【リクナビ】「この面接 ケータイ小説で見たのと同じだ!」
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│ ★リクナビ2011★ │
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明日1/19(火)から ケータイ小説始めます!
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毎週火曜日に配信しているモバイルメーリングニュースでケータイ小説始めます!
登場人物を自分と重ね合わせ、就活について考えさせられる新しいスタイルの小説です。
もちろん恋愛ネタもちゃんとありますよ♪
気になる人はあらすじだけ立ち読みしてみて下さいね!
▼あらすじ
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連続就活小説
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いつまでもどこまでも
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【あらすじ】 都内の大学に通う古風な名前を持つ女の子が主人公。
湯島にある老舗和食店でバイト、フットサルのサークルに入っているフツーの女の子。
将来のことはあまり考えていなかったが、先輩の一言がきっかけである企業が主催する夏のインターンシップに参加。
そこで様々な出会いがあり、就活に突入していく。
主人公の成長と恋物語を縦軸に、就活の舞台裏を横軸に、リクナビらしからぬストーリーは、年が明け、就活も本番。
先輩訪問が終了したところから始まる。
★気になる本篇は★
★明日からスタート!★
★ 乞うご期待 ★
2 :
就職戦線異状名無しさん:2010/01/18(月) 21:28:56
>就活について考えさせられる新しいスタイルの小説です。
>もちろん恋愛ネタもちゃんとありますよ♪
>主人公の成長と恋物語を縦軸に
親権ゼミの勧誘漫画のようだ
4 :
就職戦線異状名無しさん:2010/01/18(月) 21:35:32
俺んとこにも来た。
こういうサービスは停止してるから携帯には一切届かないはずなのに
「サービス停止の人にもおくっています」だと。死ねよ。
就活ビジネスの最下層みたいなシステム
「古風な名前」って設定要るの?
あちゃーリクナビやっちまったなぁ!!
企業から呆れられても知らんよ
8 :
就職戦線異状名無しさん:2010/01/18(月) 21:43:45
リクナビの若手のビッチが企画して通っちゃったようなにおいがすごい
>>6 主人公は就活頑張ったが結局NNTで自殺を考えた。
しかしひょんなことから彼女が実は日本有数の財閥の令嬢であることがわかりコネ入社することに。
古風な名前はその財閥総帥がつけた名前だったのだ。
こういう展開があるんじゃね?
マジかよクソナビ退会してきた
11 :
就職戦線異状名無しさん:2010/01/18(月) 21:47:27
リクナビらしからぬストーリー・・・
逆にリクナビらしいストーリーってなんだよ
悪いことは言わないから今すぐこの企画取り止めて
平常業務に注力してほしい
リクナビご乱心
14 :
就職戦線異状名無しさん:2010/01/18(月) 21:53:24
就活を餌にやりたい放題だな
15 :
就職戦線異状名無しさん:2010/01/18(月) 21:53:26
この不景気の中頑張ってる就活生に失礼だと思わないの?
クソナビ他にやることねーのか!
17 :
就職戦線異状名無しさん:2010/01/18(月) 21:55:45
楽しくて、有意義な、仕事ができて、自分たちのメシも食える。できる女です。スイーツ(笑)
18 :
就職戦線異状名無しさん:2010/01/18(月) 21:57:10
>湯島にある老舗和食店
なんでちょっと具体的なんだよw
19 :
就職戦線異状名無しさん:2010/01/18(月) 21:57:35
貴重な時間奪うようなもんつくんなよ
20 :
就職戦線異状名無しさん:2010/01/18(月) 22:04:07
悪乗りすぎw
21 :
就職戦線異状名無しさん:2010/01/18(月) 22:05:45
こんな糞企画を、対して金を落とさない学生相手に、この時期にやるなんて
リクソナビはよっぽど儲かってるんだろうな
,、‐;;;;;;;;;ヽ、
/:::::;;-‐-、:::ヽ _,,,,,,,_
l::::::l _,,、-‐"iiiiiilllllllllllliiiiiiiー-、__ゞ:::::::::::`ヽ,
ヽ::`/: : : : iiiiiilllll||llllliiiiii: : : : : : ヽイ~`ヽ::::::i
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/!.: |:::::/  ̄''''''''l ヽ: : : : :-─/─ / リクナビくん!変なことしないでね!!
ヽ ヽ/ (´ー`) ノ: :ヽ /\ <
\ \,,_ _,,,/ : /\ \ しまじろうとお約束だよ!!!
