【村上春樹的就職活動〜Class of 2004〜】
僕はいつものようにパソコンの電源を入れ、
いつものように2ちゃんねるという掲示板を開いた。
そこでは内定への欲望をむき出しにした学生達が雑談していた。
いつものように僕は冷蔵庫からビールを取り出すと、一気に飲み干した。
OK、認めよう。僕もこの集団の一員だと。
2 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 04:20
やれやれ2か
3 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 04:21
4 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 04:23
ふと時計を見上げると4時半に近い。
僕は新しいビールを飲みながらエントリーシートを書こうと思った。
朝の4時に人がめっきりいなくなった2chで書き込みするような人間には
規則正しいサラリーマン生活を送ることなどできるはずもない。
そして、それが僕だ。
夜型ばんざい、僕はそうひとりごちた。
5 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 04:26
なにげに好きなスレだったりする。
まあ、がんがれや。
6 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 04:29
風の強い日だった。曇った空には、鈍い光の太陽があった。
その日、六本木の一角はリクルートスーツに身を包んだ学生で埋め尽くされていた。
風は肌を切るように冷たかった。
僕はそのころ南北線のシートに腰を掛けながら言いようのない不安にさいなまれていた。
外資金融。僕の夢見た会社の面接が始まる。
ふと隣を見ると、大学の講義室でよく見た女が座っていた。
「ここはあなたが今居るべき場所ではないわ」少し考えて彼女が言った。
7 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 04:34
確実に今年も良スレ
8 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 04:36
僕だけが長文を書いているようだ。
完璧な良スレなどといったものは存在しない。完璧な駄スレが存在しないようにね。
9 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 04:38
10 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 04:42
電話をかけると、サークルの先輩は僕と会うことに対してあまり気乗りの
しない様子だった。
しかしどうしても会いたいということであれば、三十分くらいなら時間は取れる
と彼は言った。
そして僕らは御茶ノ水の駅の近くの喫茶店で待ち合わせた。
11 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 04:45
村上春樹という名に臆して「(・∀・)イイヨイイヨー」しか書き込めない文学部生を横目にみながら・・・
12 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 04:45
13 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 04:45
「結局それでどうなったの?」
智美は紅茶の入ったカップを見つめたままたずねた。
「わからない。」
僕は正直に答えた。
一度や二度くらいOB訪問をしたところでどうにもなるはずはない。
そう、そんなはずは無いのだ。絶対に。
14 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 04:46
15 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 04:47
>>14 OK、認めよう。書き直しをして微妙に調整をしたことを。
16 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 04:50
「もう行かなくっちゃ。」
「何処に?」
「面接よ。」
彼女吐き捨てるようにそう言うと、よろめきながらベッドから立ち上がった。
僕はベッドの端に腰を下ろしたまま、彼女が肌色のストッキングを着け、
リクルートスーツに身を包むのを意味もなくずっと眺めていた。
17 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 04:52
最初にリクルーターに会ったのはいつのことだったろう?
僕の就職活動は、そのような、いわば考古学的疑問から出発する。様々な出土品にラベルが貼り付けられ、種類別に区分けされ、分析が行われる。
さて最初のリクルーターに会ったのはいつのことであったか?
去年の11月、または12月というのが僕の推定である。どちらでもいい。
どちらにしたところで違いなんてたいしてない。正確に言うなら、まるでない。
僕にとっての2001年11月と12月は、不恰好な揃いのリクルートスーツを着た二人の醜い女子大生のようなものだからだ。
18 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 04:54
その時、ベッドサイドの電話が鳴った。
「もしもし、●●証券の××ですが・・…。」
その声は、少し疲れた声であった。
「○○さんですね?」
「はい、そうです。」
「二次面接通過いたしましたので、一度会食でもいかがかと思い、お電話を差し上げました。」
「そうですか、ありがとうございます。」
そんなことを言いながら、やれやれという風に首をふった。
この会社には全く興味はなかった。
「どこからの電話?」
彼女はまるで縁側のネコのようなけだるげな声で聞いた。
「●●証券。」
僕はぶっきらぼうに答えると彼女を見つめた。
「そう、良かったわね。」
彼女はそう言うと、面接に出かけていった。
19 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 04:58
ウンコが現れた。
さて、どうする?
20 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 05:00
おまいらホント上手いな・・・
21 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 05:06
みんな大筋はパクリながら書いてるの?
それともそれっぽい文体でオリジナルで書いてるの?
22 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 05:07
>>21 やれやれ。
半分のオリジナリティーと半分のパクリ。
僕はそうつぶやきながらベッドにもぐりこんだ。
熊が冬眠するように。そっと静かに。
23 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 05:09
パクりながらもオリジナルだろ
っつか村上龍スレはないの?
残念ながら今の小説界はこの二人しかいないからな。
24 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 05:12
>>21 やれやれなどのやる気のない単語を並べれば今日から君もハルキニスト。
25 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 05:13
内定は哲学の対極としてでなく、その一部として存在する。
僕は空気としてそれを実感した。
26 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 05:15
\ 毛 /
腿 \_ | _/
彡彡彡
ミミミミ クリトリス
ミミミミ / ̄ ̄ ̄ ̄
ノ σ ヽ 行政書士
/ / ゚ヽ ̄ ̄ ̄ ̄
社労士 / //\\ \
 ̄ ̄ ̄ ̄ ( ( 膣 ) ── 小陰唇
\ \\// /
` \/ '
\ ○──肛門会計士
\_____/\_____/
27 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 05:22
「あなたのこと話してよ」と彼女が言った。
「僕のどんなこと?」
「そうねぇ・・・どんなものが嫌い?」
「鳥肉と性病としゃべりすぎる床屋が嫌いだ」
「他には?」
「採用結果を待つ孤独な夜とレースのついた電話機のカバーが嫌いだ」
「他には?」
僕は冷めたコーヒーを意味もなくスプーンでかき混ぜながら答えた。
「真夏に絞めなきゃいけないネクタイの感触かな」
彼女は黙っていた。
28 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 05:22
29 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 05:26
「左の猿があんたで、右のが面接官だね。
面接官が質問を投げかけると、あんたがそれに答える。」
僕は感心してビールを飲んだ。
30 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 05:26
↓太郎登場そして死去
31 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 05:29
「太郎なんて・糞くらえさ」
32 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 05:35
オーケー、正直に認めよう、おそらく僕は太郎を憎んでいるのだ。
33 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 05:36
あるいは、僕はあの広告会社で働いていたのかもしれない。
それは、有り得ることだった。僕は今頃、60パーセントのパン職の
女の子を口説いて、部屋の中でビーチボーイズを聞きながら、脳みそ
が溶けるぐらい即物的なセックスをしていたかもしれない。
34 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 05:38
はっきり言おう。僕は早稲田大学で何一つ学ばなかった。
35 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 05:51
僕らは九十年代後半から二千年代前半にかけての、熾烈な就職闘争の
時代を生きた世代だった。好むと好まざるとにかかわらず、僕らはそういう
時代を生きたのだ。ごく大まかに言うならそれは、バブルの一時期に
存在したマンセー主義を呑み込んでむさぼっていくより高度な、より
複雑でより洗練された成果主義の論理に対して、唱えたかったノォだった。
36 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 06:05
そんなわけで、内定を知らされた時、僕は6922本目の煙草を吸っていた。
37 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 06:11
僕が困惑し失望したのは、僕がその会社の中にいつまでたっても僕のための
ものを発見できない点にあった。
38 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 06:24
入り口があって出口がある。大抵のものはそんな風にできている。郵便ポスト
電気掃除機、動物園、ソースさし。もちろんそうでないものもある。
例えば二次面接。
39 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 06:28
僕は起きだすと、パーラメントライトに火をつけた。
やれやれ、今日も長い一日が始まる。
就職活動が終わってから今まで長い休暇のようなものだった。
僕はきっと、終わらない夢を見ていたんだ。
2ちゃんねるという名の夢をね。
40 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 06:35
170 ◆HPOETEVEN. 03/01/17 06:32
僕はベッドの上で一時間ほどまどろんだ。
そう、思い出しても仕方がないようなことを考えながら。
「女なんて・みんな・糞くらえさ」
「嘘さ」鼠はそう言ってやれやれといったように首を振った。
41 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 06:43
彼の小説は、就職の対極に位置していた。
だからと言って、僕は彼の小説を読まないわけにはいかなかった。
朝方、「かっこう」と僕は言った。薄汚いカラスの鳴き声しか返ってこない。
重い腰を上げて、僕は暗色のスーツに着替えた。行き先を考えると眩暈がした。
「やれやれ、また新宿か」
42 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 06:47
「あなたは1月の頃何をしてたの?」
「冬JOBに夢中だったよ。」2002年、我らが年。
「内定はどうなったの?」
「なかなか取れなかったね。」
「深刻だった?」
「周りから見れば、」と僕は手帳を覗き込みながら言った。
「大抵のやつはすごそうに見える。」
43 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 06:48
>>40 なんで僕のレスがコピペされているんだろう。
「太郎だからよ。」と彼女は言った。
「太郎だからか。」
僕は納得ができなかった。絶対に納得がいかなかった。
44 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 06:49
やれやれ、また太郎か
45 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 06:51
「太郎・・・あまり今日性のあるとは言えない書き手ですね」
46 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 06:52
今でも太郎と言う名の人に会うたびに、僕は思い出す。
2ちゃんねる就職板のことを。2002年、我らが年。
オーケー、認めよう。2ちゃんねる中毒だと言うことを。
47 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 06:55
何も変わってやしない。いつだっていつだっていつだって、就職板の在り方は同じなのだ。
ただ人が変わって、馴れ合いが入れ替わっただけなのだ。こういう意味のない使い捨てスレは
いつの時代にも存在したし、これから先も存在するのだ。月の満ち干と同じように。
48 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 06:59
「私が言っているのはそういうことじゃないの。もっと特別なこと。たとえば私の会社に入るとか、そんなことね」
僕は首を振った。
「いや、君の会社に入りたいわけじゃないんだ。そう言ってくれるのは嬉しいけどね。」
「どうして?あなたは私の会社の内定を求めているんでしょう?」
「求めているさ。でも少なくとも今はコネを使うわけにはいかないんだ。
それは求めるとか求めないというのとはまた別の問題で、とにかく今は内定さえないんだ」
49 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 07:01
「完璧な自己PRなどといったものは存在しない。完璧な企業が存在しないようにね。」
50 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 07:05
そうだ。
今から彼女に電話しよう。
今の僕には、どんな会社の研修にでることよりも
彼女に会い、彼女の温かみの中で、
自分が生きていると信じる必要があるんだ。
51 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 07:13
僕は21歳で、少なくとも今のところ死ぬつもりはない。
僕はこれまでに3人の女の子と寝た。
52 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 07:38
「そのとき思ったわ、私。こいつらみんなインチキだって。適当に偉そうな
言葉ふりまわしていい気分になって、新入生の女の子を感心させて、スカート
の中に手を突っ込むことしか考えてないのよ、あの人たち。そして3年生も
終わりに近づくと、髪の毛短くして三菱商事だのTBSだのIBMだのSMC
だのにさっさと就職して、マルクスなんて読んだこともないかわいい奥さんもらって
子供にいやみったらしい凝った名前付けるのよ。何が産学協同反対よ!!」
2時間後、僕が彼女のなだらかな恥丘を舐めつくしていたことは言うまでもない。
53 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 07:39
54 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 09:23
「永沢君、あなたは志望企業をべつに理解しなくったっていいと思ってるの?」
とハツミさんが訊いた。
「君にはどうもよくわかってないようだけれど、人が企業を理解するのはしかるべき時期が来たからであって、
就職活動中の学生が企業になんとかしてほしいと望んだからではない」
「じゃあ私が誰かにきちんと企業を理解してほしいと望むのは間違ったことなの?
たとえばあなたに?」
「いや、べつに間違っていないよ」と永沢さんは答えた。
「まともな人間はそれを企業研究と呼ぶ。もし君が企業を理解してほしいと思うのならね。
就職活動のシステムはまともな生活のシステムとはずいぶん違うんだよ」
「でも企業研究をしてはいないのね?」
「だから君は就職活動のシステムを−−−」
「システムなんてどうでもいいわよ!」とハツミさんがどなった。
彼女がどなったのを見たのはあとにも先にもこの一度きりだった。
55 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 09:27
学生よ
お前はどこにいくのだ?
世界はお前のねじを
巻かなかったのか?
