トランスコスモス 第五章

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211就職戦線異状名無しさん
以下、組合から会社側に提出された要求書の一部内容です。

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省略・・・人事制度改革により全ての問題が解消されるわかでは決してありません。
当社の場合、圧倒的に他社との間に賃金格差が生じており、このことにより退職に
至る働き盛りの中堅社員を幾度となく見てきました。極めつけは「当社に居ては家族を
養っていけない」という理由で止む無く退職していった社員がおり、組合としても強く
引き止めることさえできませんでした。

成果主義のもと、がんばった者に処遇していく発想は理解できますが、それは十分な
賃金水準を有している企業であればこそ効果を生み出せるのであって、当社の場合は
第一に賃金水準の底上げが必要であるといいたいのです。

当社の言うジンザイのザイは‘財’の字を用いています。社員が財(たから)だという
意味かと理解しております。社員を採用し、教育し、一人前になるまでに相当な労力と
コストを必要としますが、現状では湯水のごとく財産を流出してしまっているように
見えて仕方ありません。
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しかし、年間約800人辞めて、ほぼ同数の低コストで雇える新人を取るというシステム
/方針にしているからこそ、会社の直下利益率を保っている状況で、それぐらい見た
目の業績とは異なった内情、つまり杜撰な経営が問題となっているのです。
退社率の高さを会社のプラス要因にしているシステムに依存いている以上、
今後も“湯水のごとく”人財を失っていきます。サポート品質も一定水準以上は上がらず、
長い目で見て会社にとって望ましい状況とは言えません。