`''‐、、__  ̄ ̄ __,,,、-‐"  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
23 :
就職戦線異状名無しさん:2010/01/18(月) 22:21:05
連続傭兵小説
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いつまでもどこまでもカラシニコフ
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【あらすじ】 フランスの外人部隊に所属する古風な名前を持つ女の子が主人公。
アフリカにある傭兵会社でバイト、CIAの危険人物リストに入っているフツーの女の子。
将来のことはあまり考えていなかったが、先輩軍曹の一言がきっかけである反政府勢力が主催する夏の大攻勢に参加。
そこで様々な戦いがあり、地獄に突入していく。
主人公の成長と恋物語を縦軸に、アフリカ紛争の舞台裏を横軸に、リクナビらしからぬストーリーは、年が明け、世界情勢も大混乱。
アフガンでの任務が終了したところから始まる。
25 :
就職戦線異状名無しさん:2010/01/18(月) 22:30:43
いかにもリクナビって感じのストーリーじゃん
連続沈黙小説
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いつまでもどこまでもセガール
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【あらすじ】 米海軍の戦艦に勤務する古風な趣味を持つコックの男の子が主人公。
アラスカにある石油会社でバイト、SEALsの対テロ部隊に入っているフツーの男の子。
将来のことはあまり考えていなかったが、先輩大佐の一言がきっかけである悪徳企業が主催する夏のインターンシップに参加。
そこで様々な敵との出会いがあり、陰謀に突入していく。
主人公の成長とバトルを縦軸に、就活の舞台裏を横軸に、リクナビらしからぬストーリーは、年が明け、就活も本番。
テロリストによる戦艦ミズーリ制圧が終了したところから始まる。
27 :
就職戦線異状名無しさん:2010/01/18(月) 22:45:48
28 :
就職戦線異状名無しさん:2010/01/18(月) 22:52:07
ワロタwww
29 :
就職戦線異状名無しさん:2010/01/18(月) 22:53:46
結構皆きてんのか? 友達も来てたって言ってた
新しいコピペの誕生を垣間見たぜ・・・
ちょっとその辺にコピペしてくる
31 :
就職戦線異状名無しさん:2010/01/18(月) 23:06:08
連続機動戦士小説
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いつまでもどこまでもガンダム
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【あらすじ】 宇宙コロニー・サイド7の学校に通う日本風な名前を持つ男の子が主人公。
バイトもサークルもしていない引きこもり気味の男の子。
将来のことは全く考えていなかったが、ジオン軍の襲撃がきっかけで連邦が開発していた白いモビルスーツに搭乗。
そこで様々な出会いがあり、戦いに突入していく。
主人公の成長と恋物語を縦軸に、戦争の舞台裏を横軸に、リクナビらしからぬストーリーは、ルウム戦役が明け、戦線も膠着。
シャア少佐率いる部隊がサイド7に潜入したところから始まる。
32 :
就職戦線異状名無しさん:2010/01/18(月) 23:17:29
連続ヤンキーバイク小説
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いつまでもどこまでもフルスロットル
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【あらすじ】 都内の三流高校に通う古風な名前を持つ女の子が主人公。
八丁堀にあるラーメン店でバイト、地元の族に入っているフツーの女の子。
将来のことはまったく考えていなかったが、先輩の事故死がきっかけである組が主催する裏のバイクレースに参加。
そこで様々な出会いがあり、裏の社会に突入していく。
主人公の成長と恋物語を縦軸に、現代社会の舞台裏を横軸に、リクナビらしからぬストーリーは、先輩の喪が明け、復讐も本番。
主人公が先輩のバイクを受け継いだところから始まる。
33 :
就職戦線異状名無しさん:2010/01/18(月) 23:19:55
連続SE小説
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いつまでもどこまでもブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない
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【あらすじ】 都内のブラック企業に勤めるマ男な名前を持つ男の子が主人公。
自宅にある自室で引きこもり、ニートを続けているフツーの男の子。
将来のことはあまり考えていなかったが、母親の死がきっかけであるブラック企業が主催する夏のインターンシップに参加。
そこで様々な出会いがあり、デスマーチに突入していく。
主人公の成長と社会の厳しさを縦軸に、SEの舞台裏を横軸に、リクナビらしからぬストーリーは、年が明け、デスマも本番。
採用が決定したところから始まる。
34 :
就職戦線異状名無しさん:2010/01/18(月) 23:26:15
連続賭博黙示小説
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いつまでもどこまでもカイジ
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【あらすじ】 誰か書いてくれ
非連続性中二病ノヴェル
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何時(いつ)までも何処(どこ)までも 〜force of eternal〜
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【あらすじ】 都内の高校に通う古風な名前を持つ少女が主人公。
かつて事故で両親を失い、それ以来一人で生きてきた天涯孤独の少女。
周囲のことはあまり考えていなかったが、ある事件がきっかけでその身に眠る闇の能力<フォース>に目覚める。
そして様々な友や敵との出会いがあり、逃れえぬ運命の連鎖に突入していく。
主人公の成長と恋物語を縦軸に、能力者たちの戦いを横軸に、リクナビらしからぬストーリーは、年が明け、学校も新学期。
そこで少女を狙う謎の勢力の襲撃を受けるところから始まる。
36 :
就職戦線異状名無しさん:2010/01/18(月) 23:30:27
連続奇妙小説 いつまでもどこまでもジョジョ
一番面白いストーリーをつくれた人がリクルートに採用されるスレはこちらですか?
説明会をキャンセルして埋まるのを見つめる仕事でもするか
39 :
就職戦線異状名無しさん:2010/01/19(火) 01:07:59
リクナビふざけすぎだろ。
40 :
就職戦線異状名無しさん:2010/01/19(火) 11:36:56
おつかれーうどん
41 :
就職戦線異状名無しさん:2010/01/19(火) 12:53:27
おつかれーらいす
第1回ktkr
これ普通に内容いらつくなぁ
いちいち送らないでいいだろ…
ケータイ小説のうざさを垣間見た
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/ ⌒ ⌒\
/ (⌒) (⌒) \ 今日からリクナビでケータイ小説連載するお!
/ ///(__人__)/// \ きっとみんな喜んでくれるはずだお!
| u. `Y⌒y'´ |
\ ゙ー ′ ,/
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ rー'ゝ 〆ヽ
/,ノヾ ,> ヾ_ノ,|
| ヽ〆 |´ |
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/⌒ ⌒\
/( >) (<)\
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \
| /| | | | | | 早速ネットで評判をチェックするお!
\ (、`ー―'´, / 大絶賛されてるはずだお!
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/ (●) (●) \ ・・・
| (__人__) | ________
\ ` ⌒´ ,/ .| | |
ノ \ | | | <リクナビふざけすぎだろ。
/´ | | | <この不景気の中頑張ってる就活生に失礼だと思わないの?
| l | | |
ヽ -一ー_~、⌒)^),-、 | |_________|
ヽ ____,ノγ⌒ヽ)ニニ- ̄ | | |
Aランでお祈りされまくってへこむ
↓
今までの活動がこんなに身についてるじゃん()笑
↓
夏までにホワイト中堅あたりに決まってカレシとお祝い旅行☆諦めなければ自分に合う会社が必ず見つかるよ!
どうせこんな感じだろうよ
就留かテンプレブラック決定ENDなら評価する
47 :
就職戦線異状名無しさん:2010/01/19(火) 21:47:27
今日は配信されたのか?
見た奴いる?
掲載企業数bPだから、しょうがなく学生はリクナビに登録してる
これを機にリクナビ離れは進むか!?
誰得
50 :
就職戦線異状名無しさん:2010/01/20(水) 01:50:04
>>1 リクナビさんはあらすじの意味わかってんの?
