>>30 だが、備忘録として3浪 明治大蹴り、岩手で住み込みドカタ フリーターの
オッサンAのことを書いておこうと思う。
彼は、当時 近所の文化会館(公民館みたいなの)管理人をしていた。
俺が受験勉強していると、寄ってきてそんなバカ大学受ける価値無いとか 帰れよとか
うるさかった。
聞くと若い頃は東大と一橋を受けたが落ちたという。一応、明治大は受かったらしいが、
おそらく補欠だろう。だいたいそれ以来、高卒なわけだし。
公民館には彼の小さい娘も一緒に来ていた。夜遅くなると車で家の近くまで乗せてくれて
親切なのだが、気にかかる事があって聞いてみた。娘さんが小さいみたいですが奥様は
忙しいのですか?彼は黙ったまま答えなかった。噂では離婚したということだった。
フリーターで収入も無いのにプライドだけは高かったので離婚は納得だった。
ある日、なんで管理人をしているんですか?と聞いてみると 今、公認会計士を目指して
いるんだ。時間が自由な仕事をしているのだ。という。大体、40近い企業経験もない、
公民館の管理人が会計士なんて無理だろうと高校生ながら思った。やはり彼が会計士
になることは無かった。
家は以外に近所だった。新築でローンがあるという。ある日、岩手の住み込みドカタに
行ったという噂を残して消えた。彼はフリーターなのだが理想だけが高いようだった。
類は友を呼ぶというか、午後の日の高いうちからここに集まる おっさんBもがいた。俺が
私大の英語問題を解いていると、ずいぶん簡単なの解いているな?とケチばかりつける。
後で聞いたが、彼は北海道自動車短大卒の板金屋、当時失業中の本物のアホだった。
>>42の続き
まあ、ただのアホ フリーター親父なら、無害でよいのだが、この会館の利用者で彼の
影響を受けて、無謀な受験をし 幸薄い人生を送ることになる高校生もいた。
1つ年上のDは京都大学を3回受験し失敗。3回目で自分のレベルに気づき、京都大学と
併願で山形大学をすべり止めで受けたが落ちた。(組み合わせがめちゃくちゃ)
一旦落ちたが、補欠合格。ぎりぎり入学に漕ぎ付け自分のレベルを知った。しかし
3年生で講義についていけなくなり留年、退学。立派なフリーターになったらしい。
同い年のDは、高望みをせずアルバイトをしながら福島大学をめざしていたが、(勉強
しなくても受かる気がするが)3浪後に自分のレベルに気づき東北福祉大学をすべり止め
で受けたがそこもみごとに落ちた。
彼は受験の神である。
今も、高卒レベルの公務員試験とか、郵便局員試験を受けているらしいが、少なくとも
5回以上落ち、まだまだ現役のフリーター受験生でいるらしい。もうあれから10年以上
経過している。
立派なフリーターになった彼らの共通点は、試験に受かれば人生が開けると誤解して
いることである。ある意味、試験や入試は通過点でしかないのだが。