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833ある晩、港区で@
某六大学4年キー局内定の男です。
 ぜひここに書きたいことがあるので、長文ですがご一読ください。

一昨日の晩、都内某所で、あるマスコミ志望者の会に
参加していた、内定者有志でのパーティーがあった。
人数は、200人ぐらいいたのかな。
電■内定の某氏と、オレと同じ会社にアナウンサー志望
で受かった男の二名が幹事と司会となって、都内某レスト
ラン(港区内の某有名シェフがプロデュースした、シガー
バーで、軽く食事もできるという店)を貸し切って行われた。

「女性のみ、その会に所属する、3年生以下も来てよい」
ということにしてあったので、その会の”暗黙の目的”を理解
してか、内定者の女性はほとんど来ていなかった。
まあ要するに、有名マスコミに受かった4年男子が内定という
戦利品にかこつけて、派手目な女を集めてモノにしようという会
であり、やってくる女たちも、就職活動の先輩かつ、彼氏候補と
して、十分ストライクゾーンの男たちが集まるというので、服装
や化粧に、気合入りまくっていた。
彼女たちは、今彼氏もいて、言い寄ってくる男が他にもいる
けれど、有名マスコミに行くような男なら、いまの本命男と
別れたときのストックにしておこうっと、みたいなことを平気で
してしまえるような種類の女たちであって、そういう女がパーティー
に来るときの服装として予想できるように、その場にいる女たちは、
ほとんどみな、ノースリーブのワンピースであった。

834ある晩、港区でA:2006/07/23(日) 11:39:56
たぶん出版社内定の香具師が情報流したのだと思うが、某有名
女性誌(C美とかJとかVとか、それ系)のライターも来ていて、
カメラマンが女たちの写真を撮ったり、店からその場の男たちに
内定祝いと称して、一人一本ずつモンテクリストが配られたりして、
女の香水と、シガーの煙と、男女の嬌声が混じって、さながら、
フェリーニの「甘い生活」を思い出すような雰囲気であった。

正直な話、自分もそのパーティーで、女をひとり持ち帰って、
某ホテルの一室で、朝まで一緒であったし、いまケータイを見ると、
電話番号だけなら20人ほどチェックしていた。(もうほとんど顔が
浮かばないが…)あれほど、心地よい思いのするパーティーに行った
ことは無かった。

さて、ここまでは実は前置きである。ここからが本題である。
実は、そのパーティーでこういうことがあった。
835ある晩、港区でB:2006/07/23(日) 11:40:30
オレは、大学が同じで業界2位の広告代理店に内定した友人A太と
二人で来ていたのだが、そいつとしばし、バーカウンターにもたれて
モンテクリストを味わって談笑していると、某有名S女子大3年の
B恵という女トモダチの姿をみつけた。
オレは一度、一年ほど前、B恵とは寝たことがったが、その時は
おたがい本命がいたので、体の関係はそれっきりで、たまに合コンの
幹事をし合う、みたいな関係だった。
そのB恵との合コンで、友人A太を呼んだので、A太とB恵も
知り合いで、オレには言わないが、A太とB恵は数ヶ月つきあったこと
があるらしい。(友人A太に対する友情として、それについてA太には
聞いていないが。)
B恵は、連れの女、C美といっしょに、男の二人組みに
猛アタックを受けている。(C美という名前を知ったのは後で、この
時点では、オレはC美を知らない)
A太もB恵に気がついて、二人でB恵が、男二人にナンパされて
いるのを興味本位で眺めていると、男のうちの一人Xが、自分の
吸っていた葉巻を口から取り出し、執拗にC美に吸わせようとして、
断られている。
836ある晩、港区でC:2006/07/23(日) 11:41:14
男のうちのもう一人Yは、ケータイを取り出して、B恵の電話番号
を聞き出そうとするのだが、B恵は、腕を組んで拒否のポーズを取る。
しかし、それが拒否のサインだと男は分かっていないようだ。
そのうちB恵が、こっちを見て、オレたちに気がついて、大きく
手を振って「こっちに来て」というサインを送る。
なんとなくオレは、B恵がオレたちに何を期待しているか分かった
ので、代理店内定A太を連れて、S女子大3年B恵とその連れC美の
そばへ寄っていくと、あきらかに、B恵とC美に言い寄っていた男X
とYは不愉快そうな顔をした。(ナンパの邪魔をするな!みたいな)
男のうちの、C美に葉巻を勧めた方Xは、そのパーティーを主催
したマスコミ志望の会で一,ニ回見た顔だが、あまり評判の良くない
男だった。あの大事件を起こしたスーフリっぽいサークルで遊んでいた
ような男で、文学部なのに最近の芥川賞作家をひとりも知らないような
頭の中スカスカなヤツだ。
Yは見たことのない顔で、Xに呼ばれて、なんやかやと理屈をつけて
パーティーに潜り込んだ、という感じ。
他の男たちはみな、余裕の雰囲気を漂わせながら、和やかに女たちと
談笑しながら、どちらかというと、女たちの方が、積極的に男たちから
電話番号なりメールアドレスを聞き出そうとしているという状況にあって、
明らかにそのXとYは、場違いな雰囲気を発していた。
 なんと言ったらいいのだろう。「飢えた顔つき」をしているのだ。
837ある晩、港区でD:2006/07/23(日) 11:41:53
オレと友人A太が、B恵とC美のそばに寄り添い、Xの顔を見た
ときの、Xの目に浮かんだ、怒りと狼狽と恥の満ちた、微妙な揺れ動きが
忘れられない。
そう、「恥」が目の中に宿っていたのだ。
オレとA太、そしてXとYの男4人に、不穏な空気が流れたのを
察知したB恵が、オレとA太をXとYに紹介した。
「こちら、テレビ○○○内定の××さん(=オレ)と、
○○堂内定の××さん(=友人A太)」
と、なぜか妙に会社名を強調して紹介すると、XとYは、無理に余裕の
笑みを作りながら、Yが、
「あー!そうですかー!お二人とも凄いですね〜!」
と、いかにも潜り込んだ男らしく、まったくその場にそぐわないことを
言って、あせりを隠そうとした。
Xが何も言えずにいるのを見計らって、B恵がオレとA太に二人を
紹介する。
「こちら、○○くん(=X)と□□くん(=Y)。
 えーっと、□天、だっけ?内定なのですって!」
と、明らかに、「だからこの二人はこの場にいてはいけない人たちなの」
というニュアンスを含ませてオレとA太に言った。
 そもそも、○○“くん”呼ばわりされていること自体、相手に
されていないわけだが、さらにA太というのが、場の雰囲気を読むのが
異様にうまく、(だから代理店なんかに受かるのだろうが)B恵とは懇ろ
なので、B恵のその紹介に含んだニュアンスを一発で読み、
「ほう!!□天ですか!あそこも○○○を買収しようとしていろいろ
大変みたいですなア。なんなら○○○に内定した知り合いが来ているんで
呼びましょうかア?」
とボディーブローをかます。
838ある晩、港区でE:2006/07/23(日) 11:43:23
(いや、A太のやつ、ほんとに、「大変みたい”ですなア”」と言ったからな。)
そして、A太は自分がくわえていたシガーを、B恵に渡すと、B恵は
それを深く吸って、煙をふっとXとYの顔の前に撒き散らすように吐き
出して、毒のある笑みをXとYに投げかけた。
一発触発!な雰囲気。
あわわわ、という感じだった。
暴力は嫌いだ。
さらに追い討ちをかけるように、
「じゃあ、こんどね、XさんYさん、合コンしましょうよ、私と。
私、同じ職場の子つれてくるから。名刺くださいな」
みたいなことを、C美がXとYに言う。
で、スーフリ系学生がだいたいそうであるように、XもYも、個人用に変な
デザインの名刺を持っていて、それをC美に渡したのを見ると、B恵が
「じゃ、○○くん、□□くん、私たちはこれでね。」
といい、A太のシガーをくわえたままのB恵が、オレとA太の間に入って、
男二人の腕を取って、バーカウンターの方で移動を促した。
C美はXとYに「バイバーイ」の手振りをして、オレとA太とB恵を追う。

