513 :
就職戦線異状名無しさん :
03/02/02 01:03 一般にシンクタンクと言われている会社(主に上で6大として出てましたね) の実態は各社各様でなかなか一つの軸でランク付けすることはできません。 主な業務内容を3つに大別すると、下記の通りです。 @政策提言・エコノミスト・基礎研究・・・いわゆる研究職 A経営コンサルティング・企業経営に関する調査研究・・・いわゆるコンサルタント Bシステム・アプリケーション・ネットワークエンジニア・・・いわゆるSE職 もちろん全てのシンクタンクが上記3つ全てを行っているわけではなく、 NRI・・・@AB MRI・・・@A JRI・・・ AB DRI・・・@ B FRI・・・@ B SRI・・・@A というところでしょう。各社「いや、うちは全部やってるよ」と言うかもしれませんが 私の主観では上記のような感じです。私見ではそれぞれの実力もこの並び順です。
514 :
就職戦線異状名無しさん :03/02/02 01:03
@に関して言えば、 N(エコノミスト系重視)・M(政策提言重視)は手広くやっており、 D・F・Sは金融機関調査部のよりマクロ版的かんじ(つまり長期テーマ)です。 Aに関して言えば、 Nは企業戦略・組織変革〜事業戦略・機能別デザイン〜IT導入まで Mは企業戦略・組織変革〜事業戦略・機能別デザインまで Jは 事業戦略・機能別デザイン〜IT導入まで Sは 事業戦略・機能別 といったところがメインでしょうか。 Bに関しては、 Nはごく一般的な大手SIerとして全方位 JはERP・SCMおよび金融機関向けシステム D・Fは金融機関向けシステムに特化 といったところでしょう。 良くも悪くもNRIは全部門において規模が大きいので様々な捉え方が可能です。 上の分類については各人とらえ方があるのであくまでも私見です。
515 :
就職戦線異状名無しさん :03/02/02 01:03
NRIのESって難関なんだっけ?
516 :
就職戦線異状名無しさん :03/02/02 01:04
Aの部門が外資ファーム(戦略系・会計系)と何が違うのか、と言われれば やっていることや受注プロセスにそう大差はありません。 但しワールドワイドでの方法論といったものが当然ながら無い為、 各社より日本企業向けの独自方法論を採っています。もちろんないところもありますが。 この部分は、強みであり弱みでもあります。 違う点としては、外資ファームに比べて ”より近い将来に有益となるであろう(金になるだろう)企業経営に関するテーマ” についての研究活動を行い、論文書籍執筆・講演も会わせて行う機会が多いのは シンクタンクの経営コンサルティング部門としての特色でしょう。 そういう意味ではシンクタンクの当部門においては、外資ファームで言うMGRクラス からある種の売名行為を行い、受注活動につなげるという行動が求められます。 また、プロジェクト(企業や異業種コンソーシアム・政府)を組む際に、 経営コンサルタントだけではなく、場合によっては各種専門分野の研究員が 一部アサインされることもあります。 具体的には、医療関係企業のプロジェクトにバイオ研究者が入ったり、 逆に自治体プロジェクトに経営コンサルが入ったりと様々です。 基本的にSE部門は各社コンサルタントとは見なされていません。 一部SEの中でも上流工程に関わる方のみがITコンサルタントと言われているようです。
517 :
就職戦線異状名無しさん :03/02/02 01:05
先の3つの部門間の異動は基本的にはありません。 ごく一部、入社後MBA取得した方がSE→コンサルへ異動したり 経営コンサル→ITコンサルとしてSE部門へという例外はあります。 学歴に関して言えば、結果としては確かに高偏差値校出身者が多いですね。 特に@>A>>>Bの順にこの傾向が強く、 @Aでは旧帝国大学・私立K私立W(K>W)で各社90%〜99%くらいでしょう。 ただ、これが原因なのか結果なのかは採用に携わったことが無い為分かりません。 @Aでは学部卒より院卒が好まれるのは事実です。 これに関して、私が上司に聞いた限りでは (「何でT大が多いんですか?」と昔聞きました、私はもちろん違います)、 @Aにおいては官庁や企業のトップ〜幹部クラスと仕事をする機会が多い為 彼等との人的ネットワークを築く必要がある、また自分の同期も学閥の企業では 将来幹部に就く可能性が高くその時にも人脈が活きてくる、とのことでした。 ですので、私が思うに旧帝国大・KSから欲しい人材を採っていき、 枠が埋まればそれまで埋まらなければ広げるというのが実状でしょうか 中途においてはこの限りではないようです。 但し、 @の中途においては流動性は極小で、あっても業界内転職(政府系・民間系) Aの中途においては流動性はそこそこで、 MBA・MS取得者、大企業・外資コンサル・監査法人出身者のいずれかが大多数です。 Bの中途においては流動性は大きく、 外資会計系コンサル・ハードヴェンダー・ソフトヴェンダー・Sierと多岐にわたります。
518 :
就職戦線異状名無しさん :03/02/02 01:05
やっぱNがいいのかなあ・・・ NRIって研究員って何人くらい取るのだろう・・・・。
519 :
就職戦線異状名無しさん :03/02/02 01:06
シンクタンクに就職を希望される方は切り口を変えることをお勧めします。 理解されている方も多数いるかと思いますが、 現在では”シンクタンク=総研と名のつく企業の総称”であり、 実態は199で述べた3職種の集合体です(大まかですが)。 この3職種はファームによって差はありますが、求められる資質も部門のカルチャーも 将来のキャリア形成も全く異なります。つまり、 研究職志望者は、政府系/国際機関系研究所・メーカー系/エネルギー系基礎研究所、 金融機関系調査部等との比較において、 コンサルタント志望者は、戦略系・会計系・独立系・IT系コンサルファームとの比較において、 SE職志望者は、Sier・ソフト/ハードベンダー・会計/IT系コンサルファームとの比較において、 それぞれのカテゴリーの中で候補の一つとしてシンクタンクという業態があるとお考え下さい。 つまりシンクタンクという職種はありません。 言い換えれば”シンクタンクに行きたい”ありきではなく、まず第一に自らの やりたいこと(職種)があり、それを行えるファームとして検討した時にシンクタンク が候補の一つにあがり、さらに自身の価値観やキャリア形成の方向に 一致を見出した方が志望するというスタンスでしょう。 ご自身のやりたいことをはっきりとさせ、キャリア形成の仕方まで考えることができれば シンクタンクにかぎらず就職活動自体スムーズに進むと思います。 この時期まだ時間はありますので考えてみてください。路が開ける可能性は高まると思います。