これ単に序盤の説明文じゃん
こんな企画で給料貰えるなんてリクルート最高だな
就活で苦しんでる学生達を仕事がある身分で眺めたり説教するのはさぞ気持ちいだろうなw
リクナビさんマジぱねーっすw
このメール電車の中で読んで吹いたわ
リクナビ、舐めとんのかと
55 :
就職戦線異状名無しさん:2010/01/23(土) 17:12:45
めでたい頭のリクナビ社員
ほんとくだらない仕事しかしてねーな。
不景気なんて関係ない業界でウラヤマシーナー
公務員よりも暇なのかな
57 :
就職戦線異状名無しさん:2010/01/26(火) 11:22:02
第2回きた
58 :
就職戦線異状名無しさん:2010/01/26(火) 11:43:56
企業のHPとかに自分で応募するシステムならいいのにね
そしたらこんなめでたい会社潰れるのに
だれか感想
事務局に感想送った人いないの?
ところでこれは誰が書いてるんだ
ケータイ小説なんか書いてる暇あったら俺の就職先斡旋しろ
63 :
就職戦線異状名無しさん:2010/01/27(水) 00:32:38
仕事しろよリクナビ
64 :
就職戦線異状名無しさん:2010/01/27(水) 00:54:33
「ケータイ小説毎日楽しく読ませてもらってます!
辛い時でもこの小説を読んでいると自分は一人じゃないんだって元気がでてきます!
・・・
・・・
・・・
自分も○○ちゃんを見習って夢を諦めず頑張っていきたいです!」
よんだけど、すごいリアルなケータイ小説だな。
文章のレベルがそのへんのケータイ小説だ。
66 :
就職戦線異状名無しさん:2010/01/27(水) 16:00:04
これがうちらのリアルだから
byリクナビ社員
多分その人は自分へのご褒美が好きだとおもう。
69 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/06(土) 02:47:06
コメント欄に批判文送ったけど載らない。
検閲してるな。
70 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/06(土) 16:33:25
そりゃ、沽券に関わるからね〜
縦読みを試みる
72 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/14(日) 08:49:05
絶賛のコメントが次々届いています!!
「主人公の心情がリアル!」
「非常に参考になる」
73 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/14(日) 14:29:52
自画自賛のコメントが次々届いてます!!
74 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/14(日) 17:30:23
何にせよ、生産ライン用の設備つくってるとこはおすすめしない。
金融危機のせいで設備投資が落ち込んでるし、景気が回復したとしても国内の設備投資が復活するとも限らない。
危機を脱した企業が「どうせ生産ラインつくるなら、いっそ海外に」ってなる可能性の方が高い。
トヨタのような問題があったとしても、現地で部品調達して、現地で組み立てる流れは止まらない。
海外で大口契約が取れるような大手なら、(そして、運が良ければ)復活できるけどな。
>>74 誤爆か?
不景気だからこそ設備投資するんだろ?
安くできるし、不要な設備を廃棄すれば生産性も上がる。
好景気の時投資して、不景気の時に縮こまってたら、全然儲かんないぜw
今が谷でも次の山を見越して動かないと。
銀のアンカー読んだほうが百倍やる気出るわ
77 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/14(日) 17:50:39
リクナビ小説ここに貼っていってよ
78 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/17(水) 16:18:35
あg
シュウカツモウイヤイヤー
80 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/23(火) 23:24:49
で、どうなん?
81 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/24(水) 22:01:37
まだ続いてんのこの糞企画?
続いてるよー
uzeeeeeeeeee
gdgdだよな
登場人物に就活生の愚痴を言わせてるだけ
もう読むのも面倒だわ
84 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/24(水) 23:30:26
前回までのお話
えり子は、先輩訪問に出かけるも「あなたは自分のやりたいことが何も見えていない。そんな状態で話を聞きにくるなんて失礼だ」といわれ落ち込む。
そんな時、翔太から「おつかれーうどん」という件名でメールが届く。内容は「今日、学校に行ったら内定が出たと自慢しているヤツがいて凹んだ」というモノ。
ある日突然「やりたいことは」「がんばったことは」「なにができる」と詰問される「就活」っていったい何だろう? と二人は、話し込んでしまった。
第2話 自分が見えない?
今やりたいことは、昨日発売になった限定ハンバーガーを食べること。
そんなことはわかるんだよーと、えり子はぶつぶつとつぶやきながら学校からバイト先に向かっていた。
先週の先輩訪問で「やりたいことは?」と言われたことが、頭から離れないでいる。
ふと、視線を向かいの歩道にやると、ニッチくんが女の子と歩いていた。
「なるほど、そんな風に考えるんですねー」
「就活って、ある意味で割り切りも肝心だし」
「割り切り、ですか?」
「でも、自分の夢も忘れないでいたいよね」
「なんか、ちょっと元気でました!」
85 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/24(水) 23:31:47
ニッチくんとは、当然本名ではない。ニッチくんこと河内くんは、えり子と同じゼミに所属していた。
何事もまじめに取り組むタイプだけれど、目立つことを嫌う性格らしく、集合写真を撮ったら、いつも人の隙間から顔を出している。
常に隙間にいることから、ニッチくんと、えり子が勝手に心の中で呼んでいた。
「河内くん、いまの彼女?」
「あ、違う。ある選考会で知り合った子で…」
「なんだか楽しそうだったね!」
「就活の相談に乗っていただけ。夢ってなんだろうとか」
「あー、なんかわかるかも、その悩み」
えり子はいつもと違うキャラっぽかったよ、と冷やかしてみた。するとニッチくんは「そこ、悩みのタネ」と真顔でつぶやいた。
選考会のグループディスカッションでは、ちょっと頑張って、明るくリーダーシップを発揮したニッチくん。先の彼女にはそういうイメージを持たれているらしい。
86 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/24(水) 23:32:52
「佐藤さんにとっての僕は、そういうキャラじゃないでしょ?」
「うーん、確かに。リーダーシップ!?って感じ」
「就活では、埋もれているキャラだとダメな気がして」
「そうだよね。私もそれは考えていた。作るっていうのかな」
「キャラの使い分けって就活では大切なのかね?」
悩んでいるニッチくんに、えり子は「嘘も方便っていうよね?」と、妙なアドバイスをしてしまった。
確かにえり子だって、就活が始まってから「自分ってなに?」と考え続けているが、答えは出ていない。
いつも明るく元気、というわけではないし、いろんなことを、全部真面目に取り組むはずもない。いい加減さも含めて、どれも「自分」なのだ。
『件名:おつかれーなんばん』
翔太からのメールだ。来週、選考のために東京に来るという。
インターンシップでお世話になった採用担当者とご飯を食べるので、同席しないかとの誘いだった。もちろん「よろこんでー」と返信した。件名はおつかつかれー、としておいた。
そして、ニッチくんに嘘も方便じゃなくて、ケースバイケースっていうつもりだったと気づいた。
(次週に続く)
87 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/24(水) 23:33:58
ひでぇ
88 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/24(水) 23:34:35
第1話 就活ってヤツは?
