これがあの冒険心と向学といささかの恐怖を持って憧れていた就職活動でした。
就職活動の華はなによりもまず大企業でした。見上げるような摩天楼。
説明会に行く学生は他人の都合などほとんど考慮に入れていないように見えたのです。
愛想よくしたり、丁寧な口を利いたりすることなど、
まるで人間としての弱さと考えているかのように無表情に済ましこんでいるのです。
就職活動を始めたばかりの人間というのはエネルギッシュな夢に取り付かれた楽天家であり、
挫折を知らない冒険家であり、いつも素早い内定を狙っている。
「内定出ろ!」 「薄給乙!」 「メガバンは勝ち組!」 「ブラックには行くな!」
こうした態度も次第に私の心を明るくしてくれるようになりました。
「そうだ・・・どうなろうと・・・就職活動を頑張ろう」
私は決心しました。
――チャップリン『自伝』より
2 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/23(月) 03:35:17
2ならあのこと付き合える
全ては無駄であった
あらゆる犠牲もあらゆる労苦も無駄だった
果てしなく続いたストレスも交通費も無駄だった
しかも我々がお祈りメールの不安に襲われながらなお履歴書を書いたあの時も無駄だった
その時不採用となった学生も無駄だった
内定を信じてかつて就活して行った幾万の学生
こんな事の為に学生達は倒れていったのであろうか
こんな事の為に22歳の青年は二次面接の部屋の地に埋もれたのだろうか
その後数日にして私は自己の運命を自覚するに至った
私はくふ楽で手を上げようと決意した
アドルフ・ヒトラー
―――――――――
我が闘争 より
4 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/23(月) 03:47:15
(声:藤田敏子)
21世紀初頭、労働と就職は新しい形を迎えました、
労働先と雇い主が違う いわゆる派遣労働者です。
雇用主は派遣先から受け取った対価から一定額を差し引いて
労働者に報酬として支給します。
この派遣労働の究極の形が、一種の社会問題として現れました
ファーストフード店で寝泊りする マック難民です。
万歳!
とうとう明日、午前十一時、最終面接のために集まると言う命令を受け取りました。
今か今かと待っていたところです。
今朝、知り合いの若い女性に会いました。
リクルートスーツ姿じゃないのを見られるのが恥ずかしいぐらいでした。
僕はもう、就職氷河期時代の人間ではありません。
こう言うときに、自分のことや家族のことを考えると、小さく、弱くなります。
内定や未来のことを考えると、強くなれるのです。
――ドイツ兵士の手紙より
あのころ、学生はまだ疑うことを知らなかった。
ロマンに溢れたグループディスカッション、荒々しい男らしい面接・・・。
就職活動は三週間――2、3社回ればすれば息もつかぬうちに、すぐ終わる。
大した犠牲を出すこともない・・・。
私たちはこんなふうに、2007年の就職活動を単純に思い描いていた。
5月上旬には内定が出る。
大学4年生たちは、笑いながら母親に叫んだ。
「売り手市場だから!!」
従軍したオーストリア人作家ツバイク
―――――――――――――――――
昨日の世界 より
Fランの学生が悠然と面接にくるのには仰天した。
学生の中には、ピアスに茶髪の人もいる。
私たちは圧迫面接を開始した。あとはどんどん圧迫するだけだった。
連中は100人単位で倒れていく。
狙う必要などない。彼らに向けて、「君の力では通用しないよ」と言えばそれで済んだ。
私は、捏造を就活に使用することが禁止されているのを知っていました。
しかし、いっしょに企業研究をした友人は
「東大京大早慶も、捏造をしているようだ。捏造合戦に備えているのは
ウチの大学だけではない。捏造すれば、何よりも就職活動を早く終わらせることが出来る。」
と言いました。
ドイツ人化学者
―――――――――――――
オットー・ハーンの自伝より
9 :
1 ◆VaRv0GVF9s :2007/07/23(月) 04:06:55
無い内定が内定を欲するのならば、くふ楽の方法を取り入れるべきである。
以前、私がそう警告したことは正しかった。
くふ楽では希望こそ思想の中心である。
学歴が無く、淑女や紳士がおらず、誰もがボランティア活動を始めましたと言うような企業にいるということ、
それは稀に見るすがすがしい経験だった。
明日、私はこの希望の企業を去り、我々の絶望の就活へ帰る。
――バーナード=ショーの会見録より
10 :
1 ◆VaRv0GVF9s :2007/07/23(月) 04:11:06
くふ楽「内定式で暴風警報の中ウォークラリーしたって本当?」
イークラ「ばかげた伝説のひとつさ 命を縮めるぜ」
くふ楽「ごもっとも」
イークラ「暴風警報の中ではブラック企業になる」
くふ楽「当然ですね」
イークラ「君だってそんなうわさ信じてないだろ?」
くふ楽「ええ…でも本当はどんな状況だったの?」
イークラ「大雨洪水警報!!」
―― くふ楽とイー・クラシス
11 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/23(月) 04:13:08
12 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/23(月) 04:28:42
内定者懇親会には東大,慶應,マーチ,ニッコマ,Fラン,
あらゆる階層の人々の姿があった。
群集は既に数万に達した。遥か向こうの角に社長が現れると茫然たる万歳の絶叫
が響き渡った。人事班や採用担当班が盛んに撮影していた。
群集はあらゆる戸口や窓から飛び出し,瞬く間に懇親会全ての椅子
を生め尽くす。テーブルやステージにまでよじ登る人もいる。
社長のマイクが鳴り,椅子は動き出す。誰かが叫ぶ
もう40年働いてください!さようなら!