そして、立ちすくむ、XとY。

839ある晩、港区でF:2006/07/23(日) 11:44:24
会が始まってから約二時間がたち、まもなくお開きになる頃、
オレはC美とすっかり出来上がってしまっていた。
A太とB恵は、二人で先に抜け駆けして消えている。
司会のアナ内定の男と、電■内定の男の二人が、かけあい漫才風に閉めの
言葉を言っていて、その二人の周囲に、男女が集まっている。どの男のそば
にも着飾った女が寄り添っている。
この世の中で、ファナティックでセクシーで、かつ希望に満ちている状況
というのは、そうあるものではないが、そのパーティーの閉会の場はそういう
雰囲気だった。
なにげにオレが会場の出入り口の方に目をやると、いたのだ! XとYが。
彼らは、結局誰もゲットできず、男二人で去っていく。
司会のアナ内定の男と、電■内定の男の、華やいだアナウンスと、それに
つられた会場の男女の笑いが、XとYの寂しそうな背中を、残酷に突き刺し
ているようだ。
オレが、C美の腰に手を回すと、C美はごく自然に背伸びをしてきて、
閉会の雑踏の中で、C美とオレはキスをした。
C美の舌に自分の舌を擦りながら、オレはそのキスの間中、目を空けていて、
去っていくXとYが視界から消えるまで見つめた。Xが振り向いて、あの
恥と怒りに満ちた表情で、司会の二人の方を恨めしそうに眺めるのが見ながら、
オレは、C美の、シャンパンが混じった舌を吸った。
その晩、オレは、C美と、六本木のホテルに泊まった。
C美は、B恵とは中学と高校が一緒で、C美はA太短大に行ったあと、
今は、某航空会社で、国際線の客室乗務員をしている、とのことだった。

840ある晩、港区でG:2006/07/23(日) 11:45:59
六本木の某都市ホテルの、スーペリアダブルの部屋で、シーツに
くるまったオレが、お土産にもらった一本のシガーを、パーティー
のときと同じようにC美と代わる代わる吸いながら、C美が受け取った
XとYの名刺をクリスタルガラスの灰皿の底に置き、その名刺の上に
灰を落としたり、火のついたシガーの先を押し付け、やつらの名前を
焦がしたりして遊んでいると、自分を高値で売りたいスッチーC美が
言った。
「□天??はぁ!? 私らと合コンなんて、十年早(はえ)ーよ。」

勘違いしている男たちに、綺麗な女たちは残酷なのだと、
改めて思い知った夜だった。

841ある晩、港区で(訂正):2006/07/23(日) 11:49:26
わかる人には分かるでしょうが、
>>534

>女性誌(C美とかJとかVとか、それ系)
で、C美はミスタイプ。
CとかJとかVが頭文字の、雑誌という意味。
842ある晩、港区で(訂正):2006/07/23(日) 11:51:14
ああ、>>841は誤爆。
>>534 の
じゃなく
>>834 の
の間違い。