http://www.tok2.com/home/shankou/movie0012/chashubao.jpg タイトル通り、「人肉叉焼包」の話である。
ムカツクと相手を殺して、パオYの中身にしちゃう男の話である。
その製造過程も、リアルに画面に出てくる。
最悪な映画である。食前食後は絶対に見ては行けない。
妊婦もやめたほうがいい。
マカオで実際に起こった事件をもとにしているらしいが、
それだけに「恐い」というよりも、実際にありそうなグロさと狂気に
吐き気がする。
そう、《リング》のような恐怖も確かに恐いが、実際に人間の中に
潜んでいる狂気ほど吐き気がするものはない。
この映画の狂気は、暴力・殺人・強姦・拷問・リンチと、ありとあらゆる
形ででてくる。
わたしはこの映画を見ながら、胃の中に何も入っていないにもかかわらず、
何度も「空吐き」した。それでも最後まで見たのは、これが物語でなく、実際に
起こった事件だというドキュメント性があったからだと思う。
この映画で賞を取ったアンソニー・ウォンは、以後、しばらくはこのイメージが抜けなかった
というくらい、香港人にとってもこの映画のインパクトはすごかったらしい。というか、こんな映画
公開されて、抗議する店とかでないのかな?と思うくらい、この映画を見たあとは、パオズ系は口にしたくない。
アンソニー・ウォン、成奎安。共に怪優。まるで、どんな日本映画にも出ている柄本明か、大杉漣のごとく、
どんな香港映画でも、悪い役は大体彼らが引き受けている。
とにかく、史上最悪映画の一つに入るであろうこの映画は、
《八仙飯店の人肉叉焼饅》
のタイトルで日本のビデオ屋にもあるので、いや〜な日を過ごしたい方にはお薦めです。