストーカーでした。そこで、
ちょっと見ただけでは分からない、侵入の形跡を残す仕掛けをしたのです。
次の日、友達に声をかけ、一緒に来てもらいました。外から入られた様子はありません。
部屋に入ってみたら、またテレビがついていたのです。
友達の話では、電磁波の影響で勝手に電源が入ることがあるとかで、
そういうことで納得することに決めました。
しかし、その日を境に、私のいる時にも電化製品の暴走が始まったのです。
電源が勝手に入る、誤作動をおこす、明かりの明滅、時計が狂う・・・等、
これらが頻繁に起こるようになりました。
ストーカーの仕業ではないことが分かり、そういった危険がないことは幸いでしたが、
暮らしていく上で非常に不快で迷惑なことでした。
ここまで来ると、電磁波云々より、心霊現象ではないかとも思ったのですが、
それで何が出来ると言うわけでもなく、我慢してすごすしかありませんでした。
そうして2週間ぐらいした頃、パソコンをしていたら、唐突にテレビとCDプレイヤーの電源が入りました。
ドラマのBGM、そして何処かのコンサートか。
同時に流れ出した曲はバッハのオルガン小曲、「われ 汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」。
パソコンで編集していた曲がまさにそれでした。
同じ曲が偶然に3つ重なる。何らかの意思を思い知らされぞっとしました。
「私に何をさせたいの!」
気持ち悪くなって部屋を出る決意をした瞬間でした。
しばらく友達の家に世話になり、その後入ったアパートでは怪現象はおきていません。
あの部屋が今どうなっているか気にはなりますが、入りたいとは思いません。
上げるにはいい時間だ
個人的に一番面白くない話は
愛知県 佐々木和則さんの「呼ぶ声」に決定いたしました。
簡単にどういう話だったか書いてもらえると助かる。
ある夜、入院している友人から電話。
「昔つきあってた女が毎晩来る。今だって後ろに来てる」
その後、病院に行くと友人行方不明。
今度は自分を呼ぶ声が・・・う、し、ろ
みたいな話だった。
あぁ、「ココよ」の話ね。
面白い、面白くない以前に100%ネタだからなぁ・・・。
古伝の投稿者に矢部浩之さんって方がいましたが
ナイ○イの本人でしょうか?
ぶち殺せ〜ぶち殺せ〜
今から、10年ほど前の話ですよ。
学生二人が、あーでもねーこーでもねーって、やってた訳ですよ。
・・・夜中の2時くらいだったですかねぇ。
窓から、「ゆきちゃん。ねぇ、ゆきちゃん」
朝、2人が起きたら、部屋に生き人形がいたそうですよ。
んでもって、あーでもねーこーでもねーってやってた訳ですよ。
・・・でも、そういう事って、あるんですね・・・。
>44はASOUのラスボス自爆を確認した奴なみに偉人!
サターン版の隠しストーリーって
生き人形とかしまさんの手紙4通とお沙代ちゃんと戯れ×3で全部?
いや、それと「私を殺した女」があったはず。
生き人形と私を殺した女はある法則によりどちらかに変わります。
>>71 >>72 情報サンクス。
ある法則ってなんだろう?
2度クリアしたけど2度とも生き人形になってしまった。
1962年辺りが境目
検索したら法則がわかりました。
もう一度クリアしてみます。
こんな時間に一人っきりの部屋で、PCE版のBGMを流してみろ。
トイレに行けなくなるぜ。
77 :
NAME OVER:03/03/15 00:35 ID:JpWLbj5e
ねぇおばちゃん、このキャラメルあげるから許して
こんなスレがあったのか!
漏れこのシリーズ大好きなんよ。
天井から落ちる生首は今でも耳が覚えてる。「こっくりさん・・・こっくりさん・・・」あの声で泣いたね、当時。
PCEの方は101話ランダムで発生だったような。南君が主人公でスタンドで幽霊を倒す話だよね。
両方に入ってた廃屋の黒髪、マジで怖かった、「あんた、そんなに髪長かったっけ?」
しかもSS版はその黒髪の元凶になった話も入っててなお怖いし。
憑かれた町怖いね、武家を奉った祠かなにかがゴミ捨て場になってたんだっけ?
あと廊下で死神が出てきたのがかなりびびった。
あー・・・新作出ないかなぁ・・。
新鮮な気持ちでやらないと話を思い出してしまうから途中でつまらなくなってしまう・・。
せっかくだから、このスレに居る人たちに質問したい。
いや、あくまでたとえばの話でだが
サターンか、PCE版のシステムで、新しい話が100個あるフリーウェアがあったらやりたいか?
苦労とか出来ないとかの話はなしで、効果音とBGMはPCEあたり流用、背景は実写加工でだ。
中身の怪談はオカ板の人からいただくとして、作れるとしたらやりたいか?
プログラムできるのかゴルァとかは置いておいて、やりたいか?
>>79 なんというか、そういう怖い話系のゲームをやってみたい気もするが
その作るとしても全部人任せで作ります。みたいな言い方は止めたほうが…
ドラゴンボールZ
フジ(関東)で毎週月曜16:30〜放送中!!
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83話 終
どっかに補完サイトないのかのう?
サターンが逝ってしまった。
>>70-72 >サターン版の隠しストーリーって
>生き人形とかしまさんの手紙4通とお沙代ちゃんと戯れ×3で全部?
>いや、それと「私を殺した女」があったはず。
「生き人形」と「私を殺した女」ってのは最後の話だよね?
それ以外の隠しストーリーって……?
お沙代たんとは何度も遊んだけど、かしまさんの手紙4通ってのがわからん。
「かしまさん」の話自体は、確か本編中で2回出てきてたと思うけど……。
頼む、誰か教えてくれ。
86 :
85:03/03/22 03:38 ID:???
もしかして、かしまさんの手紙4通って、
「深夜に起動すると見れるアレ」のことか……?
つーかあれは隠しシナリオと呼べるような代物なんだろうか……。
ちなみに俺は深夜にしかこのゲームプレイしてなかったんで、
購入後、大分経ってからあれが夜限定だって気付いたよ。
お紗代たんと遊ぶと最後のおばあさんのヤツも変わったっけ?
今日はお紗代が近くに居る気がする・・・
てヤツ。
隠しは101の二つだけと思われ。
お紗代?ああ、俺の式神さ!
地味にOPデモの音楽が良かった。
手紙って午後1時にもあるよね?
トンネル内の怪異に遭遇したぜ!
6本目の蝋燭を消せるぜェ!!
百物語スタートだ!
オレのターン!「鏡の怪」
ターン終了!蝋燭を消すぜ!!
一般人と憑き物持ちを見分ける方法を見つけたぜ
憑き物持ちは、怪談を聞くと鼻のアタマに血管が浮き出る
マジかよ承太郎!嘘だろ?
ああ、だがマヌケは見つかったようだな
渋いねぇ、まったくオタク渋いねぇ
だが見分けたところで我がブルーアイズの攻撃は避けられん!
オレ様のターン!「憑かれた町」
ターン終了!兄サマの蝋燭を消すぜ!
マヌケが・・・知るがいい、「世界」の真の能力は・・・まさに!
「世界を支配する」能力だと言う事を!
私のターン。「守護霊様」
ザ・ワールド!時よ止まれ・・・
ターン終了、蝋燭を消しておかないとな
そして時は動き出す・・・!
これは!バカな、蝋燭が消えている!ばかなっ!
あんまり面白くないって言っちゃ駄目?
94 :
92:03/04/02 03:22 ID:???
>93
いいよん
稲川は、声をひそめて早口で喋るから何言ってるのかわかんね
メーカー忘れた
inagawanohanasihasyoujikiirane
百の世界の物語かと思ったじゃねーかモルァ
>98
そのネタ頂き!
6話目かな?
>>92を6話目にするなら7話目ですが。
あんまり文才もないので面白いかどうか解りませんが『ネタ』ではないです。
以下本文。
アレは、まだ俺が高校生の頃だったか。
友人から、『こういうの苦手だから、やる』って言われて
もらったソフトがPCE版『百物語』だった。
もらったからにはやらにゃぁなるまい。
それに、高校生にもなって怪談にビビってはいられない。
その日から10話ずつ見ていくことにした。
で、順調に100話目を終えたとき、突然始まった謎の101話目…。
(↑101話目があるなんて知らなかったのだ)
『(心の声)マジかよ〜もう眠て〜よ』
その日は両親が旅行か何かで不在であり、家には俺一人しかいなかった。
それをいいことに相当遅くまで起きていたのだ。
続く。
そんな俺の思いとは裏腹に、101話目は勝手に進んでゆく。
どんな話だったかは失念してしまったが、
テレビに映る101話目の恐怖度が頂点に達したその時!
『どさっ!』
静寂を切り裂く(←何故か音量を絞っていた)、『何か』が落ちる音!
しかも俺の真後ろで!!
背筋が凍るとは、まさにこの事。
その後しばらく俺は動けなかった。
とりあえず我が身に何も起きていないことを確認したのち、
ゆっくりと音のした方に目をやると…。
特に変わった物が落ちてるわけでもなかった。
いたって普通。『(再び心の声)じゃああの音は何だったんだ…?』
ふと時計に目をやると、ちょうど午前3時。
流石に『出来過ぎてる』と俺も苦笑するしかなかった…。
…とまあ、これが私が経験した最初で最後の霊体験です。
読みにくい文章で申し訳ないッす。
102 :
91:03/04/13 05:38 ID:???
チンタラやってるうちに6話目Get's!されちまったい。
じゃあ7話目逝くぜ!
>100
101話目は音量絞らなくても無音ですよ。
とヤボを言って見る。
104 :
山崎渉:03/04/17 16:01 ID:???
(^^)
105 :
山崎渉:03/04/20 02:53 ID:???
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
106 :
山崎渉:03/04/20 07:09 ID:???
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
ひ
っぱられてます〜」って言うんですよね…
いやースマンスマン。
文章書くの慣れてないから、なかなかとっつけなかったよ。
駄文だけど勘弁してくれ。
高速走ってた時の話だ。
仕事上よく使う道で、当日は空も晴れていて明るく、車の通りだって普通だった。
ちょっと長いトンネルに入ってしばらくした時、運転席側窓ガラスのすぐ近くに何かが現れた。
後ろから「ビュンッ」って感じで視界に入ってきたのだ!
その距離の近さに危険を感じつつ、視線を横に移したら、
それは赤い帽子のようなものを被り、背に何かを背負ったヒトガタの何かだった。
100`オーバーで走ってんのに何で並走出来るんだ!人間じゃねぇ!!
チラっとそんな事を考えた気がした。しかし俺が驚いたのは他にある。
思考が止まるとはこうい
怖い
うことを言うのだろう。
人間が時速100`で走るためには、凄い勢いで足を動かさなければならないはずだが、
奴は間違いなくそれを実行していたのだろう。
足はドアの陰に隠れて見えんが、奴の腕、腕が凄い勢いで振られていたのだ!
( ゚д゚)ポカーン もしくは、(゚Д゚)ハァ? もうね、アホかt(ry。
意味が分からん。お前は何をしたいのか?俺はお前を見て何を思えというのか。
どうつっこめばいいのかもわからず、そのまま固まっていたようだ。隣で寝てた仲間も起こせなかったし、奴も観察できなんだ。
トンネルを抜けると同時に奴も消えた。一体何だったんだ?
神奈川県 91
懐かしいなこのゲーム
114 :
達人○:03/05/16 15:03 ID:???
オカルト板からの吸い上げを開始する。
彼が、バイト先の友人6人とある日中国地方某県某所の吊り橋にドライブにいった時の事です。
その日、彼らは車2台に分乗し出かけたそうです。
彼は、後ろの車のドライバーでした。
前の車にはバイト先の店長と、彼らのグループ内で公認の、
そして、親さえ公認のカップルが、
後ろに車には、残りの彼を含む4人が乗り込み、彼はドライバーだったそうです。
朝から出発したにも関わらず、途中でいろいろ寄り道をしたおかげで目的地の吊り橋に到着し たのは、もうすっかり日も陰った夕闇時だったそうです。
山の中の深い谷に架かる吊り橋。。
吊り橋が近づくと、小雨が振り出し、うっすらと霧もでてきたそうです。
吊り橋の手前は広場になっており、晴れていればそこに車を止め、歩いて吊り橋を渡り、帰っ てくるはずでした。
(吊り橋の向こうは当時から行き止まりになっており、この吊り橋は観光用に残されたものらしいです。)
ところが、広場まで来ると前の車が急停止したそうです。
「???」
10mほど後ろで、2台目の車に乗っていた4人は、何故店長が車を止めたのか解らずに暫く 固まっていたそうです。
しかし、一向に動かす気配も無いので、彼が様子を見に行こうとドアを空けかけた瞬間。
前の車の後席に座っていた友人のカップルが車から飛び出してきたそうです。
彼も驚いて車から降り、
「なんかあったんか?」
と叫んで近づこうとしたその時、
2人は手を繋いで、凄い勢いで走り出し、
そのまま広場の端のガードレールを飛び越えて谷に身を投げてしまったのです........。
彼らは、驚いてガードレールまで駆け寄り谷底を見ましたが霧で何も見えなかったそうです。
呆然自失していた彼ら4人も我に返り、前の車の店長の様子を見に車まで戻りました。
店長は、運転席でハンドルを手が白くなるまでしっかり握り小声でぶつぶつと
「行っちゃだめだ行っちゃだめだ行っちゃだめだ行っちゃだめだ行っちゃだめだ」
と呟いていたそうです。
とりあえず、彼らは警察に通報しました。
警察がすぐに到着し、すっかり正気をなくした店長は救急車で運ばれたそうです。
その後2人は、当然ですが死体となって発見されました。
彼らは警察にしつこく尋問されましたが、結局、自殺(心中?)という形になったそうです。
その後、店長の見舞いにいった彼は、店長にあの時なにがあったのか聞いたそうです。
店長が言うには、あの時、突然車の前に古風な着物を着た女の子が霧のなかから現れたそうです。
"危ない”
と思って急ブレーキをふんで車を停止させると、
まるで時代劇か明治のドラマに出てくるような格好をしたおかっぱ頭の女の子で、なぜか笑っていたそうです。
こんな所に・・・?と思うより先に不気味に思い、逃げるか?と思った時、
車の周りを同じ様な格好をした 子供達に囲まれていることに気づいたそうです。
うわっヤバイ、
と思った店長はとっさにお経を口の中で唱え始めたそうです。
車を囲んだ子供達はそのまま手を繋ぎ歌いだしました
か〜ごぉめぇ か〜ごぉめぇ かぁごのなかのとぉりぃはぁ・・・」
その時店長の頭の中に子供の声が
”おいでよぉ。おいでよぉ。おいでよぉ。”
と響いてきたそうです。
店長は
「行っちゃだめだ行っちゃだめだ行っちゃだめだ行っちゃだめだ」
とハンドルを握りひたすらお経を唱えたそうです。
その時、後ろの2人が突然車から降りると子供達と手を繋ぎ、子供達と一緒に走りだしたそうです。
ガードレールの向こうへ・・・。 崖に向かって。
「こんな話、警察は信じてくれねーしよお。俺だって、もうあれが本当かどうかなんて自信ねーよ。」
と店長は、最後に彼に言ったそうです。
その話を一緒に聞いていた別の友人が、
「またー、よくできた作り話だなあ。」と茶化すと、彼は一言
「本当だよ、○○と××はそれで死んだんだ。」
と言いました。
僕も、本当だと思います。
−了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part1」 より転載
その晩は雨が強く降っていた。
現場に着き、トンネルの手前で車を脇に寄せ、一時停車。
その手の感覚は鈍いほうだが、不気味な雰囲気は感じた。
「恐い場所だ」という先行イメージのせいもあるだろうが。
しばらく休憩の後、ゆっくりと車を進めトンネルに進入開始。こういう体験は
始めてなので、ワクワクするような妙な高揚感を感じる。友人達も
いい年して遊園地の乗り物を前にした子供のような表情で目を輝かせていた。
それほど寂れた場所ではないとは思うのだが、後続の車は来なかった。
なので、スピードをかなり落として進んだ。何かが起こる事を期待しながら。
かし、特に何もおこらずトンネルの終端まで着いてしまった。
トンネルの壁などを観察していた友人たちも、別に妙なモノを見たわけではなさそうだ。
もう1度いってみよう、と提案が出て、皆賛成した。車をトンネルの端でUターンさせた。
今度も、何も起こらなかった。不満なので(と言うか、暇なので)
何度が往復してみよう、という事になった。
雨が強くなってきたのか、雨粒が車を叩く音がうるさくなってきた。
3,4往復ほどしただろうか、友人の1人が、「おい、もう帰ろう」と言い出した。
何も変わった事も起こらず、飽きてきたのだろう、と思った。
だが、何か声の調子がおかしかった。トンネルの出口が見えるあたりで
一旦車を止め、後ろを振り向いた。
帰ろう、と言い出した友人は肩を縮め、寒さに震えるような格好をしている。
もう1人は、その様子を見てキョトンとしている。
「え、どうした?何か見えたのか?」と聞いたが、
「いいから、とにかくここを出よう」と言う。”何か”を見たのか?期待と不安で
動悸が激しくなってきた。雨は一層酷くなり、ボンネットを叩く音が耳ざわりに感じる。
とにかく、一旦ここを出て、どこか落ち着ける場所を探す事にした。
国道沿いのファミレスに寄り、ようやく一息ついた。
夏も近い季節だというのに凍えるように震えていた友人も、ようやく
落ち着いてきたようだ。
「なぁ、もう大丈夫だろ?何を見たんだよ」
「聞こえなかったのか?あれが」友人は怪訝そうな顔で僕達を見た。
妙な怪音の類か?それとも声?しかし、僕には心当たりはなかった。
もう1人の友人も、何が何やら、といった表情をしている。
「別になにも・・・まぁ、運転してたし、雨もうるさかったしなぁ。」
「聞こえてたじゃんか!」いきなり声を張り上げられて、驚いた。
深夜なのでファミレスにはほとんど人はいなかったが、バイトの店員が
目を丸くしてこちらを振り向いた。
しかし、彼がなにを言っているのか理解できない。
「何が聞こえてたって?はっきり言ってよ」
気恥ずかしさと苛立ちもあって、少し強い口調で言ってしまった。
しばらく重い沈黙が続いたあと、彼が口を開いた。
「雨だよ、雨の音。」
「俺達はずっとトンネルの中に居ただろ!なんで雨が車に当たるんだよ!」
当時、私は精神的に荒んでいて、よく大型バイクをかっ飛ばしたりしていました。
その日もバイクで走っていたのですが、広めの幹線道路は渋滞していました。
そこで、道の左端をすり抜けて進みました。それなりに運転技術もありましたし、
どうなってもいいや、という部分があったので..危険だと知りながら、それなりのスピードが出ていました。
そして、渋滞している車が途切れている所へ来た時に、
対向車線からファミレスに右折する車に右側から当てられたのです。
車も急いで右折してスピードがあった為、かなりの衝撃でした
今にして思えば、一瞬のことでしたが..妙なスローモーションを見ている様な感じで、
バイクに乗ったまま、私は電柱が正面に迫ってくるのが見えました。
その時、何か白いものが横から飛びかかってきて、私はそれに抱きつかれる様な
感じでバイクから落ちて、道の脇にある歩道に転がりました。
転がるのが止まって、歩道に仰向けになっていると、その白いものは私の体から
離れました..それは、白い服を着た女の子でした。
その女の子は、ふぅ、とため息を一つつくと、
「あぶなかったね」
と微笑みました。そしてスッと消えました。そして、私があまりの事に呆然としていると、
肩を軽く叩かれ、耳元で「あまり無茶をしちゃダメよ」という声がしました。
でも、振り返っても姿はなく..
そうしているうちに、ぶつかった車の人が降りてきて、救急車が来て..病院に運ばれて..と。
私は、足に軽い打撲があっただけで、ほとんど無傷でした。事故の大きさと比べると奇跡的と
いっていいぐらいに。私のバイクは電信柱にぶつかり、グチャグチャに壊れていました。
後に警察に事情聴取に行った時..警官が..
「よく、バイクから飛び降りられたな、そのまま突っ込んで悲惨なことが多いんだが..」と。
私は、飛びついてきた、白い服の女の子を知っていました。
その事故の三年ぐらい前に 交通事故で亡くなった、私の婚約者だったのです。
病院で息を引き取る時の最後の言葉..