抜けるような空の青さが、えり子を余計に落ち込ませた。
誰がいったか知らないが、先輩訪問を制するものは就活を制する、という言葉に乗せられて、とりあえず先輩訪問とやらをしてみたのだ。
相手は去年就職したサークルの先輩の友達。ちょっと有名な企業に勤めていた。
「自分のやりたいことが何にも見えてない。この時期に、それっておかしいよね」
「はぁ、でも、まだ仕事のこともよくわからないし」
「そういう状態で先輩訪問って、どうかと思うよ」
「ごめんなさい」
「忙しい人を相手にしているという自覚はある?」
「でも、やりたいことは決まっています」
人を笑顔にする仕事だといったら笑われた。どんな仕事だって、誰かが笑顔になるに決まっているじゃないと。
そんなのはやりたいことでもなんでもないし、就活でそんなことをいっていると失敗するとまで念押しされた。
そこまでいわなくても、とは思ったが、いえなかった。
89 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/24(水) 23:35:48
翔太からのメールだ。
だいたいなんなのだ、その駄洒落はと思いながらも、夏のインターンシップで知り合った彼からは、なぜか絶妙のタイミングでメールが来る。
まるでえり子を監視しているかのようなのが不思議だったが、今は妙にホッとして、メールを開いた。
『今日は先輩訪問やったやろ、上手くいった? 俺は今日、久しぶりに学校に行ったら、もう内定が出たと自慢しているヤツがおって、ちょっと凹んだ。早すぎるやろ?』
おつかれーらいすと件名を打って、私も先輩訪問が上手くいかなかったことを伝えた。
かなり凹んでいることと、内定がもう出ていることに驚いたと続けて、意味もなくお互い頑張ろうと添えておいた。
まあ、頑張るといっても、何を頑張ればいいのかよくわからないけど。
90 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/24(水) 23:36:43
ごめ
>>89の頭に
『件名:おつかれーうどん』
入ってた
91 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/24(水) 23:38:54
『件名:おつかれーぱん』
電話する? と一言だけ。
返信しないでいると、電話がかかってきた。えり子は、それも無視した。話すと愚痴ばかりになるし、それで今の凹んだ気分がどうにかなるわけじゃない。
それよりも部屋に帰って、布団の中に潜り込みたかったのだ。今日は、天気はいいけど寒すぎる。
「人を笑顔にしたい、っていったら笑われたよ、話にならないって」
「ああ、なんか就活的には抽象的やもんなぁ」
「でも、仕事のことなんてよくわからないし、何がしたいって聞かれても」
「結局、その辺にある模範解答みたいな答えをしてまうかもなぁ」
えり子は結局、部屋に帰って布団の中から翔太に電話をした。
92 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/24(水) 23:39:55
先輩には、あなたは甘いといわれて、だったらどうしたらいいのかなぁと。翔太は院生なので二年先輩だし、駄洒落好きのオッサンだが、だからといってそういう質問に、これという正解を持っているわけじゃない。
「確かに。いきなり、何ができますかと聞かれても困るわなぁ」
「頑張ったことは何ですかとか、詰問されても」
「最初に聞くから頑張っときやって、誰か言うてくれたら良かったのに」
「そそ、後だしじゃんけんだよね」
二人で就活の不思議をひとしきり話したら、少し落ち着いてきたので、えり子はお礼をいって電話を切った。
でも、この先大丈夫なんだろうか、やりたいことなんて見つかるんだろうか、という不安は消えない。
考えるって、なにを考えたらいいんだろう。
(次週に続く)
93 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/24(水) 23:43:36
院生相手にタメ語の根性がイカスよね
94 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/24(水) 23:44:25
とりあえず、第一話と第二話だけ。
人物紹介とかいる?
