の社会は何を準備すべきなのか、何が課題なのか、まだほとんど見えていない。
そんな中、大阪西成で、働かない若者・ニートを仕事へと導く取り組みが行われた。勤労意欲や社会で生きる力を身につけることを目的とした「若者自立塾」。3か月の合宿生活。そして就職活動を経て、
仕事に就くというプログラムである。昨年度から始まった国の施策である。塾の内側を見つめると、再チャレンジを志す本人、それを支える人々、そして受け皿となる会社、三者それぞれの課題が浮かび上がってくる。
推計で85万人といわれるニート。一般には「働かず、学校にも行かない怠け者」と定義されるが、単純にひとくくりにはできない。働く意欲のない者がいる一方で、
不況と社会構造の変化の中で、労働市場からはじき出された“普通の”若者もいる。若者自立塾に集った15人も、ニート脱出を目ざしつつも一歩を踏み出せずにいる。
国の認定を受け、塾を運営するのはNPOおおさか若者就労支援機構。支援を任された6人の現場スタッフは、「決して見捨てない」という方針の元、手探りでニートの若者と格闘する。
番組では、若者自立塾に密着。現代日本が直面する「人を育て直す」ことの大切さと難しさを伝える。
http://www.nhk.or.jp/etv21c/