1 :
就職戦線異状名無しさん:
「完璧な企業などといったものは存在しない。
完璧な絶望が存在しないようにね」
OBである某都銀のリクルーターは僕に向ってそう言った。
2 :
就職戦線異状名無しさん:2001/05/24(木) 18:27
僕がその本当の意味を理解できたのはずっと後のことだったが
少なくともそれはある種の慰めとしてとることも可能であった。
3 :
就職戦線異状名無しさん:2001/05/24(木) 18:27
しかし、それでもやはりいざ就職活動をするという段になると、
いつも絶望的な気分になった。
僕が内定できる領域はあまりにも限られていたからだ。
例えばブラック企業に内定できたとしても、
外資系コンサルについては筆記さえも通過できないかもしれない。
そういうことだ。
4 :
就職戦線異状名無しさん:2001/05/24(木) 18:29
「けいこうになるもぎゅうごになるなかれ」
この言葉の意味がわかりかけてきたのは、
キャンパスにキャミソールが目立ち出したころだった。
僕は猛然と「本当の」就職活動を開始した。
5 :
就職戦線異状名無しさん:2001/05/24(木) 18:48
「男なんてみんな同じよ」
6 :
就職戦線異状名無しさん:2001/05/24(木) 18:52
僕は今日もねじを回しつづける。
ぎこぎこと。
我輩は
8 :
就職戦線異状名無しさん:2001/05/24(木) 19:22
トンネルを抜けると
9 :
就職戦線異状名無しさん:2001/05/24(木) 19:32
既出の最高傑作
「ユミヨシさん、内定だ」
誰か前スレのリンク張って。
10 :
就職戦線異状名無しさん:2001/05/24(木) 21:46
また復活ですか?そんなに好きなら面接を村上春樹風の面接
を一回試してみてください。きっと落ちますが・・・。
あいまいすぎて。
11 :
就職戦線異状名無しさん:2001/05/24(木) 23:06
>>10 あいまいっていうか、やる気が感じられないから落ちそう。
「やれやれ」とか言ったら即落ちだろうな。
12 :
就職戦線異状名無しさん:2001/05/24(木) 23:16
「お久し振り」彼女は言った。
「久し振り」仕方なしに僕は答えた。
13 :
就職戦線異状名無しさん:2001/05/24(木) 23:21
徒然なるままにひぐらし、硯に向かひて・・
14 :
春樹風面接:2001/05/24(木) 23:24
「それでは志望動機を教えてください」
「別に志望動機はないよ」
その答えは面接官を混乱させた。
「なんでも良かったんだよ、僕の場合は」
僕は説明した。
「マスコミだろうが、デパートだろうが、SEだろうがなんだってね。
ただたまたま気が向いたのが銀行だったんだ、気が向いたのが。
それだけ」
しかしその説明はもちろん彼を納得させられなかった。
15 :
就職戦線異状名無しさん:2001/05/24(木) 23:32
>>14 うん、やっぱ実践は避けた方がいいと思われ
そりゃ、納得しないよな…やってみたいけど。
16 :
就職戦線異状名無しさん:2001/05/24(木) 23:34
やれやれ、また楽しくなってきたな。
17 :
就職戦線異状名無しさん:2001/05/24(木) 23:36
村上龍とは兄弟ですか?
18 :
就職戦線異状名無しさん:2001/05/25(金) 05:57
19 :
就職戦線異状名無しさん:2001/05/25(金) 15:42
>>17
龍なんかと一緒にするな!!
20 :
就職戦線異状名無しさん:2001/05/25(金) 16:03
過去ログのサルヴェージきぼん
21 :
就職戦線異状名無しさん:2001/05/25(金) 16:09
22 :
就職戦線異状名無しさん:2001/05/25(金) 17:18
「結局それでどうなったの?」
順子はコーヒーの入ったカップを見つめたままたずねた。
「結局それであなたの中の何かが、変わったりしたのかしら。」
「わからない」
僕は正直に答えた。オーケー、それは認めよう。一度や二度、就活らしき
ものをしてみたところで、僕の中で何かが変わってしまったり、永遠に失われる
なんてことがあるはずがないのだ。そう、そんなことあり得るはずがない、
絶対に。
23 :
就職戦線異状名無しさん:2001/05/25(金) 18:34
その年の五月は、結局、僕にとってずいぶん長い一ヶ月になった。
最終面接から、内定待ちまでの13日間に、僕は煙草を68本吸い、
古い小説を8冊読み終え、缶ビールを2ダースほど飲み干した。
突然思い立って何年も手さえ触れていない調理場でビーフ・シチューをつくり、
近くの市営プ−ルでたっぷり半日間泳ぎ続ける、なんてことまでした。
そして、その間、彼女から一度だけ電話があった。
「元気?」
ゆっくりと、彼女はそういった。
24 :
就職戦線異状名無しさん:
いつのまにWに・・