56 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 11:49
ゆっくりとタバコの煙をくゆらせ、僕は「さてと」と言ってみた。
誰もいない部屋に僕の声は煙のように残るはずもなく消えていく。
なんだってそうだ。残るものなんてなにもない。
それでも何かを残そうとして僕らはセックスをし未来へと希望を持ったりしてみる。
オーケイ、それが人生なんだろう。僕もその列車に乗るのだろう。
僕は彼女がいなくなった部屋の中でぼんやりとカレンダーを見てみる。
彼女の書き込みばかりが増え、僕の予定は書かれていない。
57 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 11:55
僕のスケジュール管理はカレンダーがするわけではなく、僕自身が決めていくものだ。
彼女のスケジュールは彼女のかわいらしいスケジュール帳が管理している。
きっと彼女はその手帳がなくなったら、明日から何を基準に動けばいいのかも分からなくなるのかもしれない。
そんなことはなく淡々と同じような毎日を過ごすのかもしれない。
僕に分かるのは、そうかもしれないという憶測だけだ。
携帯の着信音が鳴っている。彼女からだ。
見てみると、「今日あなた一三時から二次面接よ、××システムの」
やれやれ、忘れていた。
どうやら僕のスケジュールは僕が管理しているわけではなく彼女が管理しているようだ。
そして僕はそんな軽い拘束に少しの甘美を見出している。
「仕方ない。出かけるか」
また一人つぶやいてみたが、やはり返事は何もなかった。
58 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 13:36
試験を終えて、大学の正門に向かいながら僕はこれから何をしようか考えた。
けれど、こんな天気の良い午後に行くべき場所など思いつかなかった。
そもそもそんなこと考える事自体がナンセンスなのかもしれない。
僕は、ぼんやりと缶コーヒーを飲みながら、すべてをわかったような顔をしている同級生たちの流れにいた。
そこで僕は、前の彼女に似た人影を見かけた。
59 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/17 21:48
「ageてもいいかな?」と鼠は言った。
「いいとも」と僕は言った。
60 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/18 00:07
もう一度ageる。これで最後だ。
61 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/18 00:20
「最近調子はどうなの?うかない顔をしているけど。」
彼女は尋ねた。
「悪くないよ」
僕は前方に見えてきたアーク森ビルを見ながら答えた。
「そう…」
彼女は一瞬黙った。
「ねえ、内定した会社だけど、あなた本当に行きたいと思ってる?」
彼女は僕の顔を覗き込むようにして言った。
62 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/18 00:40
「受かりっこないさ。電通は君が考えているよりずっと人気があるし、
志望者だって何十万人もいるんだよ。そんな中からどうやって一人の採用枠を
勝ち取ればいい?不可能だよ。たとえ店員のマークがついているとしてもさ」
「五千人よ」
「五千人?」
「電通を志望する学生の数よ。平成十五年には二十七万人もいたのが
いまでは五千人しかいないの」
「どうしてそんなこと知ってるんだ?」
「あなたが出ていってからリクナビで調べたのよ」
僕はため息をついた「君にはなんでもわかっているんだな」
63 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/18 00:55
「IBMの説明会に行くの。一緒に行く?」
彼女はありふれた目で、ありふれたリクルートスーツを着て
ありふれた光景を造っていた。
・・まてよ。一番ありふれているのは僕かもしれない。
そう思った瞬間、背筋がゾッとするような、そんな不安に駆られていた。
「どうもいろいろとありがとうございました」と僕は言った。
「本当のことを言えば先物にはいかん方が良いと私は思う。私が良い例だ。
先物にいって幸せになれた人間は誰もいない。何故なら先物のなかでは
一個の人間の価値観など何の力も持ち得ないからだ。
しかしまあ、君にもいろいろと事情があるんだろう」
「そのとおりです」
65 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/18 02:22
「なぜサラ金が嫌いだと思う?」その夜、鼠はそう続けた。
そこまで話が進んだのは初めてだった。
わからない、といった風に僕は首を振った。
「はっきり言ってね、サラ金なんて何も考えちゃいないのさ。せこい債務者と
小銭がなけりゃ自分のケツもふけやしない。」
66 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/18 05:14
双子が穏やかに去っていったのと同じように、僕の周りから
好きだった人間が消えていった。まるで1月のオープンカフェのように。
やれやれ、いつだって同じだ。いい奴はみんな僕のそばを過ぎ去っていく。
67 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/18 05:25
停滞、沈降、閉塞、そんな言葉達がふさわしい状況の中で、
僕は22歳の学生最後の冬を過ごしていた。
多くの友人が僕の横を通り抜け、そして去っていった。
友人の一人にみんなから「外資君」と呼ばれる男がいた。
「ぼ、僕は、しゅ、就職活動もなにもかも、す、すべて自分の将来のために計画しているんだよ。が、が、外資系
金融に行ってぼ、ぼ、ぼろ儲けして30歳で、あ、アーリーリタイアするんだ。」
世の中にはいろいろな人間がいる。僕にとっては守銭奴にしか思えない外資系金融
に入りたいと思う人間がいてもいい(多すぎても困るが)。
しかし、外資系と口にするときに必ずどもってしまう人間が外資系に行くというのは一体どういうこと
なのか僕には全く理解できなかった。
しかし彼はそんなことは気にも留めず、
「に、日本企業はだめだよ。が、が、が、外資じゃないと。そして、あ、アーリーリタイアだ。」
と、まくし立てていた。彼の口からこの言葉が流れてきたことを僕は今でも鮮明に思い出すことができる。
やれやれ、思い出話になってしまったようだ。
68 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/18 05:34
「と、と、ところで、き、君はなぜ外資系を受けようと、お、思ったの?」
外資君は僕にたずねた。
「自分とまったく正反対だからさ。」と、僕は答えた。
「よ、よくわからないな。」
僕の答えに外資君はひどく混乱したようだった。
「例えば、ぼ、ぼ、僕はアーリーリタイアしたいから
この面接に来ている訳だよね?それなのに君は金融に興味無いっていうし・・・」
よっぽど、僕がそういった事にまつわる有象無象を、今ここでは口にしたくない訳について、
彼に説明しようかとも思ったが、どうもひどく面倒なことになりそうだったので、止めておいた。
こと、エキゾティック・デリバティブや日本のマーケットの地合いの悪さに関する限り、
外資君は幾らでも喋りつづけた。
・・・しょっちゅう後ろ指を指されかねない業界の受験者を
クールと呼ぶなら、僕だってそうだ。
69 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/18 23:24
「酔っ払いの僕がageてもいいかな?」と鼠は言った。
「いいとも」と僕は言った。
(^^)
71 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/19 00:01
我々は長いあいだ何も言わずにその小さな雲の切れ端を眺め、
それから二本目のビールのふたをあけて飲んだ。
「どうして就活やめたの?」
「じっとした方が内定出やすいから」と私は言った。
「冗談でしょ?」
「J・Dサリンジャーの小説にそういう科白があったんだ。高校生のときに読んだ」
「本当はどなの?」
「簡単だよ。五日か六日前の午後に採用面接受けたんだ。受けたきり連絡がなかった」
「それから一度もOBとかに会ってないの?」
「そうだね」と私は言ってビールを口にふくみ、ゆっくりと飲み込んだ。「とくに会う理由もないからね」
「就活生活はうまくいってなかったの?」
「就活生活はとてもうまくいってた」と言って、私は手に持ったビールの缶を眺めながら言った。「でもそんなのはものごとの本質とはあまり関係ないんだ。面接官と二人で同じ部屋で語ってても緊張して噛みまくるのは一人だ。僕の言うことはわかる?」
「ええ、わかると思うわ」
72 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/19 00:05
「総体としての人間を単純にタイプファイすることはできないけれど、人間がする就活はおおまかに言ってふたつにわけることができると思う。完全な就活と限定された就活だ。
僕はどちらかというと限定的な就活をしてきた人間なんだ。その限定性の正当性はたいした問題じゃない。どこかに線がなくてはならないからそこに線があるんだ。でもみんながそういう就活をするわけじゃない」
「そういう就活をする人でもその線をなんとかもっと外に押し広げようと努力するものじゃないかしら?」
「そうかもしれない。でも僕はそうじゃない。みんなが就活対策しなくちゃいけないという理由はないんだ。まず『面達』を読んで次に『一般教養の天才』を読んだって、それで内定率がとくに上がるというものではない。
イメージを喚起するための手段が複雑化したにすぎない」
「あなたは頑なにすぎるんじゃないかしら?」
「彼も同じこと言ったよ」
「面接官ね?」
「そう」と私は言った。「内定するぞという目標が明確だと融通性が不足するんだ。ビールは?」
「ありがとう」と彼女は言った。
73 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/19 00:06
74 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/19 00:59
そう?
75 :
ニチダイホウガクブシンブンガッカ:03/01/19 03:50
僕はいつも考えてから行動をする人間だった。
言い表しようのない不安が僕を襲い、そこから一歩も動けなくなる。
今日は初芝電気の二次面接。練習のつもりでエントリーした会社に今は魅力を感じ始めている。
自己紹介をし椅子に座ると面接が始まった。
「尊敬する人はだれですか」
僕は困った。ココで「島部長です」なんて言った所で嘘なのは明らかだ。
1分が経過し、必要に迫られ口をあけた。
「沢木耕太郎です。」
と答えた。面接官がなにを意図してこんな質問をしてきたのかが分からなかったし、
どう答えたからといってそれほど大きな影響があるとは思えなかった。
たいして意味のあるとは思えない面接を終え、本社ビルを後にした。まだ日差しは強く、上を見上げると少し眩暈がした。
ポケットの中で携帯が震え、着信を知らせてくれた。
でると、さっき受けたばかりの面接の結果だった。
「初芝電気人事部の桔です。今日はわざわざ当社まで足を運んでいただきありがとうございますた」
「いえいえ。こちらこそ貴重な時間をいただき感謝しています」
「そういってもらえると本当に嬉しいです。さて、面接の結果ですが、合格です。
次のステップであるGDに進んでもらいます。明日来てくれるかな?」
「いいとも」
僕はそういった後でもしかして今のは罠であるのではないかということに気づいた。
森田、タモリ。どうだっていい。僕は田町駅の階段を一気に駆け上がり、電車に乗り込んだ。
電車の中で僕は彼女とのセックスの回数を計算してみた。
しかし結局のところそれは不正確な数字だったし、不正確な数字にたいして意味があるようには思えなかった。
気がつくと僕は山手線の電車の中で眠っていた。大崎で目がさめた。覚めてからが夢なのか?
とにかく、大崎で少し早めの夕食を取る事に決め、電車を降りた。
ぱっとしない中華料理屋に入り、チャーハンセットを頼んだ。
一口スープを飲むまでは、何一つ僕の中では始まっていなかったし、きっかけなど欲しいとは思っていなかった。
76 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/19 08:21
>>75 ヤヴァイ。
モロ、ワロタ。
ひさびさのヒット。
いいとも!
77 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/19 08:36
くだらない学歴話を持ちかけていきまいている。
僕は煙草をふかしながらそのスクロールしていく画面を眺めている。
煙草の灰が長くなり、音もなく崩れてキーボードの上に落ちた。
やれやれ、また大阪か。
78 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/19 09:17
(・∀・)イイ!!
79 :
ニチダイホウガクブシンブンガッカ:03/01/19 19:35
生まれてからずっと僕は大阪とある一定の距離を保ちながらつきあっている。
それは磁石のようでもあり、海岸に打ち寄せては引いていくさざ波の様でもある。
そもそも母親の実家が神戸で、実家に行った際に大阪にも立ち寄った。
それが大阪との始めての出会いだった。
夏休みのある日、僕は隣町までお使いにいくことになった。
自転車がパンクしてからはその無用な物体を押しながら帰るしかなかった。
それは野原の一本道だった。もちろん街灯などついてるはずもなく、周囲は真っ暗なままである。
星の明かりを頼りにそろそろと歩いていくより仕方ない。
理科の時間に習ったオリオン座を見つけようと星空を見上げたが、星空の壮大さに飲み込まれそうになった。
結局オリオン座は見つからず、頭を下げながら、暗い夜道を一人歩いた。
いつもいいところで大阪は僕の期待を裏切った。
あれは18になった夏休みの事だった。
梅田に出て、街をあるいた。まだ慣れないタバコをふかしながらその街をあるいた。
ぱっとしないゲームセンターでそれを見つけた。
それは少しうつむき、プリクラの隣の椅子に座っていた。
「こんにちは。大阪の子だよね?」
それは黙って頷いた。
「ちょっと一緒に飯でも食べない?」
80 :
ニチダイホウガクブシンブンガッカ:03/01/19 19:37
やはり、それは黙って頷いた。
結局中華そばを食べたのだが、そのあと僕らはホテルに入った。
「休憩ですか、宿泊ですか?」
ぼくが宿泊と言おうと思ったときそれは始めて口を開いた。
「休憩で。」
シャワーを浴びてバクバクと波打つ心臓の鼓動を押さえようと努力したが結局それは無理だとわかった。
それもシャワーを浴びた後ベットに入り込み、それに聞いた。
「いい?」
すると彼女は僕の股間をまっずぐに見つめて震える声でこう言った。
ホーケー。
81 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/19 21:51
82 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/19 22:50
オーケー、認めよう。僕のペニスは硬い皮に閉じこもっていると。
「メタファーとしての引き篭もりさ。」
「でも使えないわけじゃないわ。」
「たぶんね。」と僕は言った。
83 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/19 23:16
僕は今年もこのスレが立ったことに安堵し、同時に深い哀しみを感じる。
毎年多くの就活生が春樹スレに集い、内定が出ては去っていく。
そうしてこのスレの存在は記憶の中からすっぽりと抜け落ちてしまう。
18の時つきあった女の子の顔をまったく思い出せないのと同じように。
「あなたは冷たい人間なのよ。」
「あるいは」
僕は一呼吸おいてこう続けた。
「雪男だという可能性も捨てがたいね」
84 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/19 23:26
>>80 春樹は女性を「それ」なんて言いません。失格!
