リストラ対策は成長事業
オフィス街のビルの一室に百数十人が、ひじが触れあうようなすし詰めの状態で座らされる。そこには大手自動車メーカーなどからの出向者もまじる。
朝から「顧客リスト」を見て電話をかけ、数十万円もする英会話の教材などを売る。
システムエンジニアだったが、リーマン・ショック後の事業の縮小で、居場所を失った。「耐えられない、と一緒に出向した同僚たちは退職や転職を決めた。余剰社員の最終処分場ですよ」
「雇用調整の進め方」「人材適正化の考え方」。そんなタイトルの企業向けセミナーも活況だ。
人材コンサルタントや人材サービス会社が、働き手を「必要」「どちらでもいい」「不要」にわける手法や、「不要」の社員に辞めてもらうマニュアルを伝える。
http://www.asahi.com/business/intro/TKY201212300473.html?id1=2&id2=cabcbcdb 2012年12月31日03時00分