http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061027i201.htm?from=main2 東証1部上場の総合金融サービス会社「SBIホールディングス」
(東京都港区、北尾吉孝最高経営責任者)が、2005年3月期までの3年間に、
三十数億円の所得隠しを東京国税局から指摘されていたことが分かった。
業績が悪化していた取引先の不動産投資会社が保有する株式を買い取った点について、
買い取り価格が不動産投資会社の利益になるよう高値に設定されており、
不動産投資会社への支援だったとして「寄付金」と認定されたとみられる。
追徴税額は重加算税を含め約10億円で、SBIは修正申告した。
関係者によると、SBIは02〜04年ごろ、不動産投資会社と直接あるいは投資ファンドを介し、
互いの株式を売買。SBIが不動産投資会社から買い取った株式の価格は、時期が近いのに3倍もの
高値がつくこともあった。当時、不動産投資会社は赤字に陥っていたが、株式売買による
利益約20億円で黒字に転じたという。同国税局では、株式売買は不動産投資会社を支援する
寄付金で、経費とは認められないと判断した。
SBIは5月、修正申告をしたことを自社のホームページ(HP)で明らかにしたが、
取材には「HPに掲載した以上のことは答えられない」としていた。
SBIは、05年のニッポン放送株争奪戦で、ライブドアに対抗するフジテレビの“ホワイトナイト”として登場した。