「愛している、ずっと見守ってる」
その事が鮮明に思い出されました。
実際のところ、私が見たのは幻覚なのかもしれません。
でも、事故の時に来ていた皮のジャケ ットが警察から戻ってきた時、
歩道と擦れて毛羽立ってしまった傷だらけになった背中の部分に、
細い腕と小さい手の形で無傷の部分がくっきりと残っていました。
彼女を失って、自暴自棄になっていたのが続いていたのですが..その事故があってから、
ちゃんと前向きに生きなければ、と。
−第拾話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part1」 より転載
私本人が体験した話です。
今からちょうど10年前、私がまだ大学生だったころのことです。
当時、私には一つ年下の彼女がいました。彼女は霊感の強い子で、
それまでにもさまざまな体験をしていました。妙な音を聞く、街
中でおかしな人影をみる、金縛りにもよくあっていたようです。
特に、嫌な場所(彼女が言うには、空気がよどんでいるらしい)
の側に行くだけで、頭が痛くなるほどでした。
その日、いつものように僕は彼女の家に泊まりにいっていました。
場所は渋谷区笹塚にあるワンルームマンションで、甲州街道を渡り、
商店街を抜けて左に折れてしばらく行ったところにある白い建物で
す。わずか4畳半ほどの狭い部屋で、入り口を入ると左側にキッチン、
右側にはユニットバスという、よくある間取りです。
部屋には窓が二つありました。一つはバルコニーに面した大きな
窓、そしてもう一つ、問題の小さな窓が左側の壁面、エアコンの
真下に、ちょうど人の胸の高さのところにありました
その日はいつもより早く就寝し、
大きな窓に添うように置いてあるベッドで二人寝ていました。
時間は覚えていません。僕はふと目がさめたのです。
頭の上にある窓とエアコンの辺りから、パシン、パシンと
何度か音が聞こえており、その音で目覚めたのでした。
妙な目覚めの良さで、頭がすっきりしていたことを覚えています。
季節は冬ということもあり、部屋の内装の乾燥による音だと
思って、しばらくエアコンを見つめていました。
それが起きたのは次の音が鳴り響いた時です。
突然、隣に寝ていた彼女が「ううぇ」と何度も唸りはじめ、
体を硬直させ全身震え始めたのでした。
悪い夢にうなされているのだと思い、すぐさま彼女を起こそうと
僕は彼女の体を揺り動かしました。彼女はうつろな、どこにも
焦点のあっていないような目で天井を見つめたまま、こう言い始めたのです。
「おぉ、女の、中年の女の声が・・・。『お前の子供が6才になったら、海で溺れ死にさせてやる』」
僕はなぜかとっさに思いました。さっき自分の聞いた音は、乾燥による
建材の音ではなく、ラップ音なのだと。
訳もわからず僕は彼女を抱き寄せて、お腹の中で叫んだのでした。
ただ頭の中にあったのは、テレビで聞いた『声魂』でした。
霊に襲われそうになった時、声にならずとも腹の底から叫べば
霊を追い払う事ができるというものでした。
「彼女のところに来るんじゃない!来るのなら俺のところへ来てみろ!」
2度ほど叫んだと記憶しています。
2度目を言い終わったと同時に最後の音が同じ窓のところから響きました。
パシンッ
次の瞬間、彼女がこう言ったのです。
「女が『クソッ、チクショウ』って言った・・・」
彼女はこの部屋に越してきてから何度か妙な体験をしており、
僕にはそれを話していなかったのです。霊の通り道というのを
どこかで聞いたことがありましたが、何度か彼女はそれを
この部屋の中で体験していたのでした。
霊感の強い人間と一緒にいると影響されるとも聞きます。
それまでの僕にはこうした体験は一度もありませんでした。
興味深いのは、彼女が1ヶ月ほど前に見てもらった占いのなかで
「あなたの彼はあなたを救う星の位置にあります」
と言われていたことです。
現在、その白いマンションはまだ存在しています。
−第拾壱話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part1」 より転載
何年か前、大晦日に友達と遊んでから朝帰りして、自分の部屋で寝てました。
そしたら、夢とわかってる夢をみたんです。どのようなものかというと
家に帰る途中に、電信柱や壁やらのあちらこちらに
「いのちをたいせつにしよう」や「後悔さきにたたず」
など半紙に筆書したものがペタペタはってある・・・というものなんですけれど
まわりには誰一人歩いておらず、道のあちらこちらに血のようなものがとびちっていて、
不気味な夢だな〜と思いながら歩いてました。
そして家に近づいたときに母親に起こされて目が覚めたんですけれど、
母親はすっごく怖い顔で「この部屋で寝るな」って言うんです。
「なんで?」って聞いたら、
「今ここの上の部屋(集合住宅に住んでました)に仏様がいるから」と
言うので、なんか気持ち悪い夢見たのはそのせい?と思いました。
そのあとおせちを食べていたら、父親が
「飛び降り自殺だったからなー。」
とボヤいてました。
そのときは本気でゾッとしました。
あの人は飛び降りてから後悔したのでしょうか?
−第拾弐話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part1」 より転載
127 :
NAME OVER:03/05/18 10:13 ID:/lqkQIDR
季節上げ
友人Mが大学生だったころのお話です。
名古屋の大学に合格したMは、一人住まいをしようと市内で下宿を探していました。
ところが、条件がよい物件はことごとく契約済みで、大学よりかなり離れたところにようやく一件見つけることができました。
とても古い木造アパートで、台所やトイレなどすべて共同なのですが、家賃がとても安いため、Mは二つ返事で契約を交わしました。
引っ越しを済ませ、実際住み始めてみるととても静かで、なかなか居心地のよい部屋での生活に、Mは次第に満足するようになったそうです。
そんなある晩のこと、Mの部屋に彼女が遊びに来ました。2人で楽しくお酒を飲んでいると、急に彼女が「帰る」と言い出しました。
部屋を出ると、彼女は「気を悪くしないで聞いてほしいんだけど、この部屋、なにか気味が悪いわ」とMに告げました。
彼女によると、お酒を飲んでいる間、部屋の中に嫌な気配が漂っているのをずっと感じていて、一向に酔うことができなかったというのです。
「気を付けたほうがいいよ」という心配そうな彼女の言葉をMは一笑に付しました。
もともとその手の話を全く信用しないMは「そっちこそ気を付けて帰れよ」と、彼女を見送ってあげたそうです。
しかし、結果的にこのときの彼女の言葉は取り越し苦労でも何でもなく、その部屋はやはりおかしかったのです。
このころから、Mは体にとてつもない疲れを覚えるようになりました。
別段アルバイトがきついというわけでもないのに、部屋に帰ると立ち上がれないぐらいに力が抜けてしまいます。
また、夜中寝ている間に、誰かが首を絞めているような感覚に襲われ、突然飛び起きたりしたこともありました。
そのせいでMは食欲も落ち、げっそりと痩せてしまいました。きっと病気だろうと医者に診てもらいましたが、原因は分からずじまいでした。
心配した彼女は、「やはりあの部屋に原因がある」とMに引っ越しを勧めましたが、あいにくそのような費用もなく、Mは取り合おうともしませんでした。
そして、そのまま2週間ほど経ったある晩のことです。
その日、Mはバイトで大失敗をしてしまい、いつにも増してぐったりとしながら夜遅く部屋に帰り、そのまま眠ってしまいました。
真夜中、ものすごい圧迫感を感じて急に目を覚ましましたが、体は金縛りのため身動き一つとれません。
ふと頭上の押入れの襖(ふすま)に目をやりました。すると、閉まっている襖がひとりでにするする…と数センチほど開いたかと思うと、次の瞬間、
ぬーっと真っ白い手が伸びてきて、Mの方へ伸びてきたそうです。
Mは心の中で≪助けて…≫と叫ぶと、その手はするするとまた隙間へと戻っていきました。
しかし、ほっとしたのもつかの間、今度は襖の隙間から真っ白い女の人の顔が、Mをじっと見つめているのを見てしまったそうです。
Mは一睡もできないまま、朝を迎えました。やがて体が動くようになり、Mは部屋を飛び出しました。
そして、彼女をアパート近くのファミレスに呼び出し、「どうしようか」と2人で途方に暮れていたそうです。
ちょうどそのとき、少し離れた席に一人のお坊さんが座っていました。そのお坊さんは、先ほどより2人のことをじっと見ていたのですが、
いきなり近づいてきたかと思うと、Mに向かって、
「あんた、そんなものどこで拾ってきた!」
と一喝したそうです。
Mが驚きながらも尋ねると、Mの背中に強い念が憑いており、このままでは大変なことになると言うのです。
Mは、今までの出来事をすべて話しました。するとお坊さんは、自分をすぐにその部屋に連れて行くようにと言ったそうです。
部屋に入ると、お坊さんはすぐに押入れの前に立ち止まり、しばらくの間、その前から動こうとしません。
そして突然印を切るといきなり襖を外し始め、その一枚を裏返して2人の方へ向けました。
その瞬間、Mは腰を抜かしそうになったと言います。
そこには、なんとも色鮮やかな花魁(おいらん)の絵が描かれていました。
舞を舞っているその姿は、まるで生きているようで、心なしかMの方をじっと見つめているように感じたそうです。
お坊さんによれば、
「どんないきさつがあったかは私には分からないが、この絵にはとても強い怨念が込められていて、
君の生気を吸って次第に実体化しつつあり、もう少しで本当に取り殺されるところだった…」
と告げたそうです。
お坊さんは、襖の花魁の絵の周りに結界を張ると、
「すぐ家主に了解を得て、明日自分の寺にこの襖絵を持ってきなさい」
と言い残し、立ち去りました。
次の日、彼女とともにお寺に赴きました。
そして、その襖絵は護摩とともに焼かれ、供養されたということです。
−第拾参話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part2」 より転載
昔行ってたバイト先の社長の親戚一家の話です。
その人達の住んでいる家は元は沼地で、神様を祀った祠があったけれどどこかに移動させ家を建てたそうです。
そうして何代か前にそこに越してから、生まれる子供の半分はかなりな秀才で残りの半分は精薄か奇形だとか。
現在のご当主は秀才の方で若い頃は健康だったのですが、数年前に体が生き腐れる病気にかかったそうです。
いくつもの病院で検査を受けたのですが原因は不明で、いわゆる『らい病』に似ているけれど『らい病』とはまた違う病気だと言われたそうです。
体は腐って行くのに痛みもなければ腐敗臭もしない。人にも移らない。
みかねた社長が知り合いの霊能者に頼んでみたのですがその家を一目見て
「とんでもない神様を怒らせてしまっている。こんなのを除霊したら私が食われる。申し訳無いが他の人に頼んでくれ」
と言われたとか。
落ちはありません。現在そのご当主はすでに亡くなられていると思います。
−第拾四話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part2」 より転載
高校生のグループと一緒にナイトハイクに出かけました。
私と、もう一人別のリーダーのグループも一緒でした。星を見たり、わざと明かりをつけずに歩いたりとしているうち、湧き水の所まで行きました。
もう一人のリーダーが気を利かせてキャンディをみんなに配りました。でも、1個足りません。
「14人のはずだけど。誰か1個余分にとってない?」
「えっ一人多いの?」
「お前、誰だ!?」
とみんな面白がって収拾がつきません。
「全員その場を動くな!人数を数える!」
私も冗談めかして言いました。向かって左からあだ名(キャンプ中のコードネーム)を呼んでいきます。
「ジャック、ポカリ、マーブル、・・・サスケ、」
9人目まで呼んで次の一人を指差そうとした時、みんながわぁっと逃げ出しました。私も遅れてダッシュ。
キャンプ場に戻って点呼をとると、人数は元通りに。みんな口をそろえて言うのは、「顔が分からなかった」。
みんな月明かりで誰だか分かったのに、そいつだけ分からなかった。
とにかく10人目を見た瞬間、その場から逃げ出したくなったのです。私も含めて。
−第拾五話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part2」 より転載
133 :
NAME OVER:03/05/25 12:39 ID:ao2imyBt
保守しとこう
まじれすOK?
昔、仮免取った頃、
夜、友人と一緒に路上練習してたんだけどさ。
一本道の農道を走っていたら後ろからバイクの
あかりが近づいてきたんだ。友人に
「後ろからバイク来るね。追い越してもらおうか。」「そうだね。」
練習中であんまりスピードを
出していなかったんでハザードつけて、後ろのバイクに
追い越してもらおうとしたんだ。
俺らは左の路肩に止めて、バイクはゆっくりと右にそれた。
しかし、そのバイクはいつまで経っても俺の車を追い越さない。
そこは一本道で側道にそれる場所はないし、もし他の道に入った
としても、ライトは見えるはす、それが見えない。
流石に気持ち悪くなってすぐに仮免練習は切り上げました。
自分に霊感はありませんが、唯一自分が体験したことです。
135 :
山崎渉:03/05/28 12:24 ID:???
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
2ちゃんで一番読ませるスレだね
>>38 昔のレスでスミマセン。
青い手は映ってます。
たしか女王のための歩道橋の話で、SS版です。
ただ、降りる写真に手は映っていません。
やっぱり映ってたんだ。
怖いスレなのでさげ
PC-E版の100本の蝋燭(おまけのやつ)全部消すとどうなるか知っている奴はいるか?
ハハ・・いる訳ないよなぁ・・・。だって、死んじまうんだから。
ハハハハハハハハハハ……
3年位前の話。私は今でも、バイク好きで乗ってるんですけど
3年前は俗に言われる、走り屋って奴だったんです。
その時行ってた峠の近くに湖があって、そこに大きな橋がかかってるんです。
その橋は自殺の名所で、枯れた物や新しい物まで
常に橋の歩道には、花束があったのを覚えています。
で、ある週末の夜私は走り仲間達と飲んでました。
そのうち、仲間の一人が「今から峠行ってみない?」って言い出したんです。
皆も乗り気で、車にワインやらビールやらを積み込んで出かけて行きました。
普段は家から峠に向かうのに、その橋は渡らないのですが道中でもビールをあおり、
ワインを飲みながら目的地に向かってましたので捕まらないように、遠回りでも大通りを避けながら車を走らせてました。
なので、おのずと湖の反対側から来る形となりその橋を渡ら無ければ、目的地に着かなくなってしまうのです。
しかし、自殺の名所と言う事は知っていましたが怖いと感じた事も無く、橋を渡るのに躊躇い等は特に感じませんでした。
そして橋に差し掛かろうとしたときに、友人の一人が 「小便がしてぇ」と言い出したんです。
そこで橋の脇にあるスペースに車を止め、皆で用をたす為に車を降りました。
その時、他の友人(仮にKとしておきます)が飲み終わったビールの空き缶や、空のワインビンを橋の上から捨て出したんです。
特に私達も止める事などせず、車の外で暫らくの間話をしていました。
どの位そうしていたでしょうか。
「ドカーン」という凄い音で私達は一様に話を止め、音のしたほうを振り向きました。
しかし私達の目線の先には、我々の乗ってきた車がエンジンのかかった状態で止まっているだけです。
「???」皆が何が起こったのかわからずにいました。
そのまま皆が動けずにいると、車のフロントガラスの上を何かの破片がずり落ちてくるのが見えたのです。
「え?何?」とその車の持ち主で、ここまで運転してきた奴が車に駆け寄り
フロントガラスあたりに散らばった、破片を拾って皆の元に持ってきました。
それは緑色をしたワインビンの欠片であり、そのラベルは我々が車で飲んでいた物のでした。
しかしそのビンはKが我々の目の前で、橋の下に投げ捨てたはずです。
そして、誰が言い出したと言うわけではなかったのですが皆同じ事を考えたんでしょうね。
橋の下にキャンパ−等、人がいたのか?って。
そして、Kがビンを捨てた場所まで行き、皆で橋の下を覗き込んだんです。
そして下を覗き込んだ私達はもう一度、一様に黙る事になりました。
橋の下には、湖に流れ込む川が闇の中飛沫を上げ、ゴウゴウと唸っているのです。
流れは急であり、人が居るとは到底思えません。
それでも私達は信じられない思いで、黒い川を見つめ続けていました。
そんな硬直した雰囲気を破ったのが、Kの「何でここに投げ捨てたビンが、戻ってくるんだ?」と言う言葉でした。
そして低い声で「やばくないか?」と続けたのです。
それはその場にいた皆が感じていたことでした。
運転をしてきた友人が「急げ!車に乗れ!」と発した事により私達は一目散に車に乗り込みました。
急いで車を発進させ、その場を離れる事だけを考え運転をしている友人を「急げ急げ」とせかしました。
そして橋を中腹ほどまで渡ったときでしょうか、車の屋根の上に何かがあたり音がしたんです。
「カツン」「カン」「コン」って。
もう何も言わなくても屋根に何が当たってるのかわかりました。
ビンと一緒に捨てたビールの空き缶!それ以外考えられません。
皆酔いなんかとっくに冷め、真っ青な顔でまんじりともせず、事が過ぎるのをただただ待つだけでした。
そして橋を渡りきる頃にその音も止み、我々もほっとする事が出来たのです。
−第拾七話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part3」 より転載
今日ここで、私が9年前から苦しめられつづけている後悔と恐怖の記憶を、
この話しを見た人に、ほんの少しづつ、持っていってもらえればいいな、と思い、ここにこうして書かしてもらいます。
実際になにかが憑くわけではありませんが、そう記述する事で、
私自身の記憶の影が、ほんの少しだけ、明るくなるので・・・。
9年前の体験、
それは私は某保険会社に入社し、3年目に突入した矢先のでき事でした。
私は係長になり、4人の部下が居て、その中の3人(I君T君Yさん)は、一週に2回、欠かさず飲みに行くくらいの中でした。
残りの一人は、この物語には関係無いので、省略させてもらいます。
その日も、私達は4人で行き付けの居酒屋で食べた後、
割り勘で支払いを済ませ、帰る途中でした。いきなり、I君が、りんご一個がちょうど入るくらいの大きさの、
見るからにぼろぼろな木箱を取り出して見せました。
それは変なしかけのある箱で、以前流行ったルービックキューブのように、
色(木目)がきちんと合うようにそろえると、あくと言う箱でした。
彼の言うには、父からもらったもので、ずいぶん昔のものらしいです。
なんでも、戦争前からあったそうです。
「父はあけれないし、どうせ戦後の焼け跡で拾ったものだから、と僕に譲ってくれました。」
と言ってました。
その箱を彼は二世代隔てた今でもいまだに開けられずにいるそうです。
僕は、その箱を見たときから、なんとなく言いようの無い悪寒を感じていました。
僕は霊感があるほうなのでしょうか、時々、
上半身と下半身のつりあいがとれてない人とか、足の足りない(もしくは無い)小動物等を見かけることがあるのです。
なので、僕は、T君とYさんがかわりばんこにその木箱の節目をずらしたり、
引っ張ってみたりしているのを見ていて、なぜかひやひやしていました。
開け放ってしまうことを、僕の霊感が恐れていたんだと思います。
結局、その日はその木箱はあきませんでした。
店を出て、帰りのタクシーがつかまるまでの5分間くらいしか時間が無かったので、さすがに無理でした。
その後、その日は全員何事も無く帰宅しました。
次の日、I君が前日私以外の2人に好評だった木箱を会社に持ってきて、
昼休みにデスクワークをしていた私の元へ、Yさん、T君を連れてやってきました。
私は、その途端、付き合いが悪いと思われるのを覚悟で、彼らに忠告しました。
「その箱は、開けないほうがいいと思う。」と。
彼は、いぶかしげな顔をしながら、僕に、
「兄と同じことを言うんですね。」
と返しながらも、得意げに、
「きっと近いうちに開けて見せますよ。」
と言って、デスクワークをしている私に気を使い、それきり昼休みは話しませんでした。
そしてその日の仕事が終わった後、4人で、桜見をしようと言うことになり、
近くの公園でYさんのお母さんの差し入れで、筑紫のお吸い物をすすりながら、桜を堪能していました。
そんなときに、T君が、
「この素晴らしい風景を、四人一緒に写真に収めておこう!」と言って、
ポラロイドカメラを出し、それでひときわ幹の太い立派な桜をバックに写真を撮りました。
見事な写真が撮れました。
でも、変なのです。夜だから、余計な光が入る心配も無し、開けた場所だから、フラッシュが反射して変色する心配も無いんですけど、
写真が、なんとなく薄い赤色を全体的に帯びているのです。
T君は、こういうこともあるさ、と言って、もう一回全員で写真を撮りました。
しかし、またも、同じ現象が起こったのです。T君は、
「広い範囲で撮るから、余計なものが入るのかもしれない。フィルムに余裕はあるし、一人づつ撮ろう。」
と言って、私、Yさん、I君、T君の順番で撮ることになりました。
まず、私の撮影です。コレはうまく行きました。
つぎのYさん、うまく行きました。
問題はそのつぎのI君でした。1度目で撮れた写真は、
さっき撮ったのより、なんとなく赤みが強くなっているようにみえる写真でした。
そこでもう一回。今度は、なんだか、I君の周りに、赤ではなく、黄色に近い色の薄いビニールのようなものが、なんとなく写っている写真でした。
気味悪がりながらも、Iくんは、もう一回撮るようにT君にお願いしました。
そして出てきた写真を見て、T君は、
「なんだあ、なんか変だ!」
といって、私達のほうに駆け寄ってきてその写真を見せました。
その内容は、かなり凄惨なもので、I君の手や顔はほとんど隠されるほどに数え切れないほどの黄色い手がI君の体に四方八方から絡んできて、
さらに、I君の体の黄色の手に絡まれていない部分(下半身)も、鮮烈な赤色に染まっていました。
I君は、これを見せられた後、一つの事実を告白しました。
その内容は、次のようなものでした。
「 今日、昼休みの後、印刷室で、コピー気を回してる間、木箱をいじっていたら、ついに木箱があいたんですよ。
だけど、中からは、ぼろぼろの布袋が出てきて、それに、
「天皇ノタメ 名誉の死ヲタタエテ」
って書いてました。開けてみたら、大量に爪と髪の毛の束が出てきて、不気味だから、焼却炉に捨ててしまいました。」
私達は、すぐに、それをお寺に持っていって、その話をして、写真を供養してもらえるように頼んだんですけど、
お寺の住職さんは、
「 あなたのしたことは、とても危険なことです。あなたがたの持ってきたその写真を供養しても、霊の怒りは静まりません。
その木箱を持っていらっしゃい。それを供養してあげれば、中に閉じ込められていた魂も救われます。ぜひ持ってきてください。」
と言って、ひとまず今日は帰るように促しました。
しかし、結局、I君と会うのは、その日が最後になりました。
次の日の朝、I君が、昨日の帰宅途中、自宅近くで自動車に衝突され、胴体が切断され、
下半身は、炎上する車のタイヤに巻き込まれたままいっしょに焼け焦げ、
上半身は、そこから20メートルくらい離れたところにあり、
即死だったとのことです。
その日、私とT君とYさんは、彼の母親から、木箱を譲ってもらい、
それを寺の住職さんのところに持っていきました。
しかし、寺の住職さんは、
「 この箱は怨念そのものです。それも、もはや人のものではなくなっています。
この霊たちの怒りを静めるのは難しいです。
供養して差し上げたいですが、時間がかかります。それでもよろしいですか?」
といいました。I君が、霊に憑かれる行いをしてから、たったの半日で命を落としたのを見ている私達は、
それでは行けないと思い、自分達で読経を覚えることにしました。
その年の12月、私達が霊の恐怖を忘れかけていた頃になって、Yさんが火事で亡くなりました。
発火の原因は、ストーブの不完全燃焼だったらしいです。
残された私とT君は、気味が悪くなり、会社に、転勤を希望しました。
事が起きたこの地を離れれば、霊たちも、私達のことを追って来れないのではないか、と思ったからです。
しかし、考えたくありませんが、
すでに私と彼のどちらかが憑かれている可能性もあるわけなので、
お互いの了解で、別々の場所に転勤させてもらうことにしました。
しかし、その考えは甘かったと、あとから思い知らされることになりました。
それから9年が経過しました。まさに悪夢のような9年間でした。
T君は、転勤後、2年目にして結婚。
その後、一人目の子供が、生まれて半月で肺炎で亡くなり、
二人目の子供も、流産で亡くなりました。
それと同じに、二度にわたる流産でT君の妻も体を悪くし、脳に腫瘍がデキ、植物人間になって、
次第に体力が衰えていき最後には死に至る重い病気をわずらいました。そして、
6年目の秋に、亡くなったといいます。
T君も、精神的に参っていたのでしょう、
翌年の春に、会社の屋上から飛び降り自殺をしてしまいました。
それから2年がたち、現在に至ります。
このごろになって、頻繁に、激しい動悸に見まわれるようになりました。
さらに、夢に、先に逝った3人が出てくることも度々ありました。
私はこの先どうなるのか、わかりません。
今の持病の動悸も、恐怖によるストレスからくる一時的なものでありたい、と思いますが、
私を除いた3人がすでに他界してしまっていることから、私ももう、長くないかもしれません。
この長く読みづらい素人文書を最後まで読んでくださった人は、
私に憑いている霊を鎮める手助けをすると思って、手を合わせて簡単な読経をお願いしたいと思います。
「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」 と。
−第拾八話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part4」 より転載
俺が高2の時に体験した話をする。
俺は小学生の頃から怖い話が好きで、そのテの本やテレビの特番やなんかは必ず見ていた。
高校に入っても、クラスの好き者と集まってはよく怪談話をしていた。霊を見たいと思っていた。
ある日、教室で弁当を食いながら、いつもの連中、
K(リーダー格)やD、Sなんかと怪談話をやっていると、
同級生のYが何気に仲間に加わってきた。
俺は、その時女の子もいて「キャー、キャー」やってたから、Yも一緒に騒ぎたくなったのだろうと思った。するとYは、
「おい、K。おまえ、幽霊見たことあるのか?」 と聞いてきた。Kは
「ないよ。見ようとしていろんなことやったり、行ったりしたけどな」と答えた。
「おまえが霊を見たいなら、確実に見れる方法を教えてやろうか?」
「なに???」
Yによると、Yはいわゆる見ちゃう奴で、子供の時からそうだったので、今ではもうなんともないという。
ただ、霊によってはかなりきつい時もある。
だから、遊び半分であまり霊とは関わらないほうがいい。
俺たちがよくそのテの話をしているので、ちょっと忠告にきた、とのことだった。
「俺のいうとおりにすれば、絶対に見れるけど、どうする?」
「おお! 教えてくれ!」
他の連中も「マジかよ!」「見ようぜ!」とか言って興奮している。
Yによるとその方法は、不慮の事故とか、殺人とか、この世に未練を残した人の死んだ現場に行って、
心の底から同情してやることだ、という。
本当にあなたは可哀想な人だ、この世でまだやりたいこともあっただろうに、
できることなら私が替わってあげたかった・・・というふうに。
そうすれば、必ず幽霊が現れる、という。
俺たちはさっそくその週末の土曜日に実行することにした。
メンバーはいつもの、K、D、S、俺、そしてOBのS先輩の5人。
いつもキャーキャーいっている女どもは怖すぎるといって、不参加。
場所は東京の郊外にあるO市の山道だ(我々はK市に住んでいた)。
そこは、24才のOLがレイプされ、絞殺死体で発見された場所だった。
当時、わりと記憶に新しい事件だったとはいえ、図書館で新聞記事を探したり、事前に資料をそろえたのだから、
我々もなにかとりつかれたような感じだったかもしれない。
土曜の深夜12時に、俺らはS先輩の家の前に集合して、先輩の車で現地に向かった。
車中、みんなそれぞれギャグをかましながら陽気にしていたが、内心ビビッてるのは明白だった。
俺も、車が街道から田舎道に入って、あたりが鬱そうとしてくるにつれ、こりゃ、やっぱまずいんじゃねーか、と思い始めてきた。
対向車もいなくなり、まわりが畑や林ばかりになってくると、先輩の隣で地図を見ながらナビしてたKが
「この辺だぞ」と叫んだ。
声がうわずっているのがわかる。時計を見ると1時半を少しまわっていた。
車を道の端に停めて、俺たちは現場を探すことにした。
俺はカセットテープレコーダーと懐中電燈、それと密かに持ってきたお守りをポケットに入れて外に出た。
Dがコンビニで買った「写るんです」でその辺をバシバシ撮ってる。
S先輩が車に残り、ヘッドライトを消すと、いきなり暗闇になったが、道沿いの外灯と月明かりでわりとまわりが見える。
山のほうへと続くわき道を50メートルくらい入り、現場らしきところを探していると、さすがに背筋が冷たくなってくる。
ここら辺で人が殺されたんだ・・・
しばらく歩いていると、「あっ」とSが声を上げた。
「どうした?」と俺が聞くと、Sは斜め向こうの地面を指している。
見ると、そこだけ草が取り払われ、小さいお猪口みたいなものに線香がささっていて、まわりに花が供えてある。
俺は懐中電燈でそこを照らしながら、皆の顔を見た。
月明かりのせいか、青白い精気のない表情をしている。
全員無言。俺は情けないことに足が震えて、腹のあたりの力が抜けてきたのを感じた。
これはまずい。どう考えても尋常じゃない。俺が
「やっぱよそうぜ。シャレになんないよ!」というと、 Kは
「何言ってるんだ!ここまできたんだぞ。やるしかねーよ!」
と、ひきつった顔つきで食ってかかる。DもSも泣きそうな顔をしている。
「本当に出てきたら、どうすんだよ・・・」Dがか細い声を上げる。
「ばかたれ! それを見に来たんだろうが。でも・・逃げればいいよ」
Kも怖いに違いない。必要以上に大声で怒鳴る。
結局Kの勢いに負け、霊を呼び出すことになった。
全員で目をつむり、花が供えてある場所に向かって両手を合わせ、いち、に、のさんで同情する。
俺はカセットを録音状態にして、足元においている。
全員両手を合わせ、身じろぎもしない。
あたりからは、虫の鳴き声と、ときどき吹く風にそよぐ葉の音以外は何も聞こえてこない。
俺は目をつむりながら、「○○さん(名前は調べてあった)、頼みますから出て来ないでください」
と一心不乱になって祈っていた。
俺は、冗談じゃない、幽霊なんて見てたまるか、と思っていた。
あれほど見たがってたのに、いい気なものである。
しばらくそうしていると(実際は1分も経っていないと思う、今から思えば)、一瞬まわりの空気が変わったような気がした。
なんていうか、密度というか濃さというか・・・
そして、口の中がおかしい。妙にきな臭いような、錆びくさいような感じになってきて、
これは恐怖でのどがカラカラになったに違いない、あるいは貧血の前触れかも・・などとあれこれ考えていた。すると、
「あぅっ! わわわぁ!」と声にならない叫びがあがった。
「ど、どうした!」俺は飛び上がり、他の連中を見た。
Kが座り込んで、口を大きく開けたまま前方を凝視している。
見ると、女があお向けに寝転がって、首だけ起こしてこちらを見ている。
俺は頭が真っ白になった。まるで映画のワンシーンをスローモーションで見ている感じとでもいおうか。
「あぎゃーっ!!!」
転げるようにその場から逃げ出し、もと来た道をめちゃくちゃに走った。
前方をDとSが走ってるのがわかった。
(あれ、Kは。それにカセットを忘れた)
信じてもらえないかもしれないが、大パニックのさなかに俺はそんなことを考えていた。
そして後ろを見ると、さっきの場所にKがまだいるのが見えた。
(やばい!)