君はこれから世界で一番タフな大学4年生にならなくちゃいけないんだ。
なにがあろうとさ、そうする以外に君が就職活動を生きのびていく道は
ないんだからね。そしてそのためには、ほんとうにタフであるというのが
どういうことなのか、君は自分で理解しなくちゃならない。わかった?
86 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/20 00:43
「就職板の春樹スレは不思議なスレでした。一見何の問題も無いように
見える。でも読んでみると何かが違うんです。毎年同じネタ、同じ空気
なんですが、他のスレとは何かが違う。その何かが麻薬のように人々を
ひきつけた。
・・・私が『村上春樹的就職活動』を名スレと呼ぶには二つばかり理由が
あります。第一にその内向性が就職板住人に十全に理解されすぎたこと。
彼らがやっとこのスレの危険性を理解しはじめた頃はもう就職活動のピークは
過ぎていた。第二に旧スレの春樹職人が毎年戻ってくること。あまりにも
良心的にやりすぎたんですな。春樹スレはプログラマ板や失恋板にも
移植されました。一般書籍板の住人は本板の春樹スレよりもレベルが
高いと言った。それまでです。」
僕は暗い気持のまま考え込んだ。
「ところで、あなたのTOEICでのベストスコアは?」
「385」と僕は言った。
「そりゃ少ない。」と彼は表情も変えずに言った。
「実に少ない。」そしてまた耳を掻いた。
87 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/20 00:47
「重いな。これは何だ。」
「夢のかたまりさ」
88 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/20 00:53
限りなく鬱に近いブルー
89 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/20 00:56
「ああ、もう24歳だ。」
電車の中で僕はまたそう思った。何度目なんだ?
もう百回は超えてそうだ。
女子高生が歩く姿。それを追う僕の目。
「もう何も考えるな。全て終わったことじゃないか」
青春の終焉をそっと迎え、大人の仲間入りをする僕がいる。
「オーケー。いいじゃないか」
そんなことをつぶやいて、未来の映ったビールグラスを
一気に飲み干した。
90 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/20 00:56
91 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/20 01:02
89は同人誌みたいだな。
92 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/20 01:23
「高校のときにノルウェイの森を読んだっきりです。
オススメを教えてくださいませ。
できれば文庫ででてるやつで。」
93 :
ニチダイホウガクブシンブンガッカ:03/01/20 03:24
過去と現在についてはこの通り。未来についてはおそらくである。
そんな言葉を言った人物がいたのをふと思い出したが、
酔いが回ってくるにつれてそんなことはどうでもいいことに思えたし、実際どうでも良かった。
彼女が管理してくれているスケジュールに僕は合わせていくだけだ。
そして明日は初芝電気の二次試験。GDがあることは確かであった。
あるいは。自分に問い掛けたが答えは見えなかった。
「永沢です。よろしくお願いします。」
簡単な自己紹介が始まった。人の名前をメモ帳に書き込んでる人がいれば、それを見て慌てて書き始める奴もいる。
人事の社員が口を開く。「GDのお題は『信頼とはなにか』です。各自でまとめて最後に発表してもらいます。時間は15分です。それではスタート。」
94 :
ニチダイホウガクブシンブンガッカ:03/01/20 03:25
僕の組は4人のグループで、始めに口を開いたのは以外にも一番おとなしそうな女の子であった。
「まずは各自2分で自分の考えをまとめ、それを発表。その後全体の意見にまとめていきませう」
悪くない。素直にそう思えた。
僕が始めに思いついたのは、子供の頃お世話になったしゃべりすぎる床屋だった。
そこに行くと、最近近所で何があったかを聞かれ、他人から聞いたであろう噂を聞く羽目になる。
やれやれと僕はいつも思った。その頃から自分以外のものにはたいして興味を示さなかったし、
それは今も変わっていない。
そんな事を考えているといかにも体育会系に見える隣の男が
「二分です」と声をかけた。それに過剰に反応した周りのグループが滑稽に見えた。
僕以外の3人はいかにして他人から信頼されるかという観点からの意見であり。
僕の意見はいかにして人を信頼するかという観点からの意見だった。
我々を助けてくれるものは友が助けてくれたそのことよりも友が助けてくれるという確信があることである
95 :
ニチダイホウガクブシンブンガッカ:03/01/20 03:26
僕は信じる事で人から信頼されていると感じてきたのかもしれないとそのとき思った。
退屈な時間が過ぎ、二次面接が終わると、隣の男が「この後ご飯でも食べに行きませんか?」
と誘ってきたが、適当な理由を作り、田町駅へと一人で向かった。
芝浦方面から交差点を右折したときに電話のバイブに気づき、電話に出た。
「今日はお疲れ様でした。選考の結果ですが永沢さんには次の役員面接に進んでもらいます。」
「ありがとうございます。」
何を見てくれていたのか見当もつかなかったが、心から嬉しいそう思えた。
「では、あした来てくれるかな?」
細心の注意を払って僕は言った。
「ハイよろこんで。」
庄屋かよ。そう自分に突っ込みを入れて。一気に田町駅に続く階段を駆け上がった。
96 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/20 03:31
97 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/20 03:32
99 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/20 09:13
『国境』おもろいか?
『ねじ鳥』とか『世界の終り』の方が個人的におもしろい。
羊シリーズってw
100 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/20 09:20
僕は22歳で、その時中央線のシートに座っていた。その巨大な電車は
激しい雨の中をくぐりぬけて減速し、新宿駅に到着しようとしている
ところだった。3月の冷ややかな雨が巨大なビルを暗く染め、コートを
着たサラリーマンや、難しい顔をしたOLたちや、予備校の看板やそんな
何もかもを面接官の顔のように陰鬱なものに見せていた。やれやれ、
また新宿か、と僕は思った。
101 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/20 09:21
コピペ?
102 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/20 12:01
>>100 いいかい、コピペというのはしてはいけないんだ。
僕がもしこのスレだったら、盗んだ文章を貼り付けられたらとても悲しく思う。
創造性のない人間が周囲を傷つけてまわるように、創造性のない文章は
人を落胆させるものなんだ。
>>97 傑作といえるのは
・ねじまき鳥クロニクル
・世界の終わりとハードボイルドワンダーランド
だと思うよ。
あと「羊をめぐる冒険」もいいと思う
あるいは、92はひさしぶりに良スレを発見して興奮していたのかもしれない。
昨日の書き込みにレスがついたことに安堵し、同時に深い哀しみを感じる。
ROMの終焉をそっと迎え、その集団への仲間入りをする92がいる。
「とりあえず、その辺から読んでみます。
オモロい書き込みができるように精進します。ありがとう。」
104 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/20 21:52
僕はパソコンの電源を入れ、いつものようにウィンドウズ98が立ち上がる様を見ていた。
真っ暗な部屋の中でその光は付かぬ間の恋人のように僕の顔を照らし、
僕を受け入れる。
「やあ」
「やあ、よく来たね」
僕はパスワードをゆっくりと入力する。
ウィィン、という音とともに、青い画面が立ち上がる
105 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/20 22:06
「お気に入り」のアイコンから「2ちゃんねる就職板」をクリックする。
大量の文字の中で今日も必死な学生達が煽り合いを繰り広げていた。
「やれやれ」
僕はビールを一口飲むと、めんどいスレに向かってキーを叩いた
106 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/20 23:36
>>1とか
>>104とか
「あのね、俺から言わせてもらうけどね、」と僕は言う
「村上春樹は『パソコン』という言葉は使わないんだよね。
『PC』とも『パーソナルコンピュータ』とも言わないんだ。
じゃあ何と言うか?」一息置く「オーケー教えよう。彼は
『コンピュータ』というんだ。彼のスタイルだ。」僕のせいじゃない。
107 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/21 09:38
>>106 オーケー、今後は気をつけるよ。憶えていたら、の話だけどね。
108 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/21 10:20
ON
やあ、みんな調子はどうだい。僕は最高にご機嫌だよ。みんなにも半分
わけてやりたいくらいだ。こちらは就活をナメてる香具師どもが、自分
の存在を確かめにくる2ちゃんねる・就職板だ。これから、呆れるまで
香具師どもが、お互いを罵りあい惨めな姿をさらけだし、逝かしたスレを
ガンガン書き込んでくる。クソみたいなスレ、吐き気のするスレ、踊り出したく
なるスレ、何でもいいんだぜ。どんどん書き込んでくれ。
109 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/21 10:22
>>108 君が言いたいのはスレではなく、レスじゃないかな?
・スレ→スレッド
・レス→レスポンス
答えはおそらくノオだ。
111 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/21 13:00
ドクター・ノオを思い出した。
112 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/21 13:03
今年の春樹スレはレベルが低いのかもしれない。
それともまだ就職板に集っていないだけかもしれない。
いずれにしても僕はこのスレにいささかの落胆を持っている。
失望したと言ってもいい。やれやれ、文化的雪かきなんて神話は消えてしまったのか?
113 :
村上龍的就職活動:03/01/21 14:22
就職してサラリーマンになるなど狂気だと思った。
しかし、なぜそう思ったのかはわからなかった。
俺は専門学校に入り、ほとんど通わずにいわゆる小説家になった
就活というのは全くしていない
奴らは奴隷船のような満員電車に乗る為に
必死にあの囚人服のようなリクルートスーツ(この言葉も嫌いだ)を
来て会社を回っている、俺には全く理解できない
114 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/21 14:23
115 :
ニチダイホウガクブシンブンガッカ :03/01/21 17:23
弱さを知っているということは強さを持っていると言っていい。
あるいは本当に弱いだけなのかもしれない。
家に帰ってから汚れた鏡をウェットティッシュで拭いた。
拭き始めるまでは気にならなかった汚れが気になり始め、僕をナイーヴにさせた。
磨き上げられた鏡を見ていると、ふと自分のいる世界とその中にある世界との境界線があいまいに感じられた。
僕が右の頬をかくと、やはり鏡の中の僕は同じように右の頬をかいた。
キッチンからフォアローゼスを取り出し、グラスに3cmだけ注いだ。
きっちり1cn飲み込むと胃の中から熱さがこみ上げた。アパートの窓からは子供たちが野球をしていて、ベンチには高校生と思われるカップルがキスをしていた。
「何をやっているのか」そう思ったが、あるいは、嫉妬に過ぎなかったかもしれない。
無性にセックスがしたい。そう思った。目の前の不安、スケジュールをしばらくのあいだ忘れていたい。それだけだったのかもしれない。
116 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/21 17:29
>>115 日大の文章は春樹じゃないと思うんだが…。
117 :
ニチダイホウガクブシンブンガッカ:03/01/21 17:37
その夜、彼女とセックスをした。
世界中のあらゆる物がどうでも良く感じられ、僕は彼女を求めた。
僕はいつも彼女の形の悪い右の乳房をひいきしていた。実際今回もそうした。
「よかったわ」
そう口にして彼女はシャワーを浴びにいった。
入り口があって出口がある。大抵のものはそんな風にできている。
しかしそうではないものもある。例えば女性。
118 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/21 17:38
>>116 俺もそう感じた。どこか辻っぽい匂いを感じる。君はどう感じた?