――ルイスコーエ・スローバ新聞より
13 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/23(月) 04:34:11
メガバンがいささかでも学生を渇望しているとか、大企業の他の内定者に対して
何らかの計画を抱いているというのは事実ではない。
しかし、大企業の絆を傷つけるようなFラン学生は、メガバンであれ他のいずこであれ、
最終的にはどこかの大企業による干渉を受けざるを得ないだろう。
学歴主義を信奉するメガバンとしては、そのようなFランな学生に対しては
ためらいつつではあるが、無い内定の行使を余儀なくされるだろう。
――セオドア・ルーズベルト「モンロー主義について」より
14 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/23(月) 04:38:32
内定!
とうとう明日、午前一時、研修のために集まると言う命令を受け取りました。
今か今かと待っていたところです。
今朝、知り合いの若い女性に会いました。
リクスー姿じゃないのを見られるのが恥ずかしいぐらいでした。
僕はもう、ホワイトな企業の人間ではありません。
こう言うときに、自分のことや家族のことを考えると、小さく、弱くなります。
国民や企業のことを考えると、強くなれるのです。
――イークラシス内定者の手紙より
15 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/23(月) 04:42:51
なにか光り輝く異様なものが空をよぎった。
同世代の人々とは何も共通点を持たないかに見えた
ひとりのミネソタ出身の無い内定が、英雄的行為を成し遂げた。
しばらくのあいだ人々は、カントリー・クラブやもぐり酒場で
グラスを下に置き、最良の夢に思いを馳せた。
「そうか、空を飛べば抜け出せたのか――」
われわれの定まるところを知らない血は、
果てしない大空になら、フロンティアを見つけられたかもしれなかったのだ。
しかし、われわれはもう引き返せなくなっていた。
内定者に対する拘束は続いていた。
われわれはまた、グラスを上げるのだった。
スコット・フィッツジェラルド
―――――――――――――
ジャズ・エイジのこだま より
16 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/23(月) 04:47:34
良スレの予感
17 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/23(月) 04:47:41
改変しやすいな。その分面白くするのがむずい
18 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/23(月) 04:57:22
私は、この無意味な労働を終わらせるために、可能なあらゆる手を尽くし、この社会に荷担すまいと決心した。
もはや、派遣の登録カードを携帯せず、ニートに挺身するつもりである。
私は、私の国を心から愛している。
この愛故に、人々が国民の義務の名において働かされるのを、黙って見てはいられないのだ。
――ニートから政府への手紙より
19 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/23(月) 05:00:24
我々は独自の世界を建設している。新しい理想郷を建設するのである。
したがって伝統的な形をとる給料も福利厚生もいらない。労働基本法もいらない。
たとえ親であっても、会社の毒と思えば微笑んで殺せ。
今住んでいるのは新しい故郷なのである。
我々はこれより過去を切り捨てる。
泣いてはいけない。泣くのは今の生活を嫌がっているからだ。
笑ってはいけない。笑うのは昔の生活を懐かしんでいるからだ。
当時イークラシスが内定者たちに掲げていたスローガンです
――イークラシス政権の指令文書より
20 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/23(月) 05:10:32
極東国際軍事裁判法廷 2007年(平成19)年5月
キーナン主席検察官
「大学生の半分以上の人々が
この就職戦線のお祈り行為によって
多大な量の交通費を失い 計り知れないほどのコンプを2chにたれ流した
この日本中を巻き込んだ戦禍の責任者を
裁判によって罰しないということがありえようか?」
ブレークニー弁護人
「就活でのお祈りは罪ではない
面接は合法的であるからだ
この合法的な面接は いかに圧迫で、非人道的でも
犯罪として責任を問われたことなかった
大量のお祈りによるFランの死が殺人罪になるならば
日本に就職氷河期を産み落とした者の名も挙げなければならない」
21 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/23(月) 05:24:43
NEW BLACK MENACE FOR JAPAN!