俺は引き返し、カセットをひったくると座ったままのKの頭をボカッとなぐった。
女のほうを睨みつけるように見ると、さっきの体勢のままだったが、体の輪郭がきらきらし始めて、
体は、なんというか、しゃぼん玉がだんだん薄くなって透明になり、消えていくように、消えてしまった。
俺は呆然としているKを引っ張っていく道すがら、 (出てくるなと言ったのに出てきやがって)という怒りでいっぱいだった。
もちろん、今から思えば非常に身勝手なのだが、その時はそう思ってた。
先輩の車まで来ると、DとSが狂ったように手招きしてる。
「早く来い!」 「何してる! 逃げるんだ」
猛スピードで車を走らせている先輩に、一部始終を話すと、
「マジかよ・・」と顔をこわばらせ、しきりにバックミラーをのぞく。
Kによると、一瞬腰が抜けて動けなくなり、その間中、あの女と目が合っていたらしい。
車中、全員で目撃したことを言い合い、間違いなく一致していることを確認した。
あれはやはり幽霊だったのだ。殺された女の霊が出てきたのだ。
そう考えるのが一番自然だ。そう結論づけた。
翌日曜日、俺たちはKの家に集まって、Yを待っていた。
昨日の出来事を全部話し、幽霊が見れるYに判断してもらおう
というわけだ。しばらくしてYがやってきた。
俺たちを見て、どこか沈んだ顔をしている。
昨日の一部始終を話すと、「やっぱりな」といった。
「なんかいやな予感がしてたんだ。本当にやっちまったんだ」
「おまえが言い出しっぺなんだからな」Kが毒づく。
「いくらなんでも強姦されて殺された女なんて・・・」
「おまえ言っただろう、この世に未練がある奴って」
「で、おまえ同情したのか?」
「ああ、あたりまえだ」Kが言う。
「俺は出てくるな、と念じた」俺が言う。
「俺もだ」「俺も」DとSが言う。
「あれはやっぱり幽霊か?」俺が聞くと、Yは
「ああそうだよ、間違いないね」と言った。
「俺はあの女と見つめ合っちゃったんだからな」とKが弱々しく笑った。
「今、おまえの肩にのってるよ・・・」とYが言った。
「??!!」
その年の冬、Kは休学し、翌年退学した。
家族そろって長野に引っ越して行った。理由はあえて言わない。
後から考えて、俺にはわからないことがある。
Yは最初、俺たちを心配して、霊にあまり関わるなと言いたくて近づいてきたのではなかったか。
なのに、あえて霊の呼び出し方法を教えたのはなぜか。
Kが引越してから、YがC子と付き合い出したのも偶然か。
C子はKの彼女だった。あの日、Yが近寄ってきた日もC子はKのそばにいた。
たぶん俺の妄想なのだろう。今となってはどうでもいいことだ。
それから、あのカセットを翌日全員で聞いた。
ザーッという音のなかにかすかに「・・しぃ、・・しぃ」
と女の声が入っていた。Yは「苦しい、苦しい」と言ってる、
と言うが、俺には「悔しい、悔しい」に聞こえた。
長くて申し訳ない。
以上、俺の体験談だが、マジで霊を見たい人はどうぞ。
でも、その勇気があなたにあるかな(笑
−第拾九話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part4」 より転載
姉の友達の話
家で飼っている猫を抱きながら廊下を歩いていて、鏡の前を横切った時
?
自分が写っていなかったような気がして立ち止まった。
何の気なしに鏡を覗き込むと猫しか写っていない・・・。
怖くなってもう鏡は覗けない・・・
その時猫が腕の中から降りて
隣の部屋に行ったとたん
ギャーーーーーーーー!!
っと猫の鳴声がした。
行って見ると猫は死んでいた・・・
私の代わりに死んだのだと言っていたそうです・・・
−第弐拾話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part5」 より転載
ある日、女子高生のAさんが、学校帰りに駅で列車を待っていると、
反対側のホームに同じ学校の制服を着た子がいるのに気づいた。
顔を見ると、同じクラスのBさんだと分かった。
しかし、その日Bさんは体調が悪いとかで学校を休んでいたはずだった。
よく見ると、うつろな表情でぼんやりとしており、こちらに気づいた様子も無い。
Aさんは、さほどBさんと親しいわけでは無かったが、
学校を休んだ子が制服を着てぼんやりと立っているのはさすがに気になり、
声をかけてみようと思ったが、Bさんのいるホームにはすでに列車が入ってきていた。
Bさんはその列車に乗ってしまうのだろうから、もう間に合わないとAさんが思ったその瞬間、
うつろな表情のBさんは、ホームに入ってきた列車に飛び込もうとした。
「あっ!」とAさんが思った時には、すでにBさんの足はホームから離れていた。
もう助けられるわけもないが、Aさんは思わず身を乗り出した。
・・・と、その時、Aさんはドン!と何か凄い力によって突き飛ばされた。
ただでさえホームの端で態勢を崩していたAさんは線路に向かって飛んでいった。
Aさんの目に飛び込んできたのは、猛スピードで向かってくる列車と、
引きつった表情で急ブレーキをかけようとする運転手の姿だった・・・。
さて、問題となるのはここからである。
線路に飛びこんだAさんだったが、凄い力で飛ばされた為、
列車の入ってきた線路を飛び越えて、線路の向こう側に落ちた為、列車にはぶつからなかった。
その為、肉体的な怪我は骨折だけで済み、命に別状は無かった。
駅員や警察の調べでも、「普通の女子高生が助走もつけずにこんなに飛べるわけが無い」との事で、
誰かが彼女を押したに違いないと言っているが、調べた限りではそんな人物は見当たらない。
そして、Aさんが見たというBさんの投身自殺。
これはそもそも、その時間、反対側のホームに入ってきた列車自体が存在しなかったという。
仮にそんな列車が入ってきていたのなら、反対側の線路に落ちたAさんは、
間違い無くその列車にぶつかっていたはずである。
それだけなら、Aさんはありもしない同級生の自殺を見たという事になるが、
実は、Aさんが線路に落ちたまったく同じ時刻に8つ離れた駅でBさんは自殺を図り、
助からなかった・・・という事が、その後まもなく分かった。
つまりAさんは、遠く離れた駅で起きた同級生の自殺を目の前で見て、
さらに自分も列車に飛び込む羽目になったという事である。
その後もその路線の駅では人身事故が相次いでいるという。
その大半が自殺として片付けられているらしいが・・・。
−第弐拾壱話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part5」 より転載
えっと、新潟市と新発田市を結ぶ8号線新潟バイパス(でイイのかな?)
に、なぜか一箇所追い越し禁止車線があります。
昔、何故かそこだけ事故が多発しており、事故を起こした当事者は決
まってこう言うそうです。「バイパスを人間が横切ろうとした。」
ただ、そこはJRの線路をよけるため、高架橋になっており、とてもじゃ
ありませんが人なんて登って来れません。
しかし問題なのは、その高架橋の下が、昔墓地だったらしく、それらを
移動させて作ったそうです。
(実はこの話、最近知ったんです。地元民として恥ずかしい…。)
-第弐十弐話 了-
165 :
164:03/06/05 01:49 ID:???
リンク先がいつ消えるか分からないからオマケ程度に。
それでは23話目ドゾー
166 :
164:03/06/06 01:46 ID:???
ゲームの方で急に臨時放送が始まったら怖すぎる。
更に人物リストがランダムで作成されて、その中に自分の名前が出てきちまった日にゃあ・・・
本当、今までのゲーム板でこんなに恐ろしいスレがかつてあっただろうか
わたしの弟から聞いた本当の話です。
弟の友達のA君の実体験だそうです。
A君が、子供の頃A君のお兄さんとお母さんの田舎へ遊びに行きました。
外は、晴れていて田んぼが緑に生い茂っている頃でした。
せっかくの良い天気なのに、なぜか2人は外で遊ぶ気がしなくて、家の中で遊んでいました。
ふと、お兄さんが立ち上がり窓のところへ行きました。
A君も続いて、窓へ進みました。
お兄さんの視線の方向を追いかけてみると、人が見えました。
真っ白な服を着た人(男なのか女なのか、その窓からの距離ではよく分からなかったそうです)が、1人立っています。
(あんな所で何をしているのかな)と思い、続けて見るとその白い服の人は、くねくねと動き始めました。
(踊りかな?)そう思ったのもつかの間、その白い人は不自然な方向に体を曲げるのです。
とても、人間とは思えない間接の曲げ方をするそうです。
くねくねくねくねと。
A君は、気味が悪くなり、お兄さんに話しかけました。
「ねえ。あれ、何だろ?お兄ちゃん、見える?」すると、
お兄さんも「分からない。」と答えたそうです。
ですが、答えた直後、お兄さんはあの白い人が何なのか、分かったようです。
「お兄ちゃん、分かったの?教えて?」とA君が、聞いたのですが、
お兄さんは「分かった。でも、分からない方がいい。」と、答えてくれませんでした。
あれは、一体なんだったのでしょうか?
今でも、A君は、分からないそうです。
「お兄さんに、もう一度聞けばいいじゃない?」と、私は弟に言ってみました。
これだけでは、私も何だか消化不良ですから。
すると、弟がこう言ったのです。
「A君のお兄さん、今、知的障害になっちゃってるんだよ。」
−第弐拾参話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part6」 より転載
これは私が小学生の頃の話です。
家の近所に一軒の空き家がありました。
その家は昔旅館を経営していた様子で、山奥の長い一本道を上っていくと突然現れるその家は
小学生が誰しもあこがれる”秘密の隠れ家”にはもってこいの場所でした。
私は一部の友人達と共に学校が終わるとそこに集まり、夕飯時になるまでいろんな事をして遊んでいました。
そんなある日、その空き家に”でる”と言う話がどこからともなくわき上がりました。
そこの旅館の持ち主が首をつって自殺した、
誰もいないはずの家の窓から和服を着た女が外を眺めていた、とか・・・
私達は仲間はずれにされた誰かがそんな噂を流しているんだろうと、気にもせず隠れ家を愛用していました。
しかし噂は他のクラスの生徒にも広まり、そいつらが”秘密の隠れ家”を見に来る様になりました。
”隠れ家”に思い入れの深かった私たちは他の生徒と縄張り争い?の喧嘩をよくしていました。
ある日、隠れ家にいると他のクラスの生徒達が空き家に石を投げてきてガラスを割り始めました。
「なんだ?あいつら?」
私たちも、必死になってエアガンを打ったり、部屋の物を投げつけたりして応戦しました。
パリン、パリンとガラスの割れる音が空き家に響きます。
私は転がっていた竹細工の赤い鞠を手に取りました。
中に鈴が入っているようで
「チリーン」
と音がします。
鞠を投げつけようとした瞬間、相手が驚いた顔をしています。
そんな事は気にせずに鞠を投げつけました。
狙いがそれて地面に落ちた鞠が転がり
「チリーン」
と音を立てた瞬間・・・
「ガシャーン!」
という音と共に家中のガラスというガラスが全て割れてしまいました。
私たちも相手もびっくりして、空き家から逃げ出しました。
いっきに山の麓まで下ると、さっきまで喧嘩していた相手も、同じ恐怖を体験した身として何故か好感が持てます・・・
私が、息も絶え絶え喧嘩相手に話しかけました。
私「さっきびっくりしたよな。ガラスが一辺に割れるなんて・・・」
相手「え・・・?」
相手の仲間「やばいって。そいつと話すな!」
私「何だよ。おまえ」
相手の仲間「だっておまえの後ろに女がいたぞ」
どうやら、私が赤い鞠を投げる瞬間、背後に女が立っていたそうで、
赤い鞠を投げるのを止める様に私にしがみつこうとしていたらしいです。
私はびびりながらも、平気な振りをしていました。
そしてその場は解散となりましたが、友達の一人が
「空き家に忘れ物をした」といいます。
忘れ物自体は大した物では無く、さっきの事もあり、私は行きたくありませんでした。
しかし、びびっている姿を見せたくもないので一緒についていく事にしました。
空き家に向かう道のりで私は赤い鞠について話していました。
「だから「チリーン」て鞠が音を立てた瞬間、窓が割れたんだよ」
辺りは薄暗くなってきました。
空き家が見えてきたその時です。
「チリーン」 鈴の音がします。
皆で顔を見合わせます。さっきの鞠が転がっているのかと、辺りを見回しました。
赤い鞠は確かにありました。
誰かに踏みつけられグシャグシャに潰れて・・・
「チリリーン」 また鈴の音がします。
皆、顔色が変わり始めました。
「鞠の鈴だけとれてどこかで鳴ってるんだよ」
誰かがつぶやきます。
「チリーン」 音は空き家の方から聞こえます。
「チリリーン」 音が近づいて来ているような気がします。
坂道ですのでとれた鈴が転がってきているのかな、と思っていると
「チリリリン」 「チリリリン」 「チリリリン」
一箇所ではなく複数の箇所から私たちを囲むように鈴の音が鳴り始めました。
「ぎゃー!!!」
みんな一斉に逃げ出しました。
その後、誰も空き家に近づこうとはしなくなり間もなく、その家は小学生が溜まるというので取り壊されました。
−第弐拾四話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part6」 より転載
私の通っていた高校は築120年という気合の入りようでした。
改築が繰り返された校舎は、素人目に見ても奇妙としか言いようの無い形に湾曲しています。
今では珍しくなった平屋であるにも関わらず階段があり、廊下のどん詰まりの壁際際から天井に向かって伸びています。
そのほかにも玄関を入ってすぐにある音楽室や、ドアが埋め込まれて立ち入れなくなった教室。
(外から見るとベニヤ板で物々しく目張りされています)
その中でも奇妙極まりないのは「監視小屋」なるものがあるということです。
私は遠方から通っていた為、時々地元の友人の家や先生の社宅に宿泊させてもらうことがあったんですが、
たまたま泊めてもらえるあてがなかったその日、「監視小屋」に泊まることにしました。
監視小屋は一見、ただの民家のようです。 八畳一部屋で古い型の電話、小さな台所があります。
そしてここがなぜ「監視小屋」と呼ばれているのか、私はその晩、身をもって知るに至ったのです。
小屋には私のほかにもう独りの友人が一緒に泊まることになっていて、私たちは修学旅行ののりではしゃぎながら布団を敷いたりしていました。
夕食を取りながら談笑しているとき、突然電話が鳴りました。 何事かとびくつきながらも電話に出ると用務員のおじさんで、
女子生徒二人と言うこともあって心配してくれているようでした。 はしゃぎ過ぎないように色々と注意を促され、電話を切ろうとすると
「あぁ、忘れていたけど・・・西側の窓のカーテンは必ず閉めて寝なさい」とのこと。
そのときは「はぁい」と生返事で電話を切ったのですが、よくよく考えると意味がよくわかりません。学校の裏手にあたる墓地はその方向ではないのに、
おかしいねと話しながら友人は何の気なしにそのカーテンを開けました。
そこには麻縄で禍々しく祭られた、古びた井戸がありました。
丁度コの字型になった校舎と小屋に阻まれていて、今まで目にする機会の無かったものだったのに一瞬ゾクリと悪寒が走りました。
「なんか気持ち悪いね」
などと言いながら、私たちは一つの布団にくっつくようにして晩は眠りについたのです。
どれくらい眠ったのか・・・私は肩口の寒さに身体を震わせて目を覚ましました。
ふと見ると友人の姿がありません。小屋にはトイレがなかったので、教員寮の方に借りに行ったのかと思い、しばらく待ってみましたが戻ってきません。
ドアを開けて外の様子を伺ってみましたが、校舎のほうからも教員寮からも戻ってくる気配はありません。
「何処行ったんだろう・・」
と不安に駆られながら部屋に戻った私は、本当に何気ない気持ちで先の窓のカーテンを開けてみました。
下着姿の友人は、井戸の側にいました。
そして腰の辺りに手をやってゴソゴソしています。
「なぁんだ、裏で用を足すつもりなのか」
と呆れながらカーテンを閉めかけた私は、ふと奇妙な感覚に囚われてもう一度井戸の方に目を向けて声を上げそうになりました。
ゴソゴソしていたと思っていたのは、腰に縄を巻きつけていたのだと気づきました。
そして今はしゃがみこんで縄の先に大きな石を括りつけています。
私は声も出ませんでした。すると今度は井戸からぬるりと白い手が伸びてきたのです。
手は何かを探るように蠢いて、やがて近くの麻縄を掴みました。 友人は深く頭を垂れて項垂れ、最早何の反応も示しません。
縄を掴んだ手はずるりずるりと石を手繰り寄せていきます。私は夢中で叫んだつもりでしたが、声が出ませんでした。
「あぁ・・Aちゃんが連れていかれる・・っ!!」
そう思ったとき、闇を劈いてけたたましく電話のベルが鳴りました。私はその音と同時に、敷いてあった布団に尻餅をつきました。
そのとたんに金縛りのようだった身体がふと軽くなるのを感じ、気がつくと裸足で外へ飛び出して井戸の側の友人のところへ駆け寄りました。
放心状態の彼女を何とか小屋まで運び込み、どれくらい呼びかけていたでしょう。
しばらくすると友人は我に返り、泣き出しました。
恐怖から解き放たれた私も一緒になって泣き出しながら、とりあえず誰かに助けを求めようと電話を引っ掴みました。
そのとたん私はしがみついていた友人共々、又しても布団に尻餅をついたんです。
受話器ごと掴んだ電話機はガワだけで、電話線が繋がるどころか中の機械部分が空っぽだったのです。
後から聞いた話によると開校当時、なぜかこの井戸に身を投げて自殺を図る生徒が後を絶たなかったため、
埋め立てようと試みたのですが関係者が相次いで亡くなるなどの不幸が続き、結局は埋め立てを断念。
改築を重ねて井戸が人目につかないようにしたそうです。
それでも何処からとも無く身投げをする人が現れるので、それを監視する為に人を置く「監視小屋」が設置されたのですが、
小屋に在駐していた監視役の男性も井戸に身投げを図り、小屋と井戸がそのまま放置される結果になったのだということです。
「カーテンを開けるな」と忠告した電話は、いったいどうやってかかってきたのでしょう?