95 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/24(水) 23:50:37
乙
96 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/25(木) 00:18:45
佐藤えり子
都内の大学に通う20歳。一人暮らし。
身長155センチ、A型、蠍座。
名前がイマドキではなく、本人はそれをちょっと気にしているが、ちゃんと明るい女子大生。
湯島にある和食店でバイトしているが、飲食業に興味があるわけではない。
大学では法律を勉強しているが、これも別に興味があって選んだわけではなく、気がついたら選んでいた。
ただ、勉強は熱心にしている。高校時代はバレー部。学内のフットサルサークルに入り活動しているが、別にサッカー好きでもない。メンバーの雰囲気が好き。
サークル内得点王に輝くも、その点数は三点。自慢は腹筋が割れていること。
大学の先輩に「就活は一生懸命やって損はない」と言われて、それを単純に信じてしまった。
夏のインターンシップに参加し、そこで、就活友達ができる。
マスコミ系を志望しているが、有名ならどこでも良いというミーハーな一面も。
実は東北人。
97 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/25(木) 00:20:20
田村翔太
関西の山の手にある大学の大学院に通う22歳。親元から通学。
身長188センチ、B型、天秤座。
経済学を専攻しているが、だからといって数字に強いわけではない。
割り勘の計算も不得意。
メールのサブジェクトに「おつかれーうどん」などという周囲も凍り付く親父ギャグを必ず入れてくるイマドキじゃない男。
学部生時代に就活に失敗し、本当は就職したくないのだが、それを許さない事情がある。
頑張って東京遠征して参加した夏のインターンシップで佐藤えり子と知り合う。
えり子に気がある、とえり子自身は勘違いするけれども、実は周囲の女の子全員に優しいだけ。
ただ、親父メールは絶妙なタイミングで送られてくるので、「私のこと、どこかで監視している?」と勘ぐりたくなる気持ちもわからないでもない。
自分を活かせる会社を探しているが、そもそも活かせるものを自分は持っているのかよくわからない。
98 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/25(木) 00:21:37
河内新太郎
主人公と同じ大学に通う20歳。親元から通学。
身長175センチ、O型、乙女座。
自ら進んで法廷見学に行くなど、勉強熱心。
ただ、人付き合いはあまり得意ではなく、集合写真では、他の人の顔の間にいつも自分の顔があることから「ニッチくん」と密かに名付けられている。
実は「中学デビュー」「高校デビュー」「大学デビュー」とチャレンジしてきたが、いつも失敗。
「社会人デビュー」を狙っているが、過去の失敗を考えると自信がない。
ただ、ある選考会のグループディスカッションで積極的に振る舞ったところ、最後の記念写真で初めて「前列・やや真ん中」という位置を獲得した。
人の役に立つ仕事、という漠然とした目標を立てすぎて、実際にどんな仕事に就けば良いのか迷っているうちに、就活本番に突入してしまった。
実家は東京の花街で八百屋を経営している。
99 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/25(木) 00:22:40
宮本隆弘
えり子がなにかと頼りにしている、夏のインターンシップで知り合った独身採用担当者。
26歳、社会人四年目。身長172センチ、AB型、蟹座。
学生時代はたいして勉強することもなく、就活も熱心にしていなかったのに、就活温暖期の恩恵を受け、キチンと大手企業に就職。
採用担当者になって、その裏側を見ることで「意外と就活って大変だー」とバカなことをいってひんしゅくを買う。
学生からはあだ名で呼ばれているが、それは全く気にしていない。
何かと言えば「鍋」を食べたがる悪い癖がある。
登場人物の中では、若干年長者だけあって、いうことに一理ある、こともある。
「ということもあるらしいで」という口癖から、実は関西人?
100 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/25(木) 00:23:20
今日はここまでー
じゃあの
これってさiphoneだと見れない?
ひどすぎる・・
103 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/25(木) 18:19:24
傑作だwwww
正直ここまでとは思わんかった
105 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/25(木) 18:51:29
ちなみに携帯リクナビTOPから登録なしでも読む事が出来ます。
106 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/25(木) 18:54:13
グループディスカッションの最後に記念撮影する企業なんてあるのかw
107 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/25(木) 20:55:36
そして俺参上。
今日は第三話だけな。
108 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/25(木) 20:58:33
前回までのお話
街で楽しそうに女の子と歩いているニッチくんと出会うえり子。いつもと違うその姿に興味津々。
話を聞くと、以前自分が勧めた秋のインターンシップに参加してできた友達だという。
そこで知り合った人たちには「明るく・リーダーシップがある」と思われているのだが、実際の自分とのギャップに悩んでしまって、人生は難しいなぁとこぼす。
そんなニッチくんに、えり子は「嘘も方便っていうよね?」とトンチンカンなアドバイスをする。
しかし、正解はケースバイケースだ。
そして、翔太が東京にやってくる。
第3話 二人はここから?
寒いからって「こういう日はやっぱり鍋だよね」と当たり前にいうのはヤメようと、今日のえり子は決意していた。
先日、ある会社説明会で「固定概念に縛られている自分はいませんか?」といわれたばかりなのだ。
影響を受けやすいなぁと思っていても、良いことは取り入れると、一人で納得する。
待ち合わせ場所で翔太が携帯を見ていた。
109 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/25(木) 20:59:24
「お待たせー」
「おう、そんな待ってへんで。それに、ちょっとつぶやいてたし」
「ああ、今流行のあれだね?」
「寒いし、今日は鍋がええなぁ」
「今日はスペイン料理です!」
「パエリアがあるやん、あれもある意味鍋やで?」
本日の主役、私たちのインターンシップの時のメンターだった宮本さん「通称、隆さん」は、遅れると連絡があったらしい。
店に移動しながら、改めて近況報告をする。
当然話題は就活のことばかり。
どこの説明会に参加した、選考がいくつ進んでいる、こんなことを聞かれた、周囲で内定の出た人の話など、多すぎて息つく暇がない。
110 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/25(木) 21:00:07
「あるリクルーターにいわれたことがショックやったわ」
「ショック?」
「その会社の選考は、去年よりさらに長期化するって」
「長引くんだ!」