アメリカのニュース映画 2007(平成19)年
驚くべことに、部活の先輩は
リクルーターとなって戻ってきた
ブラック企業が、狂信的な
減私奉公の思想を吹き込んだのだ
就職課と他の先輩は
ブラック企業のひどさを 訴えてきたが――
ブラック企業は裏をかこうと、日本の内定者に
やたら豪華な内定式と食事を与えた
9万5千人がブラック企業から帰還すれば
9万5千人のブラック企業の手先が増える
極東でのブラック企業の攻撃に
立ち向かわなくてはならない
その日は夏のような日差しで、立っているだけで汗が吹き出るような暑さだった
面接を終えた学生が見える・・・圧迫されて傷ついた者の、長い長い
蛇だった。くねくねと長いやつ 。
駅に向かって一列に進んでゆく。どれが先頭なのか見分け
がつかない。
列の後ろの方に、道に倒れて動けなくなった日大生
がいた。日大生は狼のような声で泣き叫ぶんだ
法政、待ってくれ。学習院、見捨てないでくれっ。
仲間は肩を竦めて歩いていく・・・ 。一度も振り返らずに。
―― 早大生の回想より
会社説明会とは、学生を招いて話をすることでもなければ、
パンフレットを配ったり、ESを書かせたり、GWをさせたりすることでもない。
そんなお上品でおっとりとした、雅やかなものではない。
会社説明会とは採用の場である。
手を挙げたものには内定を出す、激烈な行動なのである。
―― くふ楽 選集より
24 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/23(月) 06:00:53
挙
手
く ふ ら く
25 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/23(月) 06:11:58
売 り
手 市 場
終身雇用・年金
崩壊
隠 れ 優 良
の
幻想
ニ ー ト
労働とは敗北である
メガバン
と
リクルーター
く ふ 楽
と
イークラシス
映像の世紀また見たいけどDVD高いんだよなぁorz
27 :
1 ◆VaRv0GVF9s :2007/07/23(月) 12:32:28
誰が敵で、誰が味方なのか、見分けられない。
みんな同じように見えた。
着る物も同じだった。
みんな就活生だ。
その中にFランがいた。
学生はブラック企業であることを知っていても、注意もしてくれない。
ブラック企業を進めたのは彼ら自身だったかもしれない。
フットボールの試合と違って、敵と味方が区別出来ないのだ。
周囲は敵だらけだった。
――就職活動生の回想より
28 :
1 ◆VaRv0GVF9s :2007/07/23(月) 12:39:11
ブラック企業の内定者は一器械に過ぎぬと一友人が言ったことは
確かです。
飛び込み営業をする器械、人格もなく感情もなくもちろん理性もなく、
ただ、社長のワンマン経営に向かって吸いつく磁石の中の鉄の一分子に
過ぎぬのです。
理性をもって考えたなら実に考えられぬことで、強いて考えれば、
彼らが言う如く「自殺者」とでもいいましょうか。
精神の国、日本においてのみ見られることだと思います。
一器械である吾人は何も言う権利はありませんが、ただ、願わくば
愛する日本を偉大たらしめられんことを国の方々にお願いするのみ
です。
――きけ わだつみのこえより
29 :
1 ◆VaRv0GVF9s :2007/07/23(月) 12:40:22
圧迫面接は悪魔でした。面接官は私たちを洗脳しました。
「お前たちは全く無意味な存在だ。
そしてお前たちが無意味な存在なら、不採用にしなければならない。
お前たちは何の役にも立たない。」
――Eランの日記より
30 :
1 ◆VaRv0GVF9s :2007/07/23(月) 12:41:37
私達は、どんな苦しい事でも我慢して、力いっぱい働いています!
あのメガバンや、野村證券や、三菱重工に負けてはいけないと思うと、
どんな事でも、くるしくありませんっ!