そして彼は、果たしてその監視役の男性その人だったのでしょうか。
−第弐拾五話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part8」 より転載
日本でも、ストーカー事件は急増している。
過去3年間で報告されている殺人及び未遂事件は17件、傷害・暴行・脅迫などを含めると1000件に及ぶストーカー事件が起きているのだ。
そんな中でも、衝撃の結末を迎えたストーカー事件を紹介しよう。
この事件を担当した(株)ジャパン・プライベート・サービスの樋渡氏に話を聞いた。
1998年1月、都内に住む山本さん(仮名)が会社から帰宅すると、彼のアパートの部屋の前に一人の女性が立っていた。
彼女は山本さんが以前に少しだけつきあったことのある慶子(仮名)という女性で、
半年前に山本さんから別れをきりだし、もう会うことはないはずだった。
ところが女性の方は山本さんを忘れることができず、毎日のようにアパートを訪れるようになっていた。
あまりにしつこく毎日のように姿を見せる女性を気味悪く思った山本さんは、樋渡さんの会社に相談に訪れた。
最初は樋渡さんも、悪質なものではないだろうということで、様子を見るようにと山本さんにアドバイスをしたという。
そして1ヶ月後、山本さんが家に戻ると部屋の前には彼女の姿がなかった。
安心してドアを開けて部屋に入った山本さんだったが、彼はそこで息をのむ。
彼女は部屋の中で待っていたのだった。
管理人にドアを開けてもらったという彼女に山本さんは、自分にはもう彼女ができたので、いい加減彼女面をするなと思わず怒鳴ってしまった。
すると彼女は突然立ち上がり、片手に持っていた剃刀をゆっくりと持ち上げ、何故か微笑みながら自分の手首におろした。
驚いた山本さんは彼女を病院に運び、一命を取り留めた慶子はそのまま入院することになった。
彼女のこの異常な行為が恐ろしくなった山本さんは、彼女が入院している間に東京での仕事を辞めて実家のある長野県に引っ越した。
ところが引っ越してから3ヶ月後、彼は想像を絶する恐怖に襲われることになる。
仕事から戻って家族のくつろぐ居間に行くと、なんとそこにはストーカーの彼女が楽しげに家族と話していたのだ。
驚きのあまり声の出ない山本さんに、母親は
「あなたのお姉さんになるのよ」と言った。
慶子は立ち上がり、
「はじめまして。慶子です。よろしくね、弘さん」と言った。
彼女は、山本さんの兄と結婚することになっていたのだ。
ストーカーが自分の兄と結婚するという、信じられないような結末。
彼女はその後、本当に結婚して子供までもうけたという。
これで2人は一生付き合い続けなけらばならないのだ。
これが、彼女の望んだ形だったのだろうか。
稲川淳二ネタでゴメンナサイ。
ある夫婦が、オーストラリア転勤に伴い引っ越したんだそうです。
そして、会社がある借家を提供してくれました。
そして何ヶ月かが過ぎ、近所の人達と仲良くなり始めたある日、
電話がかかってきました。そして奥さんが電話を取ってみると、
男の低い声でぶつぶつ呟いてくるのです。
よくは聞き取れなかったのですが、声の感じや、節々に出てくる
単語を聞くと、どうも殺人めいた脅しにも聞こえる電話なのです。
そのことを帰宅した主人に話しても、
「まだここも借りたばっかりだし、われわれをよく思っていない人間
もいるのだろう。放っておけばすぐに終わるさ。」
と言って相手にしてくれません。
その後も決まった時間に何度も脅迫電話がかかってきます。
それをとってる奥さんもノイローゼになり、実家に帰ると言い出しま
した。仕方なく主人は警察に連絡しました。そして、警察は逆探知
を開始しました。
しばらくして、警官が真っ青な顔をして結果を持ってきました。
「奥さん、驚かないで聞いてください。これが逆探知した、犯人の電
話番号です。」その紙を見た奥さんは怒って、
「ふざけないで!、これは家の電話番号じゃない!。」
しかし、警察は続けて
「ですから、この電話はあなたのお宅の二階からかかって来てるんです。」
-第弐拾六話完-
もはや「百物語」について語るスレではなく、百物語スレと化している罠。
激しく板違い極まりない。だが、
そ れ が い い 。
(・A・)コワ!イイ!!
182 :
181:03/06/08 13:44 ID:???
↑の右下の顔は心霊現象です。
誰もあげないの?
勝手にあげちゃヤバイかな
レゲー板の底で、静かに蠢く真の恐怖。それがこのスレだ。あげた者は・・・祟られるかもしれん。
地名はあやふやですが、富士山に近い槍ヶ岳の様な名前だったとおもいます。
そこには標高の高い所で、万年雪というか、切り立った斜面一面に氷が張ってしまってしてツルツルにないる所があり、
靴にノコギリの歯の様な物を付けなくては1歩も登れず、また、
足を外すと何百メートルも斜面を、一番下に待ち構えている岩場まで止まることなく真っ逆さまに滑り落ちてしまうそうです。
人の体は、頭が重いので、滑る落ちて行く間に必然的に頭が下を向いてしまい、
最後に岩場に強打し、まるでスイカ割りの西瓜の様にパッカリの弾けてしまい、
その死体はそこの山男達の間で 「西瓜」 と呼ばれているそうです。
まるで水死体が 「どざえもん」 と呼ばれるように。。。。
山に詳しい人がいらっしゃればお分かりになると思いますが、山で遭難されたりして亡くなった方々の死体と言うものは、
探し当てられた時には、死亡の確認がされるだけで、麓まで下ろすのは非常に労力が必要とされるために、なかなか運ばれず、
多くの場合ムシロを掛けるだけになってしまうそうです。
彼は大学時代、山岳部の様なものに入っていました。いわゆる山男ですが、この話は、まだ入部して間もない頃にその槍ヶ岳(?)に登った時の話だそうです。
一行は縦に連なって山を登っていました。
こういった時、登山のルールとして、一番後ろには一番のベテラン、前には同じくらいのベテランが付くそうです。
この時、彼はまだ経験も浅く、隊の前から二人目にいたそうです。
例の氷壁にさしかかった所で、下を覗くと遥か下のほうに盛り上がっているムシロが見え、前もって先輩に話を聞いていた彼は
「あぁあれが西瓜かぁ。まいったなぁ、嫌なもん見ちゃった」と思ったそうです。
しかしながら、まぁ、遥か下に見えるだけですし、なにせまだ初心者の域を出ていない彼にとって前に進むことが大変なことであり、
そちらに夢中になり、すぐにその事は忘れてしまいました。
一行に彼が加わっていたせいか、山小屋に到着出来ずに夕方になってしまいました。
しかしながら、難所は超えており、山小屋はもうすぐの所まで来ていたので、そう焦ることなく道とも言えないような道を進んでいました。
息を荒げながら彼がふっと見上げたその先に、下山してくる別の一団が見えました。
「あ、降りていく人達か........」
「あれ?」
そうです、夕方に、山小屋に近い位の所から降りていく訳がないんです・・・。
夜になれば視界が無くなります。おかしいなと思った瞬間、前の先輩が前方の一団に気が付いたらしく、突然体を強ばらせ立ち止まってしまいました。
一行は張り詰めた様にその場に固まってしまい、彼は慣れない状況にパニックになってしまいながらも、
声を出して原因を尋ねることもなぜか出来ずに前方を凝視していました。
前方の一団は、こうフワフワというかピョンピョンと浮かんでいるような跳ねるような足取りで、山小屋までの1本道を真直ぐにこちらに向かってきました・・・。
もう20メートル程という所まで近づいてきたとき・・・
その一団が一様に「西瓜」であることに気が付きました。
さっきまでの言いしれぬ不安感が、一瞬にして恐怖感にかわりました。
それらは、パッカリと頭を割って、真っ赤な血を流しながらも千鳥足で近ずいてきます。
とうとう、西瓜の一団と先頭がぶつかりました。
それらは、ゆっくりと先頭から、メンバーの顔の前まで顔を持ってきて、じっくり覗き込んでは、次々と横を通りすぎていきました。
幾つ西瓜がいたのかは分かりませんが、どうやら交差し終わったのか、金縛りのようなものが取れ、
「なんだったんだろう」と彼が後ろを振り向こうとしたその時、
「後ろをふりむくなぁーーーッ!!」
と一番後ろのベテランの先輩が大声で叫ぶのが聞こえました。
ビクッとして体が強ばりしながらも、動ける様になった一行は、一目散に山小屋を目指しました。
山小屋について、早速、先輩に西瓜の一団と、振り返るなと言われた理由を尋ねたのは言うまでもありません。
彼が聞いたのは、やはり、あれはここで亡くなった方々の霊の様なものであり、
また、一団が通りすぎた後に振り返ると、そのまま山を引きずり下ろされてそのままあの世に行ってしまうという言い伝えがあるとの事でした。
−第弐拾七話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part8」 より転載
これは3年くらい前、実家で体験した話しです。
実家には子供部屋が1つあって、そこが20畳位あるんです。
小さい頃は兄弟で使っていたのですが、進学のため親元を離れるようになってからは、兄の独占状態でした。
そのため、漏れが実家に帰ると、決まって仏間に布団を敷いて寝るようにしていたんです。
実家に帰るのは、正月かお盆かって位だったんですけど、これは正月に帰った時に体験したものです。
疲れていた事もあり、親に早めに布団を敷いてもらい、11時には床についたのですが、(後から確認したのですが)
夜中の3時位にふと物音に気付き、目が覚めました。
その音と言うのが、知っている方が居るかどうか解りませんが、ガラスの玩具が転がっているような音でした。
簡単に説明すると、鉛筆状の、中が空洞のガラスの管に、細かなガラスの屑が入っているものです。
ガラスの屑は色形共に、様々で、転がすとキレイな音がします。
漏れはこの玩具を見たことがあったためそう思ったんでしょうが、実際に物を確認する事無しに、
その玩具だと言う確信が有りました。
ガラスの玩具の音に慣れてきた頃に、違う音が聞こえてきました。
それは、居間の方からでした。家の仏間は、居間と襖1枚隔てているだけの所にありました。
それは、なにか数え歌のようなもの。小さい女の子の声でした。
「ひと〜つ…」「ふた〜つ…」と…。
よくよく聞いて見ると、歌っているのは二人で、居間をぐるぐると廻っているようでした。
居間には大きなテレビがあるので、その時点では、テレビの音だろうと思っていたのですが。
その声が居間と、仏間を隔てる襖の前で止まった時、普通じゃ無いと解りました。
数え歌の七つ目位からは襖のすぐ向こうから聞こえており、歌が終わると明かに部屋内から
「ズズズッ…」「ズズズッ…」
と、なにか引きずるような音と共に、2人が部屋に入って来たのが解りました。
もちろん襖が開いた音なんてしてませんでした。
気付けば金縛りです、一向に動く事が出来ません。
部屋に入ってこられてから確信しました。
2人のお人形さんのような女の子。まったく同じ顔に、同じ髪型に、微妙に違った柄の羽織。
部屋は真っ暗で、起きてから目は一度も開けてませんでしたが、何故か確信が有り、決して見てはいけ無いもののような気がしました。
2人が探しているものは明らかです。ガラスの玩具です。
それが自分の頭のすぐ上にある事を思い出した時、恐怖しました。
嫌でもこっちに2人が来るのが解ったので、全神経を使ってなんとか動こうと試みましたが、ピクリともしません。
そんな漏れをじらすように女の子達は、少しずつ近づいて来ます。
そしてとうとう見つけました…、二人は女の子じゃなかったようです。なにかくぐもった声で
「アッタネ…」
「ウン、アッタ…」等と言い合ってます。
それでも、これで居なくなってくれるだろうと思ってじっと耐えていたのですが、2人はクスクスと笑いあって、動く気配がありません。
しばらくすると、その不快な笑い声が顔の方に近づいて来ました。
本当に目と鼻の先に…。こうなったら意地でも目を開けまいと踏ん張っていたのですが。
今まで聞いた事のないような大きな声が部屋に響きました。
「ハ・イ・ッ・テ・モ・イ・イ?」
びっくりして目が開いてしまいました。
その時目の前にあったものは、2人が入って来た時に想像した通りの、お人形のような2人の女の子…。
2人の死んだような黒い瞳が、そこにありました…。
瞬間俺もすごい勢いで、叫んでいたようです。
それからは、錯乱していたようで記憶があまり無いのですが、両親が声に気付いて2階から降りて来たようで。
気付いたら父が目の前に居ました…。
「なにがあったんだ?」
と、しきりに聞いて来ましたが、23にもなって幽霊見たとは言えず、その場は「夢を見た」と言う事で
お茶を濁したのですが、両親は納得してはいないようでした。
実家は居間が吹き抜けになっていて、両親の部屋、及び子供部屋へ声が簡単に届くようになっていたので、
漏れの叫び声は割合はっきりと聞こえたらしいんですが。
次の日の朝、母が俺にしきりに聞いてきました
「○○、あん時、ほんとにあんた1人だったのかい?」と。
朝になって「あれは夢だったんだ…」と頭を整理しようとしていた、漏れはカチンときて
「1人に決まってるだろう!」と母に怒鳴りました。
一瞬、強く言いすぎたと思い、母を見るとポカーンとして、一言…。
「でもねぇ…、母さん、確かに聞こえたのよ。あんたの声といっしょに女の子のすごい笑い声…」
−第弐拾八話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part9」 より転載
私がまだ十代のころの話
ある日突然、市松人形が欲しくなった、もう欲しくて欲しくてたまらない 。
白い着物に赤い帯、紅はほんのり紅い、市松人形がなんとしてでも欲しい・・・。
それでお店のお客に手当たり次第情報を求めた。
何処で売ってて・オーダーで作れるか・幾ら位するか・などなど、どうにかして手に入れようとした。
何日か過ぎた頃、お店の女性客にこう言われた。
「それ本当に貴方がほしいの?」
?!?!
目から鱗が落ちた。そうだ私何で人形なんか欲しいんだろ。しかも市松人形。
するとそれまでなんとしてでも欲しかった人形が欲しくも何とも無くなった。
ただその話をしている間中お客の後ろで市松人形が私を睨んでいた。
私は現実なのか目の錯覚なのか自分に自信をもてずその事を忘れた。
私は結婚・出産・離婚・と色々あり五年ほど過ぎた。
離婚し実家に戻った私に、姉と姉の友人が訪ねてきた、昔話をして楽しんでいる最中、姉の友人が話始めた。
「そういえばあの時貴方が住んでいた家の近くに橋があったよね?」
そう私がその時住んでいた家の近くに小さな橋があった。
別にこれといってなんてことない小さな橋、ただ私はあまり好きじゃなかった。
姉の友人は続けてこう言った。
「私ねあそこの橋で女の子を見たよ、それがおかっぱ頭の着物着た子だった」(姉の友人はよくこの世じゃない世界の人を目撃する人だった)
私は鮮明に記憶が甦った。
忘れてた市松人形 。
恐かったけど私は聞いた。
「その子白い着物に紅い帯してなかった?」
「そうそう何で知ってるの?
けっこう恐かったよ顔が突然ブワァッて大きくってこっちによってきて」
私は間違いないと確信した。
あの時私が突然欲しくなり、店の女性客に「貴方の意志じゃない」と指摘され恨めしげに私を睨み消えたあの市松人形だ。
あの橋を渡る時私に憑いてきたのだろう、そして自分が入る体が欲しくなり私に用意させようとした・・・
けれど不覚にも女性客のたった一言で私や周囲にきずかれた。だからあんなに恨めしげだったんだ。
なぜ市松人形が突然欲しくなり、たった一言で欲しく無くなり、なぜ恨めしげに私を睨んだのか・・・五年後に分かった体験だった。
−第弐拾九話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part9」 より転載
山はこりごりだ。
随分昔の話になるが、ある山に登った。実名出すと色々記録が残ってるんでよろしくない為、すべて伏せさせてもらう。
下山途中雨に降られ、適当な雨具を持たなかった俺は山腹の土手がえぐられているような場所を見つけ、そこで雨をやりすごそうと腰を下ろした。
多少降り込んではくるが、一時の雨宿りには十分な場所だった。
予想に反し、雨は降り続き、霧さえ出てきた。「こんなとこで野宿かよ…。」
もうすっかり日も落ちて、あたりは暗くなりはじめていた。
目の前の景色は山肌と木のみ。気色悪い。
カロリーメイトかじりながらシートに寝転がってラジオを聞いていると、誰かが前を通りかかった。
時間は22時を回ったところ。
「道ぐちゃぐちゃで危ないですよ!」声をかけてみた。
軽く会釈をしてこっちに入ってきた風貌は年の頃なら二十歳ぐらいか。
でもなぜ若い女が夜の山をふらふら歩いてるんだ?
「懐中電灯とかないんですか?」
「・・・・。」
「今降りるのは危ないですよ!」
「・・・・。」
「明るくなるまで待った方がいいですよ。」
「・・・・。」(一応うなずく)
ハイヒールにスカートとかだったら何だか変だとも思っただろうが、一応俺なんかより重装備の登山ルックなんでそれ以上の不信は持たない事にした。
何を話すでもなく、下を見つづけている彼女に聞いてみた。
「一人で?」
「・・・・。」(首を横に振る)
「他の人は?」
「上で落石がありました。」(おー、やっとしゃべった!)