「その間、その会社に縛られているみたいなもんやろ?それでも自分の会社に来たい、という人だけを採用する方針らしい」
忠誠心を求められているみたいだと、翔太はこぼしていた。
その会社の人と何人、そして何回会ったかで、内定が出るか出ないかが決まってしまうところもある、と先輩がアドバイスしてくれていたことを、えり子も思い出した。
働く以上、その会社を好きになりたいけれど、あくまで「仕事」がしたいと考えていたので、少し戸惑っていたのだ。
「会社にしたら、すぐに辞めてしまうのは困るからやろうけど」
「何回も呼ばれるって、他と日程重なったらどうしたらいいんだろう?」
「その時点でさよなら、って会社も多いらしいで」
「えー、それ最悪だよね」
翔太によると「これは選考とは関係ないのですが」と、先に念を押してから会社に呼ばれることもあるらしい。
そこで、どうでもよい雑談をして終了。
111 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/25(木) 21:00:51
どこを見られているのか学生には全くわからないのだが、会社はなにかを見ているのだろう。
そう考えると、学生にとって就活はやっぱり謎だらけだ。
「そうや、隆さん、人事外れたらしいよ」
「そうなんだー、異動?」
「そそ、もともと営業やりたかったらしいからなぁ」
「ふーん、営業って楽しいのかな」
「それは本人登場後に、直接聞いたらええやん」
女性で総合職、となると営業という仕事も視野に入る。
そして、全国展開や世界展開している企業だと、転勤も必須だろう。
えり子も先輩訪問で「転勤は大丈夫?」「営業になるかもしれないよ?」と、逆に聞かれることも多い。
他の男子に聞いても、そんなことはいわれないらしいので、女性特有の質問なのだろう。悩みはまだある。
「この仕事をしてくれる人を募集します、って感じにならないのかな?」
「バイトみたいにか?」
「そう。だって、会社の中には仕事っていっぱいあるでしょ?人事もあるし、営業もあるし、経理もあるし」
「企画があったり、広報があったり、いろいろやなぁ」
「それによって、求められる能力って違うはずでしょ?」
ちょっとミーハーなえり子は、企業の広報の仕事に憧れていた。
112 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/25(木) 21:01:31
けれどもそれは、やりたい仕事であって、企業の広報という仕事からは、入りたい会社はイメージできないのだ。
面接のときに「それって、ウチじゃなくても良いよね?」と、面接官にいわれたら、正直返す言葉がないなぁと、昨日エントリーシートを書きながら思っていた。
「でも、会社はやりたいことを聞いてくる」
「悩ましい話やなぁ、って、この卵焼き、全部食べてもええかな?」
「トルティーヤ。隆さんの分も残しておかなきゃ」
「あの人、よう食べはるし」
「志望動機って、ホント、難しいよね」
俺は、会社にあわせて適当に書いているけどね、と翔太はあっさりしたものだった。
その会社に入らないとできないこと、を考えると結局、その会社に合わせたことを書くしかない、就活ってそんなもんだと。
ワンパターンの駄洒落しかいわない頼りない男だが、さすが年上だなぁと、えり子は、その割り切りぶりに感心した。
「お待たせ、お疲れさん、久しぶりだねー」
「あ、隆さん、お待ちしてました」
「なんだか、君たち、いい雰囲気だったよ。ひょっとして、できた?」
「できてないですよー」
これからできますよ、と翔太は妙な返事をしていた。
113 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/25(木) 21:02:30
隆さんは、社会人らしくとりあえずビールにするわ、と冗談をいいながら、いきなり私たちが残していた料理を口にした。
サーブされたビールを手に改めて乾杯、再会を祝った。
翔太が携帯でつぶやいている間に、えり子は就活の謎について、隆さんにぶつけ始めた。
まずは、選考の長期化の話だ。
「あ、ちょっと断っておくけど。全部は答えられないよ」
「隆さん、採用担当者だったからですか?」
「今は違うけど、君たち就活生だからね。ウチも受けるでしょ?」
「いちおう」
「だったら、マズいこともあるからね」
でも、答えられることはなんでも話すよ、と隆さんは笑った。
そして、改めて、選考の長期化について話し始めた。
自分が知っている範囲の話になるけど、と、前置きをして、丁寧に説明してくれた。
ポイントは二つあるという。一つは「厳選採用」というスタイル。
企業が学生を今まで以上に丁寧に見ようとしているらしい。
114 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/25(木) 21:04:01
「なるほど。細かいところまで、学生を見ているのですね」
「うん。でも、実際はそこまで上手くいってないみたいだけど」
「上手くいってない?」
「見る人が増えても、それぞれの目が厳しいとは限らないし」
実際、複数回の面接がある企業では、一次二次あたりは採用担当者ではなく、その会社の社員が面接することがあると隆さんはいう。
そういう人のなかには「全員、丸」と、選考シートに書いてしまうこともあるらしい。
そうすると、その段階の選考はまるで意味がなくなってしまう。
二つ目の話はもっと厳しい話だという。
(次週に続く)
115 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/25(木) 21:05:52
どうも、失笑という言葉が浮かぶのだが…俺がおかしいのか?
116 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/25(木) 21:06:59
ために・・・・ならねえええええええ
流れでエッチした話にはいついくの?
さえこは面接前に転んだ
ばきっごきっ
・法月将臣
特別高等人。
主人公のえり子にとっての厳格な指導者。
薄い氷のような目つきと結果を先取りした言動で他人を圧倒する。
えり子には、法月の思考や理念などはまったく理解できず、
法月について知っているのは、左足を負傷しているという身体的特徴のみ。
逆に、法月はえり子の性格や技能、欠点を全て熟知しているといい、常にえり子を窮地に追い詰める。
車輪じゃねーかww
121 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/26(金) 23:50:00
そして今日も来たよ。
今日は第四話だけ。
122 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/26(金) 23:50:49
前回までのお話
翔太が東京にやってきた。
えり子は、インターンシップでお世話になった社会人の隆さんと三人で飲むことに。
遅刻すると連絡があった隆さんを待つ間、二人の話題は就活のことに。
今年の就活が長期化すること、そして、説明会への出席回数や先輩と何人あったのかまで企業に把握されていること、さらには、面接の日程が重なっても調整してくれない場合があることなど、いろいろと「耳にしたこと」を報告し合っていた。
そこに、隆さんが登場。えり子たちは「就活長期化の話」から聞き始めた。
第4話 片思いは難しい。
真面目な話をしているはずなのに、えり子はそれを聞きながら、違うことを同時に考えていた。
大学院生の翔太と若手社会人の隆さん。年はそんなに違わないのに、雰囲気はまったく別。
翔太はやっぱり「就活生」って感じがするし、隆さんは「大人」って風なのだ。
私だったらどっちを選ぶかなぁと、心の中でつぶやいていた。