「いちばん大事なことはね、焦らないことよ」とレイコさんは
>>112に言った。
「これが私のもうひとつの忠告ね。焦らないこと。このスレが手に負えない
くらい入りくんで絡みあっていても絶望的なつまらないレスをつけたり、
短気を起こして無理にageたりしちゃ駄目なのよ。時間をかけてやるつもりで、
ひとつひとつゆっくりと書き込んでいかなきゃいけないのよ。できる?」
121 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/21 22:39
四月のある晴れた朝、日比谷の外堀通りで僕は100パーセントの会社に入社する。
たいして大きな会社ではない。素敵な仕事ができるわけでもない。
本社ビルの看板ははがれ落ちたままだし、株価だってもう額面割れに近いはずだ。
しかし、十四ヶ月も先から僕にはちゃんとわかっていた。
あの会社は僕にとっての100パーセントの会社なのだ。
一次面接を受けた習慣から僕の胸は不規則に震え、口の中は砂漠みたいにカラカラに乾いてしまう。
あるいはあなたには好みの会社のタイプがあるかもしれない。
例えば社長が伝説的な人物だとか、やはり外資系だとか、絶対にマスコミだとか、
よくわからないけど創業が古い財閥系にひかれるとか、そんな感じだ。
僕にだってもちろんそんな好みはある。
日比谷通りを歩きながら、隣のビルに入っている会社の華やかなブランドイメージに
見とれたりすることもある。
しかし100パーセントの会社をタイプファイすることなんて誰にもできない。
122 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/21 22:51
俺はなんだかんだでニチダイ〜の降臨を期待しているんで、age
123 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/21 22:52
「でも僕にはまだ働くということの意味がわからないんだ」と僕は言う。
「絵を眺めるんだ」と彼は言う。「風の音を聞くんだ」
僕はうなずく。
「君にはそれができる」
僕はうなずく。
124 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/21 23:45
「問題は、コミュニケーションがないんだ」
と僕は言う。
「あら、あなたは目の前にいる私ともコミュニケーションがないの?」
と彼女がたずねる。
「発話と伝達は厳密な意味で違うんだ」
「バカみたい・・・甲羅とカメの関係みたいだわ」
彼女は言った。さらに彼女はつづける。
「あさってまでにエントリシートを会社に提出して、あなたの言うところ
のコミュニケーションを成し遂げればいいの。でもいいわ、今日はもう遅いから
泥のように眠りなさい。結局人間はみんな、あたたかな泥の中に帰っていくの
だからぐっすりと眠りなさい」
僕は海に降る雨のように静かに眠った。
125 :
ニチダイホウガクブシンブンガッカ:03/01/22 04:46
それは誰にも知られずに海に静かに降る雨だった。
朝目覚めると彼女が僕の顔を覗き込んでいた。
「あら、ちゃんと生きていたのね」
「みたいだね」
「あなたはいったい何を抱え込んでいるの?」
「たいしたことじゃないよ」と僕は行った。
トーストにバターをつけながらカレンダーに目をやった。
今日は何もない。フリーの日だった。彼女と出かけようと誘ったが彼女が予定があったらしく僕は一人で出かける事になった。
行き先は家を出てから考えた。Tシャツのうえにジャケットを羽織り、ジーンズに財布を突っ込んで家を出た。
2月には珍しく日差しの強い日で、それは目に映るもの全てを憂鬱に映し出していた。
あるいは錯覚だったし、東京ではこの程度の日差しは珍しくなかったのかもしれない。
昨日の強い雨のせいで叩き落された銀杏の葉が、雑木林にはさまれた小径を干上がった川のように黄色く染めていた。
僕はジャケットのポケットに手をつっこんだまま、そんな道をぐるぐると歩き回った。
126 :
ニチダイホウガクブシンブンガッカ:03/01/22 04:48
それからどれ位たっただろうか、目の前に彼女らしい影が見えた。実際それは彼女だった。
見知らぬ男と一定の距離を保ちながらこちらに歩いてきた。あるいは僕の影に彼女が気づいたほうが早かったのかもしれないとおもった。
「やあ」
「こんにちは」
「だれ?」
「友達の永沢君」
彼女は何の迷いもなくそう口にした。
家に帰ると携帯にメールが届いていた。
着信は1:17。
『今日は友達と遊んできます。食事は冷蔵庫の中にあるよ』
彼女の用意してくれたシーザーサラダとビーフシチュウを食べながら、
ハイネケンをのどにくぐらせた。
1時のメールが僕と銀杏並木でであった時刻より早かった事に気づくと、様々な思いが生まれてきた。
やりきれない思いを消すためにジョンダニエルをロックで2杯飲んだがそれは失敗に終わった。
その日彼女は帰ってこなかった。
あるいは、僕は考え始めてやめた。
「だれだよ。人を信じるって言った奴は」そう一人呟きベットに潜り込んだ。
時計を見ると2時きっかりだった。
127 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/22 05:20
128 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/22 05:20
良スレハケーンage
129 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/22 10:16
「2月には珍しく日差しの強い日で…
…昨日の強い雨のせいで叩き落された銀杏の葉が…」
「さっきから独り言、どうしたの?」彼女は僕の右手に顔を乗せながら聞いた。
「どうもしないさ」
そう、僕はお袋のエプロンの紐が解けかけているのが気になるのと同じくらいしか
その文章を気にかけていなかった。
「2月に銀杏の落ち葉だぜ!そんなのありかよ。
ここは日本だぜ!ちゃんと言えよ、ハッキリ言えよ!」
羊男が叫んでいたが無視した。
その文章が、11月になるとクリスマスソングが街中にあふれ出すのと、
どれほど違いがあるのか僕には分からなかった。
正確には違いなどないのかもしれない。
「2月に銀杏の葉が落ちる…」僕の呟きは冷えた部屋に、
出来損ないのシャンソンのような響きを残した。
130 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/22 10:33
>>118 うーん、辻レベルにも達してないけど似た傾向はあるわな。
いろんな作家のいいとこ取りをして、自分のナルシズムを加えた感じ。
基本的に表面的で浅い
131 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/22 12:17
「お疲れのようね」
彼女は横合いから突然声をかけてきた。
「そうでもないよ」
僕は彼女の顔を見ながら他の学生と一緒に立ちあがった。
「それではこちらへ」
僕と彼女と残りの3人は村上春樹的就職活動スレッドを開いた。
2ちゃんねるのスレと言うのはいつも僕に迷路を思い出させる。
似たようなタイトル、似たような書き込み、似たようなやりとり。
これでみんなよく迷わないものだ。
∧_∧ やれやれ・・
( ´∀`)
( ∪ ∪
(_)_)
133 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/22 21:24
ii!
「暗い心を持つものは暗い内定しか取れない。
もっと暗いヒッキーはOB訪問さえしない。」
死んだ祖母はいつもそう言っていた。
祖母が死んだ夜、僕がまず最初にしたことは、
腕を伸ばして彼女の瞼をそっと閉じてやることだった。
「腹が減ったんでキウリ食べちゃいますけどかまいませんかね」と僕は訊ねた。
面接官は何も言わなかった。
136 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/23 04:37
「ねぇ、内定がでていることの最大の利点ってなんだと思う?」
「わからないな」
「内定が出てないって言えることなのよ。たとえば私がクラスの友達に何か
しましょうよって言うでしょ、すると相手はこういうの、『私まだ内定出て
ないから駄目」って。逆の立場だったら私とてもそんなこと言えないわ。
私がもし『まだ内定が出ていない』って言ったら、それは本当に内定が出ていない
ってことなんだもの。惨めなだけよ。美人の女の子が『私今日はひどい顔してる
から外に出たくないなぁ』って言うのと同じね。ブスの子がそんなこと
言ってごらんなさいよ、笑われるだけよ。」
137 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/23 04:56
コピペ反対
138 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/23 10:11
「君は何しに来たんだい?」
今年起こった『悪いことリスト』の298番目に
面接官の言葉が記された。
この面接官が導き出した面接の結果は
『悪いことリスト』の350番目当たりに
記されることになるだろう。
『良いことリスト』の210番目には僕の隣に座った
女子大生の控えめな柑橘系のコロンの匂いが記された。
悪いこと298に対して良いこと210。
この数字は今のこの時期にしては決して悪くない。
139 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/23 16:13
内定が出なかったのではなく、内定を出させることができなかったんだなぁ
みつを
「で、一日に百八十人ぶんのエントリーシートがゴミ箱に捨てられるわけよね。」
「まあそうだろうね。細かい計算はよくはわからないけど」
「かなりの量だわよね。百八十人分だもの。そういうの集めて
まわって焼くのってどういう気分のものなのかしら?」
「さあ、見当もつかないよ」と僕は言った。
どうしてそんなこと僕にわかるというのだ?
141 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/24 00:58
大学での四年間について語るべきことはあまりない。
大学に入ってからいくつかのサークルに参加し、
あまり口うるさくないガールフレンドも作った。
興味深い人々とも知り合った。
この分だと四年間でなんとか卒業もできそうだ。
他人の目から申し分のない大学生活だったかもしれない。
でも、気がついたときにはもう就職活動の季節は終わっていた。
かつて僕の恋人だった子は言った。
「あなたはいささか気がつくのが遅いのよ。」
やれやれまったくそのとおりだ。
でも、好むと好まざるにかかわらずこれは僕の人生だ。
この四年間は僕にとってはいわば冷凍された歳月だった。
142 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/24 21:01
と物思いにふけりつつ
めずらしくグラスに注いだ黒ラベルを飲み干した。
143 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/24 23:01
いいかい?もう一度言うよ。
これが最後だ。耳の穴かっぽじってよく聞きなよ。
ぼくは・このスレが・大好きだ
144 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/24 23:10
いろんな言いかたがある。
ここのところ毎日のように誰かに大学生活についての質問をされているような気がする。
あるいはそういうのが世間ではやっているのかもしれない。
「在学中は何をしてたの?」
「マージャン。皆で台を囲むんだ。」
「そういう種類の遊びをすることについてそのとき何か、そうねえ、
罪悪感のようなものは感じなかった?」
「遊びじゃない。」と僕は訂正した。
「真剣勝負だよ、勝つか負けるかだよ。罪悪感なんて別にないよ。
さっぱりしててあとくされもないしさ。」
146 :
ニチダイホウガクブシンブンガッカ:03/01/25 00:47
酒の勢いをかりて行ったSEXの翌朝はいつも決まって後悔する。
その日もベットから起きると、二日酔のため頭の奥でしつこく痛みが居座っていた。
キッチンでは昨日の女性がスパゲッティーを作っていた。
バターと胡椒のよく効いたカルボナーラはけっこう美味かった。
朝食を食べ終わると彼女は帰る支度を手際よくし、玄関までいき、振り返って
「またね。」
と口にした。彼女が本当にそう思っていたとは思わなかったが、あるいは思っていたのかもしれなかった。
そんな事を考えていると、4日ぶりに彼女が戻ってきた。
「ただいま。心配だった?」
「ああ。」
「もう戻ってこないんじゃないかって思ってた」
彼女はコートを脱ぎ捨てると僕に抱きついてきた
「抱いて」
その日二回目のセックスだった。
彼女の体からはタバコの匂いがした。タバコを二日前に止めたのでそれはすぐに分かった。
147 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/25 02:04
age
ageage
agemakurouyo
age
何故だろう、やけに足が冷える。
ああそうか、リクルートスーツのせいか。
春物のスーツはこの時期にはまだ無理がある。
だが仕方ない。春まで就職が決まる保障などないのだから。
手にした缶コーヒーを口にしながら周りを見渡す。
まだスーツを着こなせている自信がないせいか、周りの
視線がやけに気になる。
まあいいさ、そうつぶやくと僕は再び歩きはじめた。
一月の冷気がスーツに突き刺さる。やはり寒い。
153 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/25 05:15
>>130 まあしょうがないんでないの、辻レベルにまで達していたら中山美穂とケコーン
できてしまうわけで・・・
154 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/26 02:36
とある一流企業の説明会で、僕は双子を見かけた。
双子の一人はピンクのシャツ、もう片方は水色のワイシャツに
おそろいのリクルートスーツを着ていた。
二人とも髪は肩までの長さにそろえ、
淡い化粧とシルバーのピアスがよく似合っていた。
155 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/26 02:46
説明会場は都内でも有名なホテルの一室で、
毛足の長い絨毯ときちんと装飾されたその部屋は僕をほんの少し落ち着かなくさせた。
部屋の中には暗い色ののリクルートスーツに身を包んだ学生たちが
身じろぎもせずに人事部長の話に耳を傾けている。
中には熱心にノートをとるものすらいる。
僕はその話の中にいささかの興味も認めることができなかった。
それはあまりにも遠く、漠然としたスピーチだった。
156 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/27 01:23
agr
157 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/27 01:24
いいか、内定なくても自分に同情するな。
158 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/27 20:42
いいか、内定なくても自分に同情するな。
会社には媚を売るな。
自分が会社を選ぶんだ。
そう人事の高野さんは学生に向かって呼びかける。
僕の横では、「コビヲウラナイ」とメモを取る学生がいる。
その前には双子の一人が座っており、一つあけてもう一人が座っていた。
159 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/27 23:11
僕はそのスピーチの間、じっくりと双子を観察することができた。
双子はシャツの色を別にすれば、コピーのようにそっくりだった。
少なくとも僕には永遠に見分けられそうにない。
二人とも背筋を伸ばし、まっすぐ前を向いている。
しかしその視線は壇上の人事部長ではなく、その中間にある空中に注がれていた。
まるで他の人間には見えないチャシャ猫がそこにいるみたいに、
つるりとした眉間にすこし皺をよせて注意深く一点を見つめている。
160 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/27 23:57
僕は無意識に彼女をホテルに誘っていた。
僕と彼女は、草原の中にある高層ビルのような
学生と人事という不適切な関係だった
「あなた包茎じゃないわよね」
「僕は包茎じゃない!」
僕はその時山が土砂崩れを起こすように誠実さが崩れていくのを感じた。
「僕のはフランクフルトって感じです」
僕は心の中でさらに続けた、「僕のはブンデスリーガー」
彼女はなれた手つきで僕のパンツを下ろした。
彼女は失望したようにいった
↓
↓
「なんなのよ!そのスポイト!」
161 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/28 00:00
>>160 最高傑作!
今年では一番いい
殿堂入りだろ!
162 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/28 00:02
163 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/28 00:04
164 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/28 00:04
165 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/28 00:06
166 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/28 00:07
165=160
167 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/28 00:09
>>166 感想お願いします。
よろしく
5段階で マックスは5で
168 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/28 00:11
>>167 比喩がわざとらしい。
春樹はもっと巧い
5段階評価 2
169 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/28 00:20
>>160 Uzeeeeeeeeee!!!!!!
You recommend yourself everywhere...
Are you satisfied with it?
170 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/28 00:21
171 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/28 00:23
172 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/28 00:24
僕がこのスレを見た時のことだ。
話を終えて帰ろうとする
>>170に僕が言った。
「ひとこと言わせてもらっていいかな」
「何でしょう」
「自分に同情するな」と僕は言った。「自分に同情するのは下劣な人間のやることだ」
「ハイ満足です!」と
>>170は言った。そして我々は彼を無視して別れた。
彼は自己満足の世界へ、僕は自分のぬかるみへと戻っていった。
173 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/28 00:24
>>160 It's not funny at all, though.