――第三回 国民学校児童日本語競技会
イー・クラシス中央公会堂での発表
31 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/23(月) 12:42:58
32 :
1 ◆VaRv0GVF9s :2007/07/23(月) 12:47:52
ホワイト企業にはいろんな自由がありました。
ブラック企業にはない自由です。
ホワイト企業では行きたいところへはどこにでも行けたし、
考えることを自由に口に出せました。
最後のチャンスでした。
今日逃げなければ、一生ダメだと思ったんです。
私は何も持たず、命の危険さえ顧みず、
自由に向かって走り出していました。
――西側への脱出者の回想より
33 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/23(月) 14:06:35
就活初期の人事の残酷さといったらない。
実に乱暴に扱う。
説明会予約からFランを叩き出して封鎖し、
説明会場すべては、満席の赤文字のまま締め切る。
自らのメールチェックの怠りを反省させる。
学生はこれまでこのような状況を経験したことがない。
必死に書いたESがつかまれ、ゴミさながらにシュレッダーへ流し込まれる。
AランとBランはリクルーター呼び出され、そこで処理される。
――元採用担当の回想より
34 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/23(月) 14:13:04
私はその頃、セブンイレブンは純粋無垢で腐敗していない、
本部は、私と違ってインテリなのであり、苦しい現場を救う
エリート達なのだと信じていた。
しかし不思議なことに、私とエリアマネージャーは一度も心が通い合ったことはなかった。
会議中、ずっと私は尋問されているような気分だった。
若いバイトに話しかけても、彼等は作り笑いを浮かべるだけだった。
――小売店長の回想録より
35 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/23(月) 14:19:02
父は涙を流していた。父が泣いているのを見るのは、私にはこれが始めてだった。
母はというと、こわばった顔つきをして、一言も口をきかなかった。
22歳になる私は、歯を食いしばって、重すぎる空気に耐えていた。
この私に何を言ってもどうにもならないのを、この両親は既に知っていたのである。
――無い内定者の証言より
うまくて感心するものもあるんだけど、どう反応していいのか分からないw
何だろう、この感覚・・・映像の世紀を見たときと同じだぁっ!
37 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/23(月) 14:38:25
書いてる人すげえw
38 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/23(月) 19:50:30
無い内定よ銃をとれ さあ すぐ説明会へ行け
君の父さんを喜ばせてやれ いい息子を持ったと
あの娘にも言ってやれ 泣いたりせずに誇りに思えと
あの会社へこう伝えてやれ 今から僕らが入社すると
――「オーバーゼア」より(第一次大戦期に、アメリカ参戦翌日に制作された曲)
39 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/23(月) 19:58:09
みんな、自己アピールの捏造者を知っていました。
しかし、年頃の子を持つ親のほとんどは、そんな変な嘘を子供がつかないように、ちゃんとした経験を与えていました。
私も友人達と同じように、海外留学や部活をESに書いて、その自己アピールを吹聴していたものです。
面接にもたびたび出入りしましたが、内定取り消しの手入れを受けたことなど一度もありませんでした。
誰も捏造なんて気にしていなかったのです。
――当時20代の青年の証言より
40 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/23(月) 20:01:50
数年に渡って大学生は、精神的飢餓状態にあった。
彼らは次から次へと、以前の理想や幻想、希望が壊されていくことに気付きつつあった。
終身雇用の土台を崩し、その感傷的な考えを嘲る経●連の教義と御用学者によって、
そして、猥雑と殺人とで食っている新聞の傾向によって、壊されていくのだ。
学生の一流大企業に対する気持ちが、巨大な宗教が復活したかのような様相を呈したことに、何の不思議があろうか。
――ジャーナリスト J・アレン「マイ・ロスト・シティー」より