123 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/26(金) 23:51:42
「厳選採用って何年もいわれていることでしょ?」
「翔太がいうように、もうずいぶん前から企業はいっているね。要は、ふるいを何度もかけることで、やっぱり落ちていくでしょ? 例えは悪いけど」
「嫌な表現やなぁ」
隆さんも「俺もそう思う」と、残ったトルティーヤをつまみながらいった。
私たちはやっぱり企業から選ばれる立場なんだなぁと、えり子は痛感した。
確かに、私たちも「この企業を受けよう」と企業を選んではいる。
けれども、その先は企業に選択権がある。
当然、複数内定が取れれば、また私たちに選ぶ権利が戻ってくるのだけれど。
「もう一つってなんですか?」
「これは企業によってまちまちなんだけど、まずは、採用計画の流動化だね。ギリギリまで採用数を決めない、ってこともあるという話」
「えー、どうしてなんですか!」
124 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/26(金) 23:52:38
昔の新卒採用は「これだけの人数を採る」と決めていたという。
予定数に達しないと、採用担当者たちは上司に怒られもしたらしい。
けれども、去年あたりの採用からそうじゃなくなった。
景気の波の影響を受けて、当初計画していた採用数から何度も変更があって、ドンドン縮小されたところも少なくなかったという話。
「採用担当者は最初に母集団形成をするんだ」
「母集団?」
「ここから見極めよう、という学生をひとかたまりにするのね」
「どういう基準でそこに入るんですか?」
隆さんは、一般的な例と断ってから話を続けた。
筆記試験の結果、適性検査のある値の高低、大学名、誰かの紹介、エントリーシートの内容など、その項目は多岐にわたっていた。
まずは「ひょっとして?」という学生を、大きな固まりにするのだという。
当然、採用予定数の数十倍もの数になる人たちをピックアップするのだとか。
125 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/26(金) 23:53:25
「君たちもコイビトにするなら、なんて条件をいろいろと考えるだろ?」
「あ、そうですね。僕やったら、髪がセミロングで、ちょっと地味で」
「翔太の好みって、えり子みたいなタイプやん!」
「そうなんですよ、タイプなんです」
「おー、今告白しましたね。で、えり子はどうなの?」
話が妙な方向に流れそうだったので、えり子はあわてて「続きを聞かせてくださいよ」といった。
正直、翔太はいいヤツだけどタイプじゃないともいいかけたが、心に留めておいた。
隆さんは「母集団の中でランクをつける」と話した。
そして、優先順位の高い学生には、早いタイミングからアプローチすると。
生々しい話だった。
「うーん、なんか厳しい話だなぁ」
「企業にとっても採用は真剣勝負だからね」
「ふるい落とされるんだなと、実感しました」
「確かにそういう側面はあるかもしれないなぁ」
「私たちはどうすればいいんですか!」
えり子は少し熱くなってしまった。社会人らしく、隆さんは冷静に話を続けた。
126 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/26(金) 23:54:16
企業は「もっといい学生を」と会いたいとどん欲。
様々な手を使って大きな母集団を作っても「ここから漏れている学生がいるかも」と、気になって仕方がないというのだ。
だから「チャンスは意外なところにもある」のが事実だという。
「そろそろパエリア頼めへんか?」
「おー、いいね。〆はやっぱり米だよね」
「じゃあ、注文しますね」
「でも、確かに俺も学生時代だったら、憤っていたと思うね」
「うーん、世の中ってそんなもんと違うんですか」
翔太は悟ったようなことをいった。
三人の中から一人選ぶより、百人の中から一人選ぶほうが、いい人に出会える可能性があると、企業が思っても不思議じゃないですからねと。
隆さんはさらに続けた。
採用予定数が景気に左右されすぎて、ギリギリまで「内定を出す」数を企業が決められないのも長期化の原因かもしれないという。
「こいつは絶対採る、という学生はいるんだよ。それは、良い学校とか、仕事ができそうとか、そういうんじゃない」
「じゃあ、基準はなんですか?」
「一つは、ウチの会社で活躍してくれそうな人、かな」
たくさんの学生と会っていると「おー、こいつ凄いな」という逸材と遭遇する、と隆さんはいう。
127 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/26(金) 23:55:01
けれども「この学生はウチじゃないな」と同時に思うこともあって、そういう学生は「優秀だけど、落とす」と。
逆に「勉強できないなー、コイツ」と思っても、「ウチだとあそこで活躍できそうだ」とイメージできれば、残す。
「もう一つはなんですか?」
「あ、一つは、っていったけど、一つだけだったわ」
「えー、なんか続きがあるかと思いました」
「結局最後は、ウチに合うか、それだけなんだよ」
だから、面接をたくさん繰り返す会社が増えたのかも、と隆さんはいう。
論理的思考力や継続学習能力など、学生の能力はテストやエントリーシート、学校の成績などである程度「推測」できるという。
けれども「相性」は会ってみないとわからないのだと。逆に、学生が違和感をそこで感じたら、その会社は考え直すのもアリだと。
128 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/26(金) 23:55:41
「あ、もう一つあった。逆に合わないなー、と思っても採る場合もある」
「相性が悪そうなのに?」
「そういう人って、社内で停滞している部署に入れると活性化するんだよ」
「なんか、化学反応みたいな話ですね」
「新卒って、澱んだ空気をきれいにする、って役割も担っているからなぁ」
翔太はパエリアを、取り分けてくれた。
ムール貝、エビ、ホタテ、スプーンとフォークを片手で使って器用に、キチンと三等分。
こういう気が利くところはいいなぁと、えり子は思っていた。
褒めるとつけあがるので、いわないが。
そして、そろそろ「やりたいこと問題」について聞こうと決意した。
(次週につづく)
次週予告
新卒採用は会社にとって投資、だからこのご時世、厳選採用なのだと厳しい現実を突きつけられたえり子たち。
一方、気になるのは「やりたいこと問題」について。企業は「学生のやりたいこと」をどのくらい重要視しているのか。
また、企業はそこから何を見ようとしているのか、を採用担当者だった隆さんが「その裏事情」を話す。
実は「やりたいことそのものは重要視していない」という、学生にとって衝撃的な話が!
129 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/26(金) 23:57:44
今日はおしまい
じゃあの
130 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/27(土) 00:00:26
乙としかいいようがない
131 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/27(土) 00:01:25
学生にとって衝撃的な話が!
何それwwwww
志望動機なんて大抵見ないって話じゃないの
133 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/27(土) 03:54:01
今更だが「えり子」は古風な名前なのか?