Anyway, that must be good for you~~ ^-^
174 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/28 00:25
175 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/28 00:26
172=174
ジサクジエン多すぎ
176 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/28 00:27
やれやれ
>>172さん、あなたは立派ですよ、と僕は思った。
177 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/28 00:28
178 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/28 00:29
>>173 u fuckin' bitch, shut down ur PC and go back to the real world.
179 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/28 00:32
僕は村上春樹は読まないんだ。
そうつぶやいて彼女の手をちょっと強く握った。
彼女の涙はまるで手から絞り出ているように
僕が手を強く握れば握るほど
膝には彼女の暖かい涙が落ちた。
だいじょうぶだよ。
村上春樹はわからないけれど、君の切なさは伝わってる。
一緒に、このスレでがんばっていこう。
僕は自分でも嘘みたいにありきたりな台詞を吐いて
リロードボタンをクリックした。
180 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/28 00:32
>>160がうけるといってきたのですが
最高ですね!
この人フジのバラエティ内定ですね
こういう人が内定するのか
はは〜
181 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/28 00:36
僕は自分の実力をひけらかしてしまった
他人の嫉妬に対して
「ハイ満足です!」
と答えた。
182 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/28 00:54
age
183 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/28 01:17
OB訪問……、OB訪問というのはあの美人の女子大生が言ったように(あるいはサークルの先輩
の言うように)結局は逆説的な欲望であるのかもしれない。どこにも価値などないのだ。
それでも僕はかつての忠実な後輩としてのささやかな愛敬をスーツケースの底につめ、
待ち合わせの喫茶店で腰を下ろし、空白のスケジュール帳の上にいつか姿を現すかもしれない内定行きのスロウ・ボートを待とう。
そして新宿の街の光輝くネオンを想い、その列なす外国人娼婦を想おう。
だからもう何も恐れるまい。リクルートがダイヤモンド社を恐れぬように、
杉村太郎が中谷彰宏を恐れぬように。もしそれが本当にかなうものなら・・・・・・
友よ、
友よ、内定はあまりに遠い。
184 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/28 01:22
自作自演
185 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/28 01:25
186 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/28 01:38
弁解するつもりはない。少くとも
>>172に語られていることは
現在のこのスレにおけるベストだ。つけ加えることは何もない。
187 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/28 02:42
僕がエントリーシートを出しに行った時のことだ。
彼に話しかけた時、彼女がくれた紺色の皮ベルトの腕時計は11時58分を指していた。
「今日の消印、もらえますよね」
と僕は言った。
「あいにくですが、もう12時をまわりましたからね」
彼は、薄いグレーと五月の新緑を混ぜたような色の制服を着ていた。
「できるか、できないかということではないんですよ、私にとってはね。
12時で消印の日付けを変える。
20年間続けてきたことなんです。
あなたにもわかりますでしょう」
「ええ」
僕は答えた。
実際、彼の言っていることは僕にはよく理解できなかった。
全く理解できなかったといったほうが正確かもしれない。
彼は、僕とは違う時間の枠の中で生きている。
僕にわかったのはそれだけだった。
あるいは、僕の時間は、彼のそれよりも正確ではないのかも知れなかったが、そんなことを考えるのはナンセンスだ。
どちらにせよ、僕のエントリーシートが受理されないだろうことに違いはないのだから。
「やれやれ」
僕は呟いて、郵便局を後にした。
188 :
春樹理解不能:03/01/28 04:31
これ見つけてすごい受けてる。
閉鎖的で壊れている精神の象徴である村上春樹と
前向きに切り開いて行こうとする精神の象徴である就職活動。
対極で決して交わることのない両者なのに、それを結びつけるとは。発想がすごい。
初期作品は全く理解不能だった。
それにしても、彼の作品が売れるというのは精神が不健全になっている現れでないだろうか。
189 :
734、他(総長):03/01/28 04:35
風に吹かれてとかの作者ってなんていうひとだっけ?
190 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/28 04:49
悪くない。
191 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/28 21:08
今、僕はageようと思う。
とても奇妙なことだけれど、ここを最初に見つけた時は
僕はまだ武蔵野の外れにある小さな国立大に通う学生だった。
本ばかり読んでいたので同じ学校の連中が行くような銀行や商社は
望むべくも無かったし、また僕にしたところでそんな会社にさして行きたい訳ではなかった。
それにしても、今日見つけたここはあまりにも変わらない。
世界の人たちが皆内定が決まっても、まださも当然といった顔で続いているのではないか、
そんなことを僕は考えた。
そもそも今日ここに来たのだって、僕があの時と違う社会人という服を着てOB訪問を受けなくちゃならないからだ。
疲れきった顔でマーケティングについて話すだろう明日の昼を考えただけで、僕は心底うんざりした。
そもそも、すこしまともな学生なら広告屋なんて受けるべきじゃないのだ。
この帰宅時間は平均的なサラリーマンのそれとしてはいささか遅すぎるし、
マーケはいわばコンサルの影を貼り付けた調査屋のようなものだ。
全く、この世界は思い通りになることなんてなに一つないのだ。
そう思いながら僕はカティーサークの最後の指一本分を流し込んだ。
193 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/29 09:50
村上春樹の文章には似てないけど、これはこれですごくおもしろい。
194 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/29 10:22
>>23 もう少し本読めば?
ベタだけど筒井康隆おもしろい。
195 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/29 18:21
>>194 面白いけど文学として優れてるとはおもわない
196 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/30 17:19
思うに、希望とは、もともとあるものだとは言えないし、
ないものだともいえない。それは地上の道のようなものである。
地上には、もともと道はない。歩くひとが多くなれば、それが
道になるのだ。
197 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/30 18:00
ペニスの大きさを調べるのは簡単だった。
一緒に風呂で触ればいいのだ。
198 :
就職戦線異状名無し(棒状)さん :03/01/30 19:35
ぼくのペニスは、まるでスカスカの紙風船のようだった。
「ねえ、これってなんだか面接失敗する人の後ろ姿みたい」と彼女は言った。
「やる前からしょんぼりしちゃってるのよ」
「いや」と僕は、空気の抜けるような声で言った。「これで大きくなってるんだ」
すると彼女はまるで僕を慰めるみたいに鼻を鳴らして笑った。
やれやれ、どうやら彼女も大きなものが好きらしい。僕だって面接には受かりたいんだ、当然ね。
199 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/30 19:58
「ワタナベ君のってよく見るとけっこう面白い形してるのね」と緑は言った
「そうかな」と僕は少し傷ついてイッた。
下ネタはおもしろくないね
201 :
就職戦線異状名無し(棒状)さん:03/01/30 22:43
やれやれ、どうやら霜ネタが気に入らない人間がここにはいるらしい。
まあ緑がワタナベ君のペニスをいじったりしていたのも、彼にとっては
気に入らない事態だったのだと思うよ、たぶんね。
202 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/31 00:00
僕にもついに内定が出た。形而上でのことだが、僕にはそれで充分だ。
203 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/31 17:19
俺は今朝起きたら包茎が治っていた。形而上でのことだが、僕にはそれで充分だ。
204 :
就職戦線異状名無しさん :03/01/31 19:18
朝起きたら包茎が治っているなんて、本当に素晴らしいことだと、そう思わないか?
205 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/31 19:55
やれやれ、また書類落ちか。踊ろうか・・・・。踊るのも悪くないな。
悪くない。僕は華麗なステップを踏みながら、ハローワークに向かった。
そして、書類落ちが次の書類落ちを呼び、僕は一人自慰を繰り返す。
206 :
就職戦線異状名無しさん:03/01/31 20:51
この巨大な蟻塚のような高度資本主義社会にあっては就職するというのは
さほど困難な作業ではない。
その仕事の種類や内容について贅沢さえ言わなければ、という事だ。もちろん。
207 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/01 21:35
age
208 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/03 14:08
直子はいつもの透きおった目で僕に言った。
「糞スレかしら?」
「そうだね。」僕は言った。
嘘ではなく、本当にそう思った。
209 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/03 14:08
ふと見ると、サンマが目の前に立っていた。
「最近小説なんて買ってない。」
「え?」
「最近小説なんて買ってない、といったんだよ。海では
本はなかなか読みづらくてね。」
たぶんそうなんだろう。
210 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/03 14:09
「最近小説は読んでいない」さんまは僕に言った。
彼はーあくまで僕が知ってる範囲の彼ではあるがー
確かに小説は読まない。彼が好むのは、もっと別のものだった。
以前僕が小説を読んでいたときにも、彼は隣に座りギターを黙って弾いていた。
何曲か弾き終わった後、彼はこう言った。
「小説なんて読んで楽しいか?俺なら、もっと別のことに時間を使うね」
「別のこと?」僕はそういった。
「そうさ。女の子と遊んだり、そんな何やかやさ」
211 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/03 14:12
「いわし」
僕は口に出していってみた。でもそれは僕の声にはとても聞こえなかった。
まるで、どこか遠い国で象が咳をしたような、そんな声だった。
こんな名前を猫につける人間の気が知れない。僕は吐き気を催した。それは、とても、純粋な、吐き気だった。
212 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/03 14:14
僕のペニスの大きさは20cmだ。
もちろん、勃起した時の大きさだけど。
彼女は僕のペニスを見て「おっきいね」と言って笑ってくれた、けど僕はそれ程大きくは無いと思う。
でも彼女が大きいと言えば大きいのだろう。
僕より彼女の方が、多くの勃起したペニスを見てきたのだろうから。
僕は彼女がペニスを撫でているあいだ、ずっとそんなことを考えていた。
213 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/03 14:17
例えば幼稚園に通っている少女が提出する絵のようなもので、いい作品が
できたと思ったら、うきうきしながら提出する。そして先生は無造作に受け取る、
反応は分からない。きっとそういうものなのだろう。
そうなのだ。このスレに限らず2chで問題なのはこの少女の気持ちのような
もので、面白いと思ったらただ書くという単純なものだった。頑張るとかそういう
類のものではなかった。面白ければいい、ひょっとしたら極めて自己中心的な
考えかもしれないという気持ちが僕の頭の中を駆け巡った。そして数日して
忘れてしまった。
例外なくdatに行くスレの中で、どれだけの人とこんなネタを楽しめるかという
事が大切なのだろう。きっとそいいう事なのだろう。こんな感じで世の中は
巡り巡っている。遊園地のコーヒーカップのように。
スケールで僕のペニスを測ってみた。PCの前では滑稽な姿だったったが、
17cmだった。ニューヨークのインターネットカフェでこれをやったらどうなる
のだろうと思った。
2002年の冬、僕のテーマは「アナルオナニー」だった。
「アナルセックス」でも「尿道オナニー」でもなく、
それは「アナルオナニー」だった。
その衝動は、どこかの広大な砂漠の砂を一晩で巻き上げてしまう巨大な竜巻のように
突然やってきて、いとも簡単に僕を飲み込んだ。
セックスが生産的行為であるのに対し、オナニーは非生産的行為である。
セックスという生産行為への本能的を欲求を、擬似的に満たすために我々はオナニーをする。
そういう意味で、オナニーには確固としたレーゾン・デートゥルが存在すのである。
では「アナルオナニー」とはなんなのか?
何の生産性もなく、生物学的にはその存在理由らしきものは見当たらない。
それなのに僕の中には今、巨大な竜巻のようにもの凄い勢いで、
アナルオナニーへの欲求が渦巻いている。
もしかすると我々はアナルオナニーという行為を通じて、
絶対的な本能の支配から逃れようとしているのかもしれない。
もし本能の支配から逃れることができたとしたら、いったい世界はどんな秩序を手に入れるのだろう。
ふと、そんなことを考えた。
そして僕はアナルオナニーをする
その時はいつやってくるのかわからない。
僕だって好きで待っているわけじゃない。本当は待ちたくないのだ。
部屋から見える海辺に打ち上げられた蟹缶のような色をした空に
薄い雲が漂っている。
僕だって待ちたいわけじゃない。
そうつぶやいて、僕は鳴らない電話をただ見つめるばかりだった。
216 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/03 16:46
もっと見たいのであげとく
218 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/03 23:54
やれやれ、どうやら
>>216はまた筆記という名のくじ引きで運を掴めなかったらしい。
僕は彼の幸福を願っている。そしてバカ三銃士の中で、果たして誰がリーダー格なのかを
思い悩みながら。「もっと見たいのであげとく」いいだろう。僕もあげることにした。
219 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/03 23:58
ダルタニアン、ポルトス、アトス、アラミス
220 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/04 02:50
このスレ見ていて、僕は無性に村上春樹を読みたくなった。
いや、本当は以前にも読みたいと願ったのかもしれない。
そんなことは今はどうでもいい。そう欲している、それだけで十分なのだ。
すぐにアマゾンで注文し、そして待ちわびた。
「バカ三銃士」
>>216は吐き捨てた。
「そう?」
「あぁ、奴らは大事なことは何も考えない。考えるフリをしているだけさ。」
221 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/04 09:12
今宵はCeltic Moon
青い光を浴びながら 踊り明かそう
村上春樹があきてきたので、庄司薫でお願いします。
223 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/04 22:24
おすすめの本はなんですか?