「ケガ人でたんですか?」
「・・・・。」
その一言を最後にまた沈黙が続いた。
朝になっていた。彼女は知らないうちに出発したらしい。
チェッ。(いろんな意味を込めて。)
下山途中レスキューだか警察だかとすれちがった。ヘリも飛んでた。
麓の食堂が開いてたんで飯でも食おうと入った。客同志の会話は昨夜、彼女の言っていた落石の話題でもちきり。
「全員ダメだってよ。」外から入ってきた客が言った。
テレビのニュースがタイミング良くこの話題を流していた。
大学のパーティー全員死亡とか。公開されたパーティーの顔写真の中に昨夜の彼女の顔があった。
俺はそれ以来、山には行けない。
−第参拾話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part10」 より転載
これ、100話終わるとどうなるの?。
オレ仕事でトラック乗ってました。4tのルート便ドライバーです。
大体朝4:00頃から自分のトラックにその日に運ぶ荷物を積みこんで、
出発時間は日によって(コースによって)バラバラだからトラックの寝台で仮眠するって生活続けてます。
この話は2年ほど前になるんですがちょうど節分が終わったばかりだったから2月の中旬くらいのことだったと思います。
その日も出勤して倉庫に積まれてる荷を積みこんでたんですよ。
休日出勤だったんで事務所にも倉庫にも誰もいませんでした。
先輩も休出って聞いていたけど予定表をみたら昨夜の便で既に出ている。
オレは8:00までに出発すればよかったから、積み込みが終わっていつものように寝台で仮眠してました。
寝台っていうのは運転席と助手席のうしろにある空間のことなんですけど、寝台の更に後ろはすぐに荷台なんです。
もっとも繋がっているわけじゃなく壁を二枚挟む形になってるんですが。
それで、オレ寝台に横になってウトウトしてました。
日が昇ってくると眩しいから顔にタオルを乗せてたんです。
どのくらい寝たか覚えてないんですが突然荷台側の壁、というか荷台からドンドンドンッ!って壁を叩く音が聞こえたんです。
その音で飛び起きて何事かと思ってすぐに確認したんです。
ウチの会社のトラックは幌車じゃなくてアルミキャビンなので開口部は後ろのゲートと側面のハッチの2箇所なんですが、
ゲートは安全のために運転席側から電気的にロックを掛けてたんで荷台内に誰かが入ったとしたらハッチからしか入れません。
で、みたらハッチが開いてる。
その時はまだ完全に頭が起きてないのもあって、ハッチから顔だけ突っ込んで確認したけど誰もいませんでした。
荷物が荒らされた形跡もないですし、泥棒って訳でもない。
その1件ですっかり目が覚めちゃってコーヒーでも飲もうと思って事務所に行ったんです。
そうしたら先輩が休憩室のソファーで寝てました。昨夜でて今帰ってきたようでした。
(さっきの先輩の悪戯かよ!しかも寝たふりしてやがるし…)
オレ寝起き悪いんでかなりムカツいて狸寝入りしてるであろう先輩を放置プレイしてコーヒーも飲まずにとっとと配送に出発しました。
その日のルートは200kmほど走って5件の取引先に荷物を届けるコースです。
朝9:00に会社を出発して5件目の取引先に到着した時には20:00になってました。
実は途中でトラックのブレーキ(エアブレーキの方)が完全に逝っちゃって走れなくなったんです。
空荷だったらなんとかなるんですが過積載気味(笑)に荷物積んでたんでとてもじゃないけど危ないからってことで
急遽サービス会社に電話して路上で応急処置をしてもらったんです。
おかげで3軒目以降の取引先の店着時間をオーバーしちゃってクレームを頂いてしまいました。
そんなこんなで5件目でも小言を言われて頭を下げながら最期の荷物をその店に降ろしてたんですが…。気づいたんですよね、そこで。
寝台で寝ていて荷台の壁の音で起きた。それなのに荷台一番奥(走行方向でいうと前)に荷物が天井近くまで積み上げられてる。
おかしいですよね。
先輩の悪戯だったと思っていたのに、これじゃたとえ荷台内に入っても内側からキャビン裏の壁を叩くなんて真似は出来っこない。
外から叩く事も構造上不可能なんです。
すーっと汗が引いていくのがわかりました。正直わけがわかりませんでした。
それでも仕事ですから荷物を全部降ろして、取引先のスタッフの方にもう一度お詫びして帰ろうとしたんです。
そしたら呼びとめられまして内心(まだ文句あるのかよ)とキレそうになったんです。
でも違いました。
スタッフの方「あの、荷台の中にお連れの方乗せたままでいいんですか…?」
そうきたかっ!って思いましたよ…。
オレ「いいんです!」
確認なんかしたくありませんでした。てか出来ませんでした。
ラジオをガンガンにかけて出来るだけ何も考えないように帰りましたよ。
会社についたけど休みの日だし誰もいっこない。
タイムカードを押して速攻帰ろうと思って事務所に行ったんです。
そしたら誰もいないと思ってた事務所に先輩がいたんです。
あの時ほど先輩の存在が嬉しかった事はありません。
でも、変なんですよ。先輩朝みた時と同じ格好でソファーで寝てるんです。
すぐに気づきました。先輩の肌の色が生きている人間のそれじゃないってことに…。
そのあと一応救急車と警察を呼んで色々事情聴取みたいなことをして、結局家に帰ったのは翌日の3時をまわってました。
翌日、翌々日と休暇を貰って翌翌々日ですか、出社したんです。
そこで初めて知ったんですが、先輩自殺だったらしいんです。
司法解剖の結果、体内からアルコールと眠剤だったか安定剤が大量に検出されたそうです。
死亡推定時刻はオレが先輩を見た(出発前の朝)3時間前後あとでした。
ということはあの時先輩はまだ生きていたことになるんです。後悔の念で涙が出ました。
あの時もしオレが先輩の異変に気づいていればもしかしたら…ってやつです。
でも、思ったんですよ。だったらあの壁を叩く音はなんだったんだろうって…。
さらに詳しく聞いた話だと先輩がアルコールと薬を摂取したのはオレが積み込みをしていた時間だったって聞いたんです。
あの音は先輩の悪戯だった可能性は低いってコトになるんです。
大体これから自殺をする人間がそんなお茶目な事をするなんて考え難いし。
そういえば最後の取引先でスタッフの方が変なことを言っていたのを思い出しました。
あの人にどんな人が荷台に乗っていたかを聞けば何かわかるかもしれない。
次に配送に行った時にさりげなく聞いてみよう。そう思いました。
結局それは実行出来なかったんですが。
後日談です。
出社したさらに翌日。警察の方から出頭要請がありました。なぜか社長も一緒です。
警察の方に聞いた話は衝撃的でした。当初先輩の自殺理由は誰も思い当たらなかったんです。
独身ですが一応カノジョもいるし、とても明るくて職場のムードメーカーでもありました。
家族や友人に聞いても誰も思い当たるふしはない。突発的な自殺、ということで片付けられるところだったんです。
しかし自殺動機が警察の方で浮かんだと言うのです。
先輩は自殺前々日の夜、飲みに出かけたらしいのですが(家族談)帰ってくるとすぐに出勤したそうです。いつもより数時間はやく。
そしてその日。
先輩の走ったコースの途中の山間部で老人の遺体が遺棄されているのが見つかったそうです。
遺体は損傷がひどく検死の結果交通事故に巻き込まれた可能性が高いということでした。
そうです、先輩が配送の途中でそこに遺棄したのです。
警察の調べで先輩の車のバンパー部分にあり、その部分の塗装と遺体の衣服に付着していた塗装が一致したということでした。
警察の要請で会社のトラックを調べたところあるトラックの荷台内の床から血液反応が確認されたそうです。
そのトラックはあの日オレが乗ったトラックでした。
あの叩く音が先輩の霊だったのか事故の被害者の霊だったのか、はたまたオレの気のせいだったのかはわかりません。いえ、もうどうでもいいです。
オレは次の日会社を辞めました。もう2度とトラックには乗るつもりはありません。
−第参拾壱話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part10」 より転載
あらかじめお断りしておきますが、この話を読まれたことでその後何が起きても保証しかねます。
*自己責任の下で読んで下さい。
*保証、責任は一切持ちません。
5年前、私が中学だった頃、一人の友達を亡くしました。
表向きの原因は精神病でしたが、実際はある奴等に憑依されたからです。
私にとっては忘れてしまいたい記憶の一つですが、
先日古い友人と話す機会があり、あのときのことをまざまざと思い出してしまいました。
ここで、文章にすることで少し客観的になり恐怖を忘れられると思いますので、綴ります。
私たち、(A・B・C・D・私)は、皆家業を継ぐことになっていて、高校受験組を横目に暇を持て余していました。
学校も、私たちがサボったりするのは、受験組の邪魔にならなくていいと考えていたので、
体育祭後は朝学校に出て来さえすれば、後は抜け出しても滅多に怒られることはありませんでした。
ある日、友人A&Bが、近所の屋敷の話を聞いてきました。
改築したばかりの家が、持ち主が首を吊って自殺して一家は離散、空き家になってるというのです。
サボった後のたまり場の確保に苦労していた私たちは、そこなら酒タバコが思う存分できると考え、翌日すぐに昼から学校を抜けて行きました。
外から様子のわからないような、とても立派なお屋敷で、こんなところに入っていいのか、少しびびりましたが、
ABは「大丈夫」を連発しながらどんどん中に入って行きます。
既に調べを付けていたのか、勝手口が空いていました。
書斎のような所に入り、窓から顔を出さないようにして、こそこそ酒盛りを始めました。
でも大声が出せないのですぐに飽きてきて、5人で家捜しを始めました。
すぐCが「あれ何や」と、今いる部屋の壁の上の方に気が付きました。
壁の上部に、学校の音楽室や体育館の放送室のような感じの小さな窓が二つついているのです。
「こっちも部屋か」
よく見ると壁のこちら側にはドアがあって、ドアは、こちら側からは本棚で塞がれていました。
肩車すると、左上の方の窓は手で開きました。
今思うと、その窓から若干悪臭が漂っていることにそのとき疑問を持つべきでした。
それでもそのときの、こっそり酒を飲みたいという願望には勝てず、無理矢理窓から部屋に入りました。
部屋はカビホコリと饐えたような臭いが漂っています。雨漏りしているのかじめっとしていました。
部屋は音楽室と言えるようなものではありませんでしたが、壁に手作りで防音材のようなものが貼ってあり、
その上から壁紙が貼ってあることはわかりました。湿気で壁紙はカピカピになっていました。
部屋の中はとりたてて調度品もなく、質素なつくりでしたが、小さな机が隅に置かれており、その上に、
真っ黒に塗りつぶされた写真が、大きな枠の写真入れに入ってました。
「なんやこれ、気持ち悪い」
と言って友人Aが写真入れを手にとって、持ち上げた瞬間、
額裏から一枚の紙が落ち、その中から束になった髪の毛がバサバサ出てきました。
紙は御札でした。
みんな、ヤバと思って声も出せませんでした。
顔面蒼白のAを見てBが急いで出ようと言い、逃げるようにBが窓によじ登ったとき、そっちの壁紙全部がフワッとはがれました。
写真の裏から出てきたのと同じ御札が、壁一面に貼ってありました。
「何やこれ!!」
酒に弱いCはその場でウッと反吐しそうになりました。
「やばいて!やばいて!」
「吐いてる場合か!急げ!!」
よじのぼるBの尻を私とDでぐいぐい押し上げました。何がなんだかわけがわかりませんでした。
後ろではだれかが「いーーー、いーーー」と声を出しています。
きっとAです。祟られたのです。恐ろしくて振り返ることもできませんでした。
無我夢中でよじのぼって、反対側の部屋に飛び降りました。
Dも出てきて、部屋側から鈍いCを引っ張り出そうとすると、「イタイタ」Cが叫びます。
「引っ張んな、足!」部屋の向こうではAらしき声がわんわん変な音で呻いています。
Cはよほどすごい勢いでもがいているのか、Cの足がこっちの壁を蹴る音がずんずんしました。
「B!かんぬっさん連れて来い!」
後ろ向きにDが叫びました。
「なんかAに憑いとる、裏行って神社のかんぬっさん連れて来いて!」
Bが縁側から裸足でダッシュしていき、私たちは窓からCを引き抜きました。
「足!足!」「痛いか?」
「痛うはないけどなんか噛まれた」
見るとCの靴下のかかとの部分は丸ごと何かに食いつかれたように、丸く歯形がついて唾液で濡れています。
相変わらず中からはAの声がしますが、怖くて私たちは窓から中を見ることができませんでした。
「あいつ俺に祟らんかなぁ」「祟るてなんやAはまだ生きとるんぞ」
「出てくるときめちゃくちゃ蹴ってきた」
「しらーーーッ!」
縁側からトレーナー姿の神主さんが真っ青な顔して入ってきました。
「ぬしら何か! 何しよるんか! 馬鹿者が!」
一緒に入ってきたBはもう涙と鼻水でぐじょぐじょの顔になっていました。
「ええからお前らは帰れ!こっちから出て神社の裏から社務所入ってヨリエさんに見てもらえ!あとおい!」
といきなり私を捕まえ、後ろ手にひねり上げられました。後ろで何かザキっと音がしました。
「よし行け!」
そのままドンと背中を押されて私たちは、わけのわからないまま走りました。
それから裏の山に上がって、神社の社務所に行くと、中年の小さいおばさんが、白い服を着て待っていました。
めちゃめちゃ怒られたような気もしますが、それから後は逃げた安堵感でよく覚えていません。
それから、Aが学校に来なくなりました。
私の家の親が神社から呼ばれたことも何回かありましたが、詳しい話は何もしてくれませんでした。
ただ山の裏には絶対行くなとは、言われました。
私たちも、あんな恐ろしい目に遭ったので、山など行くはずもなく、学校の中でも小さくなって過ごしていました。
期末試験が終わった日、生活指導の先生から呼ばれました。
今までの積み重ねまとめて大目玉かな、殴られるなこら、と覚悟して進路室に行くと、私の他にもBとDが座っています。
神主さんも来ていました。生活指導の先生などいません。
私が入ってくるなり神主さんが言いました。
「あんなぁ、Cが死んだんよ」
信じられませんでした。Cが昨日学校に来ていなかったこともそのとき知りました。
「 学校さぼって、こっちに括っとるAの様子を見にきよったんよ。
病院の見舞いじゃないとやけん危ないってわかりそうなもんやけどね。
裏の格子から座敷のぞいた瞬間にものすごい声出して、倒れよった。
駆けつけたときには白目むいて虫螺の息だった 」
Cが死んだのにそんな言い方ないだろうと思ってちょっと口答えしそうになりましたが、神主さんは真剣な目で私たちの方を見ていました。
「 ええか、Aはもうおらんと思え。Cのことも絶対今から忘れろ。
アレは目が見えんけん、自分の事を知らん奴の所には憑きには来ん。
アレのことを覚えとる奴がおったら、何年かかってもアレはそいつのところに来る。来たら憑かれて死ぬんぞ。
それと後ろ髪は伸ばすなよ。もしアレに会って逃げたとき、アレは最初に髪を引っ張るけんな 」
それだけ聞かされると、私たちは重い気持ちで進路室を出ました。
あのとき神主さんは私の伸ばしていた後ろ毛をハサミで切ったのです。
何かのまじない程度に思っていましたが、まじないどころではありませんでした。
帰るその足で床屋に行き、丸坊主にしてもらいました。
卒業して家業を継ぐという話は、その時から諦めなければいけませんでした。
その後私たちはバラバラの県で進路につき、絶対に顔を合わせないようにしよう、
もし会っても他人のふりをすることにしなければなりませんでした。
私は、1年遅れて隣県の高校に入ることができ、過去を忘れて自分の生活に没頭しました。
髪は短く刈りました。しかし、床屋で「坊主」を頼むたび、私は神主さんの話を思い出していました。
今日来るか、 明日来るか、と思いながら、長い3年が過ぎました。
その後、さらに浪人して、他県の大学に入ることができました。
しかし、少し気を許して盆に帰省したのがいけませんでした。もともと私はおじいちゃん子で、祖父はその年の正月に亡くなっていました。
急のことだったのですが、せめて初盆くらいは帰ってこんか、と、電話で両親も言っていました。
それがいけませんでした。
駅の売店で新聞を買おうと寄ったのですが、中学時代の彼女が売り子でした。
彼女は私を見るなりボロボロと泣き出して、BとDがそれぞれ死んだことをまくし立てました。
Bは卒業後まもなく、下宿の自室に閉じこもって首をくくったそうです。
部屋は雨戸とカーテンが閉められ、部屋じゅうの扉という扉を封印し、さらに
自分の髪の毛をその上から一本一本几帳面に張り付けていたということでした。
鑞で自分の耳と瞼に封をしようとした痕があったが、最後までそれをやらずに自害したという話でした。
Dは17の夏に四国まで逃げたそうですが、松山の近郊の町で、パンツ1枚でケタケタ笑いながら歩いているのを見つかったそうです。
Dの後頭部は烏がむしったように髪の毛が抜かれていました。
Dの瞼は、閉じるのではなく、絶対閉じないようにと自らナイフで切り取ろうとした痕があったそうです。
このときほど中学時代の人間関係を呪ったことはありません。
BとDの末路など、今の私にはどうでもいい話でした。
つまり、アレを覚えているのは私一人しか残っていないと、気づかされてしまったのです。
胸が強く締め付けられるような感覚で家に帰り着くと、家には誰もいませんでした。
後で知ったことですが、私の地方は忌廻しと云って、特に強い忌み事のあった家は、
本家であっても初盆を奈良の寺で行うという風習があったのです。
私は連れてこられたのです。
それから3日、私は9度以上の熱が続き、実家で寝込まなければなりませんでした。
このとき、私は死を覚悟しました。
仏間に布団を敷き、なるだけ白い服を着て、水を飲みながら寝ていました。
3日目の夜明けの晩、夢にAが立ちました。Aは骨と皮の姿になり、黒ずんで、白目でした。
「お前一人やな」「うん」
「お前もこっち来てくれよ」「いやじゃ」
「Cが会いたがっとるぞ」
「いやじゃ」
「おまえ来んとCは毎日リンチじゃ。逆さ吊りで口
に靴下詰めて蹴り上げられよるぞ、かわいそうやろ」
「うそつけ。地獄がそんな甘いわけないやろ」
「ははは地獄か地獄ちゅうのはなぁ」
そこで目を覚ましました。自分の息の音で喉がヒイヒイ音を立てていました。
枕元を見ると、祖父の位牌にヒビが入っていました。
私は、考えました。
アレの話を私と同じように多くの人に話せば、アレが私を探し当て、私が憑依される確率は下がるのではないか。
ここまでの長文たいへん失礼しましたが、おおざっぱな書き方では読んだ方の記憶に残らないと思ったのです。
読んだ方は、申し訳ないのですが犬に噛まれたとでも思ってください。
ご自分の生存確率を上げたければこの文章を少しでも多くの方の目に晒すことをおすすめします。
−第参拾弐話 了−
高校1年のころ友達と4、5人、竹藪で遊んでいた。
BB弾の撃ち合いで、どんどん奥に行くと民家があった。
で、前々から人が住んでるかどうか疑問だったので裏手に回ると、寂れた庭と
なぜか綺麗なひな壇があった。外なのにちゃんと組まれてた・・
で、友達を呼んでひな壇の人形の刀を取ったり服を脱がしたりしてたが
多分この民家には人が住んでない、として中に侵入。宝探しのつもりだった。
つっても何処も開いてなかったので思い切り窓をぶち破った。
で、居間に行くとマネキンのように死体があった。
それはいいのだが何故かもの凄い笑顔の死体だった(と覚えてる)。
で、見つけた我々もそれをみてなぜか爆笑 笑い死ぬ寸前までいった。
ひとしきり笑った後、もの凄く怖くなってそこから全員逃げた。
誰も不謹慎とは思わずただただ、なぜ笑いが先に起こったのかが不気味で・・
でもって2,3人はその後幽霊を観たとか観ないとか色々あったのですが、あの死体は今思っても不気味でした。
−第参拾参話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part13」 より転載
211 :
喚水:03/06/14 21:53 ID:???
報告
本日分を投稿した後。既得の話をリライトしつつ、他のサイトに目を通していた時のこと。
話をコピーし、修正し、投稿する。合間に別サイトに目を通す。今までも同じ様な事はしていた。
しかし今日、2時頃は何かが違っていた。
日中にもかかわらず、背筋がぞっとするような妙な空気が流れ出す。
「作業中の話にアテられたか・・・。」
そうではなかった。3体の「この世のものにあらざるもの」を呼んでしまったようなのだ。
時間と共に、それらの気配が色濃くなってくる。
一人は私の右肩に。画面とキーボードを覗いている。妙に肉感的な雰囲気がある。
一人は私の左手に。蛇のように絡みついてきた。肉体的な不具合は感じない。
一人は私の背後に。良くない気配だ。あえて気にするのはやめておいた。
嫌な空気だが、日が出ているからな。危険な事は起こるまい。そのまま作業を続けるとしよう。
すると、
PCの電源がいきなり落ちた。
他の家電は生きている。停電ではないようだ。なのにPCを立ち上げる事は出来ない。
まぁいい。異常終了で困るような状態では無かった。少し休もう。
外に出た。嫌な空気は徐々に薄れてきたが、左手のモノは消えなかった。
その後は普通に午後を満喫していたのだが、左手のモノがいきなり牙をむいた。
左手に強く圧迫されるような痛みが走り、見れば鞭で叩かれたかのような赤い筋が残っている。気配は消えた。
去り際にやってくれる。正体を見極めておくべきだっただろうか。
212 :
喚水:03/06/14 21:54 ID:???
私は興味があるのだ。
呪(しゅ)として力のある話を100話揃え、「百物語」として完成させたらどうなるのか。
そして、其れを多くの者が見ることの出来る環境に置いたらどうなるのか。
私は本当に「百物語」を行っている。
それ故、基本的に呪として力のある話、即ち実話を集めているだが、それだけでは偏りが生じて面白くない。
そのために、他の要素の話も加えている。(PCE版の、心霊スポット案内、学園七不思議、の類のつもり)
そして今、もしやと思いこれまで集めた話を数えてみた。
117話だった。
私は思った。
呪の力のある話が100話揃ったのではないだろうか。
それで、小規模ながらの降霊呪法が発動したのではないかと。
実際、117話が収められたフォルダでは、何らかの力の胎動が始まっている。
「100話終わるとどうなるか」
私にも想像がつかない。
ただ、何かが起こりそうだという予感はある。
皆に言えることは、ある程度の心構えをしてこれらを読んでもらいたいという事だ。
以上、本日本当に起こった事を報告させていただいた。
実話ではあるのだが、陳腐な話でもある。
「こういうことがあった」程度に、読み流していただきたい。
最下層記念sage
こ・・・怖くてアゲられません・・・
215 :
NAME OVER:03/06/17 22:18 ID:OK/ZZlFc
このソフト確か家にあるぞ
PCエンジン版かサターン版か忘れたけど
捜してみるかな〜
あ、ハード生きてるのかな?・・埃つもってるし
おお。上げてる。漢だ!
しらんぞワシは
>>215ハ穢レヲ其ノ身ニ受ケテ死ニマス
>>218 そういうネタを平気で他人に言えるアンタはきっと
・・・いや、何でもない
願わくば、皆が幸せに生きたいものだな
小学生の頃、クラスにWさんという女子がいた。
彼女は先天的な病で体がただれていて、声もうまく発声できなかった。
大人しい子でいつも本を読んでいた。
男子の友人はいなかったが、女子の友人は不思議と多いようだった。
修学旅行で旅館に泊まった時、友人が女子の部屋に遊びに行こうと言い出した。
俺も同意して、どうせだからこっそり行って驚かせてやろうってことになった。
そしてクラスで一番人気のあった女子のいる部屋に行く事となった。
こっそりドアを開けると(どのように鍵を開けたかは忘れた)恐ろしい光景が。
体育座りで座り込むWさんを円になって囲むようにクラスの女子全員が立っていた。
そして、Wさんに対して「豚」「火傷野郎」などと罵声を浴びせていた。
さらにクラスで最もかわいかった子が「じゃあ、カツラはずしまーす」と笑いながら言ってWさんの頭に手を伸ばした。
次の瞬間、Wさんの髪の毛が全部その女の手にあった。
Wさんは頭皮も病気で、髪の毛が生えないためカツラをしていたのだ。
男子は誰もそれを知らなかった。
ショックで何が何だかわからない俺の前で、女子はWさんを蹴飛ばしたりカツラをライターであぶったり。
Wさんはかすれた声でうめく。助けを呼びたくても呼べないのだ。
俺と友人は無性に怖くなって見つからないように逃げた。
次の日、Wさんもクラスの女子も何事も無かったように京都を観光していた。
それが一番怖かった。
時がたって同窓会が開かれた。Wさんはすでに亡くなっていた。
俺は思い切って女達に修学旅行でのことを聞いてみた。
すると例の一番かわいかった女の子が
「あんなの別に死んだっていいじゃん」
といった。
222 :
221:03/06/20 23:52 ID:???