41 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/23(月) 20:11:44
選考とはまず学生を精神的に追いつめることからはじまる。
平穏に食事をすることも、そして眠ることもできないように、
昼夜を問わず非通知着信を仕掛けるのだ。学生に休息を与えてはならない。
どこにいても地雷を踏み、値踏みされる、
そんな恐怖感を学生に植え付けるのだ。
そうすれば学生はやがて疲れはて、最期には死滅する。
トウキョウに送り込まれてくる地方国立の学生は、
やがて故郷の家族へ宛てるメールにこう書くようになるだろう。
トウキョウではありとあらゆる地下鉄、ありとあらゆるビル、ありとあらゆるホテル、
どこにいても死が待ち受けている、と。
42 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/23(月) 20:19:36
大企業は今、日本有数の強者であり、
その権限は我ら学生よりもはるかに勝っている。
しかし、学生にあって企業にはないものがある。
長期選考に備えられるだけの広大なESの欄と莫大な人員、
そして執念である。
したがってこの就活は三つの段階をたどる。
第一段階
企業は自己PRの奥深くまで攻め入ってくるが、話の流れ的に行き詰るだろう。
第二段階
企業はリクルーターを作って対抗するが、
我が方の人海戦術によって消耗するであろう。
そして第三段階
十分な力を蓄えた我が方は、企業に内定し、
就活は終わるであろう。
――就活戦論より 毛沢東
43 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/23(月) 21:02:12
44 :
1 ◆VaRv0GVF9s :2007/07/23(月) 22:19:30
ほんとに素晴らしい。
信じられないこと、まったく不可能だったことが可能になったのです。
東京大学はやはり偉大な大学、日本一大学です。
――人事担当の感想
日本を支配するために日本人が作った大学の学生が面接にやってきた。
この啓示的な日に我々が忘れてならないのは、企業が必要とするものをよく認識し、部下を支配し律していくことである。
――面接官の感想
それは、ひどく不気味な光景だった。
大企業というは、GDの泥沼を這いずり回って過ごす数人の我々Cラン全員よりも、東大にいるたった二人の男のことのほうをずっと心配していたのだ。
得体の知れない感情がこみ上げてきた。
――GD前線のCランの手記
45 :
1 ◆VaRv0GVF9s :2007/07/23(月) 22:23:26
わが社長は黒企業至上主義者と呼ばれている。
我々が白企業と同等どころか白企業より優れていると説くからだ。
そう、白企業より優れているのだ。
言うまでもないことだが、我々は白企業より優れているのだ。
社風を比較してみよ。
あなたたちの社風は黄金のように輝いて見える。
――ブラック企業人事部部長の演説より
46 :
1 ◆VaRv0GVF9s :2007/07/23(月) 22:33:09
くふ楽には神秘的な力で我々を魅惑し、
熱狂させる何か違ったものがあったのです。
それは説明会で挙手をさせ、挙手をしたものには内定を差し出す、説明会は一回のみ
、「一期一会」「チャンスを掴める若者を求める」といった社風でした。
この共同体には何か心を揺さぶる圧倒的なものがありました。
しかし、私の父がくふ楽について語る時、その言葉に感激や誇りが無く、
それどころかひどく不機嫌な響きがあるのが理解できませんでした。
父は「連中の言うことを信じるな、連中はオオカミだ。くふ楽は無い内定を
恐ろしいかたちで誘惑しているのだ」
というのです。
しかし父の言葉は、興奮した私たち無い内定の耳には入りませんでした。
――無い内定の手記より
47 :
1 ◆VaRv0GVF9s :2007/07/24(火) 15:30:59
就職活動とは、学生を招いてごちそうすることでもなければ、
他企業の情報を教えあったり、アドバイスを送ったり、叱咤激励をしたりすることでもない。
そんなお上品でおっとりとした、雅やかなものではない。
就職活動とは暴力である。
一つの学生が他の学生を打ち倒す、激烈な行動なのである。
――毛沢東選集より
48 :
1 ◆VaRv0GVF9s :2007/07/24(火) 15:44:19
Eラン大学は今、日本有数の大学であり、
その学生数は我がAラン大学よりもはるかに勝っている。
しかし、Aラン大学にあってEラン大学にはないものがある。
長期戦に備えられるだけの多くの求人と有力者のOB・OG数、
そして知名度である。
したがってこの就職活動は三つの段階をたどる。
第一段階
Eランク大学はGDまで攻め入ってくるが、Cラン大学相手で行き詰るだろう。
第二段階