224 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/04 23:59
>>223 とりあえず 『ノルウェイの森』 でも読んでみたら?
一番有名だから。
225 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/05 07:50
とりあえず、スプートニクのなんたらを買ってきました。
結構オもろい
226 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/05 16:51
おいおい、君らうまいじゃん。村上の大学の後輩はいるのか
227 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/05 16:54
>>225 最後ね、主人公は影と別れて世界の終わりに残るんだよ
228 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/05 16:55
村上は大学どこなん?
229 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/05 16:57
にゅうす速報!!
村上春樹が大麻吸引で逮捕された模様!!
タイーマでタイーホ!!
230 :
就職戦線異状名無しさん :03/02/05 17:15
>228
waseda
232 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/05 17:19
233 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/05 17:34
「意見を言っていいかな?」と僕は言った。
「もちろん」
「あまりにもすんなりと進む選考には必ず落とし穴がある。
それが僕の経験則だ。誰かが言ったように一社受けるだけで
採用されるなら、採用されない方がましだ。
つまり、僕が言いたいのは、あまり急いで内定に飛びつかない方が
いいということだよ。」
「おぼえておくわ。」とももこは言った。
そしてどちらかというと唐突に電話を切った。
234 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/05 17:46
「
>>233が大麻吸引で逮捕された模様!! 」
>>229は言った。
「さぁね?」
「俺はご免だね。そんな生活は。反吐が出る。」
僕は肯いた。
「俺ならもっと全然違った生活を思い描くね。」
「例えば?」
>>229はビールグラスの縁を指先でいじりまわしながら考えた。
「こんなのはどうだい?俺の住んでいた家が太平洋の真中で沈没するのさ。」
僕は
>>229の言っていることが分からなかった。
235 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/05 22:53
大麻は中島らもだろ
236 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/05 22:54
238 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/06 14:15
240 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/09 00:31
age
今日も僕はきちんとアイロン掛けした白いワイシャツを着て、きれいに
トーストされたパンを食べ、ちゃんと豆から挽いたコーヒーを飲む。
ベーコンエッグっていうのは、ベーコンを四方に敷いてその真ん中に
卵を落として焼くのよ。
パンを食べながら、そんなとても日常的だった、君の言葉を何気なく
思い出す。僕はそんな風にして、まるでそれがお決まりの朝の儀式
みたいに君の事を考えるのだ。
そして僕は今日もどこにでもいる学生たちと同じように、ネクタイを
締めて、ピカピカに磨いた靴を履いて出かけていく。君はもう歳を
とる事はなくて、こんな風に出かけていくこともない。ベーコンエッグ
だって作ることも無いのだ。でも僕は生きていくと決めたのだから、
こうして毎日、背中にしょった砂時計の音を聞きながら、歩いている。
242 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/09 02:32
このスレのよいところは性的表現がないところだ。
>>242 よく読めアフォが・・・!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
244 :
就職戦線異状名無し(棒状)さん:03/02/10 02:15
やれやれ、243が言っているのはアフォリズムについてだろうか。
そうであるなら確かに彼の発言は妥当であると言えるだろう。
僕らは誰しもペニスをいじらずにはいられない。それは男と女の区別なく
人生のある過程において避けられない、という意味なのだけれども。
245 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/10 02:22
十分ばかりで面接は終わったが、
その間双子は額を寄せて何事かを囁きあいながらクスクス笑っていた。
おかげで男は何度も発言をやりそこなった。
面接が終わると双子はネクタイとシャツをベッドの中でゴソゴソと着込み、
台所に行ってみんなにコーヒーを入れた。
246 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/10 23:38
ともすれば僕らは村上春樹に逃避場所を求めてしまう。
困難を前にしていることを忘れたくなるからだ。
僕は大学受験の冬、村上春樹に救いを求めた。
世界の終わりと・・は彼女に教わった。
何度も読んだ。コットンパンツのポケットにねじ込んで。
僕は受験に失敗した。
オーケー認めよう。僕はそれがコンプなんだ。
247 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/11 20:39
やれやれあげるしかないか。
248 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/11 20:53
おもしろいスレではあるな
249 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/12 04:46
面接は六本木交差点脇の 花屋の入っているビルだった。
花屋に足を踏み入れると店内には、JohnColtraneの
Love Supremeが流れていた。
やれやれ、とうとう落ちぶれた会社まできてしまった。
世間では、有名大学とよばれる大学に行きながら、
4年間授業には真面目に出席した。もちろん、他学生との
比較での上だが、少なくとも僕が不真面目だった言い張る
友達も少ない程度。その程度だ。
4年間の間で、人相応に恋もしたし、アルバイトもした。つまり、
大人になるため、いや、一人前になるための必要条件である
「経験」は積んだつもりだった。
250 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/12 07:01
正直僕は、2chに飽き始めていた。特に就職版に関しては。
そこには、就職という窓を通して、未来を見ようとするフィルターが存在していたし、
社会に出るという不安が、湧き水のようにこんこんと湧き出していた。
どうしても、僕にはそれになじめなかった。
一度、永沢にそのことを話したが、彼は、当然のようにいった。
「それは、多くの学生が包茎だからさ。香具師らは、皮をかぶることしかしらないんだ。
けど、俺とお前は少なくとも違う。僕らは、カティーサークの味もわかるし、コンドームが
与える影響がなにかってこともわかる。当然、就職に関してもそうだ。」
「それは、外資系企業に逝く香具師らにもいえることですね」
永沢はうなずきながら答えた。
「香具師らは、売国者だ。包茎手術をしてでも、白人に勝ちたいのだ。」
ちょうどそのとき、グラスの中のウイゥキーに浮いた氷がカランと時をうった。
あたかも、氷が永沢にうなずくように。
251 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/13 13:48
小説を書く、物語を書く、というのは煎じ詰めて言えば、
「経験していないことの記憶をたどる」という作業なんで
す。もっとわかりやすく言うと、あなたが未経験のロー
ルプレイング・ゲームをする。でもそのゲームをプログ
ラムしたのはあなたなんです。でもその記憶は、ゲー
ムをするあなたの人格からは失われてしまっている。
一方で、そのプログラミングをしたあなたの人格はゲー
ムをしていない。そういうかなり分裂的な作業なんです。
右手は左手のやっていることを知らないし、左手は右
手のやっていることを知らない。そういう作業が明確に
分裂すればするほど、そこから生み出される物語は説
得性を持つ。つまりあなたの中の元型により近接すると
いうことになるんです。うまく説明できないけどね。
252 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/13 13:49
だから要するに、もちろん僕の場合で言えばということだけど、
最初に結論ありきじゃ物語にならない。わからないところに、ゼ
ロから物語を立ちあげていくから意味がある。結末のわかって
いるスポーツ・ゲームと同じで、予想できるような物語には意味
がないんです。でもそれと同時に、必ず意味のある結論にたど
り着けるという確信はある。で、そこにあるはずの結論にどのよ
うにしてたどり着くか? それがいちばん大事な問題になってき
ます。
253 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/13 22:48
>251
>252
あんまりいけてないな
254 :
佃島☆ともこ:03/02/13 22:57
☆を入れてみたのだ♪
255 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/14 09:22
言ってみれば、就職板とはひどく効率の悪い読書のことです。
256 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/16 07:31
age
257 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/16 07:39
なんでみんな春樹好きなのだろう
258 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/16 22:46
259 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/16 22:49
おまいらすごいな・・・
春樹好きを自負してるがそんな感じには書けない
260 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/16 22:50
>>259 長文書いても虚しくなるのなんでだろー
それはパクリだから。
自分で春樹なみのオリジナリティーがある文章を書ければ
漏れも小説家になってたが。
261 :
双子と沈んだ就職活動、の続き:03/02/16 23:08
就職活動には2タイプの人間がいる。
就職活動に向いている人間と、向いていない人間だ。
村上春樹に憧れて早稲田一文に入学するような人間は、おそらく後者に分類されるだろう。
そして、それが僕だ。
262 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/16 23:22
「あなたは本当に働く気があるの?」
彼女が真剣な目で僕を見ていた。
「どうだろう、よく分からないな。正直なところ、僕にはさしあたって働かなければならない理由が無いんだ」
途端に彼女の表情が険しくなった。
「どうして?」
「貯金があるからさ。半年間何もしなくても生活できる」
「半年が過ぎて貯金が無くなったらどうするの?半年後にはあなたは25歳で、第二新卒でもなくなるわ。
それに、一日中パソコンの前で座っているようなあなたに一体何が出来るっていうのよ?」
彼女の言うとおりだった。僕は彼女と目を合わさないようにビールを一口飲んだ。
「やれやれ」
「今度『やれやれ』なんて言ったら殺すわよ」
・・・・・・やれやれ。
263 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/16 23:24
264 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/16 23:44
イイッ
265 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/17 00:33
このスレって変わってるわね。
266 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/17 12:02
このスレ、勉強になります。
ポケットをまさぐると小型な皮に包まれたペニスが出てきた。
私はそれを谷底めがけて投げ捨てた。
別のポケットの煙草が手に触れた。私は煙草を喫んだ。
ひと仕事終えて一服している人がよくそう思うように、生きようと私は思った。
朝だ。少し臭いな。またビタミンが足りなかったみたいだ。
それにしてもソビエトの朝は美しい。魚の交尾、オロナミンCの
ガレキ、ボンドでくっついたホタテ。馬鹿馬鹿しい。いつもこうだ。
269 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/17 20:39
あs
270 :
minnnano:03/02/17 22:07
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| マスター、子供らしい負け惜しみはやめにするよ・・
\_ ________________________
∨ /
|僕の内定というコバルトブルーの認識は崩れた、あとは狂気か死かだ・・
日 ▽ U\_ ________________________
≡≡≡≡≡≡ ∨ ∧ ∧ /
V ∩ [] 目 (^д^,,)< いや、世界を変貌させるのは行為だ、それだけしかない。
___.∧∧ __ ∧∧ |つ∽_ \__________________
( ,,)日 ( ,,)∇
― / つ― ./ つ―――――
\(__.ノ \(__.ノ
━┳━ ━┳━ ━┳━
 ̄ ┻  ̄ ̄┻  ̄ ̄┻  ̄ ̄
271 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/17 22:26
僕は最初にこの企業の前を通りかかったとき、
この企業で働きたいと思った。
もっと正確に言うなら僕はこの企業で働かなくてはいけないと思ったのだ。
そして、この企業だって僕を欲しがっていると本能的に感じた。
僕はこの企業を前にして文字通りからだがぶるぶると震えた。
そして僕はこの企業の前にいる間激しく勃起して、
あるくのに困ったくらいだ。
それが僕の生まれて最初に経験した吸引力だった。
272 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/18 01:07
age
273 :
エチーな川口外務大臣:03/02/18 03:15
自民党は困惑を隠せないでいた。
中国との国交回復を実現した田中角栄の娘ということで、
対中国兵器になり得る田中真紀子を除名処分したことにより、
ますます対中外交は暗礁に乗り上げ、内憂外患を拡大し、
与党としての責任を問われる苦しい立場に追い込まれていた。
そんななか、川口順子が混沌のあとを継ぎ、外務大臣になったのは青天の霹靂ではなかった。
腐りきった政治のシステムとして、真紀子は人気取りの傀儡であり、二番手の順子のほうが実力は上だった。
傀儡であることに納得しない真紀子の自滅をしりめに、順子はある対中外交戦略を考案しており、
首相小泉純一郎も、その肉弾特攻作戦を承知の上だった。
「真紀子はやはり役不足だった。順子、頼むよ」純一郎は、決意を固めて身をこわばらせた順子の緊張を
やわらげるために、優しい声をかけて抱きしめ、口づけをし、外務大臣に任命したのだった。
274 :
エチーな川口外務大臣:03/02/18 03:16
「ニーハオ」と挨拶した順子は、中国の日の出の勢いの経済や、それを背景にした政治的安定、
民衆のナショナリズムの昂揚などを見据えながら、眼鏡ごしに瞳を光らせていた。
順子が目指すのは、江沢民国家主席だった。二人は握手をして、にこやかにほほえみあった。
外務大臣と、国家主席という、ちぐはぐな会合は、順子が小泉と巡らせた策略だった。
小泉は内政に忙しいという理由で欠席し、代理として実現したものだった。
順子は毅然とした態度で臨みながら、江主席との関係を私的に深める方法を探っていた。
「素敵な眼鏡ですね」順子は江沢民の無骨な黒縁眼鏡を褒めた。
「あなたこそ」通訳は、江沢民の答えを、素早く伝えた。
「いえ、とんでもございません。わたくし、眼鏡よりも、瞳のほうが素敵なんです」
順子は眼鏡を取り、大和撫子の黒い瞳をさらした。実直な裸眼、たったそれだけで充分だった。
275 :
エチーな川口外務大臣:03/02/18 03:17
その夜、密かな二人だけの会合が開かれた。
もつれあった男と女の体は、激しく律動した。
極東新興国の猛烈な経済復興による国家間の政治力と軍事バランスの不安定が、
極東情勢を揺さぶり、たかぶらせているように、二人は不安定に昂揚し、
欲望にまかせて、求めるものを求め、奪えるものは奪い合った。
そして、欲するものを、与え合うのだった。
事後、深く差し入った体を離し、弛緩した体を寄せ合った。
温かいぬくもりを、青春の思い出のように、二人は確かめ合った。
それは、そのまま、日中の親交の深まりを意味していた。
なにこれ?