いや、別に煽りたかったわけじゃないです。
氏のリライトは楽しく、もとい怖気付いて読ませてもらっています。
小学校の時、よく神社で遊んでいた記憶がある。
神社は町の高台にあり、同じ敷地内に公民館や駐車場などの公共設備もあった。
私はよくそこを友人達と遊び場にしていた。
ある日、小学校からの帰り道に友人と二人で神社へいったところ、神社の建物の斜め向かい、つまり公民館の正面にプレハブで出来た家が建っていた。
いつの間に建築したのかわからなかったが、結構立派だった。
別に何の気にもならず、無視して友人と公民館の周りを駆け回っていると、突然友人が立ち止まり、
「プレハブの窓から誰かがこちらを見ている」、と言った。
私には確認できなかったが、確かにガラス窓のカーテンの隙間が開いている。
それは私達が騒いでいたから、怒って睨み付けているのかな?と思い、その日はさっさと友人と帰った。
それからしばらくは、神社には近寄らなかった。
私達は中学生になり、よく学校帰りに買い食いをするのが日課だった。
その日も友人と駄菓子屋で低料金のお菓子やラムネ等を買い、ドコで食おうか迷ってると、高台の神社を思い出し、そこへ行く事にした。
同行していた友人は私とともに神社で遊んだ事を思い出した。
そういやぁ、あのプレハブから誰かが覗いてたんだよなぁ、実はあの時、子供心に少しビビッって帰っちまったよなぁ。
懐かしい。あれから何年か経ってるのに、まだ小屋は健在だった。
小屋の窓はカーテンが開いており、ガラスを通して中に障子が見えていた。
まだ夕方なのに部屋には明かりが煌々とついているのが障子越しにもわかり、誰かが居るのは明らかだった。
私達はなんとなくそこの住人が事が気になり、二人で窓から覗こうと近寄った。
小屋の床は地面から半メートル近く空間があり、玄関には階段が設置されており、窓枠は私達の首から上あたり、少し高めに位置していた。
奇妙な事に窓ガラスはとても新しくツルツルで、中が非常に良く見えた。
障子の中に人影は無く、ただ部屋の蛍光灯がついているだけのようだ。
大して面白くも無く、帰ろうとすると友人が窓ガラスにペタペタ指紋をつけて遊んでいた。
面白そうだったので、私もペタペタつけてみた。
それから三日後、友人が学校の屋上から飛び降りた。
救急車とパトカーが数台。クラブ活動していた私は他の生徒とともに、強制下校させられた。
友人は木の枝や茂みのクッションにより一命を取り留めたようだった。
彼は私の隣りのクラスであり、私に知らない人間関係やイジメに悩んでいたのかも知れない、と私は考えた。
それは学校中の話題になり、私は見舞いに行くのにも神経を使わなくてはいけなかった。
病室のドアを開けると、そこには中年の看護婦さんと、全身を包帯で巻かれ、眠っている友人の姿があった。
看護婦から聞いたところ、彼は全身打撲と内出血、多数の擦り傷によって今は安静が必要だという。
私はその顔まで覆われた姿に恐怖を覚えたが、平静を装ってベッド脇の椅子に座った。
見ると、友人の両手が念入りに包帯で五指ともにグルグル巻きにされていた。
気になった私はそれを看護婦に尋ねると、数日前に、彼は自分で指の表面をぐちゃぐちゃに食いちぎったのだという。
きっとノイローゼなのでしょう、とだけ言って看護婦は退室していった。
すると、友人が目を開き、こちらを見た。
彼は何かしきりに、包帯で包まれた手の指を動かしているようだった。
「頼む、カーテンを閉めてくれ」と私に言った彼は、予想以上に落ち着いていた。
安心した私に、彼はきつそうに口を開いた。
「罰が当たったんだ。きっと。悪くない。俺達は悪くない。多分、もう大丈夫」
私は結局その意味がわからず、彼はもう学校には来なかった。
それから私達は会う事はなかった。それから私は平々凡々とした生活を送った。
20歳を過ぎて、大学を卒業した私は久しぶりに実家に帰って来た。
そして、 古い知人達の口から、その友人は無事に県外の学校を卒業して就職できたようだ、と聞いて、肩の荷が下りたように感じた。
彼が無事に人生を送っている事は何よりの朗報だった。
この文を書く事にしたのは、昨日、久しぶりにバイクで神社を見に行ったからです。
私の願いも空しく、小屋はあり、窓にはカーテンが閉まっていました。
あの小屋を見て、当時を思い出すたびに、私は友人に深い感謝の念を感じます。
彼に何があったがわかりませんし、あの小屋に何がいるのかもわかりません。
ただ私には、彼に救われた、という感覚のみが残りました。
−第参拾四話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part13」 より転載
不可解な部分もあると思いますが、全て本当の話です。
中学生の頃、俺は運動部系の体格に似合わず吹奏楽部に所属していた。
約40名の部員のうち、男子は自分を含めてたった3,4人しかいなく、俺はクラリネットを担当していた。
夏休みになってから、県大会へ向けて強化練習合宿をすることになり、山にある宿舎で1週間の合宿が始まった。
宿舎にはクーラーがなくて異常に蒸し暑く、しかも窓から虫が入り込んでくることがしょっちゅうあって、環境はかなり悪かった。
それでも何としても県大会で好成績を収めたかったので、皆で我慢して練習を頑張った。
そして、あのおぞましい事件は合宿5日目の夜に起こった。
その日の夕方の練習が終わってから、部員全員で宿舎の近くにある湖で花火をすることになった。
同じパートのS子が、「虫に刺されるから」という理由でどうしても花火に行きたくないと言うので、仕方なくS子を置いて湖に出発した。
S子の友人であるA美、K恵と一緒に湖への道を歩いていると、突然A美が
「やっぱりS子も連れてこようよ」と言い出し、宿舎に引き返すことにした。
宿舎へ戻るとA美は個室に行ってS子を呼んだ。しかしS子がいない。
3人で手分けして宿舎を探してみたが、S子はどこにもいなかった。
どこかですれ違ったかもしれないと思い、再び湖に向かった。
湖に着くと、すでに花火が始まっていた。そこでもS子を探してみたが、やはりいなかった。
顧問の先生にS子がいなくなった事を言うと、S子は確かにさっきまでここで花火をしていたという。
俺は少し不思議に思ったが、とりあえず3人で湖の周りを探してみることにした。
湖のボート乗り場までやって来た時だった。何気なく向こう岸を見ると、S子らしき人間が湖のほとりに立っていた。
「おーい、S子!」A美とK恵が大声で叫んだが、向こうは何の反応もない。
俺はよく目を凝らしてS子の方を見てみた。
向こう岸までやや距離があり、しかも暗くて視界が悪かったのではっきり見えなかった。しかし・・・
ドーン!という大きな打ち上げ花火の音と共に湖が鮮やかに照らし出された時、俺たちはS子を見てぎょっとした。
確かにそれはS子だった。彼女の着ている白のワンピースにははっきりと見覚えがあった。だが。
S子の顔は信じられない程グシャグシャに潰れていた。血だらけで、目や鼻、口の位置が全くつかめない。
それが本当に顔であるかどうかも分からない。まるで顔面だけミンチにされたかのようだった。
「イヤァァァァァ!!!」
A美が叫んだ。K恵は涙をこぼしながらただ震えていた。
S子はグシャグシャの顔面をこちらに向けたまま、もはや存在しない目でこちらを凝視していた。
顔はないのに、俺たちの方を見ているという事だけは分かった。
その時俺はあまりの恐怖で、2人を湖に置いたまま森の方に逃げ出してしまった。
全て忘れて、ひたすら全力で走っていた。皆が花火をしている場所まで戻ってくるのに5分と掛からなかったと思う。
その時の俺は完全に気が動転していたので、今でも皆に何を喋っていたのか覚えていない。
少し落ち着いてから、俺はA美とK恵をボート乗り場に置いてきてしまったことを思い出し、
それを伝えて部員全員でボート乗り場まで探しにいくことになった。
部員はみな半信半疑で冗談を言う人も多かったが、顧問の先生だけは険しい表情だった。
部員が「本当にS子どうしちゃったんだろう」と先生に訊くと、
先生は 「きっと大丈夫だ・・・顔がグシャグシャってのはいくら何でもあり得ないよ、はは」
などと軽く笑いながら言っていたが、顔は引きつっていた。
部員全員で湖の辺りを探したが、結局S子は見つからず、ボート乗り場で倒れているA美とK恵だけが見つかった。
その日は夜も遅かったのでそのまま宿舎に引き返すことになり、S子の行方は分からずじまいだった。
次の日になって顧問は警察を呼んで、湖周辺を捜索してもらったところ、信じられないことにボート乗り場の近くの水の底からS子の死体が見つかった。
しかもどういう訳か、死体の首は鋭利な刃物で切り取られたかのようにして無くなっていたそうだ。
突然の出来事にうろたえ、泣き出す部員がほとんどだった。部員には警察の質問がいくつかあった。
「最後にS子さんと接触した場所はどこだったか」という質問に対しては、ほとんどの部員が宿舎と答えたが、
先生も含めて5人は、花火をしている時に湖で見たと答えた。
しかし5人とも彼女と直接話したりした訳ではなく、ただ姿だけを見たと言うのだ。
合宿は中止になって、部員達はバスで学校に戻り、そのまま解散ということになった。
警察はこの出来事を殺人事件として調査を続けたが、結局その後、湖では何も見つからず、事件の真相は謎のままだった。
A美とK恵は精神的にまいったせいか、夏休みが終わっても部活どころか、学校にすら来ることはなかった。
そしてある日顧問の先生に呼ばれて、こんな話を聞かされた。
あの日の夜、先生は花火をしている時にS子の姿を確認しているが、その後見失い、しばらくしてから湖の向こう岸にいる彼女を見たそうだ。
その時は花火の光もあり、何かの見間違えだと思っていたそうだが、
向こうにいたS子の顔面は赤ペンキで塗りつぶしたかのように真っ赤に染まっていたと言う。
−第参拾五話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part19」 より転載
231 :
喚水:03/06/22 19:32 ID:???
>>221 各話のタイトル前の数を見ていただきたい。
漢数字:本当にあった怖い話
盲点 :怖いのは人間だと言う話
上記のように分けて書いている。
「盲点」は百物語に織りこんではいない。
心霊名所案内希望
オカルト板の百物語スレは大荒れなのにこっちは
順調そのものなのは一体どういうことか・・・。
・・・どうでもいいか。平和なら。
レゲー板は人少なめだ品
>>234 なおかつこのゲームを知ってる奴はそういない。
喚水氏の話につっこみどころというか、隙がないしな。
言いようのない緊張感があるよ。
ちょっとスレ変わりますが
臨時ニュースでゴミの山みたいな光景の後、
人の名前が出てきて明日氏ぬ人みたいな表示がでてくるアレって何ですか?
ウシロニイ ルヨオ マエノウシ ロニイル ヨ
ウ エカ ラミテ ルヨ ココ ハサム イヨ
ソ コハアタ タ タタァアカカイ ネ
イク ヨミル ヨ ハ ナシカ ケ ルヨ
モウイルヨ
皆さん、生霊って信じますか?
よくテレビとかで、生きてる人の魂が、無意識のうちに恨んでる人間に取り付くとかって言ってますよね。
3年前くらいでしょうか。私には、とても大好きな男性がいて付き合ってました。
すごく幸せだったんだけど、ある日、ひょんな事から彼には別の女性がいると発覚しました。
その女性と結婚を考えるような関係で、全く何も知らなかった私はすごくショックを受けたものの、彼の為を想い、身を引きました。
彼からは、何の謝罪の言葉もなく、私が彼を思う気持ちは次第に、恨みに変わっていきました。
毎日、その2人のことが頭から離れない。気がつくと私の心は嫉妬と憎しみでいっぱいでした。
顔には出しませんでしたが、気づかれるのが怖くて彼のいる会社を止めました。
しかし、気持ちは大きくなるばかり。毎日彼の夢を見るようになりました。
彼が車に載ってるところとか、ゲームセンターにいるところとか、さまざまでした。
会社の夢も見ました。会社の同僚が何人かいて、私は彼の悪口を思いっきり暴露している夢でした。
ある日彼から電話があり「変なウワサを流すな」と言われました。
私には全く身に覚えも無かったし、このときはその夢のことは忘れていました。
彼女と2人の夢も見ました。私は彼女の耳元で何かを囁いていました。
彼と彼女はケンカはじめ、私はそれを見て笑っていました。
私が会社をやめてから、久しぶりに会社の同僚にあって、彼と彼女が別れたのを知りました。
そのときは夢のことなんてなんとも思って無かったのです。ただ疲れてるだけかなと・・・。
でもある日、彼からヨリを戻そうと言われ、本当に殺してやりたい気持ちになり、その5日くらい後に見た夢は今でもハッキリと覚えてます。
私が彼の運転する助手席に座っていて、彼はとても疲れた様子で車を運転していて、
私はとても愉快な気分で彼の運転するハンドルを横から手を出して、大きく右にきりました。
そこで目がさめて、やはり、すぐに忘れていました。
それから彼の夢を見ることも無くなり、新しい彼が出来た頃、風のウワサで、
彼が会社の車で事故を起こし、足が動かなくなり会社をやめたのを聞きました。
あの時の自分はカナリおかしかったと思うし、関係ないとも思うのですが、殺したいほど憎んでいた人を夢の中で陥れると心がすっとしました。
あの時彼に起こった不幸と、私の夢が一致していたのか、とても不思議です。私は彼に取り憑いていたのでしょうか。
だから私は生霊になる人の気持ちが良く分かります。
−第参拾六話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part19」 より転載
怨
一年程前、母は早朝のお散歩の時に交通事故を目撃しました。
ワゴン車とバイクがぶつかり、バイクの人はすぐに動かなくなったそうで
その時、「かなり悪いのでは・・?」と思ったそうです。
他に目撃者らしき人はいなかったので、「ここににいなければ」と思いながらも
母はショックで気分が悪くなってしまい、よろよろしながら帰宅してしまいました。
その日は一日気分がすぐれず、ゴロゴロしていたそうなのですが
しばらくウトウトしていたら、枕もとに頭がパックリ割れた女性が立ったのだそうです。
血まみれの顔で・・・。
その時点では、母にはバイクに乗ってた人が女性なのか、男性なのか
どこを怪我したのか、亡くなったのかすら分かっていなかったのです。
「あぁ、あの人亡くなったんだろうか・・・?」
と憂鬱になりながらも、ものすごい形相だったのが怖くてたまらなかったと言います。
その後、気を取り直して夕方お風呂に入ろうと風呂場のドアを開けた途端
そこに、またいる・・・。同じ女性が、同じ様子で。
「ひっ」
と息をのんだら消えていきました。
「なんで、私のところに出てくるのよ」
と不可解な気持ちでその日は終りました。
次の日、新聞の地方版にその事故のことが載りました。
その時、母は彼女が自分の所へ来た理由がわかったそうです。
記事には「女性は頭を強く打って死亡。どちらかが信号を見間違えたとして警察は捜査している」
どちらかが、ではないのです。
母はワゴン車が無視したのを知っていたのです。
「証言してください。私は悪くない」
そう訴えていたに違いない・・・と思った母は警察に電話しました。
案の定、ワゴン車の運転手はシラを切っていたのだとか。
その後もシラを切りとおせると思ったのか、とうとう裁判にまでなってしまい母は憂鬱でした。
もともと人前で話すのが苦手なのにましてや裁判です。
ところが、裁判の三日前くらいから
「いやだ、いやだ」
と言わなくなったので、どうしたのかと聞いてみると、
「昨日あの女の人に『あなたのために証言するのだから力を貸して』と
声を出して頼んでみたら、綺麗な姿で夢に出てきてにっこり笑っていたのよ。
それから何だか上手くいくような気がしてイヤじゃなくなったの。不思議でしょ」
母いわく、彼女が付いててくれてる感じがするとか。
もちろん堂々と証言してきました。
私も傍聴したのですが、いつものあがり性の母ではありませんでした。
まもなく結審します。
ドライバーの皆さん、気をつけてくださいね。
死んだ被害者は自分で証人を導いてきます・・・
−第参拾七話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part21」 より転載
ある学生がアパートに一人で暮らしていた。
ある夜中に目が覚め時、部屋の中には彼以外誰もいないはずなのに、部屋の中から、人がいるような音が聞こえていた。
それで目を開けて見ると、部屋に若い女性が座っていた。
彼は状況が掴めないまま驚いて電気を点けた。
すると女性は消えてしまった。
彼はそれらの音や女性は幻聴や幻覚がはっきり現れたものだと思い、
自分の精神に深刻な異常があるのではないかと考え、不安になった。
それから彼は電気を消し、寝ながら幻覚について考えていると、またさっきの女性が現れた。
女性は自分の意思から独立し、何か意思をもって現れてるように感じるので、幽霊ではないかと思った。
でも女性を見ている時、周りの現実感が薄く、それは幻覚かもしれないと思った。
それで彼は、それが幻覚か幽霊かを確かめることにした。
始め女性に対し口や、直接心で話しかけたが、反応がなかった。
それで彼は、女性に対し、警戒することをやめて、親しく思うようにして感情を開き、意識や感覚を受け入れた。
すると彼女は表情が柔らかくなり、顔をこちらに向けた。
それから彼は、彼女に対し心で直接に意識を伝えた。
彼女はそれに反応し、明るい感じになりにこっとしたり、じっと見ていたり、拒否して戸惑った感じになったりなどした。
それに対し彼は、彼女が意識を受けて彼女自身で行為しているのか、それとも自分の意識で彼女を動かしているのか、わからなかった。
それで彼女に対し、いろいろ想像しその意識を伝えた。
その内、彼は彼女に引き込まれ、彼女と一体になりたいことを強く意識し、欲求のまま彼女を誘導し、裸にしてしまった。
すると突然、彼は、自己のまとまりの感覚や現実感が崩れ、震えが起こり、
それに対しとっさに自己のまとまりや現実感を引き戻そうとしたが、止まらず、
同時に女性はうれしそうな表情で、しっかり彼をつかまえ、大きな高い声を出しながら、部屋一杯に膨らんでしまった。
その後、彼は精神分裂病と診断され入院する。
今は、発病当時の状態と比べ通院できるまで病状が軽減した。
しかし彼によると、彼は今も、肉体や心がその女性に飲み込まれたままになっている。
また自分の肉体をその女性の肉体とも感じるし、
彼の心の中にその女性の心が入り込んだままになっている。
−第参拾八話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part21」 より転載
私の友人(M君)で結構霊感があるというやつがいるのですが、そいつから聞いたとても不思議な話です。
僕たちの住んでいる駅前には、大きな団地が並んでおり、M君は駅を利用する行き帰りはいつもその団地内をつっきていました。
ある日、家に帰ろうといつもどおり団地をつっきてあるていました。
その日は仕事も残っており、普段より足早に家路に向かったそうです。
いつもは子供が遊んでいたり、買い物帰りの主婦で比較的この近辺ではにぎわっている場所ですが、
夜もだいぶ更けていたということもあり、辺りはあまり人影は見けられなかったそうです。
1号棟、2号棟を過ぎた後、砂場とベンチとブランコしかない小さな公園に差し掛かるとチラッと人影が見えました。
こんな夜遅くに何してんだろうと、遠目から目をからしてみると、
それは、女性の首吊り死体だったそうです。
こんな時に何でこんなもんが・・・普通だったら逃げ出すぐらいびっくりし、パニックに陥るところでしょうが、
M君は肝がすわっているというかなんというか、半ば面倒なもん見つけちゃったという気持ちで、警察に通報しました。
警察が到着し野次馬もだいぶ増え、M君に、待っていたのは長い取調べでした。
首をつった砂場の横の木を正面に見据えられるベンチに座らせれ、隣に一人警察官がすわり同じことを何度も質問されたそうです。
結局家に帰っても仕事どころではなくその日はすぐに眠りについたそうです。
次の日、M君は目を覚まし会社に行く準備をしていると、警察から電話があり、すぐに署に来てほしいといわれました。
会社に行かなくちゃいけないし、発見当時の状況は昨日何度も説明したでしょと答えると、
「そうじゃない、君に見てもらいたいものがある」
となんだか変な様子だったため、しぶしぶ警察に向かったそうです。
署につくと、昨日の警官が迎えてくれて部屋に通されたそうです。
ついた早々M君が何で呼んだかを詰めると、なんだかその警官は、何かをいいづらそうな感じでモゴモゴしていたそうです。
Mくんが怪訝な顔をしていると、
「確かにあの女性とは面識がないんだよね」
「いや、女性のお母さんに遺書を探してもらってたんだけど変なもの出てきちゃって」
と一言口を開いたとたん堰を切ったように話し出し、茶封筒から一冊のスケッチブックを取り出しました。
「これをみてほしいんだ・・・」
M君は手渡され一枚一枚ページをめくっていました。
なにやら絵の学校に通っていたのかそこには、果物や家具名のどのデッサンが書かれていました。
そして、その中に1枚だけ風景画が混じっていました。
どこかで見たことある風景・・・それにはブランコがあり、砂場があり、その横の木にロープをくくって首をつっている女・・・
そして、ベンチには一人の青年と警察官らしき人が座っている絵でした。
そのスケッチブックはカギのかかった机の引き出しからでてきたもので、
その女性以外の指紋も見つかってないらしく、とにかくその後もM君は女性との関係を問い詰められたそうです。M君も
「だったら何でおまわりさんも描かれてるんだ!」
と半ば二人パニックになりながら、言い争ったそうです。
結局埒も明かずM君も返してもらい、その事件も、遺書なしの自殺ということで片付いたそうです。
M君は霊感も多少あり、いままで霊現象を体験したこともあるのですが、これほど不可解で恐ろしいことはなかったそうです。
−第参拾九話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part22」 より転載
おさよーーーーーーー!!
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
253 :
異界:03/07/17 22:53 ID:???