Eラン大学は捏造自己PRを作って対抗するが、
優秀なのBラン大学の自己PRによって消耗するであろう。
そして第三段階
十分な力を蓄えた我がAラン大学は、Eラン大学を追い出し、
就職活動は終わるであろう。
――持久戦論より 毛沢東
49 :
1 ◆VaRv0GVF9s :2007/07/24(火) 15:45:39
Fランは春の間、自室に引き篭もって
何一つしてこなかったというのに、秋になって就職活動生を気取っている。
彼は今、NEETという甘い果実を、独り占めにしようとしているのだ。
――毛沢東選集より
50 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/24(火) 15:50:08
ちょwww1自重しろwww
51 :
1 ◆VaRv0GVF9s :2007/07/25(水) 11:02:53
最終面接中の30分間は、自分の一生で最も神経を痛めた時間であった。
企業側が圧迫気味に面接を進めれば、我々はしっぽを巻いて撤退しなくてはならなかった。
我が方の手中にあった自己アピールは、ごく控えめな抵抗をするにも全く不十分であった。
私は、平然としている振りをしなければならなかった。
我々を救ったのは、テコでも動かない「頑張り」であった。
――内定者の談話より
誰か…支援を、支援をッ…
52 :
1 ◆VaRv0GVF9s :2007/07/25(水) 11:05:45
人々はヤマダ電機に対し、全く無批判でした。
「勤労の自由」など大多数の人々にとっては、価値のある概念では全くありませんでした。
ヤマダ電機に疑いを差し挟むと、次のように反論されました。
「ヤマダ電機が成し遂げたことをぜひ見て欲しい。
我々は今ではまた、以前と同じように大したものになっているのだから」
ヤマダ電機が安さ地域NO1企業になったことこそ、私達にとって重要な点だったのです。
――小売業界内定者の手記より
53 :
1 ◆VaRv0GVF9s :2007/07/25(水) 11:09:04
数年に渡って就職活動生は、精神的飢餓状態にあった。
彼らは次から次へと、以前の理想や幻想、希望が壊されていくことに気付きつつあった。
採用の土台を崩し、その感傷的な考えを嘲る科学の教義と心理学説によって、
そして、猥雑と煽りとで食っている新聞の傾向によって、壊されていくのだ。
人々のくふ楽に対する気持ちが、巨大な宗教が復活したかのような様相を呈したことに、何の不思議があろうか。
54 :
1 ◆VaRv0GVF9s :2007/07/25(水) 11:10:35
最近、忌まわしい「ブラック企業」とやらが、
そののたくるような採用方法で人の感覚を刺激しようとしている。
感覚中枢に直接訴えるような耳障りな説明会をまき散らしているのである。
若者達が、このような経験をしても、まだ道を誤らずしていられると信じる人がいるなら、
神よ、彼らを救いたまえ。
55 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/25(水) 11:18:19
ネット情報を鵜呑みにするな。自分の目で確かめないと分からないだろう?
そう言って私の友人達は皆ブラック企業に志願し入社しました。
入社後一様に死んだ魚の目をした彼らは言いました「2chのブラック企業偏差値を信じればよかった…」
彼らは入社してから気づいたのです。説明会や選考でだまされていたことを。彼らは気付くのが遅すぎました。
ーあるCランク大OBの手記よりー
Aラン大生は既に就活戦線を去った。
彼らの就活が終わったことは恐ろしい悲劇のように思われた。
私は何か悪いことが後に控えているのではないかと恐れていた。
我々は非常に弱い立場になった。
大手は当時から、我々に対して閉鎖的な採用方針を取り、
説明会からフィルターを設ける機会を絶対に逃さなかった。
ブラック中小企業の全力を挙げての手招きが、今にも我々を導こうとしていた。
―― とあるFラン大生の回想より
俺達は就活の厳しさに直面した。
ここはまともな戦場なんかじゃないやつ等はどこかから俺達を見てあざ笑っている
同じリクルートスーツを着ているため大学の区別なんてつくはずが無かった
俺達Fラン階級は常に上からの目線にさらされ道化のように扱われた。
一刻も早くこの戦場から逃げ出したかった、国に帰れば家族や恋人、友人が待っている。
―― とあるFラン大生の手記より
59 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/25(水) 15:38:44
伸びないな・・・
映像の世紀知らないやつが多いのか?
60 :
1 ◆VaRv0GVF9s :2007/07/25(水) 17:51:07
面接官たちが何をしました?