すでに設定がおかしいwww
そこだよなw書いてる人の頭はどれぐらい新しいんだろうなw
○○子が古い名前だとか思ってんじゃないの?
136 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/27(土) 12:49:51
しょっぱい話よのうwwww
リクルートはこんな作文書く奴飼ってるの?
連続茶番小説
┌─────────┐
いつまでもどこまでも田村はいつになったら一流になるんだ
└─────────┘
初夏。
大学3年生秋から『就職活動』をしなければならない社会。
メールのサブジェクトに「おつかれーうどん」などという周囲も凍り付く親父ギャグを必ず入れてくるイマドキじゃない男、主人公・田村翔太は、
夏のインターンシップに参加するため、とある大都市を訪れる。
そこで『内定できない』少女・えり子と出会ってから、翔太の歯車が狂いだす。
通らないエントリーシート、次々と送られてくるお祈りメールが次々と翔太を追い詰めた。
シュウカツに翻弄された男が見た、ネ申の国の真実とは……。
学生と企業が演じる茶番劇を軽妙なタッチで描いた、(笑)のシュウカツドラマ。
139 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/27(土) 15:35:24
ちょっと修正
連続茶番小説
┌─────────┐
いつまでもどこまでも田村はいつになったら一流になるんだ
└─────────┘
初夏。
大学3年生秋から『就職活動』をしなければならない社会。
メールのサブジェクトに「おつかれーうどん」などという周囲も凍り付く親父ギャグを必ず入れてくるイマドキじゃない男、主人公・田村翔太は、
夏のインターンシップに参加するため、とある大都市を訪れる。
そこで『内定できない』少女・えり子と出会ってから、翔太の歯車が狂いだす。
通らないエントリーシート、大量に送られてくるお祈りメールが次々と翔太を追い詰めた。
シュウカツに翻弄された男が見た、ネ申の国の真実とは……。
学生と企業が演じる茶番劇を軽妙なタッチで描いた、(笑)のシュウカツドラマ。
おつかれーうどんとか親父すら凍り付くギャグだよな
142 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/28(日) 02:20:55
まあ待て
もしかしたらこの企画自体若い子じゃなくていい年したおっさんが考えたのかもしれないじゃないか
おっさんが古い知恵絞って書いてると思うと萌えるじゃないか
143 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/28(日) 09:18:04
いい年したおっさんwww
ダメだww俺は萌えられないwwww
慣れないスーツ姿で臨んだ就職セミナー。
話しかけられたアイツに、思わずクラッとなる――。
就職活動がきっかけで始まる恋愛をリクルートラブ、略してリクラブと呼ぶ。
不況で厳しさを増す就職戦線だが、そんな出会いも学生たちの話題になっている。
都心部の大学に通う商学部4年の男子学生(22)は昨年2月、
都内某所で開かれたコンサルティング企業の会社説明会で、
やはり都内の別の大学に通う女子大生(22)と席が隣り合わせになった。
彼女と就活情報を交換するうちに、「ピンときた」。
彼女も好感を持ってくれたようで、
インターネットを利用した採用テストを受ける際に会う約束を取り付けた。
5回目のデートで彼が告白。3月、交際が始まった。
「ワクワクした気分で、就職活動も楽しみながらできた」と彼。
志望業界が同じだったため、企業情報を共有し、
セミナーなどでお互いが都心に出てくる機会を調整しながら、会う時間を作ったという。
2人とも希望通りの内定を勝ち取った。
法学部4年の女子大生(22)は昨夏、メーカーのインターンシップに参加し、
2歳年上の大学院生と仲良くなった。
9月から交際開始。いろいろな知識を持ち合わせていた彼は頼りがいがあり、相談にも乗ってもらった。
ところが、彼女はなかなか内定先が決まらなかった。
一方の彼は早々に内定先を勝ち取っていた。
面接などで思い通りにいかない彼女は、彼に不満をぶつけることも。
が、彼の心はすでに就職活動から離れていて、結局別れることとなってしまった。
彼女は「自分がつらいからといって、彼に頼りすぎた。自分の道は自分で切り開くもの。
就職活動においては、恋人はあくまでプラスαの存在でなければならないと感じた」と話している。
なにこれ
153 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/28(日) 22:35:34
意味不明wwww
154 :
就職戦線異状名無しさん:2010/02/28(日) 23:52:36
朝日△
復活パピコ
少なくとも落ち目な業界というものは確実に存在する。
抽象的に言えば、既存の技術の組み合わせだけで作れてしまうような製品しかない業界。
そういう業界では、新しいことに挑戦したい、優秀な若者が集まらない。
外食、小売がブラックと言われる原因はそこにあるのではないだろうか。
落ちこぼれた若者、職歴大杉な中途ばかりが集まる。
だから、自然と会社の技術レベルも雰囲気も悪くなる。
社内でちょっと目を離すと財布が盗まれるような劣悪な環境で、そんな不信感に満ちた職場で
まともな仕事ができるわけがない。
リクナビ学生舐め過ぎだろw
R25とか読んでるとぶん殴りたくなる。
誰も得しない小説
リクナビ担当者が一番得してるだろ。
小説家気取りで中学生高校生でも書けそうな小説を嬉々して書いて、
それで給料貰えるんだからなw
161 :
就職戦線異状名無しさん:2010/03/07(日) 21:55:15
そのうち内定貰ってハッピーエンドなんだろ・・・
まぁでも茶番だから最初は結構落ちるんじゃね?w
こーいうのは馬鹿相手にだけやってろ
生産するものと言えばこんな糞小説の虚業の癖に人の人生食い物にしてんじゃねーよ
164 :
就職戦線異状名無しさん:2010/03/08(月) 16:07:52
こんなの作って楽しいんですかリクナビの皆さんは・・・
内容なさ杉ワロタ
チラウラの典型だな
こんなの恥ずかしげもなく書いてるやつですら仕事あんのかよ
えり子は犠牲になったのだ
不景気の犠牲にな
168 :
就職戦線異状名無しさん:2010/03/16(火) 18:02:56
最近の流れを産業で頼む
つまり体で内定を取ったということか<犠牲