277 :
エチーな川口外務大臣:03/02/18 12:54
私小説、スレ違いすまそ・・
278 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/18 13:02
抜きスレ
279 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/20 01:22
ageruka..
280 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/20 17:07
今年はやはり不作
281 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/20 17:11
282 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/20 17:22
283 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/20 17:25
284 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/21 19:16
>>273-275 春樹と禿しく無関係だが最高藁田。
つうか私小説って・・・、おまい何者だw
285 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/21 22:55
「ねぇワタナベ君?」
「なに?」
「私恐いのよ。丈富士にしか内定もらえなくて4月からそこで働くのがすごく
恐いの。だって考えてもみてごらんなさいよ。就職してまず始めにやらされ
ることはたぶんティッシュ配りだと思うけど、これって最悪だと思わない?
だって一日中知らない人に向かって『こんにちわ、丈富士でーす。よろしく
お願いしまーす』なんてことを言っていなくちゃならないのよ。冗談じゃな
いわよ。こんなこと毎日やってたら頭おかしくなっちゃうじゃない。」
「ふうむ」と僕は言った。
「ふうむって何よ。ちゃんと聞いてたの?聞いてたならなんか言ってよ。」
「君は物事を深く考えすぎているんだよ」と僕は彼女の背中に手をあてて言った。
「これが一生つづくわけじゃないんだ。ティッシュ配りなんてすぐに終わるさ。
それにやってみたらおもしろいかもしれないじゃないか。ねぇ、もっと肩の力を
抜きなよ。そうすればもっと体が軽くなるよ。」
「どうしてそんなこと言うの?」と彼女はおそろしく乾いた声で言った。
「どうしてそんなこと言えるのよ。だってあなたは丈富士だって狭川急便だってど
んなブラックにだって受からなかったじゃない。そんなあなたの言うことをどう
信じればいいって言うのよ。」
「たぶん僕は君のことをまだ完全には理解していないんだと思う」と僕はしばら
く考えてから言った。
「それに僕は頭の良い方の人間じゃないし・・・」
「そんなことくらいわかってるわよ。ブラックにも受からない人が頭いいわけな
いじゃない」
「なるほど」と僕は言った。
286 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/21 22:56
緑たん(;´Д`)ハァハァ
287 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/21 22:56
緑たんのパンティに精液を放射したい
288 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/21 23:03
しょせん僕達は高度資本主義社会における歯車に過ぎないんだ。
そこでは皆がシステムのためのシステムの一部としてかりそめの生活をおくることになるのだ。
それがいいか悪いかは僕にはわからない。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
そういうことになっているのだ。
289 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/21 23:04
・・・・・・・・・・・・・・
そういうことになっているのだ。か・・。
290 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/21 23:06
」 −
・ ・ <うーむ。
・
−
( ´∀`)
292 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/21 23:09
」 -
・ ・ <ヨーコさん!
・
−
293 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/21 23:11
」 -
・ ・ <大学なんてやめてジャズ喫茶をやろう!
・
ー
294 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/21 23:16
」 -
・ ・ <ノーベル賞?興味ないね
・
−
295 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/21 23:20
」 -
・ ・ <ヨーコさん!あそこに三万円が落ちているよ!
・ お店の借金返済に使ってしまおうよ!
ー
春樹23歳の春でした(実話)。
296 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/21 23:26
」 -
・ ・ <うーん。もう肉体労働はやだなあ。
・ 小説でも書いてみるかなあ。
− どうせ文壇なんてとんちきばっかりだし、新人賞くらいとれんだろ。
春樹30歳の頃でした。
297 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/21 23:37
」 -
・ ・ <いえ、はるきです。龍ではないです。
・
。
春樹「ノルウェイの森」発表前のことでした。
コノマエ
フルホンヤ
ノルウエーノモリ
テガミハサマッテタ
「ズットイッショニイヨウネ」
299 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/21 23:42
300 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/21 23:45
」 -
・ ・ <長文に飽きてきたので。いぢめないでね。チャオ。
・
。
301 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/22 00:07
僕はいつも思う・・、金日成を日本のテレビでも「将軍様」と称してみたらと。
どうだろう?
ひとときの息抜きとしては悪くない提案だ。
僕はこれを面接で言った、いや、言わずにはいられなかった。
それはまるで面接官には僕が自慰をしているようにしか見えなかったのかもしれない。
面接官の冷たい視線が僕には気持ちよかった、爽快だった、そして僕は踊った。
すべてを忘れて踊った。
今テレビで大仁田議員が「ファーヤー(嫌)」と国会で小泉総理大臣に直訴をしたようだ。
やれやれ。
彼は「ファイヤー」と叫ぶことでしか自分へのレゾンデトゥールを見つけられないのか。
話はずれたが面接には僕は通ったようだ。
奴らに僕は汚された気がした、激しい嗚咽とともに心地よい旋律が僕の身体を駆け抜けた。
僕は、塩じいでイッた。
302 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/22 00:09
春樹の顔写真くれ
303 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/22 00:12
見ない方がいい、作品のファンなら。
304 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/22 00:14
あしか祭り実行委員会
305 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/23 00:10
ごめん、最近ESとか書いてて春樹書くのを忘れていたよ
306 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/23 00:11
しかし僕は非常に重たい眠気にとらわれている。
世界の暗闇が一挙に襲ってきたような眠気だ。
やれやれ、寝てもいいかな?
いいよね
307 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/23 01:00
上流と下流が在るのがシステムインテグレイションだ。
僕は下流の束に埋もれるのだろう、と確信し(それは五月の
昼間にアイスクリームが溶けてしまうのと同じくらいの確信
であった)新しい何かを求めるのはやめた。
「もう、いいんだ。仕事よりも、ビールとオリーブオイルの
スパゲッティと素晴らしい音楽を聴くことが僕の幸せなんだ」
「なさけないわね。」順子は諦めたような目つきで僕を見た。
308 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/23 05:32
「フューチャーはコンサルじゃない」と僕は指摘した。
「コンサルのようなものよ」と彼女は言って銀座線に乗り込んだ
「妥協というものもある場合には必要なのよ。とにかく私はフューチャーを受けるわ」
僕はあきらめて銀座線に乗り込み、渋谷で降りた。
駅からくもの巣のような高架を歩いているときに彼女は地味なマスカラを取り出した。
「そんなマスカラつけてたことなんてないぜ」僕は驚いて叫んだ。
「私のおかあさんが買ったの」
僕は首を振った。
「地味なマスカラは嫌い?」
僕は黙っていた。
「残念ね、でも、うけはいいと思うわ」
僕はため息をついて、彼女の眉に地味なマスカラがつけられていることを想像した。
地味なマスカラ?間違っている。どこかで彼女はミスを犯してしまったのだ。
彼女が地味なマスカラをつけたことなんてこの三年間に一度もなかったのだ。
まあいい、地味なマスカラが好きな面接官なんてフリオ・イグレシアスが好きな中年の女性の数ほどいる。
フューチャーの本社の受付にはぱっとしない女の子がぱっとしない微笑みを浮かべて「こんにちは」といった。
僕はぱっとしない女の子がコンサル会社では働かないものだと思い込んでいたので彼女の姿を目にして一瞬頭が混乱した。
彼女を待つ間、僕は心の中に何か漠然とひっかかるものを感じていた。
とても小さな何か、言葉にならない何かだった。
15分かけて僕はひどいことが彼女に起きていることにやっと気がついた。
それはあるものにとっては喜劇でしかないようなことだったが、僕にとってはそれはグロテスクだった。
つまり彼女のつけていたマスカラは祖母のつけていたマスカラと同じだったのだ。
自分の祖母のつけているマスカラと同じマスカラを自分の恋人がつけているということについて、僕は考えることをやめることにした。
パチン―OFF
309 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/23 07:16
今日もESを一枚書き上げた。
僕らはいったい何にエントリーしているのだろう?
310 :
就職戦線異状名無しさん :03/02/23 19:49
『ブラック企業』といわれる会社の説明会で
手あたり次第にまわりの先輩社員をつかまえては
社風や労働条件の話を聞いてまわった。
積極的に話しかけるというタイプの学生が極端に不足しているらしく、
誰も彼もが親切に、そして熱心に語ってくれた。
理由こそ分からなかったが、ブラックな企業の先輩社員の誰もが
学生に対して、あるいはまた世界に対して何かを懸命に伝えたがっていた。
それが何だったのかは分からない。
ただ、彼らはたいてい話の最後に不思議そうな顔をして僕を眺め、
留年してるのか、今何歳なのか、と尋ねた。
「ええ、まぁ2年ほど。」
僕は相手によって使い分けられる、10ほどの答え方を体得している。
そのそのどれもが、経験上の知恵で実際の留年の数を
1年か2年ほど下回るものだった。
それを聞くと彼らは一様に、自分が今まで話したことが
実のところ全く無駄だったと気付いたような驚きの表情をし、
そしてすぐにそれを隠すような曖昧な笑みを浮かべた。
「そうなんだ。大変だけどがんばってね。」
そしてたいていの先輩社員とは、互いの健闘を祈りながら握手をして別れ
それぞれの居場所へと戻っていく。
彼らは勤めているブラック企業へ、僕はさらなるブラックな企業の説明会へ。
311 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/23 21:09
何故こんなところに来てしまったんだろう、僕は激しく後悔した。
僕はマーケティングにも戦略コンサルに対する知識といえば、
オオアリクイが海について知っていることと同じくらいだ。
僕が大学で学んだのは、ベケットの戯曲だとかエイゼンシュテインの映画論だとか
そういった類のことだった。
「それが当社でどのような利益になると思いますか?」
面接官にこう聞かれるたびに僕は思った。
ナッシング。僕は社会の経済活動から遠く離れた所にいた。
312 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/23 21:20
ナッシング(藁
313 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/23 21:46
「人事課長が出て行けよ」
「だって、め、面接中に携帯の電源切っておくっていうの、き、き、規則
だろう」
「人事課長が出て行け」
去年のスレより。激しくワロタ。
315 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/24 00:08
92 :山崎渉 :03/01/06 16:11
(^^)
↑
こいつなんなの?よくいろんな板で見るのだが・・
気持ち悪いしむかつくねん。みんな知ってるよな?
全板対応自動投稿プログラム「山崎渉」
悪いこと言わないから、あまり深く関わらない方がいいよ
317 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/24 09:54
>>316 プログラムだったのか!
手動でカキコしてんのかと思ってた
でも時々、レスしてるのは・・・????
319 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/26 00:51
ときどき、まるで義務を果たすかのように僕は憂鬱になった。
冷静に考えれば僕が憂鬱になる理由などなかった。僕はたぶん卒業できるだろうし、
それなりの会社に就職するだろう。僕はその仕事をある程度はこなせることを予感
している。ものすごく出世をしなくても、それなりにうまくやっていけるだろう。
もともと僕にはたいした欲はない。人の人生なんて、今僕がくわえている煙草の煙
みたいなものだ。そのことを嘆く人は僕の周りには多かったけれども、それがそんなに
ひどいことだと僕は思わない。たぶん、好きな音楽を聴いて、好きな本を読む時間を
少しもてれば、それがこの混乱した世の中で巧くやっているってことなのだ。
そのとき後ろに人の気配を感じて僕は振り向いた。
「本当にそう思っているのか?まったくおめでてーな。あの会社がなんでお前を雇った
と思う?分かっているのかと問い詰めたい。小一時間問い詰めたい。」
牛はひどく不機嫌そうだった。
「ほんと、素人にはおすすめできない」
牛は何を怒っているのだろう。
「でも、僕はいつだって本当のことしか言わなかったし、彼は僕を理解したから採用
したんだと思う。それは僕があの会社でやっていけるってことじゃないかな」
「本当にそう思ってんのか?じゃあなんでお前の猫はいなくなっちまったんだ?」
320 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/26 00:51
牛は、一層不機嫌になったように見えた。それとも哀しんでいるのだろうか。でも、
なにに?僕が考えこむのを見て、牛は神経質そうにまばたきをぱちぱちと二回して
出て行った。そして僕はようやく牛が彼女に似ているのだと思いあたった。もちろん
似ているのは姿ではなく、その仕草だ。牛は彼女を知っているのだろうか。僕が猫を
探さずにいることを理解できないと言った彼女のことを。
僕はいまだに猫も彼女も探せずにいた。そしてたぶんそれが、僕がときたま憂鬱になる
ことに関係しているのだ。よくは分からないけれど。
煙草の灰がひざに落ちて、気がつくともう二時をまわっていた。
やれやれ。
僕は頭を振った。まずは明日提出の論文を考えよう。猫を探すのはそれからでも遅くは
ない。そのとき後ろに猫の気配を感じたが、振り返るのはやめておいた。たぶん、今は
その時期じゃない。そう、物事のタイミングを間違えるとろくなことにならないと、
僕はうすうす気がつきはじめていた。彼女が伝えたかったのはそのことかもしれない。
321 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/26 00:54
↑
これコピペなんだけど何のパロかわかるひと教えて
322 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/26 00:57
海辺のカフカ
323 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/26 00:58
ホント?