彼らがしたことといえば、学生の一人を不採用にしただけ。
あの学生は圧迫されて欝状態だったのよ。
あの採用活動も矛盾してるわよ。
学歴無視なのに最終面接で宮廷しかいないなんて。
映像の世紀はニコニコでも見れるから、見れる人はオススメ
61 :
1 ◆VaRv0GVF9s :2007/07/25(水) 18:01:29
私がN○VAに来たのは、この企業では働きながら英語をマスターできると聞いたからでした。
しかしここに着いて三つのことを知りました。
まず第一に、
英語をマスターできる環境が無いこと、
次に、
そもそも休日すらロクに無いこと、
そして最後に気付いたのは、
この企業でしか内定が出ていないのは私だということでした。
62 :
1 ◆VaRv0GVF9s :2007/07/25(水) 18:05:55
欝、欝、欝・・・・・・
僕は毎日、欝の真っ只中に居ます。
就活は、思っていたのとはまったく違うものです。
最悪の敵は、お祈りメールです。何日も何週間も、待たされた上に簡単な文章、
合格を渇望し震えながら暮らすのは、どんなものか想像もつかないでしょう。
エントリーは多くしていますが、人事の冷たいメールで、心は氷の塊のようです。
何社かの企業は説明会すら参加出来なくなりました。
――Eラン学生の手紙より
63 :
1 ◆VaRv0GVF9s :2007/07/25(水) 18:09:28
私は、Fランは就職活動に協力すべきであると思った。
無い内定の危機をFランのチャンスに変えてはいけない。
就職活動が続いている間、面接に行くのではなく、
他の学生に協力したほうが、かえってFランの利益になる。
だから私は、学生に説明会をキャンセルするように呼びかけた。
説明会を欠席することによって、他の学生が多く説明会に参加できるよう期待していたのだ。
64 :
1 ◆VaRv0GVF9s :2007/07/25(水) 18:13:24
漆黒のリクスーに身を固め、長い列を作って転がってくる学生。
その毛虫のような姿。
学歴が弱い人間を押しつぶし、傷つくことのない鋼鉄のけだもの。
僕らはこのAランを見ると、自分の薄い皮膚の中に小さく縮こまるような気持ちになった。
その驚くべき自己PRの前には、僕らの自己PRは藁のようにか弱いものだ。
資格は、マッチぐらいだ。
このAランと言うヤツは、何よりも就活の恐ろしさそのものに見えた。
65 :
1 ◆VaRv0GVF9s :2007/07/25(水) 18:16:39
もう何も考えなかった。面接室に飛び込み、叫び、頷き、談笑した。
自分が何処に居て、誰なのかも考えなかった。
僕はGDを越え、一次面接を越え、まだ煙草の臭いのする最終面接の部屋へ走っていた。
仲間の学生たちが倒れている。悪夢の霧に包まれているようだ。
僕の面接は、あと何分かで終わる。
自宅に手紙が届いた。不合格通知だ。
メールも届いた。グループ企業への案内だ。
66 :
1 ◆VaRv0GVF9s :2007/07/25(水) 18:21:26
∩( ・ω・)∩ 三菱重工 ばんじゃーい
スカルノ
67 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/25(水) 18:24:17
売り手市場と言われる一方で街には無い内定があふれている、彼らは誰からも注目されることもない、道行く人からも、大学生からも、メディアからも、誰も彼らを見ようとはしない。
もし口を開いたとしたら
「無い内定? 冗談だろw」
とさげすまれるだろう。
この現状を見過ごしていればこの国は確実に衰退するであろう、ニート、フリーターが最近あちこちで増えてきている。
彼らにこの国を支配させてはいけない、そのために我々は戦うのだ。
――ロンドンタイムズ
ゴードン・フリーマン
68 :
1 ◆VaRv0GVF9s :2007/07/25(水) 18:29:21
我々は独自の企業を建設している。新しい理想郷を建設するのである。
したがって伝統的な形をとる雇用形態も年功序列もいらない。休日もいらない。
たとえ親であっても、業務の為と思えば微笑んで商品を押し付けろ。
今従事いるのは新しい企業なのである。
我々はこれより労働基準法を切り捨てる。
泣いてはいけない。泣くのは今の生活を嫌がっているからだ。
笑ってはいけない。笑うのは昔の生活を懐かしんでいるからだ
69 :
1 ◆VaRv0GVF9s :2007/07/25(水) 18:32:45
「なぜ、学歴差別を、なぜ筆記テストや適性検査などをするのか?