>>253 その人形、既にいろんなところで5回以上見たよ…。
何度見てもビクッてなるのう。
今の家に引っ越してくる前はもの凄い田舎の村にすんでいた。
周りを山に囲まれ大きな川もいくつもあって、ほとんど外界の人が来ることは無かった。
ある日、学校から家に帰ると父親がちょうど出かけるところだった。
長靴にカッパズボンと明らかに普通の格好でなかったし、もの凄く険しい表情をしていた。
そんな父が何故出かけるのか気になり、長靴をはこうとしている父に
「どうしたん?」と聞いた
すると父は
「ヒロちゃんが川で遊んでて行方不明になった」と険しい顔で言った。
ヒロちゃんというのは近所の子供で3歳くらいの年だ。
家のすぐ近くに川があり、母親と一緒に水遊びをしていたらしい。
母親が家の電話に気づき
「川から上がって待ってなさい」と言って家に戻ったらしい。
そして戻ったときには既にヒロちゃんの姿は無かったということだ。
川は岸側の方は基本的に緩やかだが、真ん中はかなり流れが強い。
流されて下流の方に行った可能性があるということで捜索隊として行くということだった。
それだけ言うと父は
「行ってくる」と言って行ってしまった。
自分もヒロちゃんの事はよく知っていたし、ここから川まで歩いて2分程ということもあり、手伝いに行こうと思い長靴を履き川へ向かった。
川へ着いてみると既に何人もの大人が川に入り探していた。
砂利の所で母親が座り込んで泣いているのが見えた。
とりあえず下に降りて父を見つけて一緒に探すことにした。
確かに浅いところは流れが緩いが真ん中の方に行くとさすがに高校2年生の自分でも足をとられそうになるくらいだった。
「これはもう助からないんじゃないか・・・」と考えてしまうほどだった。
そんな中でもしばらく探し続け、空も薄い灰になり日も沈み掛けたその時。
「おい、何か流れてこんか?」と一人の男が言った。
自分も目を凝らして見ると確かに何か黒い物が上流からこちらに向かって流れてくる。
「何だろう」と見ていたが、近くに来るにつれそれが何だか分かり背筋が凍り付いた。
仏壇が流れてくる
どんどんこちらの方に流れてくるが見れば見るほど不気味で、少し小さくボロボロになっている。
タイミングがタイミングだけに全員動けなくなってしまった。
数秒の沈黙の後、おもむろに村長だった人が口を開いた。
「ヒロちゃん、神様に連れていかれちゃったのかもしれんね」
その言葉を聞いた私はさらに気味が悪くなってしまった。
ヒロちゃんの遺体は3日後にもっと下流の方で発見されたが、腐敗が酷くまるでボロ雑巾の様だったらしい。
それにしても気になるのはあの仏壇の事だが・・・
後日、上流の方に行ってみたが、そこは民家も一つもなく、ほとんど人の立ち入れないような険しい崖になっていた。
その日も誰かがそこに言ったという話は全く聞かないし、それじゃあいったい誰が?ということになるが、
それは分からない。
−第四拾話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part23」 より転載
俺が小5のときの話。
祖母が亡くなったので島根にある母親の実家に帰っていた。
祖母の死因は老衰で、皆悲しかったが「長い間ありがとう」という気持ちで
穏やかに葬儀が執り行われた。
そしてその夜はお決まりの宴会が始まった。
もう夜もだいぶ更けた頃、ある50代くらいの男性が帰ると言い出した。
その時の母の長兄(俺には叔父にあたる)の言葉は不思議なものだった。
「犬貸そうか?」
その男性は「いや、いいよ。」
そしてその男性は帰路に着いた。
20〜30分後、その男性が帰ってきた。
「駄目だ、狐が多くて帰れねぇや。今夜泊めてくれよ。」
叔父「だろうと思った。」
俺「・・・・?」
まもなくして、今度は別の男性が席を立った。
「帰るわ。」
叔父「やめとけって。お前ん家は特に山越えるだろ。今夜はやめとけ。」
そのおっさん「いや、明日もはえぇからよ。犬もいいや。」
叔父「気をつけろよ。」
後で聞いた話、そのおっさんは魚屋だったらしい。
翌朝、騒々しさに目が覚めた。時計はまだ6時にもなっていない。
「○○が死んだってよ!すぐ行くぞ。」などと言っているのが聞こえる。
訳もわからないまま叔父と父についていく。
その家から歩いて10分の田んぼに、その魚屋はうつ伏せに倒れていた。
田んぼにはぐるぐる歩き回ったような足跡が円を描いていた。
手に持った葬式饅頭には、何か動物の爪に引っ掻かれたような傷がある。
「あ〜、おとなしく狐に饅頭やらんから・・・」
「化かされたか。だから犬連れてきゃよかったのに。」
などとまわりの大人たちは言っていた。
俺はずっと((;゚Д゚)ガクガクブルブル していた。
−第四拾壱話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part23」 より転載
昔、ダイオキシンを含んだ農薬が農作物に使用されていて、廃止になったことをご存知でしょうか。
その当時、国家政策レベルで全国の農家にダイオキシンを含んだ農薬が配布され、水田に大量に使用されていたそうです。
現在はもちろんその農薬は禁止されていますが、現在もその田畑で作物が栽培され、農家や都市で皆さんの口に入っています。
・・・が、ダイオキシンの土中残留濃度は?大丈夫なのでしょうか?
よく、ニュースで
「○○工場からの汚染物質が検出されました。周囲のダイオキシン濃度を測定したところ、○○小学校グラウンドで××pg、○○団地周辺で××pg
これは規定値を越えています云々…」
なぜか周囲の田畑の土壌での測定結果は含まれていません。
それは何故かというと・・・
現在でも田畑の土壌からは規定値の数百倍のダイオキシンが検出されるからだそうです。
機関はなぜ、それに気づいていても隠すのか・・・
実際考えてみてもらえば解ると思いますが、それを公表してもどうしようもないからです。
本当に洒落になってないんですが、世の中って意外といい加減なモンですね。
パニックになったら大変なので、皆さんの心の中にだけ閉まって置いてください。
(^^)
262 :
NAME OVER:03/08/02 13:22 ID:lKzeBXG/
SS版の第101話目の話って、2種類あるの?
それぞれの出現方法の詳細キボンヌ!!
263 :
NAME OVER:03/08/02 17:21 ID:MXt1Xqmw
age
264 :
NAME OVER:03/08/03 02:01 ID:lUVBKB+l
お沙代ちゃん萌え〜
根岸さんという青年は、最近、京都にあるおじの家の二階から飛び出した。
これは、たとえで言っているのではなくて、本当に根岸さんはその家の二階の窓から飛び降りて、
その後、痛む足を引きずりながら市内の友人の下宿に転がりこんだのである。
どうしてまた、彼はそんな危険な真似をしなければならなかったのか?
それは以下の通りである。
ある日、親しく話す機会さえなかったおじが、突然電話をかけてきた。
なんでも、大学で教授をしているそのおじが、突然海外にフィールドワークで出かけることになり、その間の家の管理を頼みたい、ということであった。
独身のおじの家には、たいして金目のものがあるわけではないが、研究用の資料が心配だと言うのである。
現在東京に住む根岸さんは、京都の大学を出てから久しく訪れていない。
会ってみたい友人もいるし、滞在費がロハで、その上わずかながらギャラも出るというので、根岸さんは引き受けた。
期間は未定だが、半年ほどかかる可能性もあるとのことだ。
おじは出かける前、根岸さんにしつこいくらいにこう言った。
「二階には、未整理の研究資料が散乱していてな。まあ、いってみれば二階全部がわしの書庫みたいなものだ。
わしにとっては命より大切なものなんだ。他人にはいじられたくない。たとえ、それが身内であってもな。
二階は足を踏み入れられるだけでも耐えられんのだ。頼むぞ。冗談で言ってるんじゃないんだ。」
そういって、おじは根岸さんを睨みつけたという。
そして、初日の夜。
ビデオもテレビもない家だが、根岸さんはソファーでくつろぎ、満ち足りた気分でいた。
が、その満ち足りた気持ちに水をさすものがあった。
・・・・・話し声が、聞こえる。
ぼそぼそ、ヒソヒソと、誰かがそう遠くないところで会話しているのだ---押し殺した声で。
声はどうやら、階段を伝わってくるようだ。つまり---雨戸も締め切られ、真っ暗な二階から。
「ほんとかよ・・・おい?」
根岸さんは、わざと軽薄な口調でつぶやいた。
そして体を起こすと、階段を見上げた。
つけっぱなしの照明も階段の途中までしか届いてはいない。
根岸さんは、耳をすましてみる。
何も聞こえない。
今は、何も。
京都に来て、一週間後。根岸さんは、当初の満ち足りた気分が徐々にしぼんでいくのを感じた。
旧友にあって馬鹿騒ぎをし、趣味の分野のショップをはしごするのは、なるほど楽しかった。
問題は家だ。
宿がわりになっている、そして留守番を引き受けてもいるおじの家なのだ。
最初の数日は、それでもどうということはなかった。だが----。
夜ごと---いや、どうかすると昼間でも、二階から階段を伝わってくるのだ。
………………人の声が。
もはや、耳のせいでは片付けられなかった。
二人、あるいはそれ以上の人間が、ぼそりぼそりとしきりに何かを話している。
ザワザワ、ゾワゾワと多人数がしゃべっている、繁華街の雑踏の中で耳にするような音が聞こえてくることもあった。
人声だけでは、ない。
ずるりずるりと足を引きずるみたいな音。
あるいはぴょこたん、ぴょこたんと子供くらいの重さのものが、跳びはねているのではないかと思われる物音が、聞こえたりもした。
肝心の階段の下に行って上をうかがっても、何の気配もない。
その時にかぎって寂として、耳が痛いくらいだ。
だが、他の部屋に行くと、やがてそれは始まる。
過敏になってしかたのない神経を何とか休ませようとする、まさにその時にそれは始まるのだ。
風呂に入っているとき。ソファーで本を読んでいるとき。あるいはこれから寝付こうとするとき。
そしてある夕暮れ時、根岸さんはついに、二階に上がることを決意し、大型の懐中電灯を購入した。
(これなら、力まかせに殴れば、大の男でも殴り倒せるな・・・)
根岸さんは、天井を見上げた。
それから彼は、階段をのぼり始めた。
ぎし、ぎし、ぎし、ぎし、ぎし、…………………ギシッ!
手すりのところまでのぼると、そこからまず首をのばし、二階の廊下を見た。
外はまだ明るいというのに、真っ暗だ。
誰かが、顔の前で白い手の平を、ひらひらと振っても気が付かずにいるに違いない。
二階には、カギ状に折れ曲がった廊下と、その先の部屋しかないようだ。
拾い廊下は左右に本が乱雑に積まれ、天井に届くほどのその柱が、ずっと続いている。
資料が散乱しているというおじの言葉は、この点で正しかった。
根岸さんは注意深く光を左右に向けた。とくに不審なものは、見当たらない。
床に厚く埃の層がたまっている。
ここに人が立ち入った形跡はない。
(でも、書庫--なんだろ?おじは出入りしていたはずだが・・それとも?)
角を曲がった廊下の突き当たりには、扉をはずされた部屋があった。
やはり廊下同様ひどい埃だ。
(あの物音は、ここでしていたはずなんだ。二階には他の部屋なんてないんだからな。廊下をのぞけば、他に部屋は一つも・・・)
だが、人が入った形跡すらない。
それでは、あの意味不明の会話は、どこから聞こえてきたというのだろう。
気負っていただけに、気持ちの張りが、ふにゃふにゃになってしまいそうだった。
-----と。根岸さんは、いきなり耳の中でカーンという鋭い音が聞こえたような気がした。
それは、五感で感じ取れるものなどではなかった。
チリチリと、ジワジワと、とてつもなく嫌な気配がする。
姿も何もない切迫感に似たものが、冷たく頭の後ろにはりついて、順番に髪の毛を一本一本逆立たせてゆくのだ………。
「何だって、いうんだ、よ」
根岸さんは、意識して大きな声でそう口に出していた。
心臓がドキドキする。
音がしない暗闇の中で、声は彼のものではなく、他の誰かが言ったように聞こえた。
………………………
ぺたん。
(アッ)
今、何かが本当に聞こえたみたいな。
自分の声などではない、何か別の。
---空耳だろうか。
ぺたん。
違う。本当に聞こえる。
廊下の向こう、階段をのぼりきったあたりから。
ぺたん。
「--------------!」
根岸さんは、その場に凍りついた。
廊下の方に背を向けた姿勢のまま、もう動けない。
たとえなどではなく、彼の全身の毛が、ブワッと総毛立っていた。
ぺたん。
あれは---足音ではないのか?
素足が板敷きを踏む音。
根岸さんが通って、埃がのぞかれたその足跡をなぞるようにして。
とてもゆっくりとだが、誰かが確実に廊下を歩いて、こちらに近づいてくる。
玄関には時代遅れで、自分すら外すのにてこずるような、しっかりとした錠がおろされている。
二階に誰もいないことは、たった今、確認したばかりだ。そうなんだ。
それなのに---。
異様な、足音だった。
妙にズレた間隔。
忘れた頃に踏み出される、次の一歩。
いったいどうやったら、あんな歩き方ができるものか。
いったいどんなものが、あんな歩き方をしているというのか。
ぺたん。
それは、もうすぐ廊下の曲がり角にやってくる。
そうすれば姿が見える。
根岸さんが、ほんの少し首を後ろに向けさえすれば。
だが、彼はそんなことはまっぴらだった。
死んだ方がマシとさえ思うほど、あるまがまがしい確信が、爆発的に彼の中で膨らんでいたのだ。
(もしも、あれを見たら……見てしまったら。どうかなってしまう。絶対にどうかなってしまう。俺は、どうかなってしまって、きっと、必ず)
激しく震える手の動きにしたがって、前方を照らしたままの懐中電灯の光が本棚のガラスに反射する。
光を与えられてたガラスは、鏡の役割をはたして、根岸さんの背後にあるものを一瞬、映し出した。
白っぽい--いや、ドロリとした灰色に近い、垂れて崩れたような形のもの。
それが、廊下の暗がりの角にちらり、と見えた。
……………ぺたん!
根岸さんは、何事かわめいていた。
ギャっと叫んだのかも知れなかった。
体の自由は戻っていた。
そして彼は走り出した。
どこへ?廊下とは正反対の、手近の窓の一つにである。
そこから外へ逃れるために---。
……窓は開いた。雨戸もだ。
外はもう、闇がおりかけている。
降りるとすれば飛び降りるしかないのだが、危険極まりない。
庭石があったら?いやコンクリートですら、ただですむかどうか。
けれども根岸さんの精神状態は、危険などにかまっている余裕はまったくなかった。
彼は、サッシの上にあがると、できるだけ足を下にのばして先をさぐり、そうして手を放した。
………ドサッ。
運良く土の上に落ちることができ、一方の足をひねった程度ですんだ。
根岸さんは、足にかまう前に、背後を仰ぎ見た。
スーーーッと音もなく、雨戸が閉まるところであった…………。
その後の根岸さんの行動は、すでに御存知のとおりだ。
友人の下宿に転がりこんだ。
そして彼は、おじに国際電話をかけた。
激怒するかと思ったおじは、意外にもため息をついただけであった。
根岸さんが東京に帰った後、これも意外なことであったが、当初の予定通りの謝礼金がおじから送られてきた。
国際電話の折、根岸さんは一連の妖異のことを、やや感情的に---
いや、ありていに言ってわれを忘れるくらい感情的になって、おじに訴えた。
あれは何であったのか?もし心当たりがあるのなら、ぜひ教えてくれ、と。
だがおじは、そのことにはいっさい口を閉ざすのだった。
説明、弁解、謝罪、釈明、そのいずれもおじの口からは出なかった。
ため息をついたときに、
「一階にさえ、いてくれればな……」
と、つぶやいただけであった。
根岸さんは、今日も夢を実現するべくフリーター生活を送り、彼のおじも京都の自宅でそれまで同様、一人で暮し続けている。
たった一つ確実に言えることは、そんな両者にこの先、二度と接点はないということだけだ。
−第四拾弐話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part24」 より転載
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
hosy
それは私が一人暮らしを始めて3日目のことでした。
その日、私は仕事がうまくいき、お客さんと遅くまで繁華街で呑んでいました。
私の借りたマンションは、駅から徒歩2分という立地条件の良さで、遅くまで呑んでいても大丈夫♪という気軽さも手伝って、
いつもよりもゆっくり呑んでいましたが、何とか最終に間に合いました。
マンションはそこから快速で2つめの駅です。10分程で駅に着きました。
それから、駅前のロータリーを横切って、ゆっくりとマンションに向かいました。
ゆっくり呑んでいたとはいえ、かなりな酒豪の私にとっては、やっとエンジンが掛かってきた!というところでの「おひらき」でしたので、
まだまだ呑み足りない私は、マンションのすぐ脇にあるコンビニで、ビールやらおつまみやらを買って、マンションの玄関に着きました。
マンションは、バブル時代に建てられたマンションで、当時は分譲のみでしたが、今は分譲貸しもしていて、
当時、分譲で購入した人も住んでいましたが、入居者の殆どが私のような賃貸契約者でした。
総大理石の玄関に入ると、女性が子供を二人連れて、来客用のこれまた大理石で出来たイス(ベンチ?)に座っていました。
ショートヘアで、年の頃は35,6歳くらい。思いっきり頑張って、箪笥から引っ張り出した一張羅を着てきましたーって感じで、私的には可笑しかった。
管理人室には管理人は居ませんでした。定時の5時で帰っていました。
私は内心、こんな夜中に子連れの女性・・・??と思いましたが、無視してそのままエレベーターホールに行き、8階のボタンを押しました。
エレベーターの中で私は、酷くやつれた女の人だったなー。子供は二人共、幼稚園くらいかな??それにしても、何をしていたのだろ、あんな所で・・・。
などと考えながら、部屋のキーを鞄の中から取り出しました。
8階に着き、エレベーターを降りてすぐ右側のドア。そこが私の新居です。
カギを開け、電気を点けて部屋の中へ。着替えるのも面倒なので、すぐに買ってきたビールとおつまみを取り出して、
グラスを用意して、ソファーに座り、テレビを見つつ、一人で酒盛りを始めました。
何気なくテレビの横に置いてある時計を見ると、午前2時過ぎでした。
ピンポーン♪
突然、玄関のチャイムが鳴りました。
線路脇の部屋とはいえ、この時間はもう電車も止まっているので、割合静かな時間なので、本当に心臓が口から飛び出そうなくらいに驚きました。
こんな時間に誰?知り合いだったら電話してから来るよな〜などと思って、きっとお隣のご主人が間違えたのだ。と勝手に思い込んでいました。
しかし、またピンポ−ン♪と鳴りました。仕方がないので、インターホンの受話器を取り、「はい」と出ました。
相手は「・・・・・・」無言です。あぁ、やっぱりお隣のご主人が間違えて、それで・・・と思っていましたが・・・
また、ピンポーン♪ピンポーン♪けたたましく2度、鳴りました。
覗き穴から見てみようかとも思いましたが、面倒だったし、また受話器を取り、今度はとても怪訝そうに「はい!」と答えました。
「・・・えして・・・」女性のか細い声が聞こえました。
「は?」と答えました、いえ、そう答えるしかありませんでした。
嫌がらせかな?こういうの、流行っているのかな?などと思いながら
「どちら様ですか?」と聞いてみました。するとまた
「・・・えして・・・」としか聞こえません。
女の人・・・さっきの下に居た人かな???
「すみません、よく聞こえないんですが?」と言うと、今度ははっきり
「主人を返して!!!」と聞こえました。
私は?????でした。当時、不倫はおろか、彼氏も居ませんでしたから。
「あの〜。お宅をお間違いじゃないですか?」と聞いてみました。
「早くココを開けなさいよ!居るんでしょ?主人、そこに居るんでしょ?!」
と叫ぶや、ドアを激しく叩き始めました。
冗談じゃない!こんなことを隣近所に噂されたら・・・と、私は仕方なくドアを開けました。
そこには、やはりさっき下で見た子連れの女性が立っていました。
ズカズカと部屋に上がり込み、ありとあらゆるドアを開けまくり、ベランダも押し入れも全てのドアを開け放して、私の居るリビングに来ました。
これで、勘違いで気が済んで帰ってくれるものだと、私は思っていました。
リビングに座り、今度は泣きながら、「主人を返して」と訴えてきました。
私は何度も何度も「間違いです。私は3日前・・・正確にはもう4日前にこちらへ入居したばかりですので、あなたのご主人なんて、知りません!」
と言い続けました。とうとう土下座までして「主人を返して」と言い出しました。
私はとても怖くなりました。勘違いとはいえ、他人の家に子連れで、しかも土足で入り込んで、泣くわ、喚くわ、挙句の果てには土下座までして・・・。
「そんなに大事なダンナなら、首に縄でも付けとけばいいでしょ?!」
思わず言ってしまいました。
「あなたはとても綺麗ね・・・それに若い・・・おしゃれだし、私には無いものを全て持っている・・・
あなただったら、男の人なんていくらでも寄り付くでしょう?私の主人なんか、取るに足らないでしょう?だったら、さっさと返してくれても良いでしょう?」
「そう仰られても・・・本当に、私は無関係なんです!そりゃ、あなたには同情しますけど・・・」
また、その女性はさめざめと泣き始めました。子供達は、これだけ大騒ぎしていたにも関わらず、ぐっすり眠っています。
どこまでいっても平行線だなー。もう、明日にして欲しいー! 内心、そう思っていました。
そんな気持ちが顔に出ていたのか、女性は立ち上がって、ゆっくりと子供達を抱き上げ、
(この時、私は不謹慎ながら、お母さんって強いだけじゃなくて、力持ちにもなるんだなーなどと感心していました。)
ベランダの方へフラフラと歩き始めました。何をするんだろう??とじーっと見ていると、ベランダへ出て子供を一人、下に投げ落としました。
その瞬間がスローモーションのように、私にはゆっくりと長い時間に思えました。
ドサッ!
私は慌ててベランダへ行き、下を覗き込みました。
当たり前ですが、小さな子供が頭から血を流して倒れていました。
「何をしているの!救急車!!救急車!!」
叫びながら私は、側にあった電話の受話器を取りました。
女性を横目で見ながら・・・と、今度は物凄く大きな音がしました。
もう一人の子供を落とそうとしているではありませんか!
受話器を放り投げ、慌てて私はベランダへ走り寄りました。
遅かった・・・子供は一足違いで投げ落とされてしまいました。
女性は笑いながら私の顔を覗き込み、手すりから身を乗り出して
「これで、あなたの罪は一生消えない」と言い残して、自らも飛び降りました。
私は部屋の中に居るのが怖くなって、人だかりができるであろう、親子が飛び降りた場所へ、駆けつけました。
マンションの玄関から、ちょうど8階上が私の部屋のベランダです。
玄関を出て、そこにあるハズの親子の体を探しました。
・・・見つかりませんでした。そんなハズはありません。
確かに目の前で、二人の子供を次々に投げ落とし、自分も飛び降りたのです!
マンションの周りをウロウロと探し回りましたが、見つかりませんでした。
何が何だか、訳が分からなくなって、私は部屋に戻りました。
腑に落ちなくて、まんじりともせずに朝を迎えました。
何が何だか、訳が分からなくなって、私は部屋に戻りました。
腑に落ちなくて、まんじりともせずに朝を迎えました。
休日だったのですが、いつもならゆっくりお昼頃まで寝ているのですが、昨夜のこともあり、9時になり管理人室のカーテンが開くのと同時に、管理人を捕まえました。
勿論、私の部屋、803号室の前の住人やこのマンションについて、詳しく聞くために。
昨夜のことを管理人に説明しましたが、管理人はシラを切るだけで、何も教えてはくれませんでした。
不動産屋、管理会社、どちらにも電話しましたが、何も聞けませんでした。
ただ・・・お隣の奥さんが・・・
−第四拾参話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part24」 より転載
283 :
:03/08/29 08:48 ID:???
