NTTS63以降入社大卒社員、会社への不満を語ろう!26

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818五十川卓司 ◆soalaRO1Zo
2007年2月19日 讀賣新聞朝刊13版9面

時代の証言者 経済政策 加藤寛 10

 第二臨調の委員、専門委員には業界や労働組合、各界の代表が
いて、議論がまとまらない。

 主だったメンバーだけを集めた「裏臨調」を作って、戦略を練
ることにした。牛尾治朗さん(ウシオ電機会長)が束京・紀尾井
町に借りていたオフィスが会議場になった。

 最初に、どこから手をつけるかという議論をした。

 瀬島龍三委員(伊藤忠商事会長)が切り出した。

 「203高地は国鉄に決まっていますよ」

 国鉄を攻めて、ここを落とせば勝負が決まるという。

 私が「旅順は難攻不落で、乃木将軍もなかなか落とせなかった
じゃないですか」と聞いたら、瀬島さんは、「児玉源太郎大将の
ように裏から攻めなきゃダメだ」という。

 国鉄の民営化を目標にするが、国鉄だけを取り上げると抵抗が
大きいから、電電公社、専売公社と併せた3公社を、一緒に検討
することにした。