アリガd
なんか詰めが甘いんだよなぁ。
オーケー、ageよう。
326 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/26 07:59
かつて、これほどまでに自分と見つめあったことがあるだろうか?
僕の文章は、このような考古学的疑問から出発する。
ただ、巨大なペニスを装った集英社が提示するように、
モンダイなのは、
僕が今書いている文章と就職活動に要する文章とは
阿藤かい と加藤あいぐらい隔たりがあるということだ。
それでも僕は、ごくささやかな手がかりで本当の自分を描こうとしている。
あくまで漸次的に、あくまで悲観的に。
やれやれ、この文章を書いている間に、一つの悲観的特徴を見つけた。
僕は京産大生だ。
327 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/26 10:20
>>321 羊シリーズのどれかだと思うけど。
ちょっとオモロー
>>326 阿藤海と加藤あい、ってとこが(・∀・)イイ
328 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/27 09:14
「完璧なエントリーシートなんて存在しない。完璧な捏造が存在しないようにね。」
夢の中で藤村新一は僕にそう言った。
329 :
就職戦線異状名無しさん:03/02/27 09:18
330 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/01 08:53
あげます あげます
バイトの給料を取りに事務室に行くと、社員の女性に呼び止められた。
「あなた自己PR欄は書けるかしら?」と面接官は1枚の書類を突き出した。
「自己PR欄?」・・・自己PR欄ってなんだ、いったい?
「だって、あなた今就活中だって言ってたじゃない」
「志望動機欄だよ、僕が書いたことあるのは。『貴社の自由闊達な社風が』とか、
『貴社の充実した新人教育プログラムが』とか」
「でも人生で1つくらいあるでしょ?書道の県大会で入賞したとか、
C言語の自作3D描画ライブラリをもってます、とか」
「持ってない。持ってないから書けないし、自己PR欄が必要な企業を受ける気もない」
「でも自己PR欄がない企業だけ受けても、内定は出ないんじゃないかしら?」
社員の女性はまだ書類−多分僕の名前と住所が入った履歴書だ−を机から引っ込めなかった。
「いろいろ声はかけてある。そろそろ返事がくるはずだし、それが駄目だったらその時また考える」
「ふぅん。・・・あのね、ちょっと思ったんだけど、あなた別にいそいで就活する必要ないんじゃないかしら」
「どうして?企業が新卒扱いしてくれる期限だって限られてるんだよ。
いつまでもバイトだけしてブラブラしてるわけにもいかないだろう」
「でも、書き換えられた会社登記もちゃんと元に戻したし、副業のe-ロジスティクスも順調だし、
贅沢さえしなきゃ十分食べていけるでしょう。今みたいに縞のユニフォームで働くのはいや?ウチで。
それとも、他の会社で内定が出る自信でもあるのかしら?」
突き出された書類には、細かい字で佐川急便に対する雇用契約の文字が並んでいた。
「わからないな」と僕は正直に言った。わからない。
332 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/01 22:48
a
333 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/03 10:21
334 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/03 10:29
僕は謎だった。
毎年活気に溢れていたはずのこのスレが何故今年に限っては
閑古鳥が鳴いているのか。
オーケー、認めよう。2004年度はクソだ。
335 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/03 10:31
336 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/03 10:33
>>335 いま社会人1年目。
春樹スレだけは見に来る
まるで
>>334の嘆きを僕まで感じたみたいだった。
「哀しいけどこれ戦争なのよね」
直子はふいに哀しそうな目をしてそう言った。
「そうだね。君が言うように、これは戦争なんだ」
そう、君が言うとおりこれは戦争なんだ。誰も戦争からは逃げられない。
たとえミルクパンケーキを頬張ってみても、
「天皇は死んだ」と書いた紙を身体に貼って走り回ったとしても同じなんだ。
戦争が素晴らしい芸術を生むなんて嘘だ。
戦争は素晴らしい過去の芸術をことごとく打ち壊していく。
そうして残ったのがこのスレだ。
僕は直子の言葉を口に出して言ってみた。
「哀しいけどこれ戦争なのよね」
哀しいことだけれど、口に出して言ってみると直子の言葉は僕の胸にとても馴染んだ。
気がつくと、僕の頬はいつのまにか涙で濡れていた。
涙を流すなんて一体何年振りだろう?
うまく思い出せない。頭の中でいろんな事が絡まっていてうまく考えられない。
でも、1つだけ思い出したことがある。
「このスレが死ぬとき、僕の命も終わる」
そして、今まさにこのスレは死のうとしている。
ごめんなさい、僕にはうまく書けないみたいです。
340 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/03 16:00
「あげ」
341 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/04 03:08
「ageる目的は何?」
なかった。
342 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/04 03:51
今の僕らはあせっていた。そうあの頃といっしょだ。結局なにも変わってない。
やれやれ。
343 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/04 05:00
あ、あ、あ、ageるよ。
344 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/04 10:48
春樹を読む人間が少なくなったのか
それともネタで長文を書ける人間が少なくなったのか?
「あぅあぅあぅ」
面接の待合室で待っていると奇妙な声が聞こえてきた。
「あぅあぅあぅ」
変な声を出す奴だ。一体どんな奴なんだろう?
僕は回りを見渡した。
隣の奴と目が合った。
前の奴と目が合った。
斜め前の奴とも目が合った。
気が付くと、みんな僕の方を見ていた。
どうやら音は下の方から聞こえてくるようだ。
僕は床に置いた自分の鞄に目をやった。
鞄を開けるとそこには
346 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/04 18:47
雪国だった。
347 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/05 12:00
>>308 いいかい、耳の穴かっぽじってよく聞きなよ。
マスカラは眉につけるもんじゃない、睫毛につけるもんなんだ。オーケー?
>>347 いいかい、耳の穴かっぽじってよく聞きなよ。
マスカラは睫毛だけにつけるもんじゃない、眉毛につけるものもあるんだ。
オーケー?
349 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/06 10:36
>>348 いいかい、屁理屈言わないでよく聞きなよ。
それは「眉マスカラ」、「ブロウマスカラ」って言うんだ。
少なくとも308の文意には沿っていない。
お婆さんがつけるような地味なものではないし、流行を追っている子がつけるものなんだ。
オーケー?
350 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/06 10:38
就職活動も佳境に入ってくると、春樹なんぞになっている暇はない。
春樹はドロップアウター的駄目人間だから、就活脳とは水と油。
351 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/06 10:45
>>350 「それはそうかも。でもね」と彼女は言った「現実を受け止めたくないときだってあるじゃない?
現実逃避したいときがあるじゃない?あなたみたいに内にこもってる人ばかりじゃないんだよ。」
352 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/06 11:08
>>350 ドロップアウター、面白い言葉だ。
まあ揚げ足とってる暇あったら就活すべし、だな
353 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/06 11:12
>>350 「その通りかもしれない」と僕は言った。
他人に隷属することを嫌う春樹は、一度も就職活動なんてしたことがないのだ。
354 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/06 11:16
就活用ハルキには角川がお勧めっ!!
355 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/06 11:36
おそらく僕達は敗北したのだ。
僕にはジャズ喫茶を22で開く勇気もなかったし、
貧乏や不安な将来に耐える強さもなかった。
作家としての才能はもっと無かった。
誰かに媚へつらい、「御社の将来性」なんて言葉を愛想笑いを浮かべて発する
ウジ虫になったのだ。
オーケー、認めよう。僕は弱虫だ。
356 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/06 11:45
春樹は22でジャズ喫茶を開いてはいない。
彼は一浪多留だ。
357 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/06 11:59
>>356 Σ(゚д゚lll)ガーン
じゃあ大学出たのはいくつの時?
358 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/06 12:04
>>357 確か二十台半ばか後半だよ。21で結婚してるよね。
359 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/06 14:01
>>358 そうなんだ…長年疑問だったんだが
ヨーコたんとはなんで結婚を急いだんだろう
360 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/06 14:03
海のカフカ読もうと思うがどうよ?面白いの?
卒業を控えて春樹を総ざらいしたい。
361 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/06 14:27
>>360 漏れ的には★★☆☆☆ぐらいだな
ゆるーく読めて楽だが何も残らない
362 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/06 14:32
363 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/06 14:50
>>360 おもしろかったー。
図書館にうっとり。
364 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/06 14:55
「ねじまき鳥クロニクル」「スプートニクの恋人」「ノルウェイの森」しか
読んだことない。次はなに読むべき?
365 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/06 14:56
366 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/06 15:00
367 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/06 15:08
世界の終り>ねじ鳥>風>ノルウェイ>カフカ>羊>ダンス>スプートニク>ピンボール>国境の南
368 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/06 15:13
海のカフカはハードカバーしかまだないよね?
貧乏だから文庫で出てるのを読みたい。
恥ずかしながらノルウェイの森しか読んだことない。
このスレ見てたら読みたくなってきたから古本屋行きます。
世界の終わりって文庫で出てる?
369 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/06 15:16
370 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/06 15:22
>>368 松たかこのこと略して松たかって言うタイプですか?
372 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/06 15:24
海辺のカフカを海のカフカって書いたからだろ
すんまそ。単純に間違えた。。。
374 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/06 16:01
彼はひどく混乱していた。
「俺は人と話すのが苦手なんだ。最近その傾向がより強くなって
きている気がする。」
僕は驚いた。彼は私たち仲間の間ではいつも笑いを提供してくれる
根っからのオプティミストだと思っていたからだ。
「俺はいつも他者というフィルターを通して自分をアイデンティファイ
していたんだ。本当はパスタの方が好きなアリクイが周りからの視線を
気にして好きでもないアリを食い続けているようなものさ。」
僕はたまらなく悲しくなった。彼の中には如何ともしがたい二面性が
互いに拮抗しているのだ。まるで新宿の都庁ビルのように。
彼は今まで誰にも相談することなくその心の闇を自分の中に抱え続けて
いたのだ。
「じゃあもう行くよ。これから圧迫面接の予定が入っているからね。」
いつもより小さな彼の背中に僕はもう言葉をかけてやることができなかった。
世田谷の夕日がいつもより目にしみた。
375 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/07 01:16
面接へ向かうために、朝の八時に満員電車に乗っていると、
自分が巨大な仮想現実の一部に
組み込まれたみたいに感じられる。
あるいは集合的無意識の一部になったみたいに。
でも実際に僕を囲んでいるのは、
あくまで個別的な現実である。考えるまでもなく。
個別性が、良くも悪くも、
一時的に行き場を見失っているだけのことなのだ。」
376 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/07 01:20
377 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/07 13:14
ライ麦畑でつかまえて 村上春樹訳
378 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/08 12:47
オーケー認めよう。書くネタが無いのにAGEることを。
379 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/09 21:13
やれやれ。また明日は月曜だ。
冬も終わり、むしろ汗ばむような気候の日、巨大な建物の前で僕は呆然とたちすくんでいた。
僕を阻むのは、中野サンプラザである。建物には締め切りという冷淡な張り紙がある。
いくばくかの時間会場に入るすべを模索したが、僕はあきらめ建物を後にする決心を決めた。
巨大な建物が作り出す影の上で懸命に走り逃げる僕は、まさしくランナーだった。
僕はチェリーじゃない、僕の体がチェリーなんだ。
僕の脳は何だって知っている。
382 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/11 01:27
AGE
383 :
就職戦線異名無しさん:03/03/11 01:31
やれやれ、またただAGEことしか能のない香具師か
384 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/12 01:40
やれやれ(ry
385 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/12 10:23
「説明会に来てもらえれば私たちわかり合えると思うの」
386 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/12 10:28
でももちろん僕は参加しなかった。そんなことをしたところで
何の役にも立ちはしない。おそらく全員が不幸になるだけだ。
387 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/13 01:46
そしてその夜も雨だった。
388 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/13 01:47
やれやれ今夜もここに長くいることになりそうだ。
(^^)
390 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/13 23:27
あたしハルキきらいだけど?
391 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/13 23:32
「具体的に書くって事さ。」
鼠はチーズの匂いでも嗅ぐように言った。
「具体的?」
「ああ、具体的に書くんだ。すると・・・」
「すると?」
「説得力が出る。」
やれやれ、こいつはベートーベンを聴いた事がないみたいだ。
392 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/14 00:16
やれやれ本当に分からないみたいだね
世の中の女は「僕」みたいな男が嫌いってことを
393 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/14 01:13
しかし僕はまだ意味を見つけていなかった。
これほどまでに熱くなっている就職活動の意味を。
果たしてこの世に意味を見つけている人なんているのだろうか。
394 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/14 11:49
意味なんてものは後づけでしかない。
多かれ少なかれ、皆自分の行動に不安を感じているんだ。
そのためにもっともらしい理由をつけて自分を正当化しているだけなんだよ。
395 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/14 11:52
すべては文化的雪かきなんだ。
ロシアの農民がそうやって死んでいくようにね。
396 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/14 23:02
良スレage
397 :
就職戦線異状名無しさん:03/03/15 13:45
初めて見ますた。皆さんホントスゴイネ(・∀・) !!
ハルキストの自分にはピッタリの息抜きです。
何にも書けないけど読みたいのでage.
398 :
就職戦線異状名無しさん:
保守