僕がまだ六歳ぐらいのときの話。
それまで市街地に住んでたんだけど、小学校へあがる春に緑の多い郊外に引っ越したんだ。
近所には田圃や畑があって、兼業農家をやってる地元の人が多い。
そんなのどかな環境の町はずれにある新興住宅に、僕ら家族は移ってきた。
慣れないこともあったけど、僕は小学校へあがってすぐに友達ができて、
二ヶ月もたった頃には、もうすっかりその町に馴染んだつもりになってた。
ある日曜日、昼ご飯を食べてから友達三人と学校の近くにある田圃のあぜ道で
遊びがてらおたまじゃくしをとっていた。
ビンに入れて家に持って帰って、カエルになるのを見たかったからだ。
用水路のなかに手を突っ込んでたら、いきなり小便がしたくなってきた。
僕は何匹かつかまえていたし、もう帰ってもよかったんだけど、友達は、もっとつかまえるつもりでいた。
時刻は五時半ぐらいだったと思う。そろそろ日が暮れどきで、空はうっすらと陰り始めていた。
僕は友達を置いて、ちょっと小便しにいってくると駆けだした。
家まで帰る気はなくて、そこらで適当なところを探してた。
ちょっと離れたところに、まだ行ったことのない古いお寺があって、
歩いていた道からそこに飛び込むと、トイレを探すのが面倒だったから、
寺の横手のほうにある低い木の茂みですませた。
はやく友達のところへ帰りたかったけれど、なにを間違えたのか、
僕は道とは反対の、寺の裏側へ歩いていってしまった。
間違ったとわかって引き返そうとしたとき、小さくカチャカチャと音がした。
何だろうと思って振り返ったら、暗い寺のなかからボンヤリと黄色い光が漏れてる。
そっちに行くと、雨戸と障子が開け放してあって、ふと見れば、
薄暗い60W電球を吊った下で、四人家族がご飯を食べてた。
住職らしい丸禿の男と、痩せた奥さんと、まだ小さい子供が二人、
ちゃぶ台のまわりに正座して、それぞれに茶碗を持ってる。
カチャカチャっていうのは、お箸が茶碗に当たる音だった。
その光景に、僕はなんとなく寒々しい違和感を覚えた。
誰も何も言わずに、黙々と食べながら、裏庭に立っている僕のほうを
ジッと見ているんだけど、誰もが無表情で、何も話さないんだ。
静まり返った食卓に、ただカチャカチャとお箸の音がするだけ。
僕も何も言わず、その場から立ち去ろうとした。
そしたら、奥さんが小さな声で、「あんた、どこの子?これ食べていく?」と。
振り向いたら、奥さんのそばにあった「おひつ」から、ご飯を茶碗によそってくれてる。
「はい、お食べよ」って、茶碗を出してくれたその白い腕が、
こちらへ、異様に長くニュルッと伸びてきたように感じた。
そして、そのご飯を見たとき、僕はビックリどころか、心臓がとまりそうになった。
ご飯に色がついていて、赤飯かと一瞬思ったけど、あきらかにそれは血だったんだ!
ご飯粒が血で真っ赤になっていたんだ!
はっと顔をあげたら、もくもくと無表情で食べている四人家族の口も血だらけになっていて、
胸などにも口からぽろぽろこぼれたご飯粒が点々と赤くくっついている!
それでも、住職も二人の子供たちも、一様にカチャカチャ箸を動かして
血まみれのご飯を口にかき込んでいて・・・・
急に生臭い匂いが漂ってきて吐きそうになった。
奥さんの差し出している茶碗に背を向けると、走り出した。
あまりの怖さに膝ががくがくしていたけど、なんとかかんとか友達のところまで戻れた。
それで、寺で見たことを泣きながら話したら、
ずっと地元に住んでる友達が、真っ青になって震えながら言ったんだ。
「あの寺、今は誰も住んでないよ。だって、みんな死んだから」
聞けば、前の住職は何かの事情でノイローゼのようになって、
家族が寝ているときに包丁を持ち出して無理心中をはかり、
奥さんと子供たちを刺し殺したあとは、自分も首の動脈を切って
自殺したということだった。二年前に・・・・
僕らは怖くなってそれぞれ走って家に帰った。
寺で見たことを親に話したけれど、あまり真剣にとりあってくれなかった。
その夜から二日続けて高熱がでて、きっと体調が悪かったからそんな幻を
見たんだろう、ということにされてしまった。
今でも、その寺はある。すっかり寂れて荒れ果てているが。
住職一家の供養はされているはずだということだが、
あの寺の裏手に行けば、今もぼんやりと黄色い光が見えるような気がして
大学の休みに帰省しても、僕は絶対にあそこには近寄らないようにしている。
−第四拾四話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part25」 より転載
290 :
NAME OVER:03/09/03 00:52 ID:+I0kxRhy
あげ
今年は冷夏で稲川も仕事にならないそうだな・・・
292 :
NAME OVER:03/09/03 12:36 ID:h/c4B7Ha
つーか、誰も見てないのによくコピペとか貼るよな
俺は時々見てるけど
>292
見てるゾ
百話まで付き合いますよ
保守
年が明けてすぐのことです。Aと俺は山へ測量に入りました。
山の測量に行く時は、最低3人で行くようにしていたんですけど
行くハズだった奴がインフルエンザで倒れて、他に手の空いてる人も居なかったんで
しょうがなく2人で行くことになったわけです。
でもやっぱり不安だったんで、境界を案内してくれる地元のおっさんに
ついでに測量も手伝ってくれるように頼みました。
おっさんは賃金くれればOKという事で、俺たちは3人で山に入りました。
前日からの雪で山は真っ白でした。
でも、ポールがよく見えるので、測量は意外にサクサク進みました。
午前中一杯かかって尾根の所まで測ったところで、おっさんの携帯が鳴りました。
おっさんはしばらく話をしていましたが、通話を終えると、急に用事ができたので下りると言い出したのです。
おいおいって思ったんですけど、あとは小径に沿って土地の境界やから、そこを測っていけばイイからって言われて
小径沿いだったら大丈夫かもな、まぁしゃーないか
みたいなムードで、結局Aと俺の二人で続きをやることになりました。
ところがおっさんと別れてすぐ、急に空が曇ってきて天候が怪しくなってきました。
このまま雪になるとヤバイよな、なんて言いながら、Aと俺は早く済まそうと思ってペースを上げました。
ところで、俺らの会社では山の測量するのに
ポケットコンパスって呼ばれている器具を使っています。
方位磁石の上に小さな望遠鏡が付いていて、
それを向けた方向の方位や高低角が判るようになっています。
軽くて丈夫で扱いが簡単なので、山の測量にはもってこいなんです。
俺はコンパスを水平に据え、ポールを持って立っているAの方に望遠鏡を向けて覗きました。
雪に覆われた地面と枝葉に雪をかかえた木立が見えますが、ポールもAの姿も見えません。
少し望遠鏡を動かすと、ロン毛の頭が見えたので、
次に、ポールを探して目盛りを読むためにピントを合わせました。
(あれ?)
ピントが合うと、俺はおかしなことに気付きました。
俺たちはヘルメットを被って測量をしていたのですが、
Aはなぜかメットを脱いでいて、後ろを向いています。
それにAの髪の毛は茶髪だったはずなのに、今見えているのは真っ黒な髪です。
(おかしいな)
望遠鏡から目を上げると、Aがメットを被り、こっちを向いて立っているのが見えました。
が、そのすぐ後ろの木立の隙間に人の姿が見えます。
もう一度望遠鏡を覗いて少し動かしてみました。
女がいました。
立木に寄りかかるように後ろ向きで立っています。
白っぽい服を着ていて、黒い髪が肩を覆っていました。
(こんな雪山に・・・なんで女?)
俺はゾッとして望遠鏡から目を離しました。
「おーい!」
Aが俺の方に声を掛けてきました。
すると、それが合図だったかのように、女は斜面を下って木立の中に消えてしまいました。
「なにやってんスかー。はよして下さいよー。」
Aのその声で、俺はわれに返りました。
コンパスを読んで野帳に記入した後、俺は小走りでAのそばに行って尋ねました。
「今、お前の後ろに女立っとったぞ、気ぃついてたか?」
「またそんなこと言うて、止めてくださいよー。」
笑いながら、そんなことを言っていたAも、俺が真剣だとわかると
「・・・マジっすか?イヤ、全然わかりませんでしたわ。」
と、表情が強ばりました。
Aと俺は、あらためて木立の方を探りましたが、木と雪が見えるばかりで女の姿はありません。
「登山してるヤツとちゃうんですか?」
「いや、そんな風には見えんかった・・」
そこで俺は気付きました。
あの女は、この雪山で一人で荷物も持たず、おまけに半袖の服を着ていたんです。
「それ、ほんまにヤバイじゃないっスか。気狂い女とか・・・」
Aはかなり怯えてました。
俺もビビってしまい、居ても立ってもいられない心持ちでした。
そんなことをしているうちに、周囲はだんだん暗くなって、とうとう雪が降ってきました。
「はよ終わらして山下ろ。こらヤバイわ。」
俺たちは慌てて測量作業を再開しました。
天候はドンドン悪化して、吹雪のようになってきました。
ポールを持って立っているAの姿も見にくいし
アッという間に降り積もる雪で、小径もわかりづらくなってきました。
携帯も圏外になっていました。
俺は焦ってきて、一刻も早く山を下りたい一心でコンパスを据え付けました。
レベルもろくに取らずに、Aの方に望遠鏡を向けようとしてそっちを見ました。
すると、さっきの女がAのすぐ後ろに立っていました。
今度は前を向いているようですが、吹雪のせいで良く見えません。
Aは気付いていないのかじっと立っていました。
「おーい!」
俺が声をかけてもAは動こうとしません。
すると、女のほうが動くのが見えました。
慌てて望遠鏡をそっちに向けてビビリながら覗くと
女は目を閉じてAの後ろ髪を掴み、後ろから耳元に口を寄せていました。
何事か囁いているような感じです。
Aは逃げようともしないで、じっと俯いていました。
女は、そんなAに囁き続けています。
俺は恐ろしくなって、ガクガク震えながらその場に立ち尽くしていました。
やがて、女はAの側を離れ、雪の斜面を下り始めました。
すると、Aもその後を追うように立木の中へ入って行きます。
「おーい!A!何してるんや!戻れー!はよ戻ってこい!」
しかし、Aはそんな俺の声を無視して、吹雪の中、女の後を追いかけて行きました。
俺は、測量の道具を放り出して後を追いました。
Aはヨロヨロと木立の中を進んでいます。
「ヤバイって!マジで遭難するぞ!」
このままでは、自分もヤバイ。
本気でそう思いました。
逃げ出したいっていう気持ちが爆発しそうでした。
周囲は吹雪で真っ白です。
それでも、何とかAに近づきました。
「A!A!しっかりせえ!死んでまうぞ!」
すると、Aがこっちを振り向きました。
Aは虚ろな目で、あらぬ方向を見ていました。
そして、全く意味のわからない言葉で叫びました。
「*******!***!」
口が見たこともないくらい思いっきり開いていました。
ホンキで下あごが胸に付くくらい。
舌が垂れ下がり、口の端が裂けて血が出ていました。
あれは、完全にアゴが外れていたと思います。
そんな格好で、今度は俺の方に向かってきました。
「・・・****!***!」
それが限界でした。
俺は、Aも測量の道具も、何もかも放り出して、無我夢中で山を下りました。
車の所まで戻ると、携帯の電波が届く所まで走って、会社と警察に電話しました。
やがて、捜索隊が山に入り、俺は事情聴取されました。
最初は、あの女のことを、どう説明したらよいのか悩みましたが
結局見たままのことを話しました。
警察は淡々と調書を取っていました。
ただ、Aに女が何かを囁いていた、というところは繰り返し質問されました。
翌々日、遺体が一つ見つかりました。
白い夏服に黒髪。
俺が見た、あの女の特徴に一致していました。
俺は警察に呼ばれて、あの時の状況についてまた説明させられました。
その時に、警察の人から、その遺体についていろいろと聞かされました。
女の身元はすぐにわかったそうです。
去年の夏に、何十キロも離れた町で行方不明になっていた女の人でした。
ただ、なぜあんな山の中に居たのかはわからない、と言うことでした。
俺は、あの時のことはもう忘れたい、と思っていたので
そんなことはどうでもエエ、と思って聞いていました。
けれど、一つ気になることがありました。
女の遺体を調べたところ、両眼に酷い損傷があったそうです。
俺は、Aのヤツそんなことをしたのか、と思いましたが
どうも違ったみたいで、その傷は随分古いものだったようです。
「目はぜんぜん見えんかったはずや。」
警察の人はそう言いました。
結局、Aの行方は、今でもわかっていません。
残された家族のことを考えると、Aには生きていて欲しい、とは思いますが、
あの時のことを思い出すと、正直なところ、もう俺はAに会いたくありません。
ただ、何となく嫌な予感がするので、先週、髪を切って坊主にしました。
−第四拾五話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part25」 より転載
306 :
NAME OVER:03/09/18 19:25 ID:/j+nGwia
♪ペッタラペタラコぺッタコー♪
このスレ最恐
昨年末くらいからなんだけど、ときどき急に目眩とか吐き気がするようになりました。
最初は風邪かと思ったんだけど
普通に元気にしてるのに突然気分が悪くなって、
しばらくしたら治ることの繰り返しで普通の体調の悪さとは違うのです。
病院に行っても原因が分からず、ストレスでしょうとか言われ
薬をもらって飲んだけど全然治りませんでした。
そんなことが1カ月以上続いていたのですが。。。
つい先日のことです。用事があって近所の家に行ったのですが、
たまたま先客がいらしたので、玄関先でその方に方に軽く会釈しました。
するとその方、品の良い50代くらいの奥さんでしたが、いきなり顔色が変わったのです。
その奥さんは、
「いきなりこんなことを聞いてごめんなさいね、
もしかしてあなたが着ていらっしゃるそのセーターは手編みで
最近プレゼントされたものじゃありません?」とおっしゃいました。
いきなりのことで私は引きまくりでしたが
確かにそれは、中学からの長い付き合いの友人がクリスマス前に贈ってくれたセーターでした。
友人は編み物がプロ級の腕前で、家族や友人にセーターとか小物を編んで送るのを趣味みたいにしてるのです。
私がそう言うと、そのご婦人は「そのお友達って、こういう感じの方でしょ」と、容姿を詳しく描写されたのですが
それがもうビンゴ、本人を知っているのではないかと疑うくらいピッタリ。
その方、いわゆる霊感のある方なのだそうで
へ〜 世の中には本当にそういう能力の持ち主がいるんだな〜と
私は単純に感心していたのですが、そのあとこの方が言った言葉に
激しいショックを受けてしまいました。
「普段は私、霊感に関することは親しい人以外には言わないようにしてるんです。
だっておかしな人だと思われますでしょ? でも、あなたのことはどうしても見て見ぬ振りできなくて。
こんなことを言って気を悪くされるでしょうけれど
私にはそのセーターの編み目の一つ一つから
『死ね』『不幸になれ』という言葉が吐き出されているのが聞こえるんです・・・」
そう言われたのです。当然私は怒りました。
だってその友達とは長年仲良く付き合ってきたし
だいたい彼女はそんなことを言うような人ではないんです。
でもよくよく思い返してみると、体調の悪くなるのは必ずそのセーターか
その少し前にもらったマフラーを身に付けていたときでした。
そして、一応すすめに従ってセーターとマフラーを処分したら
体調も良くなってしまいました。
あの奥さんの言葉をそのまま鵜呑みにすることはできないにしても、もし本当だったとしたら・・・・
親友と思っていた人が、一目一目恨みを込めながらセーターを編んでいたってことでしょうか?
恨まれる心当たりは全くないのですが。
その方の言葉によると、
「お友達ご自身も自分の気持ちには全く気付いてないのかもしれませんよ。
手作りの物には心の奥底にある思いが乗り移ることがありますから」
−第四拾六話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part25」 より転載
高所から転落する人間がどうなるか---ごぞんじだろうか。
もちろん、最悪の場合は死んでしまう。
では、それ以外の場合は?
たとえばビルの四階から、飛び降りたとしよう。
個人差はあるだろうが、足から落ちたとすると、骨盤骨折と両足の裂傷はさけられないはずだ。
足底は、パックリと割れてしまうだろう。
傷口からは、脂肪が小さな黄色い卵のつぶつぶみたいに、のぞくわけである。
それも最初のうちだけで、すぐに出血で真っ赤になり、つぶれた果実とそう変わらなくなる。
……とび職をしていた葉山さんは、ビル建築現場から転落して、九死に一生を得た。
よく人間は事故などに遭った時、死ぬまでの短いあいだにフラッシュを焚くようにして、それまでの人生を振り返るという。
葉山さんの場合には、地面に激突するまでの時間が異常に長く感じられるという形で、それはあらわれた。
なにしろ落ちている最中に、「まだ落ちないのか」と、上下左右を見回す余裕があったというから驚きである。
たった数秒の間に、葉山さんは自分を見て驚いてわめいている同僚の様子や、
たまたま自分が転落するのを目撃した通行人たちの様子をはっきりと覚えていた。
あとで確認したところ、彼の証言と目撃者の証言とはピタリと一致していたそうなのだ。
ところが、その証言のなかで、一つだけ一致しないものがあった。
彼の事故現場の向かい側には、もう一つ建築中のビルがあって、こちらはほぼ完成していた。
内装こそまだだったが、すでにビルとしての体裁はととのっていて、作業員の数もずいぶん少なくなっていた。
そのビルの三階の一室に、窓にそって人間が鈴なりに並んでいたというのである。
そして、落下していく葉山さんをそれぞれが指さして、とてもおもしろそうにげらげらと笑っていたというのである。
白い歯を、むきだしにして、げらげらと---。
もちろん、笑い声まで葉山さんにとどくわけはない。
それぞれの顔もこまかく見て取ったわけでもない。
というよりは、仮に近くで会ってもすぐに忘れてしまいそうな、没個性的な顔ばかりであったという。
それらのことを葉山さんははっきりと覚えているし、ビルのどの部屋であったかも指摘できる。
だが、テナントが入れるような状態からはまだ遠いそのビルは、事実を先に言えば、そんな大勢の人が一室にいるわけはなかった。
いるとしたら作業員だが、葉山さんの話ではぜったいに作業員の服装ではなかったということだ。
また、作業中の彼等が一室に集合していたということも考えにくい。
まして、窓際に鈴なりになって、死ぬかもしれない人間を笑いながら見物するなど---。
では、葉山さんが目撃したものは何だったのか。
まぼろしや見間違いでないとすると、それは………?
「………そういうものが、いるかいないかなんて、考えたこともなかったけどね」
命拾いをしたかわりに、最初に説明したような負傷をした葉山さんは、最後にポツリとつぶやいた。
「あれが、死神ってものかもしれないなあ」
−第四拾七話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part25」 より転載
私の地元は自殺の名所で有名(?)な三国東尋坊なのですが、親戚のおじさんがそこで消防団に入っていました。
消防団と言っても火事を消しに出るよりは、東尋坊からの飛び込み自殺死体を引き上げる方が多かったみたいです。
今はどうか知らないけど、以前は水死体を引き上げるときは、ロープや網などの道具を使わずに手で遺体を掴んで引っ張り上げていたそうです。
入水自殺の遺体は水を含んでぶくぶくにふくらんでいて、引き上げようと掴んだ所は、毛穴から傷口から、水分が噴き出てくるそうです。
入水してかなり時間が経ってから発見された水死体なんかは、掴んだ部分の皮膚や肉が、ずるりと取れてしまうと言っていました。
ある時、また飛び込みの水死体があがりました。頭髪は半分抜け落ちてスカスカ。
顔も体もぶくぶくに変形していて、相当時間の経っている遺体でした。
おじさんは遺体の腕を掴んで引き上げようとしましたが、ずるっと肉がはがれて、腕が取れてしまったそうです。
遺体を、引き上げたその夜、遺体がおじさんの家に来たそうです。
遺体というか、遺体の主、というか…。
「左腕、ください」ずぶ濡れの女の人だったそうです。
「左腕返してください」女の人にそう言われたおじさんは、なんだか腹が立ってきて
「んなもん、のうなって(なくなって)しもたわぃ!勝手に自殺しおってからに人様に迷惑かけよって、バカモンが!
体が上がっただけでもありがたいと思いや!出歩けるんやったら今から親御さんとこ行って土下座してこい!」と怒鳴りちらしたそうです。
女の人はそのまま消えたそうです。
−第四拾八話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part26」 より転載
ありがとう。こんなに怖い話が読めるとは、心底感激です。
山での測量の話が、ざっと読んだ中では一番怖かったかな。
こんなスレがあってもいいじゃないか
かなり久しぶりにこのスレに来たんだが。
山の測量、自己責任、根岸さん、まだ出てないもう一つ
どうせ自己責任を貼ったのなら最後の一つも貼って欲しい。
15年前に体験した話です
大学卒業後、就職先の近くにアパートを借りることにしました。
しかし、不動産屋の手違いからか入居予定だった部屋には、違う人が入居していました。
職場に近いアパートを紹介してもらい、敷金・礼金と家賃の2か月分はお詫びという形で不動産屋が負担してくれました。
2階建ての木造アパートで、外見はかなりひどいものでしたが、部屋はリフォームされてあり、まずまずでした。
私の部屋は1階の東側で、日当たりもよく風通しの良いところです。
玄関を開けると右側に洗面所、6畳ほどの台所、奥には6畳の和室、という構造でした。
住み始めて3日経った夜中のこと
まだ3月というのに蒸し暑くて目がさめた
トイレに行こうと和室のふすまを開けると、玄関に子供が立っていた
おかっぱ頭で着物を着た女の子 人というより日本人形を大きくしたような・・・・
電気も点けてないのにはっきりと見えた
顔は青白く、赤い口紅が印象的だった
その子は手をのばすと微笑みを浮かべながら スーっとこっちに近づいてきた
女の子が私にぶつかりそうになったとき、失神してしまったようだ
それから次々に不可解な出来事が起こり始めた
夜中に押入れのふすまが開く音
朝起きると、閉めてあるはずの押入れのふすまが10cmほど開いている
水道の水が勢いよく出ている
和室に飾ってあるぬいぐるみが、朝には玄関に置いてある
あまりにも気持ち悪いので不動産屋に問い合わせてみたが
いわくつきではない。引っ越してきたばかりで疲れているんだろう の返事ばかり
就職したばかりで新しい部屋を見つけるヒマも無く、仕方なくそのまま住むことにした
ある日を境に不可解な出来事がぱったりとやんだ
これで安心して眠れると喜んでいた
4月のある夜中。
息苦しさで目を覚ますと
あの女の子が私の体の上にのっていて、
「苦しいよ・・・。息が出来ないよ・・・。そこをどいて・・・」
と泣きながら体をゆすってきた
「どうしていじわるするの?苦しいよ・・・苦しいよ・・・」
女の子はそう言い続けると私の首を締めてきた
微笑みながら・・・・
朝目を覚ますと,小さい手の跡が首の周りについていた
その日は会社を休んで引っ越しの準備を始めた
次住むところは決まってないが,ココに住んでたら殺されると思ったから
荷物をまとめて玄関にだし、最後のダンボールを天袋から下ろそうとした時
その子が居た。天袋に・・・・
天袋の奥の壁の染みが女の子の顔をしている
おかっぱで、唇だけが赤くて・・・・
そしてその唇がかすかに動き
「やっと息ができた」
私はその場からすぐに離れ、後の事は引っ越し業者にまかせた
不可解な出来事が急に止んだのは、荷物を天袋にしまった時からだった
−第四拾九話 了−
「洒落にならないくらい恐い話を集めてみない? Part27」 より転載