面接というもっと良い手段があるのではないか」
と、貴方方が問われるのはもっともです。
実に、話し合いこそが直接行動の目的なのです。
一次試験が面接の狙いは、低学歴を拒んできた大企業に、
争点と対決せざるをえないような危機感と緊張を作りだそうとするものです。
苦しい体験を通して我々は、内定は決して企業の側から自発的に与えられることはなく、
就活に虐げられている側が、自ら要求しなければならない、と悟ったのです。
70 :
1 ◆VaRv0GVF9s :2007/07/25(水) 18:37:16
わが社は日本で学歴を重視しないと説き、実際にEランを採用している。
にもかかわらず――
「学歴は重要視しないが、Fランは例外」
「学閥はないが、Fランは仲間外れ」
「飛び込み営業やサービス残業はないが、Fランはやれ」などと言えるだろうか。
今こそ真の自由をもたらすべき時だ。
71 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/25(水) 18:38:06
72 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/25(水) 18:44:38
午後はママと一緒にお茶を飲んだ
73 :
1 ◆VaRv0GVF9s :2007/07/25(水) 18:52:42
ここは ブラック企業でもいちばん荒廃した会社で
狭くて狭い雑居ビルは リクスーを着た無い内定の波で溢れかえり、
学生は 一社一社廻って 同じ質問を繰り返すのだった・・
「採用枠は ありませんか」と。
75 :
1 ◆VaRv0GVF9s :2007/07/25(水) 18:56:31
父上様、母上様、喜んで下さい。いい立派な内定先を得ました。
皇国の荒廃、この企業にあり。会社の歯車となって、職に就き、社会に貢献せん。
男子の本懐、これに優るものがまたとありましょうか
22年間の幾星霜、よく育てて下さいました。
この度がその御恩返しです。
よくも立派な企業に入ってくれたと褒めてやって下さい。
ああ、我らEランソルジャー隊。向かう所は一般家庭に飛び込み営業。
日本人の文章は改変すると胸が痛くなるから困る…
76 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/25(水) 19:15:06
映像の世紀はほとんど胸が痛くなる内容だろうに・・
77 :
1 ◆VaRv0GVF9s :2007/07/25(水) 20:21:53
パリは燃えているかのmp3があるのだが
>>43のようにうpする方法が分からない。
誰か教えてちょうだい。
78 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/25(水) 20:41:28
うpろだじゃないんけ?
79 :
1 ◆VaRv0GVF9s :2007/07/26(木) 02:16:21
80 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/26(木) 16:47:43
2007年春・・今年も就職戦線が火蓋を切りました
(テレビ)「去年までの氷河期は終わり今年は売り手市場 様々な企業が様々なアピールで学生を引き集めています、」
・・・・しかし現実は違いました。
去年までの氷河期で企業は目利きが利くようになり、バブル時の失敗もあるため慎重に採用活動を進めていったのです。
81 :
1 ◆VaRv0GVF9s :2007/07/27(金) 02:09:39
文系メーカー内定は私達の永遠なる夢です。
私達は偽りの自己PRではなく、私達自身の言葉で
本当の自分自身を語らなければいけません。
――ガンジー語録より
82 :
1 ◆VaRv0GVF9s :2007/07/27(金) 02:11:48
私はじろじろ見られていた。
人事は私がFランであることを確かめると、
「ちょっと来い。お前は一番後ろの方へ移るんだ。」と怒鳴りつけた。
私は説明会の予約券を持っていると抗議した。
「駄目だ。お前は会場から出て行け。」
人事は無理やり私の腕を掴み、荷物もろとも会場から放り出した。
身に凍みるような厳しい寒さだった。
私は腰掛けたまま、震えていた。
――Fラン語録より
83 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/27(金) 02:54:10
転勤する社員達に行くあてはない。
社員達が泊まる寮には2、300人につき1つのトイレしかなく、
アパートに住もうとした人は、「忠誠心が足りない」として非難された。
社員達は殴られ、罵倒され、OJTなしに働かされて詰められる。
今や、ブラック企業に就職してきた学生の間には、
抑圧への恐怖でなく、怒りが存在している。
――ジョン・スタインベック「怒りの葡萄 取材記録」より
84 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/27(金) 03:12:35
蜂起当初の日々は、エントリーする学生も続々とあり、高揚した雰囲気に満ちていました。
誰も彼も、憎きマーチと断固戦うのだという気概で高まっていました。
体育会からヲタまで、みんなエントリーに加わってきました。
主な武器はコミュ力で、それをマーチに投げつけました。
学歴は不足していましたが、それでもみんなマーチの発言を奪いながら、激しく英雄的に戦いました。
――Dランの回想より
85 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/27(金) 03:35:15
GDの突破なんて簡単だ。
司会はマーチにやれば、東大の援助で議論の流れを支配していくだろう。
高評価?それは我が東大が頂く。
次点評価は裏ルートの関係から成蹊にいく。
Fランが欲しがっているのは自分の満足感だけだ。
もし私が彼に何でも与えて、その代償を求めずにおけば
Fランだってあこぎなことはしないはずだ。
GD前の東大生の発言より
86 :
就職戦線異状名無しさん:2007/07/27(金) 07:02:11
全編録画してある俺は勝ち組。
パロディーだと外山恒一のはおもしろかった
87 :
就職戦線異状名無しさん:
クリスマスまで就職が決まるといいね・・・